JP2015065937A - 施肥田植機 - Google Patents

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修 秋鹿
Osamu Akishika
修 秋鹿
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Abstract

【課題】肥料排出管の排出口に付着した肥料が周囲に付着するのを容易に防止する。【解決手段】機体外端部のステップ支持フレームにドレンホースの排出口を収めるホルダ部材を設ける。また、ホルダ部材を水平方向に延出するさや状に形成する。さらに、ドレンホースに設けた係合部と機体側に設けた係止部との係合によりドレンホースを支持する支持部材を有し、排出部をホルダ部材に収める動作により、係合部と係止部の位置合わせを行う。【選択図】図5

Description

本発明は、圃場への苗の植付けと同時に圃場中への施肥を行う田植機に関する。
施肥田植機によって植付同時施肥作業を行った後、残留肥料は施肥装置に設けたドレン機構の排出口から排出して回収を行う。しかし、この排出口に泥土が付着していると、回収した残留肥料に泥土が混入し、残留肥料を再度使用する際に施肥装置内に泥土が混入し、ポンプの破損を引起す懸念がある。このような残留肥料内への泥土の混入を防止するために、残留肥料の排出口をキャップで被蓋することにより排出口に泥土が付着するのを防止することによって、残留肥料内に泥土が混入するのを防止する田植機は知られている(特許文献1)。
特開2012−34640号公報
上記特許文献1の田植機は、通常時はドレンホース先端の排出口をキャップで被蓋しており、排出口への泥土の付着を防止しているが、残留肥料の排出時にキャップを外した際や、植付作業中に圃場内に落としてしまった際にキャップを紛失してしまうことがあった。
本発明は、肥料タンクに貯留された流動性肥料を繰出し装置を介して施肥部から土中に施用する施肥装置を備え、苗の植付作業と同時に施肥作業を行う施肥田植機であって、前記施肥装置内の残留肥料を排出するドレンホースを機体外方に延出して設けた施肥田植機において、機体外端部のステップ支持フレームに前記ドレンホース排出口を収めるホルダ部材を設けたことを特徴とする。
また、前記ホルダ部材は水平方向に延出するさや状に形成されていることを特徴とする。
さらに、前記ドレンホースに設けた係合部と機体側に設けた係止部との係合によりドレンホースを支持する支持部材を有し、該支持部材は、前記排出部を前記ホルダ部材に収める動作により、前記係合部と前記係止部の位置合わせを行うことを特徴とする。
そして、前記ホルダ部材に前記排出口を嵌合することにより、ドレンホースを支持することを特徴とする。
本発明は、肥料タンクに貯留された流動性肥料を繰出し装置を介して施肥部から土中に施用する施肥装置を備え、苗の植付作業と同時に施肥作業を行う施肥田植機であって、前記施肥装置内の残留肥料を排出するドレンホースを機体外方に延出して設けた施肥田植機において、機体外端部のステップ支持フレームに前記ドレンホースの排出口を収めるホルダ部材を設けたことにより、圃場での作業時にはホルダ部材にドレンホースの排出口を収めて肥料排出口に泥土等が付着することを防止し、排出した残留肥料に泥土等が混入するのを防ぐことができるので、当該残留肥料を再度使用する際にあたり、施肥装置内への泥土等の混入を未然に防ぐことができる。
また、前記ホルダ部材は水平方向に延出するさや状に形成されているので、ホルダの開口が高位置で且つ横方向を向き、ホルダ部材内への下方の圃場からの泥土の侵入を防ぐことができる。また、一般的に施肥田植機の機体側端部は機体への乗降部となっており、滑り止めや車輪廻りの視認性を向上させるためにステップ自体をスノコ状に形成されていたり、ステップ面に透孔を設けられていたりする場合が多く、これらの孔から落下する上方からの泥土のホルダ部材内への侵入も同時に防止することができる。
さらに、前記ドレンホースに設けた係合部と機体側に設けた係止部との係合によりドレンホースを支持する支持部材を有し、該支持部材は、前記排出部を前記ホルダ部材に収める動作により、前記係合部と前記係止部の位置合わせを行うように構成したことにより、作業者はホルダ部材に対して前記排出部を収めることに専念するだけで、ドレンホースの先端部と基部側箇所の位置合わせを同時に行うことができる。
そして、前記ホルダ部材に前記排出口を嵌合することにより、ドレンホースを支持するようにすることで、別途ドレンホースの支持部材を設けることを省略できる。
本発明の施肥田植機の全体側面図である。 肥料タンクから繰出装置に至る肥料管路を示す平面図である。 肥料排出部を示す(a)平面図、(b)側面図である。 ドレン機構の管路の支持構成を示す背面図である。 同上拡大図である。 施肥部の要部拡大断面図である。
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の施肥田植機を示す全体側面図であって、この乗用型田植機1は、左右一対の前輪2,2及び後輪3,3に支持された走行機体4を有し、走行機体4の後方に、昇降リンク機構5を介して植付作業機6が連結された構造となっている。
走行機体の前部にはエンジンを内装するボンネット7が設けられており、エンジンから取り出された動力は、トランスミッションケース8内の動力伝達機構によて作業機動力と走行動力に分配され、走行動力は前輪2,2、及び後輪3,3を駆動し、作業機動力は植付作業機6の植付装置9、及び施肥装置10の繰出装置11を駆動する。
図1、及び図2に基いて前記施肥装置10について詳述すると、走行機体の前側部には左右に肥料タンク12,12を設けてあり、該肥料タンク12,12は夫々肥料投入部13,13を有している。本実施形態の肥料投入部13は回動式の蓋14,14を有し、後部のヒンジ15,15,15,15を中心に上方に回動することにより肥料投入部13,13を開放し、前部のロック機構16,16で閉鎖状態を維持する。
前記肥料タンク12,12に投入された液肥、又はペースト肥料等の流動性肥料は供給管路17を介して繰出装置11に流入する。本実施形態の施肥田植機は8条植えの植付作業機を有しており、前記繰出装置11は各植付条の側方に施肥を行うべく、ねじ式ポンプ8基からなり、上段3基、及び下段3基の2段からなる6条用のポンプユニット11aと、2基のねじ式ポンプが左右に並列する2条用のポンプユニット11bを有している。
前記供給管路17について詳述すると、肥料タンク12,12の下面には枝管18a,18bの一端が接続されており、該枝管18a,18bの他端はトランミッションケース8の後方において機体腹部に設けたサブタンク19の前部に接続されている。該サブタンク19の後部には2本の分岐管20a,20bの一端が接続されており、他端は夫々前記2基のポンプユニット11a,11bに接続されている。
前記左右の肥料タンク12,12に供給された流動性肥料は、該供給管路17によって前記枝管18a,18bを介して前記サブタンク19に集められ、前記分岐管20a,20bで再び分流されて左右のポンプユニット11a,11bに流入し、比較的粘度の高いペースト肥料であっても左右の肥料タンク12,12の肥料は略均一に消費され、残量に差が生じることがない。よって作業中における機体の左右バランス悪化を防止すると共に、一方の肥料タンク12の肥料のみが減り、他方の肥料タンク12には肥料が多量に残っているにも関わらず肥料切れ警報が報知されるような事態が起こるのを防止することができる。
そして、各条の植付装置9,9,・・・夫々の側方には、施肥ノズルからなる施肥部21,21,・・・が設けてあり、前記繰出装置11から送り出された流動性肥料は、各条毎に設けた施肥管22,22,・・・を介して各条の施肥部21,21,・・・に送られ、各植付装置9,9,・・・によって植付られた苗の側方に施用される。
前記施肥部21は、施肥管22に連結するカプラ21a、該カプラ21aに螺着されるノズルボス21b、及び外ノズルボス21bに一体的に嵌合されるノズル21cを有しており、図5に示すように、カプラ21aとノズルボス21bとの間に、円盤状のゴム片の中央部に十字の切れ込みを有するゴム弁21dを挟み込んで装着することで管路内に施肥停止時の後垂れ防止機構を構成している。
一方、前記サブタンク19にはドレン機構23が接続されており、施肥装置10内に残留した流動性肥料の排出・回収を可能としている。
該ドレン機構23について詳述すると、前記サブタンク19の側面にドレンホース24の基端部を接続し、該ドレンホース24の先端部には排出口25、及び該排出口25への管路を開閉するコック26を備えた排出部27を接続している。
図3に示すように、排出部27はその先端に、肥料袋の口28aに嵌合する挿入部29と、該挿入部29の周囲に前記肥料袋の口28aを覆うように被嵌する被嵌部30を有している。該挿入部29と被嵌部30は、肥料袋28の樹脂製の口28aの厚さと同寸法の隙間Lを隔てており、図4に示すように、挿入部29と被嵌部30とで肥料袋の口のねじ部を挟持することによってドレン機構23と肥料袋の口28aを接続するように構成している。
また、図4に示すように、前記ドレンホース24は、その基部の支持部32を機体フレーム33にブラケット34を介して支持されており、該支持部32は、前記サブタンク19よりも若干低位となるように接続され、さらに先端側が低位な緩傾斜となるように支持されている。また、前記支持部32の先端側には可撓性のジャバラ部24aを有し、前記排出部27を任意の位置に移動させることができるように構成されている。
そして、ドレン機構23は、その先端部と中途部を機体フレームに枢支することにより、格納姿勢とすることができる。
詳述すると、機体の外側部にはステップ支持フレーム36が設けられており、該ステップ支持フレーム36の下面には、さや状のホルダ部材38が固着されており、前記排出部27の先端の排出口を嵌入することでドレン機構23の先端部が機体フレームに枢持される。
さらに、排出部27の先端と、ドレンホース24と排出部27の間に設けたフック35を機体側部のステップ支持フレーム36に設けた支持部材37と係合することにより、図5の仮想線で示すように前記排出部27をステップ支持フレーム36の下面に沿って位置させた格納姿勢となるように、その管路を機体に枢支できるように構成されている。
前記支持部材37について詳述すると、前記ステップ支持フレーム36からはブラケット37aが下方に延設されており、該ブラケット37aにはノブボルト37bが螺合されており、機体側の係止部を構成している。そして、図5に示すようにドレンホース側の係合部である前記フック35をノブボルト37bのボルト軸に掛け、ノブボルト37bを締め込むことにより、前記ブラケット37aとノブボルト37bのノブ部で前記フック35を挟持して固定する。
この際、フック35の先端部とノブボルト37bとを当接させて排出部27の先端をホルダ部材38に挿入すると、フック35の傾斜面とノブボルト37bとが沿うことによって排出部27の姿勢が補正され、容易に排出部27の排出口をホルダ部材に収めることができ、ノブボルト37bとフック35との位置合わせが自ずと行われる。
そして、前記格納姿勢から前記ノブボルト37bを緩め、フック35と支持部材37との係合を解除すると、図5の実線で示すように排出口25が垂れ下がり接地可能な排出姿勢となる。
以上の構成により、施肥装置10から残留肥料を排出する際には、先ず、格納姿勢を解除して前記排出部27の挿入部29を肥料袋の口に嵌入する。さらに押し込むと、挿入部29と被嵌部30とで肥料袋の口を挟持して肥料袋28とドレン機構23が接続される。
そして、コック26を操作して排出口25への管路を開くとドレン機構23より施肥装置10内の残留肥料が排出され、肥料袋28に回収される。
このとき、肥料袋の口を前記挿入部29と被嵌部30で挟み込むだけでドレン機構23と肥料袋28を接続でき、コック26を操作して排出口25の管路を開くと肥料袋28に残留肥料が回収されるので、作業者が手や衣服等を汚すことなく回収することができる。
また、肥料袋の口に排出口25の挿入部29を挿入するので肥料袋の口28aが肥料の流れを阻害することもなく肥料袋28内にスムーズに残留肥料を回収することができ、肥料回収後、ドレン機構23と肥料袋の口28aの接続を解除し、肥料袋の口28aに蓋をする際にも、肥料が肥料袋28やその口28aの外側に付着しないので手を汚すこともなく、肥料袋の口28aの周りを拭いたりする必要もない。
さらに、前記ドレン機構23はその管路を、機体に枢支した格納姿勢と、前記排出口25が垂れ下がり接地可能な排出姿勢とに姿勢変更可能に構成したので、肥料袋28を地面に置いた状態で肥料の回収が行えるため、肥料袋の口をドレン機構23の排出口25の挿入部29と被嵌部30とで挟持するだけで接続するものであっても、その接続部の抜けを防ぐために作業者が接続部や肥料袋を支える必要もなく肥料回収を行うことができる。
そして、機体外端部のステップ支持フレーム36に前記ドレンホース24の排出口25を収めるホルダ部材38を設けたことにより、圃場での作業時にはホルダ部材38にドレンホース24の排出口25を収めることによって、当該排出口25に泥土等が付着することを防止し、排出した残留肥料に泥土等が混入するのを防ぐことができるので、当該残留肥料を再度使用するにあたり、施肥装置10内への泥土等の混入を未然に防ぐことができる。
また、前記ホルダ部材38は水平方向に延出するさや状に形成されているので、その開口が高位置で且つ横方向を向いているため、ホルダ部材38内への下方の圃場からの泥土の侵入を防ぐことができる。また、一般的に施肥田植機の機体側端部は機体への乗降部となっていたり、滑り止めや車輪廻りの視認性を向上させるためにステップ自体をスノコ状に形成されていたり、ステップ面に透孔を設けられていたりする場合が多いが、これらの孔から落下する上方からの泥土のホルダ部材38内への侵入も同時に防止することができる。
さらに、前記ドレンホース24に設けた係合部と機体側に設けた係止部との係合によりドレンホースを支持する支持部材を有し、該支持部材は、前記排出部を前記ホルダ部材に収める動作により、前記係合部と前記係止部の位置合わせを行うように構成したことにより、作業者はホルダ部材に対して前記排出部を収めることに専念するだけで、ドレンホースの先端部と基部側箇所の位置合わせを同時に行うことができる。
本実施形態ではホルダ部材と支持部材とでドレンホースを機体に支持したが、ホルダ部材の内径と、排出口の外径との差を極力減らすことでホルダ部材と肥料排出口との嵌合のみでドレンホースを支持しても良く、この場合、別途支持部材を設けることを省略できる。
1 施肥田植機
2,2 前輪
3,3 後輪
10 施肥装置
11 繰出し装置
12,12 肥料タンク
23 ドレン機構
24 ドレンホース
25 排出口
26 コック
36 ステップ支持フレーム
37 支持部材
38 ホルダ部材

Claims (4)

  1. 肥料タンク(12)に貯留された流動性肥料を繰出し装置を介して施肥部から土中に施用する施肥装置(10)を備え、苗の植付作業と同時に施肥作業を行う施肥田植機であって、前記施肥装置(10)内の残留肥料を排出するドレンホース(24)を機体外方に延出して設けた施肥田植機において、機体外端部のステップ支持フレーム(36)に前記ドレンホースの排出口(25)を収めるホルダ部材(38)を設けたことを特徴とする施肥田植機。
  2. 前記ホルダ部材(38)は水平方向に延出するさや状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の施肥田植機。
  3. 前記ドレンホース(24)に設けた係合部(35)と機体側に設けた係止部(37a,37b)との係合によりドレンホースを支持する支持部材(37)を有し、該支持部材(37)は、前記排出部を前記ホルダ部材(38)に収める動作により、前記係合部(35)と前記係止部(37a,37b)の位置合わせを行うことを特徴とする請求項2に記載の施肥田植機。
  4. 前記ホルダ部材(38)に前記排出口(25)を嵌合することにより、ドレンホース(24)を支持することを特徴とする請求項2に記載の施肥田植機。
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