JP2005021088A - 樹木の薬液供給装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】新しく植え付ける樹木に対してだけでなく、既に植えてから何年も経って大きく成長しているような樹木に対しても、樹木の根の周囲に埋設して薬液の供給を行えるようにした樹木の薬液供給装置を提供することである。
【解決手段】樹木の根の周囲に埋設される環状パイプ12と、この環状パイプ12に一端が連結され、他端が地上に露出する供給管13とを備え、前記環状パイプ12は少なくとも一個所が開閉可能になっていると共に、環状パイプ12の周方向に複数の吐出孔16a,16bが設けられている。
【選択図】 図1
【解決手段】樹木の根の周囲に埋設される環状パイプ12と、この環状パイプ12に一端が連結され、他端が地上に露出する供給管13とを備え、前記環状パイプ12は少なくとも一個所が開閉可能になっていると共に、環状パイプ12の周方向に複数の吐出孔16a,16bが設けられている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は樹木の薬液供給装置に係り、特に地中にある樹木の根の周囲に埋設され、根の周囲に薬液を吐出させるための薬液供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の薬液供給装置としては、特許文献1に記載のものが知られている。これは、図4及び図5に示したように、樹木1の根2の周囲を取り囲む通路環3と、この通路環3に周方向に所定間隔を置いて結合された複数本の分岐管4と、これら分岐管4に設けられた施肥口5と、前記通路環3に結合される肥料供給管6と、この肥料供給管6の供給口7に接続される液肥注入管8とで構成される。平時には肥料供給管6の供給口7にはキャップを被せておく。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−51877号公報
【0004】
前記の薬液供給装置は、樹木1の植付けと同時に根2の周囲に埋設し、前記肥料供給管6の供給口7にキャップを被せた状態で地上に露出させておく。そして、樹木1を植えてから所定期間の経過後に、前記供給口7に液肥注入管8を接続し、図示外の液体ポンプから吐出される高圧液を肥料供給管6から通路環3を経て各分岐管4に供給し、これら分岐管4の施肥口5から根2の周りの地中に薬肥を吐き出す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の薬液供給装置にあっては、通路環3が閉塞されたリング構造であるため、樹木1の植付けと同時に埋設しておく必要があり、植えてから何年も経っているような既に成長した樹木1に対してはこれを利用することができなかった。
【0006】
また、通路環3の大きさは一定であるために、樹木1の成長に適合しなくなってしまうといった問題があった。
【0007】
そこで、本発明の目的は、新しく植え付ける樹木に対してだけでなく、既に植えてから何年も経って大きく成長しているような樹木に対しても、樹木の根の周囲に埋設して薬液の供給を行えるようにした樹木の薬液供給装置を提供することである。
【0008】
また、本発明の他の目的は、樹木の成長に合わせて環の大きさを容易に変えられるようした樹木の薬液供給装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る樹木の薬液供給装置は、樹木の根の周囲に埋設される環状パイプと、この環状パイプに一端が連結され、他端が地上に露出する供給管とを備え、前記環状パイプは少なくとも一個所が開閉可能になっていると共に、環状パイプの周方向に複数の吐出孔が設けられていることを特徴とするものである。
【0010】
この発明によれば、環状パイプが開閉可能となっているので、既に植えてある樹木に対しても、環状パイプを開放し、樹木の根の周囲に回し込んだ後に再び環状パイプを閉じることで埋設が可能となる。
【0011】
また、本発明では、環状パイプの両端を供給管の一端に管継手などによって着脱可能に設けることによって、樹木の成長に合わせた環状パイプの取り替えが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本発明に係る薬液供給装置の実施形態を詳細に説明する。ここで、図1は本発明に係る薬液供給装置の全体形状を示す斜視図、図2は薬液供給装置を樹木の根の周囲に埋設した時の断面図、図3は薬液供給装置の吐出孔付近を拡大した断面図である。
【0013】
図1及び図2に示されるように、この実施形態に係る薬液供給装置10は、樹木1の根2の周囲に埋設される環状パイプ12と、この環状パイプ12に一端が連結された供給管13とを備える。これらの環状パイプ12及び供給管13は、ポリエチレンを材料とする軟質性の二層管で形成されており、耐候性、耐薬品性、耐水圧性、耐衝撃性などに優れる。
【0014】
図1に示したように、前記環状パイプ12と供給管13とは、管継手14によって接続されている。具体的には供給管13の下端にT字型の管継手14を固定しておき、左右の分岐端部に環状パイプ12の両端を着脱可能に連結する構造である。管継手14と環状パイプ12との接続は環状パイプ12の両端部に取り付けたユニオンナット15の締め付けによって行われる。樹木1の根2の大きさに合わせて環状パイプ12の大きさを選択し、環状パイプ12の両端部を管継手14に連結することで、図1に示したような環を形成する。新たに植える樹木1と一緒に埋設する場合には、図1に示したように、環状パイプ12の両端を閉じた状態で設置することができる一方、既に植えてある樹木1の根2の周囲に埋設するときには、環状パイプ12の少なくとも一端を外しておき、樹木1の根2の周囲に回し込んだのちに管継手14に連結して環を形成する。また、樹木1の成長に伴って環状パイプ12の大きさが適合しなくなった場合には、図1に仮想線で示したように、環状パイプ12の両端を管継手14から外し、樹木1の成長に合わせて現状より長い環状パイプを利用することができる。
【0015】
前記環状パイプ12にはその周方向に多数の吐出孔が所定間隔ごとに設けられている。これらの吐出孔は、環状パイプ12の内周側に開設される吐出孔16aと、外周側に開設される吐出孔16bとが周方向に沿って交互に設けられている。また、全ての吐出孔16a,16bは、図1及び図3に示したように、所定の角度で下向きに開設されているため、これら吐出孔16a,16bから薬液を吐出させた時に目詰まりすることなく、且つ環状パイプ12の周辺から広範囲に供給することができる。なお、図1に示したように、吐出孔16a,16bを環状パイプ12の全周に均等に設けることで、樹木1の根2の周囲に薬液を均一に供給することができるが、樹木の種類や植える場所に制約を受けるような条件の下では、必ずしも均等に設けてなくてもよい。
【0016】
一方、環状パイプ12から上方に延びる供給管13は、図2に示したように、埋設される深さに対応した長さに調整され、その上端部が地上に突出している。そして、この上端部には、薬液貯留タンク17や圧送ポンプ18から延びる圧送管19の先端部が着脱可能に接続される。この実施形態では、供給管13の上端部と圧送管19の先端部とが管継手20に連結される構成を採っており、この管継手20の着脱によって所定の樹木に薬液を供給することができる。したがって、多数ある樹木の各々に上述した薬液供給装置10を埋設しておけば、施薬を必要とする樹木に対してのみ管継手20で簡単に圧送管17を接続して、薬液を供給することができる。なお、この実施形態では、図1に示したように、供給管13の上端部に管継手20のユニオンナット21が取り付けられている。
【0017】
薬液貯留タンク17内の薬液は、圧送ポンプ18内に吹き込まれたエアーと一緒に圧送管19内に送り出され、供給管13を通って環状パイプ12に送り込まれる。そして、供給管13の下端部で左右に分かれた薬液が環状パイプ12内に送り込まれ、勢いを保持したまま全ての吐出孔16a,16bから地中に吐出される。地中には薬液が霧状となって吐出されると共に、薬液と一緒にエアーも土中に供給することができる。吐出量は、環状パイプ12の大きさやパイプ径、圧送ポンプ18による圧送量などによって異なるので、予め調整しておく。この実施形態では環状パイプ12に開設した吐出孔16a,16bから直接に薬液を吐出させているが、吐出孔16a,16bにノズル(図示せず)を取り付けることによって、さらに勢いを持たせて吐出させることもできる。なお、この実施形態では薬液貯留タンク17と圧送ポンプ18とを別々に構成しているが、例えば、薬液貯留タンク17、圧送ポンプ18及び電源をコンパクトに一体化したポータブル型の装置であってもよい。このようなポータブル型装置を用いることで、薬液供給装置10の機動性を向上させることができる。これにより、大掛かりな圧送手段を用いることが困難な場所での施薬作業、例えば山中に既に植えられている樹木に薬液を供給する場合などにも好適に使用することができる。
【0018】
環状パイプ12の埋設位置は特に限定されるものではないが、例えば、新しい樹木の植付けと同時に埋設する場合には、図2に示したように、樹木1の根2の下端部と略同じ水平方向の位置、又はそれよりやや下方位置に、根2を取り囲むように埋設するのが好ましい。そうすることで、環状パイプ12を水平に保った状態で設置し易くなり、薬液を根2の周りに均一に供給することができる。また、霧状の薬液を環状パイプ12の各吐出孔16a,16bから下方側に向けて吐出させることで、吐出孔16a,16bが目詰まりすることなく、根2の周辺全体に浸透させることができる。一方、既に植えてある樹木に対して埋設する場合には、上記のように環状パイプ12を地中の深い位置に埋設しなくてもよい。環状パイプ12を根2の上部周囲に設置するだけでも薬液効果を十分に得ることができる。
【0019】
本発明における薬液は、追肥のための液体肥料のみならず、病害虫の駆除剤や予防剤なども含まれる他、主に日照りの時などに供給する水もその概念に含まれる。また、上記の実施形態では環状パイプ12の開閉が供給管13との接続部において可能となっているが、本発明では供給管13との接続部とは離れた位置でパイプの一部を開閉可能とすることもできる。
【0020】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る樹木の薬液供給装置によれば、環状パイプを開閉可能としたので、既に植えてある樹木に対しても、環状パイプを開放し、樹木の根の周囲に回し込んだ後に再び環状パイプを閉じることで埋設が可能となり、その利用範囲が広くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る薬液供給装置の全体形状を示す斜視図である。
【図2】本発明の薬液供給装置を樹木の根の周囲に埋設した状態を示す断面図である。
【図3】前記図2におけるA部の拡大図である。
【図4】従来の薬液供給装置の一例を示す斜視図である。
【図5】従来の薬液供給装置を樹木の根の周囲に埋設した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 樹木
2 根
10 薬液供給装置
12 環状パイプ
13 供給管
14 管継手
16a,16b 吐出孔
17 薬液貯留タンク
18 圧送ポンプ
19 圧送管
【発明の属する技術分野】
本発明は樹木の薬液供給装置に係り、特に地中にある樹木の根の周囲に埋設され、根の周囲に薬液を吐出させるための薬液供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の薬液供給装置としては、特許文献1に記載のものが知られている。これは、図4及び図5に示したように、樹木1の根2の周囲を取り囲む通路環3と、この通路環3に周方向に所定間隔を置いて結合された複数本の分岐管4と、これら分岐管4に設けられた施肥口5と、前記通路環3に結合される肥料供給管6と、この肥料供給管6の供給口7に接続される液肥注入管8とで構成される。平時には肥料供給管6の供給口7にはキャップを被せておく。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−51877号公報
【0004】
前記の薬液供給装置は、樹木1の植付けと同時に根2の周囲に埋設し、前記肥料供給管6の供給口7にキャップを被せた状態で地上に露出させておく。そして、樹木1を植えてから所定期間の経過後に、前記供給口7に液肥注入管8を接続し、図示外の液体ポンプから吐出される高圧液を肥料供給管6から通路環3を経て各分岐管4に供給し、これら分岐管4の施肥口5から根2の周りの地中に薬肥を吐き出す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の薬液供給装置にあっては、通路環3が閉塞されたリング構造であるため、樹木1の植付けと同時に埋設しておく必要があり、植えてから何年も経っているような既に成長した樹木1に対してはこれを利用することができなかった。
【0006】
また、通路環3の大きさは一定であるために、樹木1の成長に適合しなくなってしまうといった問題があった。
【0007】
そこで、本発明の目的は、新しく植え付ける樹木に対してだけでなく、既に植えてから何年も経って大きく成長しているような樹木に対しても、樹木の根の周囲に埋設して薬液の供給を行えるようにした樹木の薬液供給装置を提供することである。
【0008】
また、本発明の他の目的は、樹木の成長に合わせて環の大きさを容易に変えられるようした樹木の薬液供給装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る樹木の薬液供給装置は、樹木の根の周囲に埋設される環状パイプと、この環状パイプに一端が連結され、他端が地上に露出する供給管とを備え、前記環状パイプは少なくとも一個所が開閉可能になっていると共に、環状パイプの周方向に複数の吐出孔が設けられていることを特徴とするものである。
【0010】
この発明によれば、環状パイプが開閉可能となっているので、既に植えてある樹木に対しても、環状パイプを開放し、樹木の根の周囲に回し込んだ後に再び環状パイプを閉じることで埋設が可能となる。
【0011】
また、本発明では、環状パイプの両端を供給管の一端に管継手などによって着脱可能に設けることによって、樹木の成長に合わせた環状パイプの取り替えが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本発明に係る薬液供給装置の実施形態を詳細に説明する。ここで、図1は本発明に係る薬液供給装置の全体形状を示す斜視図、図2は薬液供給装置を樹木の根の周囲に埋設した時の断面図、図3は薬液供給装置の吐出孔付近を拡大した断面図である。
【0013】
図1及び図2に示されるように、この実施形態に係る薬液供給装置10は、樹木1の根2の周囲に埋設される環状パイプ12と、この環状パイプ12に一端が連結された供給管13とを備える。これらの環状パイプ12及び供給管13は、ポリエチレンを材料とする軟質性の二層管で形成されており、耐候性、耐薬品性、耐水圧性、耐衝撃性などに優れる。
【0014】
図1に示したように、前記環状パイプ12と供給管13とは、管継手14によって接続されている。具体的には供給管13の下端にT字型の管継手14を固定しておき、左右の分岐端部に環状パイプ12の両端を着脱可能に連結する構造である。管継手14と環状パイプ12との接続は環状パイプ12の両端部に取り付けたユニオンナット15の締め付けによって行われる。樹木1の根2の大きさに合わせて環状パイプ12の大きさを選択し、環状パイプ12の両端部を管継手14に連結することで、図1に示したような環を形成する。新たに植える樹木1と一緒に埋設する場合には、図1に示したように、環状パイプ12の両端を閉じた状態で設置することができる一方、既に植えてある樹木1の根2の周囲に埋設するときには、環状パイプ12の少なくとも一端を外しておき、樹木1の根2の周囲に回し込んだのちに管継手14に連結して環を形成する。また、樹木1の成長に伴って環状パイプ12の大きさが適合しなくなった場合には、図1に仮想線で示したように、環状パイプ12の両端を管継手14から外し、樹木1の成長に合わせて現状より長い環状パイプを利用することができる。
【0015】
前記環状パイプ12にはその周方向に多数の吐出孔が所定間隔ごとに設けられている。これらの吐出孔は、環状パイプ12の内周側に開設される吐出孔16aと、外周側に開設される吐出孔16bとが周方向に沿って交互に設けられている。また、全ての吐出孔16a,16bは、図1及び図3に示したように、所定の角度で下向きに開設されているため、これら吐出孔16a,16bから薬液を吐出させた時に目詰まりすることなく、且つ環状パイプ12の周辺から広範囲に供給することができる。なお、図1に示したように、吐出孔16a,16bを環状パイプ12の全周に均等に設けることで、樹木1の根2の周囲に薬液を均一に供給することができるが、樹木の種類や植える場所に制約を受けるような条件の下では、必ずしも均等に設けてなくてもよい。
【0016】
一方、環状パイプ12から上方に延びる供給管13は、図2に示したように、埋設される深さに対応した長さに調整され、その上端部が地上に突出している。そして、この上端部には、薬液貯留タンク17や圧送ポンプ18から延びる圧送管19の先端部が着脱可能に接続される。この実施形態では、供給管13の上端部と圧送管19の先端部とが管継手20に連結される構成を採っており、この管継手20の着脱によって所定の樹木に薬液を供給することができる。したがって、多数ある樹木の各々に上述した薬液供給装置10を埋設しておけば、施薬を必要とする樹木に対してのみ管継手20で簡単に圧送管17を接続して、薬液を供給することができる。なお、この実施形態では、図1に示したように、供給管13の上端部に管継手20のユニオンナット21が取り付けられている。
【0017】
薬液貯留タンク17内の薬液は、圧送ポンプ18内に吹き込まれたエアーと一緒に圧送管19内に送り出され、供給管13を通って環状パイプ12に送り込まれる。そして、供給管13の下端部で左右に分かれた薬液が環状パイプ12内に送り込まれ、勢いを保持したまま全ての吐出孔16a,16bから地中に吐出される。地中には薬液が霧状となって吐出されると共に、薬液と一緒にエアーも土中に供給することができる。吐出量は、環状パイプ12の大きさやパイプ径、圧送ポンプ18による圧送量などによって異なるので、予め調整しておく。この実施形態では環状パイプ12に開設した吐出孔16a,16bから直接に薬液を吐出させているが、吐出孔16a,16bにノズル(図示せず)を取り付けることによって、さらに勢いを持たせて吐出させることもできる。なお、この実施形態では薬液貯留タンク17と圧送ポンプ18とを別々に構成しているが、例えば、薬液貯留タンク17、圧送ポンプ18及び電源をコンパクトに一体化したポータブル型の装置であってもよい。このようなポータブル型装置を用いることで、薬液供給装置10の機動性を向上させることができる。これにより、大掛かりな圧送手段を用いることが困難な場所での施薬作業、例えば山中に既に植えられている樹木に薬液を供給する場合などにも好適に使用することができる。
【0018】
環状パイプ12の埋設位置は特に限定されるものではないが、例えば、新しい樹木の植付けと同時に埋設する場合には、図2に示したように、樹木1の根2の下端部と略同じ水平方向の位置、又はそれよりやや下方位置に、根2を取り囲むように埋設するのが好ましい。そうすることで、環状パイプ12を水平に保った状態で設置し易くなり、薬液を根2の周りに均一に供給することができる。また、霧状の薬液を環状パイプ12の各吐出孔16a,16bから下方側に向けて吐出させることで、吐出孔16a,16bが目詰まりすることなく、根2の周辺全体に浸透させることができる。一方、既に植えてある樹木に対して埋設する場合には、上記のように環状パイプ12を地中の深い位置に埋設しなくてもよい。環状パイプ12を根2の上部周囲に設置するだけでも薬液効果を十分に得ることができる。
【0019】
本発明における薬液は、追肥のための液体肥料のみならず、病害虫の駆除剤や予防剤なども含まれる他、主に日照りの時などに供給する水もその概念に含まれる。また、上記の実施形態では環状パイプ12の開閉が供給管13との接続部において可能となっているが、本発明では供給管13との接続部とは離れた位置でパイプの一部を開閉可能とすることもできる。
【0020】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る樹木の薬液供給装置によれば、環状パイプを開閉可能としたので、既に植えてある樹木に対しても、環状パイプを開放し、樹木の根の周囲に回し込んだ後に再び環状パイプを閉じることで埋設が可能となり、その利用範囲が広くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る薬液供給装置の全体形状を示す斜視図である。
【図2】本発明の薬液供給装置を樹木の根の周囲に埋設した状態を示す断面図である。
【図3】前記図2におけるA部の拡大図である。
【図4】従来の薬液供給装置の一例を示す斜視図である。
【図5】従来の薬液供給装置を樹木の根の周囲に埋設した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 樹木
2 根
10 薬液供給装置
12 環状パイプ
13 供給管
14 管継手
16a,16b 吐出孔
17 薬液貯留タンク
18 圧送ポンプ
19 圧送管
Claims (4)
- 樹木の根の周囲に埋設される環状パイプと、
この環状パイプに一端が連結され、他端が地上に露出する供給管とを備え、
前記環状パイプは少なくとも一個所が開閉可能になっていると共に、環状パイプの周方向に複数の吐出孔が設けられていることを特徴とする樹木の薬液供給装置。 - 前記供給管の一端が分岐され、分岐されたそれぞれの端部に環状パイプの両端が着脱可能に接続されてなる請求項1記載の樹木の薬液供給装置。
- 前記供給管の一端と環状パイプの両端が管継手によって着脱可能に接続されてなる請求項2記載の樹木の薬液供給装置。
- 前記供給管の他端と薬液貯留タンク内の薬液を圧送ポンプによって送り出す圧送管とが着脱可能である請求項1記載の樹木の薬液供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003190976A JP2005021088A (ja) | 2003-07-03 | 2003-07-03 | 樹木の薬液供給装置 |
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JP2003190976A JP2005021088A (ja) | 2003-07-03 | 2003-07-03 | 樹木の薬液供給装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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ID=34188710
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Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN106797873A (zh) * | 2017-02-13 | 2017-06-06 | 新疆林业科学院 | 干旱灌溉区树木移栽装置及移栽方法 |
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-
2003
- 2003-07-03 JP JP2003190976A patent/JP2005021088A/ja active Pending
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