JP4261891B2 - 植物の給水方法および装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、植物の給水方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、土中に水分および空気を供給しやすくするため、ナイロン網袋に遠赤外線セラミックや素焼きの塊状の物をいれたものを地中に埋め込み、その上から給水していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような方法では、いったん埋め込んだものは、期間が経過すれば、それを掘り出して再使用することができなかった。また、高価なものとなっていたので、なかなか普及しなかった。 本発明は上記課題を解決し、何回でも再使用できる植物の給水方法および装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の態様である植物の給水方法は、多数の排水孔をもつ筒状容器と、該筒状容器の上端開口を覆う網目体とを含む植物の給水装置を使用し、植物を移植するに際し、地中から掘り出した植物の根鉢の周囲に、複数本の前記給水装置をその上端を上に向けて配置し、その後に、縄で根巻きし、移植先の地面に植えるに際し、地面を掘り、前記植物を穴中に配置し、土砂をかぶせ、前記筒状容器の上端から給水することを特徴としている。
【0005】
本発明の第2の態様である植物の給水方法は、第1態様に加え、前記植物の根鉢の周囲に前記給水装置を配置するに際し、該給水装置の側面を前記根鉢側へ引き付けて、止め具を根鉢中に打ち込むことを特徴としている。
【0006】
本発明の第3の態様である植物の給水方法は、第1または第2態様に加え、前記筒状容器には、土壌に有益な成分を含む充填物が収容されたことを特徴としている。
【0007】
本発明の第4の態様である植物の給水方法は、第3態様に加え、前記充填物は木炭であることを特徴としている。
【0008】
本発明の第5の態様である植物の給水方法は、第3態様に加え、前記充填物は肥料であることであることを特徴としている。
【0010】
本発明の第6の態様である植物の給水装置は、多数の排水孔をもつ筒状容器と、該筒状容器の上端開口を覆う網目体と、前記筒状容器の上端で、前記網目体の上方から挿入されたキャップとを含み、該キャップは短筒体の内側に内フランジが形成されてなり、前記短筒体の下部が前記筒状容器の上端外側に挿入され、前記内フランジと前記筒状容器の上端との間で、前記網目体が挟持されるようにしたことを特徴としている。
【0011】
本発明の第7の態様である植物の給水装置は、第6態様に加え、前記筒状容器には、土壌に有益な成分を含む充填物が収容されたことを特徴としている。
【0012】
本発明の第8の態様である植物の給水装置は、第7態様に加え、前記充填物は木炭であることを特徴としている。
【0013】
本発明の第9の態様である植物の給水装置は、第7態様に加え、前記充填物は肥料であることを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施態様を図面に示す一実施例にもとづき説明する。図1において、本発明の植物の給水装置は、基本的に筒状容器10と、この筒状容器に収容された土壌に有益な成分を含む充填物3と、網目体1と、キャップ2からなる。図9,10,11に外観が示される。
【0015】
筒状容器10は、円形断面を持つプラスチックパイプ本体11(例えば、内直径は約4cm,長さは約30cm)の下端に、底部材12が接着されてなる。そして、本体および底部材には、直径2〜3mmの丸い多数の排水孔11a,12aがあけられている。
【0016】
筒状容器10の上端開口には、それを覆う網目体1が設けられる。網目体として、細目の第1網目体1aの上に、荒目の第2網目体1bが設けられる。これらはプラスチック成形による格子体からなる。荒目のものは、外部からの虫などの侵入を防止し、細目のものはそれと共に、後記した内部の木炭粒子が逃出するのが防止される。
【0017】
キャップ2は、前記筒状容器10の上端で、網目体1の上方から挿入固定される。キャップ2は短円筒体2aの内側に内フランジ2bが一体形成されてなる。そして、短円筒体の下部がパイプ本体11の上端外側に挿入固定(接着)され、内フランジ2bと筒状容器10の上端との間で、網目体1が挟持される。上端開口から水が供給される。
【0018】
そして、前記充填物3として、木炭や肥料(粒状,液体など)のほか、パーライト,セラミック,電気石(トルマリン)などの粒状体,塊状体などが使用される。
【0019】
給水装置は、図2のように、既に植えられている植物に対しては、根元付近に地面を掘って穴をあけ、そこにその上端を露出させて埋め込まれる。そして、前記筒状容器10の上端から給水する。
【0020】
次に、図3のように、植物を移植するに際しては、地中から掘り出した植物の根鉢の周囲に、複数本の前記給水装置10をその上端を上に向けて配置し、その後に、縄で根巻きする。そして、移植先の地面に植えるに際し、地面を掘り、前記植物を穴中に配置し、土砂をかぶせる。その後に、前記筒状容器10の上端から給水するのである。
【0021】
以上のように、本発明の方法,装置では、次のような勝れた作用・効果を発するのである。即ち、本装置が筒状で土壌に深く差し込んであるので、水も土壌表面だけに留まらず、土壌に浸透されやすく、根まですぐに届く。土層は年月の経過に伴い固くなり、水分,肥料などが行き渡るのが困難である。
【0022】
最近は酸性雨で植物に悪影響を与えている。土中深くに木炭を通過した水はアルカリ性となり、酸性雨は中和され、植物の根は活性化される。木炭の充填物を通過した水は、空気(酸素)も入り込んで、土中の微生物も繁殖しやすく、土壌も植物の生育に最適となる。また、本発明の装置は、腐食することもなく、半永久的に使用できる。
【0023】
なお、図8に示すような専用ドリル5を使えば、穴あけが容易である。また、図7,12,13のように、容器の底部材12aとして、下に尖った円錐状部を持つものを使用すれば、地表からハンマーなどでたたき込んで埋め込まれるので、地面を掘る労力が省かれる。
【0024】
根鉢の周囲に給水装置を取り付けるに際し、図5のように、土層中に押し込んで保持しつつ、又は、根鉢の外周に沿うように円弧状に屈曲した筒状容器10’を使えば、根巻き作業が容易となる。また、図4のように、該給水装置の側面を前記根鉢側へ引き付けて、U字状止め具4を根鉢中に打ち込めば、根巻き作業が迅速にできる。
【0025】
図6のように、キャップ2をパイプ本体11に対し容易にネジで着脱可能とすれば、網目体1が目詰まりを起こしたとき、その取り外し、取り替えが可能となる。
【0026】
本発明は前記した実施例や実施態様に限定されず、特許請求の精神および範囲を逸脱せずに種々の変形を含む。
【0027】
【発明の効果】
本発明の装置は、腐食することもなく、半永久的に使用できる。しかも、本装置が筒状で土壌に深く差し込んであるので、水も土壌表面だけに留まらず、土壌に浸透されやすく、根まですぐに届く。
筒状容器に木炭を充填することにより、土中深くに木炭を通過した水はアルカリ性となり、酸性雨は中和され、植物の根は活性化される。また、木炭の充填物を通過した水は、空気(酸素)も入り込んで、土中の微生物も繁殖しやすく、土壌も植物の生育に最適となる。
筒状容器に肥料を充填することにより、肥料が早期に有効的に行き渡り、植物の生育状態が格段に向上したのである。
キャップを容器本体の上端へ差し込めば、網目体の取り付けが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明装置の一実施例の一部省略縦断面図である。
【図2】 本発明の一実施例の使用状態説明図である。
【図3】 本発明装置の根鉢への取り付け説明図である。
【図4】 本発明装置の根鉢への取り付けの他の実施例図である。
【図5】 本発明装置の根鉢への取り付けの更に他の実施例図である。
【図6】 キャップの他の実施例図である。
【図7】 筒状容器底部材の他の実施例図である。
【図8】 穴あけ用ドリルの正面図である。
【図9】 本発明装置の一実施例の平面図である。
【図10】 本発明装置の一実施例の正面(背面,左側,右側)図である。
【図11】 本発明装置の一実施例の底面図である。
【図12】 本発明装置の他の実施例の正面(背面,左側,右側)図である。
【図13】 本発明装置の他の実施例の底面図である。
【符号の説明】
1 網目体
1a 第1網目体
1b 第2網目体
2 キャップ
2a 短筒体
2b 内フランジ
3 充填物
4 止め具
5 ドリル
10 筒状容器
11 パイプ本体
11a 孔
12 底部材
12a 孔
Claims (9)
- 多数の排水孔をもつ筒状容器と、該筒状容器の上端開口を覆う網目体とを含む植物の給水装置を使用し、植物を移植するに際し、地中から掘り出した植物の根鉢の周囲に、複数本の前記給水装置をその上端を上に向けて配置し、その後に、縄で根巻きし、
移植先の地面に植えるに際し、地面を掘り、前記植物を穴中に配置し、土砂をかぶせ、前記筒状容器の上端から給水することを特徴とする植物の給水方法。 - 前記植物の根鉢の周囲に前記給水装置を配置するに際し、該給水装置の側面を前記根鉢側へ引き付けて、止め具を根鉢中に打ち込むことを特徴とする請求項1記載の植物の給水方法。
- 前記筒状容器には、土壌に有益な成分を含む充填物が収容されたことを特徴とする請求項1または2記載の植物の給水方法。
- 前記充填物は木炭である請求項3記載の植物の給水方法。
- 前記充填物は肥料である請求項3記載の植物の給水方法。
- 多数の排水孔をもつ筒状容器と、
該筒状容器の上端開口を覆う網目体と、
前記筒状容器の上端で、前記網目体の上方から挿入されたキャップとを含み、
該キャップは短筒体の内側に内フランジが形成されてなり、前記短筒体の下部が前記筒状容器の上端外側に挿入され、前記内フランジと前記筒状容器の上端との間で、前記網目体が挟持されるようにしたことを特徴とする植物の給水装置。 - 前記筒状容器には、土壌に有益な成分を含む充填物が収容されたことを特徴とする請求項6記載の植物の給水装置。
- 前記充填物は木炭である請求項7記載の植物の給水装置。
- 前記充填物は肥料である請求項7記載の植物の給水装置。
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