JP3153088U - 植物用酸素及び水分補給器 - Google Patents

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【課題】植物の根に有効に酸素を補給することができるとともに、併せて水分の補給も可能とした植物用酸素及び水分補給器の提供を図る。【解決手段】筒体と蓋体とからなり、筒体は、中空であって上方及び下方が開放されており、かつ、側壁所定箇所には少なくとも一以上の通気孔が備えられ、また蓋体は、開放された筒体の上端に載置され、所定箇所には少なくとも一以上の通気部が備えられた構成となっている。なお、該筒体について底板を有する構成とすることもでき、また、該筒体の内部に栗石または玉石が充填されている構成も採用し得る。【選択図】図1

Description

本考案は、植物の根に酸素及び水分を補給するための器具に関するものである。
従来より、アスファルトやコンクリートによる土壌の被覆が増加するにつれ、樹木等が減少し、自然環境の悪化が進んでいる。そこで近年、人々の自然環境に対する関心が高まってきており、それに伴い人々の緑に対する要望も増加している。具体的には、道路の法面緑化や埋立地・宅地造成地への植栽、街路樹等、都市部に緑を増加させることで、人工物を緑で覆う試みが活発に行われている。
しかしながら、一方でそのような緑化木や従来からある大木の衰退が顕在化している。これは、アスファルトやコンクリートによる土壌の被覆により、土壌の透水性及び通気性が低下し、樹木の根へ充分な水分や酸素が行き届かず、樹木の生育を阻害しているのが原因といわれている。
かかる問題を解決すべく、緑化樹木の衰退防止を目的とした土壌を改良する種々の試みがなされている。例えば、暗渠排水を用いる方法や、客土による方法、縦筋状トレンチ工法や、サンドパイル工法などの土壌改良法がなされている。しかしながら、これらの土壌改良法は、大規模な客土用の土壌を採取する必要があったり、植栽木を痛めてしまう危険性も高いものであった。
そこで、これらの土壌改良法を改善した工法が実用化されている。例えば、加圧式の土壌改良材の注入による方法や、ソフトダイナマイトによる土壌軟化を図る方法である。これらの工法は、非常に土壌改良効果が高く、実用化されている。しかしながら、やはり大規模な客土用の土壌を採取する必要があり、土壌採取地の環境破壊や大型機械の必要性など、実行にあたっての難点も多い。
本考案は、上記事情に鑑みてなされたものであり、植物の根に有効に酸素を補給することができるとともに、併せて水分の補給も可能とした植物用酸素及び水分補給器を提供することを課題としている。
上記課題を解決するため、本考案は、植物の根に酸素及び水分を補給するための器具であって、筒体と、蓋体と、からなり、筒体は、中空であって上方及び下方が開放されており、かつ、側壁所定箇所には少なくとも一以上の通気孔が備えられ、また蓋体は、開放された筒体の上端に載置され、所定箇所には少なくとも一以上の通気部が備えられている構成を採用している。
また、本考案は、前記構成において、筒体が底板を有する構成とすることも可能である。
さらに、本考案は、前記構成において、筒体の内部に栗石または玉石が充填されている構成とすることも可能である。
本考案にかかる植物用酸素及び水分補給器によれば、樹木・植物の近傍に埋設して用いることにより、土壌ひいては樹木・植物の根に対する透水性及び通気性が確保されることとなる。よって樹木・植物にとって必要充分な水分及び酸素の供給が可能となり、街路樹等の表土がアスファルト等で被覆されて土壌本来の透水性及び通気性が阻害されるような環境下においても、樹木・植物の生育促進に資する効果を奏する。
以下、本考案にかかる植物用酸素及び水分補給器1の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本考案にかかる植物用酸素及び水分補給器1の実施形態を示す斜視図であり、また図2は、本考案にかかる植物用酸素及び水分補給器1の実施形態を示す断面図である。
該植物用酸素及び水分補給器1は、筒体2と、蓋体4と、から構成されている。
筒体2は、中空であって、上方及び下方が開放されている。そして、側壁の所定箇所には、通気孔3が備えられている。
なお、図面では、該筒体2を円筒状とした場合について示しているが、かかる形状に限らず、楕円筒状や多角筒状等であっても構わない。
筒体2側壁に備えられる通気孔3について、図面では、該通気孔3を側壁に複数備えた場合について示しているが、かかる通気孔3は一つであっても構わないし、二以上であっても構わない。ただし、透水性や通気性の効果を考慮すると、該通気孔3が十以上備えられることが好ましい。
また、かかる通気孔3の形状についても、特に限定するものではなく、図面では該通気孔3が略円形状である場合について示しているが、その他にも楕円形状や四角形状等であってもよい。
筒体2の材質については、特に限定するものではないが、土壌中における耐腐食性や施工性・運搬性に鑑みると、塩ビ管等の合成樹脂製であることが好ましい。
なお、図3に示すように、筒体2の内部には、栗石や玉石6が充填されている構成とすることも考え得る。かかる構成を採用することにより、土壌14へ水分が浸透する際に、該栗石・玉石6が浸透水を濾過するために作用し、雑物の土壌14への侵入を防止することとなる。
また、上記構成において、筒体2が底板を有する構成とすることも可能である。かかる構成を採ることにより、筒体2の内部に栗石や玉石6を充填した状態を効率よく保持することが可能であり、その状態のまま運搬・移動も容易に行うことが可能となる。
上記の通り構成される筒体2の開放された上端には、蓋体4が載置されることとなる。該蓋体4は、平板状であって、所定箇所には通気部5が備えられている。
蓋体4に備えられる通気部5について、図面では、該通気部5を蓋体4全面に複数備えた場合について示しているが、かかる通気部5は一つであっても構わないし、二以上であっても構わない。
また、かかる通気部5の形状についても、特に限定するものではなく、図面では該通気部5が略円形状である場合について示しているが、その他にも楕円形状や四角形状等であってもよい。
蓋体4の材質については、特に限定するものではないが、耐腐食性や耐重性に鑑みると、強化プラスチック等の合成樹脂製やステンレス等の金属製が考え得られる。
次に、上記の通り構成される本考案にかかる植物用酸素及び水分補給器1の実施例について説明する。図4は、本考案にかかる植物用酸素及び水分補給器1の実施例を示す断面図である。すなわち、植物用酸素及び水分補給器1は、樹木・植物Tの近傍の地中に埋め込まれて使用される。埋め込まれる数は、樹木・植物Tの大きさや本数、敷地面積等を総合的に考慮して決定される。
また、植物用酸素及び水分補給器1は、水分が蓋体3の通気部4から浸入可能とすべく、その上端面が地表面と均一あるいは地表面からやや下方に位置するように埋め込まれる。
さらに、植物用酸素及び水分補給器1の上端面周辺は、土壌14であろうとアスファルト等により被覆されていようとどちらでも構わない。なお、図5は、植物用酸素及び水分補給器1の上端面周辺がコンクリート構造物Cにより被覆されている場合について示している。
埋め込まれた植物用酸素及び水分補給器1の筒体2は、その下端が地中における土壌14にまで届くようになっている。すなわち、アスファルト等で被覆された場所は、図4に示すように、最上部にアスファルト等の被覆層11、その下に砂利層12、さらにその下に栗石層13、それ以下が土壌14といったように施工されている場合が多い。したがって、筒体2の長さは、その下端が土壌14中に位置するように、植物用酸素及び水分補給器1が埋め込まれる場所によって適宜決定される。
このようにして地中に埋め込まれた植物用酸素及び水分補給器1は、蓋体4の通気部5を介して外気・外部と筒体2内とが、そして筒体2側壁の通気孔3及び開放された下端を介して筒体1内と土壌(植物の根)14とが通気及び通水可能となり、結果として樹木・植物Tにとって必要充分な水分及び酸素の供給が可能となり、いかなる環境下においても、樹木・植物Tの生育促進に資することとなる。
本考案にかかる植物用酸素及び水分補給器1を埋め込んだことによる効果をみるべく、同一条件下において、植物用酸素及び水分補給器1を埋め込んだ場合と埋め込まなかった場合についての樹木の成長実験を行った。該実験は、赤土を主とする一般土壌及び黒土を主とする一般土壌に夫々ベニカナメモチを植栽することによって行った。また、実験項目として、一目見て判る樹高と肥大成長の二項目について考察した(図6参照)。
上記実験の結果、樹高については、図6に示すように、植物用酸素及び水分補給器1を埋め込んだ方のベニカナメモチが、埋め込まなかった方に比して明らかに樹高が高く成長していることがわかった。
また、肥大成長についても同様、図6に示すように、植物用酸素及び水分補給器1を埋め込んだ方のベニカナメモチが、埋め込まなかった方に比して明らかに成長が肥大していることがわかった。
本考案にかかる植物用酸素及び水分補給器を示す斜視図である。 本考案にかかる植物用酸素及び水分補給器を示す断面図である。 本考案にかかる植物用酸素及び水分補給器を示す断面図である。 本考案にかかる植物用酸素及び水分補給器の実施例を示す断面図である。 本考案にかかる植物用酸素及び水分補給器の実施例を示す外観図である。 本考案にかかる植物用酸素及び水分補給器の実験結果を示す説明図である。
符号の説明
1 植物用酸素及び水分補給器
2 筒体
3 通気孔
4 蓋体
5 通気部
6 栗石・玉石
11 被覆層
12 砂利層
13 栗石層
14 土壌
C コンクリート構造物
T 樹木・植物

Claims (3)

  1. 植物の根に酸素及び水分を補給するための器具であって、筒体と、蓋体と、からなり、筒体は、中空であって上方及び下方が開放されており、かつ、側壁所定箇所には少なくとも一以上の通気孔が備えられ、また蓋体は、開放された筒体の上端に載置され、所定箇所には少なくとも一以上の通気部が備えられていることを特徴とする植物用酸素及び水分補給器。
  2. 植物の根に酸素及び水分を補給するための器具であって、筒体と、蓋体と、からなり、筒体は、中空であって底板を有するとともに上方が開放されており、かつ、側壁所定箇所には少なくとも一以上の通気孔が備えられ、また蓋体は、開放された筒体の上端に載置され、所定箇所には少なくとも一以上の通気部が備えられていることを特徴とする植物用酸素及び水分補給器。
  3. 前記植物用酸素及び水分補給器において、筒体の内部に栗石または玉石が充填されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の植物用酸素及び水分補給器。
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