JP2015065429A - 巻線部および巻線部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】一対の平面コイルの間に絶縁層を挟んだ平面コイル間に発生する寄生容量を抑制し、高周波ノイズを抑制するための平面コイルを有する巻線部を提供する。
【解決手段】第1と第2の平面コイル5、6、および、絶縁層8、9、10には導電性のスルーホール16が備えられており、スルーホールを介して電気的に接続される。各絶縁層と接地パターン11、12には共通の導電性の締結穴を有する突出固定部が備えられ、各絶縁層と接地パターンの締結穴を挟んで貫通させてビス7によって固定されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、車載用DC/DCコンバータ、スイッチング電源等に用いられるインダクタ等の巻線部品に関する。
昨今、ハイブリッド自動車や電気自動車といった環境対応車(エコカー)が普及期に入っている。これらの車には、モーター駆動用の100〜300V程度の高圧バッテリから補機類を動作させる12V程度の低圧バッテリの充電および補機への電力供給を行うために、DC/DCコンバータなどのスイッチング電源装置が搭載されている。
特許文献1には、スイッチング電源等においてチョークコイルやトランスとして使用される平面コイルや平面トランスについて開示している。平面コイルの巻線構造には様々な種類があるが、その中でプリント配線板の銅パターンにより形成されプリント配線板を用いて平面コイルを形成することが可能であることを示している。平面コイルはコアを含めた任意の体積の中でインダクタンスを大きくとるために2ターン以上の複数巻とすることが多い。
特許文献2では、基板を挟んで3層の平面コイルが形成されており、例えば、1層目と2層目の間には絶縁間隔を確保するための絶縁スペーサを挟んだり、2層目と3層目の間には誘電率を有する基板を挟んだりしている。
特許文献3では、パッケージとプリント配線板において、パッケージ内の接地配線とプリント配線板の接地配線を貫通孔を設けて接続させている。
特許文献4では、プリント配線板や挿入構造や熱拡散アセンブリなどの各基板を通路と呼ばれる貫通孔を設けてねじを用いて固定している。
特開2002−260934号公報 特開2009−170804号公報 特開平8−139258号公報 特表平11−500271号公報
しかし、特許文献1において、平面コイルの巻線を形成した場合には多層プリント配線基板にコイルパターンを形成しているが、1ターンのパターンを直列接続する際に各パターンのコイルの内側の端部が厚み方向で重なり、プリント配線基板の各層間には寄生の静電容量(以下、寄生容量とする)が存在するため高周波成分はこれを通過しやすい。また、プリント配線基板の各層間には寄生容量が存在するため、MOSFETや出力整流ダイオード等のスイッチング素子で発生する高周波成分が寄生容量部分を通過しやすくなる。これが高周波ノイズとしてスイッチング電源装置から放出される。そのため、スイッチング電源装置をはじめとする種々電源装置で発生する高周波ノイズが大きくなりFMラジオ等の周波数帯で妨害波が発生しやすくなる。この場合、この回路の後段にノイズフィルタを設ける手段もあるが製品の大型化やコストアップとなる。
また、特許文献2では基板を挟んで3層の平面コイルが形成されており、例えば1層目
と2層目の間には絶縁間隔を確保するための絶縁スペーサを挟んだり、2層目と3層目の間には基板を挟んだりしている。しかしながら、絶縁スペーサによる間隔の確保ではコイル間に誘電体である基板が存在するために寄生容量が発生してしまう。またコイル間が密着しているとプリント配線基板で銅(Cu)パターンを形成していることと同様となり、隣接するコイル間には寄生容量が存在し高周波成分はこれを通過しやすいので、前述の高周波ノイズを減少させることには繋がらない。
また、特許文献3では複数の配線基板等の内部の配線を接地させるために、それぞれの層で接地配線を敷いて貫通孔により接地配線を1つに接続させるようにしており、特許文献4では複数の配線基板等を固定させるために貫通孔を設けてねじで1点で固定している。このように接地配線と固定のための貫通孔を設けることは組み合わせて考えることが可能である。
一対の平面コイル間に発生する寄生容量を抑制することは高周波ノイズを抑制することになる。先行技術のように、平面コイル間に絶縁基板や絶縁スペーサを挟むと寄生容量が発生してしまうので、大幅な工程を増やすことなく安価で効率の良い方法で寄生容量を抑制する必要がある。
本発明は、以上の点を考慮してなされたものであって、一対の平面コイルの間に絶縁層を挟んだ平面コイル間に発生する寄生容量を抑制し、高周波ノイズを抑制するための平面コイルを有する巻線部と巻線部品を提供することを目的とする。
本発明は、一対の第1の平面コイルと第2の平面コイルの間に、絶縁層と接地パターンが交互に形成されている巻線部であって、前記一対の平面コイルと前記接地パターンは絶縁されており、前記第1の平面コイルと前記第2の平面コイル、および、前記絶縁層と前記接地パターンは共通の開口を有しており、前記第1の平面コイルと前記第2の平面コイル、および、前記絶縁層には導電性のスルーホールが備えられており、前記接地パターンには、前記スルーホールを迂回させるような切り欠き部が備えられ、前記絶縁層と前記接地パターンには、それぞれに突出する突出固定部が備えられ、前記突出固定部を押圧し、前記突出固定部同士を固定させる固定部材を備えることを特徴とする。また、前記第1の平面コイルと同一層上に前記第1の平面コイルと絶縁された第1の導電パターンと、前記第2の平面コイルと同一層上に前記第2の平面コイルと絶縁された第2の導電パターンが備えられ、前記突出固定部には、導電性の締結穴が備えられ、前記第1の導電パターンと前記第2の導電パターンは、前記絶縁層と前記接地パターンの締結穴を介して前記固定部材によって電気的に接続することを特徴とする巻線部である。
このような構成にすることによって、第1の平面コイルと第2の平面コイルとの間に誘電体からなる各絶縁層によって発生する寄生容量に対し、各絶縁層間の各接地パターンにより高周波成分を外部にバイパスさせて、各平面コイルに伝達されてしまう高周波ノイズ成分が後段の回路や出力端子へ流出することを抑制することができる。
また、前述の構成に対して、第1の接地パターンと第1の平面コイルの配置を逆にしたり、第2の接地パターンと第2の平面コイルの配置を逆にしたりする構成においても可能であり、その際には、必要に応じて導電性の接続パターンに第2のスルーホールを設けることで対応可能である。
本発明により、一対の平面コイルの間に絶縁層を挟んだ平面コイル間に発生する寄生容
量を抑制し、高周波ノイズを抑制するための平面コイルを有する巻線部と巻線部品を提供することが可能である。
実施形態1の巻線部品の分解斜視図である。 実施形態1の巻線部の分解斜視図である。 実施形態1の第1の平面コイルの斜視図である。 実施形態1の第2の平面コイルの斜視図である。 実施形態1の第1の絶縁層の斜視図である。 実施形態1の第1の接地パターンの斜視図である。 実施形態1の突出固定部の断面図である。 従来の巻線部の分解斜視図である。 実施形態1のスルーホールの断面図である。 実施形態1の変形例の巻線部の分解斜視図である。 実施形態1の巻線部を用いた回路構成図である。 従来の放射ノイズデータである。 実施形態1の放射ノイズデータである。 実施形態2の巻線部の分解斜視図である。 実施形態2の第1の平面コイルの斜視図である。 実施形態3の巻線部の分解斜視図である
以下に図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。また以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるものや実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることができる。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略や置換又は変更を行うことができる。
(実施形態1)
図1は実施形態1に係る巻線部品1の分解斜視図である。本実施形態では巻線部品1としてインダクタを例として挙げている。図1に示すように、巻線部品1は巻線部2を磁気的に挟む一対の磁性体コア3a、3bから構成されている。磁性体コア3a、3bの下方の一方には放熱板4を設けてもよい。なお、下方とは、図1において上方をZ軸の正方向としたときに下方はZ軸の負方向とした。
図2は実施形態1の巻線部2の分解斜視図である。図2において巻線部2は4層のCu箔パターンにより形成される第1の平面コイル5、接地パターン11、12、第2の平面コイル6と、3層の絶縁層8、9、10からなり、Cu箔パターンと絶縁層を一体成型して1つの多層基板としたものであるが、説明の便宜上、各々の構成を分割して記載する。巻線部2は上方から第1の平面コイル5、第1の絶縁層8、第1の接地パターン11、第2の絶縁層9、第2の接地パターン12、第3の絶縁層10、平面コイル6から構成されている。
一対の平面コイル5、6と接地パターン11、12は絶縁されており、第1の平面コイル5と第2の平面コイル6および、絶縁層8、9、10と接地パターン11、12は共通の開口を有しており、第1の平面コイル5と第2の平面コイル6および、絶縁層8、9、10には導電性の第1のスルーホール16が備えられている。接地パターン11、12には、第1のスルーホール16を迂回させるような切り欠き部20が備えられている。
図3は実施形態1の巻線部2の第1の平面コイル5の斜視図である。具体的には、図2と図3より、第1の平面コイル5と第2の平面コイル6および、第1の接地パターン11と第2の接地パターン12はCu箔やCu板等の導体からなり、開口15を有し一部にギャップ19や切り欠き部20を有するC型形状であり、巻き始め端部13と巻き終わり端部14を有している。各平面コイル5、6と接地パターン11、12は必ずしもC型形状でほぼ円形である必要はなく、C型形状のように一部にギャップ19や切り欠き部20を有している形状であればよい。第1の平面コイル5と第2の平面コイル6に設けられたギャップ19は、巻き始め端部13と巻き終わり端部14が連結して環状にならないように設けられているものである。本実施形態では、第1の平面コイル5と第2の平面コイル6は、それぞれ1ターンのコイルを形成しているが、複数ターンを形成しても良い。この場合でも、巻き始め端部13と巻き終わり端部14が連結しないように構成されている。一対の磁性体コア3a、3bは、この開口15を貫通して嵌合している。
図3より、第1の平面コイル5は四辺形状のコイル端接続パターン25を有しており、外部で巻線部2の前後の回路と電気的に接続される。そして、コイル端接続パターン25を有する巻き始め端部13に対して巻き終わり端部14には第1のスルーホール16が備えてられており、2層の接地パターン11、12と、3層の絶縁層8、9、10を絶縁状態で通過し、第2の平面コイル6と電気的に接続される。この第1のスルーホール16は第1の平面コイル5においてCu等によりめっきされており、第1の平面コイル5から第2の平面コイル6に電流を流すための導通用の貫通穴である。また、巻線部2には各平面コイル5、6と同一層上に導電性の各導電パターン21、22と固定用の固定部材であるビス7が設けられており、詳細については後述する。
図4は実施形態1の巻線部2の第2の平面コイル6の斜視図である。図3の第1の平面コイル5と異なる点は、四辺形状のコイル端接続パターン25が反対側になっているため巻き始め端部と巻き終わり端部は逆の関係となり、それ以外は同じ構成である。前述の通り第2の平面コイル6は第1のスルーホール16を介して第1の平面コイル5と電気的に接続される。
図5は実施形態1の巻線部2の第1の絶縁層8の斜視図である。第1、第2、第3の絶縁層8、9、10は開口15を有するが切り欠き部を有さないO型形状であり、第1、第2の平面コイル5、6のC型形状の開口15と第1のスルーホール16を形成している部分を除いて、形状は相似の関係にある。各平面コイル5、6や各接地パターン11、12等の配線パターンの開口15の大きさは、例えば磁性体コア3a、3bとの絶縁等のように、絶縁を確保するために各絶縁層8、9、10の開口15の大きさよりも絶縁距離の分だけ余裕を残して大きくしている。第1の絶縁層8は開口15を有するO型形状のコイル基板部29と、コイル基板部30を支持するための板状で長方形状の支持基板部22から構成されている。また第1の絶縁層8を外部に固定するための突出固定部23を有しており、貫通穴である導電性の締結穴24を有している。また第1の絶縁層8にも貫通穴である第1のスルーホール16が備えられており、第1のスルーホール16はCuめっき等により表裏面に貫通して電流を流す役目を果たす。
なお、第1の絶縁層8の材料は誘電体であるガラス・エポキシや紙・フェノールなどからなり、第2、第3の絶縁層9、10は、第1の絶縁層8と同じ構成である。なお支持基板部30は必ずしも長方形状の板状ではなくてもよいが、実施形態1では例として長方形状を用いて説明をする。また、各絶縁層8、9、10は同一の厚みとしているが、各々が異なる組み合わせでも良い。
図6は実施形態1の巻線部2の第1の接地パターン11の斜視図である。第1、第2の接地パターン11、12はCu箔やCu板等の導体からなり、開口15を有するC型形状であり、第1、第2の平面コイル5、6のC型形状の開口15と第1のスルーホール16を形成している部分を除いて形状は一致している。第1の接地パターン11を外部に固定するための突出固定部23を有しており、貫通穴である導電性の締結穴24を有している。なお、第2の接地パターン12は第1の接地パターン11と同じ構成である。
図2〜図6で示したように、実施形態1の巻線部2を構成する第1の絶縁層8、第2の絶縁層9、第3の絶縁層10、および、第1の接地パターン11、第2の接地パターン12には、共通して外部に固定するための突出固定部23を有しており貫通穴である導電性の締結穴24を有している。また、第1、第2の平面コイル5、6には、Cu箔からなる導電パターン21、22が各平面コイル5、6とそれぞれ対応して同一層上に設けられている。第1の平面コイル5には第1の導電パターン21、第2の平面コイル6には第2の導電パターン22が対応している。具体的には、導電パターンは円形であるが必ずしも円形である必要はない。
図7は、実施形態1の巻線部2を構成する突出固定部23と貫通穴である導電性の締結穴24と固定用の固定部材であるビス7の配置について示した断面図である。図7に示すように締結穴24の内側には例えばCuめっき31を施すことにより、第1の導電パターン21と第2の導電パターン22、および、第1の接地パターン11と第2の接地パターン12は締結穴24で接続され同電位となり放熱板4に締結される。
このように、それぞれの突出固定部23と導電性の締結穴24は、上下方向に重なるように配置され締結穴24を固定用のビス7によって貫通されねじ止めされる。つまり、それぞれの突出固定部23同士は、固定部材であるビス7に押圧されることによって固定され、筐体等にも固定される。なお、各平面コイル5、6と、対応する同一層上の各導電パターン21、22は絶縁されている。また、導電性の締結穴24には、固定以外に各接地パターン11、12の接地電位へCuめっき等による貫通穴を介して接続を行うスルーホールの機能を併せて持たせている。固定用のビス7は金属製であり必ずしも導電性を有する必要はない。
なお、第1の導電パターン21は第1の平面コイル5と、また、第2の導電パターン22は第2の平面コイル6と同一層で形成される。導電パターンと平面コイルは同じ材料であるため一括形成された後でパターニングされエッチングで必要な部分以外は除去されて絶縁された状態で同一層上に形成される。
図1〜図6で示したように、巻線部2を構成する第1の平面コイル5、第2の平面コイル6、第1の絶縁層8、第2の絶縁層9、第3の絶縁層10には共通して表裏面に貫通して電流を流すための貫通穴である第1のスルーホール16を有している。第1のスルーホール16は、第1の平面コイル5と第2の平面コイル6を電気的に接続する役目を果たしている。第1の平面コイル5と第2の平面コイル6を接続する第1のスルーホール16の軌道上には各接地パターン11、12の切り欠き部20が配置されている。すなわち第1の接地パターン11と第2の接地パターン12は各平面コイル5、6とは接続されないため、第1のスルーホール16が直接導通しないように切り欠き部20を広めに設けて絶縁する必要がある。
第1のスルーホール16の配置は、各平面コイル5、6の各開口15に対するギャップ19に隣接していることが好ましく、実施形態1では、各巻き始め端部13と各巻き終わり端部14の配置の関係から各絶縁層8、9、10のコイル基板部29と支持基板部30の境界付近に設けることが好ましい。
第1の接地パターン11と第2の接地パターン12は、使用される回路の接地電位として機能するパターンである。第1の接地パターン11は第1の絶縁層8と第2の絶縁層9の間に挟まれ、第2の接地パターン12は第2の絶縁層9と第3の絶縁層10の間に挟まれて配置されている。ビス7によって貫通され固定される突出固定部23の導電性の締結穴24の内側はCu等のめっきから成り、ビス7による固定により上下層が締結穴24で接続されて接地電位となり外部配線や筐体等を介して接地される。
なお、ビス7は電気的な導通を目的としているのではなく、圧縮荷重をかけて各接地パターン11、12や各絶縁層8、9、10を固定するためのものであり、そうすることで各接地パターン11、12を接地電位に固定し接触させることを目的としている部品である。突出固定部23の締結穴24をビス7の1本で固定することは、最小構成を考える上で最もシンプルな形となり好ましい。巻線部2のねじれ方向の強度等を考慮すると、2箇所に分割して固定し反対面も2箇所固定することが常套手段とも考えられるが、必要な強度を満たすのであれば1本でも問題ない。
各接地パターン11、12を、各絶縁層8、9、10、の間に挟み、巻線部2の一部を接地させる理由について説明する。図8は従来構成の巻線部2の分解斜視図である。図8のように従来の構成の場合は、Cu箔やCu板等により構成される各平面コイル5、6と第1の絶縁層8は直接接しており、第1の絶縁層8自体が誘電体であるため、各平面コイル5、6の間には寄生容量が発生してしまい、1ターン目の第1の平面コイル5と2ターン目の第2の平面コイル6との間で高周波成分が通過しやすくなってしまう。すなわち、高周波成分が図11の回路における出力端84に現れやすくノイズを増加させる要因となる。
一方、図2の実施形態1の巻線部2のように、第1の絶縁層8の上面である表面にCu箔からなる第1の平面コイル5を配置し、一方、第3の絶縁層10の下面である裏面にCu箔からなる第2の平面コイル6を配置する。また、第1の絶縁層8と第2の絶縁層9に挟まれたCu箔からなる第1の接地パターン11と、第2の絶縁層9と第3の絶縁層10に挟まれたCu箔からなる第2の接地パターン12を形成して接地する。ここで、各平面コイル5、6と各接地パターン11、12は各絶縁層8、9、10により絶縁されている。このような構成にすることによって、第1の平面コイル5と第2の平面コイル6との間に誘電体からなる各絶縁層8〜10によって発生する寄生容量に対し、各絶縁層間の各接地パターン11、12により高周波成分を外部にバイパスさせて、各平面コイル5、6に伝達されてしまう高周波ノイズ成分が後段の回路や出力端子へ流出することを抑制することができる。
図9は、図8の従来構成の巻線部2を用いて第1のスルーホール16の形成された様子を断面で示したものである。上下の各平面コイル5、6はCuからなる導電性であり、絶縁層8を導電性の第1のスルーホール16で貫通させて電気的に接続している。この構成は全ての実施形態について適用されている。
なお、各接地パターン11、12の接地電位を形成する層は、実施形態1の機能的には1層で成立するものであるが基板形成の製法の関係上偶数層になることが一般的である。例えば、実施形態1におけるCu箔からなるパターンが上下コイル5、6と接地パターン11、12の4層である4層基板を作製する場合は、3層ある絶縁層8、9、10のうち4層基板の中央にあたる絶縁層9と上下にCuからなる接地パターン11、12である導体層の上下に絶縁層8、10にあたるプリプレグという半硬化の樹脂を重ね、更にその上下に平面コイル5、6であるCu箔を載せた上で熱と圧力により接着させるのであるが、片面のみを付けることは不可能ではないが、基板に反りが発生したり不都合が多いため偶数層にすることが一般的である。
実施形態1の巻線部2を流れる電流について説明する。図2〜図4に示すように、電流はコイル端接続パターン25から入力され第1の平面コイル5の巻き始め端部13から1周し、巻き終わり端部14から第1のスルーホール16を介して巻線部2の各絶縁層8〜10を通過し、第2の平面コイル6の巻き始め端部13から1周し巻き終わり端部14からコイル端接続パターン25を介して外部へ出力される。
図10は、実施形態1の変形例を示した図である。実施形態1においては、接地パターンを筐体に接触させる手段として導電性の締結穴24をビス7で締め付けることにより行っているが、図10のように接地パターン11、12を第3のスルーホール18を介して一対のCu箔パターン28に接続し、この一対のCu箔パターン28をばね性のある支持部材27とビス7により押さえつけることにより、接地パターン11、12を接地電位に固定することも可能である。この実施形態の場合は、支持部材27とビス7が固定部材となる。この構成の場合は基板の面積を小さくすることが可能である。
図11は、実施形態1の巻線部品1を用いたインダクタを、出力平滑回路内の平滑用チョークコイル81として使用した場合の、スイッチング電源装置70の回路構成図の一例である。スイッチング電源装置70は、4つのスイッチング素子71〜74を含んで構成され、直流入力電圧に基づいて入力交流電圧を生成するフルブリッジ型のブリッジ回路と、1次側巻線76および2次側巻線77、78を有し、上記入力交流電圧を変圧して出力交流電圧を生成するトランス75と、このトランスの2次側に設けられると共に複数の整流素子であるダイオード79、80を含んで構成され、これら複数の整流素子によって上記出力交流電圧を整流する全波整流回路と、全波整流されたパルス波形を直流化する平滑用チョークコイル81および容量素子であるコンデンサ82を含む平滑回路と、上記ブリッジ回路を駆動する駆動回路とを備え、出力端子間に接続されているものである。
回路動作の概略であるが、高電圧バッテリ86の電圧が入力端子83に印加されその直流電圧をスイッチング素子71〜74を用いて、PWM制御や位相シフトPWM制御等により動作させトランス75の一次巻線76に交流として印加する。一次巻線76に印加された交流電圧は二次巻線77、78との比率に応じた電圧で伝達され、整流ダイオード79、80により全波整流され、平滑用チョークコイル81および容量素子であるコンデンサ82を含む平滑回路により直流として出力端子84に導かれる。この出力端子84に接続される負荷としては低圧バッテリ87や補機類85が接続される。制御回路88は、出力端子84間の電圧を制御するもので、上記の説明にあるような制御を行い駆動信号を駆動回路89を通してスイッチング素子71〜74に送り上記動作を行わせるものである。
なお、図2をはじめとする実施形態1の巻線部品1は、図11の平滑用チョークコイル81とみなされ、図2の巻線部品1の巻き始め端部13は、前段の回路である図11のダイオード79、80のカソード部とCuパターンや端子等により接続される。また巻き終り端部14は、後段の回路である図11のコンデンサ82の一方の端子と接続される。巻線部品1はインダクタであるため、巻き始め端部と巻き終り端部についてはレイアウトの都合に合わせて自由に選択できる。
図12は、図11の回路において、平滑用チョークコイル81に特許文献1、2のような構成による従来の巻線部品を用いた場合の、出力端子84から負荷85までの配線から発生する放射ノイズデータである。出力端子84に発生する放射ノイズは、前段の出力チョークコイル81とコンデンサ82による平滑回路に存在する高周波ノイズ成分が基になり発生するものである。従って、高周波ノイズを抑制することで放射ノイズが低減されることになる。図13は、図11の回路において、平滑用チョークコイル81に実施形態1の構成を用いた場合の、出力端子84から負荷85までの配線から発生する放射ノイズデータである。ここで、FMラジオ帯(76MHz〜108MHz)に着目すると、図12に示す従来の構成による放射ノイズレベルは最大で39dB/μVであったものが、実施形態1の図13においては、最大で32dB/μVの放射ノイズレベルとなり、放射ノイズを7dB/μV低減する効果があることが分かる。すなわち、高周波ノイズを抑制する効果を確認できた。
実施形態1では、一対の各平面コイル5、6は1ターンのC型形状コイルであったが、2ターンの各平面コイルを組み合わせた巻数3ターンないし4ターン、あるいは、各々3ターン以上とした5ターン以上の平面コイルとすることも可能である。
また、実施形態1では、接地電位となる各接地パターン11、12を巻線部2の各絶縁層8〜10の内層間に形成しているが、第1の平面コイル5と第2の平面コイル6の間の複数層のパターンの間に接地パターンの層を挟み込む構成をとれば良いので、以下に示すような実施形態とすることも可能である。
(実施形態2)
図14は、実施形態2の巻線部2の分解斜視図である。図14において、巻線部2は4層のCu箔パターンである各平面コイル5、6と各接地パターン11、12、および、3層の絶縁層8、9、10からなり、これらを一体成型して1つの多層基板としたものであるが、説明の便宜上、各々の構成を分割して記載する。巻線部2は、上方から、第1の接地パターン11、第1の絶縁層8、第1の平面コイル5、第2の絶縁層9、第2の接地パターン12、第3の絶縁層10、平面コイル6から構成されている。実施形態2は実施形態1に対して、第1の接地パターン11と第1の平面コイル5の配置が逆になる構成であるが、それ以外は同じ構成である。
図14を用いて電気接続について説明する。第1の絶縁層8には、外部の前段または後段の回路への接続を目的とした、導電性の接続パターン26に第2のスルーホール17が設けられている。第1の平面コイル5には、コイル端接続パターン25に第2のスルーホール17が設けられている。巻線部2としては、外部と接続パターン26で接続され、接続パターン26と第1の平面コイル5が第2のスルーホール17を介して接続されている。
図15は、実施形態2の第1の平面コイル5の斜視図である。図14と図15より、第1の平面コイル5の巻き終わり端部14には第1のスルーホール16が備えてられており、第2の絶縁層9、第3の絶縁層10の第1のスルーホール16を介して、図4に示す第2の平面コイル6の巻き始め端部13と接続されており、コイル端接続パターン25から外部へと接続されている。
図14より、第1の接地パターン11と第2の接地パターン12は、第1のスルーホール16と第2のスルーホール17とは絶縁されている。第1の導電パターン21は、平面コイル5と同一の層に形成され、実施形態2においては、多層基板である巻線部2内にCu箔を可能な範囲で配置しないとその部分が薄くなり変形する可能性があるために、多層基板である巻線部2の厚みを揃えるために第1の導電パターン21が配置される。第2の導電パターン22は、実施形態1の図4と同様に配置される。
実施形態2の巻線部2の第2の平面コイル6は、実施形態1の図4と同様の構成である。
第2の平面コイル6は第1のスルーホール16を介して第1の平面コイル5と電気的に接続される。
実施形態2の巻線部2の第1、第2、第3の絶縁層8、9、10は、実施形態1の図5と同じ構成である。しかしながら、図14のように、実施形態2の第1の絶縁層8には、前述の導電性の接続パターン26に第2のスルーホール17が設けられている点が異なっている。なお、多層基板である巻線部2を積層した後に第2のスルーホール17を形成するための穴を開ける場合においては、工程上、第2、第3の絶縁層9、10のZ軸方向の同位置にも穴が形成される。
図14において、第1のスルーホール16は第1のスルーホール形成用導電パターン32と第1の平面コイル5および第2の平面コイル6をCuめっきにより接続され、第1のスルーホール形成用導電パターン32は第1のスルーホール16の第1、第2、第3の絶縁層8、9、10の内壁にCuめっきを形成する際に必要となる。第2のスルーホール17は接続パターン26と第1の平面コイル5および第2のスルーホール形成用導電パターン33をCuめっきにより接続され、第2のスルーホール形成用導電パターン33は第2のスルーホール17の第1、第2、第3の絶縁層8、9、10の内壁にCuめっきを形成する際に必要となる。
実施形態2の巻線部2の第1、第2の接地パターン11、12は、実施形態1の図6と同じ構成である。しかしながら、図14のように、実施形態2は実施形態1に対して、第1の接地パターン11と第1の平面コイル5の配置が逆になる構成になっている。
図14に示すように、実施形態2の巻線部2を構成する第1の接地パターン11、第1の絶縁層8、第1の平面コイル5、第2の絶縁層9、第2の接地パターン12、第3の絶縁層10、第2の平面コイル6において、各平面コイル5、6以外に、突出固定部23と導電性の締結穴24が設けられている。第1の導電パターン21は第1の接地パターン11の締結穴24上に配置され、第2の導電パターン22は実施形態1の図4と同様に配置されている。
突出固定部23の締結穴24の内側には例えばCuめっき31が施されており、第1の導電パターン21と第2の導電パターン22、および、第1の接地パターン11と第2の接地パターン12は締結穴24で接続され同電位となり、放熱板4に締結される。
それぞれの突出固定部23と締結穴24は、上下方向に重なるように配置され締結穴24を固定用のビス7によって貫通されてねじ止めされる。なお、各平面コイル5、6と、対応する同一層上の各導電パターン21、22は絶縁されている。また、導電性の締結穴24には、固定以外に各接地パターン11、12の接地電位へCuめっき等による貫通穴を介して接続を行い、接触させる機能、すなわち、スルーホールの機能を併せて持たせている。
第1の接地パターン11と第2の接地パターン12は、使用される回路の接地電位として機能するパターンである。第1の接地パターン11は第1の絶縁層8の上に配置され、第2の接地パターン12は第2の絶縁層9と第3の絶縁層10の間に挟まれて配置されている。接地電位は外部配線や筐体等を介して接地される。
実施形態2の構成での電流の流れは、図14より、例えば、第1の絶縁層8の接続パターン26に外部から電流が入力され、第2のスルーホール17から、第1の平面コイル5の巻き始め端部13の第2のスルーホール17を介して、第1の平面コイル5を1周して巻き終わり端部14にある第1のスルーホール16から、第2の絶縁層9と第3の絶縁層10の第1のスルーホール16を介して、第2の平面コイル6の巻き始め端部13の第1のスルーホール16から第2の平面コイル6を1周して接続パターン27から外部へ電流が出力される。
実施形態2の構成にすることにより、実施形態1と同様のノイズレベル低減の効果に加えて、実施形態1と比較すると、第2の絶縁層9の上面に配置した第1の接地パターン11により高周波成分による放射ノイズの抑制が行われるので、より一層のノイズレベルの低減を行うことが可能となる。
(実施形態3)
図16は、実施形態3の巻線部2の分解斜視図である。図16において、巻線部2は、上方から、第1の平面コイル5、第1の絶縁層8、第1の接地パターン11、第2の絶縁層9、第2の平面コイル6、第3の絶縁層10、第2の接地パターン12、から構成されている。実施形態3は実施形態1に対して、第2の接地パターン12と第2の平面コイル6の配置が逆になる構成であるが、それ以外は同じ構成である。
図16を用いて、電気接続について説明する。第3の絶縁層10には、外部の前段または後段の回路への接続を目的とした、導電性の接続パターン26に第2のスルーホール17が設けられている。第2の平面コイル6にはコイル端接続パターン25に第2のスルーホール17が設けられている。巻線部2としては、外部と接続パターン26で接続され、接続パターン26と第2の平面コイル6が第2のスルーホール17を介して接続されている。
実施形態3の第2の平面コイル6の巻き始め端部13には第1のスルーホール16が備えてられており、第1の絶縁層8、第2の絶縁層9の第1のスルーホール16を介して、図16に示す第1の平面コイル5の巻き終わり端部14と接続されており、コイル端接続パターン25から外部へと接続されている。
図16より、第1の接地パターン11と第2の接地パターン12は、第1のスルーホール16と第2のスルーホール17とは絶縁されている。第1の導電パターン21は、実施形態1の図3と同様に配置され、第2の導電パターン22は、平面コイル6と同一の層に形成される。実施形態3においては、多層基板である巻線部2内に銅箔を可能な範囲で配置しないとその部分が薄くなり変形する可能性があるために、多層基板である巻線部2の厚みを揃えるために第2の導電パターン22が配置される。
実施形態3の巻線部2の第1の平面コイル5は、実施形態1の図3と同様の構成である。
第2の平面コイル6は第1のスルーホール16を介して第1の平面コイル5と電気的に接続される。
実施形態3の巻線部2の第1、第2、第3の絶縁層8、9、10は、実施形態1の図5と同じ構成である。しかしながら、図16のように、実施形態3の第3の絶縁層10には、前述の導電性の接続パターン26に第2のスルーホール17が設けられている点が異なっている。ただし、実施形態3における接続パターン26は、図16においては、第3の絶縁層10の裏面、すなわち、下方に配置されるため図示していないが、おおよその位置を破線で示してある。また、実施形態3における接続パターン26は、第2の接地パターン12と同層に設けてもよい。なお、多層基板である巻線部2を積層後に第2のスルーホール17を形成するための穴を開ける場合においては、工程上、第2、第3の絶縁層9、10のZ軸方向の同位置にも穴が形成される。
図16において、第1のスルーホール16は第1の平面コイル5と第2の平面コイル6および第1のスルーホール形成用導電パターン32をCuめっきにより接続され、第1のスルーホール形成用導電パターン32は第1のスルーホール16の第1、第2、第3の絶縁層8、9、10の内壁にCuめっきを形成する際に必要となる。第2のスルーホール17は第2のスルーホール形成用導電パターン33と第2の平面コイル6および接続用パターン26をCuめっきにより接続され、第2のスルーホール形成用導電パターン33は第2のスルーホール17の第1、第2、第3の絶縁層8、9、10の内壁にCuめっきを形成する際に必要となる。
実施形態3の巻線部2の第1、第2の接地パターン11、12は、実施形態1の図6と同じ構成である。しかしながら、図16のように、実施形態3は実施形態1に対して、第2の接地パターン12と第2の平面コイル6の配置が逆になる構成になっている。
図16に示すように、実施形態3の巻線部2を構成する第1の平面コイル5、第1の絶縁層8、第1の接地パターン11、第2の絶縁層9、第2の平面コイル6、第3の絶縁層10、第2の接地パターン12において、各平面コイル5、6以外に、突出固定部23と導電性の締結穴24が設けられている。第2の導電パターン22は第2の接地パターン12の締結穴24下に配置され、第1の導電パターン21は実施形態1の図3と同様に配置されている。
実施形態3の構成での電流の流れは、図16より、例えば、第1の平面コイル5のコイル端接続パターン25に外部から電流が入力され、第1の平面コイル5を1周し巻き終わり端部14にある第1のスルーホール16から、第1の絶縁層8と第2の絶縁層9の第1のスルーホール16を介して、第2の平面コイル6の巻き始め端部13の第1のスルーホール16から第2の平面コイル6を1周して、第2の平面コイル6のコイル端接続パターン25にある第2のスルーホール17から、第3の絶縁層10の接続パターン26から外部へ電流が出力される。なお、図16において、第3の絶縁層10の接続パターン26は、−Z方向、つまり、裏側に設けられているため位置を破線で示している。
実施形態3の構成にすることにより、実施形態1と同様のノイズレベル低減の効果に加えて、実施形態1と比較すると、第2の絶縁層9の下面に配置した第2の接地パターン12により第2の平面コイル6で発生する熱を冷却する際に、放熱用絶縁シートの類を設置しなくても絶縁可能であるため、ノイズレベルの低減や放熱が安価かつ容易に構成できることである。
1 巻線部品
2 巻線部
3a 第1の磁性体コア
3b 第2の磁性体コア
4 放熱板
5 第1の平面コイル
6 第2の平面コイル
7 ビス
8 第1の絶縁層
9 第2の絶縁層
10 第3の絶縁層
11 第1の接地パターン
12 第2の接地パターン
13 巻き始め端部
14 巻き終り端部
15 開口
16 第1のスルーホール
17 第2のスルーホール
18 第3のスルーホール
19 ギャップ
20 切り欠き部
21 第1の導電パターン
22 第2の導電パターン
23 突出固定部
24 締結穴
25 コイル端接続パターン
26 接続パターン
27 支持部材
28 一対のCu箔パターン
29 コイル基板部
30 支持基板部
31 Cuめっき
32 第1のスルーホール形成用導電パターン
33 第2のスルーホール形成用導電パターン
70 スイッチング電源装置
71、72、73、74 スイッチング素子
75 トランス
76 1次側巻線76
77、78 2次側巻線
79、80 ダイオード
81 平滑用チョークコイル
82 コンデンサ
83 入力端子
84 出力端子
85 補機類
86 高電圧バッテリ
87 低圧バッテリ87
88 制御回路
89 駆動回路

Claims (6)

  1. 一対の第1の平面コイルと第2の平面コイルの間に、絶縁層と接地パターンが交互に形成されている巻線部であって、
    前記一対の平面コイルと前記接地パターンは絶縁されており、
    前記第1の平面コイルと前記第2の平面コイル、および、前記絶縁層と前記接地パターンは共通の開口を有しており、
    前記第1の平面コイルと前記第2の平面コイル、および、前記絶縁層には導電性のスルーホールが備えられており、
    前記接地パターンには、前記スルーホールを迂回させるような切り欠き部が備えられ、
    前記絶縁層と前記接地パターンには、それぞれに突出する突出固定部が備えられ、
    前記突出固定部を押圧し、前記突出固定部同士を固定させる固定部材を備えることを特徴とする巻線部。
  2. 前記第1の平面コイルと同一層上に前記第1の平面コイルと絶縁された第1の導電パターンと、前記第2の平面コイルと同一層上に前記第2の平面コイルと絶縁された第2の導電パターンが備えられ、
    前記突出固定部には、導電性の締結穴が備えられ、
    前記第1の導電パターンと前記第2の導電パターンは、前記絶縁層と前記接地パターンの締結穴を介して前記固定部材によって電気的に接続することを特徴とする請求項1に記載の巻線部。
  3. 前記第1の平面コイルと前記第2の平面コイル、および、前記接地パターンはCu箔あるいはCu板からなり、それぞれの間に前記絶縁層を挟んで一体として多層基板を形成することを特徴とする請求項1または2に記載の巻線部。
  4. 第1の接地パターン、第1の絶縁層、前記第1の平面コイル、第2の絶縁層、第2の接地パターン、第3の絶縁層、前記第2の平面コイルの順に積層されており、
    前記第1の平面コイルと前記第1の絶縁層には第2のスルーホールが設けられ、前記第1の絶縁層の前記第2のスルーホールが設けられた位置には外部と接続するための接続パターンが設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の巻線部。
  5. 前記第1の平面コイル、前記第1の絶縁層、前記第1の接地パターン、前記第2の絶縁層、前記第2の平面コイル、前記第3の絶縁層、前記第2の接地パターンの順に積層されており、
    前記第2の平面コイルと前記第3の絶縁層には第2のスルーホールが設けられ、前記第3の絶縁層の前記第2のスルーホールが設けられた位置には外部と接続するための接続パターンが設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の巻線部。
  6. 前記開口を貫通するように、前記第1の平面コイルと前記第2の平面コイルを磁気的に結合させるための1対の磁性体コアが備えられていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の巻線部を有する巻線部品。
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