JP2015064773A - 隊列車両判定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両が隊列走行制御中であるかを判定するための技術を提供する。
【解決手段】2台の車両について速度の経時的変化の相関をとることで、これら2台の車両が同隊列で隊列走行制御中であることの可能性を示す分散Vが算出される(S102)。そして、算出された分散Vに基づいて、2台の車両が同隊列で隊列走行制御中であるかが判定される(S103〜S104)。
【選択図】図3

Description

本発明は、複数の車両で隊列走行を実現するための車両制御の技術に関する。
先行車両の走行データを後方車両が無線通信により取得し、取得した走行データに基づいて後方車両が先行車両を追従する車両制御(隊列走行制御)を実行することにより、複数の車両で安定した隊列走行を実現する技術が知られている。このような隊列走行には、運転操作の負荷や空気抵抗を低減することができるといった利点がある。
こうした隊列走行の利点を継続的に得るためには、隊列走行制御を実行する車両の変化(増減)を速やかに特定し、当該変化に応じて隊列を適切な状態に再構築することが好ましい。そこで、自車両及び他車両の横方向運動に基づいて、隊列から離脱する車両を特定する技術が提案されている(特許文献1参照)。
特開2011−233010号公報
ところで、隊列走行制御を実行していた車両が、隊列から離脱せずに隊列走行制御を停止するケースも考えられる。しかしながら、前述した特許文献1に記載の技術では、このようなケースで隊列走行制御を停止した車両を特定することができず、隊列走行の利点が十分に得られなくなってしまう。
本発明は、車両が隊列走行制御中であるかを判定するための技術を提供することを目的としている。
本発明の一側面は、隊列車両判定装置(10,20,40)であって、取得手段(11〜13)と、算出手段(14,S102,S302,S402)と、判定手段(14,S103〜S104,S303〜S304,S403〜S404)と、を備える。取得手段は、車両(1)の速度の経時的変化を取得する。算出手段は、取得手段により速度の経時的変化が取得された2台の車両について速度の経時的変化の相関をとることで、2台の車両が同隊列で隊列走行制御中であることの可能性を示す指標値を算出する。判定手段は、算出手段により算出された指標値に基づいて、2台の車両が同隊列で隊列走行制御中であるかを判定する。
このような構成によれば、2台の車両が同隊列で隊列走行制御中であるかを判定することができるため、見かけ上は同じ隊列で走行する車両であって隊列走行制御を実行していない車両を特定することができる。
なお、この欄及び特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
第1実施形態の隊列車両判定装置の構成を示すブロック図である。 同隊列で隊列走行制御中であることを判定する自車両と検出車両とのペアを示す図である。 第1実施形態の隊列車両判定処理のフローチャートである。 (A)は隊列制御車両の走行状態を示す図、(B)は隊列制御車両の速度の経時的変化の相関を示す図である。 (A)は隊列制御車両の一部が非制御車両に切り替わった状態を示す図、(B)は隊列制御車両の隊列に非制御車両が割り込んだ状態を示す図、(C)は隊列制御車両及び非制御車両の速度の経時的変化の相関を示す図である。 相関指標値算出処理のフローチャートである。 第2実施形態の隊列車両判定装置の構成を示すブロック図である。 路側機の設置状態を示す図である。 第2実施形態の隊列車両判定処理のフローチャートである。 第3実施形態の概要を示す図である。 (A)は複数の車両が隊列走行している状態を示す図、(B)は隊列外の車両が隊列について判定している状態を示す図、(C)は隊列外の車両が隊列の後方へ車線変更した状態を示す図である。 第4実施形態の隊列車両判定装置の構成を示すブロック図である。 第4実施形態の隊列車両判定処理のフローチャートである。 各車両の車両隊列番号の判定方法を示す図である。
以下、本発明が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
[1.第1実施形態]
[1−1.構成]
図1に示す第1実施形態の隊列車両判定装置10は、車速センサ17と、無線通信機18と、周辺監視センサ19と、を備える車両1に搭載されている。なお、当該車両1(以下の説明において主体となる車両1)と他の車両1とを説明の便宜上区別するため、当該車両1を「自車両1A」といい、自車両1A以外の車両1を「他車両1B」という。
車速センサ17は、自車両1Aの速度(走行速度)等を検出する。本実施形態では、自車両1Aの車軸に取り付けられたパルス発生器から出力される単位時間当たりのパルス数から当該車軸の回転速度を検出し、検出した回転速度から走行速度を算出する周知のセンサが用いられる。なお、このようなセンサに代えて、又はこのようなセンサとともに、例えばGPS受信機等が用いられてもよい。
無線通信機18は、自車両1Aについての識別情報や速度等を表す情報(走行データ)を、自車両1Aの周辺(本実施形態では、自車両1Aを中心とする通信可能範囲内)に存在する他車両1Bへ送信する。送信される情報のうち、速度を表す情報は、車速センサ17により検出された情報である。
また、無線通信機18は、自車両1Aの周辺に存在する他車両1Bにより送信された情報、具体的には、送信元の他車両1Bについての識別情報や速度等を表す情報(走行データ)を無線通信により受信する。なお、無線通信の通信形態は特に限定されず、例えば車車間通信、路車間通信、セルラ通信、可視光通信等を利用してもよい。
周辺監視センサ19は、自車両1Aの周辺に存在する物標についての、自車両1Aに対する相対速度等を外部から計測する。本実施形態では、周辺監視センサ19としてミリ波レーダが用いられ、自車両1Aの前方に存在する他車両1Bが物標として検出される。なお、ミリ波レーダに代えて、又はミリ波レーダとともに、同様の機能を有する他の装置、例えばレーザレーダやカメラ等が用いられてもよい。
隊列車両判定装置10は、速度情報蓄積部11と、通信情報蓄積部12と、監視情報蓄積部13と、隊列車両判定部14と、を備える。
速度情報蓄積部11は、車速センサ17から取得した情報を記憶して時系列に管理する。具体的には、速度情報蓄積部11は、自車両1Aの速度を表す情報を、一定周期ごとに車速センサ17から取得する。そして、速度情報蓄積部11は、T回分(T周期分)の情報(自車両1Aの速度)、換言すればT−1回前からの情報を蓄積する。つまり、速度情報蓄積部11は、自車両1Aの速度を検出した検出結果を定期的に取得することにより、自車両1Aの速度の経時的変化を取得する。なお、本実施形態において、値Tは固定値である。
通信情報蓄積部12は、無線通信機18から取得した情報を記憶して時系列に管理する。具体的には、通信情報蓄積部12は、他車両1Bの車両番号と、車両ごとの速度を表す情報と、を一定周期ごとに無線通信機18から取得する。車両番号とは、無線通信機18又は周辺監視センサ19により速度が検出された他車両1Bごとに割り当てられた識別情報である。そして、通信情報蓄積部12は、車両番号ごとに、T回分の情報(他車両1Bの速度)、換言すればT−1回前からの情報を蓄積する。つまり、通信情報蓄積部12は、他車両1Bにより送信された当該他車両1Bの速度を表す情報を定期的に取得することにより、他車両1Bの速度の経時的変化を取得する。
監視情報蓄積部13は、周辺監視センサ19から取得した情報を記憶して時系列に管理する。具体的には、監視情報蓄積部13は、他車両1Bの車両番号と、車両ごとの相対速度を表す情報と、を一定周期ごとに周辺監視センサ19から取得する。そして、監視情報蓄積部13は、車両番号ごとに、T回分の情報(他車両1Bの相対速度)、換言すればT−1回前からの情報を蓄積する。つまり、監視情報蓄積部13は、他車両1Bの速度を外部から計測した計測結果を定期的に取得することにより、他車両1Bの速度の経時的変化を取得する。
隊列車両判定部14は、例えばCPU、ROM、RAM等を備えたマイコンを用いて構成され、マイコンがROM等の記録媒体に記録されているプログラムに従った処理を実行することで各種処理を実行する。具体的には、隊列車両判定部14は、無線通信機18又は周辺監視センサ19により速度等が検出された他車両1B(以下「検出車両」という。)と、自車両1Aと、が同隊列(同じグループ)で隊列走行制御中であるかを判定する。
すなわち、本実施形態では、複数の車両1(自車両1A及び1台以上の他車両1B)が、無線通信により取得した走行データに基づいて加減速を制御するCACC(Cooperative Adaptive Cruise Control)機能を実現するための隊列走行制御を実行する。具体的には、隊列の先頭車両1以外の各車両(追従車両)1が、自己の前方で隊列走行制御を実行する先行車両1から速度等の走行データを無線通信により取得し、取得した走行データに基づいて先行車両を追従する。このような隊列走行制御が実行されることにより、隊列走行制御中の車両間で速度の経時的変化の相関が高くなる。なお、ここで説明した隊列走行制御は一例であり、隊列走行制御の具体的な手法(例えば、走行データの内容、走行データの送信元及び送信先、車両制御の内容等)は、特に限定されない。
図2に示すように、自車両1Aにおいて、隊列車両判定部14は、検出車両のうちの1台と自車両1Aとで作られるペアごとに、検出車両と自車両1Aとが同隊列で隊列走行制御中であることの可能性を示す指標値を算出する。そして、隊列車両判定部14は、算出した指標値に基づいて、検出車両ごとに、当該検出車両が自車両1Aと同隊列で隊列走行制御中であるかを判定する。検出車両数をimaxとした場合(車両番号i=1〜imax)、imaxとおりのペアを作ることが可能であり、各ペアについて判定が行われる。
本実施形態では、図1に示すように、自車両1Aと隊列走行制御を実行可能な他車両(通信機搭載車両)1Bには、少なくとも自車両1Aと同様の車速センサ17及び無線通信機18が搭載されている。一方、自車両1Aと隊列走行制御を実行しない他車両(一般車両)1Bについては、こうした装置が搭載されていなくてもよい。なお、隊列走行制御を実行可能な他車両1Bが自車両1Aと同様の構成(隊列車両判定装置10、車速センサ17、無線通信機18及び周辺監視センサ19)を備えていることを前提としてもよい。また、すべての他車両1Bが自車両1Aと同様の構成を備えていることを前提としてもよい。
[1−2.処理]
次に、第1実施形態の隊列車両判定部14が実行する隊列車両判定処理(隊列車両判定方法)について、図3のフローチャートを用いて説明する。なお、図3の隊列車両判定処理は、周期的に(前述した一定周期ごとに)実行される。
まず、隊列車両判定部14は、車両番号i=1〜imaxの検出車両のうち、処理対象の検出車両を表す変数iの値を1に設定する(S101)。
続いて、隊列車両判定部14は、車両番号iの検出車両(以下「検出車両i」という。)と自車両1Aとが同隊列で隊列走行制御中であることの可能性を示す指標値として、後述する分散Vを算出する相関指標値算出処理を行う(S102)。分散Vは、検出車両i及び自車両1Aの速度の経時的変化に基づいて算出される。検出車両iの速度とは、無線通信機18により受信された情報の表す速度又は周辺監視センサ19により検出された速度である。自車両1Aの速度とは、車速センサ17により検出された速度である。相関指標値算出処理の詳細については後述するが(図6)、検出車両iと自車両1Aとが同隊列で隊列走行制御中であることの可能性が高いほど、分散Vの値が低く算出される。
なお、1台の他車両1Bについて無線通信機18及び周辺監視センサ19の両方で速度が検出された場合には、いずれか一方(本実施形態では無線通信機18により検出された速度)が用いられる。無線通信機18により速度が検出された他車両1Bと、周辺監視センサ19により速度が検出された他車両1Bと、が同一車両であるかを判定する手法は、特に限定されない。例えば、無線通信により速度とともに位置情報が送受信される構成を前提として、無線通信機18により取得された位置情報と周辺監視センサ19により検出された位置情報との比較に基づいて同一車両であるかが判定されるようにしてもよい。また例えば、周辺監視センサ19としてカメラを備える構成を前提として、撮像画像から特定される識別情報(例えばナンバープレートの記載)と、無線通信により送受信される識別情報と、の比較に基づいて同一車両であるかが判定されるようにしてもよい。
続いて、隊列車両判定部14は、S102で算出した分散Vが、しきい値V1未満であるか否かを判定する(S103)。隊列車両判定部14は、分散Vがしきい値V1未満であると判定した場合には(S103:YES)、検出車両iと自車両1Aとが同隊列で隊列走行制御中であると判定し(S104)、処理をS105へ移行させる。つまり、しきい値V1は、検出車両iと自車両1Aとが同隊列で隊列走行制御中であることの判定基準となる値であり、本実施形態では、分散Vがしきい値V1未満であれば同隊列で隊列走行制御中であるとみなされる。
一方、隊列車両判定部14は、分散Vがしきい値V1未満でない(しきい値V1以上である)と判定した場合には(S103:NO)、S104をスキップして、処理をS105へ移行させる。この場合、検出車両iと自車両1Aとは、同隊列で隊列走行制御中でないと判定される。
S105で、隊列車両判定部14は、変数iの値が検出車両の最大数imax以上であるか否かを判定する。つまり、S105では、すべての検出車両(i=1〜imax)についてS102〜S104の処理を行ったか否かが判定される。
隊列車両判定部14は、変数iの値が検出車両の最大数imax以上でない(最大数imax未満である)と判定した場合には(S105:NO)、変数iの値に1を加算し(S106)、処理をS102へ戻す。つまり、処理対象の検出車両を変更する。一方、隊列車両判定部14は、変数iの値が検出車両の最大数imax以上であると判定した場合には(S105:YES)、図3の隊列車両判定処理を終了する。
次に、隊列車両判定処理(図3)のS102で行われる相関指標値算出処理の詳細について説明する。相関指標値算出処理では、検出車両の速度の経時的変化(速度挙動)と自車両1Aの速度の経時的変化とに基づいて分散Vが算出される。
例えば図4(A)に示すように、3台の車両1L〜1Nが同隊列で隊列走行制御を実行中の状態では、図4(B)に示すように、各車両(先行車両1L及び追従車両1M,1N)の速度の経時的変化には相関がある。これに対し、例えば図5(A)に示すように、車両1Mが図4(A)の状態から隊列走行制御を停止(オフ)した場合、車両1Mは先行車両1Lとは無関係に加減速を行うため、図5(C)に示すように、車両1Mの速度の経時的変化には相関が無くなる。つまり、隊列走行制御を実行中の車両である隊列制御車両(先行車両1L及び追従車両1N)の速度の経時的変化と、隊列走行制御を実行していない非制御車両1Mの速度の経時的変化と、の間に差が生じる。なお、例えば図5(B)に示すように、2台の車両1L,1Nが同隊列で隊列走行制御を実行している状態において、隊列走行制御を実行していない他の車両1Mが隊列に(車両1L,1N間に)割り込んできた場合にも、図5(A)と同様の状況になる。
したがって、検出車両及び自車両1Aについて、ある期間における速度の経時的変化との相関をとることで、検出車両と自車両1Aとが同隊列で隊列走行制御中であることの可能性を示す指標値である分散Vを算出することができる。なお、速度の経時的変化の情報は、必要に応じて時間が同期される。例えば、周辺監視センサ19により計測された速度は、処理速度の違いから、無線通信機18により受信された速度の情報と比べて遅延を生じることがある。このような遅延を考慮して同期が行われることにより、速度の経時的変化の相関の有無がより正確に判定される。
次に、相関指標値算出処理の具体的処理手順について、図6のフローチャートを用いて説明する。
まず、隊列車両判定部14は、変数nの値を0に設定する(S201)。そして、隊列車両判定部14は、時刻t−nにおける検出車両iの速度に対する自車両1Aの速度の比である速度比Ri(t−n)を、式(1)に従い算出する(S202)。なお、式(1)において、Vo(t−n)は、時刻t−nにおける自車両1Aの速度(絶対速度)であり、Vi p(t−n)は、時刻t−nにおける検出車両の速度(絶対速度)である。また、時刻t−nとは、n回前(n周期前)の時刻を意味する。
続いて、隊列車両判定部14は、変数nの値に1を加算し(S203)、変数nの値が期間Tの値以上であるか否かを判定する(S204)。期間Tとは、前述したT回分の(T−1回前からの)情報に対応する期間である。つまり、速度情報蓄積部11、通信情報蓄積部12及び監視情報蓄積部13に蓄積されているT回分の情報すべてについて、S202の処理が行われたか否かを判定する。隊列車両判定部14は、変数nの値が期間Tの値以上でない(期間Tの値未満である)と判定した場合には(S204:NO)、処理をS202へ戻す。
一方、隊列車両判定部14は、変数nの値が期間Tの値以上であると判定した場合には(S204:YES)、処理をS205へ移行させる。S205で、隊列車両判定部14は、期間Tにおける速度比Rの分散Vi(t)(検出車両iの速度と自車両1Aの速度との速度比Ri(t)の期間Tにおけるばらつき)を算出する。期間Tにおける分散とは、現在時刻tを基準とする期間Tの過去情報(T−1回前からの情報)を用いて算出される分散であり、式(2)で表される。なお、式(2)において、Ri Aは、期間Tにおける速度比Ri(t)の平均値である。
検出車両iが自車両1Aと同隊列で隊列走行制御中である場合、速度比Ri(t)は一定値に近い値を示す。したがって、速度比Ri(t)のばらつきである分散Vi(t)が小さいほど、検出車両iが自車両1Aと同隊列で隊列走行制御中である可能性が高いといえる。なお、検出される速度と実際の速度との間にずれがある場合にも、同隊列で隊列走行制御中であれば、速度比Rのばらつきは一定値に近い値を示す。検出される速度と実際の速度との間にずれが発生する要因としては、例えば、タイヤの摩耗による外径変化が挙げられる。
続いて、隊列車両判定部14は、期間Tの値が0よりも大きいか否かを判定する(S206)。隊列車両判定部14は、期間Tの値が0よりも大きいと判定した場合には(S206:YES)、そのまま図6の相関指標値算出処理を終了する。一方、隊列車両判定部14は、期間Tの値が0よりも大きくない(0以下である)と判定した場合には(S206:NO)、分散Vi(t)の値を無限大に設定した後(S207)、図6の相関指標値算出処理を終了する。
分散Vi(t)の値が無限大であることは、検出車両iと自車両1Aとが同隊列で隊列走行制御中である可能性が最も低い(0である)ことを意味する。本実施形態では、期間Tが固定値であるため、基本的には期間Tが0以下となることはない。ただし、このような判定処理を行うことは、他の処理において期間Tを0に設定する処理を行うだけで、検出車両iと自車両1Aとが同隊列で隊列走行制御中でないと判定されるようにすることができるという利点がある。例えば、検出車両iと自車両1Aとが実際には同隊列で隊列走行制御中でないにもかかわらず同隊列で隊列走行制御中であると誤判定される可能性の高い状態で、一時的に期間Tを0に設定する処理が行われるようにしてもよい。また、S206〜S207の処理は、事前に(例えばS201よりも前に)行われるように(期間Tの値が0よりも大きくない場合にはS201〜S205の処理が行われないように)してもよい。また、S206〜S207の処理を行わないようにしてもよい。
[1−3.効果]
以上詳述した第1実施形態によれば、以下の効果が得られる。
[1A]第1実施形態の隊列車両判定装置10では、2台の車両1(自車両1A及び他車両1B)について速度の経時的変化の相関をとることで、これら2台の車両1が同隊列で隊列走行制御中であることの可能性を示す分散Vが算出される(S102)。そして、算出された分散Vに基づいて、2台の車両1が同隊列で隊列走行制御中であるかが判定される(S103〜S104)。したがって、第1実施形態の隊列車両判定装置10によれば、2台の車両1が同隊列で隊列走行制御中であるかを精度よく判定することができるため、見かけ上は同じ隊列で走行する車両1であって隊列走行制御を実行していない車両1を特定することができる。
[1B]相関指標値算出処理では、2台の車両1の速度比Rの期間Tにおけるばらつきに基づいて分散Vが算出される(S202)。したがって、第1実施形態の隊列車両判定装置10によれば、2台の車両1についての速度の経時的変化の相関の度合いを比較的簡単に判定することができる。加えて、検出される速度と実際の速度との間にずれがある場合にも、比較的正確な判定結果を得ることができる。
[1C]第1実施形態の隊列車両判定装置10では、分散Vの示す可能性(2台の車両1が同隊列で隊列走行制御中であることの可能性)が、しきい値V1が示す可能性よりも大きい場合に、同隊列で隊列走行制御中であると判定される(S103〜S104)。したがって、第1実施形態の隊列車両判定装置10によれば、2台の車両1が同隊列で隊列走行制御中であるか否かの判定を簡易的な処理により実現することができる。
[1D]第1実施形態の隊列車両判定装置10は、自車両1Aに搭載され、他車両1Bごとに、当該他車両1Bが自車両1Aと同隊列で隊列走行制御中であるかを判定する。したがって、第1実施形態の隊列車両判定装置10によれば、他車両1B同士についても同隊列で隊列走行制御中であるかを判定する構成と比較して、処理負荷を低減することができる。
[1E]速度情報蓄積部11は、自車両1Aの速度を検出した検出結果を定期的に取得することにより、自車両1Aの速度の経時的変化を取得する。したがって、第1実施形態の隊列車両判定装置10によれば、自車両1Aの速度の経時的変化を簡易な構成で取得することができる。
[1F]通信情報蓄積部12は、他車両1Bにより送信された当該他車両1Bの速度を表す情報を定期的に取得することにより、当該他車両1Bの速度の経時的変化を取得する。したがって、第1実施形態の隊列車両判定装置10によれば、他車両1Bの速度の経時的変化を簡易な構成で取得することができる。
[1G]監視情報蓄積部13は、他車両1Bの速度を外部から計測した計測結果を定期的に取得することにより、当該他車両1Bの速度の経時的変化を取得する。したがって、第1実施形態の隊列車両判定装置10によれば、他車両1Bの速度の経時的変化を簡易な構成で取得することができる。
なお、第1実施形態では、速度情報蓄積部11、通信情報蓄積部12及び監視情報蓄積部13が取得手段の一例に相当する。また、S102が算出手段としての処理の一例に相当し、S103〜S104が判定手段としての処理の一例に相当する。また、分散Vが指標値の一例に相当し、自車両1Aが第1の車両の一例に相当し、他車両1Bが第2の車両の一例に相当する。
[2.第2実施形態]
第2実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、共通する構成については同一の符号を用いて説明を省略する。
[2−1.構成]
図7に示す第2実施形態の隊列車両判定装置20は、無線通信機18と、周辺監視センサ19と、を備える路側機2に搭載されている。路側機2は、車両1の走行路に設置されている(図8参照)。路側機2は、走行路を走行する車両1からの無線通信による判定要求に応じて、第1実施形態と同様の隊列車両判定処理を実行し、判定結果を要求元の車両1へ送信する。なお、判定要求の要求元である車両1と他の車両1とを説明の便宜上区別するため、判定要求の要求元である車両1を「要求元車両1A」といい、要求元車両1A以外の車両1を「他車両1B」という。
無線通信機18は、第1実施形態と同様の機能を有する。ただし、路側機2は、車両1と異なり走行しないため、路側機2の無線通信機18は、走行データの送信を行わない。
周辺監視センサ19は、第1実施形態と同様の機能を有する。ただし、路側機2は、車両1と異なり位置が固定されているため、走行路における所定エリアを通過する車両1が物標として検出されるように構成されている。
隊列車両判定装置20は、通信情報蓄積部12と、監視情報蓄積部13と、隊列車両判定部14と、を備える。つまり、隊列車両判定装置20は、速度情報蓄積部11を備えていない点で、第1実施形態の隊列車両判定装置10と相違する。通信情報蓄積部12及び監視情報蓄積部13は、第1実施形態と同様の機能を有する。隊列車両判定部14は、第1実施形態の隊列車両判定処理(図3)に代えて、後述する隊列車両判定処理(図9)を実行する。
本実施形態では、要求元車両1Aと隊列走行制御を実行可能な他車両(通信機搭載車両)1Bには、少なくとも要求元車両1Aと同様の車速センサ17及び無線通信機18が搭載されている。また、要求元車両1Aには、路側機2から送信された判定結果を蓄積する隊列車両情報蓄積部15が搭載されている。一方、要求元車両1Aと隊列走行制御を実行しない他車両(一般車両)1Bについては、こうした装置が搭載されていなくてもよい。なお、すべての他車両1Bが要求元車両1Aと同様の構成を備えていることを前提としてもよい。
[2−2.処理]
次に、第2実施形態の隊列車両判定部14が実行する隊列車両判定処理(隊列車両判定方法)について、図9のフローチャートを用いて説明する。ただし、図9に示すS301〜S306の処理は、図3に示すS101〜S106の処理であって自車両を要求元車両と置き換えた処理と同様であるため、これらの処理については詳細な説明を省略する。図9の隊列車両判定処理は、要求元車両1Aから判定要求が受信されたことを契機に実行される。
隊列車両判定部14は、変数iの値を1に設定し(S301)、相関指標値算出処理を行った後(S302)、算出した分散Vがしきい値V1未満であるか否かを判定する(S303)。隊列車両判定部14は、分散Vがしきい値V1未満であると判定した場合には(S303:YES)、検出車両iと要求元車両1Aとが同隊列で隊列走行制御中であると判定し(S304)、処理をS305へ移行させる。一方、隊列車両判定部14は、分散Vがしきい値V1未満でないと判定した場合には(S303:NO)、S304をスキップして処理をS305へ移行させる。
S305で、隊列車両判定部14は、変数iの値が検出車両の最大数imax以上であるか否かを判定し、最大数imax以上でないと判定した場合には(S305:NO)、変数iの値に1を加算し(S306)、処理をS302へ戻す。
一方、隊列車両判定部14は、変数iの値が検出車両の最大数imax以上であると判定した場合には(S305:YES)、判定結果を要求元車両1Aへ送信し(S307)、図9の隊列車両判定処理を終了する。
[2−3.効果]
以上詳述した第2実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果[1A]〜[1C],[1F]〜[1G]に加え、以下の効果が得られる。
[2A]第2実施形態の隊列車両判定装置20は、車両1の走行路に設置され、要求元車両1Aからの判定要求に応じて、他車両1Bごとに、当該他車両1Bが要求元車両1Aと同隊列で隊列走行制御中であるかを判定する。したがって、第2実施形態の隊列車両判定装置20によれば、他車両1B同士についても同隊列で隊列走行制御中であるかを判定する構成と比較して、処理負荷を低減することができる。
[2B]第2実施形態の隊列車両判定装置20は、要求元車両1Aからの判定要求に応じた隊列車両判定処理による判定結果を、要求元車両1Aへ送信する。したがって、第2実施形態の隊列車両判定装置20によれば、隊列車両判定処理を行うための構成を備えていない車両1に対し、判定結果を提供することができる。換言すれば、隊列車両判定処理を行うための構成を車両1に搭載する必要がない分、車両1におけるシステムの軽量化や処理負荷の低減等を図ることができる。
なお、第2実施形態では、通信情報蓄積部12及び監視情報蓄積部13が取得手段の一例に相当する。また、S302が算出手段としての処理の一例に相当し、S303〜S304が判定手段としての処理の一例に相当し、S307が送信手段としての処理の一例に相当する。また、分散Vが指標値の一例に相当し、要求元車両1Aが第1の車両の一例に相当し、他車両1Bが第2の車両の一例に相当する。
[3.第3実施形態]
第3実施形態は、基本的な構成は第2実施形態と同様であるため、共通する構成については同一の符号を用いて説明を省略する。
第2実施形態では、図8に示すように、路側機2に搭載された隊列車両判定装置20が隊列車両判定処理を実行する。これに対し、第3実施形態では、図10に示すように、第2実施形態と同様の隊列車両判定装置20が車両1Pに搭載され、隊列車両判定装置20が、車両1P以外の車両1(図10でいう車両1L〜1N)を対象として隊列車両判定処理を実行する。つまり、第3実施形態は、図7に示す第2実施形態の構成において、路側機2を車両1(図10でいう車両1P)と読み替えた構成である。その他、隊列車両判定処理の内容などは第2実施形態の隊列車両判定処理(図9)と基本的に同一である。このような第3実施形態によれば、前述した第2実施形態と同様の効果が得られる。
[4.第4実施形態]
第4実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、共通する構成については同一の符号を用いて説明を省略する。
[4−1.構成]
第1実施形態では、隊列走行制御中の車両1(自車両1A)が、自車両1A以外の他車両1Bごとに、当該他車両1Bが自車両1Aと同隊列で隊列走行制御中であるかを判定する構成について説明した。また、第2実施形態では、路側機2が、隊列走行制御中の車両1(要求元車両1A)からの判定要求に応じて、要求元車両1A以外の他車両1Bごとに、当該他車両1Bが要求元車両1Aと同隊列で隊列走行制御中であるかを判定する構成について説明した。また、第3実施形態では、隊列外の車両1が、隊列走行制御中の車両1(要求元車両1A)からの判定要求に応じて、要求元車両1A以外の他車両1Bごとに、当該他車両1Bが自車両1Aと同隊列で隊列走行制御中であるかを判定する構成について説明した。つまり、これらの実施形態では、ある特定の車両1と、当該車両1以外の車両1と、が同隊列で隊列走行制御中であるかを判定した。
これに対し、第4実施形態では、複数の車両1(検出車両)における2台の車両1の組合せのすべてについて、当該2台の車両1が同隊列で隊列走行制御中であるかを判定する構成について説明する。
例えば、図11(A)に示すように、3台の車両1L〜1Nが、見かけ上、隊列走行をしており、隊列走行の隣(この例では右側)の車線を走行している車両1Qが、隊列走行の行われている車線へ車線変更しようとしている状態について考える。車両1L〜1Nが同隊列で隊列走行制御中である場合、隊列内(この例では車両1L,1M間又は車両1M,1N間)へ車線変更を行うことは好ましくない。そこで、第4実施形態では、図11(B)に示すように、車両1Qが、車両1L〜1Nの速度の経時的変化を取得し、同隊列で隊列走行制御中である車両群を特定する。その結果、例えば車両1L〜1Nが同隊列で隊列走行制御中であることが特定された場合には、図11(C)に示すように、車両1Qは、隊列の後方へ車線変更するといった対応をとることができる。
図12に示す第4実施形態の隊列車両判定装置40は、無線通信機18と、周辺監視センサ19と、を備える車両1に搭載されている。無線通信機18及び周辺監視センサ19は、第1実施形態と同様の機能を有する。なお、当該車両1(図11(A)でいう車両1Q)と他の車両1(図11(A)でいう車両1L〜1N)とを説明の便宜上区別するため、当該車両1を「自車両1A」といい、自車両1A以外の車両1を「他車両1B」という。
隊列車両判定装置40は、通信情報蓄積部12と、監視情報蓄積部13と、隊列車両判定部14と、を備える。つまり、隊列車両判定装置40は、速度情報蓄積部11を備えていない点で、第1実施形態の隊列車両判定装置10と相違する。通信情報蓄積部12及び監視情報蓄積部13は、第1実施形態と同様の機能を有する。隊列車両判定部14は、第1実施形態の隊列車両判定処理(図3)に代えて、後述する隊列車両判定処理(図13)を実行する。
本実施形態では、隊列走行制御を実行可能な他車両(通信機搭載車両)1Bには、少なくとも車速センサ17及び無線通信機18が搭載されている。一方、隊列走行制御を実行しない他車両(一般車両)1Bについては、こうした装置が搭載されていなくてもよい。なお、すべての他車両1Bが通信機搭載車両1Bと同様の構成を備えていることを前提としてもよい。
[4−2.処理]
次に、第4実施形態の隊列車両判定部14が実行する隊列車両判定処理(隊列車両判定方法)について、図13のフローチャートを用いて説明する。なお、図13の隊列車両判定処理は、運転者により所定の隊列判定操作が行われたことを契機に実行される。
まず、隊列車両判定部14は、速度の経時的変化が取得された複数の検出車両のうち、2台の検出車両(第1の検出車両及び第2の検出車両)を処理対象として抽出するための変数i,jの値を設定する。具体的には、隊列車両判定部14は、車両番号i=1〜imaxの第1の検出車両のうち、処理対象の第1の検出車両を表す変数iの値を1に設定する。同様に、隊列車両判定部14は、車両番号j=1〜jmaxの第2の検出車両のうち、処理対象の第2の検出車両を表す変数jの値を2に設定する(S401)。第1の検出車両の最大数imaxと第2の検出車両の最大数jmaxとは同数であり、検出車両の総数に等しい。また、変数iと変数jとは、同一値とならない(同一の検出車両が第1の検出車両及び第2の検出車両として同時に処理対象とされない)。
続いて、隊列車両判定部14は、車両番号iの検出車両(検出車両i)と、車両番号jの検出車両(以下「検出車両j」という。)と、が同隊列で隊列走行制御中であることの可能性を示す分散Vを算出する相関指標値算出処理を行う(S402)。相関指標値算出処理は、第1実施形態で説明した処理(図6)であって自車両を検出車両jに置き換えた処理である。
続いて、隊列車両判定部14は、S402で算出した分散Vが、しきい値V1未満であるか否かを判定する(S403)。隊列車両判定部14は、分散Vがしきい値V1未満であると判定した場合には(S403:YES)、検出車両iと検出車両jとが同隊列で隊列走行制御中であると判定する(S404)。
続いて、隊列車両判定部14は、車両隊列番号KiがNull(無の値)であるか否かを判定する(S405)。なお、車両隊列番号Ki,Kjの初期値(図13の隊列車両判定処理が開始された時点での値)はNullである。
隊列車両判定部14は、車両隊列番号KiがNullであると判定した場合には(S405:YES)、車両番号i,jの車両隊列番号Ki,Kjを変数iの値に更新し(S406)、処理をS408へ移行させる。一方、隊列車両判定部14は、車両隊列番号KiがNullでないと判定した場合には(S405:NO)、車両番号jの車両隊列番号Kjを車両隊列番号Kiの値に更新し(S407)、処理をS408へ移行させる。つまり、同隊列で隊列走行制御を実行している検出車両に対して、同じ値の車両隊列番号が割り当てられる。その結果、図14に示すように、複数の検出車両の中に異なる複数の隊列が存在する場合にも、各検出車両を複数の隊列に分類して特定することができる。なお、最終的な車両隊列番号がNullの車両は、非制御車両として特定される。
一方、前述したS403で、隊列車両判定部14は、分散Vがしきい値V1未満でない(しきい値V1以上である)と判定した場合には(S403:NO)、S404〜S407をスキップして、処理をS408へ移行させる。
S408で、隊列車両判定部14は、変数jの値が最大数jmax以上であるか否かを判定する。隊列車両判定部14は、変数jの値が最大数jmax以上でない(最大数jmax未満である)と判定した場合には(S408:NO)、変数jの値に1を加算し(S409)、処理をS402へ戻す。つまり、処理対象の第2の検出車両を変更する。
一方、隊列車両判定部14は、変数jの値が最大数jmax以上であると判定した場合には(S408:YES)、変数iの値が最大数imaxから1を引いた値以上であるか否かを判定する(S410)。隊列車両判定部14は、変数iの値が最大数imaxから1を引いた値以上でない(最大数imaxから1を引いた値未満である)と判定した場合には(S410:NO)、変数iの値に1を加算する(S411)。さらに、隊列車両判定部14は、変数jの値を変数iに1を加えた値として(S412)、処理をS402へ戻す。つまり、処理対象の第1の検出車両及び第2の検出車両を変更する。一方、隊列車両判定部14は、S410で変数iの値が検出車両の最大数imax以上であると判定した場合には(S410:YES)、図13の隊列車両判定処理を終了する。
[4−3.効果]
以上詳述した第4実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果[1A]〜[1C],[1F]〜[1G]に加え、以下の効果が得られる。
[4A]第4実施形態の隊列車両判定装置40は、複数の検出車両における2台の車両の組合せのすべてについて、当該2台の車両が同隊列で隊列走行制御中であるかを判定する(S401〜S412)。したがって、第4実施形態の隊列車両判定装置40によれば、複数の検出車両に異なる複数の隊列が含まれている場合にも、各車両を隊列ごとに分類して特定することができる。
なお、第4実施形態では、通信情報蓄積部12及び監視情報蓄積部13が取得手段の一例に相当する。また、S402が算出手段としての処理の一例に相当し、S403〜S404が判定手段としての処理の一例に相当する。また、分散Vが指標値の一例に相当する。
[5.他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
[5A]上記第4実施形態では、隊列車両判定装置40が搭載された車両1(自車両1A)が、自車両1Aの必要時に隊列車両判定処理を行うようにしているが、これに限定されるものではない。例えば、自車両1Aが、隊列外の他車両1Bからの判定要求に応じて隊列車両判定処理を実行し、判定結果を要求元の他車両1Bへ送信してもよい。この場合、隊列車両判定装置40は車両1に搭載されている必要はなく、上記第2実施形態のように路側機2に搭載されていてもよい。
[5B]上記実施形態では、期間Tを固定値としているが、これに限定されるものではなく、隊列の状況等に応じて変更される値としてもよい。例えば、隊列に変化が生じていない期間が長いほど、期間Tが長く設定されるようにしてもよい。
[5C]上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、同様の機能を有する公知の構成に置き換えてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を、課題を解決できる限りにおいて省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。なお、特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本発明の実施形態である。
[5D]本発明は、前述した隊列車両判定装置の他、当該装置を構成要素とするシステム、当該装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した媒体、隊列車両判定方法など、種々の形態で実現することができる。
1…車両、10,20,40…隊列車両判定装置、11…速度情報蓄積部、12…通信情報蓄積部、13…監視情報蓄積部、14…隊列車両判定部、17…車速センサ、18…無線通信機、19…周辺監視センサ。

Claims (11)

  1. 車両(1)の速度の経時的変化を取得する取得手段(11〜13)と、
    前記取得手段により速度の経時的変化が取得された2台の車両について速度の経時的変化の相関をとることで、前記2台の車両が同隊列で隊列走行制御中であることの可能性を示す指標値を算出する算出手段(14,S102,S302,S402)と、
    前記算出手段により算出された前記指標値に基づいて、前記2台の車両が同隊列で隊列走行制御中であるかを判定する判定手段(14,S103〜S104,S303〜S304,S403〜S404)と、
    を備えることを特徴とする隊列車両判定装置(10,20,40)。
  2. 請求項1に記載の隊列車両判定装置であって、
    前記算出手段は、前記2台の車両の速度の比の所定の期間におけるばらつきに基づいて前記指標値を算出する
    ことを特徴とする隊列車両判定装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の隊列車両判定装置であって、
    前記判定手段は、前記指標値の示す前記2台の車両が同隊列で隊列走行制御中であることの可能性が、所定のしきい値が示す可能性よりも大きい場合に、前記2台の車両が同隊列で隊列走行制御中であると判定する
    ことを特徴とする隊列車両判定装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の隊列車両判定装置であって、
    前記判定手段(14,S103〜S104,S303〜S304)は、特定の1台の車両を第1の車両とし、前記第1の車両以外の1台以上の車両を第2の車両として、前記第2の車両ごとに、当該第2の車両が前記第1の車両と同隊列で隊列走行制御中であるかを判定する
    ことを特徴とする隊列車両判定装置。
  5. 請求項4に記載の隊列車両判定装置であって、
    当該隊列車両判定装置(10,40)は、車両に搭載され、
    前記判定手段(14,S103〜S104)は、自車両を前記第1の車両とし、自車両以外の1台以上の他車両を前記第2の車両として、他車両ごとに、当該他車両が自車両と同隊列で隊列走行制御中であるかを判定する
    ことを特徴とする隊列車両判定装置。
  6. 請求項5に記載の隊列車両判定装置であって、
    前記取得手段(11)は、自車両の速度を検出した検出結果を定期的に取得することにより、自車両の速度の経時的変化を取得する
    ことを特徴とする隊列車両判定装置。
  7. 請求項4に記載の隊列車両判定装置であって、
    当該隊列車両判定装置(20)は、車両の走行路に設置され、
    車両からの判定要求に応じて、要求元の車両を前記第1の車両とした前記判定手段(14,S203〜S204)による判定結果を、前記第1の車両へ送信する送信手段(14,S307)を更に備える
    ことを特徴とする隊列車両判定装置。
  8. 請求項4に記載の隊列車両判定装置であって、
    当該隊列車両判定装置(20)は、車両に搭載され、
    車両からの判定要求に応じて、要求元の車両を前記第1の車両とし、前記第1の車両及び自車両以外の車両を前記第2の車両とした前記判定手段(14,S203〜S204)による判定結果を、前記第1の車両へ送信する送信手段(14,S307)を更に備える
    ことを特徴とする隊列車両判定装置。
  9. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の隊列車両判定装置であって、
    前記判定手段(14,S403〜S404)は、複数の車両における2台の車両の組合せのすべてについて、当該2台の車両が同隊列で隊列走行制御中であるかを判定する
    ことを特徴とする隊列車両判定装置。
  10. 請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載の隊列車両判定装置であって、
    前記取得手段(12)は、車両により送信された当該車両の速度を表す情報を定期的に取得することにより、当該車両の速度を取得する
    ことを特徴とする隊列車両判定装置。
  11. 請求項1から請求項10までのいずれか1項に記載の隊列車両判定装置であって、
    前記取得手段(13)は、車両の速度を外部から計測した計測結果を定期的に取得することにより、当該車両の速度の経時的変化を取得する
    ことを特徴とする隊列車両判定装置。
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