JP2015063478A - メイクアップ化粧料 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】右旋回性のコレステリック液晶相を固定化してなる光反射層、及び左旋回性のコレステリック液晶相を固定化してなる光反射層を有する積層体であって、反射光の主波長が400nm〜700nmの範囲にあるコレステリック液晶粒子を含むメイクアップ化粧料。
【選択図】図1
Description
メイクアップ化粧料には、鮮やかで華やかな仕上がりを与えるために、パール光沢を有する粉体(以下、パール剤とも称する)が配合される。パール剤としては、板状の雲母粒子、干渉性を有する雲母チタン等の無機板状粒子等、又は有機粒子が使用されている。
しかしながら、表面の凹凸による光散乱又は干渉性を利用するパール剤は反射光に選択性を有しないため、特定の色調を付与することが困難であり、さらに、油性成分が表面に付着すると光反射に有用な凹凸が油性成分により平滑化され、パール剤の色純度及び彩度が低下し、光沢が低下するという問題があった。
他方、有機成分で光沢を付与する粉体として、コレステリック液晶組成物を重合硬化させ、それを粉砕してなる顔料がUVフィルター(例えば、特許文献1参照。)、及び、着色顔料(例えば、特許文献2参照。)として提案されている。
本発明の構成は以下の通りである。
[2] コレステリック液晶粒子が、均粒子径が0.1μm〜1000μmの範囲にあり、平均厚みが0.5μm〜50μmの範囲にある平板状粒子である[1]に記載のメイクアップ化粧料。
[4] 左旋回性のコレステリック液晶相が、液晶化合物と、HTPが30μm−1以上である左旋回性のキラル剤とを含有する[1]〜[3]のいずれか1項に記載のメイクアップ化粧料。
なお、HTPは、下記式で表される。
(式):
HTP=1÷{(コレステリック液晶相に含まれる液晶のらせんピッチ長(μm))×(コレステリック液晶相の固形分中のキラル剤の質量%濃度)}
(ただし、コレステリック液晶相に含まれる液晶のらせんピッチ長(μm)は(選択反射波長(μm))÷(コレステリック液晶相の固形分の平均屈折率)で算出される。)
また、「(メタ)アクリル」との記載は、「アクリル」及び「メタクリル」の双方又はいずれかを示す意味で用いられる。
さらに、本明細書において組成物中の各成分の量は、組成物中に各成分に該当する物質が複数存在する場合、特に断らない限り、組成物中に存在する当該複数の物質の合計量を意味する。
なお、本明細書においてそれぞれの成分に付した(A)〜(F)の符号は、各成分の説明を行うに際して便宜上付した符号である。
以下、本発明の実施の形態についてさらに具体的に説明する。
本発明のメイクアップ化粧料に使用される(A)液晶粒子は、右旋回性のコレステリック液晶相を固定化してなる光反射層、及び左旋回性のコレステリック液晶相を固定化してなる光反射層を少なくとも1層ずつ積層してなる液晶積層体であり、これを化粧料の用途に応じた形状、サイズに粉砕又は裁断して平板状粒子の形状にて用いることが好ましい。
液晶積層体は、右旋回性のコレステリック液晶相を固定化してなる光反射層(以下、光反射層(右)と称することがある)、及び、左旋回性のコレステリック液晶相を固定化してなる光反射層(以下、光反射層(左)と称することがある)を少なくとも1層ずつ積層してなる積層体であればよく、それぞれ独立に2層以上を有していてもよい。
なお、本発明において、光反射層は、コレステリック液晶構造を有する膜が流動性を示さず、固定化された配向形態を安定に保持している。「液晶相が固定化した」という状態は、コレステリック液晶構造を有する膜である光反射層が常温(25℃)にて液晶性を有さず、且つ、膜に含まれる液晶相を形成する化合物(液晶化合物)の配向形態が安定に保持された状態を指す。安定に保持されるとは、常温において液状の液晶化合物の配向形態が外場や外力によって変化を生じさせることがない状態を示す。
「固定化された液晶相」は、0℃〜60℃の温度条件下で配向形態及び膜の形態が維持されることが好ましく、−30℃〜90℃において、液晶性化合物の配向形態及び膜の形態が維持されることがさらに好ましい。広い温度条件下で特性が維持される「光反射層(右)及び光反射層(左)を含むコレステリック液晶相の積層体」は、可視光領域に選択的に優れた反射性能を有するために、これを適切なサイズに粉砕又は裁断して得られる(A)液晶粒子を用いることで、メイクアップ化粧料に華やかで彩度の高い光沢を付与することができる。
例えば、可視光において赤みを帯びた色調のパール剤を得ようとする場合には、積層するそれぞれの光反射層を形成するための組成物(液晶組成物)の処方を調製することで、反射光の主波長が600〜700nmとなるように調整することができる。一方、青みを帯びた色調のパール剤を得ようとする場合には、積層される液晶組成物の処方をそれぞれ調製することで、反射光の主波長が400〜500nmとなるように調整することができ、更に緑みを帯びた色調のパール剤を得ようとする場合には、積層される液晶組成物の処方をそれぞれ調製することで、反射光の主波長が500〜600nmとなるように調整することができる。
本発明における液晶組成物は、少なくとも重合性液晶化合物と、重合性液晶化合物を溶解或いは分散させ、均一に塗布するための溶剤を含むことが好ましく、さらに、それぞれの旋回性に応じたキラル剤を含むことが好ましい。また、重合性液晶化合物に加えて、重合性を有しない液晶化合物をさらに含むことができる。
光反射層の膜性向上の観点から、液晶組成物には、重合開始剤を含むことが好ましい。重合開始剤は、熱重合開始剤、光重合開始剤のいずれであってもよい。
また、液晶組成物には、さらに、液晶の配向を制御する目的で、公知のキラル剤、配向制御剤を含むことができる。
(A)液晶粒子を調製する際に使用することができる基材としては特に制限はなく、ガラスもしくはプラスチックフィルム、金属等を適宜使用することができる。その中でも、プラスチックフィルムを用いることが好ましく、ガラス転移温度170℃以下のプラスチックフィルムを用いることが、耐熱性が低い樹脂を用いて製造する際のコストを低減することができる観点から好ましい。基材として用いられるプラスチックフィルムのガラス転移温度は40℃〜160℃であることがより好ましく、60℃〜150℃であることが特に好ましい。より具体的には、プラスチックフィルム基材としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを用いることが好ましい。
以下、液晶組成物に含まれる各成分について順次説明する。
液晶組成物に含まれる重合性液晶化合物としては、重合性棒状液晶化合物が好ましく、棒状液晶化合物は螺旋構造をもつ重合性棒状ネマチック液晶化合物(重合性棒状コレステリック液晶化合物)であることがさらに好ましい。
重合性棒状液晶化合物としては、アゾメチン類、アゾキシ類、シアノビフェニル類、シアノフェニルエステル類、安息香酸エステル類、シクロヘキサンカルボン酸フェニルエステル類、シアノフェニルシクロヘキサン類、シアノ置換フェニルピリミジン類、アルコキシ置換フェニルピリミジン類、フェニルジオキサン類、トラン類及びアルケニルシクロヘキシルベンゾニトリル類が好ましく用いられる。
重合性棒状液晶化合物は、重合によって配向を固定化することがより好ましく、重合性棒状液晶化合物は重合性棒状ネマチック液晶化合物であることがより好ましい。
重合性棒状液晶化合物としては、Makromol. Chem., 190巻、2255頁(1989年)、Advanced Materials 5巻、107頁(1993年)、米国特許4683327号、同5622648号、同5770107号、WO95/22586号、同95/24455号、同97/00600号、及び同98/23580号、同98/52905号の各明細書、特開平1−272551号、同6−16616号、同7−110469号、同11−80081号、及び特開2001−328973号の各公報等に記載の化合物を用いることができる。
本発明における(A)液晶粒子に使用される重合性液晶化合物としては、下記一般式(X)にて表される重合性棒状液晶化合物であることが好ましい。
一般式(X) Q1−L1−Cy1−L2−(Cy2−L3)n−Cy3−L4−Q2
(一般式(X)中、Q1及びQ2はそれぞれ独立に重合性基であり、L1及びL4はそれぞれ独立に二価の連結基であり、L2及びL3はそれぞれ独立に単結合又は二価の連結基であり、Cy1、Cy2及びCy3は二価の環状基であり、nは0、1、2、又は3である。)
なかでも、−O−、−CO−、二価の鎖状基、及び二価の環状基から選ばれる連結基を2以上、好ましくは、4以上連結してなる連結基が好ましい。
二価の鎖状基としては、アルキレン基、アルケニレン基、アルキニレン基等が挙げられる。アルキレン基は、分岐を有していてもよい。アルキレン基の炭素数は1〜12であることが好ましい。アルケニレン基、及びアルキニレン基におけるアルキレン部分も、既述のアルキレン基と同様である。
また、これらの基はさらに置換基を有していてもよく導入可能な置換基としては、塩素原子、臭素原子、フッ素原子等のハロゲン原子が挙げられる。
二価の鎖状基の具体例としては、エチレン、トリメチレン、プロピレン、テトラメチレン、2−メチル−テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、オクタメチレン、2−ブテニレン、2−ブチニレン等が挙げられる。
環状基に含まれる環は、単環であっても、縮合環であってもよいが、単環であることが好ましい。
環状基に含まれる環は、芳香環、脂肪環、及び複素環のいずれでもよい。
芳香環としては、ベンゼン環、ナフタレン環等が挙げられる。脂肪環としては、シクロヘキサン環が挙げられる。複素環としては、ピリジン環、ピリミジン環等が挙げられる。
二価の環状基としては、好ましくは、ベンゼン環を有する1,4−フェニレン、ナフタレン環を有するナフタレン−1,5−ジイル、ナフタレン−2,6−ジイル、シクロヘキサン環を有する1,4−シクロへキシレン、ピリジン環を有するピリジン−2,5−ジイル、ピリミジン環を有するピリミジン−2,5−ジイル等が好ましいものとして挙げられる。
二価の環状基は、さらに置換基を有していてもよい。導入可能な置換基の例には、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、炭素原子数が1〜5のアルキル基、炭素原子数が1〜5のハロゲン置換アルキル基、炭素原子数が1〜5のアルコキシ基、炭素原子数が1〜5のアルキルチオ基、炭素原子数が2〜6のアシルオキシ基、炭素原子数が2〜6のアルコキシカルボニル基、カルバモイル基、炭素原子数が2〜6のアルキル置換カルバモイル基、炭素原子数が2〜6のアシルアミノ基が挙げられる。
L2又はL3として好ましい二価の連結基としては、−COO−、−OCO−、−OCOO−、−OCONR−、−COS−、−SCO−、−CONR−、−NRCO−、−CH2CH2−、−C=C−COO−、−C=N−、−C=N−N=C−、等が挙げられる。
一般式(V) M1−(L1)p−Cy1−L2−(Cy2−L3)n−Cy3−(L4)q−M2
式中、M1、及び、M2はそれぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ基、ハロゲン、−SCN、−CF3、ニトロ基、又は、Q1を表すが、M1、及び、M2の少なくとも一つは、Q1以外の基を表す。
なお、M1、及び、M2の少なくとも一つがQ1を表す場合には、一般式(X)で表される化合物は、重合性液晶化合物となり、M1、及び、M2の双方がQ1以外の前記置換基を表す場合には、一般式(X)で表される化合物は、重合性を持たない液晶化合物となる。
なお、一般式(V)中、p及びqは0、又は1を表し、Q1、L1、L2、L3、L4、Cy1、Cy2、Cy3及びnは一般式(X)におけるQ1、L1、L2、L3、L4、Cy1、Cy2、Cy3及びnとそれぞれ同義である。
M1、及び、M2が、Q1以外である場合、水素原子、アルキル基、アリール基、又はシアノ基であることが好ましく、より好ましくは、炭素数1〜4のアルキル基、又は、フェニル基であり、p及びqは0である。
以下に、一般式(V)で表される化合物の好ましい例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
本発明に係る(A)液晶粒子の作製に用いられる液晶組成物は、キラル剤を含有することが好ましい。光反射層(右)12(図1参照)は、HTPが30μm−1以上である右旋回性のキラル剤を含有し、光反射層(左)14は、HTPが30μm−1以上である左旋回性のキラル剤を含有することが効果の観点から好ましい。なお、HTP(helical twisting power)は、以下の式で表される。
(式):
HTP=1÷{(コレステリック液晶相に含まれる液晶のらせんピッチ長(μm))×(コレステリック液晶相の固形分中のキラル剤の質量%濃度)}
(ただし、コレステリック液晶相に含まれる液晶のらせんピッチ長(μm)は(選択反射波長(μm))÷(コレステリック液晶相の固形分の平均屈折率)で算出される。)
HTPは、キラル剤が液晶を捻る力の指標といえる。HTPは高いと捻る力が強くなるため、HTPは高いことが好ましい。キラル剤は、公知の種々のキラル剤(例えば、液晶デバイスハンドブック、第3章4−3項、TN、STN用カイラル剤、199頁、日本学術振興会第一42委員会編、1989に記載)から選択することができる。
キラル剤は、一般に不斉炭素原子を含むが、不斉炭素原子を含まない軸性不斉化合物あるいは面性不斉化合物もキラル剤として用いることができる。軸性不斉化合物又は面性不斉化合物の例には、ビナフチル、ヘリセン、パラシクロファン及びこれらの誘導体が含まれる。
キラル剤は、重合性基を有していてもよい。キラル剤が重合性基を有するとともに、併用する棒状液晶化合物も重合性基を有する場合は、例えば、重合性基を有するキラル剤と重合性棒状液晶化合物との重合反応により、棒状液晶化合物から誘導される繰り返し単位と、キラル剤から誘導される繰り返し単位とを有するポリマーを形成することができる。この態様では、重合性基を有するキラル剤が有する重合性基は、重合性棒状液晶化合物が有する重合性基と、同種の基であることが好ましい。従って、キラル剤の重合性基も、不飽和重合性基、エポキシ基又はアジリジニル基であることが好ましく、不飽和重合性基であることがさらに好ましく、エチレン性不飽和重合性基であることが特に好ましい。
また、キラル剤は、液晶化合物であってもよい。
この様な、強い捩れ力を示すキラル剤としては、例えば、特開2010−181852号公報、特開2003−287623号公報、特開2002−80851号公報、特開2002−80478号公報、特開2002−302487号公報、に記載のキラル剤が挙げられ、本発明に好ましく用いることができる。さらに、これらの公開公報に記載されているイソソルビド化合物類については対応する構造のイソマンニド化合物類を用いることもでき、これらの公報に記載されているイソマンニド化合物類については対応する構造のイソソルビド化合物類を用いることもできる。
右旋回性のキラル剤のHTPは、40μm−1以上であることが好ましく、50μm−1以上であることがより好ましい。
左旋回性のキラル剤のHTPは、33μm−1以上であることが好ましく、35μm−1以上であることがより好ましい。
キラル剤を液晶組成物に使用する際の含有量は、重合性液晶化合物に対して、1モル%〜30モル%の範囲であることが好ましい。
キラル剤の含有量が多くなるに従い、液晶性に影響を及ぼすことが懸念されるため、含有量が少ないことが好ましく、このため、少量を添加した場合でも、所望の旋回性が得られる捩り力の強い化合物方を用いることが好ましい。
光反射層の形成に使用される液晶組成物は、(A)液晶粒子の安定性の観点から、液晶組成物が硬化性を有することが好ましいため、さらに、重合開始剤を含有することが好ましい。
重合開始剤としては、熱重合開始剤、光重合開始剤のいずれであってもよいが、熱による基材又は液晶組成物膜等が変形、変質するのを防ぐためにも、光重合反応又は電子線照射による重合反応が好ましく、そのような観点からは、光重合開始剤が好ましい。すなわち、本発明における(A)液晶積層粒子を製造する場合、例えば、重合性液晶化合物の配向状態を、重合性液晶化合物と光重合開始剤を含む組成物に対して紫外線等の活性光線、電子線等を照射することにより進行する硬化反応によって固定化することが好ましい。
重合開始剤は市販品を用いてもよく、例えば、BASF社製、イルガキュア(Irgacure)819等を挙げることができる。
液晶化合物が重合開始剤を含む場合の硬化のためのエネルギー付与は、紫外線等の光照射を行うことが好ましく、照射エネルギーは、10mJ/cm2〜50J/cm2であることが好ましく、50mJ/cm2〜800mJ/cm2であることがさらに好ましい。
光重合反応を促進するため、加熱条件下で光照射を実施してもよい。加熱条件は、基材等に影響を与えない範囲、すなわち、25℃〜160℃の範囲が好ましい。
また、重合硬化反応時における酸素による重合阻害抑制の観点からは、窒素等の不活性ガス雰囲気下とする等、酸素濃度を低下させた雰囲気で重合反応を行うことが好ましい。好ましい酸素濃度としては、10%以下が好ましく、7%以下がさらに好ましく、3%以下が最も好ましい。
光反射層の形成に使用される液晶組成物中には配向制御剤を含有してもよい。
液晶組成物中に配向制御剤を含有することで、空気界面において重合性液晶化合物又は、併用される非重合性の液晶化合物の分子のチルト角を低減若しくは実質的に水平配向させることができる。
なお、本明細書で「水平配向」とは、液晶化合物の分子長軸と形成される膜面が平行である状態で配向していることを指すが、液晶化合物の分子長軸と形成される膜面とは厳密に平行であることを要するものではなく、膜面との水平面と、液晶化合物の分子長軸とのなす傾斜角が20°未満である場合は、本明細書における「水平配向」に包含されるものとする。
液晶性化合物が空気界面付近で水平配向して固定化される場合、配向欠陥が出にくいため、形成される光反射層の選択反射波長以外の領域における透明性(光透過性)がより高くなり、また選択反射波長領域での反射率がより増大する。このため、水平配向に有用な配向制御剤を用いることが好ましい。
一方、液晶性化合物のチルト角が大きい場合には、コレステリックの螺旋軸が膜面法線からずれるため、選択反射波長領域における反射率が低下したり、フィンガープリントパターンが発生してヘイズが増大したり、回折性を示したりするため好ましくない。
配向制御剤として利用可能な化合物としては、含フッ素(メタ)アクリレート系ポリマーの例は、特開2007−272185号公報の[0018]〜[0043]等に記載がある。
本発明に用いられる配向制御剤としては、特開2012−211306号公報の段落番号[0012]〜[0030]に記載の化合物、特開2012−101999号公報の段落番号[0037]〜[0044]に記載の化合物、特開2007−272185号公報の段落番号[0018]〜[0043]に記載の含フッ素(メタ)アクリレートポリマー、特開2005−099258号公報に合成方法と共に詳細に記載された化合物、等挙げることができ、これらの化合物を配合制御剤として用いることができる。
第1の配向制御剤としては、少なくとも2本以上のペルフルオロアルキル鎖を有する化合物であることが好ましく、ペルフルオロアルキル鎖を2本有する化合物であることがより好ましい。
第1の配向制御剤を用いる場合の好ましい含有量としては、液晶組成物中の重合性液晶化合物に対して0.03質量%以上含まれることが好ましく、0.10質量%以上含まれることがさらに好ましい。
第1の配向制御剤は、特開2002−129162号公報、特開2002−97170号、及び当該公報において引用されている文献に記載される合成法を適宜選択して組み合わせることにより合成することができる。また、その他の公知の合成法も必要に応じて組み合わせることにより合成することができる。
第2の配向制御剤としては、より具体的には、ペルフルオロアルキル鎖を6本有する化合物であることが好ましい。また。第2の配向制御剤も、非重合性化合物であることが好ましい。
第2の配向制御剤を用いる場合の含有量としては、液晶組成物中に含まれる重合性液晶化合物に対して0.003質量%〜1.0質量%であることが好ましく、0.005質量%〜1.0質量%であることがより好ましい。
第2の配向制御剤として用いることができる化合物は、特開2002−129162号公報、特開2002−97170号、及び当該公報において引用されている文献に記載される合成法を適宜選択して組み合わせることにより合成することができる。また、その他の公知の合成法も必要に応じて組み合わせることにより合成することができる。
光反射層の形成に使用される液晶組成物は、重合性液晶化合物、好ましい併用成分である、それぞれの旋回性に応じたキラル剤、重合開始剤、配向制御剤に加えて、必要に応じて溶媒、及び他の添加剤(例えば、セルロースエステル)を含むことができる。
有機溶媒は1種のみを用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
光反射層形成工程は、コレステリック液晶相が固定されて、光反射層が形成される工程である。ここで、液晶相を「固定化した」状態は、コレステリック液晶相となっている液晶化合物の配向が保持された状態が最も典型的であり、且つ好ましい態様である。
本発明においては、紫外線照射によって進行する硬化反応により、コレステリック液晶相の配向状態を固定することが好ましい。
なお、本発明においては、コレステリック液晶相の光学的性質が層中において保持されていれば十分であり、最終的に光反射層中の液晶性混合物がもはや液晶性を示す必要はない。例えば、液晶性混合物が、硬化反応により高分子量化して、もはや液晶性を失っていてもよい。
上述のとおり、コレステリック液晶構造を有する膜はコレステリック液晶相を固定してなる光反射層(以下、光反射層と省略することがある)を有する。
本発明の(A)液晶粒子を形成するために使用する光反射層は、既述のように右旋回性のコレステリック液晶相を固定化してなる光反射層(光反射層(右))と、左旋回性のコレステリック液晶相を固定化してなる光反射層(光反射層(左))の双方をそれぞれ1層ずつ有する、2層以上の積層構造を有する光反射層である。
光反射層(右)と光反射層(左)とは、いずれも使用される重合性液晶化合物が有する固有の螺旋ピッチに基づいて、特定の波長の光を反射する光選択反射性を示す。本発明の1つの好ましい実施形態では、隣接する光反射層(右)と光反射層(左)とは、それぞれのコレステリック液晶相の螺旋方向が互いに逆であるとともに、その反射中心波長λ15が同一であることが好ましい。
また、所望により、積層される2層以上の光反射層として、互いに異なる反射光の主波長の光反射層を選択することにより、積層体は、2以上の主波長に優れた反射能を有することになり、得られた(A)液晶粒子を、複雑な色相を有する、より華やかなパール光沢を有するものとすることができる。
基材上に光反射層を形成した場合には、基材を剥離してから粉砕することが好ましい。また、基材として反射性能に影響を与えない素材を用いた場合であって、基材自体が極めて薄い場合(例えば、8μm以下)には、基材ごと粉砕して液晶粒子としてもよい。
形成された各光反射層の厚み(単層の厚み)は、1μm〜10μmであることが好ましく、2μm〜7μmであることがより好ましく、2層以上の積層構造の光反射層膜全体の厚さは、得られる(A)液晶粒子の厚みを好ましい範囲に制御する観点から、1μm〜50μmであることが好ましく、3μm〜30μmであることがより好ましく、4μm〜10μmであることが特に好ましい。
粉砕は、乾式粉砕であっても、湿式粉砕であってもよい。
粉砕した液晶粒子は、分級して平均円相当径が1000μm以下のものを分取することが好ましい。分級は公知の方法、例えば、サイクロン等を用いて分級する方法、メッシュろ過による分級方法等を挙げることができる。
粉砕により得られる(A)液晶粒子10は図1に示すように、光反射層(右)12及び光反射層(左)14を有する層構造であり、積層面16aの平均粒子径(l)は0.1μm〜1000μmの範囲にあることが好ましく、積層断面16bの厚み(d)は0.5μm〜50μmの範囲であることが好ましい。
本発明においては、積層面16aの平均粒子径は平均円相当径を採用している。
液晶粒子の厚み(d)及び平均円相当径(l)は、以下の方法により測定される。
液晶粒子を平滑面にのせ、振動を掛けてムラのないように分散する。100個の液晶粒子について、光学顕微鏡により拡大して、粒子の最大厚さ(d)と上から見た面(積層面16a)の円相当径(l)を測定し、それぞれの算術平均値を求めることにより算出する。なお、円相当径は、各々の粒子に対して、2次元画像の面積から同一の面積を有する円の直径として算出される。光学顕微鏡の拡大倍率は測定される粒子のサイズにより決定され、測定対象粒子の円相当径と倍率とを掛けたとき、1000程度となる拡大倍率で測定することが、測定精度の観点から好ましい。具体的には、例えば、用いる(A)液晶粒子のサイズが1μm〜数μm程度であれば、拡大倍率は1000倍であることが好ましく、20μm程度であれば50倍であることが好ましい。
本発明に使用することができる分級後の(A)液晶粒子は、平均円相当径が0.1μm〜1000μmであることが好ましく、より好ましくは1μm〜500μmであり、特に好ましくは5μm〜200μmの範囲である。積層面16aにおける平均円相当径が上記範囲において、色純度及び彩度が高く、パール光沢感の高いパール剤を得ることができる。得られた液晶粒子をメイクアップ化粧料に使用した場合には、華やかな光沢を皮膚に付与することができ、皮膚への適用時における感触も良好となる。
効果的な洗浄方法としては、SP値が8.5MPa1/2〜12MPa1/2の有機溶媒を用い、35℃以上の温度で洗浄することが好ましい。
これは、積層構造の光反射層を粉砕又は裁断して得られた(A)液晶粒子は、光反射層の状態では外部との界面に接していなかった膜内部が外部との界面に接することとなり、このとき、新たに外部との界面に接することになった膜内部に含まれる不純物や未反応の重合性液晶化合物等を充分に洗浄して除去することにより、得られた(A)液晶粒子は、分散媒への分散性、又は、分散媒中での選択反射波長における光反射性能が良好となるためである。
洗浄工程によって除去される不純物や不要成分としては、例えば、未反応の重合性液晶化合物キラル剤、配向制御剤、所定のサイズよりも小さく粉砕され、選択反射光の彩度向上効果が得難い粒子、例えば平均円相当径が1μm以下の固形不純物、重合性を有しない不純物等を挙げることができる。
洗浄に用いる有機溶媒のSP値が上記範囲であることで、未反応成分の溶解性が良好となり、好ましい。有機溶媒のSP値は8.5MPa1/2〜10MPa1/2であることがより好ましい。SP値が8.5MPa1/2〜12MPa1/2である有機溶媒としては、例えば、酢酸ブチル(8.5MPa1/2)、トルエン(8.8MPa1/2)、メチルエチルケトン(9.3MPa1/2)、アセトン(10MPa1/2)等を挙げることができる。
SP値(δ)=(ΣΔe/ΣΔv)1/2
本発明のメイクアップ化粧料には、さらに、油性成分を含有することができる。一般に、公知のパール剤は、油性成分と併用することでパール光沢が低下する傾向があるが、本発明における(A)液晶粒子は油性成分と併用しても優れたパール光沢が維持されるため、油性成分と併用することで本発明の効果が著しいといえる。
油性成分としては、一般に化粧品に用いられているものの中から安定性を損なわない範囲で選択することができ、例えば、(B−1)パラフィン、脂肪酸エステル、ワックス、及びロウからなる群より選ばれる少なくとも1種類の固体状の油性成分、及び、(B−2)炭化水素油、エステル油、植物油、及びシリコーン油からなる群より選ばれる少なくとも1種の液状油剤(液状の油性成分)を挙げることができる。
メイクアップ化粧料には、目的に応じて、(B−1)固体状の油性成分、及び、(B−2)液状油剤のいずれか一方のみを含むことができ、双方を含むこともできる。
固体状油性成分としては、パラフィン、脂肪酸エステル、ワックス、及びロウから選ばれる1種以上が挙げられる。
パラフィンとしては、パラフィン性化合物及びイソパラフィン性化合物、水素化イソパラフィン性分子、例えば、ポリデセン及びポリブテン、水素化ポリイソブテン、スクアラン、イソヘキサデカン、イソドデカン、並びに植物界及び動物界由来の他のもの等が挙げられる。
脂肪酸エステル類としては、例えば、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソプロピル、オレイン酸イソプロピル、ステアリン酸n−ブチル、ラウリン酸n−ヘキシル、オレイン酸n−デシル、ステアリン酸イソオクチル、ステアリン酸イソノニル、イソノナン酸イソノニル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、ラウリン酸2−ヘキシル、ステアリン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−オクチルドデシル、オレイン酸オレイル、エルカ酸オレイル、オレイン酸エルシル、エルカ酸エルシル、オクタン酸セテアリル、パルミチン酸セチル、ステアリン酸セチル、オレイン酸セチル、ベヘン酸セチル、酢酸セチル、ミリスチン酸ミリスチル、ベヘン酸ミリスチル、オレイン酸ミリスチル、ステアリン酸ミリスチル、パルミチン酸ミリスチル、乳酸ミリスチル、ジカプリル酸/カプリン酸プロピレングリコール、ヘプタン酸ステアリル、リンゴ酸ジイソステアリル、ヒドロキシステアリン酸オクチル等が挙げられる。
ワックスとしては、マイクロクリスタリンワックス等が挙げられる。
ロウとしては、高級脂肪酸と高級アルコールのエステル(ロウエステル)を主成分とするものであり、例えば、ミツロウ、ラノリン、カルナバロウ、キャンデリラロウ、ホホバ油等が挙げられる。構成成分によらず、慣用的に、あるいは物理的状態によりロウとよばれる物質もあるが、化粧品に使われるロウ類は天然ロウエステルが主である。
また、ロウ状化合物としては、水添ヒマシ油、ポリエチレンロウ、及びポリメチレンロウ、例えばサソール社(Sasol)からCirebelle303の名称で販売されているもの等を挙げることができる。
液状油剤としては、一般に化粧品に用いられているものの中から安定性を損なわない範囲で選択することができる。
望ましい液状油剤としては、例えば、炭化水素油、エステル油等の極性油、シリコーン油、常温で液状の液体油等が挙げられる。
炭化水素油としては、例えば、流動パラフィン、スクワラン、スクワレン、パラフィン、イソパラフィン、セレシン等が使用できる。
また、液状油剤の含有量としては、本発明の効果を損なわない限り、特に限定されるものではなく、それぞれのメイクアップ化粧料の剤型に応じた適切な量を、目的に応じて適宜選択すればよい。
例えば、メイクアップ化粧料が口紅、リップグロス、コンシーラー等の油性化粧料である場合には、油性成分として、固形状の油性成分を含有することが好ましく、メイクアップ化粧料全量に対する油性成分の総含有量は30質量%〜99質量%の範囲であることが好ましく、50質量%〜95質量%の範囲であることがより好ましい。
また、メイクアップ化粧料がリキッドファンデーション、クリーム状ファンデーション等の乳化化粧料である場合には、油性成分として、液状油剤を含有することが好ましく、メイクアップ化粧料全量に対する油性成分の総含有量は20質量%〜80質量%の範囲であることが好ましく、30質量%〜60質量%の範囲であることがより好ましい。
メイクアップ化粧料がおしろい、ボディパウダー、固形状ファンデーション、アイシャドウ等の粉末化粧料である場合には、油性成分として液状油剤を用いることが好ましく、メイクアップ化粧料全量に対する油性成分の総含有量は0.1質量%〜30質量%の範囲であることが好ましく、1質量%〜15質量%の範囲であることがより好ましい。
メイクアップ化粧料において油性成分と、併用される水等の水性成分、顔料等の粉末成分とのなじみをよくしたり、油性化粧料において固形油分と顔料等とのなじみをよくしたりする目的で界面活性剤を含有することが好ましい。
本発明のメイクアップ化粧料が乳化化粧料である場合には、界面活性剤が乳化剤としての機能を有することになる。油中水型、水中油型、それぞれの乳化化粧料に応じた乳化剤としての界面活性剤を含有することで、経時安定性が向上する。
また、顔料等の粉体と液状油剤とを混合して固形状ファンデーションを形成する場合にも、界面活性剤を用いることで成形性が向上する。
界面活性剤には特に制限はなく、化粧品に一般に使用される公知の界面活性剤を適宜選択して使用することができる。
本発明のメイクアップ化粧料が水中油型乳化化粧料である場合には、界面活性剤としては、例えば、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、脂肪酸ソルビタンエステル、ポリオキシエチレン脂肪酸ソルビタンエステル、及び脂肪酸から選ばれる少なくとも1種を含むことが好ましい。
より具体的には、脂肪酸ソルビタンエステルとしては、オレイン酸ソルビタン、イソステアリン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、及びセスキイソステアリン酸ソルビタンからなる群より選択される少なくとも1種であることが好ましい。
脂肪酸としては、オレイン酸、及びイソステアリン酸より選択される少なくとも1種であることが好ましい。
本発明のメイクアップ化粧料が油中水型乳化化粧料である場合には、界面活性剤としては、例えば、シリコーン系界面活性剤が好ましく、シリコーン系界面活性剤としては、ポリエーテル変性シリコーン、及びポリグリセリン変性シリコーンからなる群より選択される少なくとも1種であることが好ましい。
本発明のメイクアップ化粧料は、界面活性剤を1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
界面活性剤の含有量としては、本発明の効果を損なわない限り、特に限定されるものではなく、メイクアップ化粧料の剤型に応じた適切な量を、目的に応じて適宜選択すればよい。
一般的には、乳化化粧料の場合には、乳化化粧料全量に対し、0.1質量%〜10質量%程度含有することが好ましく、0.2質量%〜5質量%程度含有することがより好ましい。
本発明のメイクアップ化粧料が乳化化粧料である場合には、水を含有することができる。水としては、純水、イオン交換水等の不純物が少ないことが好ましい。
水の含有量としては、本発明の効果を損なわない限り、特に限定されるものではなく、乳化化粧料の剤型に応じた適切な量を、目的に応じて適宜選択すればよい。
本発明のメイクアップ化粧料は、色材を含んでもよい。色材はメイクアップ化粧料の用途に応じて適宜選択される。
本発明で用いることができる色材としては、黄酸化鉄、ベンガラ、黒酸化鉄、及び有機顔料からなるからなる群より選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。
有機顔料としては、例えば、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、黄色204号、黄色401号、青色1号、青色2号、青色201号、青色404号、緑色3号、緑色201号、緑色204号、緑色205号、橙色201号、橙色203号、橙色204号、橙色206号、橙色207号等のタール色素;カルミン酸、ラッカイン酸、ブラジリン、クロシン等の天然色素など、メイクアップ化粧料に汎用される色材が挙げられる。
また、本発明に使用することができるその他の色材として、有機樹脂を染料で染色した有機着色粒子、オレンジ色素、カカオ色素、グンジョウ、コチニール色素、酸化クロム、酸化鉄、二酸化チタン、タール色素、クロロフィル等が挙げられる。
所望の色調とするために。2種以上の色材を併用することができる。
色素の含有量は、所望の色調を得るために適宜選択されるが、一般的には、メイクアップ化粧料全量に対し、0.1質量%〜10質量%程度とするのが好ましく、0.5質量%〜5質量%程度とするのがより好ましい。
本発明のメイクアップ化粧料が粉末化粧料である場合には、体質顔料を含有することができる。
体質顔料としては、マイカ、タルク、セリサイト、カオリン、合成金雲母、及びガラスフレークからなる群より選ばれる少なくとも1種が挙げられる。
体質顔料の含有量は、粉末化粧料の剤型に応じて適宜選択されるが、一般的には、粉末化粧料全量に対し、30質量%〜80質量%程度とするのが好ましく、50質量%〜80質量%程度とするのがより好ましい。
例えば、本発明のメイクアップ化粧料には、必要に応じて、一般にメイクアップ化粧料に常用されている各種有効成分、例えば、紫外線吸収剤、真珠光沢材料、防腐剤、酸化防止剤、色素剤、増粘剤、又はpH調整剤から選択される1種以上のものを使用することができる。また、芳香剤、抗菌剤、柔軟剤、保湿剤、活性酸素除去剤、抗酸化剤、抗微生物剤、ミネラル、アミノ酸類を加えることができる。
紫外線散乱剤としては、一般に化粧料に用いられるものを広く挙げることができ、特に限定されるものでないが、表面処理酸化チタン、表面処理酸化亜鉛等が挙げられる。
防腐剤としては、例えば、安息香酸、安息香酸ナトリウム、パラベン、エチルパラベン、メチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン、ソルビン酸カリウム、ソルビン酸ナトリウム、ソルビン酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、過酸化水素、ギ酸、ギ酸エチル、ジ亜塩素酸ナトリウム、プロピオン酸、プロピオン酸ナトリウム、プロピオン酸カルシウム、ペクチン分解物、ポリリジン、フェノール、イソプロピルメチルフェノール、オルトフェニルフェノール、フェノキシエタノール、レゾルシン、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、チモール、チラム、ティートリー油、ヒノキチオール、グリセリン、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチレングリコール、1,2ペンタンジオール、2−メチル−2,4ペンタンジオール、等が挙げられる。
<(A)液晶粒子の調製>
[着色したコレステリック液晶積層体の調整]
[製造例1:青色に着色した液晶積層粒子の製造]
<コレステリック液晶性混合物(R1)の調製>
下記液晶化合物1、液晶化合物2、フッ素系水平配向剤、キラル剤、重合開始剤、溶媒メチルエチルケトンを混合し、下記組成の塗布液を調製した。得られた塗布液を、コレステリック液晶性混合物である塗布液(R1)とした。
・下記液晶化合物(1) 80質量部
・下記液晶化合物(2) 20質量部
・下記フッ素系水平配向剤1 0.1質量部
・下記フッ素系水平配向剤2 0.007質量部
・右旋回性キラル剤:LC756(BASF社製) 6.6質量部
・重合開始剤:IRGACURE819(チバジャパン社製) 3質量部
・溶媒(メチルエチルケトン) 溶質濃度が30質量%となる量
液晶化合物1、液晶化合物2、フッ素系水平配向剤、キラル剤、重合開始剤、溶媒メチルエチルケトンを混合し、下記組成の塗布液を調製した。得られた塗布液を、コレステリック液晶性混合物である塗布液(L1)とした。
・液晶化合物(1) 80質量部
・液晶化合物(2) 20質量部
・フッ素系水平配向剤1 0.1質量部
・フッ素系水平配向剤2 0.007質量部
・下記左旋回性キラル剤(A) 10.1質量部
・重合開始剤:IRGACURE819(チバジャパン社製) 3質量部
・溶媒(メチルエチルケトン) 溶質濃度が30質量%となる量
(下塗り層用塗布液の調製)
下記に示す組成の下塗り層用塗布液(S1)を調製した。
下塗り層用塗布液(S1)の組成:
・アクリルエステル樹脂ジュリマーET−410
(東亞合成(株)製、固形分濃度30%) 50質量部
・メタノール 50質量部
下記に示す組成の配向層用塗布液(H1)を調製した。
配向層用塗布液(H1)の組成:
・変性ポリビニルアルコールPVA203(クラレ社製) 10質量部
・グルタルアルデヒド 0.5質量部
・水 371質量部
・メタノール 119質量部
PETフィルム(下塗り層無し、富士フイルム(株)製、厚み:50μm、大きさ320mm×400mm)の表面上に、下塗り層用塗布液(S1)を、ワイヤーバーを用いて、乾燥後の膜厚が0.25μmになるように塗布した。その後、150℃で10分間加熱し、乾燥、固化し、下塗り層を形成した。次いで、形成した下塗り層の上に、配向層用塗布液(H1)を、ワイヤーバーを用いて、乾燥後の膜厚が1.0μmになるように塗布した。その後、100℃で2分間加熱し、乾燥、固化し、配向層を形成した。配向層に対し、ラビング処理(レーヨン布、圧力:0.1kgf、回転数:1000rpm、搬送速度:10m/min、回数:1往復)を施した。
(1)前記塗布液(R1)を、ワイヤーバーを用いて、乾燥後の膜の厚みが2.15μmになるように、前記PETフィルム上に形成した下塗り層と配向層の上に、室温にて塗布した。
(2)室温にて30秒間乾燥させて溶剤を除去した後、90℃の雰囲気で2分間加熱し、その後35℃でコレステリック液晶相とした。次いで、フージョンUVシステムズ(株)製無電極ランプ「Dバルブ」(90mW/cm)にて、出力60%で6〜12秒間UV照射し、コレステリック液晶相を固定し、PETフィルム上にコレステリック液晶相を固定してなるコレステリック液晶フィルム(F1)を作製した。フィルム(F1)を黒い紙の上に置くと青色の選択反射色が確認された。
(1)塗布液(L1)を、ワイヤーバーを用いて、乾燥後の膜の厚みが2.15μmになるように、前記フィルム(F1)上に、室温にて塗布した。
(2)室温にて30秒間乾燥させて溶剤を除去した後、90℃の雰囲気で2分間加熱し、その後35℃でコレステリック液晶相とした。次いで、フージョンUVシステムズ(株)製無電極ランプ「Dバルブ」(90mW/cm)にて、出力60%で6〜12秒間UV照射し、コレステリック液晶相を固定し、PETフィルム上にコレステリック液晶相を2層固定してなるコレステリック液晶積層フィルムを作製した。作製したコレステリック液晶積層フィルム(G1)は顕著な欠陥やスジがなく面状は良好であった。また、コレステリック液晶積層フィルムを黒い紙の上に置くと強い青色の選択反射色が確認された。
作製したコレステリック液晶積層フィルムからコレステリック液晶が2層積層してなるコレステリック液晶積層体を、フィルム基材より剥離した。剥離したコレステリック液晶積層体を破砕してフレーク状にし、更に粉砕し微粒子のサイズまで砕くことで粉末形状にした。
コレステリック液晶積層体の粒子サイズは、ふるいを使い分級した。さらに、フラスコ中に粉末を入れて40℃に加温した酢酸ブチル中で1時間攪拌し、1μmの濾紙で濾過し、濾紙上の残渣として粉末を取り出した。この攪拌及び濾過の作業を3回繰り返し、最後に室温で1晩放置して乾燥させたものを、製造例1で得たコレステリック液晶積層体(G1)とした。
得られたコレステリック液晶粒子(G1)300個の形状を、光学顕微鏡を用いて観察した結果、平均厚みが4.3μm、平均円相当直径が100μmであった、得られたコレステリック液晶積層体の選択反射波長を、紫外可視近赤外分光光度計V−670(日本分光(株)製)を用いて確認したところ、反射光の主波長が465nmであった。得られた(A)液晶粒子(G1)の反射光の主波長、平均円相当径(表7には、「粒子径」と記載)、厚みを表7に示す。
式:
HTP=1÷{(らせんピッチ長(μm))×(固形分中のキラル剤の質量%濃度)}
(ただし、らせんピッチ長(μm)は(選択反射波長(μm))÷(固形分の平均屈折
率)で算出され、固形分の平均屈折率は1.5と仮定して算出した。)
製造例1において、コレステリック液晶性混合物(R1)のフッ素系水平配向剤2の配合量を0.003質量部とし、キラル剤LC756の配合量を6.1重量部とし、乾燥後の膜の厚みを2.35μmに変更した以外は製造例1と同様にして、単層のコレステリック液晶層を有するコレステリック液晶フィルム(F2)を作製した。
さらに、製造例1において、コレステリック液晶性混合物(L1)のフッ素系水平配向剤2の配合量を0.00質量部とし、左旋回性キラル剤(A)の配合量を9.2重量部とし、乾燥後の膜の厚みを2.35μmに変更した以外は製造例1と同様にして、2層のコレステリック液晶層が積層したコレステリック液晶フィルムを作製し、続いて製造例1と同様にして、コレステリック液晶積層フィルムから積層された2層のコレステリック液晶層をPETフィルムより剥離・粉砕・分級・洗浄・乾燥することで、製造例2のコレステリック液晶積層体(G2)を得た。
製造例1において、コレステリック液晶性混合物(R1)のフッ素系水平配向剤2の配合量を0.003質量部とし、キラル剤LC756の配合量を4.6重量部とし、乾燥後の膜の厚みを3.05μmに変更した以外は製造例1と同様にして、単層のコレステリック液晶層を有するコレステリック液晶フィルム(F3)を作製した。
さらに、製造例1において、コレステリック液晶性混合物(L1)のフッ素系水平配向剤2の配合量を0.00質量部とし、左旋回性キラル剤(A)の配合量を6.9重量部とし、乾燥後の膜の厚みを3.05μmに変更した以外は製造例1と同様にして、2層のコレステリック液晶層が積層したコレステリック液晶フィルムを作製し、続いて製造例1と同様にして、コレステリック液晶積層フィルムから積層された2層のコレステリック液晶層をPETフィルムより剥離・粉砕・分級・洗浄・乾燥することで、製造例3のコレステリック液晶積層体(G3)を得た。
製造例1の手順において、PET支持体上に下塗り塗布、配向膜塗布、第一の液晶形成、の段階まで行ったフィルム(コレステリック液晶フィルム(F1))からコレステリック液晶単層体を剥離、粉砕、分級して、比較製造例1の青色に着色したコレステリック液晶単層体を得た。
製造例1の手順において、PET支持体上に下塗り塗布、配向膜塗布、第一の液晶形成、の段階まで行ったフィルム(コレステリック液晶フィルム(F2))からコレステリック液晶単層体を剥離、粉砕、分級して、比較製造例2の緑色に着色したコレステリック液晶単層粒子を得た。
製造例1の手順において、PET支持体上に下塗り塗布、配向膜塗布、第一の液晶形成、の段階まで行ったフィルム(コレステリック液晶フィルム(F3))からコレステリック液晶単層体を剥離、粉砕、分級して、比較製造例3の赤色に着色したコレステリック液晶単層粒子を得た。
製造例2〜3、比較製造例1〜3で得られた(A)液晶粒子の反射光の主波長、平均円相当径、厚みを、(A)液晶粒子(G1)と同様に測定し、結果を下記表7に示す。
[実施例1:コンシーラー]
下記表1に記載の処方にて、成分1〜10を80℃に加熱して溶解した後、均一混合した。これに成分11〜14を加え、ロールミルにて80℃で15分間混練し、均一分散させ、続いて成分15及び16とともに80℃に再融解し、脱泡した後に金型に流し込み室温(25℃)まで冷却し、コンシーラーを得た。
11.酸化チタン(石原産業(株)社製、タイペークCR−50、平均粒子径:0.25μm)
15.マイカ(メルク社製、RonaFlair SilkMica、平均粒子径:50μm)
実施例1の原料16を赤色干渉雲母チタン(Timiron Super Red、メルク社(製))に置き換えてコンシーラーを得た。
[比較例2:コンシーラー]
実施例1の原料16を比較製造例3で得た赤色に着色したコレステリック単層粒子に置き換えてコンシーラーを得た。
下記表2に記載の処方にて、成分1〜12を均一に80℃で30分間溶解混合し、成分13〜16を加え、混練後80℃に再溶解した。これに成分17を加え80℃で30分間均一に分散混合し、脱気して金型に流し込み、冷却固化後、容器に収納して口紅を得た。
16.酸化チタン(石原産業(株)社製、タイペークCR−50、平均粒子径:0.25μm)
実施例2の原料17を赤色干渉雲母チタン(Timiron Super Red、メルク社(製))に置き換えて、口紅を得た。
[比較例4:口紅]
実施例2の原料17を比較製造例3で得た赤色に着色したコレステリック単層粒子に置き換えて、口紅を得た。
下記表3に記載の処方にて、成分1〜7を80℃で30分間均一に溶解混合し、成分8〜10を加え、混練後80℃に再溶解した。これに成分11を加え80℃で30分間均一に分散混合し、脱気して容器に充填しリップグロスを得た。
実施例3の原料11を赤色干渉雲母チタン(Timiron Super Red、メルク社(製))に置き換えてリップグロスを得た。
[比較例6:リップグロス]
実施例3の原料11を比較製造例3で得た赤色に着色したコレステリック単層粒子に置き換えて、リップグロスを得た。
[実施例4:リキッドファンデーション]
下記表4に示す処方にて、成分1〜8を80℃の温度で30分間混合し、均一に溶解し、これに、成分9〜11を粉砕したものを加えた。また、成分12及び13を混合し、80℃に加熱したものを加え、成分14及び15と混合し、室温まで混合冷却し、リキッドファンデーションを得た。
8.タルク(浅田製粉(株)社製、TALKJA−46R、平均粒子径:7〜11μm)
9.酸化チタン(石原産業(株)社製、タイペークCR−50、平均粒子径:0.25μm)
実施例4の原料10を赤色干渉雲母チタン(Timiron Super Red、メルク社(製))に置き換えて、リキッドファンデーションを得た。
[比較例8:リキッドファンデーション]
実施例4の原料10を比較製造例3で得た赤色に着色したコレステリック単層粒子に置き換えて、リキッドファンデーションを得た。
[実施例5:パウダーファンデーション]
下記表5に記載の処方において成分1〜3を25℃で10分間混合溶解した。これとは別に成分4〜12を25℃で10分間均一混合し、これに、上記成分1〜3を溶解した溶解物を加えて均一分散し、粉砕し、化粧料基材を得た。得られた化粧料基材を金皿に充填後、加圧成型し、固形粉末ファンデーションを得た。
7.ジメチコン表面処理酸化チタン(大東化成(株)社製、SI−06 CR−50、平均粒子径:0.25μm)
9.ジメチコン表面処理マイカ(大東化成(株)社製、SI−06 MAICA Y−2300、平均粒子径:19μm)
10.ジメチコン表面処理タルク(大東化成(株)社製、SI−06 TALKJA−46R、平均粒子径:7μm〜11μm)
実施例5の原料11を赤色干渉雲母チタン(Timiron Super Red、メルク社(製))に置き換えてパウダーファンデーションを得た。
[比較例10:パウダーファンデーション]
実施例5の原料11を比較製造例3で得た赤色に着色したコレステリック単層粒子に置き換えて、パウダーファンデーションを得た。
下記表6に記載処方において、成分1、2を25℃で15分間混合溶解した。これとは別に成分3〜12を25℃で10分間均一混合し、これに、上記成分1、2を溶解した溶解物を加えて均一分散し、粉砕し、化粧料基材を得た。得られた化粧料基材100質量部に対し、揮発性溶媒(イソドデカン)を50質量部混合し、金皿に充填後、溶剤を加熱乾燥により除去し、固形粉末アイシャドウを得た。
実施例6の原料7を青色干渉雲母チタン(Timiron Super Blue、メルク社(製))に置き換えてアイシャドウを得た。
[比較例12:アイシャドウ]
実施例6の原料7を比較製造例1で得た青色に着色したコレステリック単層粒子に置き換えて、アイシャドウを得た。
実施例6の原料7を製造例2で得たコレステリック液晶積層粒子に置き換えた以外は同様にして、固形粉末アイシャドウを得た。
[実施例8:アイシャドウ]
実施例6の原料を製造例3で得たコレステリック液晶積層粒子に置き換えた以外は同様にして、固形粉末アイシャドウを得た。
実施例7の原料7を青色干渉雲母チタン(Timiron Super Green、メルク社(製))、に置き換えてアイシャドウを得た。
[比較例14:アイシャドウ]
実施例7の原料7を青色干渉雲母チタン(Timiron Super Red、メルク社(製)に置き換えてアイシャドウを得た。
実施例7の原料7を比較製造例2で得た緑色に着色したコレステリック単層粒子体に置き換えてアイシャドウを得た。
[比較例16:アイシャドウ]
実施例7の原料7を比較製造例3で得た赤色に着色したコレステリック単層体に置き換えてアイシャドウを得た。
得られた液晶粒子のパール剤としての性能、実施例、及び比較例で得たメイクアップ化粧料の性能を以下の方法にて評価した。
<コレステリック液晶粒子の彩度の測定>
一方の面(表面)に市販のアクリル系粘着シート(偏光板貼り合わせ用、商品名SK−2057(綜研化学(株)製)を用いて形成された透明な粘着層を有し、他方の面(裏面)を黒インクにより完全に裏面反射がなくなるまで塗り潰したガラス基板(3cm×5cm)を用意する。
(式) 彩度C* = {(a*×a*)+(b*×b*)}1/2
結果を下記表7に示す。
メイクアップ化粧料をモニター5名に使用してもらい、パール剤としての鮮やかさ、華やかさについて官能評価を行った。
実施例1〜7のメイクアップ化粧料は、いずれも、パール剤の彩度が高いため、鮮やかで華やかな仕上がりとなり、大変好ましいとの評価を5名中、4名、好ましいとの評価を1名から得た。
一方、比較例のうち、干渉雲母チタンをパール剤として配合した比較例のメイクアップ化粧料(比較例1、3、5、7、9、11、13〜14)は、パール剤配合の効果は見られたが、実施例と比較すると色が薄いため、その効果が弱く、大変好ましいとの評価は0名であり、やや好ましいとの評価が2名、好ましくないと回答したものが3名であつた。
また、比較製造例1〜3で得たコレステリック液晶単層粒子を配合した比較例のメイクアップ化粧料(比較例2、4、6、8、10、12、15〜16)は干渉雲母チタンをパール剤として配合した比較例よりは鮮やかさが高く好ましい印象であったが、実施例のものと比較すると鮮やかさに劣るものであり、大変好ましいとの評価は0名であり、好ましいとの評価が1名、やや好ましいとの評価が3名、好ましくないと回答したものが1名であった。
12 右旋回性のコレステリック液晶相を固定化してなる光反射層(光反射層(右))
14 左旋回性のコレステリック液晶相を固定化してなる光反射層(光反射層(左))
16b 積層断面
16a 積層面
Claims (7)
- 右旋回性のコレステリック液晶相を固定化してなる光反射層、及び左旋回性のコレステリック液晶相を固定化してなる光反射層の少なくとも1層ずつを有する積層体であって、反射光の主波長が400nm〜700nmの範囲にある液晶粒子を含むメイクアップ化粧料。
- コレステリック液晶体が、平均粒子径が0.1μm〜1000μmの範囲にあり、厚みが0.5μm〜50μmの範囲にある平板状粒子である請求項1に記載のメイクアップ化粧料。
- 右旋回性のコレステリック液晶相が、液晶化合物と、下記式で表されるHTPが30μm−1以上である右旋回性のキラル剤とを含有する請求項1又は請求項2に記載のメイクアップ化粧料。
(式):
HTP=1÷{(コレステリック液晶相に含まれる液晶のらせんピッチ長(μm))×(コレステリック液晶相の固形分中のキラル剤の質量%濃度)}
(前記式中、コレステリック液晶相に含まれる液晶のらせんピッチ長(μm)は(選択反射波長(μm))÷(コレステリック液晶相の固形分の平均屈折率)で算出される。) - 左旋回性のコレステリック液晶相が、液晶化合物と、下記式で表されるHTPが30μm−1以上である左旋回性のキラル剤とを含有する請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のメイクアップ化粧料。
(式):
HTP=1÷{(コレステリック液晶相に含まれる液晶のらせんピッチ長(μm))×(コレステリック液晶相の固形分中のキラル剤の質量%濃度)}
(ただし、コレステリック液晶相に含まれる液晶のらせんピッチ長(μm)は(選択反射波長(μm))÷(コレステリック液晶相の固形分の平均屈折率)で算出される。) - さらに、黄酸化鉄、ベンガラ、黒酸化鉄、および有機顔料からなる群より選ばれる少なくとも1種の色材と、パラフィン、脂肪酸エステル、ワックス、及びロウからなる群より選ばれる少なくとも1種類の油性成分と、界面活性剤とを含有する油性化粧料である、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のメイクアップ化粧料。
- さらに、黄酸化鉄、ベンガラ、黒酸化鉄、および有機顔料からなる群より選ばれる少なくとも1種の色材と、炭化水素油、エステル油、植物油、及びシリコーン油からなる群より選ばれる少なくとも1種の液状油剤と、界面活性剤と、水とを含有する乳化化粧料である、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のメイクアップ化粧料。
- さらに、黄酸化鉄、ベンガラ、黒酸化鉄、及び有機顔料からなる群より選ばれる少なくとも1種の色材と、マイカ、タルク、セリサイト、カオリン、合成金雲母、及びガラスフレークからなる群より選ばれる少なくとも1種の体質顔料と、炭化水素油、エステル油、植物油、及びシリコーン油からなる群より選ばれる少なくとも1種の油剤を含む粉末化粧料である、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のメイクアップ化粧料。
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