JP2015063307A - 飲料供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】原液の種類を装置側で特定することで、作業者の作業負担を軽減し、誤設定を防止することができる飲料供給装置を提供する。
【解決手段】飲料供給装置10は、原液を供給する原液供給回路14a〜14fと、原液を希釈する希釈水を供給する希釈水供給回路16とを備え、原液供給回路14a〜14fから供給される原液を希釈水供給回路16から供給される希釈水で希釈した飲料を供給する装置である。飲料供給装置10は、原液の流量を測定する流量センサ30bと、原液の温度を測定する温度センサ30aと、流量センサ30bで測定される原液の流量と温度センサ30aで測定される原液の温度との関係から、原液の種類を特定する制御装置20とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、シロップ等の原液を水や炭酸水等の希釈水で希釈した飲料を供給する飲料供給装置に関する。
シロップ等の原液を希釈水で希釈して販売する飲料供給装置として、ジュース等の清涼飲料を販売する飲料ディスペンサやカップ式自動販売機が広く用いられている(例えば、特許文献1参照)。
通常、清涼飲料を販売する飲料ディスペンサでは、原液としてシロップを使用し、希釈水として水或いは炭酸水を使用する。各シロップに共通して利用できる希釈水供給用の回路(希釈水供給回路)と異なり、シロップ供給用の回路(原液供給回路)は販売する飲料の種類分だけ必要となるため、例えば、4種類のシロップを希釈した飲料を販売する装置では、4つの原液供給回路を搭載している。従って、飲料ディスペンサ内では、各原液供給回路について、例えば、シロップ1〜4回路といった区別が便宜上なされており、当該飲料ディスペンサが実際に設置・使用開始される際、シロップ1回路がオレンジの原液供給回路であるといった関連付けがなされ、各原液タンクを各原液供給回路の配管に接続して使用される。
特開2003−237896号公報
通常、上記のような飲料供給装置側では、いずれの原液供給回路にいずれの種類のシロップの原液タンクを接続しているかは判別できない。そこで、上記特許文献1に記載されている従来構成の飲料供給装置では、いずれの原液供給回路にいずれの種類の原液タンクを接続したかを作業者が手動で入力設定するものとしている。例えば、シロップ1回路をオレンジ原液供給用として使用することを人手によって設定し、この設定作業を全ての種類の原液に対して行う必要がある。従って、装置の設置時やメンテナンス時の設定作業の負担が大きく、誤設定があった場合には販売商品の品質に問題を生じる可能性がある。しかも、近年では、1台の飲料供給装置で販売されるシロップの種類が増加する傾向にあり、設置時の作業負担の増加や誤設定時の問題は、一層顕著なものとなってきている。
本発明は、上記従来技術の課題を考慮してなされたものであり、原液の種類を装置側で特定することで、作業者の作業負担を軽減し、誤設定を防止することができる飲料供給装置を提供することを目的とする。
本発明に係る飲料供給装置は、原液を供給する原液供給回路と、前記原液を希釈する希釈水を供給する希釈水供給回路とを備え、前記原液供給回路から供給される原液を前記希釈水供給回路から供給される希釈水で希釈した飲料を供給する飲料供給装置であって、前記原液の流量を測定する流量センサと、前記原液の温度を測定する温度センサと、前記流量センサで測定される原液の流量と前記温度センサで測定される原液の温度との関係から、前記原液の種類を特定する制御手段とを備えることを特徴とする。
このような構成によれば、原液の温度と流量とを測定し、その関係を取得することにより、原液供給回路に接続した原液の種類を装置側で容易に特定できる。このため、従来の装置のように、原液供給回路に接続した原液種類を作業者が手動で入力設定する必要がなく、作業者の作業負担が大幅に軽減されると共に入力設定時間も短縮され、さらに手動による誤設定を防止することもできる。
前記温度センサは、前記原液供給回路に設けられ、該原液供給回路を流れる原液の温度を測定するものであるとよい。
前記原液供給回路を流れる原液を冷却水で冷却する冷却水槽を備え、前記温度センサは、前記冷却水槽内に設けられ、前記冷却水の温度を測定するものであってもよい。
また、少なくとも当該飲料供給装置で供給する飲料に用いられる原液の種類毎の希釈設定を記憶した記憶部を備え、前記制御手段は、前記特定した原液の種類に応じた希釈設定を前記記憶部から呼び出して設定し、該設定した希釈設定に基づいて前記飲料の供給を行うものとしてもよい。そうすると、原液供給回路に接続された原液の種類に応じた個別の原液の希釈設定についても装置側で容易に設定されるため、原液供給回路に接続した原液種類に応じた希釈設定を作業者が手動で行う必要がなく、その作業負担や作業時間を一層低減することができる。
前記希釈設定は、前記希釈水と前記原液との希釈比率、及び、前記希釈水として炭酸水を用いる場合の前記飲料の炭酸強度のうち、いずれか一方又は両方を含むものであるとよい。
前記制御手段で設定された原液の種類に応じた希釈設定をその原液の種類名と共に表示する表示手段を備えると、装置側による原液種類の特定及びこれに対する希釈設定を作業者が容易に確認できる。
本発明によれば、原液供給回路に接続した原液の種類を装置側で容易に特定できる。このため、作業者の作業負担が大幅に軽減されると共に入力設定に要する時間も短縮され、さらに手動による誤設定を防止することもできる。
図1は、本発明の一実施形態に係る飲料供給装置の構成図である。 図2は、図1に示す飲料供給装置の制御系統を示すブロック構成図である。 図3は、原液の種類毎の温度と粘度との相関関係を示すグラフである。 図4は、原液の種類毎の流量と粘度との相関関係を示すグラフである。 図5は、原液の種類毎の温度と流量との相関関係を示すグラフである。 図6は、特定された原液種類及び設定された希釈条件の表示例を示す図である。
以下、本発明に係る飲料供給装置について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る飲料供給装置10の構成図である。本実施形態に係る飲料供給装置10は、シロップ等の原液を希釈水によって希釈したジュースやコーヒー等の飲料を販売する飲料ディスペンサである。本発明は、飲料ディスペンサ以外の装置、例えば、カップ式自動販売機に適用してもよい。
図1に示すように、飲料供給装置10は、原液をカップ12へと供給する複数本(本実施形態では6本)の原液供給回路14a〜14fと、原液を希釈する希釈水をカップ12へと供給する希釈水供給回路16と、原液供給回路14a〜14f及び希釈水供給回路16の途中に介在する冷却装置18と、当該装置を制御する制御装置(制御手段)20とを備える。
飲料供給装置10は、原液供給回路14a〜14fのいずれか1つ又は複数から供給される1種類又は複数種類の原液と、希釈水供給回路16から供給される希釈水とをカップ12内で調合することにより、ジュースやコーヒー等、各種の清涼飲料を販売可能である。原液には、オレンジシロップやメロンシロップ等、各種ジュース用のシロップ等が用いられる。希釈水には、水や炭酸水等が用いられる。
原液供給回路14a〜14fは、上流端の接続口に原液を貯留した原液タンク22が接続され、下流端に原液ノズル24が接続された配管26と、配管26の途中に設けられた冷却コイル28及びバルブ装置30とを備える。
各原液供給回路14a〜14fは、通常、それぞれが異なる種類の原液の供給用として機能するものであり、つまり、当該飲料供給装置10では6種類の原液を販売に利用するため、6本の原液供給回路14a〜14fを並列に搭載している。これら原液供給回路14a〜14fは、貯留している原液種類が異なる原液タンク22が配管26に接続される以外は同一構成であるため、図1では1本の原液供給回路14aのみを図示し、他の原液供給回路14b〜14fの図示は省略している。原液供給回路14a〜14fの搭載本数は適宜変更可能であることは勿論である。
原液タンク22は、内部にオレンジシロップやメロンシロップといった所定の原液(濃縮液)を貯留したものである。本実施形態に係る飲料供給装置10では、上記の通り、6種類の原液を利用するため、原液タンク22は、その中身の違いによって6種類が準備され、それぞれ原液供給回路14a〜14fの配管26のいずれかの接続口に接続される。
原液ノズル24は、原液タンク22から配管26を流れ、冷却コイル28及びバルブ装置30を経た原液をカップ12内へと吐出するための吐出口である。
冷却コイル28は、配管26内を流れる原液を冷却するための冷却器であり、らせん状の配管によって形成され、冷却装置18の冷却水槽32内で冷却水中に水没設置されている。
バルブ装置30は、温度センサ30a、流量センサ30b、及び電磁弁30cを一体構造とした温度計・流量計付きバルブであり、冷却コイル28と原液ノズル24との間で配管26に連結されている。温度センサ30aは原液の温度を検出するものであり、流量センサ30bは原液の流量を検出するものである。電磁弁30cは、制御装置20の制御下に開閉され、原液ノズル24からカップ12への原液の吐出制御を行う。これら温度センサ30a、流量センサ30b、及び電磁弁30cは、それぞれが別体の構造であってもよい。
希釈水供給回路16は、上流端の接続口に水道管が水タンクを介して接続され、下流端に希釈水ノズル34が接続された配管36と、配管36の途中に設けられた冷却コイル38及びバルブ装置40とを備える。
希釈水供給回路16は、希釈水の供給用として機能するものであり、図1では、水を供給するための回路のみを図示しており、炭酸水を供給するための回路の図示は省略している。炭酸水を供給するための回路は、例えば、図1に示す希釈水供給回路16と同様な回路に、炭酸ガスボンベと、該炭酸ガスボンベからの炭酸ガスを水と混合して炭酸水を製造する炭酸水製造装置(カーボネータ)とを設けた構成とされ、希釈水供給回路16と並設される。また、希釈水供給回路16の途中に炭酸ガスボンベと炭酸水製造装置とを設置し、この希釈水供給回路16を水と炭酸水の共用とした構成としてもよい。
希釈水ノズル34は、水タンクから配管36を流れ、冷却コイル38及びバルブ装置40を経た希釈水をカップ12内へと吐出するための吐出口である。
冷却コイル38は、配管36内を流れる希釈水を冷却するための冷却器であり、らせん状の配管によって形成され、冷却装置18の冷却水槽32内で冷却水中に水没設置されている。
バルブ装置40は、流量センサ40a及び電磁弁40bを一体構造とした流量計付きバルブであり、冷却コイル38と希釈水ノズル34との間で配管36に連結されている。流量センサ40aは希釈水の流量を検出するものである。電磁弁40bは、制御装置20の制御下に開閉され、希釈水ノズル34からカップ12への希釈水の吐出制御を行う。これら流量センサ40a及び電磁弁40bは、それぞれが別体の構造であってもよい。
冷却装置18は、原液供給回路14a〜14fを流れる原液、及び希釈水供給回路16を流れる希釈水を冷却するための装置である。冷却装置18は、冷却水を貯留した冷却水槽32と、冷却水槽32内の冷却水を攪拌する攪拌装置42とを備える。
冷却水槽32内には、図示しない冷凍サイクル装置の冷却器(蒸発器)が浸漬されている。冷凍サイクル装置が運転されると、冷却器内を流れる冷媒の蒸発熱でその周囲にアイスバンク(氷魂)44が生成され、これにより冷却水が所定温度(例えば、0℃近く)に保持される。冷却水槽32内には、さらに、冷却水の温度を測定するための温度センサ46が設置されている。冷却水槽32は、全ての原液供給回路14a〜14fの冷却コイル28及び希釈水供給回路16の冷却コイル38に共用される。
攪拌装置42は、冷却水槽32内の冷却水を適度に攪拌することにより、冷却水の温度を均一に保ち、原液や希釈水を効率的に冷却するためのものである。攪拌装置42は、制御装置20によって駆動制御される攪拌モータ42aと、攪拌モータ42aによって回転駆動される攪拌羽根42bとを備える。
図2は、図1に示す飲料供給装置10の制御系統を示すブロック構成図である。
図1及び図2に示すように、飲料供給装置10は、当該飲料供給装置10を統括的に駆動制御する制御装置20を備える。制御装置20は、図2に示すように、販売制御部20aと、原液種類特定部20bと、希釈条件設定部20cと、記憶部20dとを有する。制御装置20には、キーボードやテンキーボタン等からなる入力装置(入力手段)50と、液晶ディスプレイ等からなる表示装置(表示手段)52とが接続されている。
販売制御部20aは、図示しない飲料選択ボタンからの商品選択信号である販売信号54を受信すると、原液供給回路14a〜14fのうちの所定回路の電磁弁30c及び希釈水供給回路16の電磁弁40bを駆動制御し、飲料の製造・販売を制御する。
原液種類特定部20bは、当該飲料供給装置10の設置時やメンテナンス時等に、各原液供給回路14a〜14fに接続された原液タンク22の原液種類(例えば、シロップの名称や品番)を特定する。詳細は後述するが、原液種類特定部20bは、温度センサ30aで測定される原液の温度と、流量センサ30bで測定される原液の流量との関係を、予め記憶部20dに記憶された原液の種類毎の温度と流量との相関関係データと比較することで、それぞれの原液供給回路14a〜14fに接続された原液タンク22の原液種類を特定する。
希釈条件設定部20cは、当該飲料供給装置10の設置時やメンテナンス時等に、原液種類特定部20bでの原液種類の特定動作と連動し、特定された各原液供給回路14a〜14fの原液種類に応じて、その種類毎の希釈条件を設定する。具体的には、原液種類特定部20bで各原液供給回路14a〜14fの原液種類が特定されると、希釈条件設定部20cは、予め記憶部20dに記憶された原液の種類毎の希釈設定、例えば、原液の希釈比率及び製造する飲料の炭酸強度を呼び出し、これを各原液供給回路14a〜14fから供給する原液の希釈条件として設定する。希釈比率とは、原液の種類毎の原液(シロップ)と希釈水(水或いは炭酸水)との希釈比率を示すものであり、例えば、所定の原液を用いる場合、その原液1に対して希釈水5の割合で希釈するといった条件である。炭酸強度とは、原液毎に製造される飲料(炭酸飲料)の炭酸の強さを示すものであり、例えば、強炭酸、微炭酸、無炭酸等といった炭酸水の混合比率の高さを数段階で表したものである。
記憶部20dは、上記したように、原液の種類毎の温度と流量との相関関係データと、原液の種類毎の希釈設定とを記憶したメモリであり、原液種類特定部20bで特定された各原液供給回路14a〜14fの原液種類や、希釈条件設定部20cで設定された原液の種類毎の希釈条件も記憶される。
ここで、原液種類特定部20bによる原液種類の特定方法の一例について、図3〜図5を用いて説明する。
図3は、原液の種類毎の温度と粘度との相関関係を示すグラフであり、図4は、原液の種類毎の流量と粘度との相関関係を示すグラフである。また、図5は、原液の種類毎の温度と流量との相関関係を示すグラフである。図3〜図5では、例として3種類の原液A,B,Cについての相関関係を併記している。
図3に示すように、通常、原液は温度(℃)と粘度(Pa・s)との間に相関関係があり、この関係は、原液の種類毎に異なるものとなる。一般的には、原液は糖分を含むため、低温で粘度が高くなり、高温で粘度が低くなる傾向にある。また、原液の流量(ml/s)についても、その流れる配管回路が特定されている場合には、図4に示すように、粘度との間で相関関係があり、この関係は、原液の種類毎に異なるものとなる。
このように、原液はその種類毎に、温度と粘度との間、流量と粘度との間にそれぞれ相関関係があることから、図5に示すように、原液の温度と流量との間にも種類毎の相関関係を見出すことができる。従って、少なくとも当該飲料供給装置10での利用対象となる各種類の原液のそれぞれについて、図5に示すような温度と流量の相関関係のデータを予め実験等によって取得し、この相関関係データを記憶部20dに記憶しておく。これにより、原液種類特定部20bは、温度センサ30a及び流量センサ30bで測定される原液の温度と流量の関係を、記憶部20dに記憶された原液の種類毎の相関関係データと比較することで、その原液の種類を特定することができる。なお、記憶部20dに記憶される原液の種類毎の温度と流量の相関関係データは、図5に示すようなグラフ以外、例えば、数式データやテーブルデータであってもよい。
次に、以上のように構成される飲料供給装置10での原液種類の特定動作、及び特定した原液種類に応じた希釈条件の設定動作の一例について説明する。
例えば、飲料供給装置10をその使用場所に新たに設置する際には、希釈水供給回路16に水タンクを介して水道管を接続し、6本の原液供給回路14a〜14fにそれぞれ異なる種類の原液が入った原液タンク22を接続する。この際、当該飲料供給装置10では、各原液供給回路14a〜14fに接続された各機器、特に流量センサ30bについて製品毎のばらつきを生じている場合が多く、実際の設置時に流量調整を行うことが一般的である。
この流量調整は、原液を原液ノズル24から一定時間吐出したときの量を測定し、その測定値と流量センサ30bによる測定値とを比較することで行われる。例えば、流量センサ30bが、原液1ml当たり1パルスを出力する設定の場合、流量センサ30bから50パルス出力があった際には、原液が50ml吐出されていなければならないところ、実際に吐出された量が45mlであった場合には、1パルス当たりの流量が0.1ml低く出力されていることがわかる。そこで、この誤差分の値(補正値)を入力装置50から制御装置20に対して入力・設定し、流量センサ30bからの出力値に基づく流量の計算式を校正する。これにより、各流量センサ30bでの流量測定精度を高め、流量のばらつきを抑えることができる。
本実施形態に係る飲料供給装置10では、この流量調整時に、制御装置20が上記の補正値を使って原液の高精度な流量を計算し、同時に、温度センサ30aによって原液の温度が測定・取得される。そこで、原液種類特定部20bは、測定された流量と温度との相関関係を、記憶部20dに記憶された原液の種類毎の相関関係データと比較することで、その原液の種類を特定し、特定した原液種類を原液供給回路14a〜14fと関連付けて記憶部20dに記憶する。例えば、温度5℃で流量10ml/sの原液は、オレンジシロップであるといったように特定がなされる。なお、流量調整時の流量センサ30bの測定値が適正値であり、補正値の入力が必要ない場合には、流量センサ30bで測定値をそのまま用いて原液種類の特定を行えばよい。
この際、例えば、原液温度を複数点で測定すると共に、その際の流量も各温度で測定し、原液の温度と流量との相関関係を複数点で測定してもよい。そうすると、より正確な温度と粘度の相関関係を得ることができ、原液種類をより高精度に特定することができる。このような複数点のデータ取得は、例えば、冷却装置18による冷却水の冷却開始直後から所望の冷却温度で安定するまでの間での温度変化時に行うと、当該飲料供給装置10の設置準備作業と同時に容易に実施できるため好ましい。
上記した原液種類の特定が完了すると、続いて、希釈条件設定部20cによる希釈条件の設定が行われる。希釈条件設定部20cでは、各原液供給回路14a〜14fについて特定された原液種類に応じて、記憶部20dから希釈比率及び炭酸強度の希釈設定を呼び出し、その希釈設定を原液供給回路14a〜14fと関連付けて記憶部20dに記憶する。例えば、原液供給回路14a〜14fをそれぞれシロップ1〜6と呼ぶものとすると、シロップ1(原液供給回路14a)に接続された原液種類がオレンジである際には、その希釈比率(原液:希釈水)は1:5であり、その炭酸強度は強炭酸であることが設定され、その結果が図6に示すように表示装置52に表示される。これにより、作業者は、実際に各原液供給回路14a〜14fに接続した原液種類とその希釈設定を容易に確認することができる。この際、例えば、原液の特性が類似している等の理由により、表示装置52に表示された原液の種類が誤っている場合には、作業者が入力装置50によって直接的に原液の種類を訂正入力することもできる。なお、図6に示すように、本実施形態では、入力装置50と表示装置52とが一体型となったハンディタイプの設定入力装置56を用いている。
従って、飲料供給装置10では、原液種類特定部20bで特定された各原液供給回路14a〜14fの原液種類と、希釈条件設定部20cで設定された希釈条件とが制御装置20によって設定されるため、その設置作業時に作業者が直接的に入力する作業を可及的に少なくすることが可能となっている。そして、この設定された原液種類と希釈条件とを用い、販売制御部20aが各販売信号54に基づく飲料の製造・販売を行うことで、選択された飲料を定められた希釈条件で正確に製造し、販売することができる。
上記した流量調整は、設置時の他に、原液種類を変更するフレーバーチェンジ時等にも実行されるため、そのときにも上記のように原液種類の特定と、その希釈条件の設定とを機械的に行うことができる。但し、原液の変更のない定期的なメンテナンス時にも確認のための流量調整を行うことがあるが、この際の流量調整時には原液の変更がないため、原液種類の特定動作は行う必要がない。そこで、原液種類の特定動作及び希釈条件の設定動作は、流量調整時と続けて行う制御モードだけでなく、例えば、入力装置50の操作によって開始される個別の制御モード(原液設定モード)として起動するものとしてもよい。すなわち、原液種類特定部20bによる原液種類の特定動作と、希釈条件設定部20cによる希釈条件の設定動作とは、上記した流量調整時以外に行ってもよいことは勿論である。
上記した原液種類特定部20bによる原液種類の特定動作では、使用する原液温度として、各原液供給回路14a〜14fに設けた温度センサ30aによって直接的に測定した値を用いるものとした。この温度センサ30aによる測定値に代えて、冷却水槽32内に設けた温度センサ46によって測定した冷却水温度の測定値を使用し、原液種類の特定動作を行う構成としてもよい。冷却水槽32内の冷却水温度は、温度センサ30aで測定される原液温度と略同一となっているからである。これにより、温度センサ30aを省略してコストを低減し、通常設置されている冷却水槽32内の温度センサ46を有効に利用して原液種類の特定を行うことができる。
以上のように、本実施形態に係る飲料供給装置10によれば、原液の流量を測定する流量センサ30bと、原液の温度を測定する温度センサ30a(46)と、流量センサ30bで測定される原液の流量と温度センサ30a(46)で測定される原液の温度との関係から、原液の種類を特定する制御装置20とを備える。従って、当該飲料供給装置10では、いずれの原液供給回路14a〜14fにいずれの種類の原液タンク22を接続したか否かを装置側で容易に特定できる。このため、従来の装置のように、各原液供給回路14a〜14fに接続した原液種類を作業者が手動で入力設定する必要がなく、作業者の作業負担が大幅に軽減されると共に入力設定時間も短縮され、さらに手動による誤設定を防止することもできる。
また、少なくとも当該飲料供給装置10で供給する飲料に用いられる原液の種類毎の希釈設定を記憶した記憶部20dを備え、制御装置20は、特定した原液の種類に応じた希釈設定を記憶部20dから呼び出して設定し、該設定した希釈設定に基づいて飲料の供給を行う。これにより、各原液供給回路14a〜14fに接続された原液の種類に応じた個別の原液の希釈設定についても装置側で容易に設定される。このため、それぞれの原液供給回路14a〜14fに対し、それに接続した原液種類に応じた希釈設定を作業者が手動で行う必要がなく、その作業負担や作業時間を一層低減することができる。この場合、前記希釈設定としては、希釈水と原液との希釈比率、及び、希釈水として炭酸水を用いる場合の飲料の炭酸強度のうち、いずれか一方又は両方を含むものであってもよい。
当該飲料供給装置10では、制御装置20で設定された原液の種類に応じた希釈設定をその原液の種類名と共に表示する表示装置52を備えるため、装置側による原液種類の特定及び希釈条件の設定を作業者が容易に確認できる。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
10 飲料供給装置
12 カップ
14a〜14f 原液供給回路
16 希釈水供給回路
18 冷却装置
20 制御装置
20a 販売制御部
20b 原液種類特定部
20c 希釈条件設定部
20d 記憶部
22 原液タンク
24 原液ノズル
26,36 配管
28,38 冷却コイル
30,40 バルブ装置
30a,46 温度センサ
30b,40a 流量センサ
30c,40b 電磁弁
32 冷却水槽
42 攪拌装置
50 入力装置
52 表示装置

Claims (6)

  1. 原液を供給する原液供給回路と、前記原液を希釈する希釈水を供給する希釈水供給回路とを備え、前記原液供給回路から供給される原液を前記希釈水供給回路から供給される希釈水で希釈した飲料を供給する飲料供給装置であって、
    前記原液の流量を測定する流量センサと、
    前記原液の温度を測定する温度センサと、
    前記流量センサで測定される原液の流量と前記温度センサで測定される原液の温度との関係から、前記原液の種類を特定する制御手段と、
    を備えることを特徴とする飲料供給装置。
  2. 請求項1記載の飲料供給装置において、
    前記温度センサは、前記原液供給回路に設けられ、該原液供給回路を流れる原液の温度を測定するものであることを特徴とする飲料供給装置。
  3. 請求項1記載の飲料供給装置において、
    前記原液供給回路を流れる原液を冷却水で冷却する冷却水槽を備え、
    前記温度センサは、前記冷却水槽内に設けられ、前記冷却水の温度を測定するものであることを特徴とする飲料供給装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の飲料供給装置において、
    少なくとも当該飲料供給装置で供給する飲料に用いられる原液の種類毎の希釈設定を記憶した記憶部を備え、
    前記制御手段は、前記特定した原液の種類に応じた希釈設定を前記記憶部から呼び出して設定し、該設定した希釈設定に基づいて前記飲料の供給を行うことを特徴とする飲料供給装置。
  5. 請求項4記載の飲料供給装置において、
    前記希釈設定は、前記希釈水と前記原液との希釈比率、及び、前記希釈水として炭酸水を用いる場合の前記飲料の炭酸強度のうち、いずれか一方又は両方を含むことを特徴とする飲料供給装置。
  6. 請求項4又は5記載の飲料供給装置において、
    前記制御手段で設定された原液の種類に応じた希釈設定をその原液の種類名と共に表示する表示手段を備えることを特徴とする飲料供給装置。
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