JP2015062639A - カテーテル - Google Patents

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Abstract

【課題】血管内のような生体の管腔内に挿入される際に、生体の管腔の形状に合わせて曲がりはするが、よじれないで自在に走行できるようにするとともに、ベアクラッド部の破損を防止して、使用時の安全性を高めることができるカテーテルを提供する。【解決手段】シースの中空部に配置され、コイルシャフト25と、コイルシャフト25内に配置されている光ファイバ15を有するドライブシャフトと、コイルシャフト25の先端部において、光ファイバ15の先端部のベアクラッド部17に溶融接続されている光学部材としてのガラスロッド18Aと、を有し、カテーテルが血管等の生体の管腔内で走行する時にベアクラッド部17に加わる応力を分散させる補強部材がベアクラッド部17に設けられ、補強部材は、繊維編組の補強ブレード40Sである。【選択図】図5

Description

本発明は、血管内の診断に用いられるOCT(Optical Coherent Tomography:光干渉断層画像技術)/OFDI(Optical Frequency―Domain Imaging:光波長掃引画像診断装置)のような、光画像診断用のカテーテルに関する。
光画像診断用の長尺状のカテーテルは、シースを有し、そのシースの内部には回転駆動シャフト(以下、ドライブシャフトという)を有している。ドライブシャフトは、コイルシャフトと呼ばれる金属ワイヤーを多条に螺旋巻きしたもので、このコイルシャフト内には、光ファイバが組み込まれている。コイルシャフトの先端部と基端部はろう付けにより固定されている。
ドライブシャフト内部に組み込まれた光ファイバの先端部には、高画質の画像を得るために、光ビームを集光させるレンズが設けられている。光ファイバの先端部の外皮を剥がしてベアクラッド部を形成して、レンズはこの光ファイバのベアクラッド部に対して溶融接続して固定されている。
カテーテルの構造は、特許文献1に開示されている。特許文献1に記載のカテーテルは、可撓性を有するカテーテル本体と、このカテーテル本体の先端部に設けられてガイドワイヤーを挿通するガイドワイヤー挿通部と、カテーテル本体内に収納されてカテーテル本体の長手方向に沿って移動可能な線状のドライブシャフトと、カテーテル本体の基端部に設けられたコネクタを有している。このカテーテルは、ガイドワイヤー挿通部にガイドワイヤーを通した状態で、生体の管腔内に挿入される。この種のカテーテルでは、カテーテル本体とガイドワイヤー挿通部との境界部での耐キンク性を確保するために、カテーテル本体とガイドワイヤー挿通部との境界部にはコイルを配置させて補強している。
また、特許文献2には、光ファイバコネクタが開示されている。この光ファイバコネクタでは、フェルールが弾性部材であるコイルにより弾性的に支持され、フェルールに収容されたフェルール光ファイバと、主光ファイバを溶融接続した後に、この溶融接続部は補強スリーブで補強されている。
特許文献3では、光ファイバコードが開示されており、光ファイバコードは、光ファイバ心線と、この光ファイバ心線に隙間を有するように螺旋状に巻かれた絶縁性の補強部材と、そして外被を有している。外被は、補強部材と光ファイバ心線を覆い、外被は補強部材の隙間に入り込んでいる。
特開2010−227448号公報 特開2013−109351号公報 特開2012−32831号公報
特許文献1に記載のカテーテルでは、カテーテル本体とガイドワイヤー挿通部との境界部を補強するためにコイルを配置させているだけである。
また、特許文献2に記載の光ファイバコネクタでは、フェルール光ファイバと、主光ファイバを溶融接続した後に、この溶融接続部を補強スリーブで補強しているだけである。さらに、特許文献3に記載の光ファイバコードは、光ファイバ心線に隙間を有するように螺旋状に巻かれた絶縁性の補強部材を用いて補強しているだけである。
しかし、特許文献1に記載のカテーテルは、例えば血管内に挿入される際に、血管の形状に合わせてよじれないようにしながらも自在に走行させる必要がある。カテーテルが血管の形状に合わせて曲がると、カテーテルには応力が集中する。従って、レンズが光ファイバの先端部に対してベアクラッド部を用いて融着接続している構造では、ベアクラッド部の強度が低いので、ベアクラッド部付近に応力集中点が生じて、このベアクラッド部が破損するおそれがある。
また、特許文献2と3に記載されている光ファイバの補強方式においても、ベアクラッド部付近に応力集中点が生じた場合に、ベアクラッド部が破損するおそれがある。
そこで、本発明は、血管内のような生体の管腔内に挿入される際に、生体の管腔の形状に合わせて曲がりはするが、よじれないで自在に走行できるようにするとともに、ベアクラッド部の破損を防止して、使用時の安全性を高めることができるカテーテルを提供することを目的とする。
本発明のカテーテルは、長手方向に沿って形成された中空部を有する長尺状のシースを有するカテーテルであって、前記シースの前記中空部に配置され、コイルシャフトと、前記コイルシャフト内に配置されている光ファイバを有するドライブシャフトと、前記コイルシャフトの先端部において、前記光ファイバの先端部のベアクラッド部に溶融接続されている光学部材とを有し、前記カテーテルが血管等の生体の管腔内で走行する時に前記ベアクラッド部に加わる応力を分散させる補強部材が前記ベアクラッド部に設けられ、前記補強部材は、繊維編組の補強ブレードであることを特徴とする。
上記構成によれば、カテーテルが血管等の生体の管腔例えば血管内で走行する時に、強度的に弱いベアクラッド部に加わる応力を分散させるために、繊維編組の補強ブレードがベアクラッド部に設けられている。これにより、血管内のような生体の管腔内に挿入される際に、生体の管腔の形状に合わせて曲がるようにしつつ捩れないで自在に走行できるようにしながら、強度が低いベアクラッド部が破損しないように補強をして、使用時の安全性を高めることができる。
好ましくは、前記繊維編組の補強ブレードは、前記ベアクラッド部の外周を覆うように配置されることを特徴とする。
上記構成によれば、繊維編組の補強ブレードはベアクラッド部の外周を覆うように配置するだけで、強度が低いベアクラッド部が破損しないように、補強部材により補強をすることができる。このため、カテーテルの使用時の安全性を高めることができる。
好ましくは、前記繊維編組の補強ブレードでは、前記ベアクラッド部に対応する領域が最も硬く、前記ベアクラッド部から前記光ファイバに対応する領域は徐々に柔らかくなっていることを特徴とする。
上記構成によれば、繊維編組の補強ブレードでは、ベアクラッド部に対応する領域が最も硬く、ベアクラッド部から光ファイバに対応する領域で徐々に柔らかくなっているので、カテーテルに大きな曲げ応力が加わった場合でも、ベアクラッド部にかかる応力を分散させながら変形するので、ベアクラッド部17が容易に破損することを防ぐことができる。
好ましくは、前記光学部材は、ボールレンズを有するガラスロッドであり、前記ガラスロッドの先端部に前記ボールレンズが形成されていることを特徴とする。
上記構成によれば、ボールレンズを有するガラスロッドが光ファイバのベアクラッド部に対して溶融接続されている場合に、カテーテルに大きな曲げ応力が加わった場合でも、ベアクラッド部にかかる応力を分散させながら変形するので、ベアクラッド部が容易に破損することを防ぐことができる。
好ましくは、前記補強部材は、前記繊維編組の補強ブレードと、前記繊維編組の補強ブレードの内側に配置された補強コイルとを有する補強用複合体として構成されていることを特徴とする。
上記構成によれば、補強部材としては、補強用複合体を用いることができ、カテーテルに大きな曲げ応力が加わった場合でも、この補強用複合体がベアクラッド部にかかる応力を分散させながら変形するので、ベアクラッド部が容易に破損することを防ぐことができる。
好ましくは、前記繊維編組の補強ブレードは、硬さの異なる複数の樹脂を繊維編組に含浸されることを特徴とする。
本発明は、血管内のような生体の管腔内に挿入される際に、生体の管腔の形状に合わせて曲がりはするが、よじれないで自在に走行できるようにするとともに、ベアクラッド部の破損を防止して、使用時の安全性を高めることができるカテーテルを提供することができる。
図1(A)は、本発明のカテーテルの好ましい第1実施形態を示す側面図であり、図1(B)は、図1(A)に示すカテーテルのシースの内部に配置されている回転駆動シャフト(ドライブシャフト)を示す側面図。 図2(A)は、図1に示すシースのシース接液部と一部分とガイドワイヤールーメン部を含む先端部分の構造例を拡大して示す断面図である。図2(B)は、図2(A)に示す先端部分の連結部分をさらに拡大して示す断面図である。図2(C)は、図2(B)に示す連結部分内に配置されている光ファイバの先端部のベアクラッド部と、ガラスロッドのボールレンズを拡大して示す図。 光ファイバのベアクラッド部にボールレンズのガラスロッドを接続する例を示す図。 本発明の範囲外である比較例を示す図。 本発明の好ましい第1実施形態におけるベアクラッド部の補強構造例を示す図。 本発明の第2実施形態を示す図。 本発明の第3実施形態を示す図。 ドライブシャフト内部の光ファイバに加わる応力を考察するための説明図。
以下に、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照して詳しく説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
(第1実施形態)
図1(A)は、本発明のカテーテルの好ましい実施形態を示す側面図であり、図1(B)は、図1(A)に示すカテーテル1のシースの内部に配置されている回転駆動シャフト(以下、ドライブシャフトという)2を示す側面図である。
図1(A)に示すように、カテーテル1は、長尺状の装置であり、コネクタ部3と、シース4を有している。コネクタ部3にはシース4の一端部が接続されている。シース4は、ドライブシャフト4を覆うために、軸方向に沿って中空部を有する被覆体であり、外傷や浸水などを防ぐ。シース4は、シース手元部5と、シース接液部6を有している。シース接液部6の先端部には、ガイドワイヤールーメン部(ガイドワイヤー案内部、管壁部)7が設けられている。
図1(B)に示すドライブシャフト2は、図1(A)に示すカテーテル1のシース4内において回転可能及び軸方向に移動可能に挿入される細いシャフトである。ドライブシャフト2は、ドライブシャフトコネクタ部8と、ドライブシャフト手元部9と、ドライブシャフト先端部10と、ドライブシャフト中間部11を有している。図1(B)に示すように、ドライブシャフト2のドライブシャフトコネクタ部8は、ドライブシャフト手元部9に接続されており、ドライブシャフト手元部9とドライブシャフト先端部10の間にはドライブシャフト中間部11が配置されている。
図1(A)に示すカテーテル1は、血管内の診断に用いられるOCT(Optical Coherent Tomography:光干渉断層画像技術)/OFDI(Optical Frequency―Domain Imaging:光波長掃引画像診断装置)のような、光画像診断に適用される。カテーテル1のコネクタ部3は、図1(B)のドライブシャフト2をシース4内で高速回転させる機能と、ドライブシャフト2内に配置されている光ファイバを通じて送られてくる光信号を、図示しない解析装置側に送受信する機能を有している。
図1(A)に示すシース4は、可撓性を有する筒状の部材であり、ドライブシャフト2を通して回転可能及び軸方向に移動可能になるように被覆しており、カテーテル本体ともいう。シース4のシース手元部5は、コネクタ部3とシール接液部6の間に配置されている。シール接液部6は、シース手元部5に接続されており、先端部にはガイドワイヤールーメン部7が設けられている。
図1(B)に示すドライブシャフト2のドライブシャフトコネクタ部8は、図1(A)に示すコネクタ部3に回転可能に内蔵される。図1(B)のドライブシャフト手元部9は、図1(A)のシース手元部5内に配置される。図1(B)のドライブシャフト先端部10とドライブシャフト中間部11は、図1(A)のシース接液部6内に配置される。これにより、図示しないモータにより、図1(B)に示すドライブシャフト2のドライブシャフトコネクタ部8を駆動することで、ドライブシャフト2は、シース4の内部で軸方向を中心にして高速回転可能であり、軸方向に沿って所定の移動量の範囲で移動動作できる。
図2(A)は、図1に示すシース4のシース接液部6の一部とガイドワイヤールーメン部7を含む先端部分12の構造例を拡大して示す断面図である。図2(B)は、図2(A)に示す先端部分12の連結部分13を、さらに拡大して示す断面図である。図2(C)は、図2(B)に示す連結部分13内に配置されている光ファイバ15の先端部分16のベアクラッド部17と、光学部品であるガラスロッド18Aのボールレンズ18を拡大して示す図である。
まず、図2(A)を参照すると、ガイドワイヤールーメン部7は、筒状の長い部材であり、ガイドワイヤー挿通部ともいい、ガイドワイヤーGWを通すようになっている。ガイドワイヤールーメン部7にこのガイドワイヤーGWを通すことにより、カテーテル1は、血管等の生体の管腔内にガイドワイヤーGWに案内されながら挿入(走行)することができる。このカテーテル1は、ガイドワイヤーGWの抜き差しを迅速に行うことができる、いわゆる「ラピッドエクスチェンジタイプ」のカテーテルである。
図2(A)に示すように、ガイドワイヤールーメン部7は、先端部7A、接続端部7Bを有している。図2(B)に示すように、シース接液部6は、前端部6Aを有している。前端部6Aは、延長部分6Bと接続部分6Cを有しており、この接続部分6Cは接続端部7Bに接続されている。前端部6Aと延長部分6Bと接続部分6Cは、補強コイル固定チューブ20により被覆されている。補強コイル固定チューブ20と延長部分6Bの間には、補強コイル部材21が内蔵されている。これにより、ガイドワイヤールーメン部7とシース接液部6の接続部分は、補強コイル部材21により補強されているので、この接続部分が折れ曲がって戻らなくなるのを防ぐことができる。
シース4の構成材料は、特に限定されないが、例えばPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等のフッ素系樹脂や、ポリウレタン、ポリアミド、ポリイミド、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)等を用いることができるが、特に高密度ポリエレンのような低摩擦でかつ光信号の透過性が高い材料が好ましい。これにより、光ファイバ15を含むドライブシャフト2が、シース4内で円滑に高速回転したり、軸方向に円滑に移動したりすることができる。図2(A)に示すように、このシース4には、シース4の先端部分を除いて被覆部材4Rが設けられている。
補強コイル固定チューブ20の構成材料は、特に限定されないが、例えばポリウレタンエラストマー、ポリオレフィンエラストマー等の各種の熱可塑性のエラストマーや、ポリアミド、ポリイミド、ポリウレタン、シリコーン樹脂を用いることができるが、特に比較的柔軟性を有する材料が好ましい。これにより、カテーテル1を挿入する血管等の管腔の壁部に損傷を与えるのを防止できる。
図2(C)に示すように、光ファイバ15は中心のクラッドと、それを覆う被覆部分(ジャケット、外皮)16Aを有している。光ファイバ15の先端部分16の被覆部分16Aの一定長さ部分を剥離することで、ベアクラッド部17が設けられている。このベアクラッド部17は、光ファイバ15のクラッド部を露出した部分である。ベアクラッド部17の先端部17Aは、専用のカッターを用いて垂直に切断されている。ベアクラッド部17は、次に説明する光学部品としてのガラスロッド18Aを突き合わせて溶融接続するために設けられている。
図3は、光ファイバのベアクラッド部17にボールレンズ18を有するガラスロッド18Aを接続する例を示す図である。
図3(A)に示すように、ガラスロッド18Aは石英ガラス等で作られている光学部材であり、このガラスロッド18Aは細径部18Bを有している。細径部18Bの先端部18Eは、ベアクラッド部17の先端部17Aに対して高精度に位置合わせをして突き合わせた状態で、この部分に垂直に対抗させて配置した電極間でアーク放電させることにより加熱することで溶融接続させる。
その後、図3(B)に示すように、ガラスロッド18Aの先端部を同様の方法で、アーク放電の熱エネルギーで加熱することにより、図3(C)に示すように、ガラスロッド18Aはそれ自体の溶融時の表面張力を利用することで球状のボールレンズ18を形成する。その際、画像処理などの方法を用いて放電時間の高精度なコントロールをすることで、ボールレンズ18の外径は高精度に管理される。
図2(C)に示すように、このボールレンズ18は、斜面18Cを有している。斜面18Cの形成は、ボールレンズ18の一部を研削したり、カットしたりした後で、精密研磨する方法で行う。この際、斜面角度は、光学的にシース接液部6からの反射ノイズが最小となるように設計された光ビームの出射角度から設定される。これにより、ボールレンズ18付きの光ファイバ15は、図示しない解析装置側の光源からの光を、図2に示すシース接液部6を通して、シース接液部6の側方に向けて例えば血管の管壁に照射することができ、しかも血管の管壁にから反射され血管の管壁や留置されているステント等に関する情報を含む光信号を受けることができる構造になっている。
図4は、本発明の範囲外である比較例を示している。
図4(A)に示す比較例では、ドライブシャフト202は、コイルシャフト25と、コイルシャフト25内に配置された光ファイバ15を有している。ドライブシャフト202は、コイルシャフト25内に組み込まれており、ボールレンズ18はコイルシャフト25の端部に配置されたハウジング26に収納されている。この際に、ベアクラッド部17は、コイルシャフト25の端部のろう付け部27の付近に配置されている。
ここで、図12を参照しながら本発明のカテーテル1の画像取得動作時の光ファイバ15への負荷に関する理論的な考察を行う。ドライブシャフト202は、血管内で使用される際、湾曲した血管内で、軸方向に高速に回転しながらカテーテル1内で軸方向に移動(プルバック)することで、ボールレンズ18(光断層画像取得部)から出射される光ビームは螺旋運動を行い、血管軸方向の断層像を得ることが可能となる。その際、ドライブシャフト202には、引張応力、曲げ応力、動摩擦力で発生する回転速度差によるねじりのせん断応力が働く。ここでは、ドライブシャフト202の外径をD(mm)とし、軸動摩擦力は図12に示すように、複数(例えば3点)の摩擦力が発生することとなる。
図12において、ドライブシャフト202の軸方向の垂直応力σ、及びねじりによるせん断応力τmaxは、次の様に示される。
Figure 2015062639
上記したように、ドライブシャフト202がプルバックすることで、ドライブシャフト202内部の光ファイバ15には、複雑な応力が加わる。特に、カテーテル1の湾曲部で、ドライブシャフト202と図1に示すシース接液部6との軸動摩擦力が発生する場所よりも手前側付近であるベアクラッド部17では、常に回転方向が変化する曲げ応力、プルバックによる引張応力、回転速度差により発生するせん断応力が加わっており、ベアクラッド部17は容易に破壊しやすい構造となっている。
このため、本発明者は、図4に示すように、光ファイバ15の被覆部分からベアクラッド部17に至る領域の上にポリイミド製の極細チューブ(極細補強チューブ)28を被せることにより、ベアクラッド部17を補強する試みを行った。
ところが、この極細チューブ28による補強のやり方では、カテーテルを蛇行の緩やかな血管内で走行させる時には、べアクラッド部17に加わる応力をうまく分散することができるのでベアクラッド部17の耐久性は確保できる、しかし、カテーテルを蛇行の強い血管内を走行させる時には、ベアクラッド部17には図4(B)に示すよう矢印Mで示す応力集中点が生じる。このことから、ベアクラッド部17に加わる応力をうまく分散することができず、ベアクラッド部17が容易に破損してしまうことを確認した。
このため、以下にさらに説明する本発明の好ましい実施形態では、カテーテル1を蛇行の緩やかな血管内で走行させる時はもちろんのこと、カテーテル1を蛇行の強い血管内を走行させる時でも、このベアクラッド部17に加わる応力をうまく分散させて、ベアクラッド部17の破損を防ぐことができる構造を採用している。
図5(A)は、本発明の好ましい第1実施形態におけるベアクラッド部17の補強構造例を示しており、図5(B)は、図5(A)に示す部分29の構造を拡大して示している。
図5に示す本発明の好ましい第1実施形態では、ベアクラッド部17は、繊維編組の補強ブレード40Sにより補強されている。すなわち、図4に示す比較例では、ベアクラッド部17の補強用にポリイミド製の極細チューブ28が用いられていたが、図5に示す本発明の実施形態のカテーテル1では、ベアクラッド部17の補強用に繊維編組の補強ブレード40Sが用いられている。
この繊維編組の補強ブレード40Sは、図2にも明示している。この繊維編組の補強ブレード40Sは、カテーテル1を蛇行の緩やかな血管内で走行させる時はもちろんのこと、カテーテル1を蛇行の強い血管内を走行させる時でも、このベアクラッド部17に加わる応力をうまく分散させる機能を有する。
図5(A)と図5(B)に示すように、コイルシャフト25の先端部25Aには、ハウジング26と、先端コイル31が配置されている。ハウジング26は、柔軟性を有する円筒状の部材である。ボールレンズ18のガラスロッド18Aと細径部18Bのほとんどの部分は、ハウジング26内に収容されている。ハウジング26は窓部を有する金属製の円筒部材であり、例えば、ステンレス製のパイプをレーザー加工するなどの方法で作られる。加工用レーザーの種類は、ファイバーレーザー等が選定される。先端コイル31の後端部31Aの一部と、造影マーカー32と、ボールレンズ18を有するガラスロッド18Aをカバーしている。
しかも、すでに説明したように、図2(B)に示すハウジング26の周囲のシース接液部6の前端部6Aも透光性を有している。これにより、ボールレンズ18付きの光ファイバ15は、図示しない光源からの光を、図2に示すシース接液部6を通して側方に向けて例えば血管の管壁に照射することができ、しかも血管の管壁にから反射され管壁等に関する情報を含む光を受けることができる。
先端コイル31の後端部31Aはボールレンズ18とコイルシャフト25側に位置されており、先端コイル31は、例えばステンレス鋼、超弾性合金等の金属製の素線を、螺旋状に形成することで作られている。この先端コイル31は、図1(B)に示すドライブシャフト2のボールレンズ18とコイルシャフト25をシース4内で回転させる際に、回転を安定化させる機能を有している。
コイルシャフト25とハウジング26、ハウジング26と先端コイル31は、嵌め合い部分にはんだ・接着等の方法で、実用強度のある接合をすることができる。
図5に戻ると、ろう付け部27は、ハウジング26をコイルシャフト25の先端部にろう付けしている。ハウジング26の途中には、造影マーカー32が設けられている。この造影マーカー32は、X線不透過性を有するものである。これにより、X線透視下でカテーテル1内のボールレンズ18の位置を把握することができる。造影マーカー32を構成するX線不透過性を有する材料としては、特に限定されず、例えば、白金、金、タングステン、タンタル、イリジウム等のような金属材料が挙げられる。
図5に示す繊維編組の補強ブレード40Sは、ベアクラッド部17を補強するためにベアクラッド部17の周囲領域に配置されている。すなわち、この繊維編組の補強ブレード40Sは、特に図5(B)に示すように、ボールレンズ18のガラスロッド18Aの細径部18Bの付近から、ベアクラッド部17の領域と、光ファイバ15の先端部分16の領域まで及ぶように配置されている。繊維編組の補強ブレード40Sは、コイルシャフト25の内側に配置され、しかも繊維編組の補強ブレード40Sは、ベアクラッド部17の領域と、光ファイバ15の先端部分16の領域に対して同軸状に配置されている。
図5(B)に例示するように、繊維編組の補強ブレード40Sは、ドライブシャフト2の内部にあるベアクラッド部17に加わる応力を分散するために、図5(A)と図5(B)に示す配置領域SPにおいて、ベアクラッド部17に被せている。この繊維編組の補強ブレード40Sを光ファイバ15に固定する方法としては、繊維編組の補強ブレード40Sの端部もしくは全体を、光ファイバ15の先端部分16の被覆部分16Aに対して接着剤で固定する方法等が採用できる。このように、繊維編組の補強ブレード40Sは、ベアクラッド部17に被せて固定することにより、補強コイル30は、弾性変形しながらベアクラッド部17に加わる覆う応力を分散させることができる。
これにより、カテーテル1を蛇行の緩やかな血管内で走行させる時はもちろんのこと、カテーテル1を蛇行の強い血管内で走行させる時にあっても、ベアクラッド部17に加わる覆う応力を分散させながら、ベアクラッド部17の耐久性は確保でき、容易な破損を防ぐことができる。
繊維編組の補強ブレード40Sの材料としては、例えばナイロン、ポリエステル、ポリエチレン等の合成繊維、セルロース等の天然繊維、ガラス繊維、金属繊維、カーボン繊維等があり、これらの単独材料もしくはこれらの複合材料でも良い。繊維線は、複数本の繊維で構成された撚り線であり、繊維編組の補強ブレード40Sの編組構造は、これらの撚り線が交互に織られた構造である。繊維編組の補強ブレード40Sの端部処理方法は、接着剤塗布による固定もしくは加熱融着による固定等が挙げられる。
図5(A)と図5(B)に示すように、繊維編組の補強ブレード40Sは、好ましくはガラスロッド18Aの細径部18B側から光ファイバ15の先端部分16に至るに従って、段階的に硬さを可変していくことができる次のような構造を有している。
繊維編組の補強ブレード40Sは、特に図5(B)に例示するように、長手方向に沿って硬さを段階的に変えることができる構造を採用している。図5(B)を参照すると、繊維編組の補強ブレード40Sは、第1領域HT1と、第2領域HT2と、第3領域HT3を有しており、第1領域HT1から第3領域HT3に至るに従って段階的に硬さが小さくなっている。
このように、繊維編組の補強ブレード40Sは、第1領域HT1と、第2領域HT2と、第3領域HT3によって硬さを順次小さくしていく手法としては、例えば第1領域HT1と、第2領域HT2と、第3領域HT3の編組構造に、異なる硬さの樹脂接着剤を含浸させることが採用できる。あるいは編組構造の一部に接着剤を含浸させることでも良い。つまり、繊維編組の補強ブレード40Sの第1領域HT1が最も硬く、第2領域HT2が次に硬く、そして第3領域HT3が最も柔らかい状態に保持させる。
第1領域HT1と、第2領域HT2と、第3領域HT3の編組構造にそれぞれ含浸させる接着剤の具体的な例としては、第1領域HT1には高硬度(ショアD80程度)のエポキシ系接着剤を含浸させ、第2領域HT2には中硬度(ショアD60程度)のエポキシ系接着剤またはウレタン系接着剤を含浸させ、そして第3領域HT3には低硬度(ショアD40程度)のウレタン系接着剤を含浸させる。
例えば、ショアD80程度の高硬度の接着剤としては、ヘンケル社のロックタイトE−00CL(エポキシ系接着剤)が、また、ショアD60程度の中硬度接着剤としては、ヘンケル社のロックタイトE−90FL(エポキシ系接着剤)またはU−04FL(ウレタン系接着剤)が、また、ショアD40程度の低硬度接着剤としては、ヘンケル社のロックタイトU−10FL(ウレタン系接着剤)が使用できる。
これにより、繊維編組の補強ブレード40Sは、第1領域HT1から第3領域HT3に至るに従って段階的に硬さが小さくなるように設定でき、繊維編組の補強ブレード40Sは、段階的な硬さの差を持たせることができる。このため、ドライブシャフト2の内部にあるベアクラッド部17に加わる応力を分散して、ろう付け部27から光ファイバ15までの曲げ弾性率の差を吸収させることができる。従って、カテーテル1を蛇行の緩やかな血管内で走行させる時はもちろんのこと、カテーテル1を蛇行の強い血管内で走行させる時にあっても、ベアクラッド部17の耐久性は確保でき、容易な破損を防ぐことができ、カテーテル1を使用している時の安全性を高めることができる。
上述したカテーテル1の使用する際には、図1(B)に示すドライブシャフト2は、図1(A)に示すシース4内の中空部に配置され、コネクタ部3は、ドライブシャフト2を高速回転させることで、図2に示すボールレンズ18は光ファイバ15とともに高速回転をするとともに、軸方向に沿って進退する。これにより、ボールレンズ18付きの光ファイバ15は、図示しない光源からの光を、図2に示すシース接液部6を通して側方に向けて例えば血管の管壁に照射することができ、しかも血管の管壁にから反射され管壁等に関する情報を含む光を受けることができる。従って、血管内の情報は、ボールレンズ18からの光信号として得られ、この光信号は、光ファイバ15を通じて図示しない専用の解析装置に送られる。これにより、解析装置は、伝達された光信号により構築された血管内の断層像を、図示しない画像表示装置に表示することができる。
カテーテル1を用いることにより、カテーテル1の先端部から例えば血管内光を当てて、血管の断面を測定できる。例えば心臓の冠動脈カテーテル治療の時には、血管壁の状態やステントの留置状態等を画像により確認することができる。得られる画像は解像度が高く、血管壁の組織性状の違いまで映し出すことができる。
次に、本発明の他の実施形態を、順に説明する。以下に示す本発明の各実施形態では、図5に示す第1実施形態と同様の箇所には、同じ符号を記して、その説明を用いる。
まず、本発明の第2実施形態は図6を参照して、そして本発明の第3実施形態は図7を参照して、それぞれ説明する。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を、図6を参照して説明する。
図6は、本発明の第2実施形態を示す図である。図6に示す本発明の第2実施形態では、図5(B)に示す補強コイル30の構造例を用いている。補強コイル30は、第1領域RT1と、第2領域RT2と、第3領域RT3を有している。補強コイル30の第1領域RT1は、ガラスロッド18Aの細径部18Bの一部と、ベアクラッド部17をほぼ覆う領域である。補強コイル30の第3領域RT3は、光ファイバ15の先端部分16を覆っている。補強コイル30の第2領域RT2は、第1領域RT1と第3領域RT3の間の領域を覆っている。
図6に示す補強コイル30の第1領域RT1は、「最も密」になるように「密巻き」で巻かれており、補強コイル30の第2領域RT2は、所定の間隔(ピッチ)を空けて「やや密(中)」に巻かれている。そして、補強コイル30の第3領域RT3は、所定の間隔(ピッチ)を開けて密にならないように巻かれている。補強コイル30の第1領域RT1が最も硬く、第2領域RT2が次に硬く、そして第3領域RT3が最も柔らかい状態に保持させる。このように、補強コイル30は、ガラスロッド18Aの細径部18B側から光ファイバ15の先端部分16に至るに従って、密の巻き方から、疎の巻き方に順次巻きピッチを可変していくことにより、ドライブシャフト2の内部にあるベアクラッド部17に加わる応力を分散して、ろう付け部27の端部から光ファイバ15までの曲げ弾性率の差を吸収することができる。
図6に示す本発明の第2実施形態では、さらに、この補強コイル30の外側には、円筒状の編組された繊維編組の補強ブレード40Sが補強コイル30の外側を覆うようにして、例えば接着剤を用いて固定されている。これにより、ベアクラッド部17を補強する補強体としては、補強コイル30と繊維編組の補強ブレード40Sを重ねた複合構造体39になっている。この複合構造体39は、ベアクラッド部17を補強するためにベアクラッド部17を覆っている。例えば、繊維編組の補強ブレード40Sは、軸方向に沿って硬さが同じであり、段階的には硬さが変化していない。
図6に示す本発明の第2実施形態でも、カテーテル1を蛇行の緩やかな血管内で走行させる時はもちろんのこと、カテーテル1を蛇行の強い血管内で走行させる時にあっても、ベアクラッド部17の耐久性は確保でき、ベアクラッド部17の容易な破損を防ぐことができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態を、図7を参照して説明する。
図7は、本発明の第3実施形態を示す図である。図7に示す本発明の第3実施形態でも、図6に示す本発明の第2実施形態と同様に、図5(B)に示す補強コイル30の構造例を用いている。
さらに、この補強コイル30の外側には、円筒状の補強ブレード40Sが補強コイル30を覆うようにして、例えば接着剤を用いて固定されている。これにより、ベアクラッド部17を補強する補強体としては、補強コイル30と補強ブレード40Sを重ねた複合構造体39Sになっている。この複合構造体39Sは、ベアクラッド部17を補強するためにベアクラッド部17を覆っている。
この繊維編組の補強ブレード40Sは、軸方向に沿って硬さが同じではなく、ボールレンズ18の細径部18Bから光ファイバ15の先端部分16に至るに従って、例えば3段階に、段階的には硬さが変化している。すなわち、繊維編組の補強ブレード40Sは、第1領域HT1と、第2領域HT2と、第3領域HT3を有しており、第1領域HT1から第3領域HT3に至るに従って段階的に硬さが小さくなっている。
このように、繊維編組の補強ブレード40Sの第1領域HT1と、第2領域HT2と、第3領域HT3によって硬さを小さくしていく手法としては、例えば第1領域HT1と、第2領域HT2と、第3領域HT3の編組構造に、異なる硬さの接着剤を含浸させることが採用できる。あるいは編組構造の一部に接着剤を含浸させることでも良い。繊維編組の補強ブレード40Sは、第1領域HT1から第3領域HT3に至るに従って段階的に硬さが小さくなる。このように、複合構造体39の補強コイル30と繊維編組の補強ブレード40Sは、段階的な硬さの差を持たせることができる。このため、ろう付け部27から光ファイバ15までの曲げ弾性率の差を吸収させることができる。
図7に示す本発明の第3実施形態でも、カテーテル1を蛇行の緩やかな血管内で走行させる時はもちろんのこと、カテーテル1を蛇行の強い血管内で走行させる時にあっても、ベアクラッド部17の耐久性は確保でき、ベアクラッド部17の容易な破損を防ぐことができる。
本発明の実施形態のカテーテル1は、長手方向に沿って形成された中空部を有する長尺状のシース4と、シース4の先端部に設けられてガイドワイヤーGWを通すガイドワイヤー案内部(ガイドワイヤールーメン部)7とを有するカテーテルである。このカテーテル1は、シース4の中空部に配置され、コイルシャフトと、コイルシャフト25内に配置されている光ファイバ15を有するドライブシャフト2と、コイルシャフト25の先端部において、光ファイバ15の先端部のベアクラッド部17に溶融接続されている光学部材としてのガラスロッド18Aと、を有し、カテーテル1が血管等の生体の管腔、例えば血管内で走行する時にベアクラッド部に加わる応力を分散させる補強部材が、ベアクラッド部17に設けられ、補強部材は、繊維編組の補強ブレード40Sである。
これにより、カテーテル1が例えば血管内で走行する時に、強度的に弱いベアクラッド部17に加わる応力を分散させるために、繊維編組の補強ブレード40Sがベアクラッド部17に設けられている。従って、血管内のような生体の管腔内に挿入される際に、生体の管腔の形状に合わせてよじれないようにしながらも自在に走行できるようにしながら、強度が低いベアクラッド部17が破損しないように補強をして、使用時の安全性を高めることができる。
繊維編組の補強ブレード40Sは、ベアクラッド部17の外周を覆うように配置される。これにより、繊維編組の補強ブレード40Sはベアクラッド部17の外周を覆うように配置するだけで、強度が低いベアクラッド部17が破損しないように、補強部材により補強をすることができる。このため、カテーテルの使用時の安全性を高めることができる。
繊維編組の補強ブレード40Sでは、ベアクラッド部17に対応する領域が最も硬く、ベアクラッド部17から光ファイバ15に対応する領域は徐々に柔らかくなっている。これにより、繊維編組の補強ブレード40Sでは、ベアクラッド部に対応する領域が最も硬く、ベアクラッド部から光ファイバに対応する領域で徐々に柔らかくなっているので、カテーテルに大きな曲げ応力が加わった場合でも、ベアクラッド部にかかる応力を分散させながら変形するので、ベアクラッド部17が容易に破損することを防ぐことができる。
光学部材は、ボールレンズ18を有するガラスロッド18Aであり、ガラスロッド18Aの先端部にボールレンズ18が形成されている。これにより、ボールレンズを有するガラスロッド18が光ファイバのベアクラッド部17に対して溶融接続されている場合に、カテーテル1に大きな曲げ応力が加わった場合でも、ベアクラッド部17にかかる応力を分散させながら変形するので、ベアクラッド部17が容易に破損することを防ぐことができる。
補強部材は、繊維編組の補強ブレード40Sと、繊維編組の補強ブレード40Sの内側に配置された補強コイル30とを有する補強用複合体39として構成されている。これにより、補強部材としては、補強用複合体39を用いることができ、カテーテルに大きな曲げ応力が加わった場合でも、この補強用複合体がベアクラッド部17にかかる応力を分散させながら変形するので、ベアクラッド部17が容易に破損することを防ぐことができる。
本発明は、上記実施形態に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。
上記実施形態の各構成は、例えば、ガイドワイヤールーメンが無くても良く、その一部を省略したり、上記しない他の構成と任意に組み合わせたりすることができる。
1・・・カテーテル、2・・・ドライブシャフト、4・・・シース、7・・・ガイドワイヤールーメン部(ガイドワイヤー案内部)、15・・・光ファイバ、17・・・ベアクラッド部、18・・・ボールレンズ、18A・・・ガラスロッド(光学部品の例)、25…コイルシャフト、26・・・ハウジング、27・・・ろう付け部、31・・・先端コイル、39,39S・・・補強用複合体、40S・・・編組の補強ブレード(補強部材の例)

Claims (6)

  1. 長手方向に沿って形成された中空部を有する長尺状のシースと、前記シースの前記中空部に配置され、コイルシャフトと、前記コイルシャフト内に配置されている光ファイバを有するドライブシャフトと、を有するカテーテルであって、
    前記コイルシャフトの先端部において、前記光ファイバの先端部のベアクラッド部に溶融接続されている光学部材と
    を有し、
    前記カテーテルが血管等の生体の管腔内で走行する時に前記ベアクラッド部に加わる応力を分散させる補強部材が前記ベアクラッド部に設けられ、前記補強部材は、繊維編組の補強ブレードであることを特徴とするカテーテル。
  2. 前記繊維編組の補強ブレードは、前記ベアクラッド部の外周を覆うように配置されることを特徴とする請求項1に記載のカテーテル。
  3. 前記繊維編組の補強ブレードでは、前記ベアクラッド部に対応する領域が最も硬く、前記ベアクラッド部から前記光ファイバに対応する領域は徐々に柔らかくなっていることを特徴とする請求項1または2に記載のカテーテル。
  4. 前記光学部材は、ボールレンズを有するガラスロッドであり、前記ガラスロッドの先端部に前記ボールレンズが形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のカテーテル。
  5. 前記補強部材は、前記繊維編組の補強ブレードと、前記繊維編組の補強ブレードの内側に配置された補強コイルとを有する補強用複合体として構成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のカテーテル。
  6. 前記繊維編組の補強ブレードは、硬さの異なる複数の樹脂を繊維編組に含浸されることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のカテーテル。
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