JP2015062380A - マゴジャクシの人工栽培方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、マゴジャクシ(Ganoderma neojaponicum)を生産するための技術を提供することである。【解決手段】マゴジャクシ(Ganoderma neojaponicum)の袋栽培において、接種(第1工程)、培養(第2工程)、芽出し(第3工程)、及び成熟子実体発生(第4工程)の各工程を経ることによって、マゴジャクシを安定的に量産できる。【選択図】なし

Description

本発明は、マゴジャクシの人工栽培方法に関する。より具体的には、本発明は、袋栽培によってマゴジャクシを安定的に量産することができる人工栽培方法に関する。
マゴジャクシ(Ganoderma neojaponicum Imazeki)は、生物分類学上、ヒダナシタケ目(Aphyllophorales)マンネンタケ科(Ganodermataceae)、マンネンタケ属(Ganoderma)に属するキノコである。日本では、マンネンタケ科に分類されるキノコが数種、報告されている。例えば、マンネンタケ(G. lucidum)、マゴジャクシ(G. neojaponicum)等が報告されており、本種は、1939年に今関六也により新種記載がなされ、日本の他、中国、韓国などの東アジアにも分布することが知られている。近年、世界でマンネンタケ(Ganoderma lucidum (Leyss.:Fr.) Karst.)と分類されてきたキノコは、Ganodermaに属する複数のキノコであることが分子系統解析の結果により示されているが、形態的特徴、生態的特徴から、マゴジャクシは、マンネンタケとは異なる種のキノコと位置付けられている。
マゴジャクシは木材腐朽性のキノコであるが、マンネンタケが広葉樹に発生するのに対し、本種は、アカマツなどの針葉樹から発生することが知られている。また、マゴジャクシは、6〜10月の梅雨から夏季に発生するが、晩秋まで発生が確認されることがある。一般に霊芝として機能性食品や漢方などに古くから珍重されてきたものは、マンネンタケ科に属するキノコを指しており、例えば、マンネンタケやコフキサルノコシカケ等のキノコであり、マゴジャクシにおいても古くから食経験を有し伝統的に利用されてきた(非特許文献1〜5参照)。また近年、マゴジャクシについて、様々な機能性が報告され新規機能を有する食薬用きのこの一つとして注目されている(非特許文献7〜8及び特許文献1〜2参照)。
マゴジャクシと同属のマンネンタケの栽培に関しては、原木栽培をはじめ菌床によるビン・袋・トロ箱栽培などが報告されてすでに国内外で商業的に量産化されている。しかしながら、マゴジャクシについては、マンネンタケ(Ganoderma lucidum)の様々な栽培と比較し、栽培に関する報告は少なく、商業的な量産化の実現には試行錯誤が必要とされているのが現状である。
既に、マゴジャクシの人工栽培方法として、野外における露地栽培によって実施された技術が報告されている(例えば、非特許文献9〜11参照)。この技術は、原木栽培であり、培養のための施設設備の投資を必要としないため、投資する資本は少なくて済み、農閑期を利用したきのこ生産者の副業的な生産技術として優れている。しかしながら、原木栽培では、栽培に用いる原木を玉切って利用するため、栽培には原木の入手が容易な場所でなければならず、場所としての制約がある。
また、特許文献1では、マゴジャクシ菌株からプロトプラスト化した菌糸体を用い、短木を使って人工的に栽培する技術が開示されている。しかしながらこれらは、上記同様に野外で生産を行うため、子実体の収量・形状等に環境への影響を受けやすいと考えられる。また菌の接種から収穫までに120日経過しており、商業的な栽培には、更なる栽培日数の短縮が切望される。
更に、特許文献1の栽培技術では、子実体の発生には野外での露地栽培が必要とされるため、多くの土地面積を必要とし、更に気象条件の影響を受けやすいというデメリットがある。また、毎年同じ場所で栽培すると特定の雑菌が繁殖し、いわゆる「忌地化(連作障害)」が発生するため、工業的な生産技術に適用し難いという問題点がある。例えば、既にマイタケやトンビマイタケの露地栽培では、変形菌の発生による「忌地化(連作障害)」が報告されており(例えば、非特許文献13参照)、このような問題は、マゴジャクシ露地栽培においても同様に発生することが懸念される。
そのため、近年大幅に拡大する「新規きのこ」の需要と供給を考慮すると、マゴジャクシの商業的な量産化は、一般的な食用きのこと同じような(例えば、エノキタケ、ブナシメジ、エリンギ等)菌床人工栽培方法、例えば、ビン栽培を確立することが求められている。ビン栽培は、初期の設備投資に一定のコストを必要とするが、栽培期間が露地栽培と比較し短く、施設の回転数を増やせば周年生産が可能で、気象条件での影響を受けないため、栽培技術の確立によっては計画的な生産を図ることが可能である。更に、ビン栽培は、栽培に必要となる土地面積も前記の栽培方法と比較し、単位面積当たりの生産量を向上させ、栽培に必要な原木の供給による場所の制約を受けることがない等のメリットある。
また、袋栽培は、商業的にはシイタケやマイタケ、ハナビラタケ等の栽培に用いられており、ビン栽培よりも、収量性が得られたりする等、ビン栽培と同様にその技術は一般的に普及している。しかしながら、マゴジャクシ菌株を用いた、工業的な栽培方法に関してこれまで報告されていない。
このような従来技術を背景として、様々な機能性が報告され新規機能を有する食薬用きのこの一つとして注目されているマゴジャクシを周年的で量産でき、且つ容易に、商業的に生産する新しい袋栽培技術の開発が切望されている。
Imazeki、 (1939)Studies on Ganoderma of Nippon. Bull. Tokyo Sci. Mus.(1)29-52. Hattori, T.; Ryvarden, L. (1994) Type studies in the Polyporaceae 25 Species described from Japan by R. Imazeki and A. Yasuda.Larix leptolepis Mycotaxon(50)27-46 今関六也・本郷次雄編(1989)原色日本新菌類図鑑 (II) No. 834. p.176 保育社. 今関六也・大谷吉雄・本郷次雄編(1988)山渓カラー名鑑 日本のきのこ p.485. 山と渓谷社. 池田良幸. (2005) 北陸のきのこ図鑑 No. 1183. 橋本確文堂. Wu Xingliang & Dai Yucheng (2005) 中国霊芝図鑑 科学出版社 田中浩ら(2003)和漢医薬学雑誌(20) 143. マゴジャクシの紫外線によるエストロゲンレセプター傷害抑制作用 田中浩ら (1992 ) 和漢医薬学会誌 9(3)209-213マゴジャクシ及び霊芝の培養線維芽細胞における細胞外マトリックス生成に及ぼす影響 「野生きのこの栽培に関する研究−薬用きのこ栽培技術−」、福島県林業研究センター研究報告 35号、2002 年4 月、熊田淳、青野茂著、福島県林業研究センター発行、56−73 頁 「野生きのこの栽培に関する研究 (1)-1.薬用きのこ類栽培技術(マゴジャクシ栽培試験)」、福島県林業試験場報告 30 号、1998 年10 月、青野茂、熊田淳著、福島県林業試験場発行、100−101 頁 「野生きのこの栽培に関する研究 (1)-1.薬用きのこ類栽培技術(マゴジャクシ栽培試験)」、福島県林業試験場報告 31 号、1999 年9 月、青野茂、熊田淳著、福島県林業試験場発行、126−127 頁 金子周平 , 石川景子(2008)マンネンタケ(霊芝)の栽培技術開発と育種:福岡県森林林業技術センター研究報告 (9)1-7 菅原冬樹:きのこ露地栽培地に発生する真性粘菌(変形菌) : マイタケとトンビマイタケの変形菌病:日本きのこ学会誌15(1)9-16(2007) 特産情報出版:最新きのこ栽培技術〈2010年度版>ISBN-13:978-4931205833
特開2006−1837号公報 特開2010−163458号公報 特開平8−126432号公報
本願の出願人は、既に、商業的人工栽培に優れたマゴジャクシ菌株、及び当該菌株を用いたビン栽培技術について開発している(特願2013-63588)。但し、袋栽培を用いたマゴジャクシの人工栽培技術については、より一層安定的な量産(例えば、収量性や芽出し率の同一性等)を可能として商業的に実用化する上で更なる検討の余地が残っている。
そこで、本発明の目的は、上記現状に鑑み、有用な機能性食品の原料きのこであるマゴジャクシを季節に関係することなく、周年栽培で施設において商業的に袋栽培にて製造するための技術を提供することである。
本発明者等は、公的な菌株保存機関から入手可能なマゴジャクシ菌株を用いて前記に掲げる課題を解決すべく鋭意検討を行ったところ、安定的に量産が可能となる袋栽培技術を見出すに至った。具体的には、マゴジャクシの袋栽培において、接種(第1工程)、培養(第2工程)、芽出し(第3工程)、及び成熟子実体発生(第4工程)の各工程を経ることによって、マゴジャクシを安定的に量産できることを見出した。本発明は、かかる知見に基づいて更に検討を重ねることにより完成したものである。
即ち、本発明は、下記に掲げるマゴジャクシ人工栽培方法を提供する。
項1. 袋栽培によるマゴジャクシの人工栽培方法であって、
栽培袋に収容した培地にマゴジャクシの種菌を接種する第1工程、
栽培袋中でマゴジャクシの種菌を培養し、培地に菌糸を蔓延させて熟成させる第2工程、
培地表面に蔓延した菌糸の一部をかき取り、芽出しを行う第3工程、及び
子実体原基から成熟子実体を形成させる第4工程
を経ることを特徴とする、マゴジャクシの人工栽培方法。
項2. 前記第1工程において、栽培袋に収容した培地を加熱殺菌処理した後に、液状冷媒にて急冷して、マゴジャクシの種菌の接種を行う、項1に記載の人工栽培方法。
項3. 前記第2工程において、暗黒、温度15〜35℃、相対湿度40〜85%の条件下で培養を行う、項1又は2に記載の人工栽培方法。
項4. 前記第3工程において、栽培袋の表面から切り込みを入れることにより、培地表面に蔓延した菌糸の一部のかき取りを行う、項1〜3のいずれかに記載の人工栽培方法。
項5. 前記第4工程において、温度16〜28℃、相対湿度60〜95%の栽培条件で成熟子実体の形成が行われる、項1〜4のいずれかに記載の人工栽培方法。
本発明の人工栽培方法によれば、従来実現できていなかったマゴジャクシの袋栽培を可能にし、マゴジャクシを安定的に量産化することができ、季節の影響を受けず、周年栽培によってマゴジャクシの安定供給に資することができる。また、本発明の人工栽培方法は、既存のキノコ栽培工場、ビニールハウス等の露地栽培施設において実施することができ、新たな専用施設を必要としないため、設備投資を抑え、低コストでマゴジャクシを量産することもできる。
本発明の人工栽培方法は、袋栽培によるマゴジャクシの人工栽培方法であって、栽培袋に収容した培地にマゴジャクシの種菌を接種する第1工程、栽培袋中でマゴジャクシの種菌を培養し、培地に菌糸を蔓延させて熟成させる第2工程、培地表面に蔓延した菌糸の一部をかき取り、芽出しを行う第3工程、及び子実体原基から成熟子実体を形成させる第4工程を経て行うことを特徴とする。以下、本発明の人工栽培方法について詳述する。
<マゴジャクシ菌株>
本発明で使用されるマゴジャクシ菌株については、生物分類学上、マゴジャクシ(Ganoderma neojaponicum Imazeki)に分類されるものである限り特に制限されず、菌株保存機関(例えば、MAFF(農林水産省農業生物資源ジーンバンク)、ATCC(American Type Culture Collection)等から分譲される保存菌株、自然界から採集した菌株、これらの菌株の交配菌株(即ち、育種株)、これらの菌株の変異株等のいずれであってもよい。勿論、本発明で使用されるマゴジャクシ菌株は、大学や林業試験場などの研究機関で遺伝資源を目的として収集した保存菌株であってもよい。
本発明で使用されるマゴジャクシ菌株の具体例としては、MAFF−420115株、MAFF−430223株、MAFF−430224株、ATCC−76539、ATCC−76540、UFC−119株(FERM P−22188)、UFC−417株(NITE AP−1561)、UFC−0906株(NITE AP−1560)等が挙げられる。
また、本発明の人工栽培方法に適用するマゴジャクシ菌株は、予め正常な生育特性を備えていることを確認しておくことが望ましい。きのこの場合、同一種であっても遺伝的特性や保存菌株の劣化に等により、生育特性(栄養要求や至適環境条件)が個々に異なる事が示唆されているからである。正常な生育特性を備える菌株であるか否かについては、以下説明する方法によって判定することができる。先ず、マゴジャクシ菌株を、PDA(ポテトデキストロース寒天)培地(pH5.5に調整、寒天の厚さ約2.5mm)にて、遮光条件下23℃±1で90mmシャーレを用いて培養する。接種から7〜10日目に認められるコロニー直径を測定し、直径30mm以上のコロニーを形成した株を、正常な生育特性を備えている菌株(即ち、本発明への適用が好ましい菌株)とし判定し、直径30mm未満のコロニーを形成した株は、本発明への適用が相応しくない菌株として判定する。
<培地>
本発明の人工栽培方法に使用される培地としては、マゴジャクシの生育が可能で袋栽培に適用できることを限度として特に制限されないが、通常、培養基材に、必要に応じて栄養源が添加された培地が挙げられる。
培養基材としては、通常、マゴジャクシの生育が可能である限り特に制限されないが、より効率的にマゴジャクシを栽培するという観点から、好ましくは鋸屑が挙げられる。鋸屑は、針葉樹由来、広葉樹由来のいずれでもよい。培養基材として、具体的には、イチョウ科(GINKGOACEAE)マツ科(PINACEAE)、スギ科(TAXODIACEAE)等の針葉樹由来の鋸屑;ナギ科(SALICACEAE)、ブナ科(FRAGACEAE)、シナノキ科 (TILIACEAE)、カエデ科(ACERACEAE)、カバノキ科(BETULACEAE)、ニレ科(ULMACEAE)、ヤマモモ科(MYRICACEAE)、クルミ科(JUGLANDACEAE)、クワ科(MORACEAE)、ヤマグルマ科(TROCHODENDRACEAE)、フサザクラ科(EUPTELEACEAE)、カツラ科(CERCIDIPHYLLACEAE)アケビ科(LARDIZABALACEAE)、メギ科(BERBERIDACEAE)、モクレン科(モクレン科)、クスノキ科(LAURACEAE)、ユキノシタ科(SAXIFRAGACEAE)、トベラ科(PITTOSPORACEAE)、マンサク科(HAMAMELIDACEAE)、スズカケノキ科(PLATANACEAE)、バラ科(ROSACEAE)、マメ科(FABACEAE)、ミカン科(RUTACEAE)、センダン科 (MELIACEAE)、トウダイグサ科(EUPHORBIACEAE)、ツゲ科(BUXACEAE)、モチノキ科(AQUIFOLIACEAE)、ニシキギ科(CELASTRACEAE)、トチノキ科(HIPPOCASTANACEAE)、アワブキ科(SABIACEAE)、クロウメモドキ科 (RHAMNACEAE)、ブドウ科(VITACEAE)、アオイ科(MALVACEAE)、マタタビ科(ACTINIDIACEAE)、ツバキ科(THEACEAE)、イイギリ科(FLACOUTIACEAE)、キブシ科(STACHYURACEAE)、グミ科(ELAEGNACEAE)、ミソハギ科(LYTHRACEAE)、ザクロ科(PUNICACEAE)、ウコギ科(ARALIACEAE)、ミズキ科(CORNACEAE)、リョウブ科 (CLETHRACEAE)、ツツジ科(ERICACEAE)、ヤブコウジ科(MYRSINACEAE)、カキノキ科(EBENACEAE)、ハイノキ科(SYMPLOCACEAE)、エゴノキ科(STYRACACEAE)、モクセイ科(OLEACEAE)、キョウチクトウ科(APOCYNACEAE)、クマツヅラ科(VERBENACEAE)、ノウゼンカズラ科(BIGNONIACEAE)、アカネ科(RUBIACEAE)、スイカズラ科(CAPRIFOLIACEAE)、イネ科(POACEAE)等の広葉樹由来の鋸屑が挙げられる。これらの中でも、好ましくは、ヤナギ科(SALICACEAE)、ブナ科(FRAGACEAE)、シナノキ科 (TILIACEAE)、カエデ科(ACERACEAE)、カバノキ科(BETULACEAE)、ニレ科(ULMACEAE)等の広葉樹由来の鋸屑;更に好ましくは、マツ科に属するカラマツ、アカマツが挙げられる。また、これらの鋸屑は、植物分類学上単一の植物由来のものを使用してもよく、また植物分類学上2以上の植物由来のもの混合して使用してもよい。また、本発明では、きのこの菌床用鋸屑製造業者によって市販されている、複数の樹種が混在(例えば、広葉樹チップ、ザラメチップ等の商品名で販売)されている培養基材を使用することもできる。また、培養基材として使用する鋸屑は、伐採後直ちに処理をした新鮮物でもよいが、注水や微生物による発酵の工程を行った堆積物であってもよい。培地基材として使用される鋸屑の粒径については、特に制限されないが、例えば1.0〜10mm、好ましくは1.2〜8.0mm、更に好ましくは1.5〜7.0mmが挙げられる。また、本発明で使用される培地は、水分含量が最終的に後述する範囲に設定されるため、培地基材として使用する鋸屑の含水率については、培地の水分含量を後述する範囲に設定することを妨げない範囲である限り特に制限されないが、例えば、5〜40重量%、好ましくは6〜35重量%、更に好ましくは7〜30重量%が挙げられる。
培地中の培養基材の含有量としては、例えば5〜40重量%、好ましくは6〜35重量%、更に好ましくは7〜30重量%が挙げられる。
また、培地に必要に応じて添加される栄養源としては、マゴジャクシ菌株の生育や子実体の形成を促進できるものであればよいが、具体的には、米糠、トウモロコシ、コーンコブミール、コーンジャム、コーンマッシュ、コーンフラワー、ビートパルプ、バガス、フスマ、専管フスマ、豆殻、ジャガイモパルプ、玉葱皮、小麦粉、穀類粉砕物等のデンプン源を主体とする栄養源;綿実殻、綿実かす、コーヒー粕、籾殻、落花生殻、芝生、針葉樹や広葉樹の剪定材等の植物性腐食物、植物性残渣等が挙げられる。栄養源の含水率については、培地の水分含量を後述する範囲に設定することを妨げない範囲である限り特に制限されないが、例えば、5〜50重量%、好ましくは5.5〜40重量%、更に好ましくは6〜35.5重量%が挙げられる。培地中のこれらの栄養源の含有量としては、例えば、1重量%以上、好ましくは1〜30重量%、更に好ましくは2〜25重量%、特に好ましくは3〜15重量%が挙げられる。
より一層効率的にマゴジャクシを栽培するという観点から、本発明で使用される培地の好適な一例として、鋸屑、フスマ及び米糠を含む培地が挙げられる。当該培地において、鋸屑、フスマ及び米糠の混合比については、特に制限されないが、鋸屑:フスマ:米糠が重量比で1:0.2〜0.8:0.2〜0.8、好ましくは1:0.3〜0.6:0.3〜0.6、更に好ましくは1:0.3〜0.5:0.3〜0.5が挙げられる。
本発明で使用される培地の含水率については、マゴジャクシ菌株が生育し子実体の形成が可能であるように設定すればよく、通常50〜80重量%、好ましくは55〜70重量%、更に好ましくは60〜65重量%が挙げられる。培地の含水率は、各添加成分が備える含水率等を勘案した上で、前記範囲を充足するように水を適宜添加することによって調整される。
<栽培袋>
本発明の人工栽培方法において使用される栽培袋については、きのこの袋栽培で一般的に使用されているものを使用することができる。また、栽培袋の素材については、特に制限されないが、通常はプラスチック製(即ち、プラスティックバック)が使用される。
また、本発明の人工栽培方法において使用される栽培袋には、マゴジャクシの生育を促進させるために通気フィルターを備えていることが好ましい。一般に市販されている栽培袋には、通気フィルターが備えられており、当該通気フィルターの素材や物性はきのこの種類や品種によっても好適なものが知られているが、本発明において、通気フィルターの素材や物性等については、特に限定されない。
また、本発明の人工栽培方法に使用される栽培袋の容積や形状については、特に制限されず、栽培する施設の規模等に応じて適宜設定すればよい。
通気フィルターを有する栽培袋については、有限会社振興園、株式会社かつらぎ産業、株式会社サカト産業等から各種容積の市販されており、本発明ではこれらの市販品の栽培袋を使用することができる。
<第1工程>
第1工程では、栽培袋に収容した培地にマゴジャクシの種菌を接種する。
第1工程において、マゴジャクシの種菌を接種する前に、培地や栽培袋に混入している微生物やバクテリアを死滅させるために、前記培地を収容した栽培袋を殺菌処理に供することが望ましい。
殺菌は、菌床栽培の培地の殺菌に使用されている一般的な方法で行うことができ、例えば、105℃、4〜5時間の常圧殺菌;110〜115℃、30〜90分間の高圧殺菌等の加熱殺菌処理が挙げられる。従来、きのこ生産における常法では、高圧殺菌釜(オートクレーブ)を用いる方法が一般的であるが、本発明では、常圧による間欠殺菌によって行ってもよい。
なお、従来技術では、殺菌処理が終了後、使用した殺菌釜を空け、「放冷」を放冷室を用いエアコンなどで冷風処理を一晩行い、培地を常温まで冷やしてから種菌を接種する方法が一般的である。これは、一般的な食用きのこ生産で行われるビン栽培等でも同様で、通常は、「培地充填」から「殺菌」までの工程を1日で行い、一晩放冷後「接種」を行っている。
本発明においては、培地の加熱殺菌処理後は、従来技術のように放冷によって冷却を行った後にマゴジャクシの種菌を接種してもよいが、殺菌処理が終了後、直ちに液状冷媒を用いて培地を急冷し、培地の深部温度が常温(好ましくは20〜30℃、更に好ましくは25±3℃)に達した時点で直ちにマゴジャクシの種菌を接種することが望ましい。このように殺菌処理後の培地を液状冷媒で急冷することによって、通常であれば「培地充填」から「殺菌」、「接種」まで二日かかる作業工程を一日で終了することが可能となる。これにより、マゴジャクシの大量、安定生産を施設内で行う場合、「培地充填」から「収穫」までの作業工程を1日短縮することが可能となり、生産スケールの拡大には大きなメリットとなる。
殺菌後の培地の急冷に使用される液状冷媒としては、特に制限されないが、例えば、水道水、工業用水、井戸水、イオン交換水、純水、次亜塩素剤含有水溶液、消毒用エタノール含有水溶溶液、エアコン等の空調機器から排出される冷却水等が挙げられる。なお、これらの液状冷媒は殺菌後の培地を冷却するため、微生物やバクテリア等に汚染されていないものを使用することが好ましい。
また、殺菌後の培地の急冷に使用される液状冷媒の温度については、殺菌後の培地を急冷可能であることを限度として特に制限されないが、例えば35℃以下、好ましくは0〜30℃、更に好ましくは5〜20℃が挙げられる。
液状冷媒を用いて殺菌後の培地を急冷する方法としては、特に制限されないが、具体的には、培地を収容した殺菌袋の一部を、当該培地中に液状冷媒が浸漬しないように液状冷媒と接触させる方法が挙げられる。
また、液状冷媒を用いて殺菌後の培地を急冷する際には、栽培袋中の培地の深部温度をモニターすることによって、冷却効果の程度を確認することが望ましい。栽培袋中の培地の深部温度は、当該培地に中心部に温度計を差し込むことによってモニターすることができる。
第1工程において、マゴジャクシの種菌は、菌床栽培用の培地やPDA培地等を用いてマゴジャクシの菌糸体を蔓延させたもの用いることができる。また、マゴジャクシの種菌は、固体培養で形成したものであっても、液体培養で形成したものであってもよい。
第1工程において、マゴジャクシの種菌の接種量については、特に制限されず、一般的な食用キノコの袋栽培の場合と同様であればよい。具体的には、マゴジャクシの種菌が固体培養で形成されている場合には、培地100g当たりマゴジャクシの種菌を30〜5g程度接種すればよく、またマゴジャクシの種菌が液体培養で形成されている場合には、培地100g当たりマゴジャクシの種菌を50〜10ml程度接種すればよい。
<第2工程>
第2工程では、接種後、栽培袋の口を折り込み、テープで密封することで、接種作業が完了する。その後、その栽培袋中でマゴジャクシの種菌を培養することにより、培地に菌糸を蔓延させて熟成させる工程となる。
第2工程における培養条件については、マゴジャクシの菌糸を蔓延させて熟成させ得ることを限度として特に制限されないが、例えば、好気的条件で温度15〜35℃且つ相対湿度40〜85%、好ましくは好気的条件で20〜23℃且つ相対湿度45〜70%が挙げられる。また、第2工程における培養は、暗黒条件下で行うことが好ましいが、培地の搬入、搬出等の移動を伴う場合、又は培養時の生育を観察する場合等には光照射環境になってもよい。
また、第2工程における培養時間については、例えば、25〜80日間、好ましくは30〜70日間、更に好ましくは35〜60日間が挙げられる。
第2工程における培養完了は、培地表面に菌糸体が蔓延した状態になったことを目視にて確認して判断することが簡便性の観点から商業的生産に適しているが、培養開始時からの培地の重量変化を測定して当該重量変を目安に判断してもよい。
<第3工程>
第3工程では、培地表面に蔓延した菌糸の一部をかき取り、芽出しを行う。ここで、「芽出し」とは、菌糸がかき取られた部位に子実体原基を形成させることである。
培地表面に蔓延した菌糸の一部をかき取る方法としては、具体的には、栽培袋の表面から切り込みを入れて、培地に深さ5〜10mm程度の傷を付ける方法が挙げられる。このような切り込みの手法については、特に制限されず、例えばマイナス切込(1本の直線状)、プラス切込(十字状)、切り込み深さに傾斜をつけたスリット切込(アラゲキクラゲ(Auricularia polytricha)やキクラゲ(Auricularia auricular)などの栽培で用いられる傾斜をつけて斜めに栽培袋に切り込みを入れる方法)等が挙げられる。これらの中でも、好ましくはプラス切込が挙げられる。切込みをいれる場所は、上部でも側面でも良いが、同様に培養した複数の菌床と、切込みの位置が重ならない事が望ましい。重なりあった場合に、発生した子実体が形状の異常や子実体の発生不良が起こる場合がある)。そのため、好ましくは、栽培袋の上部にプラス切込を入れる方法が良い。
第3工程において、菌糸のかき取りを行った後の芽出し条件については、マゴジャクシの子実体原基を形成できる条件であることを限度として、特に制限されないが、例えば、照度500〜2000ルクス;温度15〜30℃、好ましくは25℃前後;相対湿度85%以上、好ましくは90〜95%;30〜60日間、好ましくは35〜55日間が挙げられる。
<第4工程>
第4工程では、子実体原基から成熟子実体を形成させる。
第4工程において子実体原基から成熟子実体を形成させる際の育成条件については、特に制限されないが、例えば、照度500ルクス以上、好ましくは500〜2000ルクス;温度15〜30℃、好ましくは18〜27℃、更に好ましくは20〜25℃;相対湿度60%以上、好ましくは60〜95%、更に好ましくは80〜95%、特に好ましくは85〜95%;20〜30日間が挙げられる。斯して育成を行うことにより、マゴジャクシの成熟子実体を得ることができ、「収穫」を行って栽培の全工程は終了する。
<栽培施設>
本発明の人工栽培方法を実施する施設については、前述する第1工程〜第4工程を行うことができることを限度として特に制限されず、例えば、エノキタケ、ヒラタケ、ブナシメジ等のきのこ栽培工場;ビニールハウス等を用いた露地栽培施設等で行うことが可能である。
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明は以下の実施例の範囲のみに限定されるものではない。
実施例1
1.栽培方法
<供試菌株>
MAFF−420115、MAFF−430223、及びMAFF−430224の3つのマゴジャクシ菌株(いずれも農林水産省農業生物資源ジーンバンクの保存菌株)とした。
<培地>
培養基材としカラマツ鋸屑、栄養源としてフスマ及び米糠を用い、鋸屑:フスマ:米糠が重量比で3:1:1となるように混合し、水を添加して含水率を62±3%になるように調整して、培地を製造した。その後、通気フィルター付きの栽培袋(円筒形プラスティックバック、1kg菌床袋、有限会社振興園製)を用いて、栽培袋1個当たり培地1050gを充填した。試験数は、それぞれ、n=12個とした。
<第1工程>
栽培袋に収容した培地を、105℃で180分(培地の深部まで加熱を行う前工程)の後、110℃で120分の高圧殺菌を行った。高圧殺菌後、18℃程度の水道水を用いて、培地の中心温度が28℃になるまで冷却した。本方法では、殺菌工程が終了した培地基材中に入らないように注意し、水道水の流水を直接当て、冷却作業とした。その後、無菌操作として、クリンブース内で、栽培袋1個当たり、同様の培地条件で前培養した鋸屑種菌20gを接種した。
<第2工程>
前記第1工程後に、暗黒下で、温度23±2℃、相対湿度65%にて培養した。35日間培養し、培地全体に菌糸が蔓延したのを確認し培養終了と判断した。
<第3工程>
前記第2工程後に、栽培袋にプラス切込(長さ約15mmに縦横、深さ約10mm;十字形)を1か所入れた後に、照度500ルクス、温度23℃、相対湿度95%にて30日間培養を行い、子実体原基を形成させた。
<第4工程>
発生した子実体は、子実層を形成し、茶色の胞子を産出し、傘の先端部が白色から完全に黒色と変わり時期を成熟期と判断し収穫した。なお、第3−4工程における栽培期間は、MAFF−420115株で65日間、MAFF-430223株で62日間、MAFF-430223株で63日間であった。
2.栽培結果
上記のマゴジャクシの袋栽培において、それぞれの収量は、n=12個の平均で、MAFF−420115株で85.6g/袋、MAFF-430223株で94.2g/袋、MAFF-430224袋で73.4g/袋であった。なお、前記第2工程〜第4工程の途中において雑記汚染で廃棄したものはなく、いずれも正常に生長した。また、培地の仕込みから収穫に至った期間は90日〜100日であった。
実施例2
栽培袋をサンバック2.5kg菌床袋(円筒形プラスティックバック、三富産業株式会社製)に変更したこと、栽培袋1つ当たり培地を2030g充填したこと、第2工程における培養を40日間行ったこと、第3工程における培養を40日間行ったこと以外は、実施例1と同条件でマゴジャクシの栽培を行った。
その結果、それぞれの収量は、n=12個の平均で、MAFF−420115株で101.3g/袋、MAFF-430223株で110.4g/袋、MAFF-430224袋で83.4g/袋であった。また、第3−4工程における栽培期間は、AFF−420115株で75日間、MAFF-430223株で72日間、MAFF-430223株で75であった。なお、第2工程〜第4工程の途中において雑記汚染で廃棄したものはなく、いずれも正常に生長した。また、培地の仕込みから収穫に至った期間は100〜110日であった。

Claims (5)

  1. 袋栽培によるマゴジャクシの人工栽培方法であって、
    栽培袋に収容した培地にマゴジャクシの種菌を接種する第1工程、
    栽培袋中でマゴジャクシの種菌を培養し、培地に菌糸を蔓延させて熟成させる第2工程、
    培地表面に蔓延した菌糸の一部をかき取り、芽出しを行う第3工程、及び
    子実体原基から成熟子実体を形成させる第4工程
    を経ることを特徴とする、マゴジャクシの人工栽培方法。
  2. 前記第1工程において、栽培袋に収容した培地を加熱殺菌処理した後に、液状冷媒にて急冷して、マゴジャクシの種菌の接種を行う、請求項1に記載の人工栽培方法。
  3. 前記第2工程において、暗黒、温度15〜35℃、相対湿度40〜85%の条件下で培養を行う、請求項1又は2に記載の人工栽培方法。
  4. 前記第3工程において、栽培袋の表面から切り込みを入れることにより、培地表面に蔓延した菌糸の一部のかき取りを行う、請求項1〜3のいずれかに記載の人工栽培方法。
  5. 前記第4工程において、温度16〜28℃、相対湿度60〜95%の栽培条件で成熟子実体の形成が行われる、請求項1〜4のいずれかに記載の人工栽培方法。
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