JP2015061403A - ワイヤーハーネスへの包装シート取付治具及びワイヤーハーネスの包装物の製造方法 - Google Patents
ワイヤーハーネスへの包装シート取付治具及びワイヤーハーネスの包装物の製造方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】ワイヤーハーネスを包装シートによって容易に包むことができるようにすることを目的とする。
【解決手段】ワイヤーハーネス20に対して包装シート30を取付けるためのワイヤーハーネスへの包装シート取付治具40であって、全体として1つの筒を構成する複数の分割筒部52と、前記複数の分割筒部52を、筒を構成する状態と内部に包装シート30及びワイヤーハーネス20を配設可能なように開いた状態との間で、開閉可能に連結するヒンジ部56とを備える。
【選択図】図4
【解決手段】ワイヤーハーネス20に対して包装シート30を取付けるためのワイヤーハーネスへの包装シート取付治具40であって、全体として1つの筒を構成する複数の分割筒部52と、前記複数の分割筒部52を、筒を構成する状態と内部に包装シート30及びワイヤーハーネス20を配設可能なように開いた状態との間で、開閉可能に連結するヒンジ部56とを備える。
【選択図】図4
Description
この発明は、ワイヤーハーネスに対して包装シートを取付けるための技術に関する。
ワイヤーハーネスは、複数の電線が分岐しつつ結束されると共に、分岐線の端部にコネクタ等が接続された構成とされている。
上記のようなワイヤーハーネスを車両に組付ける際、組付場所によっては、ワイヤーハーネスをパネルに形成された貫通孔に貫通させる作業が必要となる。しかしながら、ワイヤーハーネスの分岐線の端部のコネクタが邪魔となり、貫通作業が困難になるという問題がある。
そこで、特許文献1は、ワイヤーハーネスを包装シートによって包装した状態で、ワイヤーハーネスの貫通作業を行う技術を開示している。
しかしながら、ワイヤーハーネスの途中では、不定形な状態で分岐線が分岐しているため、ワイヤーハーネスを包装シートによって安定した状態で包装することは難しい。
そこで、本発明は、ワイヤーハーネスを包装シートによって容易に包むことができるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様は、ワイヤーハーネスに対して包装シートを取付けるためのワイヤーハーネスへの包装シート取付治具であって、全体として1つの筒を構成する複数の分割筒部と、前記複数の分割筒部を、筒を構成する状態と内部に包装シート及びワイヤーハーネスを配設可能なように開いた状態との間で、開閉可能に連結するヒンジ部と、を備える。
第2の態様は、第1の態様に係るワイヤーハーネスへの包装シート取付治具であって、前記分割筒部を2つ備え、前記ヒンジ部は、前記2つの分割筒部が開いた状態で、前記ヒンジ部とその両側の2つの分割筒部上に包装シートを広げて配設可能なように、前記2つの分割筒部を開閉可能に連結するものである。
第3の態様は、第1の態様に係るワイヤーハーネスへの包装シート取付治具であって、前記分割筒部を3つ備え、前記ヒンジ部は、前記3つの分割筒部のうちの1つの分割筒部の両側で、他の2つの分割筒部を開閉可能に連結するものである。
第4の態様は、第1〜第3のいずれか1つの態様に係るワイヤーハーネスへの包装シート取付治具を用いたワイヤーハーネスの包装物の製造方法であって、(a)前記複数の分割筒部を開いた状態で、その内部に包装シートを広げて配設する工程と、(b)前記包装シート上にワイヤーハーネスの少なくとも一部を配設する工程と、(c)前記包装シートが前記ワイヤーハーネスの少なくとも一部を包むように、前記複数の分割筒部を閉じる工程と、を備える。
第5の態様は、第4の態様に係るワイヤーハーネスの包装物の製造方法であって、前記工程(a)では、前記包装シートの一側部が、前記複数の分割筒部の一側部からはみ出るように配設されると共に、前記包装シートの他側部が、前記複数の分割筒部の他側部の内側に収るように配設され、前記工程(c)では、前記複数の分割筒部の前記一側部を閉じた後、前記複数の分割筒部の前記他側部を閉じるようにしている。
第1の態様に係るワイヤーハーネスへの包装シート取付治具によると、複数の分割筒部を開いた状態で、その内部に包装シートを広げ、その上にワイヤーハーネスを配設した後、複数の分割筒部を閉じれば、包装シートがワイヤーハーネスを包む状態となる。このため、ワイヤーハーネスを包装シートによって容易に包むことができる。
第2の態様によると、2つの分割筒部を開いた状態で、前記ヒンジ部とその両側の2つの分割筒部上に包装シートを容易に広げて配設することができる。
第3の態様によると、中央の分割筒部上に包装シートを広げ、その上にワイヤーハーネスを配設し、その後、両側の分割筒部を閉じれば、ワイヤーハーネスを包装シートによって容易に包むことができる。
第4の態様によると、数の分割筒部を開いた状態で、その内部に包装シートを広げ、その上にワイヤーハーネスを配設した後、複数の分割筒部を閉じれば、包装シートがワイヤーハーネスを包む状態となる。このため、ワイヤーハーネスを包装シートによって容易に包むことができる。
第5の態様によると、前記複数の分割筒部の一側部を閉じた後、前記複数の分割筒部の他側部を閉じるため、分割筒部の一側部からはみ出る包装シートの一側部上に、分割筒部の他側部内に収る包装シートの他側部を容易に重ね合せることができる。これにより、包装シートによる包込み状態を維持し易くすることができる。
{第1実施形態}
以下、第1実施形態に係るワイヤーハーネスへの包装シート取付治具及びワイヤーハーネスの包装物の製造方法について説明する。
以下、第1実施形態に係るワイヤーハーネスへの包装シート取付治具及びワイヤーハーネスの包装物の製造方法について説明する。
図1は適用対象となるワイヤーハーネス20の一例を示す概略図であり、図2はワイヤーハーネスの包装物10を示す概略図であり、図3は包装シート30を示す概略図である。
ワイヤーハーネス20は、複数の電線が分岐しつつ結束されることにより構成されている。なお、各図では、複数の電線が束ねられた外形を示している。ここでは、ワイヤーハーネス20は、幹線部分22と、当該幹線部分22から分岐する枝線部分24とを備える。幹線部分22の先端部及び枝線部分24の先端部には、コネクタ26等が接続されている。本ワイヤーハーネス20が車両に組付けられた状態で、コネクタ26が車両に搭載された各種電気部品に接続される。本ワイヤーハーネス20は、車両に搭載された各種電気部品を電気的に接続する配線材として用いられる。
本ワイヤーハーネス20の途中には、枝線部分24が延出しているため、ワイヤーハーネス20を保管、運搬等する際に、枝線部分24及びその先端のコネクタ26が他のワイヤーハーネス又は周辺部分に引っ掛かることがある。また、本ワイヤーハーネス20を車両に組込む際に、ワイヤーハーネス20をパネルに形成された貫通孔に通す必要がある場合には、枝線部分24及びその先端のコネクタ26が貫通孔の周縁部に引っ掛かってしまい、貫通作業が難しくなる。
そこで、図2に示すように、ワイヤーハーネス20の少なくとも一部を、包装シート30によって包み、前記幹線部分22及びその先端部のコネクタ26が外方に延出しないようにしている。
すなわち、ワイヤーハーネスの包装物10は、ワイヤーハーネス20の少なくとも一部が包装シート30によって包まれた構成とされている。
包装シート30としては、織布、不織布、樹脂シート、紙等、各種シート材を用いることができる。包装シート30包装シート30がワイヤーハーネス20を包んだ状態で保持する保持部材としては、包装シート30の重ね合せ部分を接合する面ファスナー、両面テープ、粘着剤、接着剤、ステープラー等を用いることができる。また、保持部材として、その他、ワイヤーハーネス20を包込んだ包装シート30の外周囲に貼付けられる粘着テープ、当該外周囲に巻回される結束バンド、紐等を用いることもできる。
保持部材としては、包装シート30の側部を他の部分に重ね合せることで接合状態が維持される構成であることが好ましく、この点からは、保持部材として、面ファスナー、両面テープ、粘着剤等が用いられることが好ましい。
ここでは、図3に示すように、包装シート30として、少なくとも一主面全体に細かいループ構造が形成されたシート(マジックパイルとも呼ばれる)を用い、その一側縁部にフック構造が形成されたフック部材32を貼付けた構成としている。この場合、フック部材32を包装シート30の一主面の任意の位置に着脱自在に接合することができる。
このため、包装シート30をワイヤーハーネス20に巻付けるようにして、当該包装シート30でワイヤーハーネス20を包んだ状態で、フック部材32を包装シート30の前記一主面に押付ければ、容易に包込み状態を維持することができる。また、包装シート30の一主面に対するフック部材32の針付け位置は、任意に調整可能であるため、ワイヤーハーネス20の包込み部分の外径が、その延在方向において、枝線部分24の有無、コネクタ26の有無等に起因して異なっていても、当該外径の違いに容易に対応することができる。
しかも、ワイヤーハーネス20が車両に組付けられた状態では、包装シート30は、取外される。フック部材32は、包装シート30の一主面に対して繰返し着脱できる構成であるため、取外された包装シート30を繰返し再利用することができる。
図4及び図5は包装シート取付治具40を示す概略斜視図である。図4は包装シート取付治具40を開いた状態を示しており、図5は包装シート取付治具40を閉じた状態を示している。
包装シート取付治具40は、ワイヤーハーネス20に対して包装シート30を取付けるためのものであり、複数の分割筒部52と、ヒンジ部56とを備える。
複数の分割筒部52は、全体として1つの筒を構成可能に構成されている。ここでは、包装シート取付治具40は、2つの分割筒部52を備える。
各分割筒部52は、樹脂又は金属等によって形成され、半円筒状に形成されている。そして、2つの分割筒部52の両側縁部同士を突合わせることによって、1つの円筒を形成できるようになっている。
なお、複数の分割筒部の組合わせによって構成される筒は、必ずしも円筒でなくてもよく、楕円筒形状、多角形筒形状等であってもよい。
ヒンジ部56は、複数の分割筒部52を、筒を構成する状態と、内部に包装シート30及びワイヤーハーネス20を配設可能なように開いた状態との間で、開閉可能に連結する。
ここでは、ヒンジ部56は、2つの分割筒部52のそれぞれの1つの側部同士を連結している。ヒンジ部56の構成としては、2つの分割筒部52の間の部分を変形可能な薄肉部で連結する構成、2つの分割筒部52のそれぞれの側部に形成された管部分にピン部材を差込んで2つの分割筒部52を開閉自在に連結する構成等、周知構成を含む種々構成を採用することができる。
そして、このヒンジ部56によって、2つの分割筒部52が、それぞれの両側部を結ぶ方向を同一平面上に配設した開状態(図4参照)と、円筒をなすように閉じた閉状態(図5参照)との間で開閉可能に連結されている。
上記開状態では、2つの分割筒部52がヒンジ部56を中心として大きく開いているため、そのヒンジ部56とは反対側の側部間を通って、ヒンジ部56とその両側の2つの分割筒部52の内周面上に、包装シート30を広げて配設することができる(図4参照)。
また、上記開状態では、2つの分割筒部52が円筒をなすように閉じられるため、2つの分割筒部52で囲まれる空間内に、ワイヤーハーネス20を収容し、かつ、包装シート30がワイヤーハーネス20の周りを包むように、包装シート30の外周を押え付けることができる(図5参照)。
なお、本ワイヤーハーネスの包装物10がパネルに形成された貫通孔に貫通される場合を想定すると、当該貫通孔への貫通作業を容易にするため、複数の分割筒部52によって構成される筒の内径寸法は、前記貫通孔の内径寸法以下に設定されることが好ましい。
また、ここでは、ヒンジ部56は、支柱58によって支持されており、2つの分割筒部52が上方に開いた状態で支持されるようになっている。もっとも、本ヒンジ部56が支柱58等によって一定位置及び一定姿勢で支持されることは必須ではない。例えば、本包装シート取付治具40が作業者の手によって支持された状態で、包装シート30の取付作業が行われてもよい。
上記包装シート取付治具40を用いて、ワイヤーハーネスの包装物10を製造する方法について説明する。
まず、図6に示すように、2つの分割筒部52を開いた状態で、その内部に包装シート30を広げて配設する。より具体的には、包装シート30を、ヒンジ部56及びその両側の分割筒部52の内周面の上に広げて配設する。
包装シート30の幅寸法は、当該包装シート30の両側部を重ね合せつつ、当該包装シート30によってワイヤーハーネス20を包むことができる程度の寸法であることが好ましく、ここでは、2つの分割筒部52によって構成される筒の内周寸法よりも大きく設定されている。
2つの分割筒部52上に包装シート30を配設する際には、当該包装シート30を2つの分割筒部52のいずれか一方に偏らせて配設することが好ましい。より具体的には、包装シート30が、2つの分割筒部52の内周面に沿って配設された状態で、包装シート30の一側部が複数の分割筒部52の連結構造体の一側部からはみ出るように配設されると共に(図6において、2点鎖線で示す包装シート30の左側部参照)、包装シート30の他側部が、複数の分割筒部52の連結構造体の他側部の内側に収るように配設されることが好ましい(図6において、2点鎖線で示す包装シート30の右側部参照)。
なお、分割筒部52上に包装シート30が広げられた状態で、包装シート30のうち分割筒部52の内周面を向く面(外向き面)にはループ構造が形成され、また、包装シート30の他側部の内面には、フック部材32が貼付けられている。
この後、包装シート30上にワイヤーハーネス20の少なくとも一部を配設する。ここでは、ヒンジ部56の上方位置で、包装シート30上にワイヤーハーネス20の少なくとも一部を配設する。
そして、図7及び図8に示すように、包装シート30がワイヤーハーネス20の少なくとも一部を包むように、複数の分割筒部52を閉じる。
より具体的には、図7に示すように、2つの分割筒部52の連結構造体において一側部にある分割筒部(図7において左側のもの)を閉じる。すると、ワイヤーハーネス20の枝線部分24が分割筒部52内に収るように、幹線部分22に向けて押込まれる。また、包装シート30のうち、前記一側部にある分割筒部52の側部からはみ出る一側部が、ワイヤーハーネス20上に被さるようになる。
この後、2つの分割筒部52の連結構造体において他側部にある分割筒部(図8において右側のもの)を閉じる。すると、ワイヤーハーネス20の枝線部分24が分割筒部52内に収るように、幹線部分22に向けて押込まれる。また、包装シート30のうち、前記他側部にある分割筒部52の側部内面に配設された他側部が、包装シート30のうちワイヤーハーネス20に事前に被さっていた一側部上に重ね合される。そして、他側部にある分割筒部52によって、包装シート30の他側部のフック部材32が包装シート30の一側部の外向き面に押付けられる。これにより、包装シート30がワイヤーハーネス20を包んだ状態で、包装シート30の一側部と他側部とがフック部材32を介して接合される。
なお、枝線部分24の有無、コネクタ26の有無等に応じて、ワイヤーハーネス20が部分的に細くなっている場合等には、包装シート30のフック部材32が部分的に包装シート30の外向き面にうまく接合されていない場合が生じ得る。そのような場合には、2つの分割筒部52を開いた後、フック部材32を部分的に包装シート30に押付けて、フック部材32を包装シート30に接合するようにしてもよい。
なお、包装シート30の外周に結束バンド等を巻付ける場合には、予め結束バンドを分割筒部52の内周面に沿って配設しておくとよい。また、包装シート30を、結束バンド、ステープラー等で接合する場合には、分割筒部52を閉じた後、開いて、結束バンドのバンド通し作業、ステーブラー等よる接合作業を行ってもよい。
このようにして、ワイヤーハーネスの包装物10が製造される。
以上のように構成された包装シート取付治具40及びワイヤーハーネスの包装物10の製造方法によると、複数の分割筒部52を開いた状態で、その内部に包装シート30を広げて配設し、その上にワイヤーハーネスを配設した後、複数の分割筒部52を閉じれば、ワイヤーハーネス20が複数の分割筒部52によって構成される筒内に収る形態に変形した状態で、包装シート30が当該ワイヤーハーネス20を包む状態となる。このため、ワイヤーハーネス20を包装シート30によって容易に包むことができる。また、包装物10の外径は、複数の分割筒部52の内径によって規定されるため、包装物10の外径の安定化及び品質の安定化を図ることもできる。
特に、包装シート取付治具40は、2つの分割筒部52を備えているため、当該2つの分割筒部52を開いた状態で、ヒンジ部56をその両側の2つの分割筒部52の上に包装シート30を容易に広げて配設することができる。また、包装シート取付治具40の構成も簡易なものとすることができる。
また、包装シート30の一側部が、複数の分割筒部52の一側部からはみ出るように配設されると共に、包装シート30の他側部が、複数の分割筒部52の他側部の内側に収るように配設され、複数の分割筒部52の前記一側部のものを閉じた後、複数の分割筒部52の他側部のものを閉じるため、分割筒部52の一側部からはみ出る包装シート30の一側部上に、分割筒部52の他側部内に収る包装シート30の他側部を容易に重ね合せることができる。これにより、フック部材32を包装シート30に容易に接合させる等、包装シート30による包込み状態を維持し易くすることができる。
{第2実施形態}
第2実施形態に係るワイヤーハーネスへの包装シート取付治具及びワイヤーハーネスの包装物の製造方法について説明する。なお、本実施の形態の説明において、第1実施形態で説明したものと同様構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
第2実施形態に係るワイヤーハーネスへの包装シート取付治具及びワイヤーハーネスの包装物の製造方法について説明する。なお、本実施の形態の説明において、第1実施形態で説明したものと同様構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
図9は包装シート取付治具140を示す概略斜視図である。図9は包装シート取付治具140を開いた状態を示している。
包装シート取付治具140は、ワイヤーハーネス20に対して包装シート30を取付けるためのものであり、複数の分割筒部152、153と、ヒンジ部156とを備える。
複数の分割筒部152、153は、全体として1つの筒を構成可能に構成されている。ここでは、包装シート取付治具140は、3つの分割筒部152、153を備える。
3つの分割筒部152、153は、樹脂又は金属等によって形成されており、そのうちの1つの分割筒部152は半円筒状に形成され、2つの分割筒部153は、1/4円筒状(横断面が1/4円弧状を示す形状)に形成されている。1つの分割筒部152の両側部に、2つの分割筒部153がヒンジ部156を介して開閉可能に連結されており、2つの分割筒部153の両側縁部同士を突合わせることによって、1つの円筒を形成できるようになっている。
なお、3つの分割筒部は、上記形状である必要はない。例えば、3つの分割筒部が1/3円筒状(横断面が1/3円弧状を示す形状)等であってもよい。また、複数の分割筒部の組合わせによって構成される筒は、必ずしも円筒でなくてもよく、楕円筒形状、多角形筒形状等であってもよい。
ヒンジ部156は、分割筒部152の両側と2つの分割筒部153とのそれぞれの間に設けられており、複数の分割筒部152、153を、筒を構成する状態と、内部に包装シート30及びワイヤーハーネス20を配設可能なように開いた状態との間で、開閉可能に連結する。ヒンジ部156としては、上記ヒンジ部56と同様構成のものを採用できる。
そして、このヒンジ部156によって、3つの分割筒部152、153が、それぞれの両側部を結ぶ方向を同一平面上に配設した開状態(図9、図10参照)と、円筒をなすように閉じた閉状態(図12参照)との間で開閉可能に連結されている。
上記開状態では、両側の2つの分割筒部153がヒンジ部156を中心として大きく開いているため、両側の分割筒部153のうちヒンジ部156とは反対側の側部間を通って、中央の分割筒部152と、両側の分割筒部153とのそれぞれの内周面上に、包装シート30を広げて配設することができる(図10参照)。
また、上記開状態では、中央の分割筒部152に対して両側の分割筒部153が円筒をなすように閉じられるため、その3つの分割筒部152、153で囲まれる空間内に、ワイヤーハーネス20を収容し、かつ、包装シート30がワイヤーハーネス20の周りを包むように、包装シート30の外周を押え付けることができる(図12参照)。
なお、上記したように、複数の分割筒部152、153によって構成される筒の内径寸法は、前記貫通孔の内径寸法以下に設定されることが好ましい。
また、ここでは、中央の分割筒部152は、支柱158によって支持されており、その両側で2つの分割筒部153が開閉可能に連結されている。このため、2つの分割筒部153の開閉作業中においても、中央の分割筒部152は一定位置及び一定姿勢に保たれる。もっとも、本分割筒部152が支柱158等によって一定位置及び一定姿勢で支持されることは必須ではない。例えば、本包装シート取付治具140が作業者の手によって支持された状態で、包装シート30の取付作業が行われてもよい。
上記包装シート取付治具140を用いて、ワイヤーハーネスの包装物10を製造する方法について説明する。
まず、図10に示すように、両側の2つの分割筒部153を開いた状態で、その内部に包装シート30を広げて配設する。より具体的には、包装シート30を、中央の分割筒部152の内周面及び両側の分割筒部153の内周面の上に広げて配設する。
包装シート30の幅寸法については、上記第1実施形態で述べたように、当該包装シート30の両側部を重ね合せつつ、当該包装シート30によってワイヤーハーネス20を包むことができる程度の寸法であることが好ましく、ここでは、3つの分割筒部152、153によって構成される筒の内周寸法よりも大きく設定されている。
3つの分割筒部152、153上に包装シート30を配設する際には、当該包装シート30を両側の分割筒部153のいずれか一方に偏らせて配設することが好ましい。より具体的には、包装シート30が、3つの分割筒部152、153の内周面に沿って配設された状態で、包装シート30の一側部が複数の分割筒部152、153の連結構造体の一側部からはみ出るように配設されると共に(図10において、包装シート30の左側部参照)、包装シート30の他側部が、複数の分割筒部152、153の連結構造体の他側部の内側に収るように配設されることが好ましい(図10において、包装シート30の右側部参照)。
なお、分割筒部152、153上に包装シート30が広げられた状態で、包装シート30のうち分割筒部152、153の内周面を向く面(外向き面)にはループ構造が形成され、また、包装シート30の他側部の内面には、フック部材32が貼付けられている。
この後、包装シート30上にワイヤーハーネス20の少なくとも一部を配設する。ここでは、中央の分割筒部152の上方位置で、包装シート30上にワイヤーハーネス20の少なくとも一部を配設する。
そして、図11及び図12に示すように、包装シート30がワイヤーハーネス20の少なくとも一部を包むように、複数の分割筒部152、153を閉じる。
より具体的には、図11に示すように、3つの分割筒部152、153の連結構造体において一側部にある分割筒部(図11において左側のもの)を閉じる。すると、ワイヤーハーネス20の枝線部分24が分割筒部153内に収るように、幹線部分22に向けて押込まれる。また、包装シート30のうち、前記一側部にある分割筒部153の側部からはみ出る一側部が、ワイヤーハーネス20上に被さるようになる。
この後、3つの分割筒部152、153の連結構造体において他側部にある分割筒部(図12において右側のもの)を閉じる。すると、ワイヤーハーネス20の枝線部分24が分割筒部153内に収るように、幹線部分22に向けて押込まれる。また、包装シート30のうち、前記他側部にある分割筒部153の側部内面に配設された他側部が、包装シート30のうちワイヤーハーネス20に事前に被さっていた一側部上に重ね合される。そして、他側部にある分割筒部153によって、包装シート30の他側部のフック部材32が包装シート30の一側部の外向き面に押付けられる。これにより、包装シート30がワイヤーハーネス20を包んだ状態で、包装シート30の一側部と他側部とがフック部材32を介して接合される。
なお、第1実施形態と同様に、分割筒部153を開いた後、フック部材32を部分的に包装シート30に押付けて、フック部材32を包装シート30に接合するようにしてもよい。
このようにして、ワイヤーハーネスの包装物10が製造される。
この第2実施形態によると、上記第1実施形態において2つの分割筒部52を備えることによる作用効果を除いて、上記第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
加えて、中央の分割筒部152に対して左右両側の分割筒部153、153を開閉する構成としているため、中央の分割筒部152及びその両側の分割筒部153上に包装シート30を広げて配設し、その上にワイヤーハーネス20を配設した状態で、ワイヤーハーネス20を中央の分割筒部152上で安定して支持することができる。このため、両側の分割筒部153を閉じる際に、枝線部分24を内側に押込む作業等を容易に実施することができ、ワイヤーハーネス20の包装物10をより容易に製造することができる。
{変形例}
なお、上記実施形態に拘らず、包装シート取付治具は、4つ以上の分割筒部が全体として1つの筒を構成するようにヒンジ部によって開閉可能に連結された構成であってもよい。
なお、上記実施形態に拘らず、包装シート取付治具は、4つ以上の分割筒部が全体として1つの筒を構成するようにヒンジ部によって開閉可能に連結された構成であってもよい。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10 ワイヤーハーネスの包装物
20 ワイヤーハーネス
30 包装シート
40、140 包装シート取付治具
52、152、153 分割筒部
56、156 ヒンジ部
20 ワイヤーハーネス
30 包装シート
40、140 包装シート取付治具
52、152、153 分割筒部
56、156 ヒンジ部
Claims (5)
- ワイヤーハーネスに対して包装シートを取付けるためのワイヤーハーネスへの包装シート取付治具であって、
全体として1つの筒を構成する複数の分割筒部と、
前記複数の分割筒部を、筒を構成する状態と内部に包装シート及びワイヤーハーネスを配設可能なように開いた状態との間で、開閉可能に連結するヒンジ部と、
を備えるワイヤーハーネスへの包装シート取付治具。 - 請求項1記載のワイヤーハーネスへの包装シート取付治具であって、
前記分割筒部を2つ備え、
前記ヒンジ部は、前記2つの分割筒部が開いた状態で、前記ヒンジ部とその両側の2つの分割筒部上に包装シートを広げて配設可能なように、前記2つの分割筒部を開閉可能に連結する、ワイヤーハーネスへの包装シート取付治具。 - 請求項1記載のワイヤーハーネスへの包装シート取付治具であって、
前記分割筒部を3つ備え、
前記ヒンジ部は、前記3つの分割筒部のうちの1つの分割筒部の両側で、他の2つの分割筒部を開閉可能に連結する、ワイヤーハーネスへの包装シート取付治具。 - 請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載のワイヤーハーネスへの包装シート取付治具を用いたワイヤーハーネスの包装物の製造方法であって、
(a)前記複数の分割筒部を開いた状態で、その内部に包装シートを広げて配設する工程と、
(b)前記包装シート上にワイヤーハーネスの少なくとも一部を配設する工程と、
(c)前記包装シートが前記ワイヤーハーネスの少なくとも一部を包むように、前記複数の分割筒部を閉じる工程と、
を備えるワイヤーハーネスの包装物の製造方法。 - 請求項4記載のワイヤーハーネスの包装物の製造方法であって、
前記工程(a)では、前記包装シートの一側部が、前記複数の分割筒部の一側部からはみ出るように配設されると共に、前記包装シートの他側部が、前記複数の分割筒部の他側部の内側に収るように配設され、
前記工程(c)では、前記複数の分割筒部の前記一側部を閉じた後、前記複数の分割筒部の前記他側部を閉じる、ワイヤーハーネスの包装物の製造方法。
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JP2013193705A JP2015061403A (ja) | 2013-09-19 | 2013-09-19 | ワイヤーハーネスへの包装シート取付治具及びワイヤーハーネスの包装物の製造方法 |
PCT/JP2014/073314 WO2015041062A1 (ja) | 2013-09-19 | 2014-09-04 | ワイヤーハーネスへの包装シート取付治具及びワイヤーハーネスの包装物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2013193705A JP2015061403A (ja) | 2013-09-19 | 2013-09-19 | ワイヤーハーネスへの包装シート取付治具及びワイヤーハーネスの包装物の製造方法 |
Publications (1)
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Family Applications (1)
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2013
- 2013-09-19 JP JP2013193705A patent/JP2015061403A/ja active Pending
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2014
- 2014-09-04 WO PCT/JP2014/073314 patent/WO2015041062A1/ja active Application Filing
Also Published As
Publication number | Publication date |
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WO2015041062A1 (ja) | 2015-03-26 |
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