JP2015061247A - 印刷装置、及び、プログラム - Google Patents

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正基 小澤
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Abstract

【課題】印刷したコード化後の画像に対応する元原稿を、視覚的に識別することを可能とする印刷装置、及び、プログラムを提供する。【解決手段】ジョブデータに基づいて、コード化情報(二次元コード)の印刷領域以外の領域に、元原稿を視覚的に識別するための特定情報が配置されているコード化情報の画像を生成するコード化画像生成部16kと、コード化画像生成部16kにより生成されたコード化情報の画像を印刷用紙に印刷するプリンタ部15と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、印刷装置、及び、プログラムに関する。
近年、オフィスなどの多くの環境では、情報端末装置と複合機とがネットワークを介して接続されており、情報端末装置のユーザは、情報端末装置上で印刷指示を行うことで、所望のデータを複合機に印刷処理させることが可能となっている。
しかしながら、例えば、セキュリティーの問題などから、複合機がネットワークに接続されていない環境では、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリに印刷したいデータを保存し、USBメモリを複合機の差込口に差し込んで、印刷処理を行う必要がある。
USBメモリを使用する場合であっても、USBメモリの取り忘れなど、セキュリティーの問題を解決することはできない。また、複合機を利用する人数分のUSBメモリを用意する必要がありコスト的にも好ましくない。
上述の問題に適用可能な技術として、例えば、ブロック状のパターンを二次元的に配置した画像データ(以下、二次元コードという)として、バイナリデータなどを表す技術が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
二次元コードの技術を上述の問題に適用すると、すなわち、印刷したいデータを二次元コード化してプリンタで印刷したものを複合機のスキャナで読み取って、印刷対象のデータを復号して印刷処理することで、セキュリティー面及びコスト面の問題は解決できる。
特開平7−254037号公報
しかしながら、印刷対象(原稿)のデータを二次元コードなどにコード化した場合、印刷したコード化後の画像(以下、コード化原稿という)がどの原稿に対応するのか、人間の目で特定することができなくなってしまう。オフィスなどの環境では、複数のユーザが印刷装置を共有しているため、同時に、複数の原稿がコード化原稿として出力されることもある。このような場合、コード化原稿を取り違えてしまう可能性がある。
上記問題点に鑑み、本発明では、印刷したコード化後の画像に対応する元原稿を、視覚的に識別することを可能とする印刷装置、及び、プログラムを提供することを課題とする。
請求項1に係る印刷装置は、
コード化情報を読み取る読み取り手段を備えた他の印刷装置に印刷処理を実行させるために、ジョブデータに基づいて前記コード化情報の画像を生成する印刷装置であって、
前記ジョブデータに基づいて、前記コード化情報の画像を印刷した際に、前記コード化情報の印刷領域以外の領域に、前記コード化情報に対応する元原稿を視覚的に識別するための特定情報が配置されているコード化情報の画像を生成するコード化画像生成部と、
前記コード化画像生成部により生成された前記コード化情報の画像を印刷用紙に印刷するプリンタ部と、
を備える、
ことを特徴としている。
請求項2に係る印刷装置は、請求項1に係る印刷装置において、
前記特定情報は複数の形式があり、
前記複数の形式の中から、前記印刷領域以外の領域のサイズに適した形式の特定情報を指定する特定情報処理部を、更に、備え、
前記コード化画像生成部は、前記特定情報処理部により指定された前記形式の特定情報が前記印刷領域以外の領域に配置されているコード化情報の画像を生成する、
ことを特徴としている。
請求項3に係る印刷装置は、請求項2に係る印刷装置において、
前記印刷領域以外の領域は、印刷可能領域から前記印刷領域を除いた余白領域であり、
前記余白領域の前記印刷可能領域に対する比率である余白比率を算出する余白比率算出部を、更に、備え、
前記特定情報処理部は、前記余白比率算出部により算出された前記余白比率が予め設定されている第1余白比率閾値以上の場合には、前記適した形式の特定情報として、前記元原稿の特定のページのサムネイル画像を指定し、前記余白比率が予め設定されている第2余白比率閾値以上であり且つ前記第1余白比率閾値より小さい場合には、前記適した形式の特定情報として、前記元原稿の特定の画像のサムネイル画像を指定し、前記余白比率が予め設定されている第3余白比率閾値以上であり且つ前記第2余白比率閾値より小さい場合には、前記適した形式の特定情報として、前記元原稿の属性情報を指定する、
ことを特徴としている。
請求項4に係るプログラムは、
コード化情報を読み取る読み取り手段を備えた印刷装置に印刷処理を実行させるために、ジョブデータに基づいて前記コード化情報の画像を生成するコンピュータに、
前記ジョブデータに基づいて、前記コード化情報の画像を印刷した際に、前記コード化情報の印刷領域以外の領域に、前記コード化情報に対応する元原稿を視覚的に識別するための特定情報が配置されているコード化情報の画像を生成する、
処理を実行させる、
ことを特徴としている。
請求項1に係る印刷装置、あるいは、請求項4に係るプログラムによれば、コード化情報の印刷領域以外の領域に元原稿を視覚的に識別可能な特定情報が配置されているコード化情報の画像を生成する。このように構成することで、コード化情報に対応する元原稿を、視覚的に識別することが可能となり、ユーザの利便性を向上させることが可能となる。
請求項2に係る印刷装置によれば、元原稿を視覚的に識別するための特定情報の複数の形式の中から、印刷領域以外の領域のサイズに適した形式の特定情報を指定する。このように構成することで、印刷領域以外の領域のサイズに適した形式の特定情報が印刷領域以外の領域に配置されているコード化情報の画像を生成することが可能となる。これにより、視覚的な識別性を高めることが可能となる。
請求項3に係る印刷装置によれば、余白比率を算出し、算出した余白比率が予め設定されている第1余白比率閾値以上の場合には、適した形式の特定情報として、元原稿の特定のページのサムネイル画像を指定し、余白比率が予め設定されている第2余白比率閾値以上であり且つ第1余白比率閾値より小さい場合には、適した形式の特定情報として、元原稿の特定の画像のサムネイル画像を指定し、余白比率が予め設定されている第3余白比率閾値以上であり且つ第2余白比率閾値より小さい場合には、適した形式の特定情報として、元原稿の属性情報を指定する。このように構成することで、余白領域のサイズに応じて、より視覚的な識別性が高い特定情報を選択して余白領域に付加することが可能となる。
実施形態1における印刷システムの構成例と、印刷システムを構成する印刷装置の構成例を示す機能ブロック図である。 図2(a)は、実施形態1における用紙属性情報テーブルの例を示す図である。図2(b)は、実施形態1における複合機情報管理テーブルの例を示す図である。図2(c)は、実施形態1における特定情報形式管理テーブルの例を示す図である。 二次元コード画像を印刷用紙に印刷したコード化原稿について説明するための図である。 図4(a)と(b)は、いずれも、実施形態1における余白比率と閾値との関係を表す関数F(X)の例のグラフである。 図5(a)は、実施形態1における印刷システムを構成する情報端末装置の構成例を示す機能ブロック図である。図5(b)は、実施形態1における印刷システムを構成する複合機の構成例を示す機能ブロック図である。 実施形態1における二次元コード画像生成処理のフローを説明するためのフローチャートの例である。 実施形態1における特定情報指定処理のフローを説明するためのフローチャートの例の一部である。 実施形態1における特定情報指定処理のフローを説明するためのフローチャートの例の他の一部である。 実施形態1における特定情報指定処理を説明するための元原稿の具体例である。 実施形態1における、図9の具体例に対応するコード化原稿の例である。 実施形態1における、図9の具体例に対応するコード化原稿の別の例である。 実施形態1における、図9の具体例に対応するコード化原稿のさらに別の例である。 実施形態2における特定情報指定処理のフローを説明するためのフローチャートの例の一部である。 実施形態3における特定情報指定処理のフローを説明するためのフローチャートの例の一部である。 優先度管理テーブルの例を示す図である。
以下に本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本実施形態1の印刷システム100の構成例と、印刷システム100を構成する印刷装置10の構成例を示す機能ブロック図である。印刷システム100は、図1に示すように、画像形成装置である印刷装置10と、一又は複数の情報端末装置20と、一又は複数の複合機30とを含み、印刷装置10と情報端末装置20とは、ネットワークNWを介して相互に通信可能に接続されている。
なお、複合機30は、図1に示す例では、ネットワークNWに接続されていない構成としているが、ネットワークNWに接続されている構成であってもよい。
また、本実施形態1においては、情報端末装置20により出力される印刷ジョブ(以下、ジョブデータという)には、印刷装置10により印刷されたコード化原稿の二次元コードを読み取る複合機30を指定する情報(以下、複合機指定という)が含まれているものとして、以下説明する。
本実施形態1における印刷装置10は、例えば、情報端末装置20により出力されるジョブデータに基づいて、二次元コード画像を生成し、印刷用紙などの印刷媒体上に印刷して出力する装置であり、図1に示すように、通信部11と、記憶部12と、表示部13と、操作部14と、プリンタ部15と、制御部16と、を備えて構成されている。
通信部11は、通信モジュールなどで構成され、ネットワークNWを介して、情報端末装置20との間で通信を行う。例えば、通信部11は、情報端末装置20により出力されるジョブデータを受信する。
記憶部12は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、不揮発性メモリなどで構成され、制御部16を構成するCPU(Central Processing Unit)のワークエリア、印刷装置10全体を制御するための動作プログラムなどの各種プログラムを格納するプログラムエリア、詳しくは後述の用紙属性情報テーブルT1、複合機情報管理テーブルT2、特定情報形式管理テーブルT3などの各種データを格納するデータエリアとして機能する。
ここで、図2を参照して、記憶部12のデータエリアに格納されている各テーブルについて説明する。
まず、図2(a)は、本実施形態1における用紙属性情報テーブルT1の例を示す図である。用紙属性情報テーブルT1は、例えば、詳しくは後述の二次元コード画像生成処理において、詳しくは後述の用紙サイズ特定部16bが、印刷用紙のサイズを特定する際などに参照されるテーブルであり、図2(a)に示すように、「用紙種別」ごとに、「縦サイズ(inch)」と「横サイズ(inch)」とが対応付けられているテーブルである。
「用紙種別」欄には、印刷装置10が対応可能な印刷用紙の種別が格納されている。印刷用紙の種別としては、例えば、A4、A3などがある。「縦サイズ(inch)」欄には、対応する用紙種別の印刷用紙の長手方向のサイズ(inch)が格納され、「横サイズ(inch)」欄には、対応する用紙種別の印刷用紙の短手方向のサイズ(inch)が格納されている。
次に、図2(b)は、本実施形態1における複合機情報管理テーブルT2の例を示す図である。複合機情報管理テーブルT2は、例えば、二次元コード画像生成処理において、詳しくは後述のドットサイズ設定部16cが、二次元コードにおける1ビットのデータを記録するドットサイズを設定する際などに参照されるテーブルであり、図2(b)に示すように、「複合機」ごとに、「解像度(dpi(dots per inch))」が対応付けられているテーブルである。
「複合機」欄には、複合機30を一意に識別可能な識別情報(例えば、装置ID)が格納されている。「解像度(dpi)」欄には、対応する複合機30の読み取り部31の解像度(dpi)が格納されている。例えば、図2(b)を参照して、Rsx1×Rsy1は、主走査方向の解像度がRsx1(dpi)であり、副走査方向の解像度がRsy1(dpi)であることを示している。
次に、図2(c)は、本実施形態1における特定情報形式管理テーブルT3の例を示す図である。特定情報形式管理テーブルT3は、例えば、詳しくは後述の特定情報指定処理において、詳しくは後述の選択部16gが、コード化原稿の余白領域AR3(詳しくは後述)に付加する特定情報を選択する際などに参照されるテーブルである。特定情報形式管理テーブルT3は、図2(c)に示すように、「余白比率(R)の区分」ごとに、「形式番号」と「特定情報の形式」とが対応付けられているテーブルである。
「余白比率(R)の区分」は、詳しくは後述の余白比率算出部16fにより算出される余白比率Rの大きさに対応する区分である。余白比率閾値R1〜R3は予め設定されており、R3<R2<R1である。
「形式番号」は、特定情報の形式を一意に識別可能な識別情報である。「特定情報の形式」は、コード化原稿に対応する原稿(以下、元原稿という)を視覚的に識別するための特定情報の形式の内容を示すものである。基本的には、選択された形式の特定情報がコード化原稿の余白領域AR3に付加されることとなる。
例えば、図2(c)の例では、余白比率算出部16fにより算出される余白比率Rが、R1≦Rの場合には、選択部16gは、特定情報の形式として「対応する原稿のサムネイル画像」を選択する。ここで、「対応する原稿のサムネイル画像」は、元原稿の特定のページのサムネイル画像である。つまり、余白比率閾値R1は、ページのサムネイル画像を余白領域AR3に付加した場合に、ページのサムネイル画像が元原稿を一意に視覚的に識別可能な特定情報として機能するように設定される。
また、例えば、図2(c)の例では、余白比率算出部16fにより算出される余白比率Rが、R2≦R<R1の場合には、選択部16gは、特定情報の形式として「含まれている画像のサムネイル画像」を選択する。ここで、「含まれている画像のサムネイル画像」は、元原稿に含まれる画像の内で、最初に登場する画像のサムネイル画像である。つまり、余白比率閾値R2は、原稿に含まれる画像自体のサムネイル画像を余白領域AR3に付加した場合に、画像のサムネイル画像が元原稿を一意に視覚的に識別可能な特定情報として機能するように設定される。
また、例えば、図2(c)の例では、余白比率算出部16fにより算出される余白比率Rが、R3≦R<R2の場合には、選択部16gは、特定情報の形式として「対応する原稿の属性情報」を選択する。ここで、「対応する原稿の属性情報」は、元原稿を一意に視覚的に識別可能な属性情報であり、例えば、元原稿のタイトル、作成者、印刷枚数、印刷日時などである。つまり、余白比率閾値R3は、余白領域AR3のサイズが、元原稿の属性情報(テキスト)を付加できるだけのサイズとなるように設定される。
また、例えば、図2(c)の例では、余白比率算出部16fにより算出される余白比率Rが、R<R3の場合には、選択部16gは、特定情報の形式として「対応する原稿の属性情報」を選択する。但し、この場合については、詳しくは後述するように、余白領域AR3に特定情報を付加するために追加の処理を実行する。余白比率算出部16fにより算出される余白比率Rが、余白比率閾値R3より小さいということは、余白領域AR3のサイズが、元原稿の属性情報(テキスト)を付加できるだけのサイズではないということである。したがって、特定情報を付加するためには、余白領域AR3のサイズを大きくする処理を行う。
つまり、本実施形態1においては、余白比率Rの大きさ、すなわち、コード化原稿の余白領域AR3のサイズに応じて、余白領域AR3に付加する特定情報の形式を選択するように構成されている。
図1に戻り、表示部13は、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro-Luminescence)などの表示装置などで構成され、例えば、各種機能ボタンなどを表示画面上に表示する。
操作部14は、テンキ−や表示部13の表示画面上に表示されるタッチパネルなどで構成され、ユーザは、操作部14を操作して、印刷装置10への指示を入力することで、所望の処理を実行させることが可能である。
プリンタ部15は、プリンタエンジンなどで構成され、図示しないRIP処理部によりラスタデータが生成されると、プリンタ部15は、ページ毎にレイアウト処理を実行し、レイアウト処理後のページデータに対して、例えば、キャリブレーションなどの画像処理を施した後に、印刷用紙などの印刷媒体に印刷し出力する。
例えば、受信したジョブデータに二次元コード化の指定(以下、二次元コード指定という)が含まれている場合には、プリンタ部15は、詳しくは後述のコード化画像生成部16kにより生成された、二次元コード画像を印刷用紙に印刷し出力する。一方、二次元コード指定が含まれていない場合には、プリンタ部15は、通常の印刷処理を実行する。ここで、二次元コード化指定は、通常の印刷処理ではなく、受信したジョブデータを二次元コード化する処理を印刷装置10に実行させるための指定である。
制御部16は、CPUなどで構成され、記憶部12のプログラムエリアに格納されている動作プログラムを実行して、図1に示すように、判定部16aと、用紙サイズ特定部16bと、ドットサイズ設定部16cと、格納データ量算出部16dと、領域データ量算出部16eと、余白比率算出部16fと、選択部16gと、特定情報処理部16hと、閾値特定部16iと、設定変更部16jと、コード化画像生成部16kとしての機能を実現すると共に、印刷装置10全体を制御する制御処理や二次元コード画像生成処理などの処理を実行する。
判定部16aは、ジョブデータを受信したか否かを判定する。また、判定部16aは、受信したジョブデータを解析して、二次元コード指定が含まれているか否かを判定する。
また、判定部16aは、選択部16gにより選択された形式が形式1か否かを判定する。すなわち、判定部16aは、選択部16gにより選択された特定情報の形式が「対応する原稿のサムネイル画像」であるか否かを判定する。そして、選択された形式が形式1の場合には、判定部16aは、更に、元原稿に画像が含まれるか否かを判定する。具体的には、判定部16aは、受信したジョブデータを解析し、ジョブデータに含まれる画像データ(オブジェクトデータともいう)の中に、画像に対応する画像データが有るか否かを判定する。
一方、選択された形式が形式1以外の場合には、判定部16aは、更に、選択部16gにより選択された形式が形式2か否かを判定する。すなわち、判定部16aは、選択部16gにより選択された特定情報の形式が「含まれている画像のサムネイル画像」であるか否かを判定する。
また、選択された形式が形式1と2以外の場合には、判定部16aは、更に、選択部16gにより選択された形式が形式3か否かを判定する。すなわち、判定部16aは、選択部16gにより選択された特定情報の形式が「対応する原稿の属性情報」であるか否かを判定する。
また、判定部16aは、テキストのフォントサイズが、閾値特定部16iにより特定された閾値Z以上か否かを判定する。
用紙サイズ特定部16bは、用紙属性情報テーブルT1を参照して、印刷に使用する印刷用紙のサイズを特定する。より具体的には、用紙サイズ特定部16bは、ジョブデータを解析し、ジョブデータに含まれる印刷に使用する印刷用紙の種別を特定するための情報に基づいて、印刷用紙の種別を特定する。そして、用紙サイズ特定部16bは、用紙属性情報テーブルT1の「用紙種別」欄を検索して、特定した印刷用紙の種別に対応する「縦サイズ」と「横サイズ」とを特定する。
ドットサイズ設定部16cは、印刷対象のコード化原稿の二次元コードを読み取らせる複合機30の読み取り部31の解像度(dpi)と印刷装置10の解像度(dpi)とに基づいて、1ビットのデータを記録する二次元コードのドットサイズを設定する。ここで、主走査方向のドットサイズをDx(pixel)とし、副走査方向のドットサイズをDy(pixel)として、以下説明する。
より具体的には、ドットサイズ設定部16cは、ジョブデータを解析し、ジョブデータに含まれる複合機指定に基づいて、印刷対象のコード化原稿の二次元コードを読み取らせる複合機30(以下、使用複合機30ともいう)を特定する。そして、ドットサイズ設定部16cは、複合機情報管理テーブルT2の「複合機」欄を検索して、特定した複合機30に対応する「解像度(dpi)」を特定すると共に、印刷装置10の解像度(dpi)の情報を取得する。そして、ドットサイズ設定部16cは、以下の式1に従って、ドットサイズの設定値を算出する。なお、k1(k1>1)は、予め設定されている定数である。
(Dx(又は、Dy)の設定値)=k1×(印刷装置10の主走査方向(又は、副走査方向)の解像度)/(使用複合機30の読み取り部31の主走査方向(又は、副走査方向)の解像度)
すなわち、ドットサイズ設定部16cは、使用複合機30の読み取り部31における読み取り可能な最小ドットサイズのk1倍のドットサイズを、1ビットのデータを記録する二次元コードのドットサイズとして設定する。
また、ドットサイズ設定部16cは、設定変更部16jによりドットサイズの再設定が指示された場合に、設定変更部16jにより設定変更された定数k2(1<k2<k1)に基づいて、1ビットのデータを記録する二次元コードのドットサイズを再設定する。
格納データ量算出部16dは、ジョブデータのサイズと付加するエラー訂正符号のデータサイズの和を求め、求めた値を二次元コードに格納するデータ量(以下、格納データ量という)として算出する。使用する誤り訂正符号は、例えば、リードソロモン符号やハミング符号などであり、誤り訂正符号の訂正率(訂正レベル)の初期値は予め設定されている。
例えば、使用する誤り訂正符号がリードソロモン符号であり、訂正率の初期値が10%であるとする。リードソロモン符号の場合は、訂正対象のデータの2倍の符号が必要となることから、ジョブデータのサイズをSjとし、エラー訂正符号のデータサイズをSeとした場合、Se/2(Sj+Se)=0.1となる。したがって、Se=Sj/4となる。つまり、ジョブデータのサイズが2000バイトだとすると、誤り訂正符号のデータサイズは500バイトとなり、この場合、格納データ量算出部16dは、2500バイトを格納データ量として算出する。
領域データ量算出部16eは、印刷用紙におけるデータを記録可能な領域であるデータ領域に記録可能なデータ量を算出する。印刷設定が両面印刷の場合には、両面のデータ領域に記録可能なデータ量を算出する。
ここで、図3を例にして、データ領域についてさらに説明する。図3は、二次元コード画像を印刷用紙に印刷したコード化原稿について説明するための図である。図3の例では、ジョブデータのデータが格納される領域である元データ領域AR1と、誤り訂正符号のデータが格納される誤り訂正符号データ領域AR2と、余白部分の領域である余白領域AR3と、から構成される領域がデータ領域となる。なお、図3の例では、位置決めマーカーMK間に余白部分が存在するが、この部分にもデータを格納するように構成してもよい。
例えば、指定された印刷用紙におけるデータ領域の主走査方向のサイズがPx(inch)、副走査方向のサイズがPy(inch)、印刷装置10の主走査方向の解像度がRpx(dpi)、副走査方向の解像度がRpy(dpi)であるとすると、領域データ量算出部16eは、以下の式2に従って、データ領域に記録可能なデータ量を算出する。なお、“・”は積を意味する。
(データ領域に記録可能なデータ量)=(主走査方向に記録可能なピクセル数)×(副走査方向に記録可能なピクセル数)/{(主走査方向のドットサイズ)×(副走査方向のドットサイズ)}=(Px・Rpx)・(Py・Rpy)/(Dx・Dy)
通常、データ領域は、長方形の領域を組み合わせた領域となることから、長方形の領域ごとに、上述の式2に従って該長方形の領域に記録可能なデータ量を求め、それらの総和をデータ領域に記録可能なデータ量とすればよい。また、各長方形の領域のサイズは、位置決めマーカーMKの座標情報や、印刷用紙のサイズの情報や、印刷マージンの情報などに基づいて、求めることができる。
余白比率算出部16fは、コード化原稿の余白領域AR3のデータ領域に対する比率である余白比率Rを算出する。より具体的には、余白比率算出部16fは、まず、以下の式3に従って、余白領域AR3に記録可能なデータ量を算出する。なお、roundupは、整数に切り上げる関数であり、例えば、roundup(3.1)=4となる。
(余白領域に記録可能なデータ量)=(データ領域に記録可能なデータ量)×roundup{(格納データ量)/(データ領域に記録可能なデータ量)}−(格納データ量)
そして、余白比率算出部16fは、以下の式4に従って、余白比率Rを算出する。但し、印刷設定が両面印刷の場合には、余白比率算出部16fは、以下の式4に従って算出した余白比率Rを2倍した値を余白比率とする。
(余白比率R)=(余白領域に記録可能なデータ量)/(データ領域に記録可能なデータ量)
例えば、格納データ量が13500バイト、データ領域に記録可能なデータ量が5200バイトであるとすると、余白領域AR3に記録可能なデータ量は、5200×roundup(13500/5200)−13500=2100バイトとなる。したがって、この場合には、余白比率算出部16fは、余白比率Rとして、2100/5200=21/52を算出する。また、この例において、印刷設定が両面印刷の場合には、余白比率算出部16fは、余白比率Rとして、2100/5200=21/52を2倍した値(21/26)を算出する。
選択部16gは、特定情報形式管理テーブルT3を参照して、余白比率算出部16fにより算出された余白比率Rに対応する特定情報の形式を選択する。
特定情報処理部16hは、選択部16gにより選択された特定情報の形式に基づいて、コード化原稿の余白領域AR3に付加する特定情報の内容を詳細に指定する。
より具体的には、特定情報処理部16hは、選択部16gにより選択された特定情報の形式が形式1であり、元原稿に画像が含まれている場合には、本実施形態1においては、画像が含まれるページの内で最初のページのサムネイル画像を、余白領域AR3に付加する特定情報として、指定する。
このように構成するのは、余白領域AR3に付加するサムネイル画像のサイズが十分大きい場合には、画像が含まれるページのサムネイル画像であれば、画像の特徴や画像の配置位置などに基づいて、元原稿を一意に視覚的に識別可能であるからである。
また、選択部16gにより選択された特定情報の形式が形式1であり、元原稿に画像が含まれていない場合において、更に、元原稿のテキストのフォントサイズが閾値特定部16iにより特定された閾値Z以上の場合には、特定情報処理部16hは、本実施形態1においては、元原稿の最初のページのサムネイル画像を、余白領域AR3に付加する特定情報として、指定する。
このように構成するのは、フォントサイズが、余白領域AR3の大きさに応じて設定される閾値R以上であれば、テキストのみのページのサムネイル画像であっても、特定情報としての役割を果たすからである。
一方、元原稿のテキストのフォントサイズが閾値特定部16iにより特定された閾値Zより小さい場合には、特定情報処理部16hは、本実施形態1においては、元原稿の属性情報(元原稿のタイトル、作成者、印刷枚数、印刷日時など)を、余白領域AR3に付加する特定情報として、指定する。
このように構成するのは、フォントサイズが、余白領域AR3の大きさに応じて設定される閾値Rより小さいと、テキストのみのページのサムネイル画像では、文字が小さくなりすぎて、記載内容を視覚的に特定することができない可能性があるからである。つまり、テキストのみの原稿の場合、記載内容を特定できないと、原稿を一意に視覚的に識別できない可能性があるからである。
また、選択部16gにより選択された特定情報の形式が形式2であり、元原稿に画像が含まれている場合には、特定情報処理部16hは、本実施形態1においては、含まれている画像の内で最初に登場する画像のサムネイル画像を、余白領域AR3に付加する特定情報として、指定する。すなわち、特定情報処理部16hは、本実施形態1においては、画像を含むページの内で最初のページの画像(複数の画像がある場合には、一番上に配置される画像)のサムネイル画像を、余白領域AR3に付加する特定情報として、指定する。
このように構成するのは、余白領域AR3の大きさが十分ではない場合に、ページのサムネイル画像を特定情報とすると、たとえ、当該ページに画像が含まれていたとしても、元原稿を一意に視覚的に識別できない可能性があるからである。そこで、本実施形態1においては、元原稿に含まれる画像自体を特定情報とすることで、画像の縮小率を小さくし、識別性を向上させる。
一方、選択部16gにより選択された特定情報の形式が形式2であり、元原稿に画像が含まれていない場合、あるいは、選択部16gにより選択された特定情報の形式が形式3(又は、形式4)の場合には、特定情報処理部16hは、本実施形態1においては、元原稿の属性情報(元原稿のタイトル、作成者、印刷枚数、印刷日時など)を、余白領域AR3に付加する特定情報として、指定する。
このように構成するのは、余白領域AR3の大きさが十分ではなく、元原稿に画像が含まれていない場合、あるいは、余白領域AR3がほとんど無い場合には、テキストのみのページのサムネイル画像では、文字が小さくなりすぎて、元原稿を一意に視覚的に識別することができない可能性があるからである。
閾値特定部16iは、記憶部12に格納されている余白比率Rと閾値Zとの関係を表す関数F(X)に基づいて、余白比率算出部16fにより算出された余白比率Rに対応する閾値Zを特定する。
ここで、図4(a)と(b)は、いずれも、余白比率Rと閾値Zとの関係を表す関数F(X)の例のグラフである。関数F(X)は、テキストのみのページのサムネイル画像を余白領域AR3に付加した場合に、そのサムネイル画像に基づいて、ページに記載されている内容を理解できる程度のフォントサイズを、余白領域AR3の大きさ、つまり、余白比率Rごとに、試験的に求めて関数化したものである。なお、印刷用紙の種別ごとに異なる関数F(X)に基づいて、余白比率Rに対応する閾値Zを特定するように構成してもよい。
設定変更部16jは、余白比率算出部16fにより算出された余白比率RがR<R3の場合に、ドットサイズの算出式である式1の定数k1をk2(k2<k1)に設定変更し、ドットサイズ設定部16cに対し、ドットサイズの再設定を指示する。このように、余白領域AR3のサイズが小さいために、元原稿の属性情報(テキスト)も付加できないような場合に、設定変更部16jは、ドットサイズ設定部16cなどと連係して余白領域AR3のサイズを大きくする処理を実行する。
図1に戻り、コード化画像生成部16kは、ジョブデータに基づいて、ドットサイズ設定部16cにより設定されたドットサイズの二次元コードの画像を生成する。この際、コード化画像生成部16kは、特定情報処理部16hにより指定された特定情報が余白領域AR3に配置されている二次元コードの画像を生成する。すなわち、コード化画像生成部16kにより生成される画像には、二次元コードと特定情報が含まれている。また、コード化画像生成部16kは、使用したエラー訂正符号の種別に関する情報もコードの一部として埋め込む。
次に、図5(a)を参照して、本実施形態1における情報端末装置20について説明する。図5(a)は、本実施形態1における印刷システム100を構成する情報端末装置20の構成例を示す機能ブロック図である。情報端末装置20は、例えば、所望のデータ(原稿)を印刷装置10に印刷させるためのジョブデータを生成して、出力する装置であり、図5(a)に示すように、通信部21と、記憶部22と、表示部23と、操作部24と、制御部25と、を備えて構成されている。
通信部21は、通信モジュールなどで構成され、ネットワークNWを介して、印刷装置10との間で通信を行う。例えば、通信部21は、詳しくは後述のジョブデータ生成部25aにより生成されるジョブデータを印刷装置10へ送信する。
記憶部22は、RAM、ROM、不揮発性メモリなどで構成され、制御部25を構成するCPUのワークエリア、情報端末装置20全体を制御するための動作プログラムなどの各種プログラムを格納するプログラムエリア、ドキュメントデータなど各種データを格納するデータエリアとして機能する。
表示部23は、LCDや有機ELなどの表示装置などで構成され、例えば、ドキュメントデータの内容などを表示画面上に表示する。
操作部24は、例えば、キーボードや表示部23の表示画面上に表示されるタッチパネルなどで構成され、ユーザは、操作部24を操作して、情報端末装置20への指示を入力することで、所望の処理を実行させることが可能である。
制御部25は、CPUなどで構成され、記憶部22のプログラムエリアに格納されている動作プログラムを実行して、図5(a)に示すように、ジョブデータ生成部25aとしての機能を実現すると共に、情報端末装置20全体を制御する制御処理などの処理を実行する。
ジョブデータ生成部25aは、情報端末装置20のユーザが、操作部24を操作して、印刷装置10に対して印刷指示を行うと、印刷用紙の種別、複合機指定、二次元コード指定など各種の印刷設定についてのパラメータと印刷データとを含むジョブデータ(印刷ジョブ)を生成し、通信部21を介して、生成したジョブデータを出力先として指定された印刷装置10へと送信する。
次に、図5(b)を参照して、本実施形態1における複合機30について説明する。図5(b)は、本実施形態1における印刷システム100を構成する複合機30の構成例を示す機能ブロック図である。
複合機30は、例えば、印刷装置10により印刷用紙上に印刷されたコード化原稿の二次元コードを読み取って、印刷対象のジョブデータを復号し、復号したジョブデータを印刷処理する装置であり、図5(b)に示すように、読み取り部31と、記憶部32と、プリンタ部33と、制御部34と、を備えて構成されている。
読み取り部31は、スキャナなどで構成され、例えば、印刷装置10により印刷用紙上に印刷されたコード化原稿の二次元コードを読み取る。
記憶部32は、RAM、ROM、不揮発性メモリなどで構成され、制御部34を構成するCPUのワークエリア、複合機30全体を制御するための動作プログラムなどの各種プログラムを格納するプログラムエリア、各種データを格納するデータエリアとして機能する。
プリンタ部33は、プリンタエンジンなどで構成され、図示しないRIP処理部によりラスタデータが生成されると、プリンタ部33は、ページ毎にレイアウト処理を実行し、レイアウト処理後のページデータに対して、例えば、キャリブレーションなどの画像処理を施した後に、印刷用紙などの印刷媒体に印刷し出力する。例えば、プリンタ部33は、詳しくは後述の復号部34aにより復号されたジョブデータを印刷処理する。より具体的には、プリンタ部33は、ジョブデータに含まれる各種のパラメータに従って、印刷データを印刷用紙に印刷して出力する。
制御部34は、CPUなどで構成され、記憶部32のプログラムエリアに格納されている動作プログラムを実行して、図5(b)に示すように、復号部34aとしての機能を実現すると共に、複合機30全体を制御する制御処理などの処理を実行する。
復号部34aは、読み取り部31により読み取られたコード化原稿の二次元コードからジョブデータを復号する。
次に、図6を参照して、本実施形態1における二次元コード画像生成処理について説明する。図6は、本実施形態1における二次元コード画像生成処理のフローを説明するためのフローチャートの例である。本二次元コード画像生成処理は、印刷装置10で実行され、情報端末装置20により出力されるジョブデータの受信をトリガとして開始される。
判定部16aは、ジョブデータを受信したか否かを判定する(ステップS001)。判定部16aにより、ジョブデータを受信していないと判定された場合には(ステップS001;NO)、処理はステップS001の処理を繰り返し、ジョブデータの受信を待つ。
一方、ジョブデータを受信したと判定した場合には(ステップS001;YES)、判定部16aは、更に、受信したジョブデータを解析し、ジョブデータに二次元コード指定が含まれているか否かを判定する(ステップS002)。ジョブデータに二次元コード指定が含まれていないと判定された場合には(ステップS002;NO)、プリンタ部15は、受信したジョブデータに対して通常の印刷処理を実行する(ステップS101)。そして、処理は終了する。
一方、判定部16aにより、ジョブデータに二次元コード指定が含まれていると判定された場合には(ステップS002;YES)、用紙サイズ特定部16bは、用紙属性情報テーブルT1を参照して、印刷に使用する印刷用紙のサイズを特定する(ステップS003)。
そして、ドットサイズ設定部16cは、印刷対象の二次元コードを読み取らせる複合機30の読み取り部31の解像度(dpi)と印刷装置10の解像度(dpi)とに基づいて、1ビットのデータを記録する二次元コードのドットサイズを設定する(ステップS004)。
そして、格納データ量算出部16dは、ジョブデータのサイズと付加するエラー訂正符号のデータサイズの和を求め、求めた値を格納データ量として算出する(ステップS005)。そして、領域データ量算出部16eは、ステップS003の処理で特定された印刷用紙のサイズと、印刷装置10の解像度と、ステップS004の処理で設定されたドットサイズと、に基づいて、データ領域に記録可能なデータ量を算出する(ステップS006)。
そして、余白比率算出部16fは、ステップS005の処理で算出された格納データ量と、ステップS006の処理で算出されたデータ領域に記録可能なデータ量と、に基づいて、余白比率Rを算出する(ステップS007)。
そして、選択部16gは、特定情報処理部16hなどと連係して、特定情報指定処理を実行する(ステップS008)。
そして、コード化画像生成部16kは、ジョブデータに基づいて、ドットサイズ設定部16cにより設定されたドットサイズの二次元コードの画像を生成する(ステップS009)。この際、コード化画像生成部16kは、特定情報処理部16hにより指定された特定情報が余白領域AR3に配置されている二次元コードの画像を生成する。また、コード化画像生成部16kは、使用したエラー訂正符号の種別に関する情報もコードの一部として埋め込む。
そして、プリンタ部15は、コード化画像生成部16kにより生成された、特定情報を含む二次元コード画像を印刷用紙に印刷し、コード化原稿を出力する(ステップS010)。そして、処理は終了し、次のジョブデータの受信を待つ。
次に、図7と図8を参照して、本実施形態1における特定情報指定処理について説明する。図7と図8は、それぞれ、本実施形態1における特定情報指定処理のフローを説明するためのフローチャートの例の一部と、他の一部である。本特定情報指定処理は、上述の二次元コード画像生成処理のステップS008の処理に対応する処理である。
選択部16gは、特定情報形式管理テーブルT3を参照して、二次元コード画像生成処理のステップS007の処理で算出された余白比率Rに対応する特定情報の形式を選択する(ステップS201)。
そして、判定部16aは、選択部16gにより選択された特定情報の形式が形式1か否かを判定する(ステップS202)。選択された特定情報の形式は形式1であると判定した場合には(ステップS202;YES)、判定部16aは、更に、元原稿に画像が含まれるか否かを判定する(ステップS203)。
判定部16aにより、元原稿に画像が含まれると判定された場合には(ステップS203;YES)、特定情報処理部16hは、画像が含まれるページの内で最初のページのサムネイル画像を、余白領域AR3に付加する特定情報として、指定する(ステップS204)。そして、本特定情報指定処理は終了して、二次元コード画像生成処理のステップS009の処理へと進むこととなる。
一方、判定部16aにより、元原稿に画像は含まれていないと判定された場合には(ステップS203;NO)、閾値特定部16iは、余白比率Rと閾値Zとの関係を表す関数F(X)に基づいて、二次元コード画像生成処理のステップS007の処理で算出された余白比率Rに対応する閾値Zを特定する(ステップS301)。
そして、判定部16aは、元原稿のフォントサイズが、閾値特定部16iにより特定された閾値Z以上か否かを判定する(ステップS302)。判定部16aにより、元原稿のフォントサイズが閾値Z以上であると判定された場合には(ステップS302;YES)、特定情報処理部16hは、元原稿の最初のページのサムネイル画像を、余白領域AR3に付加する特定情報として、指定する(ステップS303)。そして、本特定情報指定処理は終了して、二次元コード画像生成処理のステップS009の処理へと進むこととなる。
一方、判定部16aにより、元原稿のフォントサイズは閾値Zより小さいと判定された場合には(ステップS302;NO)、特定情報処理部16hは、元原稿の属性情報(元原稿のタイトル、作成者、印刷枚数、印刷日時など)を、余白領域AR3に付加する特定情報として、指定する(ステップS304)。そして、本特定情報指定処理は終了して、二次元コード画像生成処理のステップS009の処理へと進むこととなる。
ここで、ステップS202の処理において、選択された特定情報の形式は形式1以外であると判定した場合には(ステップS202;NO)、判定部16aは、更に、選択された特定情報の形式は形式2であるか否かを判定する(ステップS401)。
選択された特定情報の形式は形式2であると判定した場合には(ステップS401;YES)、判定部16aは、更に、元原稿に画像が含まれるか否かを判定する(ステップS402)。判定部16aにより、元原稿に画像は含まれていないと判定された場合には(ステップS402;NO)、処理はステップS304の処理へと進む。
一方、判定部16aにより、元原稿に画像が含まれていると判定された場合には(ステップS402;YES)、特定情報処理部16hは、含まれている画像の内で最初に登場する画像のサムネイル画像を、余白領域AR3に付加する特定情報として、指定する(ステップS403)。そして、本特定情報指定処理は終了して、二次元コード画像生成処理のステップS009の処理へと進むこととなる。
ステップS401の処理において、選択された特定情報の形式は形式1と2以外であると判定した場合には(ステップS401;NO)、判定部16aは、更に、選択された特定情報の形式は形式3であるか否かを判定する(ステップS501)。判定部16aにより、選択された特定情報の形式は形式3であると判定された場合には(ステップS501;YES)、処理はステップS304の処理へと進む。
一方、判定部16aにより、選択された特定情報の形式は形式4であると判定された場合には(ステップS501;NO)、設定変更部16jは、ドットサイズの算出式である式1の定数k1を定数k2(1<k2<k1)に設定変更し、ドットサイズ設定部16cに対し、ドットサイズの再設定を指示する(ステップS502)。
そして、ドットサイズの再設定の指示を受けると、ドットサイズ設定部16cは、設定変更部16jにより設定された定数k2に基づいて、ドットサイズを再設定する(ステップS503)。そして、処理はステップS304の処理へと進む。
次に、図9乃至図12を参照して、本実施形態1における特定情報指定処理について具体例に従って説明する。図9は、本実施形態1における特定情報指定処理を説明するための元原稿の具体例である。図9の例は、ページ数は1ページのみであり、画像が含まれている例である。図10乃至図12は、いずれも、図9の具体例に対応するコード化原稿の例である。より具体的にいうと、図10は、余白比率Rが、R1≦Rの場合の例、図11は、R2≦R<R1の場合の例、図12は、R3≦R<R2の場合の例、である。
例えば、図10を参照して、余白比率算出部16fにより算出された余白比率Rは、R1≦Rであることから、選択部16gは、形式1を選択する(ステップS201、ステップS202;YES)。そして、本具体例では、図9に示すように、画像が含まれることから(ステップS203;YES)、特定情報処理部16hは、図9に示すページのサムネイル画像を、余白領域AR3に付加する特定情報として、指定する(ステップS204)。この場合、図10に示すように、画像を含むページのサムネイル画像が余白領域AR3に付加されているコード化原稿が印刷装置10より出力されることとなる。
また、例えば、図11を参照して、余白比率算出部16fにより算出された余白比率Rは、R2≦R<R1であることから、選択部16gは、形式2を選択する(ステップS201、ステップS202;NO、ステップS401;YES)。そして、本具体例では、図9に示すように、画像が含まれることから(ステップS402;YES)、特定情報処理部16hは、図9に示すページに含まれる画像(パソコンの画像)のサムネイル画像を、余白領域AR3に付加する特定情報として、指定する(ステップS403)。この場合、図11に示すように、パソコンの画像のサムネイル画像が余白領域AR3に付加されているコード化原稿が印刷装置10より出力されることとなる。
また、例えば、図12を参照して、余白比率算出部16fにより算出された余白比率Rは、R3≦R<R2であることから、選択部16gは、形式3を選択する(ステップS201、ステップS202;NO、ステップS401;NO、ステップS501;YES)。したがって、特定情報処理部16hは、図9に示す元原稿の属性情報を、余白領域AR3に付加する特定情報として、指定する(ステップS304)。この場合、図12に示すように、元原稿の属性情報(元原稿のタイトル、作成者、印刷枚数、印刷日時など)が余白領域AR3に付加されているコード化原稿が印刷装置10より出力されることとなる。
上記実施形態1によれば、印刷装置10は、余白領域AR3に元原稿を一意に視覚的に識別可能な特定情報が配置されている二次元コードの画像を生成する。このように構成することで、二次元コードに対応する元原稿を、視覚的に識別することが可能となり、ユーザの利便性を向上させることが可能となる。
また、上記実施形態1によれば、印刷装置10は、元原稿を視覚的に識別するための特定情報の複数の形式の中から、余白領域AR3のサイズに適した形式を指定する。このように構成することで、余白領域AR3のサイズに適した形式の特定情報が余白領域AR3に配置されている二次元コードの画像を生成することが可能となる。これにより、視覚的な識別性を高めることが可能となる。
また、上記実施形態1によれば、印刷装置10は、余白利率Rを算出し、算出した余白比率RがR1≦Rの場合には、適した形式の特定情報として、元原稿の特定のページのサムネイル画像を指定し、余白比率RがR2≦R<R1の場合には、適した形式の特定情報として、元原稿の特定の画像のサムネイル画像を指定し、余白比率RがR3≦R<R2の場合には、適した形式の特定情報として、元原稿の属性情報を指定する。このように構成することで、余白領域AR3のサイズに応じて、より視覚的な識別性が高い特定情報を選択して余白領域AR3に付加することが可能となる。
また、上記実施形態1によれば、印刷装置10は、余白比率RがR<R3の場合に、式1の定数k1を定数k2(1<k2<k1)に変更し、変更後の定数k2に基づいて、ドットサイズを再設定する。このように構成することで、ドットサイズを小さくして、元データ領域AR1と誤り訂正符号データ領域AR2のサイズを小さくすることが可能となる。したがって、その分、余白領域AR3のサイズを大きくすることが可能となる。余白領域AR3のサイズを大きくすることで、特定情報を付加することが可能となる。
また、上記実施形態1によれば、印刷装置10は、元原稿のフォントサイズが、余白領域AR3のサイズに応じて設定される閾値Z以上の場合には、元原稿のページのサムネイル画像を特定情報とする。このように構成することで、ページのサムネイル画像を特定情報とする場合に、サムネイル画像のページに画像が含まれていなくても、記載内容を特定することが可能となり、元原稿を視覚的に識別することが可能となる。
一方、元原稿のフォントサイズが、余白領域AR3のサイズに応じて設定される閾値Zより小さい場合には、印刷装置10は、元原稿の属性情報を特定情報とする。すなわち、印刷装置10は、元原稿のフォントサイズが、余白領域AR3のサイズに応じて設定される閾値Zより小さい場合には、選択した特定情報の形式を変更する。このように構成することで、ページのサムネイル画像を特定情報とすると、元原稿を識別できなくなる恐れがある場合には、特定情報の形式を変更することで、視覚的な識別性を確保することが可能となる。
(実施形態2)
上記実施形態1の特定情報指定処理においては、ステップS202の処理でYESと判定され、元原稿に画像が含まれている場合には、フォントサイズに関係なく画像が含まれるページのサムネイル画像を、特定情報とするように構成した。一方、元原稿に画像が含まれていない場合には、フォントサイズと余白比率Rとに基づいて、ページのサムネイル画像を特定情報とするか、それとも、元原稿の属性情報を特定情報とするか決定するように構成した。
本実施形態2においては、ステップS202の処理でYESと判定された場合には、まず、フォントサイズと余白比率Rとに基づいて、ページのサムネイル画像を特定情報とするか否かを判定するように構成する。つまり、フォントサイズが所定の条件を満たす場合には、元原稿に画像が含まれているか否かに関係なく、ページのサムネイル画像を特定情報とするように構成する。
本実施形態2における印刷システム100を構成する各装置の基本的な構成は、実施形態1の場合と同じである。但し、本実施形態2においては、特定情報処理部16hが果たす機能が、実施形態1の場合と異なっている。
特定情報処理部16hは、選択部16gにより選択された特定情報の形式に基づいて、コード化原稿の余白領域AR3に付加する特定情報の内容を詳細に指定する。
より具体的には、特定情報処理部16hは、選択部16gにより選択された特定情報の形式が形式1であり、元原稿のテキストのフォントサイズが閾値特定部16iにより特定された閾値Z以上の場合には、特定情報処理部16hは、本実施形態2においては、元原稿の最初のページのサムネイル画像を、余白領域AR3に付加する特定情報として、指定する。
このように構成するのは、フォントサイズが、余白領域AR3の大きさに応じて設定される閾値R以上であれば、元原稿の最初のページがテキストのみのページであっても、サムネイル画像に基づいて記載内容を視覚的に識別でき、特定情報としての役割を果たすからである。
一方、元原稿のテキストのフォントサイズが閾値特定部16iにより特定された閾値Zより小さい場合であって、元原稿に画像が含まれている場合には、特定情報処理部16hは、本実施形態2においては、画像が含まれるページの内で最初のページのサムネイル画像を、余白領域AR3に付加する特定情報として、指定する。
このように構成するのは、余白領域AR3に付加するサムネイル画像のサイズが十分大きい場合には、画像が含まれるページのサムネイル画像であれば、画像の特徴や画像の配置位置などに基づいて、元原稿を一意に視覚的に識別可能であるからである。
一方、元原稿のテキストのフォントサイズが閾値特定部16iにより特定された閾値Zより小さい場合であって、元原稿に画像が含まれていない場合には、特定情報処理部16hは、本実施形態2においては、元原稿の属性情報(元原稿のタイトル、作成者、印刷枚数、印刷日時など)を、余白領域AR3に付加する特定情報として、指定する。
このように構成するのは、フォントサイズが、余白領域AR3の大きさに応じて設定される閾値Rより小さいと、テキストのみのページのサムネイル画像では、文字が小さくなりすぎて、記載内容を特定することができない可能性があるからである。つまり、テキストのみの原稿の場合、記載内容を特定できないと、原稿を一意に視覚的に識別できない可能性があるからである。
また、選択部16gにより選択された特定情報の形式が形式2であり、元原稿に画像が含まれている場合には、特定情報処理部16hは、本実施形態2においては、含まれている画像の内で最初に登場する画像のサムネイル画像を、余白領域AR3に付加する特定情報として、指定する。すなわち、特定情報処理部16hは、本実施形態2においては、画像を含むページの内で最初のページの画像(複数の画像がある場合には、一番上に配置される画像)のサムネイル画像を、余白領域AR3に付加する特定情報として、指定する。
このように構成するのは、余白領域AR3の大きさが十分ではない場合に、ページのサムネイル画像を特定情報とすると、たとえ、当該ページに画像が含まれていたとしても、元原稿を一意に視覚的に識別できない可能性があるからである。そこで、本実施形態1においては、元原稿に含まれる画像自体を特定情報とすることで、画像の縮小率を小さくし、識別性を向上させる。
一方、選択部16gにより選択された特定情報の形式が形式2であり、元原稿に画像が含まれていない場合、あるいは、選択部16gにより選択された特定情報の形式が形式3(又は、形式4)の場合には、特定情報処理部16hは、本実施形態2においては、元原稿の属性情報(元原稿のタイトル、作成者、印刷枚数、印刷日時など)を、余白領域AR3に付加する特定情報として、指定する。
このように構成するのは、余白領域AR3の大きさが十分ではなく、元原稿に画像が含まれていない場合、あるいは、余白領域AR3がほとんど無い場合には、テキストのみのページのサムネイル画像では、文字が小さくなりすぎて、元原稿を一意に視覚的に識別することができない可能性があるからである。
次に、図13を参照して、本実施形態2における特定情報指定処理について説明する。図13は、本実施形態2における特定情報指定処理のフローを説明するためのフローチャートの例の一部である。本特定情報指定処理は、上述の二次元コード画像生成処理のステップS008の処理に対応する処理である。なお、本実施形態2における二次元コード画像生成処理は、実施形態1の場合と同じである。
選択部16gは、特定情報形式管理テーブルT3を参照して、二次元コード画像生成処理のステップS007の処理で算出された余白比率Rに対応する特定情報の形式を選択する(ステップS201)。
そして、判定部16aは、選択部16gにより選択された特定情報の形式が形式1か否かを判定する(ステップS202)。判定部16aにより、選択された特定情報の形式は形式1であると判定された場合には(ステップS202;YES)、閾値特定部16iは、余白比率Rと閾値Zとの関係を表す関数F(X)に基づいて、二次元コード画像生成処理のステップS007の処理で算出された余白比率Rに対応する閾値Zを特定する(ステップS301)。
そして、判定部16aは、元原稿のフォントサイズが、閾値特定部16iにより特定された閾値Z以上か否かを判定する(ステップS302)。判定部16aにより、元原稿のフォントサイズが閾値Z以上であると判定された場合には(ステップS302;YES)、特定情報処理部16hは、元原稿の最初のページのサムネイル画像を、余白領域AR3に付加する特定情報として、指定する(ステップS303)。そして、本特定情報指定処理は終了して、二次元コード画像生成処理のステップS009の処理へと進むこととなる。
一方、元原稿のフォントサイズは閾値Zより小さいと判定した場合には(ステップS302;NO)、判定部16aは、更に、元原稿に画像が含まれるか否かを判定する(ステップS203)。
判定部16aにより、元原稿に画像が含まれると判定された場合には(ステップS203;YES)、特定情報処理部16hは、画像が含まれるページの内で最初のページのサムネイル画像を、余白領域AR3に付加する特定情報として、指定する(ステップS204)。そして、本特定情報指定処理は終了して、二次元コード画像生成処理のステップS009の処理へと進むこととなる。
一方、判定部16aにより、元原稿に画像は含まれていないと判定された場合には(ステップS203;NO)、特定情報処理部16hは、元原稿の属性情報(元原稿のタイトル、作成者、印刷枚数、印刷日時など)を、余白領域AR3に付加する特定情報として、指定する(ステップS304)。そして、本特定情報指定処理は終了して、二次元コード画像生成処理のステップS009の処理へと進むこととなる。
ここで、ステップS202の処理において、選択された特定情報の形式は形式1以外であると判定した場合には(ステップS202;NO)、判定部16aは、更に、選択された特定情報の形式は形式2であるか否かを判定する(ステップS401)。これ以降の処理は、実施形態1の場合と同じである。
(実施形態3)
上記実施形態1と2においては、余白比率算出部16fにより算出された余白比率RがR<R3の場合には、設定変更部16jがドットサイズ設定部16cと連係してドットサイズを再設定(小さく)することで、余白領域AR3のサイズを大きくするように構成した。
本実施形態3においては、余白比率算出部16fにより算出された余白比率RがR<R3の場合には、設定変更部16jが誤り訂正符号の訂正率を変更(小さく)することで、余白領域AR3のサイズを大きくするように構成する。つまり、誤り訂正符号データ領域AR2のサイズを小さくすることで、余白領域AR3のサイズを大きくする。なお、本実施形態3の構成は、上記実施形態1と2のいずれに対しても適用可能である。
本実施形態3における印刷システム100を構成する各装置の基本的な構成は、実施形態1の場合と同じである。但し、本実施形態3においては、設定変更部16jが果たす機能が、実施形態1の場合と異なっている。
設定変更部16jは、余白比率算出部16fにより算出された余白比率RがR<R3の場合に、誤り訂正符号の訂正率(訂正レベル)を変更(初期値より小さく)する。このように、余白領域AR3のサイズが小さいために、元原稿の属性情報(テキスト)も付加できないような場合に、設定変更部16jは、誤り訂正符号データ領域AR2のサイズを小さくすることで、余白領域AR3のサイズを大きくする処理を実行する。
次に、図14を参照して、本実施形態3における特定情報指定処理について説明する。図14は、本実施形態3における特定情報指定処理のフローを説明するためのフローチャートの例の一部である。本実施形態3の特定情報指定処理は、ステップS401の処理でNOと判定された場合の処理において実施形態1の場合と異なることから、ここでは、その部分(ステップS501以降)を中心に説明する。
本特定情報指定処理は、上述の二次元コード画像生成処理のステップS008の処理に対応する処理である。なお、本実施形態3における二次元コード画像生成処理は、実施形態1の場合と同じである。
判定部16aは、更に、選択された特定情報の形式は形式3であるか否かを判定する(ステップS501)。判定部16aにより、選択された特定情報の形式は形式3であると判定された場合には(ステップS501;YES)、処理はステップS304の処理へと進む。
一方、判定部16aにより、選択された特定情報の形式は形式4であると判定された場合には(ステップS501;NO)、設定変更部16jは、誤り訂正符号の訂正率(訂正レベル)を変更(初期値より小さく)する(ステップS601)。そして、処理はステップS304の処理へと進む。
上記実施形態3によれば、印刷装置10は、余白比率RがR<R3の場合に、誤り訂正符号の訂正率を変更(小さく)した。このように構成することで、誤り訂正符号データ領域AR2のサイズを小さくして、その分、余白領域AR3のサイズを大きくすることが可能となる。余白領域AR3のサイズを大きくすることで、特定情報を付加することが可能となる。
なお、上記実施形態1乃至3において、情報端末装置20により出力されたジョブデータに基づいて、印刷装置10側で二次元コードの画像を生成すると説明した。しかしながらこれに限定されるものではなく、情報端末装置20側で、二次元コードの画像を生成し、生成した二次元コードの画像データを印刷装置10へ出力するように構成してもよい。
また、上記実施形態1乃至3において、複合機30はネットワークNWに接続されていないとして説明したが、これに限定されるものではなく、複合機30はネットワークNWに接続されていてもよい。
また、上記実施形態1乃至3において、印刷対象の元原稿を二次元コード化した場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、一次元コードや三次元コードなどのコード化情報にコード化した場合にも、本発明は適用可能である。
また、特定情報形式管理テーブルT3における各区分に対する特定情報の形式は、図2(c)に例示するものに限定されるものではなく、余白領域AR3に付加した場合に元原稿を一意に視覚的に識別可能な特定情報として機能するものであればよい。例えば、元原稿の最初のページの一部を余白部分に付加するように構成してもよい。
また、上記実施形態1乃至3において、余白領域AR3に特定情報としてサムネイル画像を付加する場合に、付加するサムネイル画像は一枚として説明したが、これに限定されるものではなく、特定情報としての機能を維持しつつ複数のサムネイル画像を余白領域AR3に付加可能な場合は、複数のサムネイル画像を特定情報として付加するように構成してもよい。また、元原稿の属性情報を一緒に付加するように構成してもよい。
また、上記実施形態1乃至3において、余白領域AR3に特定情報としてサムネイル画像を付加する場合に、元原稿の最初のページのサムネイル画像、あるいは、画像を含むページの内で最初のページのサムネイル画像を特定情報とすると説明した。しかしながら、これに限定されるものではなく、他のページのサムネイル画像を特定情報とするように構成してもよい。
また、上記実施形態1乃至3において、元原稿の属性情報を特定情報とする場合には、余白領域AR3のサイズに応じて、付加する属性情報を可変するように構成してもよい。例えば、図15に例示する優先度管理テーブルT4を記憶部12に保持させ、余白領域AR3のサイズに応じて、優先度の高い(値が小さい)属性情報から順に余白領域AR3に付加するようにすればよい。
また、上記実施形態1乃至3において、余白領域AR3のサイズに応じて、そのサイズに適した特定情報を特定し、特定した特定情報を余白領域AR3に配置する構成としたが、これに限定されるものではなく、二次元コードの印刷領域以外の領域のサイズに応じて特定情報を特定するように構成してもよい。例えば、印刷設定が片面印刷の場合に、余白領域AR3と裏面の領域とを合わせた領域のサイズに基づいて特定情報を特定し、特定した特定情報を裏面に配置するように構成してもよい。この場合は、例えば、式4に従って算出した値に“1”を加えた値を余白比率Rとすればよい。
また、上記実施形態1乃至3において、余白比率算出部16fにより算出された余白比率RがR<R3の場合に、印刷用紙のサイズを一回り大きくすることで、余白領域AR3のサイズを大きくするように構成してもよい。この場合、印刷用紙のサイズ変更後の余白領域AR3のサイズに応じて、特定情報を設定するように構成してもよい。
また、上記実施形態1乃至3において、主走査方向のドットサイズを設定する際と、副走査方向のドットサイズを設定する際とで、式1の定数k1が異なるように構成してもよい。この場合、設定変更部16jにより設定変更される定数k2の値も異なるように構成してもよい。
また、上記実施形態1乃至3において、複合機30で印刷処理された二次元コードについては、再度、読み取り部31で読み取っても印刷処理できないように構成してもよい。
なお、上記動作を実行するための動作プログラムを、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、MO(Magnet Optical disk)などのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記憶して配布し、これを印刷装置10などのコンピュータにインストールすることにより、上述の処理を実行するように構成してもよい。さらに、インターネット上のサーバ装置が有するディスク装置等に動作プログラムを記憶しておき、例えば、情報を伝送するための搬送波に重畳させて、コンピュータに動作プログラムをダウンロード等するものとしてもよい。
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は、以上に述べた実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の構成又は実施形態を取ることができる。
100 印刷システム
10 印刷装置
11 通信部
12 記憶部
13 表示部
14 操作部
15 プリンタ部
16 制御部
16a 判定部
16b 用紙サイズ特定部
16c ドットサイズ設定部
16d 格納データ量算出部
16e 領域データ量算出部
16f 余白比率算出部
16g 選択部
16h 特定情報処理部
16i 閾値特定部
16j 設定変更部
16k コード化画像生成部
20 情報端末装置
21 通信部
22 記憶部
23 表示部
24 操作部
25 制御部
25a ジョブデータ生成部
30 複合機
31 読み取り部
32 記憶部
33 プリンタ部
34 制御部
34a 復号部
NW ネットワーク
T1 用紙属性情報テーブル
T2 複合機情報管理テーブル
T3 特定情報形式管理テーブル
T4 優先度管理テーブル
MK 位置決めマーカー
AR1 元データ領域
AR2 誤り訂正符号データ領域
AR3 余白領域
F(X) 余白比率と閾値との関係を表す関数

Claims (4)

  1. コード化情報を読み取る読み取り手段を備えた他の印刷装置に印刷処理を実行させるために、ジョブデータに基づいて前記コード化情報の画像を生成する印刷装置であって、
    前記ジョブデータに基づいて、前記コード化情報の画像を印刷した際に、前記コード化情報の印刷領域以外の領域に、前記コード化情報に対応する元原稿を視覚的に識別するための特定情報が配置されているコード化情報の画像を生成するコード化画像生成部と、
    前記コード化画像生成部により生成された前記コード化情報の画像を印刷用紙に印刷するプリンタ部と、
    を備える、
    ことを特徴とする印刷装置。
  2. 前記特定情報は複数の形式があり、
    前記複数の形式の中から、前記印刷領域以外の領域のサイズに適した形式の特定情報を指定する特定情報処理部を、更に、備え、
    前記コード化画像生成部は、前記特定情報処理部により指定された前記形式の特定情報が前記印刷領域以外の領域に配置されているコード化情報の画像を生成する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記印刷領域以外の領域は、印刷可能領域から前記印刷領域を除いた余白領域であり、
    前記余白領域の前記印刷可能領域に対する比率である余白比率を算出する余白比率算出部を、更に、備え、
    前記特定情報処理部は、前記余白比率算出部により算出された前記余白比率が予め設定されている第1余白比率閾値以上の場合には、前記適した形式の特定情報として、前記元原稿の特定のページのサムネイル画像を指定し、前記余白比率が予め設定されている第2余白比率閾値以上であり且つ前記第1余白比率閾値より小さい場合には、前記適した形式の特定情報として、前記元原稿の特定の画像のサムネイル画像を指定し、前記余白比率が予め設定されている第3余白比率閾値以上であり且つ前記第2余白比率閾値より小さい場合には、前記適した形式の特定情報として、前記元原稿の属性情報を指定する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
  4. コード化情報を読み取る読み取り手段を備えた印刷装置に印刷処理を実行させるために、ジョブデータに基づいて前記コード化情報の画像を生成するコンピュータに、
    前記ジョブデータに基づいて、前記コード化情報の画像を印刷した際に、前記コード化情報の印刷領域以外の領域に、前記コード化情報に対応する元原稿を視覚的に識別するための特定情報が配置されているコード化情報の画像を生成する、
    処理を実行させる、
    ことを特徴とするプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018157305A (ja) * 2017-03-16 2018-10-04 理想科学工業株式会社 符号化画像生成装置及び方法、画像形成システム及び方法

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