JP2015060844A - リード端子付き電気化学セル - Google Patents
リード端子付き電気化学セル Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015060844A JP2015060844A JP2013191481A JP2013191481A JP2015060844A JP 2015060844 A JP2015060844 A JP 2015060844A JP 2013191481 A JP2013191481 A JP 2013191481A JP 2013191481 A JP2013191481 A JP 2013191481A JP 2015060844 A JP2015060844 A JP 2015060844A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lead terminal
- circuit board
- solder
- electrochemical cell
- opposite surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Battery Mounting, Suspending (AREA)
- Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)
- Electric Double-Layer Capacitors Or The Like (AREA)
Abstract
Description
従来技術には、回路基板への実装時に回路基板の表面に対向して配置される側となるセル面Aに予め設置されるリード端子Aが、電気化学セルの外周が内接する四角形より小さく、かつその略内側に設置され、回路基板の表面の反対側となるセル面Bに設置されるもう一方のリード端子Bも前記内接四角形の略四角形内に設置されているものがある(例えば特許文献1参照。)。これにより、実装面積を低減することができる。
反対面リード端子40は、セルケース21に溶接される反対面溶接部41と、この反対面溶接部41から回路基板70側に延設される反対面延設部42と、この反対面延設部42から回路基板70のハンダ付けされる面(以下、「ハンダ面71」とする。)にハンダ付けされる反対面接続部43とを備えている。
この反対面接続部43と対向面接続部63との回路基板70側の面は、同一高さの同一平面上に配置されると共に、リード端子付き電気化学セル10を回路基板70に実装する際には、ハンダ面71に対して平行な面となるように加工されている。
このように形成されたリード端子付き電気化学セル10は、回路基板70の所定の接続位置に載置され、ハンダ層が設けられた反対面接続部43及び対向面接続部63が回路基板70のハンダ面71にハンダ付けされることにより回路基板70に固定実装される。
このため、反対面接続部43と対向面接続部63との高さ位置にズレがなく、さらに回路基板70に実装する際にその接触面の全体に適正なハンダ塗布量で均一に塗布されている場合には、ハンダ付けにより接触面全面が溶着され良好な溶着状態となる。
しかし、ハンダ面71と反対面接続部43の面とは、両方とも平面形状であるため、反対面接続部43とハンダ面71との間にハンダを溜めて保持するような部分が無い。このため、適正なハンダ塗布量を常に維持することは容易ではなく、リード端子30毎にハンダ塗布量のばらつきが発生し易い。
結果として、ハンダ付けとして必要な諸性能(例えば強度等)にばらつきが発生し、リード端子付き電気化学セル10を回路基板70に実装するときの当該回路基板70の製造歩留を低下させるという問題点があった。
具体的には、図14(A)に示すように、反対面接続部43と、対向面接続部63との高さ位置にズレがない場合に、反対面リード端子40と対向面リード端子60との両方のリード端子30を回路基板70のハンダ面71に接地させようとすると、反対面接続部43は矢印Cの位置となる。反対面接続部43が矢印Cの位置にある場合には、リード端子付き電気化学セル10は傾かず、図14(C)に示すように反対面接続部43はハンダ面71に沿って平行に配置される。加熱されてリフローハンダ付け実施後は、図14(F)に示すように反対面接続部43の回路基板70側の略全面が溶着金属35によりハンダ面71に溶着される。
請求項1記載の発明は、回路基板70へ実装され、板状の表裏面のいずれか一方側に正極、他方側に負極を有する電気化学セル20と、前記電気化学セル20の正極側及び負極側の各々から前記回路基板70へ接続されるリード端子30とを有するリード端子付き電気化学セル10において、前記リード端子30は、前記電気化学セル20に溶接される溶接部31と、前記溶接部31から折曲され前記回路基板70側に延設される延設部32と、前記延設部32から前記回路基板70にハンダ付けにより接続される接続部33とを備え、正極側又は負極側の少なくともどちらか一方の前記リード端子30の前記接続部33は、前記回路基板70のハンダ付けされる面(ハンダ面71)に接触する接触部51と、この接触部51に隣接して前記ハンダ面71との間に隙間を発生する間隙部52とを有することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。すなわち、前記接続部33は、前記回路基板70側に向かって突出する凸形状に形成されていることを特徴とする。
本発明には、具体的には例えば図2、図5、図8及び図9に示すようなものが含まれる。
本発明によれば、接続部33(たとえば反対面接続部43)は、回路基板70側に向かって凸形状に形成されているため、電気化学セル20及びリード端子30の全体がいずれの方向に傾いても、かかる凸形状の回路基板70側の先端(ハンダ面71に最も近い箇所)がハンダ面71に接触する接触部51となり、この接触部51に隣接する両隣の箇所が間隙部52となる。
請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は2に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。すなわち、前記間隙部52は、前記ハンダ面71に対して前記接触部51を頂点として傾斜していることによって形成されていることを特徴とする。
ハンダ面71と間隙部52との間に接触部51から所定の傾斜角度に開口するハンダ溜まりとしての空間が形成される。この空間内に塗布された(又は供給された)ハンダが加熱されて溶けた後、冷却されて凝固することにより、接触部51を中心として溶着金属が形成されて、接触部51に隣接するハンダ溜まりが形成され、ハンダ面71と間隙部52とが確実に固着される。
請求項4記載の発明は、上記した請求項1又は2に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。すなわち、前記間隙部52は、前記ハンダ面71に向かって前記接触部51を頂点として湾曲していることによって形成されていることを特徴とする。
ハンダ面71と間隙部52との間には、ハンダ面71と接触部51からの湾曲面とに挟まれた湾曲空間が形成される。この空間内に塗布された(又は供給された)ハンダが加熱されて溶けた後、冷却されて凝固することにより、接触部51を中心として溶着金属が形成されて、接触部51に隣接するハンダ溜まりが形成され、ハンダ面71と間隙部52とが確実に固着される。
請求項5記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。すなわち、前記接続部33の少なくとも一部は、前記回路基板70から離れる方向に向かって突出する凸形状に形成されていることを特徴とする。
本発明には、具体的には例えば図6及び図7に示すような接続部33の一部が凸形状に形成されているものや、図10及び図11に示すような接続部33の全体が凸形状に形成されているものが含まれる。
(請求項6)
請求項6記載の発明は、上記した請求項1、2、3、4又は5に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。すなわち、前記間隙部52は、前記回路基板70から離れる方向に凹むくぼみ53を有することを特徴とする。
(請求項7)
請求項7記載の発明は、上記した請求項1、2、3、4又は5に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。すなわち、前記間隙部52は、前記回路基板70から離れる方向に凹む細長い凹溝54を、前記延設部32と前記接続部33との境界線に平行な方向に沿って有することを特徴とする。
(請求項8)
請求項8記載の発明は、上記した請求項1、2、3又は4に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。すなわち、前記接続部33の先端と前記ハンダ面71との距離Xが、前記リード端子30の厚さをtとすると、t≦X≦2×tであることを特徴とする。
本発明によれば、間隙部とハンダ面との間にハンダを溜めて保持することが可能なハンダ溜まりを設けることができるため、リード端子毎のハンダの塗布量(供給量)にばらつき等があってもその影響を受けにくい。また、溶着箇所の位置がハンダの塗りムラ(供給量の変化)や様々な方向への傾き等によって種々変動する(ばらつく)ようなことがなく、確実にハンダ付けをすることができて、回路基板への実装時(ハンダ付け時)のハンダ付けのばらつきを抑えることができ、それを実装する回路基板の製造歩留の低下を抑えることが可能なリード端子付き電気化学セルを提供することができる。
以下に、本発明を実施するための第1の実施の形態について、図1〜図4を参照しながら説明する。
本実施の形態に係るリード端子付き電気化学セル20は、回路基板70へ実装され、円板状の表裏面の一方側に正極、他方側に負極を有する電気化学セル20と、この電気化学セル20の正極側及び負極側の各々から回路基板70へ接続されるリード端子30とを有している。
リード端子30は、電気化学セル20の回路基板70側の面(基板対向面25)とは反対側の面(基板反対面26)に接続される正極側の反対面リード端子40と、基板対向面25に接続される負極側の対向面リード端子60とがある。
なお、本実施の形態では電気化学セルとして電気二重層キャパシタを例として採用しているが、特にこれに限定されるものではなく、電気化学セルとして、アルカリ電池、リチウム電池又はリチウムイオン電池等の化学電池を採用してもよいものである。
リード端子30(反対面リード端子40及び対向面リード端子60)は、電気化学セル20に溶接される溶接部31と、溶接部31から折曲され回路基板70側に延設される延設部32と、延設部32から回路基板70にハンダ付けにより接続される接続部33とを備えている。
反対面リード端子40は、ニッケルやステンレス鋼等の金属性の平板状の板からなり、セルケース21側の正極と回路基板70とを接続するものである。
反対面リード端子40は、反対面溶接部41の一方の端部からセル側折曲部44で折り曲げられて回路基板70側に延設される延設部32としての反対面延設部42を有している。この反対面延設部42は、内接四角形24の1つのコーナーにおいて反対面溶接部41の一端から回路基板70側に向かって電気化学セル20の厚さ方向に形成されている平板状の板である。
間隙部52は、接触部51を頂点として回路基板70側に向かって突出する凸形状となるように湾曲していることによって形成されている。すなわち、反対面接続部43は、図3に示すように、先端側程、回路基板70から離れる方向に湾曲するように形成され、その先端側程、回路基板70からの距離がより大きくなるような形状に形成されている。
対向面リード端子60は、ニッケルやステンレス鋼等の金属製の平板状の板からなり、セルフタ22側の負極と回路基板70のハンダ面71とを接続する。この対向面リード端子60は、その一端側に位置して電気化学セル20の回路基板70への実装時にハンダ面71と対向(対面)して配置される側のセル面(基板反対面26)にレーザー溶接で固着設置される溶接部31としての対向面溶接部61と、この対向面溶接部61の一方の端部のセル側折曲部64から回路基板70側に段差状に折り曲げられた延設部32としての対向面延設部62と、この対向面延設部62の回路基板70側の端部の基板側折曲部65で折り曲げられて回路基板70のハンダ面71にハンダ付けにより接続される平坦な接続部33としての対向面接続部63とを有している。
なお、対向面溶接部61の電気化学セル20への固着手段は、レーザー溶接に限定されず、抵抗溶接や、超音波溶接等の他の溶接方法によるものでもよいものである。
反対面接続部43及び対向面接続部63の外表面にハンダ層34が設けられている。具体的には、反対面接続部43及び対向面接続部63の回路基板70側(ハンダ面71側)の面(下面)と、その反対側の面(上面)と、それらの端部側面と、各接続部33の基板側折曲部45,65から反対面延設部42及び対向面延設部62への立ち上がり部分とにハンダ層34が設けられている。リフロー時の加熱により、上述した端部側面や立ち上がり部等からハンダが溶け始め溶着金属が形成され電気的に接続されるので、これらの部分にハンダ層34を設けておくことは有効である。なお、ハンダ層34は、ディッピング(どぶ漬け)により設けられてあるが、特に限定するものではなく、メッキ等によるものでもよい。
結果として、正極側と負極側との両方のリード端子30(反対面リード端子40及び対向面リード端子60)を回路基板70のハンダ面71に接地させようとすると、リード端子付き電気化学セル10の全体が図3(B)(C)(D)のように種々の方向に傾くが、ハンダ付けされる溶着箇所の発生位置は、接触部51を中心としてばらつかず、また、溶着金属の発生形態も接触部51を中心としてその左右に隣接した同様のものとなりばらつきは発生しない。
反対面接続部43の先端とハンダ面71との距離Xが、リード端子30の厚さtの2倍以下、且つリード端子30の厚さt以上の範囲では、適当な量のハンダを使用することができて、経済的(低コスト)で、ハンダによる固着強度も良好に維持することができる。
このリード端子付き電気化学セル10に用いられるリード端子30の厚さとしては、50〜300μmの範囲内のものが使用され、特に実際に多く実用化されているのは、50〜200μmの範囲内のものである。但し、リード端子30の厚さが50μm程度の厚さになると、リード端子30が変形しやすくなるため、リード端子30の材質や取り扱いに注意が必要になる。
(1−1)実施例1
本実施例は、上述したようなリード端子付き電気化学セル10として、図1〜図4の基本構造による直径4.8mm、厚さ1.4mmのコイン形電気二重層キャパシタを構成した例である。
セルケース21の外周から0.1mm程度離れたセル側折曲部44でセルケース21に沿って下向き方向の直角に折り曲げ加工され、さらに、基板側折曲部45で再度折り曲げ加工され、回路基板70と接続するための反対面接続部43が形成された。この回路基板70のハンダ面71との反対面接続部43は端部が内接四角形24の角部に配置され、図1に示すように、反対面接続部43が上向きに湾曲するような形状とした。このような形状に加工され、セルケース21上に配置された反対面リード端子40のセルケース21面上の部分(反対面溶接部41)にレーザー光を照射し、レーザー溶接により、3点スポット溶接して固着設置した。また、リード端子30は、接続部33(反対面接続部43及び対向面接続部63)の上下面(回路基板70側及びその反対側の面)と、端部側面と、接続部33の折曲部(基板側折曲部45及び基板側折曲部65)から延設部32(反対面延設部42及び対向面延設部62)へ立ち上がる部分付近とに予めハンダ層が設けられている。このリード端子30(反対面リード端子40及び対向面リード端子60)のハンダ層は、溶融した高温のハンダ浴にリード端子30の接続部33側を浸漬して溶融したハンダを接続部33側の表面に付着させているものである。
(1−2)実施例2
実施例2では、反対面接続部43の先端と、回路基板70のハンダ面71との距離Xが、反対面リード端子40の厚さtの2倍に設定されている。その他の構成は、実施例1と同様である。
(1−3)比較例1
比較例1では、反対面接続部43の先端と、回路基板70のハンダ面71との距離Xが、反対面リード端子40の厚さtの2.5倍に設定されている。その他の構成は、実施例1と同様である。
比較例2では、反対面接続部43の先端と、回路基板70のハンダ面71との距離Xが、反対面リード端子40の厚さtの0倍、すなわち、反対面延設部42の先端と、ハンダ面71との間に隙間が無いものである。比較例2の反対面延設部42は、図12に示すように、ハンダ面71に対して平行な平面形状に設けられているものであり、その他の構成は、実施例1と同様である。
上記実施例1、2及び比較例1、2のリード端子付き電気化学セルを、各20個ずつクリームハンダが形成された実装基板上に載置し、ピーク温度が260℃のリフロー炉に通すことによりリフローハンダ付けを行った。このリフローハンダ付けされたセルについて、強度性及び経済性について評価した。
強度性を、反対面接続部43と回路基板70のハンダ面71との強度を測定することにより行い、その時の強度性をA、Bの2段階で評価した。評価基準は以下のとおりとした。
A:接合不良端子無し(接合強度10N以上)
B:接合不良端子有り(接合強度10N未満)
経済性を、倍率が20倍の実体顕微鏡による観察を行い、通常のハンダ使用量の2倍以上と判断できるか否かにより、その時の経済性をA、Bの2段階で評価した。評価基準は以下のとおりとした。
A:ハンダ使用量が通常の2倍以上のもの発生無し
B:ハンダ使用量が通常の2倍以上のもの発生有り
(2−3)評価結果
各実施例及び比較例を用いた上記各評価方法についての評価結果を、下記表1に示す。
これに対し、本発明の範囲外である比較例1、2の試験結果、比較例1は強度性は良好であるものの経済性が劣り、比較例2は、経済性は良好であるものの強度性が劣るという結果となった。
本実施の形態に係るリード端子付き電気化学セル10は、図5の基本構造によるコイン形電気二重層キャパシタを構成した例である。なお、平面図は、図1と同様のものとなる。図5に示すように、当該電気化学セル20を回路基板70に実装した際、間隙部52がハンダ面71に対して接触部51を頂点として傾斜しているものである。すなわち、第1の実施の形態では間隙部52が湾曲していたのに対して、本実施の形態では、反対面接続部43が、電気化学セル20と反対面リード端子40とが溶接されている面と平行とはならずに、接触部51がハンダ面71に接触し、間隙部52がハンダ面71に対して傾斜した平面形状になっている。この間隙部52を平面形状とした以外は、第1の実施の形態と同様の構成になっている。
本実施の形態に係るリード端子付き電気化学セル10は、図6の基本構造によるコイン形電気二重層キャパシタを構成した例である。図6に示すように、本実施の形態に係るリード端子付き電気化学セル10は、電気化学セル20と反対面リード端子40とが溶接されている面と平行な平面形状の反対面接続部43を有している。この反対面接続部43は、当該リード端子付き電気化学セル10を回路基板70に実装した際、後述するくぼみ53を除いてハンダ面71と平行な平面形状となるものである。
本実施の形態では、上述したようなハンダ面71と平行な平面形状の反対面接続部43にくぼみ53を設けた以外は、第1の実施の形態と同様の構成からなるものである。なお、くぼみ53以外の反対面接続部43を、第1の実施の形態と同様に先端側程、回路基板70から離れる方向に湾曲させ、その先端側程、回路基板70からの距離がより大きくなるような形状に形成してもよい。
本実施の形態に係るリード端子付き電気化学セル10は、図7の基本構造によるコイン形電気二重層キャパシタを構成した例である。図7に示すように、本実施の形態に係るリード端子付き電気化学セル10は、電気化学セル20と反対面リード端子40とが溶接されている面と平行な平面形状の反対面接続部43を有している。この反対面接続部43は、当該リード端子付き電気化学セル10を回路基板70に実装した際、ハンダ面71と平行な平面形状となるものである。
本実施の形態では、ハンダ面71(回路基板70)と間隙部52(反対面リード端子40の反対面接続部43)とを固着するためのハンダの塗布量(供給量)にばらつきが生じても、回路基板70から離れる方向に凹む細長い凹溝54があることにより、その凹溝54の縦断面形状が略三角形状の内部スペースに、そのハンダの一部が入り込んでハンダを確保することができる。その結果、安定したハンダ固着強度を確保することができ、電気化学セル20が安定した状態で回路基板70上に固着され、回路基板70への実装(ハンダ付け)の際、製造歩留の低下を抑えることができる。
リード端子30の反対面接続部43に設けた上述したような凹溝54についての具体的な深さについては、第3の実施の形態のくぼみ53の深さに関して説明したように、10μm以上の深さがあることが好ましいものである。
本実施の形態に係るリード端子付き電気化学セル10は、第1の実施の形態と同様の基本構造によるコイン形電気二重層キャパシタを構成としている。図8に示すように、本実施の形態に係るリード端子付き電気化学セル10の反対面リード端子40は、第1の実施の形態と同様の反対面溶接部41及び反対面延設部42を有し、第1の実施の形態とは形状が異なる反対面接続部43を有している。第1の実施の形態では、接触部51が反対面延設部42の下方付近に位置し、その接触部51から先端側になる程、回路基板70から離れる方向に湾曲していたが、本実施の形態では、反対面接続部43は全体として回路基板70側に向かって円弧状に突出する凸形状に形成され、その接触部51は、反対面延設部42の下方と、反対面接続部43の先端との中央付近に位置している。そして、間隙部52は、ハンダ面71に向かって接触部51を頂点として反対面接続部43の先端側に対して湾曲して形成され、さらに、接触部51を頂点として反対面延設部42側(基端側)に対しても同様に湾曲して形成されている。
本実施の形態では、上述したような反対面接続部43の凸形状の相違以外は、第1の実施の形態と同様の構成からなるものであって、第1の実施の形態と同様の作用及び効果を奏する。
本実施の形態に係るリード端子付き電気化学セル10は、第1の実施の形態と同様の基本構造によるコイン形電気二重層キャパシタを構成としている。図9に示すように、本実施の形態に係るリード端子付き電気化学セル10の反対面リード端子40は、第1の実施の形態と同様の反対面溶接部41及び反対面延設部42を有し、第1の実施の形態とは形状が異なる反対面接続部43を有している。
本実施の形態では、反対面接続部43は、ハンダ面71と平行とならずに、接触部51がハンダ面71に接触し、間隙部52が傾斜のついた平面形状になっている。しかも、接触部51が、第1の実施の形態では、反対面延設部42の下方付近に位置していたのに対して、本実施の形態では、反対面接続部43の先端と反対面延設部42の下方との略中間の位置に設けてある。さらに、図9に示すように反対面接続部43の縦断面形状が接触部51を頂点とする逆三角形状となるように形成されている。
本実施の形態では、上述したような反対面接続部43の凸形状の相違以外は、第1の実施の形態と同様の構成からなるものであって、第1の実施の形態と同様の作用及び効果を奏する。
本実施の形態に係るリード端子付き電気化学セル10は、第1の実施の形態と同様の基本構造によるコイン形電気二重層キャパシタを構成としている。図10に示すように、本実施の形態に係るリード端子付き電気化学セル10の反対面リード端子40は、第1の実施の形態と同様の反対面溶接部41及び反対面延設部42を有し、第1の実施の形態とは形状が異なる反対面接続部43を有している。
本実施の形態では、反対面接続部43は、回路基板70から離れる方向に向かって突出する凸形状であって、縦断面形状が緩やかな円弧を描くように湾曲した形状に形成されている。接触部51が、反対面接続部43の基端側の反対面延設部42付近と、反対面接続部43の先端側との2カ所に形成され、間隙部52は、それらの2つの接触部51の間の凸形状の部分に形成されている。
本実施の形態では、上述した反対面接続部43の凸形状の相違及びそれに関連する内容以外は、第1の実施の形態と同様の構成や、作用効果を奏する。
本実施の形態に係るリード端子付き電気化学セル10は、第1の実施の形態と同様の基本構造によるコイン形電気二重層キャパシタを構成としている。図11に示すように、本実施の形態に係るリード端子付き電気化学セル10の反対面リード端子40は、第1の実施の形態と同様の反対面溶接部41及び反対面延設部42を有し、第1の実施の形態とは形状が異なる反対面接続部43を有している。
上述した第7及び第8の実施の形態において、反対面接続部43の基端側を回路基板70に当接させ、反対面接続部43の先端側を回路基板70から離して、反対面接続部43の全体を傾斜させるように形成してもよい。これにより、接続部33を1カ所に固定することができ、ばらつきをさらに抑えることができる。
上述した第1〜第8の実施の形態において、接触部51及び間隙部52を有する接続部33は、反対面リード端子40に設けてあるが、必ずしもこれに限定されるものではなく、対向面リード端子60に第1〜第8の実施の形態に示されるような接触部51及び間隙部52を有する接続部33を設けてもよい。さらに、反対面リード端子40及び対向面リード端子60の両方にそのような接触部51及び間隙部52を有する接触部51を設けてもよい。
21 セルケース 22 セルフタ
23 ガスケット 24 内接四角形
25 基板対向面 26 基板反対面
30 リード端子 31 溶接部
32 延設部 33 接続部
34 ハンダ層 35 溶着金属
40 反対面リード端子 41 反対面溶接部
42 反対面延設部 43 反対面接続部
44 セル側折曲部 45 基板側折曲部
51 接触部 52 間隙部
53 くぼみ 54 凹溝
60 対向面リード端子 61 対向面溶接部
62 対向面延設部 63 対向面接続部
64 セル側折曲部 65 基板側折曲部
70 回路基板 71 ハンダ面
Claims (8)
- 回路基板へ実装され、板状の表裏面のいずれか一方側に正極、他方側に負極を有する電気化学セルと、
前記電気化学セルの正極側及び負極側の各々から前記回路基板へ接続されるリード端子とを有するリード端子付き電気化学セルにおいて、
前記リード端子は、前記電気化学セルに溶接される溶接部と、前記溶接部から折曲され前記回路基板側に延設される延設部と、前記延設部から前記回路基板にハンダ付けにより接続される接続部とを備え、
正極側又は負極側の少なくともどちらか一方の前記リード端子の前記接続部は、
前記回路基板のハンダ付けされる面(以下、「ハンダ面」とする。)に接触する接触部と、
この接触部に隣接して前記ハンダ面との間に隙間を発生する間隙部とを有することを特徴とするリード端子付き電気化学セル。 - 前記接続部は、前記回路基板側に向かって突出する凸形状に形成されていることを特徴とする請求項1記載のリード端子付き電気化学セル。
- 前記間隙部は、前記ハンダ面に対して前記接触部を頂点として傾斜していることによって形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のリード端子付き電気化学セル。
- 前記間隙部は、前記ハンダ面に向かって前記接触部を頂点として湾曲していることによって形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のリード端子付き電気化学セル。
- 前記接続部の少なくとも一部は、前記回路基板から離れる方向に向かって突出する凸形状に形成されていることを特徴とする請求項1記載のリード端子付き電気化学セル。
- 前記間隙部は、前記回路基板から離れる方向に凹むくぼみを有することを特徴とする請求項1、2、3、4又は5に記載のリード端子付き電気化学セル。
- 前記間隙部は、前記回路基板から離れる方向に凹む細長い凹溝を、前記延設部と前記接続部との境界線に平行な方向に沿って有することを特徴とする請求項1、2、3、4又は5に記載のリード端子付き電気化学セル。
- 前記接続部の先端と前記ハンダ面との距離Xが、前記リード端子の厚さをtとすると、t≦X≦2×tであることを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載のリード端子付き電気化学セル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013191481A JP6249394B2 (ja) | 2013-09-17 | 2013-09-17 | リード端子付き電気化学セル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013191481A JP6249394B2 (ja) | 2013-09-17 | 2013-09-17 | リード端子付き電気化学セル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015060844A true JP2015060844A (ja) | 2015-03-30 |
JP6249394B2 JP6249394B2 (ja) | 2017-12-20 |
Family
ID=52818170
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013191481A Expired - Fee Related JP6249394B2 (ja) | 2013-09-17 | 2013-09-17 | リード端子付き電気化学セル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6249394B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
NL2020940A (en) * | 2017-05-19 | 2018-11-23 | Shindengen Electric Mfg | Electronic module, lead frame and manufacturing method for electronic module |
WO2020040460A1 (ko) * | 2018-08-21 | 2020-02-27 | 주식회사 엘지화학 | 버스바 플레이트를 포함하는 배터리 모듈 |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63174121U (ja) * | 1987-02-10 | 1988-11-11 | ||
JPH0626280U (ja) * | 1992-09-04 | 1994-04-08 | 株式会社三協精機製作所 | 半導体装置のリード構造 |
JPH09232499A (ja) * | 1996-02-26 | 1997-09-05 | Canon Inc | 半導体装置 |
JPH113696A (ja) * | 1997-06-11 | 1999-01-06 | S I I Micro Parts:Kk | 電池の端子 |
JP2002170551A (ja) * | 2000-12-01 | 2002-06-14 | Sii Micro Parts Ltd | 端子付きコイン型二次電池及びキャパシタ |
JP2002246721A (ja) * | 2001-02-14 | 2002-08-30 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 半導体装置 |
JP2008084752A (ja) * | 2006-09-28 | 2008-04-10 | Sanyo Electric Co Ltd | コイン型電池 |
WO2009078169A1 (ja) * | 2007-12-18 | 2009-06-25 | Panasonic Corporation | コイン型電気二重層キャパシタおよびキャパシタ実装体 |
-
2013
- 2013-09-17 JP JP2013191481A patent/JP6249394B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63174121U (ja) * | 1987-02-10 | 1988-11-11 | ||
JPH0626280U (ja) * | 1992-09-04 | 1994-04-08 | 株式会社三協精機製作所 | 半導体装置のリード構造 |
JPH09232499A (ja) * | 1996-02-26 | 1997-09-05 | Canon Inc | 半導体装置 |
JPH113696A (ja) * | 1997-06-11 | 1999-01-06 | S I I Micro Parts:Kk | 電池の端子 |
JP2002170551A (ja) * | 2000-12-01 | 2002-06-14 | Sii Micro Parts Ltd | 端子付きコイン型二次電池及びキャパシタ |
JP2002246721A (ja) * | 2001-02-14 | 2002-08-30 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 半導体装置 |
JP2008084752A (ja) * | 2006-09-28 | 2008-04-10 | Sanyo Electric Co Ltd | コイン型電池 |
WO2009078169A1 (ja) * | 2007-12-18 | 2009-06-25 | Panasonic Corporation | コイン型電気二重層キャパシタおよびキャパシタ実装体 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
NL2020940A (en) * | 2017-05-19 | 2018-11-23 | Shindengen Electric Mfg | Electronic module, lead frame and manufacturing method for electronic module |
US11037870B2 (en) | 2017-05-19 | 2021-06-15 | Shindengen Electric Manufacturing Co., Ltd. | Electronic module, lead frame and manufacturing method for electronic module |
WO2020040460A1 (ko) * | 2018-08-21 | 2020-02-27 | 주식회사 엘지화학 | 버스바 플레이트를 포함하는 배터리 모듈 |
US11626648B2 (en) | 2018-08-21 | 2023-04-11 | Lg Energy Solution, Ltd. | Battery module including bus bar plate |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6249394B2 (ja) | 2017-12-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5013772B2 (ja) | 電気二重層キャパシタ | |
JP5268488B2 (ja) | 端子付電気化学セル | |
CN108292730A (zh) | 电化学器件 | |
JP2008294001A5 (ja) | ||
JP6249394B2 (ja) | リード端子付き電気化学セル | |
JP2006228515A (ja) | 非水電解質二次電池 | |
JP2007012921A (ja) | 電気化学素子及び電気化学素子の製造方法 | |
KR102137846B1 (ko) | 비수 전해질 이차 전지 | |
JP4578811B2 (ja) | 非水電解質二次電池のハンダ付け方法 | |
JP5235023B2 (ja) | リード端子付き電気化学セル | |
JP6008389B2 (ja) | 電子部品、及び電子装置 | |
JP2005032938A (ja) | 電気二重層コンデンサ及び電池 | |
TWI425538B (zh) | Button type power storage unit | |
JP4570902B2 (ja) | リード端子付き電気化学セル | |
JP2004356461A (ja) | チップ型電気二重層コンデンサ及びチップ型電解質電池 | |
JP3553719B2 (ja) | 薄形リチウム電池および該電池の製造法 | |
JP2004356462A (ja) | チップ型電気二重層コンデンサ及びチップ型電解質電池 | |
JP5477754B2 (ja) | リード端子付き電気化学セル | |
JP5419051B2 (ja) | 電気化学セル用リード端子及びリード端子付き電気化学セル | |
JP4976623B2 (ja) | リフローはんだ付け実装可能な電気化学セル | |
JP5039933B2 (ja) | 非水電解質二次電池 | |
JP6249395B2 (ja) | リード端子付き電気化学セル | |
JP5740775B2 (ja) | リード端子付き電気化学セル | |
JP6705702B2 (ja) | 電気化学セル | |
JP2006108140A (ja) | 電気化学素子 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160713 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20160713 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170428 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170509 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170627 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20171031 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20171114 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20171114 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6249394 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |