JP6249395B2 - リード端子付き電気化学セル - Google Patents
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Description
従来技術には、回路基板への実装時に回路基板の表面と対向して配置される側となるセル面Aに予め設置されるリード端子Aが、電気化学セルの外周が内接する四角形(以下、「内接四角形」とする。)より小さく、かつその略内側に設置されているものがある(例えば特許文献1参照。)。また、その従来技術には、回路基板の表面の反対側となるセル面Bに設置されるもう一方のリード端子Bも前記内接四角形の略四角形内に設置されている構成が開示されている。これにより、実装面積を低減することができる。
反対面リード端子40は、セルケース21に溶接される反対面溶接板41と、この反対面溶接板41から回路基板70側に延設される反対面延設板42と、この反対面延設板42から回路基板70のハンダ付けされる面(以下、「ハンダ面71」とする。)にハンダ付けされる反対面接続板43とを備えている。
この反対面接続板43と対向面接続板63とのハンダ層が設けられた回路基板70側の面(図21の斜線領域)は、同一高さの同一平面上に配置されると共に、リード端子付き電気化学セル10を回路基板70に実装する際には、回路基板70のハンダ面71に対して平行な面となるように加工されている。
このように形成されたリード端子付き電気化学セル10は、回路基板70の所定の接続位置に載置され、ハンダ層が設けられた反対面接続板43及び対向面接続板63が回路基板70のハンダ面71にハンダ付けされることにより回路基板70に固定実装される。
請求項1記載の発明は、回路基板70へ実装され、板状の表裏面のいずれか一方側に正極、他方側に負極を有する電気化学セル20と、前記電気化学セル20の正極側及び負極側の各々から前記回路基板70へ接続されるリード端子30とを有するリード端子付き電気化学セル10において、前記電気化学セル20の前記回路基板70側の面(以下、「基板対向面25」とする。)とは反対側の面(以下、「基板反対面26」とする。)に接続される前記リード端子30は、前記基板反対面26に溶接される反対面溶接板41と、前記反対面溶接板41から折曲され前記回路基板70側に延設される反対面延設板42とを備え、前記反対面延設板42の前記回路基板70側の先端が、直接、前記回路基板70に接続されており、前記反対面延設板42の前記回路基板70側の先端は、前記電気化学セル20を前記回路基板70に実装したときの平面視において、前記電気化学セル20の外周より外側、且つ、前記電気化学セル20が内接する四角形より内側で囲まれた領域内の前記回路基板70に接続されている。
また、本発明では、反対面延設板42の回路基板70側の先端は、電気化学セル20が内接する四角形(内接四角形24)より内側で囲まれた領域内に収まるので、電気化学セル20を回路基板70上に実装した際に、基板反対面26に接続されるリード端子30が、内接四角形24からはみ出ることがなく、周囲に対して邪魔になるようなことを抑えることができる。これにより、電気化学セル20の実装面積を限られたスペース内の小さな面積にすることができる。
さらに、反対面延設板42の回路基板70側の先端は、電気化学セル20の外周より外側、且つ、内接四角形24より内側で囲まれた領域内に収まるので、仮に電気化学セル20が傾いたような場合であっても、電気化学セル20と回路基板70との間に反対面延設板42が配置されてないことにより、傾いた電気化学セル20の一部が当該リード端子30の反対面延設板42に接触するようなことを回避することができ、ショート(短絡)の発生を抑えることができる。
請求項2記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。すなわち、前記基板対向面25に接続される前記リード端子30は、前記基板対向面25に溶接される対向面溶接板61と、前記回路基板70に接続される対向面接続板63とを備えている。
(請求項3)
請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は2に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。すなわち、前記電気化学セル20は、円板状に形成され、前記反対面溶接板41は、前記電気化学セル20が内接する四角形の中心から前記四角形のコーナーに向かって前記電気化学セル20の外周円より外側に突出するように設けられ、前記反対面溶接板41の前記外側に突出する先端には、前記反対面延設板42が設けられ、前記反対面延設板42の前記回路基板70側は、前記電気化学セル20の外周円よりも大きな外周円の一部となるような形状に加工されていることを特徴とする。
さらに、反対面延設板42の回路基板70側を電気化学セル20の外周円よりも大きな外周円に沿って配置したことにより、当該外周円の直径を適当な径に調整することで内接四角形24のコーナーに反対面延設板42の先端の端面を設けないようにすることが可能となり、実装面積のさらなる低減化に加えて内接四角形24のコーナーを他の用途に使用可能なスペースとして確保することができる。これにより、回路基板70上のレイアウトが容易となる。
請求項4記載の発明は、上記した請求項1又は2に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。すなわち、前記電気化学セル20は、円板状に形成され、前記反対面溶接板41は、前記電気化学セル20が内接する四角形の中心から前記四角形のコーナーに向かって前記電気化学セル20の外周円より外側に突出するように設けられ、前記反対面溶接板41の前記外側に突出する先端側の縁には、互いに直交する第1直交縁41aと、この第1直交縁41aと同一長さの第2直交縁41bとが設けられ、前記反対面延設板42は、前記第1直交縁41aから前記回路基板70側に向かって延設される第1延設片47と、前記第2直交縁41bから前記回路基板70側に向かって延設される第2延設片48とを備え、前記電気化学セル20が内接する四角形の1つのコーナーを構成する一方の辺に沿って前記第1延設片47が配置され、前記電気化学セル20が内接する四角形の前記コーナーを構成する他方の辺に沿って前記第2延設片48が配置されることで前記反対面延設板42の前記回路基板70側の端面が、前記電気化学セル20が内接する四角形の前記コーナー内側に整合する形状に形成されていることを特徴とする。
これにより、反対面延設板42の回路基板70側を、内接四角形24からはみ出さずに内接四角形24内のコーナーに収まった状態で回路基板70の一部の狭い領域に接続することができ、電気化学セル20の回路基板70への実装面積をさらに低減化することができる。
また、内接四角形24の内側において中心から最も離れた位置に反対面延設板42を配置することができて、電気化学セル20を安定した状態で配置することができる。
請求項5記載の発明は、上記した請求項1、2、3又は4に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。すなわち、前記反対面溶接板41は、前記電気化学セル20が内接する四角形の中心から前記四角形のコーナーの1つに向かう第1反対面溶接板41cと、この第1反対面溶接板41cと直交し且つ基端側で連続すると共に、前記電気化学セル20が内接する四角形の中心から前記四角形の前記コーナーの隣のコーナーの1つに向かう第2反対面溶接板41dとを備え、前記反対面延設板42は、前記第1反対面溶接板41cの先端から前記回路基板70に向かって延設される第1反対面延設板42aと、前記第2反対面溶接板41dの先端から前記回路基板70に向かって延設される第2反対面延設板42bとを備え、前記第1反対面延設板42a及び前記第2反対面延設板42bは、前記四角形の隣り合うコーナーの前記回路基板70に接続されていることを特徴とする。
さらに、リード端子30は、電気化学セル20を回路基板70に支持するための構造材としての役割も有しているため、当該リード端子30と回路基板70との接続箇所及び接続面積を増加させることにより、電気化学セル20を回路基板70に強固に固定することができる。
結果として、電気化学セル20を回路基板70へ載置する際の安定性を向上させ、ハンダ付け時及びその後の不具合の発生を抑えることができる。
請求項6記載の発明は、上記した請求項5に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。すなわち、前記基板対向面25に接続される前記リード端子30は、前記基板対向面25に溶接される対向面溶接板61と、前記対向面溶接板61から折曲され前記回路基板70側に向かって延設される対向面延設板62と、前記対向面延設板62から前記回路基板70に接続される対向面接続板63とを備え、前記対向面接続板63は、前記電気化学セル20が内接する四角形における前記反対面延設板42が配置される前記隣り合うコーナーの対角のコーナーの少なくともいずれか一方を含む領域に配置されていることを特徴とする。
他の形態に係る発明は、次の点を特徴とする。すなわち、前記電気化学セル20は、一方に開口を有するセルケース21と、このセルケース21の前記開口を塞ぐセルフタ22とを有し、前記セルケース21は、前記電気化学セル20の前記基板対向面25側に配置され、前記セルフタ22は、前記電気化学セル20の前記基板反対面26側に配置されていることを特徴とする。
本発明では、セルケース21と反対面延設板42とが接触すると、短絡(ショート)するため、両者(具体的にはセルケース21の外周面と反対面延設板42)を離すように基板反対面26側のリード端子30が電気化学セル20に溶接される。従来のように反対面延設板42の先端から反対面接続板43を、電気化学セル20から離れる方向に設けると、リード端子30を含めた実装面積が大きくなってしまう。本発明では、そのような反対面接続板43を設けずに反対面延設板42の先端が直接、回路基板70に接続する構成であるため、リード端子30の反対面接続板43のスペースが不要となり、リード端子30を含めた実装面積を低減することができる。
本発明によれば、基板反対面に接続されるリード端子を回路基板へ接続するために必要な回路基板側のスペースは、反対面延設板の先端が接続されるスペースだけでよく、電気化学セルの回路基板への実装面積を低減することができるリード端子付き電気化学セルを提供することができる。
第1の実施の形態を図1〜図4にしたがって説明する。
図1〜図3に示すように、本実施の形態に係るリード端子付き電気化学セル20は、回路基板70へ実装され、円板状の表裏面の一方側に正極、他方側に負極を有する電気化学セル20と、この電気化学セル20の正極側及び負極側の各々から回路基板70へ接続されるリード端子30とを有している。
リード端子30は、電気化学セル20の回路基板70側の面(基板対向面25)とは反対側の面(基板反対面26)に接続される正極側の反対面リード端子40と、基板対向面25に接続される負極側の対向面リード端子60とがある。
なお、本実施の形態では電気化学セルとして電気二重層キャパシタを採用しているが、特にこれに限定されるものではなく、電気化学セルとして、アルカリ電池、リチウム電池又はリチウムイオン電池等の化学電池を採用してもよいものである。
反対面リード端子40は、基板反対面26に溶接される反対面溶接板41と、反対面溶接板41のセル側折曲部44(具体的にはセルケース21の外周から所定距離(たとえば0.1mm)離れた箇所)で折曲され回路基板70側に延設される反対面延設板42とを備えている。この反対面延設板42の回路基板70側の先端が、直接、回路基板70に接続されている。
具体的には、セルケース21上に配置された反対面溶接板41にレーザー光を照射し、レーザー溶接により3点スポット溶接して固着している。もちろん、溶接方法や溶接個数等は上述したものに限定されるものではなく、抵抗溶接、超音波溶接等の他の溶接方法を用いて、他の異なる個数の溶接箇所によるものでもよい。
反対面延設板42には、電気化学セル20の厚みの2分の1付近から回路基板70側に向かって、電気化学セル20の外周円よりも大きな外周円の一部となるような形状にしぼり加工されたしぼり加工部49が設けられている。
反対面延設板42は、回路基板70側の端部でハンダ付けによりハンダ面71に接続される。この反対面延設板42の回路基板70側の端面には、予めハンダ層が設けられている。これにより、リフローハンダ付けタイプのリード端子30に好適なものとなる。もちろん、ハンダ付けの方法は、リフローハンダ付けに限定されるものではなく、フロー方式や、手付け方式等の他の方式によるものにも対応可能である。反対面延設板42の回路基板70側の端面は、対向面リード端子60の後述する対向面接続板63のハンダ面71側の面と略同一高さで同一平面上に配置されるように加工されている。
対向面リード端子60は、その一端側に位置して電気化学セル20の回路基板70への実装時に電気化学セル20の基板対向面25にレーザー溶接で固着設置される対向面溶接板61と、この対向面溶接板61の一方の端部のセル側折曲部64から回路基板70側に段差状に折り曲げられた対向面延設板62と、この対向面延設板62の回路基板70側の端部の基板側折曲部65で折り曲げられて回路基板70のハンダ面71と平行に配置されてハンダ面71にハンダ付けにより接続される平坦な対向面接続板63とを有している。
対向面溶接板61を基板対向面25に溶接する際には、対向面リード端子60を内接四角形24の内側に入るようにセルフタ22上に載せ、対向面溶接板61にレーザー光を照射し、レーザー溶接により3点スポット溶接を行うことで対向面溶接板61を基板対向面25に固着している。もちろん、この溶接方法や溶接個数等は上述したものに限定されるものではなく、抵抗溶接、超音波溶接等の他の溶接方法を用いて、他の異なる個数の溶接箇所によるものでもよい。
さらに、図3に示すように、反対面延設板42の回路基板70側を電気化学セル20の外周円よりも大きな外周円に沿って配置し、当該外周円の直径を内接四角形24のコーナーに反対面延設板42の先端の端面が配置されないような径としている。これにより、実装面積のさらなる低減化に加えて内接四角形24の4つのコーナーのうち、対向面接続板63が配置される1つのコーナーを除いて残りの3つのコーナーを他の用途に使用可能なスペースとして確保することができる。これにより、回路基板70上のレイアウトが容易となる。
さらに、反対面リード端子40の反対面延設板42の回路基板70側の先端は、電気化学セル20の外周より外側、且つ内接四角形24より内側で囲まれた領域内に収まるので、電気化学セル20と回路基板70との間に反対面延設板42は配置されてなく、仮に電気化学セル20が傾いたような場合であっても、傾いた電気化学セル20の一部が当該リード端子30の反対面延設板42に接触するようなことを回避することができ、ショート(短絡)の発生を抑えることができる。
第2の実施の形態を図5〜図8にしたがって第1の実施の形態と異なる点を主に説明する。
図5〜図7に示すように、本実施の形態でも、第1の実施の形態と同様に、反対面リード端子40は、基板反対面26に溶接される反対面溶接板41と、この反対面溶接板41から折曲され回路基板70に延設される反対面延設板42とを備え、この反対面延設板42の回路基板70側の先端が、直接、回路基板70にハンダ付けにより接続されている。
本実施の形態に係る反対面溶接板41は、電気化学セル20が内接する四角形の中心から四角形の1つのコーナーに向かって電気化学セル20の外周円より外側に突出するように形成されている。この反対面溶接板41の外側に突出する先端側の縁には、互いに直交する第1直交縁41aと、この第1直交縁41aと同一長さの第2直交縁41bとが設けられている。
なお、本実施の形態において、図7に示すように、第1延設片47と第2延設片48とは、「く」の字状に連続するように形成されているが、これに限定されるものではなく、第1延設片47と、第2延設片48との間に隙間を設けるようにしてもよい。
本実施の形態によれば、反対面延設板42の回路基板70側を、内接四角形24からはみ出さずに内接四角形24内の1つのコーナー内側に収まった状態で回路基板70の一部の狭い領域に接続することができ、電気化学セル20の回路基板70への実装面積をさらに低減化することができる。
本実施の形態のように、反対面リード端子40の反対面延設板42の端面形状において、多数の角部が形成されると角部にハンダが溜まりやすいため、角部が多くなることでハンダ付けの強度がアップし、電気化学セル20の回路基板70への実装時の製造歩留の低下を抑えることができる。リード端子30のハンダ面71に接続される箇所(反対面延設板42の先端面)の形状については、角部や曲線の数が多い程、形状が複雑になってリード端子30の製造に困難さが伴うことになるが、接地箇所や接地面積が多くなり端子として効果的なものとなる。
第3の実施の形態を図9〜図11にしたがって説明する。
図9〜図11に示すように、本実施の形態でも、第1の実施の形態と同様に、反対面リード端子40は、基板反対面26に溶接される反対面溶接板41と、この反対面溶接板41から折曲され回路基板70に延設される反対面延設板42とを備え、この反対面延設板42の回路基板70側の先端が、直接、回路基板70にハンダ付けにより接続されている。
反対面延設板42は、第1反対面溶接板41cの先端から回路基板70に向かって延設される第1反対面延設板42aと、第2反対面溶接板41dの先端から回路基板70に向かって延設される第2反対面延設板42bとを備えている。
本実施の形態では、対向面リード端子60の対向面接続板63は、内接四角形24における反対面延設板42が配置される隣り合うコーナーの対角のコーナーの一方を含む領域に配置されている。なお、対向面接続板63は、内接四角形24における反対面延設板42が配置される隣り合うコーナーの対角のコーナーの両方を含む領域に配置することもできる(図16参照)。
なお、第1反対面延設板42a及び第2反対面延設板42bのいずれも、第1の実施の形態の反対面延設板42で説明したものと同様に、第1反対面延設板42a及び第2反対面延設板42bの回路基板70側(具体的には、回路基板70側から電気化学セル20の厚みの2分の1の位置まで)には、電気化学セル20の外周円よりも大きな外周円の一部となるような形状にしぼり加工されたしぼり加工部49がそれぞれ形成されている。
結果として、電気化学セル20を回路基板70へ載置する際の安定性を向上させ、ハンダ付け時及びその後の不具合の発生を抑えることができる。
また、接続箇所を2カ所として反対面リード端子40と回路基板70との接続面積を増加させたことで、それよりも接続面積の小さな接続箇所が1カ所のものより当該リード端子30と回路基板70とが接触する部分の電気抵抗を小さくすることができ、発熱等による電流損失も少なくすることができる。
第4の実施の形態を図12〜図15にしたがって説明する。
図12〜図14に示すように、本実施の形態でも、第1の実施の形態と同様に、反対面リード端子40は、基板反対面26に溶接される反対面溶接板41と、この反対面溶接板41から折曲され回路基板70に延設される反対面延設板42とを備え、この反対面延設板42の回路基板70側の先端が、直接、回路基板70にハンダ付けにより接続されている。
本実施の形態に係る反対面溶接板41は、第3の実施の形態と同様に、内接四角形24の中心から内接四角形24のコーナーの1つに向かう第1反対面溶接板41cと、内接四角形24の中心から内接四角形24のコーナーの隣のコーナーの1つに向かう第2反対面溶接板41dとを備えている。この第2反対面溶接板41dは、第1反対面溶接板41cと直交し、さらに、第2反対面溶接板41dは、基端側で第1反対面溶接板41cと連続し全体として「く」の字状に形成されている。
第1反対面溶接板41cの前記外側に突出する先端側の縁には、互いに直交する第1直交縁41aと、この第1直交縁41aと同一長さの第2直交縁41bとが設けられている。
同様に、第2反対面溶接板41dの前記外側に突出する先端側の縁にも、互いに直交する第1直交縁41aと、この第1直交縁41aと同一長さの第2直交縁41bとが設けられている。
第1反対面延設板42a及び第2反対面延設板42bのいずれも、第1直交縁41aから回路基板70側に向かって延設される第1延設片47と、第2直交縁41bから回路基板70側に向かって延設される第2延設片48とをそれぞれ備えている。
本実施の形態によれば、反対面延設板42の回路基板70側の「く」の字状に形成された端面が、内接四角形24の隣り合う2つのコーナー内側に整合する形状に形成されている。
その他の構成は、第2の実施の形態で説明したものと同様であり、それらは第2の実施の形態で説明したものと同様の作用及び効果を有する。
また、内接四角形24の内側において内接四角形24の中心から最も離れた隣り合うコーナー位置に反対面延設板42を配置することができて、電気化学セル20を安定した状態で配置することができる。
本実施の形態では、回路基板70のハンダ面71に接続されるリード端子30の反対面延設板42の端面形状の角部が、第2の実施の形態よりもさらに多くなっているため、これらの角部にハンダを溜めることができ、さらにハンダ付けの強度がアップし、電気化学セル20の回路基板70への実装時の製造歩留の低下を抑えることができる。
第5の実施の形態を図16にしたがって説明する。
図16に示すように、本実施の形態は、対向面リード端子60の全体形状が内接四角形24の2つのコーナーを含むような略長方形状に形成されている。この対向面リード端子60の対向面接続板63は、内接四角形24における反対面延設板42が配置される隣り合うコーナーの対角のコーナーの両方を含む領域に配置されている。
本実施の形態では、対向面接続板63が、隣り合うコーナーの両方を含む領域に配置されているため、1つのコーナーだけを含むような対向面接続板63と比較して、ハンダ面71との接触面積を増大させることができる。
なお、ここで、第1〜第4の実施の形態における対向面リード端子60を、本実施の形態の対向面リード端子60にすることもできる。
第6の実施の形態を図17、図18にしたがって説明する。
本実施の形態は、第1の実施の形態の円板状の電気化学セル20の表裏が逆になっているものである。セルケース21は電気化学セル20の基板対向面25側に配置され、セルフタ22は電気化学セル20の基板反対面26側に配置されている。そして、この基板反対面26のセルフタ22に反対面リード端子40の反対面溶接板41が溶接され、この反対面溶接板41の端部から反対面延設板42が回路基板70のハンダ面71に延設されている。この反対面延設板42とセルケース21の外周面との間の距離は、第1〜第5の実施の形態における同様の箇所の距離と比べて、両者が接触して短絡(ショート)しないように長く設けてある(すなわち、両者が十分離れるように配置されている。)。基板対向面25のセルケース21には、平板状の1枚の対向面リード端子60が溶接され、その回路基板70側の面がハンダ面71にハンダ付けされている。なお、本実施の形態に係る対向面リード端子60は、第1〜第5の実施の形態のような段差のあるものとは形状が異なり、平板状の1枚のものであるが、必ずしもこれに限定されるものではなく、第1〜第5の実施の形態で用いたような対向面リード端子60を用いてもよい。
また、本実施の形態では、反対面延設板42は内接四角形24の角部付近に配置されて内接四角形24から周囲にはみ出しているがその配置は必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば、反対面延設板42の端部をさらに内接四角形24から離れた外方に配置してもよく、また、逆に反対面延設板42の端部をセルケース21の外周面に接触しないように小さなものにして内接四角形24の内側に収まるようにしてもよい。
21 セルケース 22 セルフタ
23 ガスケット 24 内接四角形
25 基板対向面 26 基板反対面
30 リード端子 31 溶接板
32 延設板 33 接続板
40 反対面リード端子 41 反対面溶接板
41a 第1直交縁 41b 第2直交縁
41c 第1反対面溶接板 41d 第2反対面溶接板
42 反対面延設板 42a 第1反対面延設板
42b 第2反対面延設板 43 反対面接続板
44 セル側折曲部 47 第1延設片
48 第2延設片 49 しぼり加工部
60 対向面リード端子 61 対向面溶接板
62 対向面延設板 63 対向面接続板
64 セル側折曲部 65 基板側折曲部
66 切欠部 70 回路基板
71 ハンダ面
Claims (6)
- 回路基板へ実装され、板状の表裏面のいずれか一方側に正極、他方側に負極を有する電気化学セルと、
前記電気化学セルの正極側及び負極側の各々から前記回路基板へ接続されるリード端子とを有するリード端子付き電気化学セルにおいて、
前記電気化学セルの前記回路基板側の面(以下、「基板対向面」とする。)とは反対側の面(以下、「基板反対面」とする。)に接続される前記リード端子は、前記基板反対面に溶接される反対面溶接板と、前記反対面溶接板から折曲され前記回路基板側に延設される反対面延設板とを備え、
前記反対面延設板の前記回路基板側の先端が、直接、前記回路基板に接続されており、
前記反対面延設板の前記回路基板側の先端は、
前記電気化学セルを前記回路基板に実装したときの平面視において、
前記電気化学セルの外周より外側、且つ、前記電気化学セルが内接する四角形より内側で囲まれた領域内の前記回路基板に接続されているリード端子付き電気化学セル。 - 前記基板対向面に接続される前記リード端子は、
前記基板対向面に溶接される対向面溶接板と、前記回路基板に接続される対向面接続板とを備える請求項1に記載のリード端子付き電気化学セル。 - 前記電気化学セルは、円板状に形成され、
前記反対面溶接板は、前記電気化学セルが内接する四角形の中心から前記四角形のコーナーに向かって前記電気化学セルの外周円より外側に突出するように設けられ、
前記反対面溶接板の前記外側に突出する先端には、前記反対面延設板が設けられ、
前記反対面延設板の前記回路基板側は、前記電気化学セルの外周円よりも大きな外周円の一部となるような形状に加工されている請求項1又は2に記載のリード端子付き電気化学セル。 - 前記電気化学セルは、円板状に形成され、
前記反対面溶接板は、前記電気化学セルが内接する四角形の中心から前記四角形のコーナーに向かって前記電気化学セルの外周円より外側に突出するように設けられ、
前記反対面溶接板の前記外側に突出する先端側の縁には、互いに直交する第1直交縁と、この第1直交縁と同一長さの第2直交縁とが設けられ、
前記反対面延設板は、
前記第1直交縁から前記回路基板側に向かって延設される第1延設片と、
前記第2直交縁から前記回路基板側に向かって延設される第2延設片とを備え、
前記電気化学セルが内接する四角形の1つのコーナーを構成する一方の辺に沿って前記第1延設片が配置され、前記電気化学セルが内接する四角形の前記コーナーを構成する他方の辺に沿って前記第2延設片が配置されることで前記反対面延設板の前記回路基板側の端面が、前記電気化学セルが内接する四角形の前記コーナー内側に整合する形状に形成されている請求項1又は2に記載のリード端子付き電気化学セル。 - 前記反対面溶接板は、
前記電気化学セルが内接する四角形の中心から前記四角形のコーナーの1つに向かう第1反対面溶接板と、
この第1反対面溶接板と直交し且つ基端側で連続すると共に、前記電気化学セルが内接する四角形の中心から前記四角形の前記コーナーの隣のコーナーの1つに向かう第2反対面溶接板とを備え、
前記反対面延設板は、
前記第1反対面溶接板の先端から前記回路基板に向かって延設される第1反対面延設板と、
前記第2反対面溶接板の先端から前記回路基板に向かって延設される第2反対面延設板とを備え、
前記第1反対面延設板及び前記第2反対面延設板は、前記四角形の隣り合うコーナーの前記回路基板に接続されている請求項1、2、3又は4に記載のリード端子付き電気化学セル。 - 前記基板対向面に接続される前記リード端子は、前記基板対向面に溶接される対向面溶接板と、前記対向面溶接板から折曲され前記回路基板側に向かって延設される対向面延設板と、前記対向面延設板から前記回路基板に接続される対向面接続板とを備え、
前記対向面接続板は、前記電気化学セルが内接する四角形における前記反対面延設板が配置される前記隣り合うコーナーの対角のコーナーの少なくともいずれか一方を含む領域に配置されている請求項5に記載のリード端子付き電気化学セル。
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