JP2015060389A - 生産指示システム、及び生産指示方法 - Google Patents

生産指示システム、及び生産指示方法 Download PDF

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Abstract

【課題】生産計画が変更された際に各々の工程における指示内容を短時間で生成することが可能な生産指示システムを提供することである。【解決手段】本発明にかかる生産指示システムでは、指示内容生成部10において各々の生産対象物(車両)の生産指示データ21を受信し、当該生産指示データ21を用いて生産ライン50の各々の工程A〜Cにおける指示内容22を生成している。そして、各々の工程A〜Cに設けられた表示器41a〜41cに、各々の工程A〜Cに対応した指示内容を表示している。指示内容生成部10は、生産指示データ21に含まれる各々の部品データと、当該部品データに対応した部品を取り付ける各々の工程とを対応付け、各々の工程に応じたレイアウトで表示器に部品情報が表示されるように指示内容を生成している。【選択図】図1

Description

本発明は、生産ラインで使用される生産指示システム、及び生産指示方法に関する。
自動車等の生産ラインでは、複数種類の車両を同一の生産ラインで生産している。このような生産ラインでは、各車両の生産指示内容(部品情報)を作業者に知らせるために、生産ラインに設置されたプリンタで生産指示帳票を印刷し、印刷した生産指示帳票を車両に貼り付けている。生産ラインの各工程の作業者は、各車両に貼り付けられた生産指示帳票に基づいて作業を行う。
図12は、背景技術にかかる生産指示システムの概要を説明するための図である。図12に示す生産指示システムでは、各車両の生産指示データが生産指示サーバ101に保存されている。生産指示サーバ101は、プリンタ102に各車両の生産指示データを出力する。プリンタ102は、受信した生産指示データを印刷して生産指示帳票103を作成する。生産ライン105を流れている各車両104_1〜104_3には、各車両104_1〜104_3に固有の生産指示内容を示した生産指示帳票103_1〜103_3が貼り付けられている。
生産ライン105の各工程A〜Cの作業者は、生産指示帳票103_1〜103_3に基づいて作業を行う。このとき作業者は、生産指示帳票103_1〜103_3に記載されている指示内容のうち、自身が担当している工程に対応した指示内容にしたがって作業を行う。例えば、工程Aの作業者は、生産指示帳票103_1〜103_3に記載されている指示内容のうち、工程Aに対応した指示内容(つまり、工程Aで取り付ける部品情報)にしたがって作業を行う。このような生産指示システムを用いることで、複数種類の車両を同一の生産ラインで生産することができる。
特許文献1には、生産ラインを流れる各車両に生産指示帳票を貼り付けることなく、各工程の作業者に各車両に取り付ける部品を指示する生産指示システムに関する技術が開示されている。
特開平03−066533号公報
背景技術で説明した生産指示システムでは、各工程における生産指示内容(部品情報)を作業者に知らせるために、生産対象物である各車両に生産指示帳票を貼り付けている。このような生産指示システムでは、生産台数の変更やモデルチェンジなど生産計画が変更された際に、生産指示帳票を更新する必要がある。
しかしながら、生産指示帳票を更新する場合は、生産指示内容(部品情報)と各工程との対応付けや表示レイアウトの設定を行う必要がある。従来では、生産指示帳票を更新する際に、専任の作業者が情報を集約して、生産指示内容(部品情報)と各工程との対応付けや表示レイアウトの設定を行っていた。このため、生産計画が変更された際、生産指示帳票の更新に時間がかかるという問題があった。
上記課題に鑑み本発明の目的は、生産計画が変更された際に各々の工程における指示内容を短時間で生成することが可能な生産指示システム、及び生産指示方法を提供することである。
本発明にかかる生産指示システムは、生産ラインで生産される各々の生産対象物の生産指示データを受信し、当該生産指示データを用いて前記生産ラインの各々の工程における指示内容を生成する指示内容生成部と、前記生産ラインの各々の工程に設けられ、当該各々の工程に対応した前記指示内容を表示する表示器と、を備える。前記指示内容生成部は、前記生産指示データに含まれる各々の部品データと、当該部品データに対応した部品を取り付ける各々の工程とを対応付け、前記各々の工程に応じたレイアウトで前記表示器に前記部品データに対応した部品情報が表示されるように前記指示内容を生成する。
本発明にかかる生産指示方法は、生産ラインで生産される各々の生産対象物の生産指示データを受信し、前記生産指示データを用いて前記生産ラインの各々の工程における指示内容を生成し、前記各々の工程に対応した前記指示内容を、前記生産ラインの各々の工程に設けられた表示器に表示する、生産指示方法であって、前記指示内容を生成する際、前記生産指示データに含まれる各々の部品データと、当該部品データに対応した部品を取り付ける各々の工程とを対応付け、前記各々の工程に応じたレイアウトで前記表示器に前記部品データに対応した部品情報が表示されるように前記指示内容を生成する。
本発明により、生産計画が変更された際に各々の工程における指示内容を短時間で生成することが可能な生産指示システム、及び生産指示方法を提供することができる。
実施の形態1にかかる生産指示システムを示すブロック図である。 実施の形態1にかかる生産指示システムの詳細を示すブロック図である。 各工程の表示器に表示される指示内容の一例を示す図である。 指示内容生成部の構成例を示すブロック図である。 実施の形態1にかかる生産指示方法を示すフローチャートである。 実施の形態2にかかる生産指示システムを示すブロック図である。 実施の形態2にかかる生産指示システムの詳細を示すブロック図である。 実施の形態2にかかる生産指示方法を示すフローチャートである。 作業結果情報の解析結果の一例を示す図である。 作業結果情報の解析結果の一例を示す図である。 作業結果情報の解析結果の一例を示す図である。 背景技術にかかる生産指示システムの概要を説明するための図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
以下では、自動車の生産指示システムを例として説明するが、本発明は自動車以外の生産対象物の生産指示システムにも適用することができる。
<実施の形態1>
図1は、実施の形態1にかかる生産指示システムを示すブロック図である。本実施の形態にかかる生産指示システムは、生産ライン50の各々の工程A〜Cに設けられた表示器41a〜41cに、各々の工程に対応した指示内容を表示するシステムである。生産ライン50は複数の工程A〜Cに分かれており、各々の工程A〜Cを担当している作業者は、表示器41a〜41cに表示されている指示内容に従い、各々の工程に流れてきた車両(生産対象物)61_1〜61_3に対して作業を行う。各々の表示器41a〜41cには、各々の工程A〜Cにおいて必要な指示内容(例えば、各々の工程で取り付ける部品の情報のみ)が表示される。車両61_1〜61_3は工程A、工程B、工程Cの順に流れる。なお、本実施の形態では、例として3つの工程(工程A〜C)を備える場合について説明するが、生産ライン50はこれ以上の工程を備えていてもよい。
生産指示サーバ31は、生産ライン50で生産する各々の車両の生産指示データ21を指示内容生成部10に出力する。ここで生産指示データ21には、車両の識別コードと、当該車両に取り付ける部品の部品データとが含まれている。生産指示データは車両毎に付与される。例えば、車両61_1には車両61_1に固有の生産指示データが付与される。この場合、車両61_1の生産指示データには、車両61_1の識別コードと、車両61_1に取り付ける部品の部品データとが含まれている。
指示内容生成部10は、生産ライン50で生産される各々の車両61_1〜61_3の生産指示データ21を受信し、生産指示データ21を用いて生産ライン50の各々の工程A〜Cにおける指示内容を生成する。このとき、指示内容生成部10は、生産指示データ21に含まれる各々の部品データと、当該部品データに対応した部品を取り付ける各々の工程A〜Cとを対応付け、各々の工程A〜Cに応じたレイアウトで表示器41a〜41cに部品データに対応した部品情報が表示されるように指示内容を生成する。指示内容生成部10で生成された指示内容22は、ネットワーク15を介して各々の表示器41a〜41cに送信される。
図1に示すタイミングでは、表示器41aには工程Aにおいて車両61_3に取り付ける部品の情報が表示され、表示器41bには工程Bにおいて車両61_2に取り付ける部品の情報が表示され、表示器41cには工程Cにおいて車両61_1に取り付ける部品の情報が表示される。また、車両61_1〜61_3は生産ライン50を工程A、工程B、工程Cの順に流れているので、例えば表示器Bには、一つ前の指示内容として車両61_1に取り付ける部品の情報が表示され、一つ後の指示内容として車両61_3に取り付ける部品の情報が表示される。
図2は、本実施の形態にかかる生産指示システムの詳細を示すブロック図である。図2に示すように、指示内容生成部10は、並び順決定部11、指示イメージ生産部12、及び設定情報記憶部13を備える。
並び順決定部11は、各々の工程A〜Cを流れる車両61_1〜61_3の順番と、各々の工程A〜Cにおいて車両61_1〜61_3に取り付ける部品の順番とが対応するように、各々の工程A〜Cにおける部品データの並び順を決定する。並び順が決定された部品データは並び順決定部11に一時的に蓄積される。
設定情報記憶部13はレイアウト設定情報を格納している。レイアウト設定情報は、各々の表示器41a〜41cに、部品データに対応した部品情報を表示する際のレイアウトに関する情報である。レイアウト設定情報は、表示器毎(つまり、工程毎)に決定されている。また設定情報記憶部13は、表示設定情報や部品変換設定情報を格納していてもよい。
表示設定情報は、各々の表示器41a〜41cに表示される部品の表示方法を設定するための情報である。例えば、表示器に表示される部品情報(文字)の色や大きさを設定したり、部品情報を点滅させて表示するか否かを設定したりすることができる。例えば部品の種類毎に表示される色を変えたり点滅させたりしてもよい。このように、表示される部品情報に視覚的な変化をつけることで、作業者のミスを抑制することができる。
部品変換設定情報は、生産指示データに含まれている部品データを、当該部品データに対応した部品情報(作業者が識別することができる文字や記号)に変換するための情報である。例えば、部品変換設定情報は、部品データ(部品を特定する部品コード)と、当該部品データに対応する部品情報(イメージデータ)とを対応づけたテーブルで構成することができる。
設定情報記憶部13に格納されているレイアウト設定情報、表示設定情報、及び部品変換設定情報は、指示内容生成部10に接続されている入力手段(不図示)を用いて、生産ラインの管理者が現場のニーズに応じて適宜変更することができる。
指示イメージ生成部12は、設定情報記憶部13に格納されている設定情報を用いて、各々の工程における指示イメージを生成する。例えば、指示イメージ生成部12は、工程毎のレイアウト設定にしたがい、部品データを用いて指示内容である指示イメージを工程毎に生成する。指示イメージ生成部12で生成された指示内容(指示イメージ)22は、各々の工程が備える表示器41a〜41cに送信される。各々の表示器41a〜41cは、受信した指示内容(指示イメージ)22を表示する。
図3は、各工程A〜Cの表示器41a〜41cに表示される指示内容(指示イメージ)の一例を示す図である。図3に示す例では、工程Aで取り付けられる部品は部品Aであり、表示器A(41a)には部品Aに関する部品情報(部品情報K〜N)が、表示器41a(工程A)に固有のレイアウトで表示される。工程Bで取り付けられる部品は部品Bであり、表示器B(41b)には部品Bに関する部品情報(部品情報P〜R)が、表示器41b(工程B)に固有のレイアウトで表示される。工程Cで取り付けられる部品は部品Cであり、表示器C(41c)には部品Cに関する部品情報(部品情報S〜T)が、表示器41c(工程C)に固有のレイアウトで表示される。このとき、例えば表示器41aの部品情報Nを点滅させて表示したり、部品情報Nを所定の色で表示したりしてもよい。このような設定情報は設定情報記憶部13に表示設定情報として格納されている。各々の表示器に表示される部品情報には、部品名(ハンドル、ワイパーなど)、部品の種類(色、型など)、取り付け位置(左ハンドル、右ハンドルなど)などが含まれている。
このように、表示器41a〜41cには、各々の工程A〜Cに対応したレイアウト設定で部品情報が表示される。換言すると、現場(生産ライン)のニーズに応じたレイアウト設定で、各々の表示器に部品情報を表示することができる。また、各々の表示器41a〜41cには、各々の工程A〜Cにおいて必要な指示内容(例えば、各々の工程で取り付ける部品の情報のみ)が表示される。
図4は、指示内容生成部10の構成例を示すブロック図である。図4に示すように、指示内容生成部10が備える並び順決定部11は、部品データ振り分け部51と部品データ蓄積部52a〜52cとを有する。部品データ振り分け部51は、生産指示データ21に含まれている部品データを、当該部品データに対応する工程に振り分ける。部品データ蓄積部52a〜52cは、部品データ振り分け部51で振り分けられた部品データを蓄積する。ここで部品データ蓄積部52a〜52cはそれぞれ、工程A〜Cにおいて取り付けられる部品の部品データを蓄積する。
例えば、工程Aにおいて取り付けられる部品を部品Aとすると、部品データ振り分け部51は、生産指示データ21に部品Aの部品データが含まれている場合、部品Aの部品データを部品データ蓄積部(工程A)52aに出力する。同様に、工程Bにおいて取り付けられる部品を部品Bとすると、部品データ振り分け部51は、生産指示データ21に部品Bの部品データが含まれている場合、部品Bの部品データを部品データ蓄積部(工程B)52bに出力する。同様に、工程Cにおいて取り付けられる部品を部品Cとすると、部品データ振り分け部51は、生産指示データ21に部品Cの部品データが含まれている場合、部品Cの部品データを部品データ蓄積部(工程C)52cに出力する。
このとき、部品データ蓄積部52aに蓄積されている部品データの順番(つまり、表示器41aに表示される部品情報の順番)は、工程Aにおいて各々の車両に取り付ける部品の順番(つまり工程Aに流れてくる車両の順番)と対応している。部品データ蓄積部52b、52cに蓄積されている部品データの順番についても同様である。
指示イメージ生成部12は、各々の表示器41a〜41c(つまり、工程A〜C)と対応するように設けられた指示イメージ生成部(工程A〜工程C)53a〜53cを備える。指示イメージ生成部(工程A)53aは、表示器41aに表示する指示イメージを、部品データ蓄積部(工程A)52aに蓄積されている部品データを用いて生成する。このとき、指示イメージ生成部(工程A)53aは、設定情報記憶部13に格納されている設定情報(工程Aの指示イメージに固有の設定情報)を用いて、表示器41aに表示する指示イメージを生成する。指示イメージ生成部(工程A)53aで生成された指示内容(指示イメージ)22aは、表示器41aに送信される。表示器41aは、受信した指示内容(指示イメージ)22aを表示する。指示イメージ生成部(工程B)53b及び表示器41b、並びに指示イメージ生成部(工程C)53c及び表示器41cについても同様である。
図4に示した指示内容生成部10の構成例では、並び順決定部11及び指示イメージ生成部12が、部品データ振り分け部51において振り分けられた部品データを並列に処理する場合について示した。しかし、本実施の形態にかかる生産指示システムでは、指示内容生成部10の構成は図4に示した構成例に限定されることはない。例えば、並び順決定部11及び指示イメージ生成部12が、工程A〜Cに対応する部品データを直列に処理するように構成してもよい。この場合は、図2に示した並び順決定部11は、工程A〜Cに対応する部品データを直列に出力する。また、指示イメージ生成部12は、表示器41a〜41cに表示する指示イメージを、並び順決定部11で決定された順番で順次生成し、表示器41a〜41cに出力する。
次に、本実施の形態にかかる生産指示システムの動作(つまり、生産指示方法)について、図5に示すフローチャートを用いて説明する。まず、指示内容生成部10(図1、図2参照)は、生産ライン50で生産される各々の車両61_1〜61_3の生産指示データ21を受信する(ステップS1)。次に、指示内容生成部10の並び順決定部11(図2参照)は、各々の工程A〜Cを流れる車両61_1〜61_3の順番と、各々の工程A〜Cにおいて車両61_1〜61_3に取り付ける部品の順番とが対応するように、各々の工程A〜Cにおける部品データの並び順を決定する(ステップS2)。
次に、指示内容生成部10の指示イメージ生成部12は、設定情報記憶部13に格納されている設定情報(レイアウト設定情報など)を用いて、各々の工程における指示イメージを生成する(ステップS3)。指示イメージ生成部12で生成された指示内容(指示イメージ)22は、各々の工程が備える表示器41a〜41cに送信される。各々の表示器41a〜41cは、受信した指示内容(指示イメージ)22を表示する(ステップS4)。各々の工程A〜Cの作業者は、各々の表示器41a〜41cに表示されている指示内容(指示イメージ)に従って作業を行う(ステップS5)。以降、ステップS3〜S5の動作を繰り返す。なお、各工程において部品データの並び替えが必要な場合は、ステップS2の動作(並び順の決定)を実施する。また、新たに生産指示データを受信する必要がある場合は、ステップS1の動作(生産指示データを受信)を実施する。
図12に示した従来の生産指示システムでは、各工程A〜Cにおける生産指示内容(部品情報)を作業者に知らせるために、生産対象物である各車両104_1〜104_3に生産指示帳票103_1〜103_3を貼り付けていた。このような生産指示システムでは、生産台数の変更やモデルチェンジなど生産計画が変更された際に、生産指示帳票103_1〜103_3を更新する必要があった。
しかしながら、生産指示帳票を更新する場合は、生産指示内容(部品情報)と各工程との対応付けや表示レイアウトの設定を行う必要がある。従来では、生産指示帳票を更新する際に、専任の作業者が情報を集約して、生産指示内容(部品情報)と各工程との対応付けや表示レイアウトの設定を行っていた。このため、生産計画が変更された際、生産指示帳票の更新に時間がかかるという問題があった。
そこで本実施の形態にかかる生産指示システムでは、指示内容生成部10において各々の生産対象物(車両)の生産指示データ21を受信し、当該生産指示データ21を用いて生産ライン50の各々の工程A〜Cにおける指示内容22を生成している。そして、各々の工程A〜Cに設けられた表示器41a〜41cに、各々の工程A〜Cに対応した指示内容を表示している。このとき指示内容生成部10は、生産指示データ21に含まれる各々の部品データと、当該部品データに対応した部品を取り付ける各々の工程とを対応付け、各々の工程に応じたレイアウトで表示器に部品データに対応した部品情報が表示されるように指示内容を生成している。
よって本実施の形態にかかる生産指示システムでは、生産計画が変更された際に、専任の作業者が情報を集約して、生産指示内容(部品情報)と各工程との対応付けや表示レイアウトの設定を行う必要がないため、各々の工程における指示内容を短時間で生成することができる。また、本実施の形態にかかる生産指示システムを用いることで、現場(生産ライン)のニーズに応じた表示設定が可能となる。つまり、各々の工程に対応したレイアウト設定で表示器に部品情報を表示することができるので、作業者の利便性を向上させることができる。
以上で説明した本実施の形態にかかる発明により、生産計画が変更された際に各々の工程における指示内容を短時間で生成することが可能な生産指示システム、生産指示方法を提供することができる。
<実施の形態2>
次に、本発明の実施の形態2について説明する。図6は、本実施の形態にかかる生産指示システムを示すブロック図である。本実施の形態にかかる生産指示システムは、生産ライン50の各々の工程A〜Cに設けられた表示器41a〜41cに、各々の工程に対応した指示内容を表示するシステムである。生産ライン50は複数の工程A〜Cに分かれており、各々の工程A〜Cを担当している作業者は、表示器41a〜41cに表示されている指示内容に従い、各々の工程に流れてきた車両(生産対象物)61_1〜61_3に対して作業を行う。各々の表示器41a〜41cには、各々の工程A〜Cにおいて必要な指示内容(例えば、各々の工程で取り付ける部品の情報のみ)が表示される。車両61_1〜61_3は工程A、工程B、工程Cの順に流れる。なお、本実施の形態では、例として3つの工程(工程A〜C)を備える場合について説明するが、生産ライン50はこれ以上の工程を備えていてもよい。
また本実施の形態では、生産ライン50の各々の工程A〜Cに、各々の工程A〜Cにおける作業が終了したことを通知する通知手段(ボタン42a〜42c)を設けている。通知手段(ボタン42a〜42c)は、表示器41a〜41cとは別に設けてもよく、また表示器41a〜41cと一体で構成してもよい。また、表示器41a〜41cがタッチパネルを備える場合、タッチパネルを通知手段として用いてもよい。本実施の形態では、部品が部品棚から取り出されたタイミングで通知手段(ボタン42a〜42c)を押すようにしてもよい。この場合、部品が部品棚から取り出されたことを検知するセンサを用いて、通知手段を構成してもよい。
また本実施の形態では、生産ライン50の各々の工程A〜Cに、作業者の作業ミスを抑制する機構を設けてもよい。例えば、表示器に表示されている部品の収容箇所を報知する報知手段を設けてもよい。図6に示す生産指示システムでは、このような機構として工程Aの部品棚43にライト(報知手段)44を設けている。
生産指示サーバ31は、生産ライン50で生産する各々の車両の生産指示データ21をネットワーク34を介して指示内容生成部70に出力する。ここで生産指示データ21には、車両の識別コードと、当該車両に取り付ける部品の部品データとが含まれている。生産指示データは車両毎に付与される。
ライン制御部32は、生産ライン50において車両61_1〜61_3を搬送する搬送手段(コンベアなど)を制御する。品質情報サーバ33は、生産ライン50の各々の工程A〜Cにおける部品の取り付け状況に関する情報(作業結果情報)を蓄積する。生産ライン50の管理者は、品質情報サーバ33に蓄積された作業結果情報を参照することで、生産された車両の品質や生産ラインの稼働状況を確認することができる。
指示内容生成部70は、生産ライン50で生産される各々の車両61_1〜61_3の生産指示データ21を受信し、生産指示データ21を用いて生産ライン50の各々の工程A〜Cにおける指示内容を生成する。このとき、指示内容生成部70は、生産指示データ21に含まれる各々の部品データと、当該部品データに対応した部品を取り付ける各々の工程A〜Cとを対応付け、各々の工程A〜Cに応じたレイアウトで表示器41a〜41cに部品データに対応した部品情報が表示されるように指示内容を生成する。指示内容生成部70で生成された指示内容22は、ネットワーク15を介して各々の表示器41a〜41cに送信される。
図7は、本実施の形態にかかる生産指示システムの詳細を示すブロック図である。図7に示すように、指示内容生成部70は、並び順決定部71、指示イメージ生産部72、設定情報記憶部73、及びライン監視部74を備える。なお、並び順決定部71、指示イメージ生産部72、及び設定情報記憶部73は、実施の形態1で説明した指示内容生成部10が備える並び順決定部11、指示イメージ生産部12、設定情報記憶部13と対応しているので、実施の形態1で説明した内容と重複する説明は適宜、省略する。
並び順決定部71は、各々の工程A〜Cを流れる車両61_1〜61_3の順番と、各々の工程A〜Cにおいて車両61_1〜61_3に取り付ける部品の順番とが対応するように、各々の工程A〜Cにおける部品データの並び順を決定する。また、並び順決定部71は、ライン制御部32から生産ラインの動作状況を示すライン動作情報81を取得し、このライン動作情報81に応じて各々の工程A〜Cにおける部品データの並び順を更新してもよい。例えば、所定の車両に起因して生産ラインが停止した場合は、当該所定の車両に対応した部品データの並び順を後回しにしてもよい。並び順が決定された部品データは並び順決定部71に一時的に蓄積される。
設定情報記憶部73はレイアウト設定情報を格納している。レイアウト設定情報は、各々の表示器41a〜41cに部品データに対応した部品情報を表示する際のレイアウトに関する情報である。レイアウト設定情報は、表示器毎(つまり、工程毎)に決定されている。また設定情報記憶部73は、表示設定情報や部品変換設定情報を格納していてもよい。
表示設定情報は、各々の表示器41a〜41cに表示される部品の表示方法を設定するための情報である。例えば、表示器に表示される部品情報(文字)の色や大きさを設定したり、部品情報を点滅させて表示するか否かを設定したりすることができる。例えば部品の種類毎に表示される色を変えたり点滅させたりしてもよい。また、表示設定情報は、表示器に表示されている部品の収容箇所を報知する報知手段の設定情報を含んでいてもよい。つまり、表示設定情報は、工程Aの部品棚43に設けられているライト(報知手段)44の設定情報を含んでいてもよい。ここで報知手段の設定情報としては、ライトを点灯する部品の種類、点灯するライトの色、点滅の有無などである。このように、表示される部品情報や部品棚に視覚的な変化をつけることで、作業者のミスを抑制することができる。
部品変換設定情報は、生産指示データに含まれている部品データを、当該部品データに対応した部品情報(作業者が識別することができる文字や記号)に変換するための情報である。例えば、部品変換設定情報は、部品データ(部品を特定する部品コード)と、当該部品データに対応する部品情報(イメージデータ)とを対応づけたテーブルで構成することができる。
設定情報記憶部73に格納されているレイアウト設定情報、表示設定情報、及び部品変換設定情報は、指示内容生成部70に接続されている入力手段(不図示)を用いて、生産ラインの管理者が現場のニーズに応じて適宜変更することができる。
指示イメージ生成部72は、設定情報記憶部73に格納されている設定情報を用いて、各々の工程における指示イメージを生成する。例えば、指示イメージ生成部72は、工程毎のレイアウト設定にしたがい、部品データを用いて指示内容である指示イメージを工程毎に生成する。指示イメージ生成部72で生成された指示内容(指示イメージ)22は、各々の工程が備える表示器41a〜41cに送信される。各々の表示器41a〜41cは、受信した指示内容(指示イメージ)22を表示する。指示イメージ生成部72は、各々の工程A〜Cにおいて各々の部品が取り付けられた後、次の指示内容(指示イメージ)を生成して各々の工程A〜Cの表示器に送信する。指示イメージ生成部72から送信された指示内容(指示イメージ)22には、ライト44の設定情報が含まれている。ライト44は、このライト44の設定情報に応じて動作する。
ライン監視部74は、各々の工程A〜Cにおける作業状況(部品の取り付け状況)を監視する。ライン監視部74は、各々の工程A〜Cに設けられている通知手段(ボタン42a〜42c)から作業終了通知82を受信した際に、所定の工程における作業が終了したと判断する(つまり、所定の部品が取り付けられたと判断する)。ライン監視部74は、所定の工程における作業が終了した場合、指示イメージ生成部72に作業終了通知83を送信して、所定の工程における作業が終了したことを通知する。指示イメージ生成部72は、作業終了通知83を受信すると、所定の工程における次の指示内容(指示イメージ)を作成して所定の工程の表示器に送信する。
具体的に説明すると、工程Aの作業者は、表示器41aに表示されている指示内容(指示イメージ)に従って車両に部品を取り付けた後(部品棚から部品を取り出した後でもよい)、ボタン42aを押す。これにより、ライン監視部74に作業終了通知(工程A)82が送信される。作業終了通知(工程A)82を受信したライン監視部74は、指示イメージ生成部72に作業終了通知(工程A)83を送信する。指示イメージ生成部72は、作業終了通知(工程A)83を受信すると、工程Aにおける次の指示内容(指示イメージ)を作成して工程Aの表示器41aに送信する。工程Aの作業者は、表示器41aに表示されている次の指示内容(指示イメージ)に従って作業を行う。このように、通知手段(ボタン42a〜42c)を設けることで、車両への部品の取り付け忘れを防止することができる。
また本実施の形態では、所定の工程において所定の部品が所定の時間内に取り付けられない場合、生産ライン50を停止するようにしてもよい。例えば、ライン監視部74は、工程Aの表示器41aに指示内容(指示イメージ)が表示されてから所定の時間内に、工程Aから作業終了通知(工程A)82を受信しない場合、生産ライン50を停止すると判断する。この場合、ライン監視部74は、ライン制御部32にライン停止指令84を送信する。ライン制御部32は、ライン停止指令84を受信した場合、生産ライン50を停止する。これにより、車両への部品の取り付け忘れをより確実に防止することができる。
また本実施の形態では、ライン監視部74が品質情報サーバ33に作業結果情報85を送信するようにしてもよい。作業結果情報85には、生産ライン50の各々の工程A〜Cにおける部品の取り付け状況に関する情報が含まれている。生産ライン50の管理者は、品質情報サーバ33に蓄積された作業結果情報を参照することで、生産された車両の品質や生産ラインの稼働状況を確認したり解析したりすることができる。
図9〜図11は、品質情報サーバ33に蓄積された作業結果情報の解析結果の一例を示す図である。図9に示す解析結果は、工程、車種、作業結果、及び作業停止時間の関係を示している。例えば工程Aでは車種Vに部品が正常に取り付けられたこと(作業結果:OK)を示している。また、工程Cでは車種Vに部品が正常に取り付けられなかったこと(作業結果:NG)を示しており、このときの作業停止時間が40秒であったことを示している。
図10に示す解析結果は、部品別の作業時間情報(部品、作業結果、作業時間の関係)を示している。例えば部品Aの作業結果は“OK”であり、作業時間は3秒であったことを示している。また部品Bの作業結果は“NG”であり、作業時間は20秒であったことを示している。この解析結果から、部品Bの取り付け作業に時間がかかっていることがわかる。また、図11に示す解析結果は、車種に対する工程別の作業停止時間を示している。この解析結果によると、車種Vの作業停止時間が最も長く、特に工程Cにおける作業停止時間が長いことがわかる。
なお、上記解析結果は一例であり、生産ライン50の管理者は、品質情報サーバ33に蓄積された作業結果情報を参照することで、様々な解析を行うことができる。
次に、本実施の形態にかかる生産指示システムの動作(つまり、生産指示方法)について、図8に示すフローチャートを用いて説明する。まず、指示内容生成部70(図6、図7参照)は、生産ライン50で生産される各々の車両61_1〜61_3の生産指示データ21を受信する(ステップS11)。次に、指示内容生成部70の並び順決定部71(図7参照)は、各々の工程A〜Cを流れる車両61_1〜61_3の順番と、各々の工程A〜Cにおいて車両61_1〜61_3に取り付ける部品の順番とが対応するように、各々の工程A〜Cにおける部品データの並び順を決定する(ステップS12)。
次に、指示内容生成部70の指示イメージ生成部72は、設定情報記憶部73に格納されている設定情報(レイアウト設定情報など)を用いて、各々の工程における指示イメージを生成する(ステップS13)。指示イメージ生成部72で生成された指示内容(指示イメージ)22は、各々の工程が備える表示器41a〜41cに送信される。各々の表示器41a〜41cは、受信した指示内容(指示イメージ)22を表示する。また、工程Aの部品棚43に取り付けられているライト(報知手段)44が点灯する(ステップS14)。
各々の工程A〜Cの作業者は、各々の表示器41a〜41cに表示されている指示内容(指示イメージ)に従って作業を行う(ステップS15)。作業者が車両に部品を取り付けた後、ボタン42a〜42cが押されると(ステップS16:Yes)、ライン監視部74に作業終了通知82が送信される。ライン監視部74は、作業終了通知82を受信後、品質情報サーバ33に作業結果情報85を送信する。これにより、品質情報サーバ33には作業結果情報85が蓄積される(ステップS17)。
また、ライン監視部74は、作業終了通知82を受信した場合、所定の工程において所定の部品が取り付けられたと判断し、指示イメージ生成部72に作業終了通知83を送信する。指示イメージ生成部72は、作業終了通知83を受信すると、所定の工程における次の指示内容(指示イメージ)を作成して所定の工程の表示器に送信する(ステップS13)。その後、ステップS14以降の動作を繰り返す。
一方、ボタン42a〜42cが押されずに(ステップS16:No)、所定の時間が経過した場合(ステップS18:Yes)、ライン監視部74は生産ライン50を停止すると判断する。この場合、ライン監視部74は、ライン制御部32にライン停止指令84を送信する。ライン制御部32は、ライン停止指令84を受信した場合、生産ライン50を停止する(ステップS19)。
本実施の形態にかかる生産指示システムにおいても、実施の形態1にかかる生産指示システムと同様に、生産計画が変更された際に各々の工程における指示内容を短時間で生成することが可能な生産指示システム、生産指示方法を提供することができる。
また本実施の形態にかかる生産指示システムでは、表示器に表示されている部品の収容箇所を報知する報知手段(ライト)を設けて、部品棚に視覚的な変化をつけることができるので、作業者のミスを抑制することができる。また本実施の形態にかかる生産指示システムでは、作業者の作業終了を通知するための通知手段(ボタン42a〜42c)を設けているので、車両への部品の取り付け忘れを防止することができる。また、所定の時間、通知手段(ボタン42a〜42c)が押されない場合、生産ライン50を停止することができるので、車両への部品の取り付け忘れをより確実に防止することができる。
更に本実施の形態にかかる生産指示システムでは、品質情報サーバ33に作業結果情報を蓄積することができるので、生産ライン50の管理者は、作業結果情報を参照することで、生産された車両の品質や生産ラインの稼働状況を確認することができる。
以上、本発明を上記実施の形態に即して説明したが、本発明は上記実施の形態および実施例の構成にのみ限定されるものではなく、本願特許請求の範囲の請求項の発明の範囲内で当業者であればなし得る各種変形、修正、組み合わせを含むことは勿論である。
10 指示内容生成部
11 並び順決定部
12 指示イメージ生成部
13 設定情報記憶部
15 ネットワーク
21 生産指示データ
22 指示内容(指示イメージ)
31 生産指示サーバ
32 ライン制御部
33 品質情報サーバ
34 ネットワーク
41a〜41c 表示器
42a〜42c 通知手段(ボタン)
43 部品棚
44 ライト(報知手段)
51 部品データ振り分け部
52a〜52c 部品データ蓄積部
53a〜53c 指示イメージ生成部
61_1〜61_3 車両(生産対象物)
70 指示内容生成部
71 並び順決定部
72 指示イメージ生成部
73 設定情報記憶部
74 ライン監視部

Claims (10)

  1. 生産ラインで生産される各々の生産対象物の生産指示データを受信し、当該生産指示データを用いて前記生産ラインの各々の工程における指示内容を生成する指示内容生成部と、
    前記生産ラインの各々の工程に設けられ、当該各々の工程に対応した前記指示内容を表示する表示器と、を備え、
    前記指示内容生成部は、前記生産指示データに含まれる各々の部品データと、当該部品データに対応した部品を取り付ける各々の工程とを対応付け、前記各々の工程に応じたレイアウトで前記表示器に前記部品データに対応した部品情報が表示されるように前記指示内容を生成する、
    生産指示システム。
  2. 前記指示内容生成部は、前記各々の工程を流れる前記生産対象物の順番と、前記各々の工程において前記生産対象物に取り付ける部品の順番とが対応するように、前記各々の工程における前記部品データの並び順を決定する並び順決定部を備える、請求項1に記載の生産指示システム。
  3. 前記並び順決定部は、
    前記生産指示データに含まれている前記部品データを、当該部品データに対応する工程に振り分ける部品データ振り分け部と、
    前記振り分けられた部品データを蓄積する部品データ蓄積部と、を備える、
    請求項2に記載の生産指示システム。
  4. 前記工程毎のレイアウト設定にしたがい、前記部品データを用いて前記指示内容である指示イメージを生成する指示イメージ生成部を備える、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の生産指示システム。
  5. 前記生産指示システムは、前記表示器に表示されている前記部品の収容箇所を報知する報知手段を更に備える、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の生産指示システム。
  6. 前記指示内容生成部は、所定の工程における作業が終了した後、次の指示内容を前記所定の工程の表示器に送信する、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の生産指示システム。
  7. 前記指示内容生成部は、前記各々の工程における作業状況を監視するライン監視部を備え、
    前記各々の工程は、前記各々の工程における作業が終了したことを示す作業終了通知を送信する通知手段を備え、
    前記ライン監視部は、前記作業終了通知を受信した際に、前記作業終了通知を送信した工程における作業が終了したと判断する、
    請求項6に記載の生産指示システム。
  8. 前記生産ラインを制御するライン制御部を更に備え、
    前記ライン制御部は、所定の工程から所定の時間内に前記作業終了通知を受信しない場合、前記生産ラインを停止する、
    請求項7に記載の生産指示システム。
  9. 前記各々の工程における作業結果情報を蓄積する品質情報サーバを更に備える、請求項6乃至8のいずれか一項に記載の生産指示システム。
  10. 生産ラインで生産される各々の生産対象物の生産指示データを受信し、
    前記生産指示データを用いて前記生産ラインの各々の工程における指示内容を生成し、
    前記各々の工程に対応した前記指示内容を、前記生産ラインの各々の工程に設けられた表示器に表示する、生産指示方法であって、
    前記指示内容を生成する際、前記生産指示データに含まれる各々の部品データと、当該部品データに対応した部品を取り付ける各々の工程とを対応付け、前記各々の工程に応じたレイアウトで前記表示器に前記部品データに対応した部品情報が表示されるように前記指示内容を生成する、
    生産指示方法。
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