JP2015059358A - 発電装置、開閉検知装置、および無線システム - Google Patents

発電装置、開閉検知装置、および無線システム Download PDF

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Abstract

【課題】発電部における発電量を容易に調節することができる。
【解決手段】発電装置は、発電部と、発電部に対してスライド移動することにより発電部に発電させる第1移動部材と、スライド移動可能に構成された第2移動部材41とを備える。第2移動部材41は、所定移動区間Lの内を移動する際には発電部および第1移動部材のうちの一方に係合しながらスライド移動することにより発電部および第1移動部材同士を相対的にスライド移動させ、所定移動区間Lの外を移動する際には上記一方との係合状態が解除されて発電部および第1移動部材同士を相対的にスライド移動させない。
【選択図】図11

Description

本発明は、発電装置、開閉検知装置、および無線システムに関し、特に、スライド移動によって発生した力を利用して発電する発電装置、そのような発電装置を備えた開閉検知装置、およびそのような開閉検知装置を備えた無線システムに関する。
従来から、スライド移動によって発生した力を発電部に伝達し、その力を利用して発電部において発電する発電装置が知られている(たとえば特許文献1〜4参照)。このような発電装置は、たとえば開閉検知装置に組み込まれる。開閉検知装置は、建物の窓または扉等に取り付けられ、これらの開閉を検知する。検知結果は、たとえば無線通信などにより外部に送信される。
発電装置は、窓などの開閉動作により生じた力を利用して発電することができる。発電装置で得られた電力は、蓄電回路に蓄電される。開閉検知装置では、蓄電回路に蓄電されている電力を用いて、開閉検知や検知結果の無線通信を行う。一般に、開閉検知装置では、建物の窓または扉等に容易に取り付けられること、信頼性が高いこと、建物自体や窓または扉等の外観に対する影響が少ないこと、および、窓または扉の使用感に対する影響が少ないことなどが求められる。
特許第3795000号公報 特許第3915577号公報 国際公開第2013/080840号 国際公開第2013/069516号
開閉検知装置では、発電装置の発電量が少ない場合、開閉検知や検知結果の無線通信に必要な電力量が蓄電回路に蓄電されず、開閉検知装置が動作しないことある一方で、発電装置の発電量が多い場合、蓄電回路の過充電が起こることがあることから、発電装置の発電量は適切である必要がある。
本発明は、発電部における発電量を容易に調節することができる構造を備えた発電装置、そのような発電装置を備えた開閉検知装置、およびそのような開閉検知装置を備えた無線システムを提供することを目的とする。
本発明のある局面に基づく発電装置は、発電部と、上記発電部に対して相対的にスライド移動することにより上記発電部に発電させる第1移動部材と、スライド移動可能に構成され、所定移動区間の内を移動する際には上記発電部および上記第1移動部材のうちの一方に係合しながらスライド移動することにより上記発電部および上記第1移動部材同士を相対的にスライド移動させ、上記所定移動区間の外を移動する際には上記発電部および上記第1移動部材のうちの一方との係合状態が解除されて上記発電部および上記第1移動部材同士を相対的にスライド移動させない、第2移動部材に係合する第1係合部材と、を備える。
本発明の他の局面に基づく発電装置は、発電部と、上記発電部に対して相対的にスライド移動することにより上記発電部に発電させる第1移動部材と、スライド移動可能に構成され、所定移動区間の内を移動する際には上記発電部および上記第1移動部材のうちの一方に係合しながらスライド移動することにより上記発電部および上記第1移動部材同士を相対的にスライド移動させ、上記所定移動区間の外を移動する際には上記発電部および上記第1移動部材のうちの一方との係合状態が解除されて上記発電部および上記第1移動部材同士を相対的にスライド移動させない、第2移動部材と、を備える。
好ましくは、上記発電部および上記第1移動部材のうちの一方には、スライド移動経路に対して進退移動可能な第1係合部材が設けられ、上記第2移動部材は、上記スライド移動経路に沿って移動する第2係合部材を含み、上記スライド移動経路に沿って延在するガイド部および上記ガイド部の端部に設けられた凹所を含み、上記第1係合部材に対して相対的に移動するガイド部材をさらに備え、上記第1係合部材は、上記第2移動部材が上記所定移動区間の内を移動している際には、上記ガイド部によって上記スライド移動経路に進入しており、上記第1係合部材は、上記第2移動部材が上記所定移動区間の外を移動している際には、上記凹所内に配置されることにより上記スライド移動経路から退出している。
好ましくは、上記ガイド部材は、上記スライド移動経路に沿って延在する第1ガイドと、上記第1ガイドの端部を起点として上記スライド移動経路から遠ざかる方向に延びる第2ガイドとを有し、上記第1係合部材は、上記第1ガイドおよび上記第2ガイド内を移動する突条部を有し、上記突条部が上記第1ガイド内に位置している際には、上記第1係合部材は上記ガイド部によって上記スライド移動経路に進入しており、上記突条部が上記第2ガイド内に位置している際には、上記第1係合部材は上記凹所内に配置されることにより上記スライド移動経路から退出している。
好ましくは、上記ガイド部材は、上記スライド移動経路に沿って延在する第1ガイド溝と、上記第1ガイド溝の端部を起点として上記スライド移動経路から遠ざかる方向に延びる第2ガイド溝とを有し、上記第1係合部材は、上記第1ガイド溝および上記第2ガイド溝内を移動する突条部を有し、上記突条部が上記第1ガイド溝内に位置している際には、上記第1係合部材は上記ガイド部によって上記スライド移動経路に進入しており、上記突条部が上記第2ガイド溝内に位置している際には、上記第1係合部材は上記凹所内に配置されることにより上記スライド移動経路から退出している。
好ましくは、上記第1係合部材は、コイルバネにより付勢されており、上記第2移動部材が上記所定移動区間の外を移動する際には、上記第1係合部材は上記コイルバネの付勢力を受けて回動し、上記発電部および上記第1移動部材のうちの一方と上記第2移動部材との係合状態が解除される。
好ましくは、上記発電部および上記第1移動部材のうちの一方には、スライド移動経路に対して進退移動可能な第1係合部材が設けられ、上記第2移動部材は、上記スライド移動経路に沿って移動する第2係合部材を含み、上記発電部および上記第1移動部材のうちの一方と上記第2移動部材との係合状態が解除されているときに略自然長の状態であり、上記発電部および上記第1移動部材のうちの一方と上記第2移動部材とが係合しているときに収縮する、バネをさらに備える。
好ましくは、上記発電部および上記第1移動部材のうちの一方には、スライド移動経路に対して進退移動可能な第1係合部材が設けられ、上記第2移動部材は、上記スライド移動経路に沿って移動する第2係合部材を含み、上記第1係合部材と一体的に移動する第1の磁性体と、上記第2移動部材と一体的に移動する第2の磁性体と、をさらに備える。
好ましくは、固定部材をさらに備え、上記発電部は、上記固定部材に固定されている。好ましくは、上記第2移動部材は、戸、扉および窓のいずれかである。
本発明に基づく開閉検知装置は、上記の発電装置と、上記第2移動部材の開閉状態を検知する検知部と、を備える。
本発明に基づく無線システムは、上記の開閉検知装置と、上記発電部で発電された電力を用いて上記第2移動部材の開閉状態に関する信号を送信する送信機と、上記送信機からの信号を無線で受信する受信機と、を備える。
本発明によれば、発電部における発電量を容易に調節することができる構造を備えた発電装置、そのような発電装置を備えた開閉検知装置、およびそのような開閉検知装置を備えた無線システムを得ることができる。
実施の形態1における扉開閉システムを示す正面図である。 実施の形態1における扉開閉システムを示すブロック図である。 実施の形態1における扉開閉システムの電気的な構成の一部を示す回路図である。 実施の形態1における発電装置の発電ユニットを扉の側から見た斜視図である。 実施の形態1における発電装置の発電ユニットの底面図であり、図4中の矢印V方向から発電ユニットを見た様子を示している。 実施の形態1における発電装置の発電ユニットの一部を分解した状態を示す斜視図である。 実施の形態1における発電装置の発電ユニットの一部を分解した状態を示す底面図である。 実施の形態1における発電装置の発電ユニットを扉の側から見た他の斜視図である。 実施の形態1における発電装置の移動部材を示す底面図である。 実施の形態1における発電装置の移動部材を示す他の底面図である。 実施の形態1における発電装置の移動部材と係合部材との動作を示す底面図である。 実施の形態1における発電装置の移動部材と係合部材との動作を示す他の底面図である。 実施の形態1における発電装置の発電部を示す平面図である。 実施の形態1における発電装置の発電部の分解した状態を示す斜視図である。 実施の形態1における発電装置の検知部の動作を説明するための図である。 実施の形態1における発電装置のバネの動作を説明するための図である。 実施の形態1における発電装置のバネの動作を説明するための他の図である。 実施の形態2における発電装置の移動部材を示す斜視図である。 実施の形態2における発電装置の移動部材と係合部材との動作を示す底面図である。 実施の形態3における発電装置のバネの動作を説明するための図である。 実施の形態3における発電装置のバネの動作を説明するための他の図である。 実施の形態4における発電装置の磁石の動作を説明するための第1図である。 実施の形態4における発電装置の磁石の動作を説明するための第2図である。 実施の形態4における発電装置の磁石の動作を説明するための第3図である。 実施の形態4における発電装置の磁石の動作を説明するための第4図である。 実施の形態4における発電装置の磁石の動作を説明するための第5図である。 実施の形態4における発電装置の磁石の動作を説明するための第6図である。
本発明に基づいた各実施の形態について、以下、図面を参照しながら説明する。各実施の形態の説明において、個数および量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数およびその量などに限定されない。各実施の形態および各実施例の説明において、同一の部品および相当部品に対しては、同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。
[実施の形態1]
図1は、実施の形態1における扉開閉システムを示す正面図である。この扉開閉システムは、一対の発電装置10A,10Bと、1枚の扉40(戸)と、一対の作動軸41,42と、戸袋43と、扉枠50(固定部材)と、ソフトクローザー52とを備える。発電装置10A,10Bの各々は、発電ユニット20および送信ユニット30を備える。本実施の形態の発電装置10A,10Bは、扉40(第2移動部材)の開閉状態を検知する開閉検知装置として機能することができる(詳細は後述する)。
扉枠50は、たとえば金属製の部材からなり、扉枠50の上枠は扉40を吊り下げている。発電ユニット20は、扉枠50の上枠(レール)の内部に配置される。具体的には、発電装置10Aの発電ユニット20は、上枠の一端側に固定され、発電装置10Bの発電ユニット20は、上枠の他端側に固定される。発電ユニット20は、扉枠50の上枠(レール)の内部に配置されるため、扉40の外観に影響を与えない。
送信ユニット30は、効率良く信号を送信するために扉枠50の外部に配置される。扉枠50が樹脂製または木製などからなる場合は、送信ユニット30は扉枠50の内部に配置されていてもよい。また、発電ユニット20と送信ユニット30とは一体化されていてもよい。ソフトクローザー52は、上枠の長手方向の中央部に固定され、図示しない内部バネを用いて扉40の閉まる速度を低減させる。
作動軸41は、扉40の上部の一端側に設けられ、作動軸42は、扉40の上部の他端側に設けられる。作動軸41,42は、扉40と一体的に矢印AR方向に往復移動する。詳細は後述するが、作動軸41は、発電装置10Aの発電ユニット20を作動させる部材であり、作動軸42は、発電装置10Bの発電ユニット20を作動させる部材である。扉40の他に、もう一枚の扉が扉枠50内に設けられていてもよい。
図2は、実施の形態1における扉開閉システムを示すブロック図である。図3は、実施の形態1における扉開閉システムの電気的な構成の一部を示す回路図である。図2および図3を参照して、発電ユニット20は、発電素子21、整流回路22、変換部23、変位検出部24、および送信S/W25(検知部)を備えている。送信ユニット30は、蓄電用コンデンサ31および無線モジュール回路32を備えている。
扉40(図1)の移動に伴って作動軸41,42が移動する。作動軸41,42のスライド移動により生じた外力は、変換部23において発電素子21の発電に適したエネルギーに変換される(詳細は図13,図14を参照して後述する)。上述のとおり、作動軸41は発電装置10A(図1)の発電ユニット20を作動させ、作動軸42は発電装置10B(図1)の発電ユニット20を作動させる。
エネルギーが発電素子21に印加されることによって発電素子21は発電し、電力は4つのダイオードを含む整流回路22を通して蓄電用コンデンサ31に供給される。蓄電用コンデンサ31としては、漏れ電流の少ないセラミックコンデンサや、タンタルコンデンサ、高分子コンデンサなど使用するとよい。
一方で、作動軸41,42のスライド移動(変位量)に関する情報は、変位検出部24を通して、磁気リレースイッチSW1〜SW4(図3)を含む送信S/W25に送られている。蓄電用コンデンサ31は、無線モジュール回路32に給電し、無線モジュール回路32は、作動軸41,42のスライド移動(変位量)に関する情報を、扉40の開閉状態に関する信号として図示しない受信機に無線送信する。以上のような無線システムの機能により、扉40が開いているのかまたは閉じているのかに関する情報を無線の送信先(遠隔地)で把握することが可能となる。
(発電ユニット20)
図4〜図14を参照して、発電装置10A,10B(図1)に用いられる発電ユニット20について詳細に説明する。発電装置10A,10Bに用いられる発電ユニット20は、略同一の構成を有しているため、ここでは発電装置10Aの発電ユニット20についてのみ説明し、発電装置10Bの発電ユニット20の説明は繰り返さないものとする。
図4は、発電ユニット20を扉40の側から見た斜視図である。図5は、発電ユニット20の底面図であり、図4中の矢印V方向から発電ユニット20を見た様子を示している。図6および図7は、それぞれ、発電ユニット20のケース体1から底カバー2,3を取り外した状態を示す斜視図および底面図である。
図4〜図7に示すように、発電ユニット20は、ケース体1、底カバー2,3、内カバー2A,3A(図6,図7),移動部材4、および係合部材5(第1係合部材)を備え、全体として扉40(図4)のスライド移動方向(矢印AR方向)に沿って延びる形状を有している。上述のとおり、発電ユニット20は、扉枠50(図1)の上枠に固定される。
具体的には、ケース体1は、扉枠50(図1)の上枠に固定される。底カバー2,3は、薄板状の部材からなり、ケース体1の底面側の開口を覆うように配置される。底カバー2,3はケース体1に固定される。底カバー2,3は、互いに間隔を空けて略同一平面上に配置され、これらの間にはスライド移動経路Sが形成される。スライド移動経路Sは、作動軸41(第2係合部材)(図4)の移動をガイドするための領域であり、矢印AR方向に沿って延びている。このように、作動軸41(第2係合部材)と発電ユニット20とは互いに分離されているため、作動軸41は扉40に容易に取り付けられ、発電ユニット20は扉枠50の上枠に容易に取り付けられる。
底カバー2をケース体1から取り外すと、底カバー2と略同様の外形形状を有する内カバー2Aが露出する。底カバー3(ガイド部材)をケース体1から取り外すと、底カバー3と略同様の外形形状を有する内カバー3Aが露出する。内カバー2A,3Aも、ケース体1に固定されている。内カバー2A,3Aも薄板状の部材からなり、互いに間隔を空けて略同一平面上に配置され、これらの間にはスライド移動経路Sが形成される。内カバー2A,3Aが形成するスライド移動経路Sは、移動部材4の矢印ARにおける移動をガイドするための部位である。
図4では、説明の便宜上、扉40の作動軸41が上方向に向かって発電ユニット20(係合部材5)に差し込まれる様子が図示されている。図8に示すように、扉40の作動軸41は、扉40が矢印DR40方向に移動した際、この移動に伴って矢印DR1方向に移動し、発電ユニット20のスライド移動経路S内に進入する。
図9は、移動部材4(第1移動部材)を示す底面図である。図9を参照して、移動部材4は、底板4Pと、底板4Pから平行に(図8紙面手前側に向かって)起立する一対の側壁4R,4Qと、底板4Pの長手方向の端部に設けられた回動軸4Cとを含む。底板4Pの側壁4Qの側の外縁にはラック歯4A(図9)が形成されており、底板4Pの側壁4Rの側の外縁にはラック歯4Bが形成されている。
底板4Pのうちのラック歯4Aが形成されている部分は、発電部6A(詳細は後述する)とともに、内カバー3Aとケース体1の底面との間に配置される。移動部材4はケース体1に固定されず、発電部6Aはケース体1に固定される。底板4Pのうちのラック歯4Bが形成されている部分は、発電部6B(詳細は後述する)とともに、内カバー2Aとケース体1の底面との間に配置される。移動部材4はケース体1に固定されず、発電部6Bはケース体1に固定される。この構成により、移動部材4は発電部6A,6Bに対して相対的に移動する。
移動部材4は、ケース体1、内カバー2A,3Aおよび底カバー2,3のうちのいずれにも固定されておらず、これらに対して相対的に移動することができる。側壁4Q,4Rは、内カバー2A,3A(図6および図7)が形成するスライド移動経路Sの内側を移動し、移動の際には内カバー2A,3Aの内縁によってガイドされる。
係合部材5は、引掛部5A、開口部5B、突条部5C、および摺接部5Dを含み、移動部材4の長手方向の端部に取り付けられる。開口部5Bは、移動部材4に設けられた回動軸4Cの大きさに対応しており、係合部材5を移動部材4に取り付ける際には、開口部5B内に回動軸4Cが差し込まれる。係合部材5は、移動部材4と一体的に移動し、回動軸4Cの周りに回動可能である。
引掛部5Aは、係合部材5の外縁の一部がU字状に凹んだような形状を有し、係合部材5が移動部材4に取り付けられた状態では、引掛部5Aは開口部5Bから見てスライド移動経路S(図7)が形成される側に位置する。作動軸41(図4)が扉40とともに移動した際、係合部材5の引掛部5Aは、スライド移動経路Sに対して進退移動可能であり、作動軸41に係合したり、係合しなくなったりすることが可能に構成されている(詳細は後述する)。
図9に示すように、突条部5Cは、引掛部5Aから見てラック歯4Aが形成されている側(底カバー3が配置される側)に形成されており、図9の紙面手前側に向かって突出する円柱形状を有する。係合部材5が移動部材4と一体的に移動する際、突条部5Cは、底カバー3に設けられた第1ガイド溝3C1(第1ガイド)および第2ガイド溝3C2(第2ガイド)内をこれらにガイドされながら移動する(図11参照)。第1ガイド溝3C1は、スライド移動経路Sに沿って延在する形状を有し、第2ガイド溝3C2は、第1ガイド溝3C1の端部を起点としてスライド移動経路Sから遠ざかる方向に延びる形状を有している。第1ガイド溝3C1および第2ガイド溝3C2は、ガイド機能を有していれば、溝状の形状を有していなくてもよい。
摺接部5Dは、引掛部5Aと突条部5Cとの間に段差形状を形成するように設けられている。具体的には、係合部材5のうちの摺接部5Dとして図示している部分よりも図9紙面上側に位置している部分が、図9紙面手前側に突出している(図6参照)。係合部材5のうちの摺接部5Dとして図示している部分よりも図9紙面下側に位置している部分は、図9紙面奥側に位置している。
係合部材5が移動部材4と一体的に移動する際、摺接部5Dは、底カバー3に設けられたガイド部3D1および凹所3D2に対向し、これらにガイドされながら移動する(図11参照)。ガイド部3D1は、スライド移動経路Sに沿って延在する形状を有し、凹所3D2は、ガイド部3D1の端部に設けられ、スライド移動経路Sから遠ざかる方向に凹む形状を有している。
発電ユニット20を組み立てる際には、移動部材4および発電部6A,6Bがケース体1(図6,図7)の底面上にまず配置される。その後、移動部材4の底板4Pのうちのラック歯4Aが形成されている部分と発電部6Aとを覆うように、内カバー3Aがケース体1に固定される。移動部材4の底板4Pのうちのラック歯4Bが形成されている部分と発電部6Bとを覆うように、内カバー2Aがケース体1に固定される。これにより、図7に示す状態が得られる。移動部材4の側壁4Q,4Rは、内カバー2A,3Aの間に位置しており、移動部材4は、ケース体1および内カバー2A,3Aによりスライド移動自在に保持されている。
その後、内カバー2Aを覆うように、底カバー2をケース体1に固定する。内カバー3Aを覆うように、底カバー3をケース体1に固定する。この際、底カバー3に設けられた第1ガイド溝3C1または第2ガイド溝3C2の内側に、係合部材5の突条部5Cを配置する(図9中の矢印AR50)。以上により、図5に示す状態が得られる。
図10を参照して、上述のとおり、移動部材4は、ケース体1、内カバー2A,3Aおよび底カバー2,3のうちのいずれにも固定されておらず、これらに対して相対的に移動することができる。発電部6A,6Bは、ケース体1に対して固定されており、移動部材4が作動軸41および係合部材5を通して動力を受けて移動する際には、移動部材4は係合部材5と一体的に、発電部6A,6Bに対して相対的に移動する。
図11を参照して、移動部材4および係合部材5の動作をより具体的に説明する。係合部材5が、図11中の3つのうちの一番左の位置に配置されているとする。作動軸41は、引掛部5Aの内側に位置しており、突条部5Cは第1ガイド溝3C1内に位置し、摺接部5Dは、ガイド部3D1に対向し、ガイド部3D1に略接触しているとする。この状態では、扉40(図4)は閉じている。
扉40が開けられると、扉40は作動軸41とともに矢印AR1方向に移動する。作動軸41および係合部材5の引掛部5A同士は互いに係合しているため、係合部材5も矢印AR1方向に移動する。この際、突条部5Cは第1ガイド溝3C1にガイドされながら矢印AR1方向に移動し、摺接部5Dもガイド部3D1にガイドされながら同方向に移動する。移動部材4(図9等参照)も同方向に移動する。移動部材4のラック歯4A,4Bが発電部6A,6Bに対して相対的に移動することによって、発電部6A,6Bは発電する(詳細な発電の原理は後述する)。
扉がさらに開けられると、扉40は作動軸41とともに矢印AR2方向にさらに移動する。作動軸41および係合部材5の引掛部5A同士は互いに係合しているため、係合部材5も矢印AR2方向に移動する。作動軸41および係合部材5が所定の距離だけ移動した後には、突条部5Cは第1ガイド溝3C1内から第2ガイド溝3C2内に移動する。突条部5Cは、スライド移動経路S(図7)から遠ざかる方向に移動する。
突条部5Cの移動に伴って、摺接部5Dが凹所3D2内に入り込むようにして、係合部材5は回動軸4Cを中心に矢印A方向に回転する。係合部材5の引掛部5Aは、スライド移動経路Sから退出する。本実施の形態では、扉40の移動量のうち、コンデンサの蓄電に用いられる分量は、底カバー3(図11参照)に設けられた第1ガイド溝3C1および第2ガイド溝3C2の総長さL(図11参照)によって規定されている。すなわち、長さLで規定される所定移動区間の内を係合部材5が移動する際には、作動軸41および移動部材4は係合部材5を介して互いに係合している。
図12に示すように、長さLで規定される所定移動区間の外では、作動軸41および係合部材5の引掛部5A同士の係合状態が解除される。図12には、係合状態が解除された際の発電ユニット20の内部の様子が示されている。係合状態が解除された後は、作動軸41が矢印AR3方向に向かってさらに進んだとしても、発電部および移動部材4同士は相対的に移動しない。すなわち、扉40が矢印AR3方向に向かってさらにスライド移動したとしても、発電部6A,6Bは発電しない。また、このように作動軸41および係合部材5の引掛部5A同士の係合状態が解除されることにより、発電ユニット20の係合状態が解除され、発電ユニット20を動作させるための力が不要となるため、扉40の使用感に対する影響が少ない。
図11を再び参照して、上記の場合とは反対に、係合部材5が、図11中の3つのうちの右の位置に配置されているとする。この状態では、扉40(図4)は開いている。作動軸41は、係合部材5の引掛部5Aよりも右側に位置しており、突条部5Cは第2ガイド溝3C2内に位置し、摺接部5Dは凹所3D2内に位置している。
扉40が閉じられると、扉40は作動軸41とともに矢印AR4方向に移動する。作動軸41が所定の距離だけ移動した後には、作動軸41は係合部材5の引掛部5Aに当接し、係合部材5を同方向に移動させる。係合部材5が作動軸41により押圧されることによって、突条部5Cは第2ガイド溝3C2の内周面に沿って移動する。突条部5Cは、第2ガイド溝3C2の内周面に沿って、スライド移動経路S(図7)の側に向かってこれに近づく方向に移動する。
突条部5Cの移動に伴って、摺接部5Dが凹所3D2内から抜け出すようにして、係合部材5は回動軸4Cを中心として矢印A方向とは逆向きに回動する。係合部材5の引掛部5Aは、スライド移動経路Sに進入する。作動軸41および係合部材5の引掛部5A同士は互いに係合する。その後、突条部5Cは第1ガイド溝3C1にガイドされながら矢印AR4方向にさらに移動し、摺接部5Dもガイド部3D1にガイドされながら同方向に移動する。移動部材4(図9等参照)も同方向に移動する。移動部材4のラック歯4A,4Bが発電部6A,6Bに対して相対的に移動することによって、発電部6A,6Bは発電する。
扉がさらに閉じられると、扉40は作動軸41とともに矢印AR5,AR6方向にさらに移動する。作動軸41および係合部材5の引掛部5A同士は互いに係合しているため、係合部材5も同方向に移動する。扉40が扉枠50の戸当たりなどに接触した後には、作動軸41の移動は停止し、係合部材5および移動部材4の移動も停止する。発電部6A,6Bは発電しなくなる。本実施の形態では、ソフトクローザー52(図1)が扉枠50に設けられており、これが作動して扉40が閉じる際の速度が低減されている。
(発電部6A)
図13および図14を参照して、発電部6A,6Bについて説明する。発電部6A,6Bは、略同一の構成を有しているため、ここでは発電部6Aについてのみ説明し、発電部6Bの説明は繰り返さないものとする。図13は、発電部6Aを示す平面図である。図14は、発電部6Aの分解した状態を示す斜視図である。図13および図14の中では、移動部材4は模式的に図示されている。
図13および図14に示すように、発電部6Aは、発電素子21および応力印加機構62を備え、移動部材4のスライド移動に伴って発電する。具体的には、発電素子21は、四角柱状の圧電体と、一対の電極とを有する。圧電体は、たとえばチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)などからなる。発電素子21は、互いに対向する第1の面21Aおよび第2の面21Bを有している。
応力印加機構62は、移動部材4がスライド移動した際に、移動部材4の移動量に応じた分だけ発電素子21に応力を加える。具体的には、応力印加機構62は、ストッパ63を備える。ストッパ63は、当接部63Aを有し、当接部63Aは、発電素子21の第1の面21Aに当接している。
ストッパ63には、カム65が回転可能に取り付けられている。カム65の平面形状は、非円形状である。カム65の中央部には歯車67が設けられており、カム65と歯車67とは一体的に回転する。歯車67は、移動部材4のラック歯4Aに歯合しており、カム65は、移動部材4のスライド移動に伴って回転する。変形を抑制したり、耐摩耗性を向上させたりする観点から、カム65および突起部66などは、POMや金属などにより形成し、これらの表面は摺動性を向上させる処理をするとよい。
ストッパ63には、レバー64がストッパ63と一体的に設けられている。レバー64は、接続部64Aと、当接部64Bと、変位部64Cとを有する。レバー64は、合成の高い金属やセラミックで形成するとよい。接続部64Aは、当接部64Bと変位部64Cとを接続している。当接部64Bは、当接部63Bを有し、当接部63Bは、発電素子21の第2の面21Bに当接している。変位部64Cは、接続部64Aに対して当接部64Bとは反対側に位置している。変位部64Cには、略円柱状の突起部66が固定されている。突起部66は、カム65に当接している。
扉40の作動軸41の移動に伴って係合部材5および移動部材4がスライド移動した際、発電部6Aでは、ラック歯4Aが歯車67に対して相対的にスライド移動する。カム65の平面形状は、上述のとおり非円形である。歯車67およびカム65の回転に伴って、カム65の中心軸と突起部66との間の距離は変化し、突起部66および変位部64Cは揺動する。
変位部64Cが揺動すると、レバー64は、ストッパ63とレバー64との接続部分近傍に位置する回転軸68を中心とした回転方向に揺動する。これに伴って、当接部64Bは、当接部63Aに対して相対的に変位する。これにより、当接部64Bが発電素子21の第2の面21Bを押圧し、当接部63Aと接続部64Aとにより発電素子21が圧縮される。その結果、発電素子21に応力が加わり、発電素子21において圧電効果により電力が発生する。
発電素子21において発生した電力は、図2,図3に示される整流回路22を介して送信ユニット30の蓄電用コンデンサ31に供給される。送信ユニット30(送信機)は、発電部6A,6Bにおいて発生した電力を用いて、扉40がスライド移動された情報を含む信号をアンテナ端子から無線送信する。この信号は、扉40の外部に設置された受信機により受信される。以上のような無線システムの機能により、扉40が開いているのかまたは閉じているのかに関する情報を無線の送信先(遠隔地)で把握することが可能となる。
図15を参照して、本実施の形態では、移動部材4の内部に磁石80(磁性体)が埋め込まれている。ケース体1(図6等参照)の内部には、送信S/W25(図3)を構成する磁気リレースイッチSW1〜SW4が設けられている。
磁気リレースイッチSW1,SW4は、無線モジュール回路32(図3)に送信電源をONする機能を有している。磁気リレースイッチSW2は、送信する信号を、扉40が閉まった状態のIDに切り替える機能を有し、磁気リレースイッチSW3は、送信する信号を、扉40が開いた状態のIDに切り替える機能を有している。
たとえば、閉まった状態の扉40が開くと(矢印DR20)、磁気リレースイッチSW1,SW2が順にOPENとなり、その結果、すべての磁気リレースイッチSW1〜SW4がOPENとなる。扉40の動作でコンデンサに蓄電され、送信に十分な電力が蓄えられる。その後、磁気リレースイッチSW3がShortすることにより、IDが切り替わり、磁気リレースイッチSW4がShortし、その信号が送信される。開いた状態の扉40が閉まる際に、上記と逆の動作が行なわれる。
本実施の形態では、扉40の移動量のうち、コンデンサの蓄電に用いられる分量は、底カバー3(図11参照)に設けられた第1ガイド溝3C1および第2ガイド溝3C2の総長さL(図11参照)によって規定されている。すなわち、長さLで規定される所定移動区間の内を係合部材5が移動する際には、作動軸41および移動部材4(係合部材5)は互いに係合している。長さLの値を増減させることによって、発電部6A,6Bにおける発電量を容易に調節することが可能となっている。長さLは、たとえば30cm以下である7cm〜8cm程度とするとよい。
一般的な扉開閉システムに用いられる開閉検知装置では、7cm〜8cm程度の移動量で、蓄電用コンデンサ31に対して過不足なく蓄電することができ、蓄電用コンデンサ31の過充電などを抑制できる。開閉検知装置の防犯機能という観点からは、自己発電に必要な扉の移動量が、人が入れる隙間の大きさよりも小さくすることが好ましい。長さLを7cm〜8cm程度とすれば、これに十分に対応できる。
より具体的には、人の侵入を検知するためには、長さLをたとえば30cm以下にする必要がある。30cm以下というスライド移動範囲の制約が存在している中で無線送信に必要十分な蓄電量を得ようとした場合、設計上では、蓄電に実際に利用されるスライド移動量を多く取りすぎてしまい、蓄電用コンデンサの過充電を招いてしまいやすい。
これに対して本実施の形態では、扉40の全スライド移動範囲よりも小さく、かつ30cm以下である長さL(7cm〜8cm)の分だけが蓄電に実際に利用されるため、蓄電用コンデンサの過充電を招くことを効果的に抑制できる。
図16および図17を参照して、バネ4Sの動作についてさらに説明する。図16および図17の中では、係合部材5等が模式的に図示されている。図16に示すように、扉が開いている時(作動軸41が係合部材5に係合していない時)、バネ4Sは略自然長の状態を形成している。バネ4Sは、無負荷状態(若しくは小負荷状態)にある。
図17に示すように、扉の閉じる動作に合わせて作動軸41が矢印DR4方向に移動し、作動軸41が係合部材5を介して移動部材4を移動させた時、バネ4Sは収縮する。本実施の形態では、ソフトクローザー52(図1)の内部に設けられた不図示のバネと、バネ4Sの復帰力(バネ定数)とがバランス良く設計されている。
すなわち、扉40がある一定位置まで閉まった時に、ソフトクローザー52の機能によって、扉40が自動的に閉まる。ソフトクローザー52により扉40の閉じる動作がアシストされ、開閉検知装置は発電する。ソフトクローザー52の機能によって、半開き状態で扉40が停止してしまうことが抑制される。
扉40が所定の位置まで閉まると、開閉検知装置は閉まった状態が形成されたと判断し、閉まった状態を示すIDを無線送信する。ソフトクローザー52は、扉40を開ききる際にも同様に動作するように構成されるとよい。閉じた状態にある扉40を開く際、および、開いた状態にある扉40を閉じる際には、人等が扉40を動かすために作用させる外力を用いて、開閉検知装置は発電する。
図1を再び参照して、本実施の形態の扉開閉システムは、開閉検知装置として機能する2つの発電装置10A,10Bを備えているため、扉40の閉まった状態、半開きの状態、および全開の状態の3状態を検知できる。たとえば、発電装置10A(開閉検知装置)により扉40がON状態(閉じた状態)であると検知され、発電装置10B(開閉検知装置)により扉40がOFF状態(閉じた状態)であると検知された場合には、扉40は図中の左端に位置していると判断できる。
発電装置10A(開閉検知装置)により扉40がOFF状態(開いた状態)であると検知され、発電装置10B(開閉検知装置)により扉40がON状態(開いた状態)であると検知された場合には、扉40は図中の右端に位置していると判断できる。一方、発電装置10A(開閉検知装置)により扉40がOFF状態(開いた状態)であると検知され、発電装置10B(開閉検知装置)により扉40がOFF状態(開いた状態)であると検知された場合には、扉40は図中の中央に位置している(半開きの状態)と判断できる。
扉開閉システムとしては、発電装置10A,10Bのいずれか一方のみを搭載していてもよい。1つの発電装置(開閉検知装置)であっても、扉40の開閉状況(閉まった状態や開き始めた状態)を検知することができる。閉まった状態や開いた状態は、磁気リレースイッチSW1〜SW4(図15参照)の設置位置で変更可能である。発電装置の設置個所を多くすると、扉の位置を細かく認識できる。
[実施の形態2]
図18および図19を参照して、実施の形態2について説明する。ここでは、実施の形態1との相違点を説明する。実施の形態1では、係合部材5の突条部5C(図11)および底カバー3のガイド溝3C1,3C2(図11)等の動作によって、作動軸41と係合部材5との係合/非係合状態が切り替わる。
図18に示すように、係合部材5の代わりに、係合部材5F(第1係合部材)およびコイルバネ5Sが用いられてもよい。係合部材5Fは、係合部材5(実施の形態1)における突条部5Cに対応する部位を有していない。コイルバネ5Sは、移動部材4の回動軸4Cに取り付けられ、係合部材5Fを付勢する。
図19を参照して、具体的には、コイルバネ5S(図19において図示せず)は、回動軸4Cに取り付けられた係合部材5Fを、図19中の時計回り方向に付勢している。本実施の形態の底カバー3F(ガイド部材)には、底カバー3(実施の形態1)におけるガイド溝3C1,3C2に対応する部位を有していない。
係合部材5Fが作動軸41の移動に伴って矢印AR1,AR2方向に移動し、凹所3D2に到達した後は、係合部材5Fはコイルバネ5Sの付勢力を受けて矢印A方向に回動する。これにより、作動軸41と係合部材5との係合状態が解除される。当該構成によっても、上記の実施の形態1と同様の作用および効果を得ることができる。
[実施の形態3]
図20および図21を参照して、実施の形態3について説明する。ここでは、実施の形態1との相違点を説明する。図16および図17を参照して上述したように、実施の形態1では、扉が開いている時(作動軸41が係合部材5に係合していない時)、バネ4Sは略自然長の状態を形成している。バネ4Sは、無負荷状態(若しくは小負荷状態)にある。
図20に示すように、本実施の形態では、扉が開いている時(作動軸41が係合部材5に係合していない時)、バネ4Sは収縮状態を形成している。バネ4Sは、無負荷状態(若しくは小負荷状態)にある。本実施の形態でも、ソフトクローザー52(図1)の内部に設けられた不図示のバネと、バネ4Sの復帰力(バネ定数)とがバランス良く設計されている。
図20および図21に示すように、扉の閉じる動作に合わせて作動軸41が矢印DR1方向に移動し、作動軸41が係合部材5を介して移動部材4を移動させた時、バネ4Sは伸張する。当該構成によっても、上記の実施の形態1と同様の作用および効果を得ることができる。
[実施の形態4]
図22〜図27を参照して、実施の形態4について説明する。ここでは、実施の形態1との相違点を説明する。本実施の形態では、バネ4Sが用いられず、その代わりに磁性体としての磁石91,92が用いられる。磁石91は、係合部材5と一体的に移動するように構成され、磁石92は、移動部材4と一体的に移動するように構成される。
図22に示すように、扉が閉まる場合、作動軸41とともに移動する磁石91が、移動部材4に設けられた磁石92に接近する。図23に示すように、その後、磁石91は磁石92に結合する。作動軸41の移動に合わせて、磁石91,92および移動部材4は一体的に移動する(図24参照)。発電部で発電した電力を用いて扉の閉まる動作を示す信号が無線送信される。
図25および図26を参照して、扉が開く場合、作動軸41は、磁石91,92および移動部材4と一体的に移動する。発電部で発電した電力を用いて扉の開く動作を示す信号が無線送信される。図27を参照して、その後、磁石91は、移動部材4に設けられた磁石92から離れる。当該構成によっても、上記の実施の形態1と同様の作用および効果を得ることができる。
[他の実施の形態]
上記の各実施の形態は、固定部材としてのケース体1と発電部6A,6Bとが一体化され、これらに対して移動部材4および作動軸41,42が相対的に移動するという構成を有している。この構成に限られず、移動部材4と発電部6A,6Bとが相対移動可能であれば、移動部材4がケース体1に固定され、発電部6A,6Bおよび作動軸41,42がこれらに対して相対的に移動するという構成が採用されてもよい。この場合、係合部材5が発電部6A,6Bに設けられ、作動軸41,42に対する係合状態/非係合状態を切り替える。当該構成によっても、上記の各実施の形態と同様の作用および効果を得ることができる。
以上、本発明に基づいた各実施の形態について説明したが、今回開示された各実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 ケース体、2 底カバー、2A,3A 内カバー、3,3F 底カバー(ガイド部材)、3C1 第1ガイド(第1ガイド溝)、3C2 第2ガイド(第2ガイド溝)、3D1 ガイド部、3D2 凹所、4 移動部材(第1移動部材)、4A,4B ラック歯、4C 回動軸、4P 底板、4Q,4R 側壁、4S バネ、5,5F 係合部材(第1係合部材)、5A 引掛部、5B 開口部、5C 突条部、5D 摺接部、5S コイルバネ、6A,6B 発電部、10A,10B 発電装置、20 発電ユニット、21 発電素子、21A 第1の面、21B 第2の面、22 整流回路、23 変換部、24 変位検出部、25 送信S/W、30 送信ユニット、31 蓄電用コンデンサ、32 無線モジュール回路、40 扉(第2移動部材)、41,42 作動軸(第2係合部材)、43 戸袋、50 扉枠、52 ソフトクローザー、62 応力印加機構、63 ストッパ、63A,63B,64B 当接部、64 レバー、64A 接続部、64C 変位部、65 カム、66 突起部、67 歯車、68 回転軸、80 磁石、L 長さ(所定移動区間)、S スライド移動経路、SW1,SW2,SW3,SW4 磁気リレースイッチ。

Claims (12)

  1. 発電部と、
    前記発電部に対して相対的にスライド移動することにより前記発電部に発電させる第1移動部材と、
    スライド移動可能に構成され、所定移動区間の内を移動する際には前記発電部および前記第1移動部材のうちの一方に係合しながらスライド移動することにより前記発電部および前記第1移動部材同士を相対的にスライド移動させ、前記所定移動区間の外を移動する際には前記発電部および前記第1移動部材のうちの一方との係合状態が解除されて前記発電部および前記第1移動部材同士を相対的にスライド移動させない、第2移動部材に係合する第1係合部材と、を備える、
    発電装置。
  2. 発電部と、
    前記発電部に対して相対的にスライド移動することにより前記発電部に発電させる第1移動部材と、
    スライド移動可能に構成され、所定移動区間の内を移動する際には前記発電部および前記第1移動部材のうちの一方に係合しながらスライド移動することにより前記発電部および前記第1移動部材同士を相対的にスライド移動させ、前記所定移動区間の外を移動する際には前記発電部および前記第1移動部材のうちの一方との係合状態が解除されて前記発電部および前記第1移動部材同士を相対的にスライド移動させない、第2移動部材と、を備える、
    発電装置。
  3. 前記発電部および前記第1移動部材のうちの一方には、スライド移動経路に対して進退移動可能な第1係合部材が設けられ、
    前記第2移動部材は、前記スライド移動経路に沿って移動する第2係合部材を含み、
    前記スライド移動経路に沿って延在するガイド部および前記ガイド部の端部に設けられた凹所を含み、前記第1係合部材に対して相対的に移動するガイド部材をさらに備え、
    前記第1係合部材は、前記第2移動部材が前記所定移動区間の内を移動している際には、前記ガイド部によって前記スライド移動経路に進入しており、
    前記第1係合部材は、前記第2移動部材が前記所定移動区間の外を移動している際には、前記凹所内に配置されることにより前記スライド移動経路から退出している、
    請求項2に記載の発電装置。
  4. 前記ガイド部材は、前記スライド移動経路に沿って延在する第1ガイドと、前記第1ガイドの端部を起点として前記スライド移動経路から遠ざかる方向に延びる第2ガイドとを有し、
    前記第1係合部材は、前記第1ガイドおよび前記第2ガイド内を移動する突条部を有し、
    前記突条部が前記第1ガイド内に位置している際には、前記第1係合部材は前記ガイド部によって前記スライド移動経路に進入しており、
    前記突条部が前記第2ガイド内に位置している際には、前記第1係合部材は前記凹所内に配置されることにより前記スライド移動経路から退出している、
    請求項3に記載の発電装置。
  5. 前記ガイド部材は、前記スライド移動経路に沿って延在する第1ガイド溝と、前記第1ガイド溝の端部を起点として前記スライド移動経路から遠ざかる方向に延びる第2ガイド溝とを有し、
    前記第1係合部材は、前記第1ガイド溝および前記第2ガイド溝内を移動する突条部を有し、
    前記突条部が前記第1ガイド溝内に位置している際には、前記第1係合部材は前記ガイド部によって前記スライド移動経路に進入しており、
    前記突条部が前記第2ガイド溝内に位置している際には、前記第1係合部材は前記凹所内に配置されることにより前記スライド移動経路から退出している、
    請求項3に記載の発電装置。
  6. 前記第1係合部材は、コイルバネにより付勢されており、
    前記第2移動部材が前記所定移動区間の外を移動する際には、前記第1係合部材は前記コイルバネの付勢力を受けて回動し、前記発電部および前記第1移動部材のうちの一方と前記第2移動部材との係合状態が解除される、
    請求項3に記載の発電装置。
  7. 前記発電部および前記第1移動部材のうちの一方には、スライド移動経路に対して進退移動可能な第1係合部材が設けられ、
    前記第2移動部材は、前記スライド移動経路に沿って移動する第2係合部材を含み、
    前記発電部および前記第1移動部材のうちの一方と前記第2移動部材との係合状態が解除されているときに略自然長の状態であり、前記発電部および前記第1移動部材のうちの一方と前記第2移動部材とが係合しているときに収縮する、バネをさらに備える、
    請求項2に記載の発電装置。
  8. 前記発電部および前記第1移動部材のうちの一方には、スライド移動経路に対して進退移動可能な第1係合部材が設けられ、
    前記第2移動部材は、前記スライド移動経路に沿って移動する第2係合部材を含み、
    前記第1係合部材と一体的に移動する第1の磁性体と、前記第2移動部材と一体的に移動する第2の磁性体と、をさらに備える、
    請求項2に記載の発電装置。
  9. 固定部材をさらに備え、
    前記発電部は、前記固定部材に固定されている、
    請求項1から8のいずれか1項に記載の発電装置。
  10. 前記第2移動部材は、戸、扉および窓のいずれかである、
    請求項1から8のいずれか1項に記載の発電装置。
  11. 請求項10に記載の発電装置と、
    前記第2移動部材の開閉状態を検知する検知部と、を備える、
    開閉検知装置。
  12. 請求項11に記載の開閉検知装置と、
    前記発電部で発電された電力を用いて前記第2移動部材の開閉状態に関する信号を送信する送信機と、
    前記送信機からの信号を無線で受信する受信機と、を備える、
    無線システム。
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