JP2015058803A - 障害物検知装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両が走行する走行路の障害物を精度良く検知することが可能な障害物検知装置を提供する。
【解決手段】障害物検知装置は、車両1の進行方向の前方に存在する物体を検出する物体検出部15と、車両1の走行状態情報を検出する車両情報検出部16と、車両1の走行状態情報に基づいて旋回半径Rを算出する旋回半径算出部17と、旋回半径Rと、走行状態情報と、車両1の前車軸から後車軸までの車軸間距離Lとに基づいて、車両1の旋回走行時の中心となる旋回中心Pcを算出する旋回中心算出部18と、旋回半径Rと、旋回中心Pcとに基づいて、車両1の予想進路を推定する進路推定部19と、車両1の予想進路内に物体が含まれるか否かを判定し、予想進路内に含まれると判定した物体を前記両と衝突するおそれがある障害物として検知する障害物検知部20とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両の障害物検知装置に関する。
特開2004−66912号公報には、レーダ装置、障害物検知装置及びコントローラを備える車両用障害物検知装置が記載されている。コントローラは、車速及び操舵角に基づき公知の関係式を用いて自車の旋回半径Rを算出し、自車両位置から自車両の進行方向と鉛直方向に距離Rだけ離れた位置にある点Q(旋回中心)を中心とした、半径Rの円弧状の軌跡で表される自車両の予測進路を求める。
特開2004−66912号公報
上記特許文献1には、レーダ装置が設置される車両前端を基準(自車両位置)とし、車両前端から車両の進行方向に対して鉛直方向に延びる直線(以下、車両前端の横方向延長線と称する)上の点を車両の旋回中心と推定し、推定した旋回中心から車両の予測進路を求めることが図示されている。
しかし、車両の実際の旋回中心は車両前端の横方向延長線よりも後方に位置し、車両の実際の進路も車両前端を基準として求めた予測進路よりも後方へシフトする。このため、車両の進行方向前方の物体を検出し、検出した物体が予測進路に存在するか否かを判定し、予測進路に存在すると判定した物体を障害物として検知する場合において、実際の進路と予測進路との乖離によって障害物の検知精度が低下してしまい、実際の進路には存在しない物体を障害物として誤検知する可能性や、実際の進路に存在する物体を障害物として検知できない可能性が生じる。特に、前車軸と後車軸との間の車軸間距離が長い大型車両では、車両の実際の旋回中心が車両前端の横方向延長線から大きく離間する可能性が高いため、障害物の検知精度が顕著に低下するおそれがある。
そこで本発明は、車両が走行する走行路の障害物を精度良く検知することが可能な障害物検知装置の提供を目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明の車両の障害物検出装置は、物体検出手段と、車両情報検出手段と、旋回半径算出手段と、旋回中心算出手段と、進路推定手段と、障害物検知手段とを備える。物体検出手段は、車両の進行方向の前方に存在する物体を検出する。車両情報検出手段は、車両の走行状態情報を検出する。旋回半径算出手段は、車両情報検出手段が検出した車両の走行状態情報に基づいて、車両の旋回走行時の旋回半径を算出する。旋回中心算出手段は、旋回半径算出手段が算出した旋回半径と、車両情報検出手段が検出した車両の走行状態情報と、車両の前車軸から後車軸までの車軸間距離とに基づいて、車両の旋回走行時の中心となる旋回中心を算出する。進路推定手段は、旋回半径算出手段が算出した旋回半径と、旋回中心算出手段が算出した旋回中心とに基づいて、車両の予想進路を推定する。障害物検知手段は、進路推定手段が推定した車両の予想進路内に物体検出手段が検出した物体が含まれるか否かを判定し、車両の予想進路内に含まれると判定した物体を車両と衝突するおそれがある障害物として検知する。
上記構成では、車両の走行状態情報と車両の旋回半径とに加えて、車両の車軸間距離に基づいて車両の旋回中心が算出される。すなわち、算出される車両の旋回中心は、車両の車軸間距離に応じて決定される車両の前後方向の所定の位置から車両の進行方向に対して鉛直方向に延びる直線上に存在し、この旋回中心に基づいて車両の予想進路が推定されるので、車両の予想進路と車両の実際の走行路との乖離が抑制される。このため、障害物検知手段は、物体検知手段が検出した物体が予想進路内に含まれるか否かを判定することによって、物体が車両の実際の走行路に存在する障害物か否かを精度良く検知することができる。また、車両が車軸間距離の長い大型車両の場合であっても、大型車両の車軸間距離に基づいて予測進路が推定されるので、車軸間距離の増大に起因する障害物の検知精度の低下を抑制することができる。
本発明によれば、車両が走行する走行路の障害物を精度良く検知することが可能となる。
本発明に係わる障害物検知装置を用いた衝突防止装置を備えた車両の要部を示すブロック図である。 物体検出センサによる物体の検出を説明するための模式図である。 車両の後面図である。 車両の旋回中心と車両との位置的関係を説明するための模式図である。 車両の予想進路及び予想進路内の物体検知を説明するための模式図である。 衝突防止処理を示すフローチャートである。 障害物検知処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態を、図面に基づいて説明する。なお、図中FRは車両前方を、図中UPは車両上方をそれぞれ示している。また、以下の説明における前後方向は、車両の前後方向を意味し、左右方向は、車両前方を向いた状態での左右方向を意味する。
図1に示すように、本実施形態に係わる車両1は、物体検出センサ2と、車速センサ3と、操舵角センサ4と、変位センサ11と、ECU(Electronic Control Unit)14と、警報表示器12と、ブレーキアクチュエータ13とを備える。
物体検出センサ2は、図2に示すように、車両1の前端の車幅方向中央Psに設置され、車両前方の所定角度Ωの範囲内に向けてレーザやミリ波等の電磁波を所定時間毎に発信し、その反射波を受信することによって、上記範囲内の物体を検知し、検知した物体の方位角θ(deg)、物体と車両1との相対速度Vr(m/s)、及び物体と車両1との相対距離D(m)を検出し、検出した物体の方位角θ、相対速度Vr、及び相対距離DをECU14へ出力する。
車速センサ3は、車速V(m/s)を検出し、検出した車速VをECU14へ出力する。
操舵角センサ4は、ステアリングホイール(図示省略)により発生する前車輪の操舵角δ(deg)を検出し(図4参照)、検出した操舵角δをECU14へ出力する。
変位センサ11は、図3に示すように、後車軸8に対して車両1のシャシフレーム9を支持するリアサスペンション10の近傍に設置されてリアサスペンション10の変位量(m)を検出し、検出した変位量をECU14へ出力する。
ECU14は、CPU(Central Processing Unit)とROM(Read Only Memory)とRAM(Random Access Memory)とを備える。CPUはROMに格納された衝突防止処理プログラムを読み出して衝突防止処理を実行することによって、図1に示すように、物体検出部15、車両情報検出部16、旋回半径算出部17、旋回中心算出部18、進路推定部19、障害物検知部20、衝突防止制御部21として機能する。RAMは、物体検出センサ2、車速センサ3、操舵角センサ4、及び変位センサ11がそれぞれ検出した検出値及びCPU演算結果の一時記憶領域、各種車両特性の設定領域等として機能する。
物体検出部15は、物体検出センサ2が検出した物体の方位角θ、相対速度Vr、及び相対距離Dを取得するとともに、方位角θと相対距離Dとによって物体の位置データを作成する。物体の位置データはセンサ座標におけるx座標及びy座標として作成される。センサ座標とは、車両1への物体検出センサ2の取付位置Psを原点とし、車両1の前後方向の軸線をy軸とし、y軸との直交軸をx軸とする2次元座標であり、車両1の進行方向をy軸正方向とし、右方向をx軸正方向としている。物体検出部15は、物体の位置データ(x,y)、相対速度Vr及び相対距離Dを障害物検知部20及び衝突防止制御部21へ出力する。すなわち、物体検出部15は物体検出センサ2とともに物体検出手段を構成する。
車両情報検出部16は、車速センサ3が検出した車速V、操舵角センサ4が検出した操舵角δ、及び変位センサ11が検出したリアサスペンション10の変位量を取得し、取得した各センサの検出値を車両1の走行状態情報として旋回半径算出部17、及び旋回中心算出部18へ出力する。すなわち、車両情報検出部16は車速センサ3、操舵角センサ4、及び変位センサ11とともに車両情報検出手段を構成する。
旋回半径算出部17は、車両情報検出部16が検出した車両1の走行状態情報に基づいて、車両1の旋回走行時の旋回半径R(m)を算出し、進路推定部19へ出力する。すなわち、旋回半径算出部17は、旋回半径算出手段を構成する。
旋回中心算出部18は、旋回半径算出部17が算出した旋回半径Rと、車両情報検出部16が検出した車両1の走行状態情報と、車両1の前車軸6と後車軸8との間の前後方向の距離である車軸間距離L(m)とに基づいて、車両1の旋回走行時の中心となる旋回中心Pcを算出し、進路推定部19へ出力する。すなわち、旋回中心算出部18は、旋回中心算出手段を構成する。
進路推定部19は、旋回半径算出部17が算出した旋回半径Rと、旋回中心算出部18が算出した旋回中心Pcとに基づいて、車両1の現在位置から予想される車両1の走行路である予想進路を推定する(図5参照)。すなわち、進路推定部19は、旋回推定手段を構成する。
障害物検知部20は、進路推定部19が推定した車両1の予想進路に基づいて、予想進路内に物体検出部15が検出した物体が含まれるか否かを判定し、車両1の予想進路内に含まれると判定した物体のうち車両1と衝突するおそれがある物体を障害物として検知し、障害物検知情報として衝突防止制御部21へ出力する。すなわち、障害物検知部20は、障害物検知手段を構成する。
衝突防止制御部21は、障害物検知部20からの障害物検知情報に基づいて、障害物と車両1との衝突危険度を推定し、衝突危険度のレベルに応じて運転者への警報表示、及び衝突回避動作を実行する。
警報表示器12は、車室内の例えばインストルメントパネル(図示省略)に設けられ、ECU14から警報表示信号を受信したとき、警報表示を行ない運転者に注意を喚起する。
ブレーキアクチュエータ13は、ECU14からの制動信号を受信したとき、前車輪5及び後車輪7のディスクブレーキ(図示省略)を強制的に作動させて、各車輪に所定の制動力を発生させる。
次に、ECU14が実行する衝突防止処理を図6及び図7に示すフローチャートに基づいて説明する。本処理は、車両1の始動時(例えばエンジン・オン時)に開始され、所定時間毎に繰り返して実行される。ECU14は、まず物体検出センサ2、車速センサ3、操舵角センサ4、及び変位センサ11の検出データを取得する(ステップS1)。
次に、ECU14は、旋回半径算出処理を実行し、旋回半径Rを式(1)によって算出する(ステップS2)。
R=(1+AV)×L/δ ・・・(1)
但し、
L:車両1の車軸間距離
δ:操舵角
A:スタビリティファクタ(s/m
なお、車軸間距離Lは車両1に固有の値として予め設定される。また、スタビリティファクタAは、公知の式(2)から導かれる。
A=(−M/2L)×((Lf×Kf−Lr×Kr)/KfKr) ・・・(2)
但し、
M:車両1の総重量(Kg)
Lf:車両1の前車軸6から車両1の重心点Pgまでの前後方向の距離(m)
Lr:車両1の重心点Pgから車両1の後車軸8までの前後方向の距離(m)
Kf:車両1の前車輪5のコーナリングパワー(N/deg)
Kr:車両1の後車輪7のコーナリングパワー(N/deg)
なお、コーナリングパワーKf、Krは車両1に固有の値として予め設定される。また、車両1の総重量Mは、エンジントルク、前後加速度、及び車速Vに基づいて、総重量Mを推定する公知の方法(例えば、特開2008−184142に記載の方法)を用いて算出される。また、Lf及びLrは、式(3)及び式(4)によって求められる。
Lf=(Mr/M)×L ・・・(3)
Lr=L−Lf ・・・(4)
但し、Mr(kg)は、後車軸8に負荷される車両1の後部荷重であり、本実施形態では、予め設定されているリアサスペンション10の荷重―変位特性に基づいて、変位センサ11が検出したリアサスペンション10の変位量に基づいて後車軸8に負荷される後部荷重Mrが求められる。
なお、旋回半径Rの算出は式(1)によるものに限定されず、例えば車両1にヨーレートセンサを設けて、車速V及びヨーレートセンサが検出したヨーレートY(deg/sec)を用いて、式(5)により算出してもよい。
R=V/Y ・・・(5)
また、後車軸8に負荷される後部荷重Mrは、リアサスペンション10の荷重―変位特性に基づき、変位センサ11が検出したリアサスペンション10の変位量から求めることに限定されず、例えば後車軸8に負荷される荷重を後車軸8とシャシフレーム9との間に設けた軸重計等で直接的に検出してもよい。また、上記総荷重Mは、後部荷重Mrと同様にして前車軸6に負荷される車両1の前部荷重Mf(kg)を検出し、前部荷重Mfと後部荷重Mrとを合算することによって求めてもよい。
次に、ECU14は旋回中心算出処理を実行する(ステップS3)。図4には、車両1が所定の車速で旋回走行しているときの車両1に対する旋回中心Pcの位置が示されている。車両1の重心点Pgを含む車両1の前後方向の軸線(図4の1点鎖線)と、車両1の重心点Pgの進行方向(図4の重心点Pgからの矢印方向)とが成す角である重心点のすべり角を、すべり角β(deg)とすると、車両1の旋回中心Pcは、重心点Pgにおける車両1の進行方向を接線方向とし、進行方向と直交する車両1の旋回方向内側に向かう直線上にあって、重心点Pgからの距離が旋回半径Rの点Pcとして算出される。また、物体検出センサ2の取付位置Psから旋回中心Pcまでの前後方向の距離Lc(m)は、図4に示すように物体検出センサ2と前車軸6との間の前後方向の距離Lsennsor(m)、前車軸6から重心点Pgまでの前後方向の距離Lf、及び重心点Pgから旋回中心Pcまでの前後方向の距離Lshift(m)の和となり、式(6)のように表される(図4参照)。
Lc=Lsensor+Lf+Lshift ・・・(6)
但し、Lsennsorは、車両1に固有の値であり予め設定される。また、Lshiftは、すべり角βを用いて式(7)のように表される。
Lshift=R×sinβ ・・・(7)
なお、すべり角βは、公知の式(8)によって算出される。
β=((1−(M/2L)×(Lf/Lr×Kr)×V)/(1+AV))
×(Lr/L)×δ ・・・(8)
式(6)に示されるように、算出される旋回中心Pcは、車両1前端の物体検出センサ2の取付位置Psよりも後方に位置し、前車軸6から重心点Pgまでの前後方向の距離Lfが長い車両ほどPsからPcまでの前後方向の距離Lcも長くなる。
次に、ECU14は予想進路推定処理を実行する(ステップS4)。車両1の予想進路は、図5に示すように旋回半径Rを半径とし旋回中心Pcを中心とする円弧状の軌跡Trの左右方向に所定の幅を有する走行路で表される(図5の斜線範囲)。車両1の重心点Pgを含む前後方向の軸線をY軸とし、重心点PgにおいてY軸に直交する直線をX軸とする2次元の車両座標系を用いると、車両座標の原点は重心点Pgに位置するので、旋回中心Pc(Xc,Yc)は車両座標上の点(Rcosβ,−Rsinβ)として表される。
なお、車両座標は、車両1の進行方向をY軸正方向とし、右方向をX軸正方向としている。従って、車両1の予想進路の軌跡Trは車両座標を用いて式(9)のように推定される。
(X−Rcosβ)+(Y+Rsinβ)=R ・・・(9)
次にECU14は、障害物検知処理を実行する(ステップS5)。障害物検知処理ではECU14は、物体検出センサ2の取付位置Psを原点とするセンサ座標で表される物体の位置(x,y)を車両1の重心位置Pgを原点とする車両座標(X,Y)に変換する(ステップS50)。なお、車両座標系とセンサ座標系との関係は、式(10)及び式(11)によって表される。
X=x ・・・(10)
Y=y+Lsensor+Lf ・・・(11)
次にECU14は、物体検出センサ2が検出した物体が車両1の予想進路内に含まれるか否かを判定する進路内物体検知処理を実行する(ステップS51)。ECU14は、まず物体の位置から車両1の予想進路の軌跡Trまでの車幅方向の距離(オフセット量)dを、式(9)を用いて算出する。例えば、図5に示されるように物体検出センサ2が検出した物体の位置が、車両座標によって(X1,Y1)で表されるとすると、検出した物体のオフセット量dは、式(12)のように算出される。
d=R/|R|×(((X1−Rcosβ)+(Y1+Rsinβ)1/2
−|R|) ・・・(12)
次に、ECU14は算出したオフセット量dの絶対値が判定距離k以下であるか否かを判定し、オフセット量dの絶対値が判定距離k以下である場合、物体が車両1の予想進路内に含まれると判定する。なお、物体が車両1の予想進路内に含まれるか否かの判定には、予想進路の軌跡Trの左側と右側とにそれぞれ異なる判定距離を用いてもよい。
次にECU14は、予想進路内に含まれる物体が車両1と衝突するおそれがある物体か否かを判定する進路内物体判別処理を実行する(ステップS52)。例えば、ECU14は、予想進路内に含まれると判定された全ての物体の相対速度Vrと車両1の車速Vとを比較する。物体の相対速度Vrと車両1の車速Vとの関係が、RV=−Vにある物体は停止車両又は構造物、−V<RV<0にある物体は、車両1と同方向に走行しつつ車両1に接近する車両、RV=0にある物体は、車両1と同方向に走行しつつ車両1との車間距離を維持する車両、RV>0にある物体は、車両1と同方向に走行しつつ車両1から離間する車両と分類できる。そこで、予想進路内に含まれると判定された物体の相対速度Vrと車両1の車速Vとの関係がRV<0にある物体を、車両1と衝突のおそれのある障害物として検知する。
次にECU14は、衝突防止制御処理を実行する(ステップS6)。衝突防止制御処理では、検知された車両1と衝突するおそれがある全ての障害物について、障害物と車両1との衝突余裕時間TTC(Time to Collision)を算出する。TTC(s)は、障害物と車両1との相対距離D及び相対速度Vrを式(13)に代入して算出される。
TTC=D/Vr ・・・(13)
次にECU14は、算出したTTCが最も小さい障害物について、TTCが第1の所定時間(例えば3秒)以下になった場合は、警報表示器12に警報表示信号を出力して運転者に注意を喚起する。更にTTCが第2の所定時間(例えば0.8秒)以下になった場合は、ブレーキアクチュエータ9に制動信号を出力し、車両1を減速して障害物との衝突を回避する。
本実施形態では、車両1の走行状態情報と車両1の旋回半径Rとに加えて、車両1の車軸間距離Lに基づいて車両1の旋回中心Pcが算出される。すなわち、算出される車両1の旋回中心Pcは、車両1の車軸間距離Lに応じて決定される車両1の重心位置Ps(前後方向の所定の位置)から車両1の進行方向に対して鉛直方向に延びる直線上に存在し、この旋回中心Pcに基づいて車両1の予想進路が推定されるので、車両1の予想進路と車両1の実際の走行路との乖離が抑制される。このため、障害物検知部20は、進路推定部19が推定した車両1の予想進路を用い、物体検出部15が検出した物体が予想進路内に含まれるか否かを判定することによって、物体が車両の実際の走行路に存在する障害物か否かを精度良く検知することができる。
また、車両1が車軸間距離Lの長い大型車両の場合であっても、大型車両の車軸間距離に基づいて予測進路が推定されるので、車軸間距離の増大に起因する障害物の検知精度の低下を抑制することができる。
なお、物体検出センサ2は、電磁波を用いて物体を検知する本実施形態のセンサに限定されず、例えばカメラを用いた画像処理によって物体を検知するセンサ等であってもよい。また、物体検出センサ2の取付位置は、車両1の前端の車幅方向中央に限定されない。
また、車両座標の原点の位置は、本実施形態で設定した車両1の重心点Pgに限定されず、例えば車両1への物体検出センサ2の取付位置Psに設定してもよい。この場合はセンサ座標と車両座標とが同一の車両座標系となるので、物体検出センサ2で検出された物体の位置の車両座標への変換が不要となる。
また、車両の横すべりを抑制するスタビリティコントロールシステム等を備えた車両に本発明の障害物検知装置を適用する場合、予想進路の推定に必要な重心点Pg、スタビリティファクタA、すべり角β等のパラメータを障害物検知装置で算出する代わりに、スタビリティコントロールシステム等が算出する重心点、スタビリティファクタ、すべり角等のパラメータを用いてもよい。この場合はECU14の演算負荷が軽減される。
また、本実施形態では、1つのECU14が障害物検知処理と衝突防止制御処理とを実行しているが、障害物検知処理を実行する処理装置と衝突防止制御処理を実行する処理装置とを、異なる別のユニットとして構成してもよい。この場合は、衝突防止制御処理を実行する装置を備えた既存の車両に対しては、障害物検知処理を実行する装置(ユニット)を追加して設置すればよく、このような既存の車両に対して、本発明を容易に適用して車両の走行路の障害物の検知精度の向上を図ることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施形態について説明したが、この実施形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により本発明は限定されることはない。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論である。
本発明は、車両の障害物検知装置として広く適用可能である。
1 車両
2 物体検出センサ(物体検出手段)
3 車速センサ(車両情報検出手段)
4 操舵角センサ(車両情報検出手段)
6 前車軸
8 後車軸
11 変位センサ(車両情報検出手段)
14 ECU
15 物体検出部(物体検出手段)
16 車両情報検出部(車両情報検出手段)
17 旋回半径算出部(旋回半径算出手段)
18 旋回中心算出部(旋回中心算出手段)
19 進路推定部(進路推定手段)
20 障害物検知部(障害物検知手段)

Claims (1)

  1. 車両の進行方向の前方に存在する物体を検出する物体検出手段と、
    前記車両の走行状態情報を検出する車両情報検出手段と、
    前記車両情報検出手段が検出した前記車両の走行状態情報に基づいて、前記車両の旋回走行時の旋回半径を算出する旋回半径算出手段と、
    前記旋回半径算出手段が算出した前記旋回半径と、前記車両情報検出手段が検出した前記車両の走行状態情報と、前記車両の前車軸から後車軸までの車軸間距離とに基づいて、前記車両の旋回走行時の中心となる旋回中心を算出する旋回中心算出手段と、
    前記旋回半径算出手段が算出した前記旋回半径と、前記旋回中心算出手段が算出した前記旋回中心とに基づいて、前記車両の予想進路を推定する進路推定手段と、
    前記進路推定手段が推定した前記車両の予想進路内に前記物体検出手段が検出した前記物体が含まれるか否かを判定し、前記車両の予想進路内に含まれると判定した前記物体を前記車両と衝突するおそれがある障害物として検知する障害物検知手段と、を備える
    ことを特徴とする車両の障害物検知装置。
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