JP2002120679A - 車両用接触推定装置 - Google Patents

車両用接触推定装置

Info

Publication number
JP2002120679A
JP2002120679A JP2000317827A JP2000317827A JP2002120679A JP 2002120679 A JP2002120679 A JP 2002120679A JP 2000317827 A JP2000317827 A JP 2000317827A JP 2000317827 A JP2000317827 A JP 2000317827A JP 2002120679 A JP2002120679 A JP 2002120679A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contact
warning
vehicle
possibility
distance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000317827A
Other languages
English (en)
Inventor
Itsuro Muramoto
逸朗 村本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2000317827A priority Critical patent/JP2002120679A/ja
Publication of JP2002120679A publication Critical patent/JP2002120679A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自車両Aと付近の障害物Bとの距離の推移か
ら、近い将来に接触する可能性が高いか否かを正確に推
定して、必要に応じて運転者に警告する。 【解決手段】 車両の適切な位置に配置された測距セン
サ3によって車両周囲の障害物までの距離を測定し、距
離データをメモリ4に順次記憶していく。そして、コン
トローラ5によって所定期間の距離データの変化を近似
する近似関数式を算出し、この算出された近似関数式か
ら将来の距離の変化を予測し、障害物と接触の可能性が
あるか否かを判断する。そして接触の可能性が高い場合
には運転者に警告出力する。これにより、運転者が承知
の上で障害物の付近をすり抜けながら駐車するような状
況では接触する可能性がないことが推定でき、従来と比
較して推定の信頼性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用接触推定装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術としては、例えば、特開平1
1−139228号公報に記載された「異常接近警告表
示装置」が知られている。この従来の技術は、車両の先
端付近に設置され、車両の付近の物体との距離Xを計測
する距離センサと、距離センサにより検出された距離X
に応じて、複数の警告音を発生させるブザーと、距離X
に応じて色彩を変化させた可視表示を行う可視表示部
と、距離センサが計測した距離が拡大する方向であると
き、ブザーの出力を遮断する音声遮断制御回路を有する
ものである。
【0003】この従来の技術は、車庫入れ、駐車等の際
に、車両の付近の物体との距離が短いというだけで運転
者に警告を与えるそれよりも以前の異常接近警告システ
ムが有する警告の信頼性の低さの解消をねらったもので
ある。すなわち、この従来技術を使えば、距離センサと
その付近の物体との距離が短くても、距離センサが物体
から離れる方向の距離データを出力すれば、ブザーによ
る警告は遮断されるので、駐車場から出る場合などには
警告が発せられることはなく、警告情報の信頼性は向上
する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術では、車庫入れ、駐車などを行う際に
は、不要な警報が発せられる状況がなお多く残されてい
る。それは、元来、車庫入れ、駐車といった運転が、周
囲に障害物が多数存在する状況下で行われるため、運転
者が、障害物に接触はしないが接近していく運転を意図
的に行う場合があるからである。そのような場合、運転
者は承知の上で障害物に対して接近していくにもかかわ
ず警告等が発せら、本当に接触の可能性がある場合の警
告との区別がつかず、煩わしく感じてしまう問題点があ
る。
【0005】その具体的な状況を図11に示してある。
この図11は、車両Aを車両Bの隣に駐車させようとし
て、車両Aを真っ直ぐに目標駐車位置Cに向かって後退
させた場合である。このような場合、車両Bとの距離は
短くなっていくが、その脇を通過して目標駐車位置Cへ
向かう操作を、運転者が意図的に行っている。しかし、
このような状況では、従来の技術の場合、警告が発せら
れてしまうことになる。
【0006】図12は、逆に、一時的に車両Bとの距離
は遠ざかるが、将来、接触してしまう可能性があること
を運転者に警告する必要がある状況を示している。この
場合、運転者は車両Aを操舵しながら目標駐車位置Cに
向かって後退しているが、操舵角を左に大きく切り過ぎ
たまま後退を続けると、車両Bと平行になる向きを通り
過ぎてしまい、車両Aの左後端が車両Bの右側面に接近
しすぎてしまう可能性がある。しかし、従来の技術を用
いていると、障害物と接近するまでは警告が発せられな
いので、接触する直前になるまで警告されず、運転者に
とっては急停止するなどの運転操作が必要となる可能性
もある。
【0007】以上に述べたように、従来の技術では、単
純に接近しているか否かで警告を与える/与えないの判
断を行っていたので、不要な警告を発する/必要な警告
を運転者に与えられない場合が多々存在するという問題
点が十分に解決されてはいなかった。
【0008】本発明はこのような従来の技術的課題を解
決するためになされたもので、自車両と付近の障害物と
の距離の推移を予め定められた関数式で近似し、得られ
た近似関数式の上で将来の接近距離の推移を見ることに
より、近い将来に接触する可能性が高いか否かを正確に
推定することができる車両用接触推定装置を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の車両用
接触推定装置は、車両に配置され、車両周囲の障害物ま
での距離を測定する測距センサと、前記測距センサによ
って測定された所定期間の距離データを記憶する記憶手
段と、前記記憶手段によって記憶されている前記所定期
間の前記距離データの変化を近似する近似関数式を算出
する近似関数算出手段と、前記近似関数算出手段によっ
て算出された近似関数式から将来の距離の変化を予測
し、障害物と接触の可能性があるか否かを判断する接触
可能性判断手段とを備えたものである。
【0010】請求項2の発明は、請求項1の車両用接触
推定装置において、前記近似関数算出手段が、前記距離
データの変化を予め定められた時間に対する関数式で近
似することを特徴とするものである。
【0011】請求項3の発明は、請求項1の車両用接触
推定装置において、車速を検出する車速センサと、ステ
アリングホイールの操舵角を検出する操舵角センサと、
前記車速と操舵角とを用いて車両の移動位置を算出する
移動距離算出手段とを備え、前記近似関数算出手段が前
記距離データの変化を自車両の移動位置に対する予め定
められた関数式で近似することを特徴とするものであ
る。
【0012】請求項4の発明は、請求項1〜3の車両用
接触推定装置において、前記近似関数算出手段が2次曲
線の関数式で近似することを特徴とするものである。
【0013】請求項5の発明は、請求項4の車両用接触
推定装置において、前記近似関数算出手段が双曲線の関
数式で近似することを特徴とするものである。
【0014】請求項6の発明は、請求項1〜3の車両用
接触推定装置において、前記近似関数算出手段が三角関
数の関数式で近似することを特徴とするものである。
【0015】請求項7の発明は、請求項6の車両用接触
推定装置において、ステアリングホイールの操舵角を検
出する操舵角センサを備え、前記近似関数算出手段が、
近似関数式を算出する際に前記車速センサからの車速と
前記操舵角センサからの操舵角を利用して、前記距離デ
ータの変化を予め定められた自車両の移動距離に対する
関数式で近似することを特徴とするものである。
【0016】請求項8の発明は、請求項1〜7の車両用
接触推定装置において、前記接触可能性判断手段からの
判断結果に応じて警告が必要であるか否かを判断する警
告判断手段と、前記警告判断手段が警告の必要があると
判断した時に、警告を出力する警告手段とを備えたもの
である。
【0017】請求項9の発明は、請求項1〜7の車両用
接触推定装置において、前記接触可能性判断手段からの
判断結果に応じて警告が必要であるか否かを判断し、あ
るいは/同時に制動装置の制御が必要であるか否かを判
断する警告判断手段と、前記警告判断手段が警告の必要
があると判断した時に、警告を出力する警告手段と、前
記警告判断手段が制動装置の制御が必要であると判断し
た時に、制動装置を制御する制動装置制御手段とを備え
たものである。
【0018】請求項10の発明は、請求項8又は9の車
両用接触推定装置において、前記接触可能性判断手段
が、前記近似関数算出手段によって算出した近似関数式
における将来の距離の最小値を求め、当該距離データの
最小値が予め定められた一つ以上の区間の内のどの区間
にいるかに応じて接触の可能性の高さを判断し、前記警
告判断手段は、当該判断された接触の可能性の高さに応
じて、前記警告手段の出力する警告態様を変化させ、又
は前記制動装置制御手段による制動装置の制御態様を変
化させることを特徴とするものである。
【0019】請求項11の発明は、請求項8又は9の車
両用接触推定装置において、前記接触可能性判断手段
が、前記近似関数算出手段によって算出した近似関数式
を用いて所定時間後の将来の距離を予測し、当該予測距
離が予め定められた一つ以上の区間の内のどの区間にい
るかに応じて接触の可能性の高さを判断し、前記警告判
断手段は、当該判断された接触の可能性の高さに応じ
て、前記警告手段の出力する警告態様を変化させ、又は
前記制動装置制御手段による制動装置の制御態様を変化
させることを特徴とするものである。
【0020】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、車両に配置さ
れた測距センサによって車両周囲の障害物までの距離を
測定し、距離データを記憶手段に順次記憶していく。そ
して、近似関数算出手段によって所定期間の距離データ
の変化を近似する近似関数式を算出し、接触可能性判断
手段によってこの算出された近似関数式から将来の距離
の変化を予測し、障害物と接触の可能性があるか否かを
判断する。
【0021】これにより、運転者が承知の上で障害物の
付近をすり抜けながら駐車するような状況では接触する
可能性がないことが正確に推定でき、従来と比較して接
触推定の信頼性が向上する。
【0022】請求項2の発明の車両用接触推定装置によ
れば、近似関数算出手段が距離データの変化を予め定め
られた時間に対する関数式で近似するので、運転者が承
知の上で障害物の付近をすり抜けながら駐車するような
状況では接触する可能性がないことが正確に推定できる
だけでなく、いつ接触する可能性があるのかも予測で
き、従来と比較してさらに接触有無の推定の信頼性が向
上する。
【0023】請求項3の発明の車両用接触推定装置によ
れば、距離データを車両の移動位置と対応させて記憶し
ていき、近似関数算出手段が距離データの変化を自車両
の移動位置に対する予め定められた関数式で近似するの
で、より精度良く、障害物との接触の可能性の有無を判
断できる。
【0024】請求項4の発明の車両用接触推定装置によ
れば、近似関数算出手段が距離データの変化を2次曲線
の関数式で近似するので、少ない計算量で精度の良い近
似が可能であり、障害物との接触の可能性も少ない計算
量で精度良く判断できる。
【0025】請求項5の発明の車両用接触推定装置によ
れば、近似関数算出手段が距離データの変化を双曲線の
関数式で近似するので、少ない計算量で精度の良い近似
が可能であり、障害物との接触の可能性も少ない計算量
で精度良く判断できる。特に、車両の移動にかかわらず
障害物の同じ部位(例えば、隣接車両の角、建物の角、
ポール等)との接触の可能性を判定する場合に有効であ
る。
【0026】請求項6の発明の車両用接触推定装置によ
れば、近似関数算出手段が距離データの変化を三角関数
の関数式で近似するので、少ない計算量で精度の良い近
似が可能であり、障害物との接触の可能性も少ない計算
量で精度良く判断できる。特に、車両の移動に伴って接
触の可能性がある対象部位が移動する障害物(例えば、
壁、隣接車両側面等)に対する接触の可能性を推定する
場合に有効である。
【0027】請求項7の発明の車両用接触推定装置によ
れば、近似関数算出手段が近似関数式を算出する際に、
車速センサからの車速と操舵角センサからの操舵角を利
用して、距離データの変化を予め定められた自車両の移
動距離に対する関数式で近似するので、正確な近似が可
能となり、特に転回しながら後進する状況でより的確に
接触の可能性が判断できる。
【0028】請求項8の発明の車両用接触推定装置によ
れば、接触可能性判断手段からの判断結果に応じて警告
が必要であるか否かを警告判断手段が判断し、警告が必
要であると判断した時に警告手段によって警告を出力す
るので、請求項1〜7の発明の効果に加えて、接触の可
能性の有無に応じて運転者に警告できる。
【0029】請求項9の発明の車両用接触推定装置によ
れば、警告判断手段が接触可能性判断手段の判断結果に
応じて警告が必要であるか否かを判断し、あるいは/同
時に制動装置の制御が必要であるか否かを判断し、警告
が必要であると判断した時には警告手段によって警告を
出力し、制動装置の制御が必要であると判断した時には
制動装置を制御するので、請求項1〜7の発明の効果に
加えて、接触の可能性の有無に応じて運転者に警告し、
あるいは/同時に制動装置により制動をかけて障害物と
の接触を防止できる。
【0030】請求項10の発明の車両用接触推定装置に
よれば、接触可能性判断手段が、近似関数算出手段の算
出した近似関数式における将来の距離の最小値を求め、
当該距離データの最小値が予め定められた一つ以上の区
間の内のどの区間にいるかに応じて接触の可能性の高さ
を判断し、警告判断手段が接触の可能性の高さに応じて
警告手段の出力する警告態様を変化させ、又は制動装置
制御手段による制動装置の制御態様を変化させるので、
請求項8又は9の発明の効果に加えて、緊急性に応じた
態様で警告し、又は緊急性に応じた制動力で制動をかけ
ることができる。
【0031】請求項11の発明の車両用接触推定装置に
よれば、接触可能性判断手段が、近似関数算出手段の算
出した近似関数式を用いて所定時間後の将来の距離を予
測し、当該予測距離が予め定められた一つ以上の区間の
内のどの区間にいるかに応じて接触の可能性の高さを判
断し、警告判断手段が接触の可能性の高さに応じて警告
手段の出力する警告態様を変化させ、又は制動装置制御
手段による制動装置の制御態様を変化させるので、請求
項8又は9の発明の効果に加えて、緊急性に応じた態様
で警告し、又は緊急性に応じた制動力で制動をかけるこ
とができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて詳説する。図1は、本発明の一実施の形態の基
本構成を示している。測距センサ3は、車両周囲に存在
する障害物までの距離を検出するものである。この測距
センサ3には、超音波、マイクロ波、ミリ波、光を放射
して反射波の受信までの往復時間を測定して距離を測定
するものや、三角測量の原理を使ったものが用いられ
る。本実施の形態では、車両の前後4角に測距センサ3
を設置しており、以下、それぞれの測距センサの符号を
3FL(左前端)、3FR(右前端)、3RL(左後
端)、3RR(右後端)として説明する。
【0033】メモリ4は、測距センサ3FL,3FR,
3RL,3RR各々により得られた距離データを、所定
の個数、記憶しておくものである。コントローラ5は、
CPU、ROM、RAM等から成り、ROMに記憶され
た制御プログラムに従って処理を行う。処理については
後述する。警報装置8は、コントローラ5の判断結果に
応じて、音声又は/及び表示によって運転者に警告する
ものである。
【0034】次に、上記の実施の形態の車両用接触推定
装置の動作について、図2のフローチャートに基づいて
説明する。測距センサ3FL,3FR,3RL,3RR
各々は所定周期(サンプリング周期)ごとに車両外部の
物体との距離を測定し、その距離データをメモリ4に順
次記憶していく(ステップS1,S2)。
【0035】次に、メモリ4に記憶されている距離デー
タの時系列波形を2次曲線で近似する(ステップS
3)。2次曲線は一般に、
【数1】 という形で表される。ここで6個のデータを使って、x
には時間データ、yには測定された距離データを代入す
れば、6個の連立方程式が得られ、係数a、b、c、
d、e及び定数fに関して解くことができる。
【0036】いま、近似関数算出部5が算出した近似2
次曲線式が、次の数2式であったとする。
【0037】
【数2】 ただし、a1,b1,c1,d1,e1,f1は近似演算によって算
出された確定値である。
【0038】そこで、ステップS3で算出した近似2次
曲線式を用いて、距離データy=0となる時間xを予測
する。すなわち、数3式からy=0となるx(y=0)の解
を求めるのである。そして、このxの実数解が見つから
なければ接触の可能性0と判断し(ステップS4でN
O)、実数解が見つかれば障害物に対して接触する可能
性ありと判断し(ステップS4でYES)、さらにx(y
=0)が基準時間Tよりも長い(遠い将来)か短い(近い
将来)かに応じた判断結果を警報装置8に出力する(ス
テップS5)。
【0039】(1)接触の可能性がない場合及び接触の
可能性があるが、それまでの時間x(y=0)が基準時間T
より大の場合:コントローラ5は警報装置8に出力させ
ないことにして、接触可能性フラグをリセットする(ス
テップS6)。
【0040】(2)近い将来に接触の可能性があり、そ
れまでの時間x(y=0)が基準時間Tよりも小の場合:コ
ントローラ5は警報装置8に出力させるため、接触可能
性フラグをセットする(ステップS7)。
【0041】コントローラ5は、ステップS7で接触可
能性フラグをセットしたときに警報装置8を作動させ、
警告音や警告表示を行う。
【0042】これにより、第1の実施の形態の車両用接
触推定装置によれば、障害物と自車両との距離の時間的
推移から自車両が障害物に接触する可能性があるか、接
触が発生するとすればそれまでの時間はどれくらいかを
予測して、障害物との接触の可能性を正確に判定して、
緊急な場合には警告を出力することができる。
【0043】次に、本発明の第2の実施の形態の車両用
接触推定装置について、図3に基づいて説明する。第2
の実施の形態の特徴は、コントローラ5が判断する接触
可能性の緊急度に応じて警報装置8による警告と共に、
制動装置10による強制制動を行うようにした点にあ
る。なお、図3において、図1に示した第1の実施の形
態と共通する要素については同一の符号を付して示して
ある。
【0044】コントローラ5は、第1の実施の形態と同
様に演算により算出した数2式の近似2次曲線式を用い
て、距離データy=0となる時間x(y=0)を予測する。
そして、このxの実数解が見つかれば、障害物に対して
接触する可能性ありと判断し、x(y=0)が大(比較的に
遠い将来)、中(近い将来)、小(直近)に応じた判断
結果を警報装置8と制動装置10に出力する。
【0045】(1)xの実数解がない場合及びxが大の
場合:接触の可能性がないか、接触の可能性があっても
比較的遠い将来なので時間的に余裕がある。そこで、コ
ントローラ5は警報装置8を制御せず、また制動装置1
0も作動させない。
【0046】(2)xが中の場合:近い将来に接触の可
能性があるが、強制制動をかけるまでの緊急性がない。
そこで、コントローラ5は警報装置8を制御して警告音
を出力させる。一方、制動装置10は作動させない。
【0047】(3)xが小の場合:障害物の至近距離ま
で接近し、緊急停止が必要な状況である。そこで、コン
トローラ5は警報装置8を制御して大きな警告音を出力
させると共に、制動装置10に制動をかけさせる。
【0048】これにより、第2の実施の形態の車両用接
触推定装置によれば、障害物と自車両との距離の時間的
推移から自車両が障害物に接触する可能性があるか、接
触が発生するとすればそれまでの時間はどれくらいかを
予測して、必要に応じて警告し、また必要な場合には制
動をかけるので、障害物との接触の可能性を正確に判定
し、緊急な場合には接触回避のために急制動をかけるこ
ともできる。
【0049】次に、本発明の第3の実施の形態を図4に
基づいて説明する。第3の実施の形態は、図3に示した
第2の実施の形態に対して、さらに車両の車速を検出す
る車速センサ1と、車両の操舵角を検出する操舵角セン
サ2を備えるようにした点にある。車速センサ1は、車
両の速度を周期的に検出するものであり、電磁式のピッ
クアップや光式のエンコーダが用いられる。操舵角セン
サ2は、ステアリングの操舵角を検出するものであり、
光式のエンコーダが用いられる。またコントローラ5
は、車速センサ1の車速信号v(t)と操舵角センサ2
の操舵角θとサンプリング時間Δtから移動位置ベクト
ルs(t)を求めるものである。ただし、ベクトル演算
は複雑になるので、操舵角θと車速vから、移動位置を
2次元座標におけるx成分sx 、y成分sy に分解し、
それぞれについて、sx =Δt・v x ・sinθ、sy
Δt・vy ・cosθのように求めてメモリ4に周期的に
入力する。
【0050】コントローラ5は、新たな計測値が入力さ
れれば、すなわち、サンプリング期間ごとに、上述した
移動位置ベクトルs(t)=(sx (t),sy (t))
を数1式のxとして用い、移動位置のx軸成分、y軸成
分について係数a〜fを求める。
【0051】そして、数2式をx軸成分、y軸成分につ
いて解き、ベクトル値s(y=0)=(s x (yx =0),sy (yy
=0))を求める。ただし、yx ,yy は、障害物との距離y
のx,y成分を示している。
【0052】このベクトルsは、接触するまでの移動位
置のベクトルであるが、これに対して、現在車速vと操
舵角θを用いて接触までの予測時間δを算出する。そし
てこの接触までの予測時間δを大、中、小に場合分け
し、第2の実施の形態と同様に(1),(2),(3)
の警告制御をする。これにより、第2の実施の形態と同
様の効果を得ることができる。
【0053】なお、この実施の形態においては、制動装
置10を設け、緊急時に制動装置10に強制的に制動を
かけさせるようにしたが、この構成は必要に応じて採用
すればよいものであり、コスト的に見て不要な場合には
第1の実施の形態の場合と同様、近い将来に接触の可能
性があれば警報装置8により警告を出力するだけの単純
な構成であってもよい。
【0054】次に、本発明の第4の実施の形態を、図1
及び図5〜図7に基づいて説明する。第4の実施の形態
の特徴は、2次関数式として、次の数3式の双曲線関数
式を用いる点にある。したがって、構成要素は図1に示
した第1の実施の形態と共通するので、構成の説明は省
略する。
【0055】
【数3】 以下、第4の実施の形態による動作について説明する。
双曲線関数による近似が特によく成り立つのは、障害物
の一点が、車両の移動にかかわらず車両との距離が最短
距離となる場合であり、かつ、車両が直線的に移動する
場合である。特に、時間に対する距離の関係を近似する
場合には、加えて、車速の変化が少ない場合である。
【0056】図5及び図6に示すように、車両Aが物体
Bに真っ直ぐ向かっている場合(各図の(A)の場合)
と、車両Aが真っ直ぐに移動しているが、物体の側を通
過する場合(各図の(B)の場合)について考える。ど
ちらの場合も障害物Bに対して接近しているが、図5
(B)のような状況は車庫入れや狭い所で、たびたび発
生する状況であり、運転者が意図的に行っている。この
ような状況で、運転者に警告を与えることは、運転者に
煩わしさを感じさせるのみならず、本当に必要な警告の
信頼性を低下させてしまう。
【0057】(A),(B)それぞれの場合について、
車両Aから障害物Bまでの距離L(m)が、どのように
変化するか考える。図5(A)の場合は、容易に数4式
の関係にあることが分かる。ここで、Lの初期値をL
(0)、時間tにおけるLの値をL(t)とする。
【0058】
【数4】 したがって、
【数5】 となる。これは、図6(A)に示すように、車両が障害
物と接触することを示している。図5(B)の場合につ
いても同様の計算を行うと、数6式のようになる。
【0059】
【数6】 これは、次の数7式を主軸とする双曲線である。
【0060】
【数7】 この場合は、どのようなtを持ってきても、L(t)=
0とはならない。すなわち、図6(B)に示すように、
障害物と接触することはないということを示している。
【0061】以上で述べたことが、本実施の形態の主眼
となることである。すなわち、時間tと距離Lの関係が
双曲線になると仮定して、t=t0からtlまでの間の
距離データを用いて、時間tと距離L(t)の関係を前
出の数3式に当てはめたときのa、b、p、qを求め、
L(t)=0を満たすtが存在するか否かを判断するこ
とで、将来、接触するか否かを判別するのである。な
お、この算出には未知数が4個あるので4回の測定から
求めてもよいし、さらに多くのデータを用いて最小2乗
法で求めてもよい。
【0062】以上の説明に基づいた、コントローラ5で
の処理内容を図7のフローチャートに基づいて説明す
る。ここでは、n個の距離データと対応するn個の時間
データを用いて、近似曲線式の算出を行っている。
【0063】ステップS100では、蓄積された距離デ
ータを更新する。すなわち、メモリ4に記憶されている
距離データを一つずつずらす。ステップS110では、
測距センサ3FL等により測定された最新の距離データ
をメモリ4に取り込む。
【0064】ステップS120では、例えば、最小2乗
法を用いて、数3式の形で表したときに最も誤差を最小
にする係数a、b、p、qを算出する。
【0065】ステップS130では、ステップS120
で求められた近似関数式において、L=0とするtが存
在するか判定し、存在する場合には、その時のt(L=
0)を算出する。L=0とするtが存在する場合にはス
テップS140へ進む。L=0とするtが存在しない場
合にはステップS150へ進む。
【0066】ステップS140では、現時点からL=0
となるまでの時間(すなわち、障害物に接触するまでの
時間)が、予め定められた基準時間Tより短いか否かを
判断する。Tよりも短い場合にはステップS160へ進
む。T以上であればステップS150へ進む。
【0067】ステップS150では、所定時間以内に障
害物に接触する可能性が無いと判断されたので、接触可
能性フラグをリセットし、サブルーチンから抜ける。ス
テップS160では、所定時間以内に障害物に接触する
可能性があると判断されたので、接触可能性フラグをセ
ットし、サブルーチンから抜ける。
【0068】この第4の実施の形態によれば、近似曲線
として比較的単純な双曲線関数式により近似するので、
計算負荷が軽くなり、高速応答性が期待できる。
【0069】なお、第4の実施の形態においても、第2
の実施の形態と同様に、警報装置8と共に制動装置10
を設け、それぞれ警告、制動を制御する構成にし、接触
予測時間の「大」、「中」、「小」に応じて、(1)〜
(3)の警告、制動制御を行うようにしてもよい。
【0070】次に、本発明の第5の実施の形態につい
て、図8〜図10に基づいて説明する。第5の実施の形
態の構成は第3の実施の形態で示した図4と同等である
ため、説明を省略する。本実施の形態は、距離データの
時系列波形を数8式のような正弦波関数式で近似するこ
とを特徴とする。ここで、θドットは車両の向きの変化
速度である。
【0071】
【数8】 このような近似が特によく成り立つのは、車両が移動す
るに従い、最短距離となる障害物の点が移動する場合で
あり、かつ、車両が一定の転舵角で円弧状に移動する場
合である。
【0072】ここで、図8のように、車両Aが壁Bの側
を一定の操舵角(すなわち、転舵角も一定)ですり抜け
る場合を考える。このような場合も、明らかに、車両A
の右前端は障害物Bに対して接近していくが、接触はし
ない。これは運転者の意図的な運転操作であり、警報装
置8による警告や制動装置10の制御は不要である。
【0073】いま、車両Aの回転中心を原点Oとしたと
きの、時刻ゼロにおける右前端の座標を(x0
0 )、障害物Bまでの距離をL(0)、車両の向きを
θ(0)とした場合の時刻tにおける障害物までの距離
L(t)は数9式で与えられる。
【0074】
【数9】 ここで、Rは回転中心Oから測距センサ3FRまでの距
離、vは車速、H1 は車両Aのホイールベース、H2
車両の全長、Wは車両の全幅、φは転舵角である。
【0075】数9式は、上の数8式と同様の形をしてい
る。従って、図9に示すように、予め定められた個数の
データから、数8式におけるA,B,α,θドットを算
出し、L(t)=0となる時刻が存在するか否かを判断
することで、将来、車両Aが障害物Bと接触する可能性
があるか否かを判断することができる。
【0076】そこで、本実施の形態の場合、操舵角セン
サ2から得られる操舵角と、予め分かっているホイール
ベースH1 、車速センサ1からの車速を用いて、数9式
の第2式の関係を用いてθドットを求めておき、予め定
められた個数の測距データから数8式におけるA,B,
αを算出する。
【0077】そして数9式を用いて、L(t)=0とな
る時刻が存在するか否かを判断し、将来、車両Aが障害
物Bと接触する可能性があるか否かを、第2の実施の形
態と同様の基準で(1)〜(3)の判断を行い、警報装
置8、制動装置10がそれぞれの場合に応じた警告制
御、制動制御を行う。
【0078】この第5の実施の形態の場合、第4の実施
の形態との違いは、第4の実施の形態では車速センサ
1、操舵角センサ2が不要なためコスト的に有利であ
り、第5の実施の形態の場合には車速センサ1、操舵角
センサ2は必要であるが、精度的に有利であるというこ
とである。
【0079】なお、この第5の実施の形態においても、
制動装置10を設け、緊急時に制動装置10に強制的に
制動をかけさせるようにしたが、この構成は必要に応じ
て採用すればよいものであり、コスト的に見て不要な場
合には第1の実施の形態の場合と同様、近い将来の接触
の可能性があれば警報装置8により警告を出力するだけ
の単純な構成であってもよい。
【0080】次に、本発明の第6の実施の形態につい
て、図10を用いて説明する。第6の実施の形態の特徴
は、警告制御、制動制御の方法に特徴がある。したがっ
て、ハードウェア構成そのものは、上記の第2、第3、
第5の実施の形態のいずれと共通するものであってもよ
い。
【0081】上記の第2、第3、第5の実施の形態それ
ぞれにおいては、接触可能性判断部6が車両Aが障害物
Bに接触するまでの予測時間を「大」、「中」、「小」
に場合分けし、緊急度に応じて警告なし、警告制御の
み、警告と共に制動制御するようにしたが、本実施の形
態の場合、次のようにして警告制御、制動制御を場合分
けする。
【0082】すなわち、予め接触の可能性の大きさの度
合いを判断するための区間を定めておき、得られた近似
関数式について、その持ち得る値はどの区間になるのか
を判断し、その結果に応じて警告、制動制御の方法を変
化させるのである。
【0083】図10はそれを説明するための図である。
予め定められた区間と、それに対応付けられた接触の可
能性の度合いは、例えば、以下のように定める。
【0084】 L(t)>L1: 接触の可能性無し Ll≧L(t)>0: 接触の可能性小 0≧L(t)>L2: 接触の可能性中 Ll≧L(t): 接触の可能性大 そして、時間t1までのデータから予測した近似関数式
の最小値が将来どの区間に入るかを求めることで接触の
可能性を判断する。すなわち、得られた近似関数式がL
a(t)であれば、「接触の可能性は無し」と判断され
るし、Lb(t)であれば「接触の可能性小」、Lc
(1)であれば「接触の可能性大」と判断される。もち
ろん、この判断は最小値を用いないで、所定時間後の予
測値の値を用いてもよい。
【0085】また、警告/制御は、例えば、接触の可能
性が増すほど警告音を大きくしたり、表示による警告/
音声による警告/ブレーキ制御などと異なる手段を用い
る。
【0086】なお、カメラや多数の距離センサまたは距
離センサを走査して、周囲状況を検出すると共にステア
リング操作から自車両の走行軌跡を予測して、周囲の障
害物との接触の可能性を判断し、警報したり制動制御を
行う技術が知られている(例えば、特開平7−2910
65号公報)。この技術の場合、超音波センサとそれを
駆動する駆動装置により、周囲の障害物の配置を検出す
ると同時に、操舵角センサからの操舵信号により車両が
通過する可能性のある軌跡を予測し、それらを同一画面
上に表示することで、運転者がそれを参考にしながら運
転を行うようにしたものである。
【0087】このような技術に対して、本発明の各実施
の形態の場合、距離センサを操作する機構を必要とせ
ず、また物標の相対的な2次元位置を算出する必要もな
いので、システム構成が単純化され、信号処理も単純な
ものであり、コスト的に有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図。
【図2】上記の第1の実施の形態による接触可能性判定
処理を示すフローチャート。
【図3】本発明の第2の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図。
【図4】本発明の第3の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図。
【図5】本発明の第4の実施の形態において距離データ
の推移を双曲線関数式によって近似する障害物に対して
車両が接触しない状況と接触する状況を示す説明図。
【図6】上記の実施の形態において、障害物に向かって
後退する場合と障害物の側を通過する場合それぞれの測
距データに対する近似関数式を示すグラフ。
【図7】上記の実施の形態による接触可能性判定処理を
示すフローチャート。
【図8】障害物の側を車両が操舵角一定で通過する場合
の様子を示す説明図。
【図9】車両が壁に対して円弧状に移動する場合の測距
データに対する近似関数式を示すグラフ。
【図10】本発明の第6の実施の形態による接触の可能
性の度合いの判断処理を示すグラフ。
【図11】障害物に車両が接近するが接触しない状況を
示す説明図。
【図12】障害物から一時的に遠ざかるが接触する可能
性がある状況を示す説明図。
【符号の説明】
1 車速センサ 2 操舵角センサ 3,3FL,3FR,3RL,3RR 測距センサ 4 記憶部 5 コントローラ 8 警報装置 10 制動装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60R 21/00 626 B60R 21/00 626B 626E 627 627 G08G 1/16 G08G 1/16 C

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に配置され、車両周囲の障害物まで
    の距離を測定する測距センサと、 前記測距センサによって測定された所定期間の距離デー
    タを記憶する記憶手段と、 前記記憶手段によって記憶されている前記所定期間の前
    記距離データの変化を近似する近似関数式を算出する近
    似関数算出手段と、 前記近似関数算出手段によって算出された近似関数式か
    ら将来の距離の変化を予測し、障害物と接触の可能性が
    あるか否かを判断する接触可能性判断手段とを備えて成
    る車両用接触推定装置。
  2. 【請求項2】 前記近似関数算出手段は、前記距離デー
    タの変化を時間に対する予め定められた関数式で近似す
    ることを特徴とする請求項1に記載の車両用接触推定装
    置。
  3. 【請求項3】 車速を検出する車速センサと、ステアリ
    ングホイールの操舵角を検出する操舵角センサと、前記
    車速と操舵角とを用いて車両の移動位置を算出する移動
    距離算出手段とを備え、 前記近似関数算出手段は、前記距離データの変化を自車
    両の移動位置に対する予め定められた関数式で近似する
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用接触推定装
    置。
  4. 【請求項4】 前記近似関数算出手段は、2次曲線の関
    数式で近似することを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かに記載の車両用接触推定装置。
  5. 【請求項5】 前記近似関数算出手段は、双曲線の関数
    式で近似することを特徴とする請求項4に記載の車両用
    接触推定装置。
  6. 【請求項6】 前記近似関数算出手段は、三角関数の関
    数式で近似することを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かに記載の車両用接触推定装置。
  7. 【請求項7】 車速を検出する車速センサと、ステアリ
    ングホイールの操舵角を検出する操舵角センサとを備
    え、 前記近似関数算出手段は、近似関数式を算出する際に前
    記車速センサからの車速と前記操舵角センサからの操舵
    角を利用して、前記距離データの変化を予め定められた
    自車両の移動距離に対する関数式で近似することを特徴
    とする請求項6に記載の車両用接触推定装置。
  8. 【請求項8】 前記接触可能性判断手段からの判断結果
    に応じて警告が必要であるか否かを判断する警告判断手
    段と、前記警告判断手段が警告の必要があると判断した
    時に、警告を出力する警告手段とを備えたことを特徴と
    する請求項1〜7のいずれかに記載の車両用接触推定装
    置。
  9. 【請求項9】 前記接触可能性判断手段からの判断結果
    に応じて警告が必要であるか否かを判断し、あるいは/
    同時に制動装置の制御が必要であるか否かを判断する警
    告判断手段と、前記警告判断手段が警告の必要があると
    判断した時に、警告を出力する警告手段と、前記警告判
    断手段が制動装置の制御が必要であると判断した時に、
    制動装置を制御する制動装置制御手段とを備えたことを
    特徴と請求項1〜7のいずれかに記載の車両用接触推定
    装置。
  10. 【請求項10】 前記接触可能性判断手段は、前記近似
    関数算出手段によって算出した近似関数式における将来
    の距離の最小値を求め、当該距離データの最小値が予め
    定められた一つ以上の区間の内のどの区間にいるかに応
    じて接触の可能性の高さを判断し、前記警告判断手段
    は、当該判断された接触の可能性の高さに応じて、前記
    警告手段の出力する警告態様を変化させ、又は前記制動
    装置制御手段による制動装置の制御態様を変化させるこ
    とを特徴とする請求項8又は9に記載の車両用接触推定
    装置。
  11. 【請求項11】 前記接触可能性判断手段は、前記近似
    関数算出手段によって算出した近似関数式を用いて所定
    時間後の将来の距離を予測し、当該予測距離が予め定め
    られた一つ以上の区間の内のどの区間にあるかに応じて
    接触の可能性の高さを判断し、前記警告判断手段は、当
    該判断された接触の可能性の高さに応じて、前記警告手
    段の出力する警告態様を変化させ、又は前記制動装置制
    御手段による制動装置の制御態様を変化させることを特
    徴とする請求項8又は9に記載の車両用接触推定装置。
JP2000317827A 2000-10-18 2000-10-18 車両用接触推定装置 Pending JP2002120679A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000317827A JP2002120679A (ja) 2000-10-18 2000-10-18 車両用接触推定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000317827A JP2002120679A (ja) 2000-10-18 2000-10-18 車両用接触推定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002120679A true JP2002120679A (ja) 2002-04-23

Family

ID=18796554

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000317827A Pending JP2002120679A (ja) 2000-10-18 2000-10-18 車両用接触推定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002120679A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004090869A (ja) * 2002-09-03 2004-03-25 Advics:Kk 車両の走行障害防止装置
JP2005186663A (ja) * 2003-12-24 2005-07-14 Pioneer Electronic Corp 挙動支援装置、その方法、そのプログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体
JP2006178673A (ja) * 2004-12-21 2006-07-06 Nissan Motor Co Ltd 走行支援装置
JP2008269007A (ja) * 2007-04-16 2008-11-06 Denso Corp 進路推定装置、および衝突緩和装置
JP2012025378A (ja) * 2010-06-25 2012-02-09 Nissan Motor Co Ltd 車両駐車支援制御装置及び車両駐車支援制御方法
KR101202453B1 (ko) 2010-11-02 2012-11-16 한국철도기술연구원 자동운전차량 측면충돌 방지 조향 제어 시스템 및 방법
US8588029B2 (en) 2009-12-22 2013-11-19 Denso Corporation Obstacle detection device
JP2014071852A (ja) * 2012-10-02 2014-04-21 Mitsubishi Electric Corp 運転支援システムおよび運転支援方法
JP2015058803A (ja) * 2013-09-19 2015-03-30 いすゞ自動車株式会社 障害物検知装置
KR20180061738A (ko) * 2016-11-30 2018-06-08 쌍용자동차 주식회사 차량의 후진 시 주차 안내방법

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004090869A (ja) * 2002-09-03 2004-03-25 Advics:Kk 車両の走行障害防止装置
JP2005186663A (ja) * 2003-12-24 2005-07-14 Pioneer Electronic Corp 挙動支援装置、その方法、そのプログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体
JP4505217B2 (ja) * 2003-12-24 2010-07-21 パイオニア株式会社 挙動支援装置、その方法、そのプログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体
JP2006178673A (ja) * 2004-12-21 2006-07-06 Nissan Motor Co Ltd 走行支援装置
JP4626295B2 (ja) * 2004-12-21 2011-02-02 日産自動車株式会社 走行支援システム及び走行支援装置
JP2008269007A (ja) * 2007-04-16 2008-11-06 Denso Corp 進路推定装置、および衝突緩和装置
US8588029B2 (en) 2009-12-22 2013-11-19 Denso Corporation Obstacle detection device
JP2012025378A (ja) * 2010-06-25 2012-02-09 Nissan Motor Co Ltd 車両駐車支援制御装置及び車両駐車支援制御方法
KR101202453B1 (ko) 2010-11-02 2012-11-16 한국철도기술연구원 자동운전차량 측면충돌 방지 조향 제어 시스템 및 방법
JP2014071852A (ja) * 2012-10-02 2014-04-21 Mitsubishi Electric Corp 運転支援システムおよび運転支援方法
JP2015058803A (ja) * 2013-09-19 2015-03-30 いすゞ自動車株式会社 障害物検知装置
KR20180061738A (ko) * 2016-11-30 2018-06-08 쌍용자동차 주식회사 차량의 후진 시 주차 안내방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6318864B2 (ja) 運転支援装置
KR101503418B1 (ko) 반자동 주차 기계
JP4239689B2 (ja) 車両用警報システム及び車両用警報発生方法
KR101965989B1 (ko) 주변 물체의 존재에 관한 자동차 운전자의 경고 방법, 운전자 보조 시스템 및 자동차
KR102515667B1 (ko) 운전 지원 장치 및 이를 이용한 운전 지원 방법
US9142132B2 (en) Collision avoidance system and method for vehicles
JP4442520B2 (ja) 車両用進路推定装置
JP3918656B2 (ja) 車両用障害物検出装置
CN106428004A (zh) 车辆自适应巡航控制系统及其方法
WO2008156201A1 (ja) 車両走行軌跡推定装置
JP5417832B2 (ja) 車両用運転支援装置
KR20190056977A (ko) 차량 제어 장치
JPH0765294A (ja) 車両用予防安全装置
KR101712399B1 (ko) 차량의 후방 장애물 표시 방법
US20190180623A1 (en) Collision prediction method and device
JP2002120679A (ja) 車両用接触推定装置
JP2002228734A (ja) 周囲物体認識装置
JP7474352B2 (ja) 車両制御装置、および、車両制御方法
KR20170071272A (ko) 후면 충돌 경보 제어 방법 및 장치
KR20180006635A (ko) 교차로 충돌 회피 시스템 및 그 제어 방법
JP2003276538A (ja) 障害物予測装置
KR20210150926A (ko) 혼잡 교통 상황에서 저속 타겟 물체를 검출할 수 있는 자율 주행 제어 장치, 그를 포함한 시스템 및 그 방법
JP2011086139A (ja) 車両の衝突を回避するための装置
EP3053808B1 (en) Driver assistance system and method
JP2943775B2 (ja) 接触事故防止支援装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051027

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070925

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090818

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090908

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100119