JP2005122274A - 車輌の走行態様判定制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】推定される車輌の走行経路及び道路の状況に基づき運転者の運転操作を操舵角の及び操舵トルクについて推定すると共に、推定された運転操作と実際の運転操作との関係に基づいて車輌の走行態様を判定することにより、車輌の走行態様を正確に判定する。
【解決手段】車輌の現在の走行状態の延長として予測走行経路Rが演算され(S20)、CCDカメラの撮像画像より推定される道路の形状に基づき基準時間Teまでの所定の時間ΔT毎の予想操舵角θaj及び予想操舵トルクTsajが演算され(S30、70)、操舵角θ、予測操舵角θaj、操舵トルクTs、予想操舵トルクTsajの関係に基づき車輌の走行態様が正常な走行、Uターン、車線変更、車線逸脱の何れであるかが判定され(S80〜140)、判定結果に応じて衝突の虞れ判定制御の態様が変更される(S150)。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車等の車輌の走行態様の判定に係り、更に詳細には走行態様判定制御装置に係る。
自動車等の車輌の判定制御装置の一つとして、例えば下記の特許文献1に記載されている如く、車輌前方の障害物までの距離及び障害物に対する相対速度に基づき障害物との衝突の虞れを判定し、衝突の虞れが高いときには警報信号を発生する障害物検出装置であって、車輌の左右方向の加速度を検出するセンサを有し、左右方向の加速度の大きさが所定値以上であるときには警報信号を発生しないよう構成された障害物検出装置が従来より知られている。
特開平8−153300号公報
しかし上述の如き従来の障害物検出装置に於いては、左右方向の加速度の大きさが所定値以上であるか否かによって運転者が操舵しているか否かしか判定されないため、運転者が操舵している状況を判定することはできるが、車輌の走行態様が車線に沿う通常走行、車線変更、Uターン、コーナリングの何れであるかを判別することができず、そのため走行経路に存在する障害物を正確に検出し障害物との衝突の虞れを正確に判定することができないという問題がある。
本発明は、左右方向の加速度の大きさが所定値以上であるか否かによって運転者が操舵しているか否かを判定するよう構成された従来の障害物検出装置に於ける上述の如き問題に鑑みてなされたものであり、本発明の主要な課題は、推定される車輌の走行経路及び道路の状況に基づき運転者の運転操作を操舵角の如き旋回指標値及び操舵トルクについて推定すると共に、推定された運転操作と実際の運転操作との関係に基づいて車輌の走行態様を判定することにより、車輌の走行態様を正確に判定することである。
上述の主要な課題は、本発明によれば、請求項1の構成、即ち現在の車輌走行状態に基づき基準時間後までの走行経路を予測する手段と、前記走行経路及び道路情報に基づき前記基準時間後までの予想旋回指標値を推定する手段と、前記予想旋回指標値に基づき予想操舵トルクを演算する手段と、前記予想旋回指標値、実際の旋回指標値、前記予想操舵トルク、実際の操舵トルクの関係に基づき車輌の旋回走行態様を判定する判定手段とを有することを特徴とする車輌の走行態様判定制御装置によって達成される。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1の構成に於いて、前記旋回指標値は操舵角若しくは車輌のヨーレートであるよう構成される(請求項2の構成)。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1又は2の構成に於いて、前記判定手段は車輌の走行態様が正常な走行、Uターン、車線変更、車線逸脱の何れであるかを判定するよう構成される(請求項3の構成)。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1乃至3の構成に於いて、車輌は障害物検出装置を有し、前記判定手段は判定した車輌の走行態様に応じて前記障害物検出装置による障害物の検出態様を変更するよう構成される(請求項4の構成)。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1乃至4の構成に於いて、前記走行経路を予測する手段は現在の車輌状態量及び運転者の操作量に基づいて走行経路を予測するよう構成される(請求項5の構成)。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1乃至5の構成に於いて、前記予想旋回指標値を推定する手段はカメラにより撮影された走行路を画像解析処理することにより前記道路情報を求めるよう構成される(請求項6の構成)。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1乃至5の構成に於いて、前記予想旋回指標値を推定する手段はナビゲーション装置より前記道路情報を求めるよう構成される(請求項7の構成)。
上記請求項1の構成によれば、現在の車輌走行状態に基づき基準時間後までの走行経路が予測され、走行経路及び道路情報に基づき基準時間後までの予想旋回指標値が推定され、予想旋回指標値に基づき予想操舵トルクが演算され、予想旋回指標値、実際の旋回指標値、予想操舵トルク、実際の操舵トルクの関係に基づき車輌の走行態様が判定されるが、予想旋回指標値、実際の旋回指標値、予想操舵トルク、実際の操舵トルクの関係は車輌の走行態様、例えば通常走行(車輌が道路に沿って走行する状況)、Uターン、車線変更、車線逸脱によって異なるので、車輌の走行態様を確実に判定することができる。
また上記請求項2の構成によれば、旋回指標値は操舵角若しくは車輌のヨーレートであるので、予測される旋回操作及び実際の旋回操作を正確に把握し、これにより車輌の走行態様を確実に判定することができる。
また上記請求項3の構成によれば、車輌の走行態様が正常な走行、Uターン、車線変更、車線逸脱の何れであるかが判定されるので、これらを確実に区別して車輌の走行態様を判定することができる。
また上記請求項4の構成によれば、車輌は障害物検出装置を有し、判定した車輌の走行態様に応じて障害物検出装置による障害物の検出態様が変更されるので、車輌の走行態様に応じた最適の検出態様にて障害物検出装置による障害物の検出を行うことができる。
また上記請求項5の構成によれば、現在の車輌状態量及び運転者の操作量に基づいて走行経路が予測されるので、走行経路は現状の走行経路の延長として予測され、これにより予測された走行経路及び道路情報に基づき推定される予想旋回指標値を確実に推定することができる。
また上記請求項6の構成によれば、カメラにより撮影された走行路が画像解析処理されることにより道路情報が求められるので、走行路の形状を含む道路情報を確実に求めることができ、これにより予想旋回指標値を確実に推定することができる。
また上記請求項7の構成によれば、ナビゲーション装置より道路情報が求められるので、例えば現在地、車輌の進行方向、道路地図に基づいて走行路の形状を含む道路情報を確実に求めることができ、これにより予想旋回指標値を確実に推定することができる。
[課題解決手段の好ましい態様]
本発明の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1乃至7の構成に於いて、予想旋回指標値を推定する手段は予測された走行経路及び道路形状情報に基づき基準時間後までの予想旋回指標値を推定するよう構成される(好ましい態様1)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1の構成に於いて、予想旋回指標値を推定する手段は車輌の旋回特性若しくは運転者の運転特性を学習し、車輌の旋回特性若しくは運転者の運転特性を考慮して予想旋回指標値を推定するよう構成される(好ましい態様2)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記好ましい態様1の構成に於いて、道路形状情報は道路の湾曲度合の情報を含むよう構成される(好ましい態様3)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1乃至7の構成に於いて、予想操舵トルクを演算する手段は予想旋回指標値及び横加速度に基づき操舵輪の横力を演算し、操舵輪の横力に基づき操舵輪のセルフアライニングトルクを演算し、セルフアライニングトルクに基づき予想操舵トルクを演算するよう構成される(好ましい態様4)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記好ましい態様4の構成に於いて、予想操舵トルクを演算する手段は操舵輪の横力及び路面の摩擦係数に基づき操舵輪のセルフアライニングトルクを演算するよう構成される(好ましい態様5)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1乃至7の構成に於いて、予想旋回指標値を推定する手段は走行された走行経路及び道路形状情報に基づき現在地より基準時間後に車輌が到達すると考えられる地点との間の複数の各領域について複数の予想旋回指標値を推定するよう構成される(好ましい態様6)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記好ましい態様6の構成に於いて、複数の領域数は車速が高いほど多くなるよう車速に応じて可変設定されるよう構成される(好ましい態様7)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1乃至7の構成に於いて、基準時間が経過する度毎に予測情報を更新するよう構成される(好ましい態様8)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記好ましい態様8の構成に於いて、基準時間は車輌の走行態様がUターン又は車線逸脱であるときには車輌の走行態様が正常な走行又は車線変更であるときに比して小さくなるよう判定された車輌の走行態様に応じて可変設定されるよう構成される(好ましい態様9)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項3の構成に於いて、判定手段は予想旋回指標値及び実際の旋回指標値の大きさ若しくは変化率の差が対応する基準値以下であるときには車輌の走行態様が正常な走行であると判定するよう構成される(好ましい態様10)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項3の構成に於いて、判定手段は予想旋回指標値及び実際の旋回指標値の大きさの差及び予想操舵トルク及び実際の操舵トルクの大きさの差がそれぞれ対応する基準値以下であるときには車輌の走行態様が正常な走行であると判定するよう構成される(好ましい態様11)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項3の構成に於いて、判定手段は予想旋回指標値及び実際の旋回指標値の大きさ若しくは変化率の差が対応する基準値以下ではない場合又は予想旋回指標値及び実際の旋回指標値の大きさの差及び予想操舵トルク及び実際の操舵トルクの大きさの差がそれぞれ対応する基準値以下ではない場合に於いて、実際の旋回指標値及び実際の操舵トルクの変化率の大きさがそれぞれ対応する基準値以上であり且つ実際の旋回指標値及び実際の操舵トルクの大きさがそれぞれ対応する基準値以上であるときには車輌の走行態様がUターンであると判定するよう構成される(好ましい態様12)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項3の構成に於いて、判定手段は予想旋回指標値及び実際の旋回指標値の大きさ若しくは変化率の差が対応する基準値以下ではなく又は予想旋回指標値及び実際の旋回指標値の大きさの差及び予想操舵トルク及び実際の操舵トルクの大きさの差がそれぞれ対応する基準値以下ではなく且つ実際の旋回指標値及び実際の操舵トルクの変化率の大きさ若しくは実際の旋回指標値及び実際の操舵トルクの大きさが対応する基準値未満である場合に於いて、実際の旋回指標値及び実際の操舵トルクの符号の関係が車輌の正常な旋回時の関係と同一であるときには車輌の走行態様が車線変更であると判定し、実際の旋回指標値及び実際の操舵トルクの符号の関係が車輌の正常な旋回時の関係とは異なるときには車輌の走行態様が車線逸脱であると判定するよう構成される(好ましい態様13)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項4の構成に於いて、判定した車輌の走行態様がUターン又は車線逸脱であるときには障害物の検出を中止するよう構成される(好ましい態様14)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項4の構成に於いて、判定した車輌の走行態様が車線変更であるときには主として変更先の車線の障害物を検出するよう構成される(好ましい態様15)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項4の構成に於いて、障害物検出装置は障害物を検出したときには該障害物との衝突の虞れを判定し、衝突の虞れがあると判定したときには衝突の虞れを低減する制御を行うよう構成される(好ましい態様16)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記好ましい態様14の構成に於いて、衝突の虞れを低減する制御は自動制動による減速制御であるよう構成される(好ましい態様17)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項4の構成に於いて、障害物検出装置は障害物を検出したときには該障害物との衝突の虞れが高いか否かを判定し、衝突の虞れが高いと判定したときには衝突の影響を低減する衝突影響低減装置を作動させるよう構成される(好ましい態様18)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項5の構成に於いて、走行経路を予測する手段は現在の車輌状態量としての車速及び車輌のヨーレート及び運転者の操作量としての操舵角に基づいて走行経路を予測するよう構成される(好ましい態様19)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項6の構成に於いて、カメラはCCDカメラであるよう構成される(好ましい態様20)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項7の構成に於いて、予想旋回指標値を推定する手段はナビゲーション装置より現在地、車輌の進行方向、道路地図の情報を求めるよう構成される(好ましい態様21)。
以下に添付の図を参照しつつ、本発明を幾つかの好ましい実施例について詳細に説明する。
図1は障害物検出機能を備えた本発明による車輌の走行態様判定制御装置の実施例1を示す概略構成図である。
図1に於いて、10FL及び10FRはそれぞれ車輌12の左右の前輪を示し、10RL及び10RRはそれぞれ駆動輪である左右の後輪を示している。従動輪であり操舵輪でもある左右の前輪10FL及び10FRは図1には示されていないが運転者によるステアリングホイール14の転舵に応答して駆動されるラック・アンド・ピニオン式の電動式パワーステアリング装置16によりタイロッド18L及び18Rを介して操舵される。
各車輪の制動力は制動装置20の油圧回路22によりホイールシリンダ24FR、24FL、24RR、24RLの制動圧が制御されることによって制御されるようになっている。図には示されていないが、油圧回路22はリザーバ、オイルポンプ、種々の弁装置等を含み、各ホイールシリンダの制動圧は通常時には運転者によるブレーキペダル26の踏み込み操作に応じて駆動されるマスタシリンダ28により制御され、また必要に応じて後に詳細に説明する如く電子制御装置30により増減圧制御弁が制御されることによって制御される。
車輪10FR〜10RLにはそれぞれ対応する車輪のホイールシリンダ24FR〜24RLの圧力Pi(i=fr、fl、rr、rl)を制動圧として検出する圧力センサ32FR〜32RLが設けられ、ステアリングホイール14が連結されたステアリングコラムには操舵角θを検出する操舵角センサ34及び操舵トルクTsを検出するトルクセンサ36が設けられ、マスタシリンダ28には運転者の制動操作量としてのマスタシリンダ圧力Pmを検出する圧力センサ38が設けられている。
車輌12には例えばミリ波の如き電波やレーザ光を利用して先行車輌の如き障害物を検出すると共に障害物までの距離Lre及び先行車輌に対する自車の相対速度Vreを検出するレーダーセンサ40と、車輌の前方を撮像するCCDカメラ42とが設けられている。また車輌12には車速Vを検出する車速センサ44、車輌のヨーレートγを検出するヨーレートセンサ46、車輌の横加速度Gyを検出する横加速度センサ48、路面の摩擦係数μを検出する摩擦係数センサ50が設けられている。
図示の如く、圧力センサ32FR〜32RLにより検出された各車輪の制動圧Piを示す信号、操舵角センサ34により検出された操舵角θを示す信号、トルクセンサ36により検出された操舵トルクTsを示す信号、圧力センサ38により検出されたマスタシリンダ圧力Pmを示す信号、レーダーセンサ40により検出された障害物までの相対距離Lre及び障害物に対する相対速度Vreを示す信号、CCDカメラ42により撮像された車輌前方の画像を示す信号、車速センサ44により検出された車速Vを示す信号、ヨーレートセンサ46により検出された車輌のヨーレートγを示す信号、横加速度センサ48により検出された車輌の横加速度Gyを示す信号、摩擦係数センサ50により検出された路面の摩擦係数μを示す信号は電子制御装置30に入力される。
尚図1には詳細に示されていないが、電子制御装置30は例えばCPUとROMとRAMと入出力ポート装置とを有し、これらが双方向性のコモンバスにより互いに接続された一般的な構成のマイクロコンピュータを含んでいる。また操舵角センサ34、トルクセンサ36、ヨーレートセンサ46、横加速度センサ48はそれぞれ車輌の左旋回の場合を正として操舵角θ、操舵トルクTs、ヨーレートγ、横加速度Gyを検出する。
また図1には示されていないが、車輌12には衝突影響低減装置の衝突影響低減手段として、エアバッグの展開により乗員を保護するエアバッグ装置、プリテンショナを備え張力を増減するシートベルト装置、車高調整機能を備えた減衰力可変式のサスペンション装置、乗員に退避行動を促す視覚若しくは聴覚の警報を発する警報装置等が設けられている。衝突影響低減手段はこれらに限定されるものではなく、当技術分野に於いて公知の任意の手段であってよい。
電子制御装置30は、図2に示されたフローチャートに従い、車輌の現在の走行状態の延長として車輌の予測走行経路Rを演算し、CCDカメラ34により撮像された車輌前方の画像に基づき道路の形状を推定し、道路の形状に基づき現在より基準時間Te後までの所定の時間ΔT毎の予測操舵角θajを演算し、予測操舵角θaj及び車輌の横加速度Gyに基づき車輌12が基準時間Te後まで走行する際の予測ヨーレートγajを演算する。
また電子制御装置30は、操舵角θ、予測操舵角θaj、ヨーレートγ、予測ヨーレートγajの関係に基づき車輌の走行態様が正常な走行、Uターン、車線変更、車線逸脱の何れであるかを判定する。
更に電子制御装置30は、車輌の走行態様が正常な走行又は車線変更であるときには、車輌の進行方向に障害物が存在し障害物と衝突する虞れがあるか否かを判定し、衝突の虞れがあると判定したときには自動制動により車輌を減速させ、衝突の虞れが高いと判定したときにはエアバッグ装置の如き衝突影響低減装置を作動させ、車輌が障害物に衝突した場合の影響をできるだけ低減する。
次に図2に示されたフローチャートを参照して実施例1に於ける走行態様判定制御ルーチンについて説明する。尚図2に示されたフローチャートによる制御は図には示されていないイグニッションスイッチの閉成により開始され、イグニッションスイッチが開成されるまで所定の時間毎に繰返し実行される(このことは後述の他の実施例についても同様である)。
まずステップ10に於いては車速Vを示す信号等の読み込みが行われ、ステップ20に於いては現在の車輌状態量としての車速V、車輌のヨーレートγ及び運転者の操舵操作量としての操舵角θに基づき図4に示されている如く現在より基準時間Te(正の定数)後までの車輌の予測走行経路Rが演算され、ステップ30に於いてはCCDカメラ34により撮像された車輌前方の画像に対し当技術分野に於いて公知の画像解析処理が行われることにより、図4に示されている如く現在の地点100より基準時間Te後に車輌12が到達する地点102までの道路104の形状が推定される。
ステップ50に於いては推定された道路104の形状に基づき道路104の地点100と地点102との間の複数の各領域について道路の湾曲度合として曲率半径Rrj(j=1、2、3…、n(nは正の一定の整数))が演算されると共に、曲率半径Rrj、現在の車速V及びヨーレートγに基づいて、現在より基準時間Te後までの所定の時間ΔT(図2に示されたフローチャートのサイクルタイムΔtの整数倍)毎の予測操舵角θaj(j=1、2、3…、n)が予想旋回指標値として演算される。
この予測操舵角θajの演算に際しては車輌の旋回特性(例えば車速V及び操舵角θに基づく車輌の基準ヨーレートγtと車輌の実ヨーレートγとの比較による車輌が曲がり易いか否か等の特性)及び運転者の運転特性(例えばカーブ走行時に旋回内側寄りに走行する等)が考慮され、これにより予測操舵角θajの演算に使用される車輌モデルと実際の車輌とのずれが車輌の旋回特性及び運転者の運転特性により是正される。
ステップ60に於いては前回の車輌の走行態様の判定が通常走行であったか否かの判別、即ち前回のステップ80の判別が肯定判別であったか否かの判別が行われ、否定判別が行われたときにはそのままステップ150へ進み、肯定判別が行われたときにはステップ70へ進む。
ステップ70に於いては当技術分野に於いて公知の要領にて予測操舵角θaj及び車輌の横加速度Gyに基づき操舵輪である左右前輪10FL及び10FRの横力Ftyjが演算され、横力Ftyj及び路面の摩擦係数μに基づき左右前輪のセルフアライニングトルクSATjが演算され、セルフアライニングトルクSATj及び電動式パワーステアリング装置16の操舵アシストトルクTasに基づき予測操舵角θajに対応する予想操舵トルクTasj(j=1、2、3…、n)が演算される。
ステップ80に於いては各サイクルタイム毎に操舵角θを示す信号及び操舵トルクTsを示す信号の読み込みが行われると共に、操舵角θと対応する予測操舵角θajとの偏差の大きさが基準値θo(正の定数)以下であり且つ操舵トルクTsと対応する予測操舵トルクTsajとの偏差の大きさが基準値Tso(正の定数)以下であるか否かの判別により、車輌12が道路に沿って走行するよう運転者が予想通りに操舵しているか否かの判別が行われ、否定判別が行われたときにはステップ100へ進み、肯定判別が行われたときにはステップ90に於いて車輌の走行態様が通常走行であり車輌が道路に沿って走行していると判定された後ステップ150へ進む。
尚ステップ80に於いては操舵角θと対応する予測操舵角θajとの偏差の大きさが基準値θo以下であり且つ操舵角θ及び対応する予測操舵角θajの変化率の大きさの偏差が基準値Δθo(正の定数)以下であるか否かの判別が行われ、否定判別が行われたときにはステップ100へ進み、肯定判別が行われたときにはステップ90に於いて車輌の走行態様が通常走行であると判定されてもよい。
ステップ100に於いては実際の旋回指標値としての操舵角θ及び実際の操舵トルクTsの変化率の大きさがそれぞれ対応する基準値以上であり且つ操舵角θ及び実際の操舵トルクTsの大きさがそれぞれ対応する基準値以上であるか否かの判別が行われ、否定判別が行われたときにはステップ120へ進み、肯定判別が行われたときにはステップ110に於いて車輌の走行態様がUターンであると判定された後ステップ150へ進む。
ステップ120に於いては操舵角θ及び実際の操舵トルクTsの符号の関係が逆であり車輌の正常な旋回時の関係とは異なるか否かの判別が行われ、肯定判別が行われたときにはステップ130に於いて車輌の走行態様が車線変更であると判定され、否定判別が行われたときにはステップ140に於いて車輌の走行態様が車線逸脱であると判定された後ステップ150へ進む。
ステップ150に於いては後述の如く図3に示されたフローチャートに従って走行経路Reが予測されると共に予測された走行経路Reに障害物が存在するか否か及び該障害物と衝突する虞れがあるか否かの判定が行われると共に、それらの判定結果に応じて必要な車輌制御が行われる。
ステップ180に於いては車輌の走行態様が通常走行又は車線変更であると判定されたときには基準時間Tが変更されることなく、また車輌の走行態様がUターン又は車線逸脱であると判定されたときにはTrをTよりも小さい正の定数として基準時間TがT−Trに低減された後、基準時間Tが経過したか否かの判別により、予測情報の更新が必要であるか否かの判別が行われ、否定判別が行われたときにはステップ60へ戻り、肯定判別が行われたときにはステップ190へ進む。
ステップ190に於いては例えば基準時間Teが経過するまでの車輌の走行状況及び操舵角θの変化に基づきそれぞれ車輌の旋回特性及び運転者の運転特性が学習され、ステップ200に於いては予測走行経路R、予測操舵角θaj、予想操舵トルクTsajの情報がRAMよりクリアされ、しかる後ステップ10へ戻る。
次に図3に示されたフローチャートを参照して上記ステップ150に於ける衝突の虞れ判定制御ルーチンについて説明する。尚衝突の虞れ判定制御自体は本発明の要旨をなすものではないので、車輌の走行態様に応じて衝突の虞れの判定態様が変更される限り、当技術分野に於いて公知の任意の要領にて実行されてよい。
まずステップ152に於いては車輌の走行態様が車線変更であるか否かの判別が行われ、否定判別が行われたときにはステップ156へ進み、肯定判別が行われたときにはステップ154に於いて後述のステップ160に於ける障害物判定のための車輌の走行経路として変更先の車線側へシフトされた予測走行経路Re′が推定される。
ステップ156に於いては車輌の走行態様が通常走行であるか否かの判別が行われ、否定判別が行われたときには、即ち車輌の走行態様がUターン又は車線逸脱であるときにはそのままステップ180へ進み、肯定判別が行われたときにはステップ158に於いて後述のステップ160に於ける障害物判定のための車輌の走行経路として走行経路R及び予測操舵角θajに基づいて予測走行経路Reが推定される。
ステップ160に於いてはレーダセンサ32よりの信号に基づき予測走行経路Re又はRe′に存在する先行車輌の如き障害物が検出されたか否かの判別が行われ、否定判別が行われたときには衝突の虞れはないのでそのままステップ180へ進み、肯定判別が行われたときにはステップ162へ進む。
ステップ162に於いては下記の式1に従って障害物に衝突するまでの時間Tcが演算されると共に、衝突までの時間Tcが第一の基準値Tc1(正の定数)以下であり、車輌が障害物に衝突する虞れがあるか否かの判別が行われ、肯定判別が行われたときにはステップ164に於いて油圧回路22が制御され各車輪の制動圧Pbiが増圧されることにより自動制動が実行され、否定判別が行われたときには自動制動が実行されている場合にはステップ166に於いて自動制動が解除された後ステップ180へ進む。
Tc=Lre/Vre ……(1)
尚自動制動は運転者により制動操作又はアクセルペダルが踏み込が行われているときには実行されず、運転者により制動操作が行われておらず且つアクセルペダルが踏み込まれていない状況に於いて車輌が障害物に衝突する虞れがあると判定されたときには相対距離Lre及び相対速度Vreに基づき車輌の目標減速度Gxbtが演算され、車輌の減速度Gxbが目標減速度Gxbtになるよう車輌が自動制動により減速される。
ステップ168に於いては衝突までの時間Tcが第二の基準値Tc2(第一の基準値Tc1よりも小さい正の定数)以下であり、車輌が障害物に衝突する虞れが高いか否かの判別が行われ、肯定判別が行われたときにはステップ170に於いて衝突影響低減装置が作動された後ステップ180へ進み、否定判別が行われたときにはリセット可能な衝突影響低減装置が作動されている場合にはステップ172に於いて該衝突影響低減装置の作動が解除された後ステップ180へ進む。
かくして図示の実施例1によれば、ステップ20に於いて車輌の現在の走行状態の延長として車輌の予測走行経路Rが演算され、ステップ30に於いてCCDカメラ42により撮像された車輌前方の画像に基づき道路104の形状が推定され、ステップ50に於いて道路104の形状に基づき現在より基準時間Te後までの所定の時間ΔT毎の予想操舵角θajが演算され、ステップ70に於いて予測操舵角θaj等に基づき車輌12が基準時間Te後まで走行する際に生じると予測される予想操舵トルクTasjが演算される。
そしてステップ80に於いて操舵角θと対応する予測操舵角θajとの偏差の大きさ及び操舵トルクTsと対応する予測操舵トルクTsajとの偏差の大きさに基づき車輌12が道路に沿って走行するよう運転者が予想通りに操舵しているか否かの判別が行われ、運転者が予想通りに操舵していると判定されたときにはステップ90に於いて車輌の走行態様が通常走行であると判定され、運転者が予想通りに操舵していないと判定されたときにはステップ100に於いて実際の旋回指標値としての操舵角θ及び実際の操舵トルクTsの変化率の大きさがそれぞれ対応する基準値以上であり且つ操舵角θ及び実際の操舵トルクTsの大きさがそれぞれ対応する基準値以上であるか否かの判別により、車輌の走行態様がUターンであるか否かが判別される。
更にステップ100に於いて車輌の走行態様がUターンではないと判定されると、ステップ120に於いて操舵角θ及び実際の操舵トルクTsの符号の関係が逆であり車輌の正常な旋回時の関係とは異なるか否かの判別が行われ、肯定判別が行われたときにはステップ130に於いて車輌の走行態様が車線変更であると判定され、否定判別が行われたときにはステップ140に於いて車輌の走行態様が車線逸脱であると判定される。
例えば図5は道路が直線道路である状況に於いて、車輌が道路に沿って通常走行する場合(A)、車輌がUターンする場合(B)、車輌が車線変更する場合(C)、車輌が車線逸脱する場合(D)について、予測操舵角θaj、操舵角θ、予想操舵トルクTasj、実際の操舵トルクTsの変化の例を示す説明図である。
図5(A)に示されている如く、車輌が道路に沿って通常走行する場合には操舵角θ及び操舵トルクTsは実質的に0であり、これらに対応する予測操舵角θaj及び予想操舵トルクTasjは0であり、従って操舵角θと対応する予測操舵角θajとの偏差の大きさが基準値θo以下であり且つ操舵トルクTsと対応する予測操舵トルクTsajとの偏差の大きさが基準値Tso以下であることにより、或いは操舵角θと対応する予測操舵角θajとの偏差の大きさが基準値θo以下であり且つ操舵角θ及び対応する予測操舵角θajの変化率の大きさの偏差が基準値Δθo以下であることにより、車輌の走行態様が通常走行であると判定することができる。
これに対し図5(B)に示されている如く、車輌がUターンする場合には、操舵角θ及び操舵トルクTsの大きさが比較的急激に増大し、そのため操舵角θ及び操舵トルクTsの大きさが大きくなると共にそれらの変化率が大きくなる。また操舵トルクTsの符号は操舵角θの大きさの減少過程に於いて操舵角θの大きさの増大過程とは逆になり、操舵角θの符号は実質的に逆にならない。
また図5(C)に示されている如く、車輌が車線変更する場合には、操舵トルクTsの大きさが比較的急激に増大するが、操舵角θは比較的穏やかに増大し、そのため操舵角θの大きさが大きくなると共にそれらの変化率が大きくなるが、操舵トルクTsの大きさ及び変化率はそれほど大きくならない。また操舵トルクTs及び操舵角θの符号は実質的に互いに同期して正から負又は負から正に変化する。
また図5(D)に示されている如く、車輌が車線逸脱する場合には、操舵角θ及び操舵トルクTsの大きさが比較的急激に増大し、操舵トルクTsの大きさが比較的大きくなるが、操舵角θ及び操舵トルクTsの符号は互いに逆になる。
図示の実施例1によれば、ステップ80、100、120に於いて上述の如く操舵角θ、実際の操舵トルクTs、予測操舵角θaj、予測操舵トルクTsajの関係について判別されることにより、ステップ90、110、130、140の判定が行われるので、車輌の走行態様が正常な走行、Uターン、車線変更、車線逸脱の何れであるかを確実に区別して車輌の走行態様を判定することができる。
また図示の実施例1によれば、車輌の走行態様が通常走行であるときには、ステップ156、158、160に於いて走行経路R及び予測操舵角θajに基づいて推定される予測走行経路Reについて障害物の検出及び衝突の虞れが判定され、車輌の走行態様が車線変更であるときには、ステップ152、154、160に於いて変更先の車線側へシフトされた予測走行経路Re′について障害物の検出及び衝突の虞れが判定され、車輌の走行態様がUターン又は車線逸脱であるときには、障害物の検出及び衝突の虞れの判定が中止される。
従って車輌の走行態様が通常走行又は車線変更であるときには、車輌が実際に進行する方向について適正に障害物の検出及び衝突の虞れの判定を行うことができ、車輌の走行態様がUターン又は車線逸脱であるときには、不必要な障害物の検出及び衝突の虞れの判定が行われること及び衝突影響低減装置が不必要に作動されることを確実に防止することができる。
例えば図4に示された状況に於いて、運転者が予想通りに操舵し車輌12が道路104の走行路に沿って走行する場合には、衝突判定の走行経路は道路104に沿う走行経路Reとされるので、同一のレーンを走行する先行車輌106を障害物として衝突の虞れを適正に判定することができ、隣のレーンを走行する先行車輌108が障害物と判定され衝突の虞れが不適切に行われることを効果的に防止することができる。
また図4に示された状況に於いて、運転者が車線変更を希望し車輌12が走行しながら右側レーンより左側レーンへ移動する場合には、衝突の虞れ判定の障害物は同一のレーンの先行車輌106ではなく隣のレーンの先行車輌108とされるべきである。この状況に於いては運転者の操舵操作は予想される操舵操作とは異なり、衝突判定の予測走行経路は走行経路Re′になるので、同一のレーンの先行車輌106を障害物として衝突の虞れが不適切に行われることを効果的に防止することができると共に、隣のレーンの先行車輌108を障害物として衝突の虞れを適正に行うことができる。
図6は障害物検出機能を備えた本発明による走行態様判定制御装置の実施例2に於ける走行態様判定制御ルーチンを示すフローチャートである。尚図6に於いて図2に示されたステップに対応するステップには図2に於いて付されたステップ番号と同一のステップ番号が付されている(このことも後述の他の実施例についても同様である)。
この実施例2に於いては、上述の実施例1のステップ50に対応するステップ55に於いて、曲率半径Rrj、現在の車速V及び操舵角θに基づいて、現在より基準時間T1後までの所定の時間ΔT毎の予測ヨーレートγaj(j=1、2、3…)が予想旋回指標値として演算され、ステップ70に於いて予測ヨーレートγaj及び車輌の横加速度Gyに基づき操舵輪である左右前輪10FL及び10FRの横力Ftyjが演算されることにより、予測操舵角θajに対応する予想操舵トルクTasjが演算される。尚予測ヨーレートγajの演算の際にも車輌の旋回特性及び運転者の運転特性が考慮される。
また上述の実施例1のステップ80、100、120にそれぞれ対応するステップ85、105、125に於いて、各サイクルタイム毎にヨーレートγを示す信号の読み込みが行われると共に、操舵角θに代えてヨーレートγが使用されると共に予測操舵角θajに代えて予測ヨーレートγajが使用される点を除きステップ80、100、120の場合と同様の判別が行われる。
更にステップ190に於いては例えば基準時間Teが経過するまでの車輌の走行状況及びヨーレートγの変化に基づきそれぞれ車輌の旋回特性及び運転者の運転特性が学習され、上述の実施例1のステップ200に対応するステップ205に於いては予測走行経路R、予測ヨーレートγaj、予想操舵トルクTsajの情報がRAMよりクリアされる。尚他のステップは上述の実施例1の場合と同様に実行される。
かくして図示の実施例2によれば、上述の実施例1の場合と同様の作用効果を得ることができ、また上述の実施例1の場合に比して車速Vの変化が比較的大きい場合にも車輌の走行態様を正確に予測し、障害物との衝突の虞れの判定及び制御を正確に且つ適正に行うことができる。
図7は障害物検出機能を備えた本発明による車輌の走行態様判定制御装置の実施例3を示す概略構成図、図8は実施例3に於ける走行態様判定制御ルーチンを示すフローチャートである。尚図7に於いて図1に示された部材と同一の部材には図1に於いて付された符号と同一の符号が付されている。
この実施例3に於いては、車輌12はCCDカメラ42を有していないが、ナビゲーション装置52を備えている。ナビゲーション装置52はそれ自身周知のナビゲート機能を果たすと共に、電子制御装置30よりの要求に応じて車輌12の現在地、進行方向、道路地図等のナビ情報を電子制御装置30へ出力する。
また実施例3に於いては、図8に示されている如くステップ20の次に実行されるステップ40に於いてナビゲーション装置52よりのナビ情報に基づき図4に示されている如く現在の地点100より基準時間T1後に車輌12が到達する地点102までの道路104の形状が推定される。尚他のステップは上述の実施例1の場合と同様に実行される。
かくして図示の実施例3によれば、ナビゲーション装置52を備えた車輌に於いてナビゲーション装置52よりのナビ情報を有効に利用して道路の形状を推定することができ、上述の実施例1の場合と同様の作用効果を得ることができると共に、CCDカメラ42及び画像解析処理の必要性を排除することができる。
図9は障害物検出機能を備えた本発明による走行態様判定制御装置の実施例4に於ける走行態様判定制御ルーチンを示すフローチャートである。
この実施例4に於いては、ステップ40が実施例3の場合と同様に実行され、ステップ55、70、85、105、125、190、205が実施例2の場合と同様に実行され、他のステップが実施例1の場合と同様に実行される。
かくして図示の実施例4によれば、上述の実施例1の場合と同様の作用効果を得ることができ、また上述の実施例3の場合と同様の作用効果を得ることができる。
尚上述の各実施例によれば、基準時間Teは一定であり、車速Vが高いほど基準時間Te中に車輌が走行する距離は長くなるが、車速Vが高いほど推定される予測走行経路Rの距離も自動的に長くなるので、予測走行経路Rが一定の距離について推定される場合に比して車速Vに拘らず好ましい距離範囲について車輌の走行態様を判定することができる。
また上述の各実施例によれば、ステップ50又は55に於いて道路104の現在地点100と基準時間経過時の到達地点102との間の複数の各領域について道路の湾曲度合として複数の曲率半径Rrjが演算され、曲率半径Rrj、現在の車速V及びヨーレートγ又は操舵角θに基づいて現在より基準時間Teまでの所定の時間ΔT毎の複数の予測操舵角θaj又は予測ヨーレートγajが予想旋回指標値として演算されるので、一つの曲率半径及び予測旋回指標値しか演算されない場合に比して予測走行経路を高精度に推定することができる。
更に上述の各実施例によれば、ステップ190に於いて情報更新区間毎に車輌の走行状況及び操舵角θ又はヨーレートγの変化に基づきそれぞれ車輌の旋回特性及び運転者の運転特性が学習され、予想旋回指標値としての予測操舵角θaj(ステップ50)又は予測ヨーレートγaj(ステップ55)の演算に際し車輌の旋回特性及び運転者の運転特性が考慮されるので、車輌の旋回特性及び運転者の運転特性が考慮されない場合に比して予測操舵角θajや予測ヨーレートγajを実際の状況に応じて正確に演算し、このことによっても予測走行経路を高精度に推定することができる。
以上に於いては本発明を特定の実施例について詳細に説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施例が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
例えば上述の各実施例に於いては、車輌の走行態様が正常な走行、Uターン、車線変更、車線逸脱の何れであるかが判定されるようになっているが、何れかの走行態様の判定が省略されてもよく、例えばUターンと車線逸脱とが区別されることなく正常な走行、車線変更、Uターン又は車線逸脱の何れであるかが判定されるよう修正されてもよい。
また上述の各実施例に於いては、複数の各領域について道路の湾曲度合として複数の曲率半径Rrjが演算され、曲率半径Rrj、現在の車速V及びヨーレートγ又は操舵角θに基づいて現在より基準時間Teまでの所定の時間ΔT毎の複数の予測旋回指標値θaj又はγajが演算され、jは一定であるが、一つの曲率半径及び予測旋回指標値が演算されるよう修正されてもよく、またjは例えば車速Vが高いほど大きくなるよう車速Vに応じて可変設定されるよう修正されてもよい。
また上述の各実施例に於いては、車輌の旋回特性及び運転者の運転特性が学習され、予想旋回指標値としての予測操舵角θaj又は予測ヨーレートγajの演算に際し車輌の旋回特性及び運転者の運転特性が考慮されるようになっているが、予想旋回指標値は車輌の旋回特性及び運転者の運転特性の少なくとも一方が考慮されることなく演算されるよう修正されてもよい。
また上述の各実施例に於いては、基準時間Teは一定であるが、基準時間は車速Vに応じて可変設定されるよう修正されてもよい。
また上述の各実施例に於いては、ステップ150に於いて予測走行経路Rに障害物が存在するか否か及び該障害物と衝突する虞れがあるか否かの判定が行われると共に、それらの判定結果に応じて必要な車輌制御が行われるようになっているが、これらの処理は図2等に示されたルーチンとは別のルーチンにより達成されるよう修正されてもよい。
更に上述の各実施例に於いては、ステップ80又は85、ステップ100又は105に於いて否定判別が行われるとそれぞれステップ100又は105、ステップ120又は125へ進むようになっているが、ステップ80又は85、ステップ100又は105に於いて否定判別が連続して所定回数行われた場合に次のステップへ進むよう修正されてもよい。
障害物検出機能を備えた本発明による車輌の走行態様判定制御装置の実施例1を示す概略構成図である。(実施例1) 実施例1に於ける走行態様判定制御ルーチンを示すフローチャートである。(実施例1) 図2のステップ150に於ける衝突の虞れ判定制御ルーチンを示すフローチャートである。(実施例1〜4) 実施例1に於ける道路の形状推定の要領を示す説明図である。(実施例1) 道路が直線道路である状況に於いて、車輌が道路に沿って通常走行する場合(A)、車輌がUターンする場合(B)、車輌が車線変更する場合(C)、車輌が車線逸脱する場合(D)について、予測操舵角θaj、操舵角θ、予想操舵トルクTasj、実際の操舵トルクTsの変化の例を示す説明図である。(実施例1〜4) 障害物検出機能を備えた本発明による走行経路予測制御装置の実施例2に於ける走行経路予測制御ルーチンを示すフローチャートである。(実施例2) 障害物検出機能を備えた本発明による車輌の走行態様判定制御装置の実施例3を示す概略構成図である。(実施例3) 実施例3に於ける走行態様判定制御ルーチンを示すフローチャートである。(実施例3) 実施例4に於ける走行態様判定制御ルーチンを示すフローチャートである。(実施例4)
符号の説明
20 制動装置
26 ブレーキペダル
30 電子制御装置
34 操舵角センサ
36 トルクセンサ
40 レーダーセンサ
44 車速センサ
46…ヨーレートセンサ
48 横加速度センサ
50…摩擦係数センサ
52 ナビゲーション装置

Claims (7)

  1. 現在の車輌走行状態に基づき基準時間後までの走行経路を予測する手段と、前記走行経路及び道路情報に基づき前記基準時間後までの予想旋回指標値を推定する手段と、前記予想旋回指標値に基づき予想操舵トルクを演算する手段と、前記予想旋回指標値、実際の旋回指標値、前記予想操舵トルク、実際の操舵トルクの関係に基づき車輌の旋回走行態様を判定する判定手段とを有することを特徴とする車輌の走行態様判定制御装置。
  2. 前記旋回指標値は操舵角若しくは車輌のヨーレートであることを特徴とする請求項1に記載の車輌の走行態様判定制御装置。
  3. 前記判定手段は車輌の走行態様が正常な走行、Uターン、車線変更、車線逸脱の何れであるかを判定することを特徴とする請求項1又は2に記載の車輌の走行態様判定制御装置。
  4. 車輌は障害物検出装置を有し、前記判定手段は判定した車輌の走行態様に応じて前記障害物検出装置による障害物の検出態様を変更することを特徴とする請求項1乃至3に記載の車輌の走行態様判定制御装置。
  5. 前記走行経路を予測する手段は現在の車輌状態量及び運転者の操作量に基づいて走行経路を予測することを特徴とする請求項1乃至4に記載の車輌の走行態様判定御装置。
  6. 前記予想旋回指標値を推定する手段はカメラにより撮影された走行路を画像解析処理することにより前記道路情報を求めることを特徴とする請求項1乃至5に記載の車輌の走行態様判定制御装置。
  7. 前記予想旋回指標値を推定する手段はナビゲーション装置より前記道路情報を求めることを特徴とする請求項1乃至5に記載の車輌の走行態様判定制御装置。
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