JP2015058551A - 画像形成装置及びヘッド駆動制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動周波数を低減することなく、消費電力を低減する。【解決手段】駆動パルスVp0〜Vp3を圧電素子PZTに与える経路に設けられ、吐出滴の滴サイズに応じて開閉される駆動パルス選択用スイッチTG0〜TG3と、駆動パルス選択用スイッチTG0〜TG3を迂回して、駆動パルスVp0〜Vp3圧電素子PZTに与える経路に設けられた開始端電位選択用スイッチSW0〜SW3と、前回の滴吐出を行った駆動パルスの終端電位と今回の滴吐出を行う駆動パルスの開始端電位を繋ぐ連結区間で、開始端電位制御信号SN0によって、今回の滴吐出を行う駆動パルスに対応する開始端電位選択用スイッチSW0〜SW3を閉じて、圧電素子PZTの電位を、前回の滴吐出を行った駆動パルスの終端電位を今回の滴吐出を行う駆動パルスの開始端電位に遷移させる。【選択図】図9

Description

本発明は画像形成装置及びヘッド駆動制御方法に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、これらの複合機等の画像形成装置として、例えば液滴を吐出する液体吐出ヘッドを記録ヘッドに用いた液体吐出記録方式の画像形成装置としてインクジェット記録装置などが知られている。
液体吐出ヘッドの圧力発生手段として容量性を有する圧力発生素子、例えば圧電素子を使用するもの(以下、「圧電型ヘッド」という。)がある。
圧電型ヘッドは圧電素子に与える駆動パルスを変化させることで、複数の滴サイズ(滴体積)の液滴を打ち分ける(階調性を持たせる)ことができる。
この場合、駆動パルスを生成するための電源電位は、使用する複数の駆動パルスのダイナミックレンジに基づいて設定する。そのため、個々の駆動パルスについて見ると、駆動パルスの振幅と電源電位との差が大きいほど無駄に電力を消費する、つまり、無駄な消費電力が大きくなる。
そこで、従来、複数種類の駆動パルスと、中間波形とを有する駆動信号COM1,COM2を生成する駆動信号生成部334と、駆動信号COM1,COM2の一部又は全部を選択して波形信号Wを生成し、当該波形信号Wを圧電振動子276に出力する駆動ユニットU1〜Unを備え、駆動信号生成部334は、複数種類の駆動パルスDP1〜DP3の各々は開始と終了とで電位が一致し、且つ、開始の電位を揃えて複数種類の駆動パルスDP1〜DP3の配置した場合と比較して、駆動信号COM1,COM2の振幅が小さくなるように複数種類の駆動パルスの開始の電位を相違させて駆動信号COM1,COM2を生成するようにしたものが知られている(特許文献1)。
特開2011−240507号公報
しかしながら、上述した特許文献1に開示の構成にあっては、複数の駆動パルスの開始電圧をつなぐための中間波形を駆動パルスの前後に配置しなければならず、駆動信号長が長くなり、駆動周波数が低減して、印字速度が低下するという課題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、駆動周波数を低減することなく、消費電力を低減することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、
液滴を吐出する複数のノズルが通じる個別液室の液体を加圧する圧力を発生する、電気的に容量性を示す圧力発生手段を有する液体吐出ヘッドと、
吐出滴の滴サイズに対応する複数の駆動波形を生成し、吐出滴に応じて前記駆動波形を選択して前記圧力発生手段に与えるヘッド駆動制御手段と、を備え、
前記ヘッド駆動制御手段は、
前記駆動波形を前記圧力発生手段に与える経路に設けられ、吐出滴の滴サイズに応じて開閉される第1スイッチ手段と、
前記第1スイッチ手段を迂回して、前記駆動波形を前記圧力発生手段に与える経路に設けられた第2スイッチ手段と、
前回の滴吐出を行った前記駆動波形の終端電位と今回の滴吐出を行う前記駆動波形の開始端電位を繋ぐ連結区間で、今回の滴吐出を行う前記駆動波形の開始端電位に対応する前記第2スイッチ手段を閉じて、前記圧力発生手段の電位を、前回の滴吐出を行った前記駆動波形の終端電位から今回の滴吐出を行う前記駆動波形の開始端電位に遷移させる手段と、を有する
構成とした。
本発明によれば、駆動周波数を低減することなく、消費電力を低減することができる。
本発明に係る画像形成装置の機構部の全体構成を説明する側面概略構成図である。 同機構部の要部平面説明図である。 同画像形成装置の記録ヘッドを構成する液体吐出ヘッドの一例を示す液室長手方向の断面説明図である。 同じく滴吐出動作の説明に供する断面説明図である。 同画像形成装置の制御部の概要を示すブロック説明図である。 本発明の第1実施形態における印刷制御部及びヘッドドライバ部分のブロック説明図である。 同じく駆動波形生成部のブロック説明図である。 吐出データと滴種類の割付の一例を説明する説明図である。 同じくヘッドドライバの1ノズルについてのレジスタ以降の部分の具体例の一例を示す回路図である。 駆動波形生成部から生成出力する駆動パルスの一例の説明図である。 パラレル方式で消費電力が最小となるように図10の波形に中間波形を追加した比較例1の説明図である。 同実施形態の動作の一例の説明に供する説明図である。 本発明の第2実施形態における動作の一例の説明に供する説明図である。 本発明の第3実施形態における印刷制御部及びヘッドドライバ部分のブロック説明図である。 同じくヘッドドライバの1ノズルについてのレジスタ以降の部分の具体例の一例を示す回路図である。 シリアル方式で消費電力が最小となるように各駆動パルスをつなぐ中間波形を追加した比較例2の説明図である。 同実施形態の共通駆動波形を比較例2の共通駆動波形とともに示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず、本発明に係る画像形成装置の一例について図1及び図2を参照して説明する。なお、図1は同画像形成装置の側面説明図、図2は同装置の要部平面説明図である。
この画像形成装置はシリアル型インクジェット記録装置である。装置本体1の左右の側板21A、21Bに横架したガイド部材である主従のガイドロッド31、32でキャリッジ33を主走査方向に摺動自在に保持している。そして、図示しない主走査モータによってタイミングベルトを介して図2で矢示方向(キャリッジ主走査方向)に移動走査する。
このキャリッジ33には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色のインク滴を吐出する液体吐出ヘッドからなる記録ヘッド34a、34b(区別しないときは「記録ヘッド34」という。他の部材も同様)が搭載されている。各記録ヘッド34は、複数のノズルからなるノズル列を主走査方向と直交する副走査方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。
記録ヘッド34は、それぞれ2つのノズル列を有している。そして、記録ヘッド34aの一方のノズル列はブラック(K)の液滴を、他方のノズル列はシアン(C)の液滴を、それぞれ吐出する。また、記録ヘッド34bの一方のノズル列はマゼンタ(M)の液滴を、他方のノズル列はイエロー(Y)の液滴を、それぞれ吐出する。なお、記録ヘッド34としては、1つのノズル面に複数のノズルを並べた各色のノズル列を備えるものなどを用いることもできる。
また、キャリッジ33には、記録ヘッド34のノズル列に対応して各色のインクを供給するための第2インク供給部としてのヘッドタンク35a、35bを搭載している。一方、カートリッジ装填部4には各色のインクカートリッジ(メインタンク)10y、10m、10c、10kが着脱自在に装着される。そして、インクカートリッジ10から供給ポンプユニット24によって各色の供給チューブ36を介して各ヘッドタンク35に各色のインクが補充供給される。
一方、給紙トレイ2の用紙積載部(圧板)41上に積載した用紙42を給紙するための給紙部として、用紙積載部41から用紙42を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙コロ)43及び給紙コロ43に対向する分離パッド44を備えている。この分離パッド44は給紙コロ43側に付勢されている。
そして、この給紙部から給紙された用紙42を記録ヘッド34の下方側に送り込むために、用紙42を案内するガイド部材45と、カウンタローラ46と、搬送ガイド部材47と、先端加圧コロ49を有する押さえ部材48とを備える。そして、給送された用紙42を静電吸着して記録ヘッド34に対向する位置で搬送するための搬送手段である搬送ベルト51を備えている。
この搬送ベルト51は、無端状ベルトであり、搬送ローラ52とテンションローラ53との間に掛け渡されて、ベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成している。また、この搬送ベルト51の表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ56を備えている。この帯電ローラ56は、搬送ベルト51の表層に接触し、搬送ベルト51の回動に従動して回転するように配置されている。この搬送ベルト51は、図示しない副走査モータによってタイミングを介して搬送ローラ52が回転駆動されることによって図2のベルト搬送方向に周回移動する。
さらに、記録ヘッド34で記録された用紙42を排紙するための排紙部として、搬送ベルト51から用紙42を分離するための分離爪61と、排紙ローラ62及び排紙コロである拍車63とを備え、排紙ローラ62の下方に排紙トレイ3を備えている。
また、装置本体1の背面部には両面ユニット71が着脱自在に装着されている。この両面ユニット71は搬送ベルト51の逆方向回転で戻される用紙42を取り込んで反転させて再度カウンタローラ46と搬送ベルト51との間に給紙する。また、この両面ユニット71の上面は手差しトレイ72としている。
さらに、キャリッジ33の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド34のノズルの状態を維持し、回復するための維持回復機構81を配置している。
この維持回復機構81には、記録ヘッド34の各ノズル面をキャピングするための各キャップ部材(以下「キャップ」という。)82a、82b(区別しないときは「キャップ82」という。)を備えている。
また、維持回復機構81は、ノズル面をワイピングするためのワイパ部材(ワイパブレード)83を備えている。また、維持回復機構81は、増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け84と、キャリッジ33をロックするキャリッジロック87などとを備えている。また、このヘッドの維持回復機構81の下方側には維持回復動作によって生じる廃液を収容するための廃液タンク100が装置本体に対して交換可能に装着される。
また、キャリッジ33の走査方向他方側の非印字領域には、記録中などに増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け88を配置している。この空吐出受け88には記録ヘッド34のノズル列方向に沿った開口部89などを備えている。
このように構成したこの画像形成装置においては、給紙トレイ2から用紙42が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙42はガイド45で案内され、搬送ベルト51とカウンタローラ46との間に挟まれて搬送される。更に、用紙42の先端は搬送ガイド37で案内されて先端加圧コロ49で搬送ベルト51に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
このとき、帯電ローラ56によって搬送ベルト51が交番する帯電電圧パターンで帯電されている。この帯電した搬送ベルト51上に用紙42が給送されると、用紙42が搬送ベルト51に吸着され、搬送ベルト51の周回移動によって用紙42が副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ33を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド34を駆動することにより、停止している用紙42にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙42を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙42の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙42を排紙トレイ3に排紙する。
次に、記録ヘッド34を構成している液体吐出ヘッドの一例について図3及び図4を参照して説明する。なお、図3及び図4は同ヘッドの液室長手方向(ノズル配列方向と直交する方向)に沿う断面説明図である。
この液体吐出ヘッドは、流路板101と、振動板部材102と、ノズル板103とを接合している。これにより、液滴を吐出するノズル104が貫通孔105を介して通じる個別液室106、個別液室106に液体を供給する流体抵抗部107、液体導入部108がそれぞれ形成される。そして、フレーム部材117に形成した共通液室110から振動板部材102に形成されたフィルタ109を介してインクが液体導入部108に導入され、液体導入部108から流体抵抗部107を介して個別液室106にインクが供給される。
なお、「個別液室」は、加圧室、加圧液室、圧力室、個別流路、圧力発生室などと称されるものを含む意味である。
流路板101は、SUSなどの金属板を積層して、貫通孔105、個別液室106、流体抵抗部107、液体導入部108などの開口部や溝部をそれぞれ形成している。振動板部材102は各液室106、流体抵抗部107、液体導入部108などの壁面を形成する壁面部材であるとともに、フィルタ部109を形成する部材である。なお、流路板101は、SUSなどの金属板に限らず、シリコン基板を異方性エッチングして形成することもできる。
そして、振動板部材102の液室106と反対側の面に個別液室106のインクを加圧してノズル104から液滴を吐出させるエネルギーを発生するアクチュエータ手段(圧力発生手段)としての柱状の積層型の圧電部材112が接合されている。この圧電部材112の一端部はベース部材113に接合され、また、圧電部材112には駆動波形を伝達するFPC115が接続されている。これらによって、圧電アクチュエータ111を構成している。
なお、この例では、圧電部材112は積層方向に伸縮させるd33モードで使用しているが、積層方向と直交する方向に伸縮させるd31モードでもよい。
このように構成した液体吐出ヘッドにおいては、例えば、図3に示すように、圧電部材112に印加する電圧を下げることによって圧電部材112が収縮し、振動板部材102が変形して個別液室106の容積が膨張する。これにより、個別液室106内にインクが流入する。
その後、図4に示すように、圧電部材112に印加する電圧を上げて圧電部材112を積層方向に伸長させ、振動板部材102をノズル104方向に変形させて個別液室106の容積を収縮させる。これにより、個別液室106内のインクが加圧され、ノズル104から液滴301が吐出される。
そして、圧電部材112に印加する電圧を戻すことによって振動板部材102が初期位置に復元し、液室106が膨張して負圧が発生するので、このとき、共通液室110から液室106内にインクが充填される。そこで、ノズル104のメニスカス面の振動が減衰して安定した後、次の液滴吐出のための動作に移行する。
次に、この画像形成装置の制御部の概要について図5を参照して説明する。なお、図5は同制御部のブロック説明図である。
この制御部500は、この装置全体の制御を司るCPU501と、CPU501が実行するプログラムを含む各種プログラムなどの固定データを格納するROM502と、画像データ等を一時格納するRAM503とを備えている。また、装置の電源が遮断されている間もデータを保持するための書き換え可能な不揮発性メモリ504と、画像データに対する各種信号処理、並び替え等を行う画像処理やその他装置全体を制御するための入出力信号を処理するASIC505とを備えている。
また、記録ヘッド34を駆動制御するためのデータ転送手段、駆動波形生成手段を含む印刷制御部508と、キャリッジ33側に設けた記録ヘッド34を駆動するためのヘッドドライバ(ドライバIC)509とを備えている。また、キャリッジ33を移動走査する主走査モータ554、搬送ベルト51を周回移動させる副走査モータ555、維持回復機構81のキャップ82やワイパ部材83の移動、吸引ポンプ812などを行なう維持回復モータ556を駆動するためのモータ駆動部510とを備えている。また、帯電ローラ56にACバイアスを供給するACバイアス供給部511と、送液ポンプ241を駆動する供給系駆動部512などを備えている。
また、この制御部500には、この装置に必要な情報の入力及び表示を行うための操作パネル514が接続されている。
この制御部500は、ホスト側とのデータ、信号の送受を行うためのI/F506を持っていて、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置、画像読み取り装置、撮像装置などのホスト600側から、ケーブル或いはネットワークを介してI/F506で受信する。
そして、制御部500のCPU501は、I/F506に含まれる受信バッファ内の印刷データを読み出して解析し、ASIC505にて必要な画像処理、データの並び替え処理等を行い、この画像データを印刷制御部508からヘッドドライバ509に転送する。なお、画像を出力するためドットパターンデータの生成はホスト600側のプリンタドライバ601で行なうことも、制御部500で行なうこともできる。
印刷制御部508は、上述した画像データをシリアルデータで転送するとともに、この画像データの転送及び転送の確定などに必要な転送クロックやラッチ信号、滴制御信号などをヘッドドライバ509に出力する。また、ROM502に格納されている駆動パルスのパターンデータをD/A変換するD/A変換器及び電圧増幅器、電流増幅器等で構成される駆動波形生成部を含む。そして、1の駆動パルス或いは複数の駆動パルスで構成される駆動波形を生成してヘッドドライバ509に対して出力する。
ヘッドドライバ509は、シリアルに入力される記録ヘッド34の1行分に相当する画像データに基づいて駆動パルスを記録ヘッド34の圧力発生手段としての圧電部材(以下、「圧電素子」という。)112に対して与える。これにより、記録ヘッド34を駆動する。このとき、駆動パルスを選択することによって、例えば、大滴、中滴、小滴など、大きさの異なるドットを打ち分けることができる。
I/O部513は、装置に装着されている各種のセンサ群515からの情報を取得し、プリンタの制御に必要な情報を抽出し、印刷制御部508やモータ駆動部510、ACバイアス供給部511の制御に使用する。センサ群515は、用紙の位置を検出するための光学センサや、機内の温度を監視するためのサーミスタ、帯電ベルトの電圧を監視するセンサ、カバーの開閉を検出するためのインターロックスイッチなどがある。I/O部513は様々のセンサ情報を処理することができる。
次に、本発明の第1実施形態について図6ないし図8を参照して説明する。図6は同実施形態における印刷制御部及びヘッドドライバ部分のブロック説明図、図7は同じく駆動波形生成部のブロック説明図、図8は吐出データと滴種類の割付の一例を説明する説明図である。
本実施形態は、滴種類毎の駆動波形を独立して生成出力し、印刷データと滴種類(滴サイズ)から所要の駆動波形を選択して圧電素子に与えるパラレル方式の実施形態である。なお、本実施形態の説明では、駆動波形を「駆動パルス」と表記する。

印刷制御部508は、駆動波形生成部701と、データ転送部702とを備えている。
駆動波形生成部701は、滴サイズ(滴種類)ごとに独立した4個の駆動パルスVp0〜Vp3を生成してヘッドドライバ509に出力する。ここでは、駆動パルスVp0は微駆動(非吐出)用、駆動パルスVp1は小滴吐出用、駆動パルスVp2は中滴吐出用、駆動パルスVp3は大滴吐出用とする。
この駆動波形生成部701は、例えば図7に示すように、ROM502に格納された駆動波形データをD/A変換するDAC703と、D/AC703の出力を増幅する電圧増幅器(増幅回路)704と、電源電位VHが与えられるトランジスタTr1,Tr2からなる電流増幅器705を備えている。
データ転送部702は、印刷画像に応じた2ビットの吐出データ(階調信号0、1)と、クロック信号(図示省略)、ラッチ信号(LAT)、滴制御信号MN0〜MN3、開始端電位制御信号SN0などをヘッドドライバ509に出力する。
ここで、吐出データは、各ノズル毎の吐出滴種を表す信号である。本実施形態では、4値(大滴、中滴、小滴の3種類の滴と、非吐出又は微駆動)を表す。ノズル毎の2ビットのデータと吐出滴種類の割付けの一例を図8に示している。
滴制御信号MN0〜MN3は、ヘッドドライバ509の駆動パルスを圧電素子PZTに与える経路に設けられ、吐出滴の滴サイズに応じて開閉される第1スイッチ手段を開閉するタイミングを規定する信号である。
開始端電位制御信号SN0は、ヘッドドライバ509の第1スイッチ手段を迂回して、駆動パルスを圧電素子PZTに与える経路に設けられた第2スイッチ手段を開閉するタイミングを規定する信号である。
一方、ヘッドドライバ509は、シフトレジスタ711A、711Bと、ラッチ回路であるレジスタ712A、712Bと、滴制御信号生成回路713と、レベルシフタ714と、選択用スイッチ回路715を備えている。
シフトレジスタ711A、711Bは、印刷制御部508のデータ転送部702からの転送クロック(シフトクロック)でシリアル画像データ(吐出データ:2ビット/1チャンネル(1ノズル)を入力する。レジスタ712A、712Bは、シフトレジスタ711A、711Bの各レジスト値をラッチ信号LATによってラッチする。
滴制御信号生成回路713は、ラッチ回路712A、712Bにラッチされた吐出データL0、L1と滴制御信号MN0〜MN3から選択用スイッチ回路715内の第1スイッチ手段を開閉する信号を生成し、開始端電位制御信号SN0から選択用スイッチ回路715内の第2スイッチを開閉する信号を生成する滴制御信号生成回路713を備えている。
レベルシフタ714は、滴制御信号生成回路713で生成した信号を選択用スイッチ回路715のスイッチ手段が動作可能なレベルにレベル変換する。
選択用スイッチ回路715には駆動波形生成部701からの各駆動パルスVp0〜Vp3が入力されている。選択用スイッチ回路715は、各駆動パルスVp0〜Vp3をそれぞれ圧電素子PZTに与える経路に設けられ、吐出データL0、L1と滴制御信号MN0〜MN3から生成された信号で開閉される第1スイッチ手段を備えている。また、第1スイッチ手段を迂回して、各駆動パルスVp0〜Vp3をそれぞれ圧電素子PZTに与える経路に設けられ、開始端電位制御信号SN0から生成された信号で開閉される第2スイッチ手段を備えている。
そして、前回の滴吐出を行った駆動パルスの終端電位と今回の滴吐出を行う駆動パルスの開始端電位を繋ぐ連結区間で、開始端電位制御信号AN0によって第2スイッチ手段を閉じて、圧力発生素子PZTの電位Vpztを、前回の滴吐出を行った駆動パルスの終端電位と今回の滴吐出を行う駆動パルスの開始端電位に遷移させる。
次に、ヘッドドライバの具体例の一例について図9の回路図を参照して説明する。図9は1つのノズル部分についてのレジスタ以降の回路図である。
滴制御信号生成回路713は、ラッチ回路712A、712Bにラッチされた吐出データL0、L1と滴制御信号MN0〜MN3から選択用スイッチ回路715の第1スイッチ手段である駆動パルス選択用スイッチTG0〜TG3を開閉するスイッチ開閉タイミング信号(スイッチ制御信号)STG0〜STG3を生成する論理回路G00〜G30を有する。
また、滴制御信号生成回路713は、開始端電位制御信号SN0から選択用スイッチ回路715の第2スイッチ手段である開始端電位選択用スイッチSW0〜SW3を開閉するスイッチ制御信号SSW0〜SSW3を生成する論理回路G01〜G31を有する。
また、選択用スイッチ回路715には、前述したように、印刷制御部508に含まれる駆動波形生成部701からの滴種類毎の駆動パルスVp0〜Vp3が与えられている。
そして、駆動パルス選択用スイッチTG0〜TG3は、駆動パルスVp0〜Vp3を圧電素子PZTに与える経路に設けられている。
また、開始端電位選択用スイッチSW0〜SW3は、駆動パルス選択用スイッチTG0〜TGを迂回して、駆動パルスVp0〜Vp3を圧電素子PZTに与える経路に設けられている。
ここで、駆動波形選択用スイッチTG0〜TG3は、駆動パルスVp〜Vp3を選択的に圧電素子PZTに与えるためのスイッチであり、図9の例では、CMOSトランジスタのトランスファーゲート回路から構成される。
開始端電位選択用スイッチSW0〜SW3は、滴種類毎に異なる駆動パルスVp〜Vp3の開始端電位を繋ぐために動作するスイッチであり、図9の例では、NMOSトランジスタから構成されている。
次に、駆動波形生成部から生成出力する駆動パルスの一例について図10を参照して説明する。
本実施形態では、駆動波形生成部701から図10(a)ないし(d)に示すような駆動パルスVp0〜Vp3を生成出力する。
ここで、図10(a)に示す微駆動(非吐出)用駆動パルスVp0は、開始端電位Vp0sから電位vp0だけ立ち下がって個別液室106を膨張させ、開始端電位まで立ち上がって個別液室106を収縮させる。この駆動パルスVp0は滴を吐出させることなくメニスカスを振動させる波形である。
図10(b)に示す小滴用駆動パルスVp1は、開始端電位Vp1sから電位vp1だけ立ち下がって個別液室106を膨張させ、開始端電位まで2段階で立ち上がって個別液室106を収縮させることで、小滴を吐出させる。
図10(c)に示す小滴用駆動パルスVp2は、開始端電位Vp2sから電位vp2だけ立ち下がって個別液室106を膨張させ、開始端電位まで1段階で立ち上がって個別液室106を収縮させることで、中滴を吐出させる。
図10(d)に示す大滴用駆動パルスVp3は、開始端電位Vp3sから電位vp3plだけ立ち下がって個別液室106を膨張させ、開始端電位を超えて、開始端電位に対して電位vp3uまで立ち上がって個別液室106を収縮させることで、大滴を吐出させる。なお、電位vp3uを保持した後開始端電位まで立ち下がる。
次に、駆動波形生成部の電源電位VHと消費電力について説明する。
まず、各滴の駆動パルスVp0〜Vp3の開始端電位Vp0s、Vp1s、Vp2s、Vp3sは合わせておく必要があるので、上記の例では、各駆動パルスVp0〜Vp3の開始端電圧Vp0s、Vp1s、Vp2s、Vp3sが同じであれば良い。
ここで、駆動波形生成部701は、上述した図7に示すようにDAC703は与えられたデジタルデータから上記図10の元となる電圧波形を生成し、電圧増幅器704によって定倍して図10の電圧波形を生成する。この場合、電圧増幅器704の駆動能力は低いため、駆動能力の高いトランジスタペアTr1,Tr2からなる電流増幅器705で電流増幅して、最終的な駆動波形(駆動パルス)とする。
このとき、電源電位VHは、駆動波形(駆動パルス)のダイナミックレンジと、電流増幅器705の各トランジスタTr1、Tr2を活性領域で動作させるためのバイアス分Vbias1、Vbias2を考慮して与える必要がある。
したがって、上述した各駆動波形(駆動パルス)の開始端電位及び終端電位が同一である場合には、最低限必要な電源電位VHは、図10の例では、VH=Vb3u+Vp1+Vbias、となる。
一方、記録ヘッドを駆動するためのエネルギー、すなわち回路の消費電力を考えると、負荷は容量性素子であることから、上述した駆動波形生成部701の構成では、充電時にトランジスタTr1、放電時にはトランジスタTr2で発生するコレクタ損失が主な消費エネルギーとなる。
このとき、個々の吐出滴毎の駆動パルスで見た場合に、駆動パルスの振幅と電源電位VHとの差が大きいほど、無駄に電力を消費することになる。
そこで、駆動波形のダイナミックレンジを個々の駆動パルス電位のなかの最大振幅以上にならないように、開始端電位が異なる駆動パルスであっても、終端電位と開始端電位を連結するための中間波形を追加することが考えられる。
ここで、パラレル方式で消費電力が最小となるように中間波形を追加した比較例1について図11を参照して説明する。
この比較例1は、駆動パルスVp0〜Vp3のうちの駆動パルスVp0〜Vp2の前後に中間波形を追加することで、ダイナミックレンジを最大振幅を有する駆動パルスVp3内に収まるようにしている。
この比較例1の構成では、駆動周波数ないし印刷速度は、駆動波形(駆動パルス)長さが最も長くなる図11(b)に示す小滴用駆動パルスの波形長によって決まることになり、図10(b)に示す小滴用駆動パルスの波形長よりも長くなる。つまり、印刷速度が低下することになることが分かる。
このように、駆動波形の開始端電圧を連結するためには駆動波形に吐出に直接かかわらない連結のための専用波形部分(中間波形)を個々の駆動波形に追加する必要が生じてしまう。そのため、消費電力を抑えることは可能になるものの、駆動波形長さが長くなり、生産性が損なわれる(駆動周波数が低くなり、印刷速度が低下する)ことになる。
そこで、本実施形態では、駆動パルス選択用スイッチTG0〜TG3と並列に、駆動パルスVp0〜Vp3を圧電素子PZTに与える迂回経路と、この迂回経路を開閉する開始端電位選択用スイッチSW0〜SW3とを設けている。
そして、前回の滴吐出を行った駆動パルスの終端電位と今回の滴吐出を行う駆動パルスの開始端電位を繋ぐ連結区間を設け、開始端電位制御信号SN0によって開始端電位選択用スイッチSW0〜SW3を閉じ、今回の滴吐出を行う駆動パルスを圧電素子PZTに与えることで、圧電素子PZTの電位Vpztを、前回の滴吐出を行った駆動パルスの終端電位と今回の滴吐出を行う駆動パルスの開始端電位に遷移させる。
本実施形態の動作の一例について図12を参照して説明する。図12は同実施形態における動作の一例の説明に供する説明図である。
この図12の例は、ノズルから小滴を吐出し、次の駆動で大滴を吐出させる場合の状態を示している。
まず、時刻t1〜t2では、小滴用駆動パルスVp1を与える。つまり、図12(d)に示す滴制御信号MN0と、図12(a)に示す小滴用吐出データL0、L1によって、図9に示す論理回路G01の出力であるスイッチ制御信号STG1が駆動パルス選択用スイッチTG1をON状態にする(閉じる)ように動作する。
駆動パルス選択用スイッチTG1には図12(e)に示す小滴用駆動パルスVp1が与えられている。駆動パルス選択用スイッチTG1がON状態になることで、図12(g)に示すように、小滴用駆動パルスVp1が駆動パルス選択用スイッチTG1介して圧電素子PZTに与えられ、当該ノズルからは小滴が吐出される。
次に、時刻t2〜t3では、図12(b)に示すラッチ信号LATによって、次回吐出データをレジスタ712A、712Bにストアさせる。このとき、図12(a)に示すように吐出データL0=1、L1=1に遷移する。この期間では、スイッチTG0〜TG3、スイッチSW0〜SW3は、全てOFF状態にある。なお、説明の都合上、図12では長い区間で示しているが、実際は他区間に比較して極めて短い区間である。
次の時刻t3〜t4は、開始端電位制御信号SN0によって、前回の小滴吐出の行った小滴駆動パルスVp1の終端電位から今回の大滴吐出を行う大滴駆動パルスVp3の開始端電位へと圧電素子PZTに与える電圧を遷移させる区間である。
開始端電位制御信号SN0がアサートされること、及び、吐出データがL0=1、L1=1となることから、論理回路G31からのスイッチ制御信号SSW3がONとなることで、開始端電位選択用スイッチSW3がオン状態に遷移する。
開始端電位選択用スイッチSW3には図12(f)に示す大滴用駆動パルスVp3が与えられている。開始端電位選択用スイッチSW3がオン状態に遷移する(閉じる)ことで、開始端電位選択用スイッチSW3がオン状態のときの入出力間の抵抗値と圧電素子PZTの容量によって決まる時定数に従って、図12(g)に示すように、圧電素子PZTの電位Vpztが小滴用駆動パルスVp1の終端電位から大滴用駆動パルスVp3の開始端電位へと遷移する。
次の時刻t4〜t5では、大滴用駆動パルスVp3を圧電素子PZTに与える。滴制御信号MN3と吐出データL0、L1によって、図9に示す論理回路G03の出力であるスイッチ制御信号STG3が駆動パルス選択用スイッチTG3をON状態にするように動作する。
駆動パルス選択用スイッチTG1には図12(c)に示す大滴用駆動パルスVp3が与えられている。駆動パルス選択用スイッチTG3がON状態になることで、図12(d)に示すように、大滴用駆動パルスVp3が駆動パルス選択用スイッチTG3介して圧電素子PZTに与えられ、当該ノズルからは大滴が吐出される。
このように、前述した図11の比較例1では小滴用駆動パルスVp1以外に時間t0、t1の部分が必要になるのに対し、図12に示す本実施形態では時刻t3からt4の区間で小滴用駆動パルスVp1の終端電位から大滴用駆動パルスVp3の開始端電位に遷移させることができる。
これにより、駆動周波数を低減することなく、消費電力を低減することができる。
次に、本発明の第2実施形態について図13を参照して説明する。図13は同実施形態における動作の一例の説明に供する説明図である。
本実施形態では、開始端電位制御信号SN0によって動作する開始端電位選択用スイッチSW0〜SW3は、駆動パルスの終端電位と開始点電位を繋ぐ連結区間以外でも、つまり、今回の吐出滴用の駆動パルスを印加する期間(時刻t4〜t5の期間)中も動作し続けている。
すなわち、吐出用駆動パルスを与えているときの電気的な動作を考える。各駆動パルス選択用スイッチTG(TG0〜TG3)のON時の抵抗をRtg、各開始端電位選択用スイッチSW(SW0〜SW3)のON時の抵抗をRswとする。
このとき、駆動パルスを与えている状態での駆動波形生成部701からみた伝送路(給電路)のインピーダンスZは、次のとおりとなる。
Z= (Rtg×Rsw)/(Rtg+Rsw)
これは2つの抵抗RtgとRswが並列に伝送路(給電路)を形成することを表している。ここで、伝送路のインピーダンスZは、圧電素子PZTに与えられる駆動波形(駆動パルス)に許容される波形劣化を考慮して決定されるものであるが、波形劣化させないためには小さいことが好ましい。必要な抵抗値を抵抗Rtgのみで構成した場合に比べて、抵抗Rswも同時に伝送路を形成する場合には、インピーダンスを下げる効果がある。
これにより、ドライバICのサイズを小さくできる。
次に、本発明の第3実施形態について図14及び図15を参照して説明する。図14は同実施形態における印刷制御部及びヘッドドライバ部分のブロック説明図、図15は同じくヘッドドライバの1ノズルについてのラッチ回路(レジスタ)以降の部分の具体例の一例を示す回路図である。
本実施形態は、駆動波形生成部701から1駆動周期内で上述した駆動パルスVp0〜Vp3を時系列で配置した共通駆動波形Vcomを生成出力するパラレル方式の実施形態である。
ヘッドドライバ509の構成は基本的に前記第1実施形態の構成と同じである。
ただし、選択用スイッチ回路715には、1つのノズル(圧電素子PZT)について、上述した共通駆動波形Vcomの伝送路中に、1つの駆動パルス選択用スイッチTG0と、1つの開始端電位選択用スイッチSW0とが設けられる。
そして、論理回路G00〜G30の出力はゲート回路G1を介して駆動パルス選択用スイッチTG0に与えられる。また、論理回路G01〜G31の出力はゲート回路G2を介して開始端電位選択用スイッチSW0に与えられる。
ここで、まず、シリアル方式で消費電力が最小となるように各駆動パルスVp0〜Vp3をつなぐ中間波形を追加した比較例2について図16を参照して説明する。
この比較例2の共通駆動波形Vcomは、図16(a)に示すように、大滴用駆動パルスVp3と小滴用駆動パルスVp1との間に、終端電位を開始端電位に遷移させるために電位を段階的に変化させる期間S1,S2,S3を設けている。同様に、小滴用駆動パルスVp1と中滴用駆動パルスVp2との間に、終端電位を開始端電位に遷移させるために電位を変化させる期間S4を設けている。同様に、中滴用駆動パルスVp2と微駆動パルスVp0との間に、終端電位を開始端電位に遷移させるために電位を変化させる期間S5を設けている。同様に、微駆動パルスVp0の終わり(すなわち、大滴用駆動パルスVp3との間)に、終端電位を開始端電位に遷移させるために電位を変化させる期間S6を設けている。
そして、この共通駆動波形Vcomから滴制御信号MN0〜N3によって各駆動パルスを遷移期間S1〜S6の所要の期間を含めて切り出すことで、図16(b)〜(e)に示す各駆動パルスVp3、Vp1、Vp2、Vp0が選択される
この共通駆動波形Vcom例では、駆動パルスのレンジは電位差vp3内に抑えることができて消費電力を低減できるものの、共通駆動波形Vcomの波形長が著しく長くなり、駆動周波数が低下して、印刷速度が低下することになる。
そこで、本実施形態では、駆動パルス選択用スイッチTG0と並列に、駆動パルス選択用スイッチTG0を迂回して共通駆動波形Vvomを圧電素子PZTに与える迂回経路を開閉する開始端電位選択用スイッチSW0とを設けている。
一方、本実施形態の共通駆動波形Vcomは、例えば図17(a)に示すように、時系列で連続する駆動パルスVp3、Vp1、Vp2、Vp0の終端電位と開始端電位とを繋ぐ連結区間(動作期間)S11、S22、S33、S44が設けられている。
期間S11は、微駆動パルスVp0の終端電位を大滴用駆動パルスVp3の開始端電位に遷移させる連結区間(期間)である。期間S22は、大滴用駆動パルスVp3の終端電位を小滴用駆動パルスVp1の開始端電位に遷移させる連結区間(期間)である。期間S33は、小滴用駆動パルスVp1の終端電位を中滴用駆動パルスVp2の開始端電位に遷移させる連結区間(期間)である。期間S44は、中滴用駆動パルスVp2の終端電位を微駆動パルスVp0の開始端電位に遷移させる連結区間(期間)である。
これらの動作期間S11〜S44では開始端電位選択用スイッチSW0をオン状態に遷移させることで、終端電位は開始端電位まで遷移することになる。
そして、図17(a)に示す本実施形態の共通駆動波形Vcomと図17(b)に示す比較例2の共通駆動波形Vcomとを対比すると、全体的な駆動波形長は本実施形態の共通駆動波形Vcomの方が短くなる。
このように構成することで、終端電位は開始端電位をつなぐための期間が短くなり、共通駆動波形の波形長の増加を抑制することができるので、消費電力を低減しつつ、駆動周波数の低下を抑制して、印刷速度の低下を抑えることができる。
なお、本願において、「用紙」とは材質を紙に限定するものではなく、OHP、布、ガラス、基板などを含み、インク滴、その他の液体などが付着可能なものの意味である。被記録媒体、記録媒体、記録紙、記録用紙などと称されるものを含む。また、画像形成、記録、印字、印写、印刷はいずれも同義語とする。
また、「画像形成装置」は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に液体を吐出して画像形成を行う装置を意味する。また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与すること(単に液滴を媒体に着弾させること)をも意味する。
また、「インク」とは、特に限定しない限り、インクと称されるものに限らず、記録液、定着処理液、液体などと称されるものなど、画像形成を行うことができるすべての液体の総称として用いる。例えば、DNA試料、レジスト、パターン材料、樹脂なども含まれる。
また、「画像」とは平面的なものに限らず、立体的に形成されたものに付与された画像、また立体自体を三次元的に造形して形成された像も含まれる。
また、画像形成装置には、特に限定しない限り、シリアル型画像形成装置及びライン型画像形成装置のいずれも含まれる。
33 キャリッジ
34、34a、34b 記録ヘッド(液体吐出ヘッド)
500 制御部
508 印刷制御部
701 駆動波形生成部
702 データ転送部
TG0〜TG3 駆動パルス選択用スイッチ(第1スイッチ手段)
SW0〜SW3 開始端電位選択用スイッチ(第2スイッチ手段)

Claims (6)

  1. 液滴を吐出する複数のノズルが通じる個別液室の液体を加圧する圧力を発生する、電気的に容量性を示す圧力発生手段を有する液体吐出ヘッドと、
    吐出滴の滴サイズに対応する複数の駆動波形を生成し、吐出滴に応じて前記駆動波形を選択して前記圧力発生手段に与えるヘッド駆動制御手段と、を備え、
    前記ヘッド駆動制御手段は、
    前記駆動波形を前記圧力発生手段に与える経路に設けられ、吐出滴の滴サイズに応じて開閉される第1スイッチ手段と、
    前記第1スイッチ手段を迂回して、前記駆動波形を前記圧力発生手段に与える経路に設けられた第2スイッチ手段と、
    前回の滴吐出を行った前記駆動波形の終端電位と今回の滴吐出を行う前記駆動波形の開始端電位を繋ぐ連結区間で、今回の滴吐出を行う前記駆動波形の開始端電位に対応する前記第2スイッチ手段を閉じて、前記圧力発生手段の電位を、前回の滴吐出を行った前記駆動波形の終端電位から今回の滴吐出を行う前記駆動波形の開始端電位に遷移させる手段と、を有する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第2スイッチ手段は、今回の滴吐出を行う前記駆動波形が前記圧力発生手段に与えられている間も閉じている状態を維持することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記ヘッド駆動制御手段は、前記複数の駆動波形をそれぞれ独立して生成出力することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記ヘッド駆動制御手段は、前記複数の駆動波形を時系列で含む共通駆動波形を生成出力することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記第2スイッチ手段は、NMOSトランジスタで構成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 液滴を吐出する複数のノズルが通じる個別液室の液体を加圧する圧力を発生する、電気的に容量性を示す圧力発生手段を有する液体吐出ヘッドを駆動制御するヘッド駆動制御方法であって、
    吐出滴の滴サイズに対応する複数の駆動波形を生成し、
    前記駆動波形を前記圧力発生手段に与える経路に設けられた第1スイッチ手段を、吐出滴の滴サイズに応じて開閉して、前記駆動波形を選択して、前記圧力発生手段に与え、
    前回の滴吐出を行った前記駆動波形の終端電位と今回の滴吐出を行う前記駆動波形の開始端電位を繋ぐ連結区間で、前記第1スイッチ手段を迂回して、前記駆動波形を前記圧力発生手段に与える経路に設けられた、今回の滴吐出を行う前記駆動波形に対応する第2スイッチ手段を閉じて、前記圧力発生手段の電位を、前回の滴吐出を行った前記駆動波形の終端電位から今回の滴吐出を行う前記駆動波形の開始端電位に遷移させる
    ことを特徴とするヘッド駆動制御方法。
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