JP2015057852A - 半導体装置の製造方法、及び、半導体装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法、及び、半導体装置 Download PDF

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Abstract

【課題】トランジスタを金属と半導体との仕事関数差によって形成する構造を持つSGTを提供することを課題とする。【解決手段】フィン状半導体層と、前記フィン状半導体層の周囲に形成された第1の絶縁膜と、前記第1の絶縁膜の周囲に形成された第1の金属膜と、前記フィン状半導体層上に形成された柱状半導体層と、前記柱状半導体層の周囲に形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜の周囲に形成された第3の金属からなるゲート電極と、前記ゲート電極に接続されたゲート配線と、前記柱状半導体層の上部側壁の周囲に形成された第2の絶縁膜と、前記第2の絶縁膜の周囲に形成された第2の金属膜と、を有し、前記柱状半導体層上部と前記第2の金属膜とが接続され、前記フィン状半導体層上部と前記第1の金属膜とが接続される。【選択図】図1

Description

本発明は半導体装置の製造方法、及び、半導体装置に関する。
半導体集積回路、特にMOSトランジスタを用いた集積回路は、高集積化の一途を辿っている。この高集積化に伴って、その中で用いられているMOSトランジスタはナノ領域まで微細化が進んでいる。このようなMOSトランジスタの微細化が進むと、リーク電流の抑制が困難であり、必要な電流量確保の要請から回路の占有面積をなかなか小さくできない、といった問題があった。このような問題を解決するために、基板に対してソース、ゲート、ドレインが垂直方向に配置され、ゲート電極が柱状半導体層を取り囲む構造のSurrounding Gate Transistor(以下、「SGT」という。)が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3を参照)。
シリコン柱が細くなると、シリコンの密度は5×1022個/cm3であるから、シリコン柱内に不純物を存在させることが難しくなってくる。
従来のSGTでは、チャネル濃度を1017cm-3以下と低不純物濃度とし、ゲート材料の仕事関数を変えることによってしきい値電圧を決定することが提案されている(例えば、特許文献4を参照)。
平面型MOSトランジスタにおいて、LDD領域のサイドウォールが低濃度層と同一の導電型を有する多結晶シリコンにより形成され、LDD領域の表面キャリアがその仕事関数差によって誘起され、酸化膜サイドウォールLDD型MOSトランジスタに比してLDD領域のインピーダンスが低減できることが示されている(例えば、特許文献5を参照)。その多結晶シリコンサイドウォールは電気的にゲート電極と絶縁されていることが示されている。また図中には多結晶シリコンサイドウォールとソース・ドレインとは層間絶縁膜により絶縁していることが示されている。
特開平2−71556号公報 特開平2−188966号公報 特開平3−145761号公報 特開2004−356314号公報 特開平11−297984号公報
そこで、本発明は、トランジスタを金属と半導体との仕事関数差によって形成する構造を持つSGTを提供することを目的とする。
本発明の半導体装置は、基板上に形成されたフィン状半導体層と、前記フィン状半導体層の周囲に形成された第1の絶縁膜と、前記第1の絶縁膜の周囲に形成された第1の金属膜と、前記フィン状半導体層上に形成された柱状半導体層と、前記柱状半導体層の周囲に形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜の周囲に形成された第3の金属からなるゲート電極と、前記ゲート電極に接続されたゲート配線と、前記柱状半導体層の上部側壁の周囲に形成された第2の絶縁膜と、前記第2の絶縁膜の周囲に形成された第2の金属膜と、を有し、前記柱状半導体層上部と前記第2の金属膜とが接続され、前記フィン状半導体層上部と前記第1の金属膜とが接続されることを特徴とする。
また、前記半導体層は、シリコンとすることができる。
また、前記第1の金属膜と第2の金属膜の仕事関数は、4.0eVから4.2eVの間であることを特徴とする。
また、前記第1の金属膜と第2の金属膜の仕事関数は、5.0eVから5.2eVの間であることを特徴とする。
また、前記柱状半導体層の幅は前記フィン状半導体層の短い方の幅と同じであることを特徴とする。
また、本発明の装置の製造方法は、基板上にフィン状半導体層を形成し、前記フィン状半導体層の周囲に第1の絶縁膜を形成し、前記第1の絶縁膜の周囲に第1の金属膜を形成する第1の工程と、前記第1の工程の後、前記フィン状半導体層上に柱状半導体層を形成する第2の工程と、前記第2の工程の後、前記柱状半導体層の周囲にゲート絶縁膜を形成し、 前記ゲート絶縁膜の周囲に第3の金属からなるゲート電極と前記ゲート電極に接続されたゲート配線とを形成する第3の工程と、前記第3の工程の後、前記柱状半導体層の上部側壁の周囲に第2の絶縁膜を形成し、前記第2の絶縁膜の周囲に第2の金属膜を形成する第4の工程と、を有することを特徴とする。
また、前記第1の工程には、例えば、半導体基板上にフィン状半導体層を形成するための第1のレジストを形成し、半導体基板をエッチングし、前記フィン状半導体層を形成し、前記第1のレジストを除去し、前記フィン状半導体層の周囲に第4の絶縁膜を堆積し、前記第4の絶縁膜をエッチバックし、前記フィン状半導体層の上部を露出し、前記フィン状半導体層の周囲と前記第4の絶縁膜の上部に前記第1の絶縁膜を形成し、前記第1の絶縁膜の周囲に前記第1の金属膜を堆積し、前記第1の金属膜をエッチングし、前記フィン状半導体層の周囲にサイドウォール状に残存させ、第5の絶縁膜を堆積し、エッチバックを行い、前記第1の金属膜の上部を露出し、露出した前記第1の金属膜を除去することが含まれる。
また、前記第2の工程には、例えば、前記フィン状半導体層の周囲に第6の絶縁膜を堆積し、前記第6の絶縁膜をエッチバックし、前記フィン状半導体層の上部を露出し、前記フィン状半導体層に直交するように第2のレジストを形成し、前記フィン状半導体層をエッチングし、前記第2のレジストを除去することにより、前記フィン状半導体層と前記第2のレジストとが直交する部分が前記柱状半導体層となるよう前記柱状半導体層を形成することが含まれる。
また、前記第3の工程には、例えば、前記柱状半導体層の周囲と前記フィン状半導体層の上部に前記ゲート絶縁膜を堆積し、前記ゲート絶縁膜を覆うように前記第3の金属膜を堆積し、前記ゲート配線を形成するための第3のレジストを形成し、前記第3の金属膜をエッチングすることにより前記ゲート配線を形成し、第7の絶縁膜を堆積し、前記第7の絶縁膜をエッチバックし、前記第3の金属膜の上部を露出し、露出した前記第3の金属膜を除去することが含まれる。
また、前記第4の工程には、例えば、前記柱状半導体層の上部に第8の絶縁膜を堆積し、前記第8の絶縁膜をエッチバックし、前記柱状半導体層の上部を露出し、前記柱状半導体層上部に前記第2の絶縁膜を堆積し、前記第2の絶縁膜を覆うように前記第2の金属膜を堆積し、前記第2の金属膜をエッチングし、前記柱状半導体層上部の周囲にサイドウォール状に残存させることが含まれる
本発明によれば、トランジスタを金属と半導体との仕事関数差によって形成する構造を持つSGTを提供することができる。
基板上に形成されたフィン状半導体層と、前記フィン状半導体層の周囲に形成された第1の絶縁膜と、前記第1の絶縁膜の周囲に形成された第1の金属膜と、によって、半導体層と第1の金属との仕事関数差によってフィン状半導体層を、n型半導体層もしくはp型半導体層として機能させる。例えば、半導体層がシリコン層であり、第1の金属膜の仕事関数が4.0eVから4.2eVの間であれば、フィン状半導体層はn型半導体層として機能する。一方、第1の金属膜の仕事関数が5.0eVから5.2eVの間であれば、フィン状半導体層はp型半導体層として機能する。
また、前記柱状半導体層の上部側壁の周囲に形成された第2の絶縁膜と、前記第2の絶縁膜の周囲に形成された第2の金属膜と、によって、半導体層と第2の金属との仕事関数差によって柱状半導体層の上部を、n型半導体層もしくはp型半導体層として機能させる。例えば、半導体層がシリコン層であり、第2の金属膜の仕事関数が4.0eVから4.2eVの間であれば、柱状半導体層上部はn型半導体層として機能する。一方、第2の金属膜の仕事関数が5.0eVから5.2eVの間であれば、柱状半導体層上部はp型半導体層として機能する。
不純物が柱状シリコン内に存在しない状態でトランジスタ動作が可能となる。従って、拡散層を形成するための不純物注入及び高温の熱工程が不要となる。
(a)は本発明に係る半導体装置の平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。 (a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。 (a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。 (a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。 (a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。 (a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。 (a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。 (a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。 (a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。 (a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。 (a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。 (a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。 (a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。 (a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。 (a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。 (a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。 (a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。 (a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。 (a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。 (a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。 (a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。 (a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。 (a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。 (a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。 (a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。 (a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。 (a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。 (a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。 (a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。 (a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。 (a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。 (a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。 (a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。 (a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。 (a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。 (a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。 (a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。 (a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。 (a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る、SGTの構造を有する半導体装置を、図1を参照しながら説明する。
基板101上に形成されたフィン状シリコン層103と、前記フィン状シリコン層103の周囲に形成された第1の絶縁膜105と、前記第1の絶縁膜105の周囲に形成された第1の金属膜106と、前記フィン状シリコン層103上に形成された柱状シリコン層110と、前記柱状シリコン層110の周囲に形成されたゲート絶縁膜111と、前記ゲート絶縁膜111の周囲に形成された第3の金属112からなるゲート電極112aと、前記ゲート電極112aに接続されたゲート配線112bと、前記柱状シリコン層110の上部側壁の周囲に形成された第2の絶縁膜116と、前記第2の絶縁膜116の周囲に形成された第2の金属膜117と、を有し、前記柱状シリコン層110上部と前記第2の金属膜117とが金属配線129により接続され、前記フィン状シリコン層上部と前記第1の金属膜106とがコンタクト122により接続される。
従って、前記柱状シリコン層110上部と前記第2の金属膜117には同電位が印加される。柱状シリコン層110上部は、第2の金属膜117とシリコンとの仕事関数差によってキャリアが誘起されることとなる。
また、前記フィン状シリコン層103上部と前記第1の金属膜106には同電位が印加される。フィン状シリコン層103上部は、第1の金属膜106とシリコンとの仕事関数差によってキャリアが誘起されることとなる。
前記第1の金属膜106と前記第2の金属膜117の仕事関数が4.0eVから4.2eVの間であるとき、n型シリコンの仕事関数4.05eVの近傍であるため、柱状シリコン層110上部とフィン状シリコン層103上部は、n型シリコンとして機能する。前記第1の金属膜106と前記第2の金属膜117は、例えば、タンタルとチタンの化合物(TaTi)や窒化タンタル(TaN)が好ましい。
前記第1の金属膜106と前記第2の金属膜117の仕事関数が5.0eVから5.2eVの間であるとき、p型シリコンの仕事関数5.15eVの近傍であるため、柱状シリコン層110上部とフィン状シリコン層103上部は、p型シリコンとして機能する。前記第1の金属膜106と前記第2の金属膜117は、例えば、ルテニウム(Ru)や窒化チタン(TiN)が好ましい。
このとき、前記第3の金属112の仕事関数は4.2eVから5.0eVの間であると、エンハンスメント型として動作することができる。
上記により、不純物が柱状シリコン内に存在しない状態でトランジスタ動作が可能となる。従って、拡散層を形成するための不純物注入及び高温の熱工程が不要となる。
以下に、本発明の実施形態に係るSGTの構造を形成するための製造工程を、図2〜図33を参照して説明する。
まず、半導体基板上にフィン状半導体層を形成するための第1のレジストを形成し、半導体基板をエッチングし、前記フィン状半導体層を形成し、前記第1のレジストを除去し、前記フィン状半導体層の周囲に第4の絶縁膜を堆積し、前記第4の絶縁膜をエッチバックし、前記フィン状半導体層の上部を露出し、前記フィン状半導体層の周囲と前記第4の絶縁膜の上部に第1の絶縁膜を形成し、前記第1の絶縁膜の周囲に第1の金属膜を堆積し、前記第1の金属膜をエッチングし、前記フィン状半導体層の周囲にサイドウォール状に残存させ、第5の絶縁膜を堆積し、エッチバックを行い、前記第1の金属膜の上部を露出し、露出した前記第1の金属膜を除去する第1工程を示す。
図2に示すように、シリコン基板101上にフィン状シリコン層103を形成するための第1のレジスト102を形成する。この例ではシリコン基板を用いたが、半導体であればシリコン以外の基板でもよい。
図3に示すように、シリコン基板101をエッチングし、フィン状シリコン層103を形成する。今回はレジストをマスクとしてフィン状シリコン層を形成したが、酸化膜や窒化膜といったハードマスクを用いてもよい。
図4に示すように、第1のレジスト102を除去する。
図5に示すように、前記フィン状シリコン層103の周囲に第4の絶縁膜104を堆積する。第4の絶縁膜として高密度プラズマによる酸化膜や低圧化学気相堆積による酸化膜を用いてもよい。
図6に示すように、第4の絶縁膜104をエッチバックし、フィン状シリコン層103の上部を露出する。
図7に示すように、前記フィン状シリコン層103の周囲と前記第4の絶縁膜104の上部に前記第1の絶縁膜105を形成する。第1の絶縁膜として熱酸化膜や低圧化学気相堆積による酸化膜を用いてもよい。また、窒化膜、高誘電体膜を用いてもよい。
図8に示すように、前記第1の絶縁膜105の周囲に前記第1の金属膜106を堆積する。
図9に示すように、前記第1の金属膜106をエッチングし、前記フィン状シリコン層103の周囲にサイドウォール状に残存させる。
図10に示すように、第5の絶縁膜107を堆積する。第5の絶縁膜として高密度プラズマによる酸化膜や低圧化学気相堆積による酸化膜を用いてもよい。
図11に示すように、第5の絶縁膜107をエッチバックし、前記第1の金属膜106の上部を露出する。
図12に示すように、露出した前記第1の金属膜106を除去する。
以上により、基板101上にフィン状シリコン層103を形成し、前記フィン状シリコン層103の周囲に第1の絶縁膜105を形成し、前記第1の絶縁膜105の周囲に第1の金属膜106を形成する第1の工程が示された。
次に、フィン状半導体層の周囲に第6の絶縁膜を堆積し、前記第6の絶縁膜をエッチバックし、前記フィン状半導体層の上部を露出し、前記フィン状半導体層に直交するように第2のレジストを形成し、前記フィン状半導体層をエッチングし、前記第2のレジストを除去することにより、前記フィン状半導体層と前記第2のレジストとが直交する部分が柱状半導体層となるよう前記柱状半導体層を形成する第2の工程を示す。
図13に示すように、前記フィン状シリコン層103の周囲に第6の絶縁膜108を堆積する。第6の絶縁膜として高密度プラズマによる酸化膜や低圧化学気相堆積による酸化膜を用いてもよい。
図14に示すように、前記第6の絶縁膜108をエッチバックし、前記フィン状シリコン層103の上部を露出する。
図15に示すように、前記フィン状シリコン層103に直交するように第2のレジスト109を形成する。
図16に示すように、前記フィン状シリコン層103をエッチングし、柱状シリコン層110を形成する。前記フィン状シリコン層103と前記第2のレジスト109とが直交する部分が前記柱状シリコン層110となる。従って、前記柱状シリコン層110の幅は前記フィン状シリコン層103の幅と同じとなる。
図17に示すように、第2のレジスト109を除去する。
以上により、前記フィン状シリコン層103上に柱状シリコン層110を形成する第2の工程が示された。
次に、前記柱状半導体層の周囲と前記フィン状半導体層の上部にゲート絶縁膜を堆積し、前記ゲート絶縁膜を覆うように第3の金属膜を堆積し、ゲート配線を形成するための第3のレジストを形成し、前記第3の金属膜をエッチングすることにより前記ゲート配線を形成し、第7の絶縁膜を堆積し、前記第7の絶縁膜をエッチバックし、前記第3の金属膜の上部を露出し、露出した前記第3の金属膜を除去する第3の工程を示す。
図18に示すように、第6の絶縁膜108をエッチングし、第1の金属膜106の上部を露出する。第1の金属膜106と第3の金属112とを近づけるためである。この工程を省いてもよい。
図19に示すように、前記柱状シリコン層110の周囲と前記フィン状シリコン層103の上部にゲート絶縁膜111を堆積する。ゲート絶縁膜111は、酸化膜、酸窒化膜、高誘電体膜といった、半導体工程に用いられるものであればよい。
図20に示すように、前記ゲート絶縁膜111を覆うように第3の金属膜112を堆積する。第3の金属膜112は、半導体工程に用いられ、トランジスタのしきい値電圧を設定する金属であればよい。このとき、前記第3の金属112の仕事関数は4.2eVから5.0eVの間であると、エンハンスメント型として動作することができる。
図21に示すように、ゲート配線112bを形成するための第3のレジスト113を形成する。
図22に示すように、前記第3の金属膜112をエッチングすることによりゲート配線112bを形成する。
図23に示すように、第3のレジスト113を除去する。
図24に示すように、第7の絶縁膜114を堆積する。第7の絶縁膜として高密度プラズマによる酸化膜や低圧化学気相堆積による酸化膜を用いてもよい。
図25に示すように、前記第7の絶縁膜114をエッチバックし、前記第3の金属膜112の上部を露出する。
図26に示すように、露出した前記第3の金属膜112を除去し、ゲート電極112aを形成する。
以上により、柱状シリコン層110の周囲にゲート絶縁膜111を形成し、ゲート絶縁膜111の周囲に第3の金属112からなるゲート電極112aとゲート電極112aに接続されたゲート配線112bとを形成する第3の工程が示された。
次に、前記柱状半導体層の上部に第8の絶縁膜を堆積し、前記第8の絶縁膜をエッチバックし、前記柱状半導体層の上部を露出し、前記柱状半導体層上部に第2の絶縁膜を堆積し、前記第2の絶縁膜を覆うように第2の金属膜を堆積し、前記第2の金属膜をエッチングし、前記柱状半導体層上部の周囲にサイドウォール状に残存させる第4の工程を示す。
図27に示すように、前記柱状シリコン層の上部に第8の絶縁膜115を堆積する。第8の絶縁膜として高密度プラズマによる酸化膜や低圧化学気相堆積による酸化膜を用いてもよい。
図28に示すように、前記第8の絶縁膜115をエッチバックし、前記柱状シリコン層110の上部を露出する。ゲート絶縁膜111が十分薄い場合には、図27、図28の工程を省いてもよい。
図29に示すように、前記柱状シリコン層110上部に第2の絶縁膜116を堆積する。第2の絶縁膜は堆積により形成される膜が好ましい。第2の金属膜117とゲート電極112aとが絶縁されるからである。
図30に示すように、前記第2の絶縁膜116を覆うように第2の金属膜117を堆積する。
図31に示すように、前記第2の金属膜117をエッチングし、柱状シリコン層110上部の周囲にサイドウォール状に残存させる。
以上により、前記柱状シリコン層110の上部側壁の周囲に第2の絶縁膜116を形成し、第2の絶縁膜116の周囲に第2の金属膜117を形成する第4の工程が示された。
次に、図32に示すように、第9の絶縁膜118を堆積する。
図33に示すように、コンタクト孔120、121を形成するための第4のレジスト119を形成する。
図34に示すように、絶縁膜をエッチングし、コンタクト孔120、121を形成する。
図35に示すように、第4のレジスト119を除去する。
図36に示すように、金属124を堆積する。このとき、コンタクト122、123が形成される。前記柱状シリコン層110上部と前記第2の金属膜117とが金属配線124により接続され、前記フィン状シリコン層上部と前記第1の金属膜106とがコンタクト122により接続される。
図37に示すように、金属配線128、129、130を形成するための第5のレジスト125、126、127を形成する。
図38に示すように、金属124をエッチングし、金属配線128、129、130を形成する。
図39に示すように、第5のレジスト125、126、127を除去する。
以上により、本発明の実施形態に係るSGTの構造を形成するための製造工程が示された。
なお、本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施形態は、本発明の一実施例を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。
101.シリコン基板
102.第1のレジスト
103.フィン状シリコン層
104.第4の絶縁膜
105.第1の絶縁膜
106.第1の金属膜
107.第5の絶縁膜
108.第6の絶縁膜
109.第2のレジスト
110.柱状シリコン層
111.ゲート絶縁膜
112.第3の金属
112a.ゲート電極
112b.ゲート配線
113.第3のレジスト
114.第7の絶縁膜
115.第8の絶縁膜
116.第2の絶縁膜
117.第2の金属膜
118.第9の絶縁膜
119.第4のレジスト
120.コンタクト孔
121.コンタクト孔
122.コンタクト
123.コンタクト
124.金属
125.第5のレジスト
126.第5のレジスト
127.第5のレジスト
128.金属配線
129.金属配線
130.金属配線

Claims (5)

  1. 基板上に形成されたフィン状半導体層と、
    前記フィン状半導体層の周囲に形成された第1の絶縁膜と、
    前記第1の絶縁膜の周囲に形成された第1の金属膜と、
    前記フィン状半導体層上に形成された柱状半導体層と、
    を有し、
    前記フィン状半導体層上部と前記第1の金属膜とが接続されることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記半導体層がシリコンであることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第1の金属膜の仕事関数は、4.0eVから4.2eVの間であることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記第1の金属膜の仕事関数は、5.0eVから5.2eVの間であることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  5. 前記柱状半導体層の幅は前記フィン状半導体層の短い方の幅と同じであることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
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