JP2015056498A - 有機薄膜トランジスタ及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ソース及びドレイン電極の微細加工により得られた高精度で短チャネルのトップコンタクト構造を有し、簡素な構成で高移動度と短チャネル長を両立させることが可能な有機薄膜トランジスタを得る。【解決手段】基板(1)上に設けられたゲート電極(2)と、ゲート電極を覆って形成されたゲート絶縁膜(3)と、ゲート絶縁膜上に形成された有機半導体膜(4)と、有機半導体膜上にチャネル領域(4a)を設けて形成されたソース電極(5a)及びドレイン電極(5b)とを備える。有機半導体膜がp型半導体の場合は、その酸化還元電位は、ソース電極及びドレイン電極を形成している導電材料(5)よりも高く、有機半導体膜がn型半導体の場合は、その酸化還元電位は、導電材料よりも低い。【選択図】図1

Description

本発明は、有機半導体を活性層に用いた有機薄膜トランジスタに関し、特に、トップコンタクト構造を有する短チャネル長の有機薄膜トランジスタ及びその製造方法に関する。
高移動度で化学的に安定な有機半導体の開発により、有機半導体を活性層に用いた有機薄膜トランジスタ(TFT)の性能の向上は著しい。有機TFTは、製造に非常に高温のプロセスを必要とせず、低価格、低環境負荷の製造装置で素子を製造できるという利点も有する。従って有機TFTは、高速のフレキシブルディスプレイの画素駆動用アクティブマトリクス素子やドライバ回路、フレキシブルなRFIDタグ等、新しい電子技術を担う半導体素子として期待されている。
有機TFTの高速化には、高移動度と短チャネル長の両立は本質的である。最大駆動周波数は、トランスコンダクタンスに比例し、チャネル長に反比例するからである。従って、ソース、ドレイン電極間の最小分離の限界は、オン・オフスイッチングの高速化の障害となる。
ところで、有機TFTの素子構造は、一般的に、トップコンタクト構造とボトムコンタクト構造の2種類に大別される。従来の有機TFTでは通常、微細加工の容易さからボトムコンタクト構造が採用されている。しかし、ボトムコンタクト構造の場合は、段差を持った異なる面、すなわち、ソース、ドレイン電極上と、電極間の絶縁層上の双方の面に有機半導体層が形成されることに起因する問題がある。すなわち、金属電極による段差の近傍に発生する分子不整に起因して、有機半導体層の特性や電極の接触抵抗に限界があることである。不整領域の規模は、典型的には数μmに及び、デバイス性能を支配する低移動度領域となる。また、自己組織化単分子層の採用、あるいは電極表面の改質により、接触抵抗を低減することが試みられているが、自己組織化単分子層の化学的不安定性等のために、再生不可能及び長期信頼性の低さという問題がある。
これに対して、トップコンタクト構造の場合には、均一な絶縁層上に有機半導体層を形成できるため、ボトムコンタクト構造の場合に比べて、良好な状態の有機半導体層を形成することが容易である。また、ソース及びドレイン電極を有機半導体層上に蒸着により形成するので、密着性が良く、安定で低い接触抵抗が容易に得られる。これらにより、高移動度を得ることが可能である。
しかし、トップコンタクト構造の場合、従来は、短チャネル化が困難であり、30μm程度が限界であった。その理由は、ソース及びドレイン電極のパターニングに、シャドーマスクを用いた蒸着を採用せざるを得なかったためである。チャネル長を数μm程度まで短く高精度で制御するためには、フォトリソグラフィによる微細加工プロセスを採用する必要がある。フォトリソグラフィーは、シリコン半導体において使用され、確立された技術であるが、トップコンタクト構造の有機TFTでは殆ど使用されない。トップコンタクト構造の製造プロセスでは、有機半導体層を作製した後にフォトリソグラフィプロセスを行うことになり、半導体層上において導電膜をエッチングする必要があるためである。従来の有機半導体層は、通常のウェットプロセスに用いられるエッチング液によって深刻なダメージを受けることが知られている。
一方、ボトムコンタクト構造の有機TFTの作製には、フォトリソグラフィーを容易に用いることができる。有機半導体層の形成以前に電極パターニングが終了するため、エッチング液による有機半導体層のダメージは発生し得ないからである。しかし、ボトムコンタクト構造の有機TFTには上述のとおり、有機半導体層の特性や電極の接触抵抗に限界があるため、トップコンタクト構造を採用することが望ましい。
トップコンタクト構造における、フォトリソグラフィの工程における有機半導体層のダメージを回避するための構成例が、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1に開示された有機薄膜トランジスタでは、半導体層上のソース電極およびドレイン電極に対向する第1および第2の領域に、還元反応により導電性が変化する酸化物層が設けられている。酸化物層は、ソース電極およびドレイン電極に対向する領域において導電性を示し、チャネル領域では絶縁性を示すように処理される。これにより、酸化物層を、半導体層とソースおよびドレイン電極とのコンタクト層として機能させる。また、トップコンタクト構造の形成プロセスにおいて、半導体層上のエッチングストッパ層として機能させることができる。これにより、製造プロセスにおける半導体層のダメージを軽減することが可能となる。
特開2013−84845号公報
しかし、特許文献1に開示された構造の場合、還元反応により導電性が変化する酸化物層を有機半導体上に設けるため、ソースおよびドレイン電極部分の構造が複雑である。そのため、ソースおよびドレイン電極を有機半導体上に直接成膜した場合と同等の接触抵抗を得ることは困難である。また、導電性が変化する酸化物層の還元反応の処理が必要であることも含めて、ソースおよびドレイン電極部分の製造プロセスは煩雑である。
従って本発明は、ソース及びドレイン電極の微細加工により得られた高精度で短チャネルのトップコンタクト構造を有し、簡素な構成で高移動度と短チャネル長を両立させることが可能な有機薄膜トランジスタを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の有機薄膜トランジスタは、基板上に設けられたゲート電極と、前記ゲート電極を覆って形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に形成された有機半導体膜と、前記有機半導体膜上にチャネル領域を設けて形成されたソース電極及びドレイン電極とを備え、前記有機半導体膜がp型半導体の場合は、その酸化還元電位は、前記ソース電極及びドレイン電極を形成している導電材料よりも高く、前記有機半導体膜がn型半導体の場合は、その酸化還元電位は、前記ソース電極及びドレイン電極を形成している導電材料よりも低いことを特徴とする。
本発明の有機薄膜トランジスタの製造方法は、上記構成の有機薄膜トランジスタを製造する方法であって、前記基板上に設けられた前記ゲート電極を覆って前記ゲート絶縁膜を形成し、前記ゲート絶縁膜上に前記有機半導体膜を形成し、前記有機半導体膜上に、前記チャネル領域を形成するための間隔を設けて前記ソース電極及びドレイン電極を形成する工程を備え、前記ソース電極及びドレイン電極を形成する工程では、前記有機半導体膜上に導電材料層を成膜し、前記導電材料層上に形成したフォトレジスト膜のパターンをマスクとして前記導電材料層をエッチングする工程を含み、前記有機半導体膜がp型半導体の場合は、前記エッチングに用いるエッチング液は、その酸化還元電位が、前記有機半導体材料と前記導電材料の中間の値であり、前記有機半導体膜がn型半導体の場合は、前記エッチングに用いるエッチング液は、その酸化還元電位が、前記導電材料よりも高い値であることを特徴とする。
上記構成の有機薄膜トランジスタ及びその製造方法によれば、有機半導体膜と導電材料の酸化還元電位が適切な相互関係を有するため、ソースおよびドレイン電極のパターニングにウェットエッチングを施しても、有機半導体材料の半導体特性の劣化を回避あるいは軽減することが可能である。従って、フォトリソグラフィーによる微細加工プロセスを採用して、トップコンタクト構造の利点を活かした高移動度と短チャネル長を両立させることが可能である。
実施の形態1における有機TFTの構造及び製造工程を示す断面図 エッチング液に対する各種有機半導体材料の安定度を示す図 従来例であるペンタセンを活性層とする有機TFTの伝達特性を示す図 10−DNTTを活性層とする有機TFTの伝達特性を示す図 10−DNBDTを活性層とする有機TFTの伝達特性を示す図 本実施の形態における有機TFTのゲート電圧VGとドレイン電流IDの関係を、種々のチャネル長Lの場合について示す図 同有機TFTのチャネル長Lに対する全抵抗Rtの関係を、種々のゲート電圧VGの場合について示す図 同有機TFTの規格化した全抵抗WRcの値とゲート電圧VGの関係を示す図 実施の形態2における有機TFTの構造及び製造工程を示す断面図
本発明の有機薄膜トランジスタは上記構成を基本として、以下のような態様をとることができる。
すなわち、前記有機半導体膜と前記導電材料の酸化還元電位の差は、0.1V以上である構成とすることができる。
また、前記ソース電極及びドレイン電極は、前記導電材料がフォトリソグラフィーによりパターニングされた構成とすることができる。
また、前記基板は、その主面に対して段差を持った凸面を有して前記主面に対して縦方向を向いた側壁面を形成する段差構造部を備え、前記ゲート電極は前記側壁面に沿った領域を有し、前記有機半導体膜は、前記側壁面に沿った前記ゲート絶縁膜上に位置する領域を有し、前記ソース電極及びドレイン電極の一方は、前記段差構造部の凸面の上部に配置され、他方は、前記基板の前記主面の上部の前記側壁面に隣接した位置に配置されて、前記側壁面に沿って前記チャネル領域が形成される構成とすることができる。
また、本発明の有機薄膜トランジスタの上記製造方法において、前記基板は、その主面に対して段差を持った凸面を有して前記主面に対して縦方向を向いた側壁面を形成する段差構造部を備え、前記ゲート電極を前記側壁面に沿った領域を有するように形成し、前記有機半導体膜を、前記側壁面に沿った前記ゲート絶縁膜上に位置する領域を有するように形成し、前記ソース電極及びドレイン電極の一方は、前記段差構造部の凸面の上部に配置し、他方は、前記基板の前記主面の上部の前記側壁面に隣接した位置に配置することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
<実施の形態1>
[有機TFTの構造及び製造方法]
実施の形態1における有機TFTの構造及び製造方法について、図1を参照して説明する。図1(a)〜(d)は製造方法の各工程を示す断面図であり、作製された有機TFTの構造が図1(d)に示される。
図1(d)に示す有機TFTでは、絶縁性の基板1上にゲート電極2が設けられ、ゲート電極2を覆ってゲート絶縁膜3が形成されている。ゲート絶縁膜3上に順次、有機半導体膜4、ソース電極5a及びドレイン電極5bが設けられて、トップコンタクト構造を成している。ソース電極5a及びドレイン電極5bは、有機半導体膜4上に直接設けられ、両電極間に位置する部分の有機半導体膜4がチャネル領域4aとなる。
基板1は、ガラス等の硬質の材料、あるいは、プラスティックのようなフレキシブルな材料等、いずれによって構成してもよい。また、基板1としてドープされたSi基板を用い、ゲート電極2として機能させることもできる。その場合は、基板1の上面を覆って直接、SiO2等のゲート絶縁膜3が形成される。
この有機TFTの製造方法について、図1(a)〜(d)を参照して説明する。先ず図1(a)に示すように、基板1上にゲート電極2を形成し、ゲート電極2を覆ってゲート絶縁膜3を形成する。更に、ゲート絶縁膜3上に順次、有機半導体膜4及び導電材料層5を形成する。次に図1(b)に示すように、導電材料層5上にフォトレジスト層6を形成し、以下のようにフォトリソグラフィによって導電材料層5をパターニングする。
すなわち、先ず、シャドーマスク(不図示)を用いた露光及び現像の工程を行い、フォトレジスト層6を図1(c)に示すようにパターニングして、マスクパターン6aを形成する。次に、このマスクパターン6aを介してウェットエッチングを行うことにより、導電材料層5を図1(d)に示したようにパターニングして、ソース電極5a及びドレイン電極5bを形成する。
このように、有機半導体膜4上に直接成膜された導電材料層5をフォトリソグラフィーによってパターニングすることで、ソース電極5aとドレイン電極5bの間隔を高精度で微細加工できる。これにより、容易に数μm程度までの短チャネル化を図ることが可能となる。従来、トップコンタクト構造の形成には不適当であったフォトリソグラフィーの採用は、本実施の形態によれば、有機半導体膜4及び導電材料層5を下記のとおり構成することにより可能となる。
すなわち、本実施の形態の特徴は、有機半導体膜4の材料の酸化還元電位と、導電材料層5の材料の酸化還元電位の関係が一定の条件を充足するように、各材料を選択する点にある。有機半導体膜4がp型半導体である場合は、その酸化還元電位が、導電材料層5よりも高くなるように材料を選択する。一方、有機半導体膜4がn型半導体である場合は、その酸化還元電位が、導電材料層5よりも低くなるように各材料を選択する。有機半導体膜4と導電材料層5の酸化還元電位の差は、0.1V以上であることが望ましい。
このような酸化還元電位の関係を有する材料の組合わせを用い、エッチング液を適切に選択すれば、ウェットエッチングにより導電材料層5をパターニングする際に、エッチング液から受ける作用による有機半導体材料の半導体特性の劣化を回避し、あるいは実用上問題の無い程度に軽減することが可能となる。すなわち、有機半導体膜4がp型半導体である場合は、有機半導体膜4と導電材料層5の中間の酸化還元電位を有するエッチング液を用いる。一方、有機半導体膜4がn型半導体である場合は、導電材料層5よりも高い酸化還元電位を有するエッチング液を用いる。このようにすれば、p型半導体の場合は、エッチング液による酸化作用を受け難い条件に設定され、n型半導体の場合は、エッチング液による還元作用を受け難い条件に設定される。
従って、フォトリソグラフィーによる微細加工プロセスを採用して、トップコンタクト構造の利点を活かした高移動度と短チャネル長を両立させることが可能となる。このような効果は、有機半導体膜と導電材料の酸化還元電位の関係に0.1V以上の差を設ければ確実に得ることができる。温度によって電子を励起できるエネルギーの上限値が0.1eVであるため、酸化還元電位に0.1V以上の差があれば、温度の影響を受け難くなるからである。
以下に、p型半導体の場合を例として、有機半導体材料と導電材料の酸化還元電位の関係を上述のように設定することによる作用について、より具体的に説明する。n型半導体の場合の、酸化還元電位の関係に基づいたエッチング液による還元作用を受け難くする作用については、同様に考えることができる。また、ソース、ドレイン電極5a、5bを形成するための導電材料として、p型半導体の場合に典型的に用いられる金(Au)を用い、ヨウ素系エッチング溶液を用いた場合を例として説明する。Au層のウェットエッチングは、ヨウ化物/ヨウ素の酸化還元反応によって支配されるので、この反応に対して強固である有機半導体材料を用いることは、フォトリソグラフィーの採用を可能とするために必須である。
[エッチング耐性の評価]
Au層をウェットエッチングする際の、有機半導体材料の耐久性を確保するための条件を検討する実験を行った。評価対象の有機半導体材料としては、ペンタセンを比較例とした。また、本実施の形態に使用可能な実施例として、
実施例1:2,9-alkyl-dinaphtho[2,3-b:2',3'-f]thieno[3,2-b]thiophene(C10−DNTT)、及び
実施例2:3,11-didecyldinaphtho[2,3-b:2',3'-d']benzo[1,2-b:4,5-b']dithiophene(C10−DNBDT)
を用いた。C10−DNTT、及びC10−DNBDTは、HOMOが低エナジーレベルであることに基づき耐酸化の優れた安定性を示し、両材料とも、単結晶トランジスタの形態で、10cm2/Vsを超える高移動度を示した。
評価のための実験では、Si/SiO2基板上に真空蒸着によって、ペンタセン、C10−DNTT、及びC10−DNBDTからなる有機半導体層を形成し、その上にソース、ドレイン電極からなるトップコンタクト電極を形成した。トップコンタクト電極の形成工程では、シャドーマスク有の真空蒸着(従来技術)、及びシャドーマスク無しの真空蒸着により、半導体層上にAu層を成膜した。シャドーマスク無しで成膜したAu層については、フォトリソグラフィーによりパターニングを施した。作製したすべてのTFT素子は、同一のチャネルサイズ(L=50μm、W=1000μm)、ゲート絶縁膜厚(d=100nm)とした。
Au層のエッチング溶液としては、ヨウ化アンモニウム系のヨウ素溶液であるAurum S-50790(関東化学株式会社製)を用いた。このエッチング液では、還元半反応(I3 -+2e-=3I-)が金の溶解に寄与している。Au層のパターニング処理では、活性層の有機半導体層が直接エッチング液に曝される。そのため、有機半導体層は、酸化剤であるI3 -の酸化作用に対して安定であることが要求される。この点から、より深いHOMOレベルをもった半導体材料は、電子が強い安定性を有する故に望ましい。
先ず、上記3種のp型有機半導体のHOMOレベルを比較して、電気化学的な安定性の観点から、フォトリソグラフィーによる電極パターニングへの適合性について検討する。図2に、ペンタセン、C10−DNTT、C10−DNBDT、及びAurum S-50790の酸化還元電位を示す。この図から、Aurum S-50790に対するペンタセン、C10−DNTT、及びC10−DNBDTの安定度が判る。
ここでは、電子供与可能であり従って酸化され得るような、中性状態にあるp型半導体の酸化について考える。半導体が酸化される電極電位は、報告されているイオン化ポテンシャルから概算した。また、Aurum S-50790の還元電位は、サイクリックボルタンメトリの結果から得た。すべての電位値は、標準カロメル参照電極(SCE)に関連させて調整した。以下の説明では、簡単のために、熱力学的な安定性についてのみ述べる。
Aurum S-50790における酸化剤I3 -の酸化還元電位を明確にするために、Aurum S-50790原液のサイクリックボルタンメトリ測定を行った。還元波から、酸化剤I3 -の還元電位を図2に示すように0.74Vとした。酸化還元反応は、低電極電位によって酸化半反応の方向に進むので、0.74V未満の酸化還元電位を持った中性のp型半導体は、熱力学的にはAurum S-50790によって酸化される可能性がある。この可能性がある範囲を、図2の安定度図においてドットが付されたグレー領域で示す。上記3種の半導体の中で、ペンタセンのみが、その酸化電位が0.58Vにあるため、エッチング液によって酸化される。一方、C10−DNTT、C10−DNBDTの電極電位は十分に高く、安定であることが期待できる。
[FET特性]
半導体層とAurum S-50790の間のエネルギー関係は、有機TFTの電子的特性に明らかな影響を及ぼす。上述のとおり作製した各TFT素子について、トランジスタ特性を比較した。図3〜図5は、各々、ペンタセン、C10−DNTT、C10−DNBDTを活性層とする有機TFTの伝達特性を示す図である。
各図において、横軸はゲート電圧VG(V)、左側の縦軸はドレイン電流の絶対値の平方根(10-31/2)、右側の縦軸はドレイン電流ID(A)を対数スケールで示す。各図に示された曲線A1、A2はドレイン電流の絶対値の平方根であり、B1、B2はドレイン電流ID(A)である。また、曲線A1、B1は、ソース、ドレイン電極がエッチングによりパターニングされた素子に対応する。曲線A2、B2は、ソース、ドレイン電極がシャドーマスクを介した蒸着によりパターニングされた素子に対応する。
図3から判るように、ペンタセンを用いたTFT素子は、電極がエッチングによりパターニングされた場合には、電極がシャドーマスク蒸着によりパターニングされた場合と比べて、相当に大きなオフ時電流を示す。これは、ペンタセンとAurum S-50790の間の電位の関係によって生じる、ペンタセンのHOMOからエッチング液の酸化剤への電子の顕著な喪失を示す。
エッチングプロセスは、ペンタセンを用いたTFT素子のトランジスタ特性に対して、他の不都合な影響も及ぼす。伝達特性の傾斜から推定される移動度は、電極がシャドーマスク蒸着によりパターニングされた素子の場合が0.65cm2/Vsであるのに対して、電極がエッチングによりパターニングされた素子の場合は0.17cm2/Vsに過ぎない。
一方、図4、図5から判るように、C10−DNTT、C10−DNBDTを用いたTFT素子では、ペンタセンを用いた素子とは異なり、電極がエッチングによりパターニングされた場合であっても、オフ時電流は、10-11A程度と、電極がシャドーマスク蒸着によりパターニングされた場合と同等のオーダーの特性を示す。また、伝達特性の傾斜から推定される移動度も、電極がエッチングによりパターニングされた場合であっても顕著な低下は見られない。
従って、C10−DNTT、C10−DNBDTを用いたTFT素子では、エッチングによって大きな影響を受けてはいないことが判る。これは、Aurum S-50790と比べて、より高い酸化還元電位から予期されるものである。従って、エッチングによる電極パターニングは、十分に高い酸化還元電位を有する有機半導体に同様に適用できる。具体的には、有機半導体材料がp型半導体である場合は、その酸化還元電位が、導電材料の酸化還元電位に対して、0.1V以上高ければ、エッチングによって、実用上、不都合な影響を受けることはない。
[接触抵抗の評価]
本実施の形態の有機TFTは、接触抵抗Rcが十分に小さく、短チャネル高速デバイスの実現に有利である。以下に、様々なチャネル長Lのデバイスの特性を比較して接触抵抗Rcを求めた結果について説明する。先ず、有機TFTのソース−ドレイン間の全抵抗Rtを、下記の式により求めた。
全抵抗Rt=接触抵抗Rc+チャネル抵抗RL
(Rcはチャネル長とは無関係、RLはチャネル長に比例)
図6は、C10−DNTTを活性層とする本実施の形態の有機TFTに関し、チャネル長Lの異なるデバイスのゲート電圧VGとドレイン電流IDの関係を示す。ドレイン電圧VDとして一定電圧−1Vを加えているので、VD/IDによって、各チャネル長L(=4、6、10、20、50μm)に対応する全抵抗Rtが求められる。
このようにして求めた全抵抗Rtに基づき、様々なゲート電圧VGの場合について比較した、チャネル長Lに対する全抵抗Rtの関係を図7に示す。横軸は、1/Lであり、縦軸は、全抵抗Rtにチャネル幅Wをかけて規格化し、チャネル長Lで割った値(WRt/L)である。各特性線は、ゲート電圧VGが、−2V、−4V、−6V、−8V、−10Vの場合を示す。
Aを比例係数として、
WRt=Rc+RL(=A×L)
なので、
WRt/L(縦軸)=WRc/L+A
となる。グラフの傾きからWRcを求める。
そのようにして求めたWRcの値と、ゲート電圧VGの関係を図8に示す。ゲート電圧が十分に加わっているon状態では、WRc=200Ωcmという小さい値になっている。
[アクティブマトリクスLCDへの適用例]
本発明の有機TFTの適用例として、有機TFT駆動のアクティブマトリクスLCDを作製した。C10−DNTT活性層を有するトップコンタクト有機TFTを、60×128ピクセルLCDの駆動に用いた。ソース/ドレイン電極、ピクセル電極、データ電極は、エッチング液を用いた連続的なパターニング工程により作製した。個々のTFT構造は、Cr/Al23/C10−DNTT/Auからなる。Au層は、それがエッチングされてチャネル領域をパターン形成するまでは、C10−DNTT活性層の例えば酸素プラズマに対する保護層としても機能する。
ゲート電極は、熱蒸着されたCr/Au/Cr金属(7/50/7nm)に、通常のフォトリソグラフィーとリフトオフプロセスを施して形成した。Al23ゲート絶縁膜(100nm)は、150度Cでの原子層堆積(ALD)により成膜した。ALDプロセスの後、基板を2−プロパノールによる2mM溶液中に一晩中浸漬することにより、ゲート絶縁膜の表面を、テトラデシルホスホン酸の自己組織化単分子膜によって処理した。
処理したゲート絶縁膜上に有機半導体層として、ペンタセン(30nm)、C10−DNTT(30nm)、C10−DNBDT(20nm)の活性層を、それぞれ60度C、80度C、140度Cに加熱する基板を用いた熱蒸着により、シャドーマスクを通して、0.05nm/secの成膜速度で形成した。活性層の全面に、蒸着によりAu層(50nm)を成膜した。Aurum S-50790を用いたAu層のフォトリソグラフィーとウェットエッチングにより、ソース/ドレイン電極を形成した。
ここで、FET特性におけるp型ドープ現象を検討するために、有機半導体材料の酸化反応に注目してみる。図2から判るように、ペンタセン、C10−DNTT、C10−DNBDTのうち、ペンタセンは、エッチング液の酸化剤によって強く酸化され得る。これは、エッチング形成した電極を有するペンタセン使用のTFTに現れる大きなオフ電流の説明になる。酸化反応により、電極電位のエネルギー差に基づく作用よって、ホールがペンタセンのHOMOにドープされることが原因である。
一方、C10−DNTT、C10−DNBDTの電極電位はより高く、従って、エッチング液の酸化反応に対して安定であって、オフ電流の増加が観察されなかった。この電極パターニング法は、十分に高い酸化還元電位を持った有機半導体に同様に適用できる。
<実施の形態2>
図1に示した実施の形態1の有機TFTはチャネルが横方向に延びる横型構造であるが、本発明の構成は、チャネルが縦方向に延びる縦型構造の有機TFTへも適用可能である。本実施の形態における縦型の有機TFTの構造及び製造方法について、図9を参照して説明する。図9(a)〜(d)は製造方法の各工程を示す断面図であり、作製された有機TFTの構造が図9(d)に示される。
図9(d)に示すように、この有機TFTが形成される絶縁性の基板11は、段差構造部12を有する。段差構造部12は、基板11の主面11aに対して段差を持ち主面11aと平行な凸面12aを有する。また、段差構造部12により、主面11aに対して縦方向を向いた側壁面12bが形成されている。ゲート電極13が、段差構造部12の凸面12a及び側壁面12b、及び基板11の主面11aに亘って設けられている。但し、ゲート電極13は、少なくとも側壁面12bに沿った領域を有するように形成されればよい。
ゲート電極13を覆ってゲート絶縁膜14が、段差構造部12の凸面12a及び側壁面12b、及び基板11の主面11aに亘って設けられている。ゲート絶縁膜14上には、有機半導体膜15が設けられている。但し、有機半導体膜15は、少なくとも側壁面12bに沿ったゲート絶縁膜14上に位置する領域を有するように形成されればよい。段差構造部12の凸面12aの上部にソース電極16aが配置され、基板11の主面11aの上部の側壁面12bに隣接した位置にドレイン電極16bが配置されている。
この構成の有機TFTでは、側壁面12bに沿ってチャネル領域15aが形成される。従って、チャネル長は、段差構造部12の厚さに対応する。段差構造部12の厚さは十分に薄くすることが可能であるため、チャネル長を十分に短くすることが可能である。これにより、フォトリソグラフィ等の微細加工技術の加工分解能の限界を超えた短チャネルデバイスを作製可能である。
この有機TFTの製造方法について、図9(a)〜(d)を参照して説明する。先ず、図9(a)に示すように、絶縁性の基板11の上面に段差構造部12を作製した後、段差構造部12を含む基板11の表面領域の全てにゲート電極13を形成する。次に、ゲート電極13を覆ってゲート絶縁膜14を形成し、ゲート絶縁膜14の上に順次、有機半導体膜15及び導電材料層16を形成する。次に図9(b)に示すように、導電材料層16上にフォトレジスト層17を形成し、フォトリソグラフィにより導電材料層16をパターニングする。
すなわち、先ず、シャドーマスク(不図示)を用いた露光及び現像の工程を行い、フォトレジスト層17を図9(c)に示すようにパターニングして、マスクパターン17aを形成する。マスクパターン17aは、段差構造部12の側壁面12bを覆った領域が削除された形状にする。次に、このマスクパターン17aを介してウェットエッチングを行うことにより、導電材料層16を図9(d)に示したようにパターニングして、ソース電極16a及びドレイン電極16bを形成することにより、有機TFTが完成する。
この縦型構造においても、ソース電極16a及びドレイン電極16bはトップコンタクト構造を形成している。また、有機半導体膜15及びソース/ドレイン電極16a、16bの材料は、上述の横型構造の場合と同様に選択される。
すなわち、有機半導体膜15がp型半導体である場合は、その酸化還元電位が、導電材料層16よりも高くなるように材料を選択する。一方、有機半導体膜15がn型半導体である場合は、その酸化還元電位が、導電材料層16よりも低くなるように各材料を選択する。有機半導体膜15と導電材料層16の酸化還元電位の差は、0.1V以上であることが望ましい。これにより、導電材料層16のパターニングのフォトリソグラフィーを用いることができる。従って、縦型構造による短チャネル長を十分に活かすように、ソース/ドレイン電極16a、16bを高精度で微細加工することができる。
段差構造部12は、図示されるように基板11と一体であっても、基板11の平坦面上に別体として形成されてもよい。基板11あるいは段差構造部12の材料としては、絶縁体であって上記構成に適した形状を形成できるものであれば任意のものを使用することができる。例えば、ガラス等の酸化物をエッチングしたもの、フォトレジスト、或いは2層以上のフォトレジストを積層したもの等を用いることができる。
さらに、ゲート電極13を、実質的に、チャネル領域15aに対応する範囲である側壁面12bに沿った領域にのみ残して、他の部分を削除した構造にすることができる。その場合、ゲート電極13に対して、ソース電極16a及びドレイン電極16bは互いに直交する関係でのみ配置されるので、互いに平行な面的に対向する領域を持たず、ゲート電極13による寄生容量を非常に小さくすることができ、高速応答性能が飛躍的に向上する。
本発明の有機薄膜トランジスタは、簡素な構成で高移動度と短チャネル長を両立させることが可能であり、高速のフレキシブルディスプレイの画素駆動用アクティブマトリクス素子やドライバ回路、プラスチック上に作製可能な論理回路、低コストのRF−IDタグ等、フレキシブルセンサの信号処理素子、高速応答が可能な圧力センサ等に有用である。
1、11 基板
2、13 ゲート電極
3、14 ゲート絶縁膜
4、15 有機半導体膜
4a、15a チャネル領域
5、16 導電材料層
5a/5b、16a/16b ソース電極/ドレイン電極
6、17 フォトレジスト層
6a、17a マスクパターン
11a 主面
12 段差構造部
12a 凸面
12b 側壁面

Claims (6)

  1. 基板上に設けられたゲート電極と、
    前記ゲート電極を覆って形成されたゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜上に形成された有機半導体膜と、
    前記有機半導体膜上にチャネル領域を設けて形成されたソース電極及びドレイン電極とを備えた有機薄膜トランジスタにおいて、
    前記有機半導体膜がp型半導体の場合は、その酸化還元電位は、前記ソース電極及びドレイン電極を形成している導電材料よりも高く、
    前記有機半導体膜がn型半導体の場合は、その酸化還元電位は、前記ソース電極及びドレイン電極を形成している導電材料よりも低いことを特徴とする有機薄膜トランジスタ。
  2. 前記有機半導体膜と前記導電材料の酸化還元電位の差は、0.1V以上である請求項1に記載の有機薄膜トランジスタ。
  3. 前記ソース電極及びドレイン電極は、前記導電材料がフォトリソグラフィーによりパターニングされたものである請求項1または2に記載の有機薄膜トランジスタ。
  4. 前記基板は、その主面に対して段差を持った凸面を有して前記主面に対して縦方向を向いた側壁面を形成する段差構造部を備え、
    前記ゲート電極は前記側壁面に沿った領域を有し、
    前記有機半導体膜は、前記側壁面に沿った前記ゲート絶縁膜上に位置する領域を有し、
    前記ソース電極及びドレイン電極の一方は、前記段差構造部の凸面の上部に配置され、他方は、前記基板の前記主面の上部の前記側壁面に隣接した位置に配置されて、前記側壁面に沿って前記チャネル領域が形成されるように構成された請求項1〜3のいずれか1項に記載の有機薄膜トランジスタ。
  5. 請求項1に記載の有機薄膜トランジスタを製造する方法であって、
    前記基板上に設けられた前記ゲート電極を覆って前記ゲート絶縁膜を形成し、
    前記ゲート絶縁膜上に前記有機半導体膜を形成し、
    前記有機半導体膜上に、前記チャネル領域を形成するための間隔を設けて前記ソース電極及びドレイン電極を形成する工程を備え、
    前記ソース電極及びドレイン電極を形成する工程では、前記有機半導体膜上に導電材料層を成膜し、前記導電材料層上に形成したフォトレジスト膜のパターンをマスクとして前記導電材料層をエッチングする工程を含み、
    前記有機半導体膜がp型半導体の場合は、前記エッチングに用いるエッチング液は、その酸化還元電位が、前記有機半導体材料と前記導電材料の中間の値であり、
    前記有機半導体膜がn型半導体の場合は、前記エッチングに用いるエッチング液は、その酸化還元電位が、前記導電材料よりも高い値であることを特徴とする有機薄膜トランジスタの製造方法。
  6. 前記基板は、その主面に対して段差を持った凸面を有して前記主面に対して縦方向を向いた側壁面を形成する段差構造部を備え、
    前記ゲート電極を前記側壁面に沿った領域を有するように形成し、
    前記有機半導体膜を、前記側壁面に沿った前記ゲート絶縁膜上に位置する領域を有するように形成し、
    前記ソース電極及びドレイン電極の一方は、前記段差構造部の凸面の上部に配置し、他方は、前記基板の前記主面の上部の前記側壁面に隣接した位置に配置する請求項5に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
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