JP2015056202A - 基板用コネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】ハウジングから基板固定部にかかる応力を緩和でき、基板固定部の基板に対する固定強度を向上することができる基板用コネクタを提供する。
【解決手段】基板3の表面に載置されるハウジング5と、このハウジング5に組付けられ基板3に固定されてハウジング5を基板3に固定させる固定部材7とを備えた基板用コネクタ1において、固定部材7が、基板3の表面と直交する方向に位置するハウジング5の側壁9に組付けられるハウジング固定部11と、このハウジング固定部11と連続して形成され基板3の表面にはんだ付けによるフィレット部13を介して固定される基板固定部15とを有し、ハウジング固定部11と基板固定部15との間に、少なくとも一回以上屈曲されたクランク部17を設けた。
【選択図】図3
【解決手段】基板3の表面に載置されるハウジング5と、このハウジング5に組付けられ基板3に固定されてハウジング5を基板3に固定させる固定部材7とを備えた基板用コネクタ1において、固定部材7が、基板3の表面と直交する方向に位置するハウジング5の側壁9に組付けられるハウジング固定部11と、このハウジング固定部11と連続して形成され基板3の表面にはんだ付けによるフィレット部13を介して固定される基板固定部15とを有し、ハウジング固定部11と基板固定部15との間に、少なくとも一回以上屈曲されたクランク部17を設けた。
【選択図】図3
Description
本発明は、基板用コネクタに関する。
従来、基板用コネクタとしては、基板の表面に載置されるハウジングと、このハウジングに組付けられ基板に固定されてハウジングを基板に固定させる固定部材としてのペグとを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この基板用コネクタでは、ペグがハウジングの側面に固定されるハウジング固定部と、このハウジング固定部から直交する方向に延び、基板の表面に沿うように設けられる基板固定部とを有している。
このような基板用コネクタでは、ペグの基板固定部を基板の表面にはんだ付けによるフィレット部を介して固定することにより、ハウジングがペグを介して基板の表面に固定される。
しかしながら、上記特許文献1のような基板用コネクタでは、固定部材の基板固定部をフィレット部を介して基板に固定した状態で、例えば、ハウジングに相手ハウジングを嵌合させるときなどのようにハウジングに外力が加わると、この外力がハウジング固定部から基板固定部に直接的に入力される。
このため、基板固定部に直接的に入力された外力の大部分がはんだ付けによるフィレット部にかかり、フィレット部に損傷が生じるなど、基板固定部の基板に対する固定強度が低下する恐れがあった。
そこで、この発明は、ハウジングから基板固定部にかかる応力を緩和でき、基板固定部の基板に対する固定強度を向上することができる基板用コネクタの提供を目的としている。
請求項1記載の発明は、基板の表面に載置されるハウジングと、このハウジングに組付けられ前記基板に固定されて前記ハウジングを前記基板に固定させる固定部材とを備えた基板用コネクタであって、前記固定部材は、前記基板の表面と直交する方向に位置する前記ハウジングの側壁に組付けられるハウジング固定部と、このハウジング固定部と連続して形成され前記基板の表面にはんだ付けによるフィレット部を介して固定される基板固定部とを有し、前記ハウジング固定部と前記基板固定部との間には、少なくとも一回以上屈曲されたクランク部が設けられていることを特徴とする。
この基板用コネクタでは、ハウジング固定部と基板固定部との間に少なくとも一回以上屈曲されたクランク部が設けられているので、ハウジングの嵌合などにおける外力がハウジング固定部からクランク部を介して基板固定部に入力される。
このため、基板固定部に入力される外力がクランク部で吸収され、基板固定部にかかる応力を緩和することができ、はんだ付けによるフィレット部に損傷が生じることを防止することができる。
従って、このような基板用コネクタでは、クランク部によってハウジングから基板固定部にかかる応力を緩和でき、基板固定部の基板に対する固定強度を向上することができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の基板用コネクタであって、前記基板固定部には、端部が前記ハウジング固定部側に向けて屈曲されて半円状に形成され、前記フィレット部に浸漬される屈曲部が設けられていることを特徴とする。
この基板用コネクタでは、基板固定部に端部がハウジング固定部側に向けて屈曲されて半円状に形成され、フィレット部に浸漬される屈曲部が設けられているので、半円状の屈曲部によってフィレット部との接触面積を増大させることができ、固定強度を向上することができる。加えて、フィレット部との接触面積を増大することができるので、はんだ量を削減することができる。
また、基板固定部は、半円状の屈曲部をフィレット部に浸漬させるので、フィレット部に浸漬された基板固定部においてエッジ状の部位がなくなり、フィレット部にかかる応力を分散することができ、フィレット部の損傷を防止することができる。加えて、半円状の屈曲部が基板上に配置されるので、基板固定部の基板上における占有面積を削減することができる。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の基板用コネクタであって、前記クランク部は、前記基板固定部の前記屈曲部で屈曲された端部が前記ハウジングの側壁との間に位置するように屈曲されていることを特徴とする。
この基板用コネクタでは、クランク部が基板固定部の屈曲部で屈曲された端部がハウジングの側壁との間に位置するように屈曲されているので、屈曲部のハウジングの側壁に対する曲げ方向を内巻きとすることができ、クランク部で緩和された応力を屈曲部によってより分散させることができ、基板固定部の基板に対する固定強度をさらに向上することができる。
本発明によれば、ハウジングから基板固定部にかかる応力を緩和でき、基板固定部の基板に対する固定強度を向上することができる基板用コネクタを提供することができるという効果を奏する。
図1〜図9を用いて本発明の実施の形態に係る基板用コネクタについて説明する。
本実施の形態に係る基板用コネクタ1は、基板3の表面に載置されるハウジング5と、このハウジング5に組付けられ基板3に固定されてハウジング5を基板3に固定させる固定部材7とを備えている。
また、固定部材7は、基板3の表面と直交する方向に位置するハウジング5の側壁9に組付けられるハウジング固定部11と、このハウジング固定部11と連続して形成され基板3の表面にはんだ付けによるフィレット部13を介して固定される基板固定部15とを有する。
そして、ハウジング固定部11と基板固定部15との間には、少なくとも一回以上屈曲されたクランク部17が設けられている。
また、基板固定部15には、端部がハウジング固定部11側に向けて屈曲されて半円状に形成され、フィレット部13に浸漬される屈曲部19が設けられている。
さらに、クランク部17は、基板固定部15の屈曲部19で屈曲された端部がハウジング5の側壁9との間に位置するように屈曲されている。
図1〜図6に示すように、ハウジング5は、合成樹脂などの絶縁性材料からなり、筐体状に形成され、一端側が開口され内部に相手コネクタ(不図示)が嵌合される嵌合部21が設けられている。
このハウジング5は、電子部品(不図示)などが表面に実装された回路基板である基板3の表面に載置される。このハウジング5の嵌合部21内には、ハウジング5の他端側に設けられた端子固定部23から挿入される端子25の接続部27が配置される。
端子25は、導電性材料からなり、L字状に形成され、接続部27と、基板接続部29とを備えている。なお、本実施の形態に係る基板用コネクタ1では、ハウジング5に対して複数の端子25が収容されている。
接続部27は、端子25の一端側にタブ状に形成され、ハウジング5の端子固定部23から嵌合部21内に挿入され、端子固定部23に圧入されることによって嵌合部21内に収容配置される。
この接続部27は、ハウジング5の嵌合部21に相手コネクタが嵌合することにより、相手コネクタ内に収容された電源や機器などに接続された相手端子(不図示)の接続部が接続され、端子25と相手端子とが電気的に接続される。
基板接続部29は、端子25の他端側に設けられ、端子固定部23に圧入された状態で、ハウジング5から露出し、基板3の回路を形成する導体部に接続される。
この基板接続部29は、ハウジング5に端子25が組付けられた状態で、ハウジング5を基板3上に配置することにより、基板3の導体部にはんだ付けされ、端子25と基板3とが電気的に接続される。
このような端子25が組付けられるハウジング5には、嵌合部21の両側壁9,9の基板3側に、それぞれ圧入部31が設けられている。
圧入部31は、ハウジング5の側壁9の両端部から連続する一部材で凹状に形成され、ハウジング5の高さ方向に貫通孔をなすように形成された一対の溝部からなる。この圧入部31の溝部の内部は、図示省略するが、固定部材7が圧入されると共に、固定部材7の圧入部31からの抜け止めを行うように段差形状に形成されている。
このような圧入部31は、ハウジング5の両側壁9,9にそれぞれ設けられ、この圧入部31,31の内部には、それぞれ固定部材7が圧入される。
固定部材7は、薄板状の金属材料からなり、ハウジング固定部11と、基板固定部15と、クランク部17とを備えている。
ハウジング固定部11は、基板3の表面と直交する方向、すなわちハウジング5の側壁9と平行に形成され、幅方向の両側にそれぞれ突出長さの長い第1突起部33と、突出長さの短い第2突起部35とが設けられている。
このハウジング固定部11は、第1突起部33と第2突起部35とをハウジング5の圧入部31に挿入することにより、第1突起部33と第2突起部35とがそれぞれ圧入部31の内壁に圧入され、固定部材7をハウジング5に固定させる。
なお、ハウジング固定部11は、第1突起部33と第2突起部35とをハウジング5の圧入部31の内壁に圧入させなくともよく、第1突起部33と第2突起部35とを圧入部31の内部に設けられた段差部に係止させ、基板3からのハウジング5の脱落を防止してもよい。
基板固定部15は、ハウジング固定部11の基板3側の端部からクランク部17を介して連続する一部材で形成されている。この基板固定部15の基板3側の端部は、ハウジング5の側壁9側に向けて屈曲されると共に、ハウジング固定部11側に向けて屈曲されて半円状の屈曲部19が形成されている。
この屈曲部19は、固定部材7のハウジング固定部11がハウジング5の圧入部31に圧入された状態で、圧入部31の基板3側に位置され、基板3に設けられたランド部にはんだ付けによって形成されるフィレット部13に浸漬されて固定部材7を基板3に固定させる。このように基板固定部15を基板3に固定することにより、固定部材7を介してハウジング5が基板3上に固定される。
このように基板固定部15のフィレット部13に浸漬される部分を半円状の屈曲部19で形成することにより、例えば、ハウジング5の嵌合による応力が基板固定部15にかかったとしても、フィレット部13内には基板固定部15の端部のようなエッジ状の部位がなく、応力を分散することができ、フィレット部13の損傷を防止することができる。
加えて、半円状の屈曲部19をフィレット部13に浸漬させることにより、基板3の表面と平行に設けられた基板固定部15をフィレット部13に浸漬させる構造と比較して、フィレット部13との接触面積を増大させることができ、固定強度を向上することができる。
クランク部17は、ハウジング固定部11と基板固定部15との間に連続する一部材で形成されている。このクランク部17は、ハウジング固定部11側の端部をハウジング5の側壁9から離間する方向に屈曲され、基板固定部15側の端部をハウジング5の側壁9に向けた方向に屈曲されて設けられており、少なくとも一回以上屈曲されている。
このようなクランク部17とハウジング5の側壁9との間には、基板固定部15の屈曲部19で屈曲された端部が位置されている。このようにクランク部17と屈曲部19とを設けることにより、屈曲部19のハウジング5の側壁9に対する曲げ方向を内巻きとすることができ、クランク部17で緩和された応力を屈曲部19によってより分散させることができる。
ここで、本発明の固定部材7と、図7に示すように、従来のようなクランク部17が設けられておらず、基板固定部15aが基板3の表面に対して平行に設けられた固定部材7aとのハウジング固定部11に応力がかかったときの応力分布について、図8,図9に示す。
図8,図9から明らかなように、従来の固定部材7aでは、ハウジング固定部11に応力がかかった場合、基板固定部15aに直接的に応力がかかり、フィレット部13aにおいてハウジング固定部11と基板固定部15aとの連結部が位置する部分に応力が集中している。
これに対して本発明の固定部材7では、ハウジング固定部11に応力がかかった場合、クランク部17で応力の大部分が吸収され、フィレット部13において屈曲部19が位置する部分の応力が分散されている。
従って、本発明の固定部材7では、クランク部17によってハウジング5から基板固定部15にかかる応力を緩和できることが明らかであり、従来の固定部材7aよりも、フィレット部13における基板固定部15の固定強度を大幅に向上することができる。
このような基板用コネクタ1では、ハウジング固定部11と基板固定部15との間に少なくとも一回以上屈曲されたクランク部17が設けられているので、ハウジング5の嵌合などにおける外力がハウジング固定部11からクランク部17を介して基板固定部15に入力される。
このため、基板固定部15に入力される外力がクランク部17で吸収され、基板固定部15にかかる応力を緩和することができ、はんだ付けによるフィレット部13に損傷が生じることを防止することができる。
従って、このような基板用コネクタ1では、クランク部17によってハウジング5から基板固定部15にかかる応力を緩和でき、基板固定部15の基板3に対する固定強度を向上することができる。
また、基板固定部15には、端部がハウジング固定部11側に向けて屈曲されて半円状に形成され、フィレット部13に浸漬される屈曲部19が設けられているので、半円状の屈曲部19によってフィレット部13との接触面積を増大させることができ、固定強度を向上することができる。加えて、フィレット部13との接触面積を増大することができるので、はんだ量を削減することができる。
さらに、基板固定部15は、半円状の屈曲部19をフィレット部13に浸漬させるので、フィレット部13に浸漬された基板固定部15においてエッジ状の部位がなくなり、フィレット部13にかかる応力を分散することができ、フィレット部13の損傷を防止することができる。加えて、半円状の屈曲部19が基板3上に配置されるので、基板固定部15の基板3上における占有面積を削減することができる。
また、クランク部17は、基板固定部15の屈曲部19で屈曲された端部がハウジング5の側壁9との間に位置するように屈曲されているので、屈曲部19のハウジング5の側壁9に対する曲げ方向を内巻きとすることができ、クランク部17で緩和された応力を屈曲部19によってより分散させることができ、基板固定部15の基板3に対する固定強度をさらに向上することができる。
なお、本発明の実施の形態に係る基板用コネクタでは、固定部材のクランク部がハウジング固定部側と基板固定部側との両端部で二回屈曲されているが、これに限らず、例えば、クランク部の中央部で一回屈曲される、或いは二回以上屈曲されるなど、少なくとも一回以上屈曲されていればクランク部の形状はどのような形状であってもよい。
また、屈曲部は、ハウジングの側壁に対して内巻きとなるように屈曲されているが、これに限らず、屈曲部をハウジングの側壁に対して外巻きとなるように屈曲してもよい。
1…基板用コネクタ
3…基板
5…ハウジング
7…固定部材
9…側壁
11…ハウジング固定部
13…フィレット部
15…基板固定部
17…クランク部
19…屈曲部
3…基板
5…ハウジング
7…固定部材
9…側壁
11…ハウジング固定部
13…フィレット部
15…基板固定部
17…クランク部
19…屈曲部
Claims (3)
- 基板の表面に載置されるハウジングと、このハウジングに組付けられ前記基板に固定されて前記ハウジングを前記基板に固定させる固定部材とを備えた基板用コネクタであって、
前記固定部材は、前記基板の表面と直交する方向に位置する前記ハウジングの側壁に組付けられるハウジング固定部と、このハウジング固定部と連続して形成され前記基板の表面にはんだ付けによるフィレット部を介して固定される基板固定部とを有し、
前記ハウジング固定部と前記基板固定部との間には、少なくとも一回以上屈曲されたクランク部が設けられていることを特徴とする基板用コネクタ。 - 請求項1記載の基板用コネクタであって、
前記基板固定部には、端部が前記ハウジング固定部側に向けて屈曲されて半円状に形成され、前記フィレット部に浸漬される屈曲部が設けられていることを特徴とする基板用コネクタ。 - 請求項2記載の基板用コネクタであって、
前記クランク部は、前記基板固定部の前記屈曲部で屈曲された端部が前記ハウジングの側壁との間に位置するように屈曲されていることを特徴とする基板用コネクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013186927A JP2015056202A (ja) | 2013-09-10 | 2013-09-10 | 基板用コネクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013186927A JP2015056202A (ja) | 2013-09-10 | 2013-09-10 | 基板用コネクタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2015056202A true JP2015056202A (ja) | 2015-03-23 |
Family
ID=52820492
Family Applications (1)
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Country Status (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016018723A (ja) * | 2014-07-09 | 2016-02-01 | 日本端子株式会社 | コネクタ |
JP2020102389A (ja) * | 2018-12-25 | 2020-07-02 | 住友電装株式会社 | 基板用コネクタ |
WO2022172861A1 (ja) | 2021-02-12 | 2022-08-18 | 京セラ株式会社 | コネクタ及び電子機器 |
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2013
- 2013-09-10 JP JP2013186927A patent/JP2015056202A/ja active Pending
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JP2020102389A (ja) * | 2018-12-25 | 2020-07-02 | 住友電装株式会社 | 基板用コネクタ |
WO2022172861A1 (ja) | 2021-02-12 | 2022-08-18 | 京セラ株式会社 | コネクタ及び電子機器 |
KR20230130066A (ko) | 2021-02-12 | 2023-09-11 | 교세라 가부시키가이샤 | 커넥터 및 전자 기기 |
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