JP2015055564A - 表層深さ測定装置、表層深さ測定方法 - Google Patents

表層深さ測定装置、表層深さ測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電位差法を用いた表層深さ測定において、予め検量線を作成する際の負担を大幅に低減する。
【解決手段】本発明に係る焼き入れ深さ測定装置10は、鋼材30の表面31に接して配置される2本の電流探針22、23に電流Iを流す電源11と、鋼材30の表面31に接して配置される2本の検出探針24、25の電位差Vdを計測する電位差計測装置12と、2本の電流探針22、23の間に電流Iを流したときに生ずる2本の検出探針24、25の電位差Vdに基づいて、鋼材30の焼き入れ深さDを演算する制御部13とを備え、制御部13は、焼き入れ深さDが既知である鋼材30のテストピースの焼き入れ深さD、焼き入れ層32の抵抗率ρ1、未焼き入れ層34の抵抗率ρ2から、鋼材30の焼き入れ深さDと2本の検出探針24、25の電位差Vdとの関係を表す検量線を予め作成する手段を含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、電位差法を用いて、例えば焼き入れ鋼材等、表層と深層とで抵抗率が異なる被測定材の表層の深さを測定する表層深さ測定装置、表層深さ測定方法に関する。
いわゆる電位差法を用いて、表層と深層とで抵抗率が異なる被測定材の表層の深さを測定する従来技術の一例として、焼き入れ鋼材の焼き入れ深さを測定する焼き入れ深さ測定装置が公知である。従来の焼き入れ深さ測定装置としては、例えば鋼材の表面に接して鋼材に電流を供給する一対の電流探針と、その一対の電流探針に対して対称配置され、その鋼材の表面に接してその鋼材の表面の異なる部位間の電位差を検出する二対の検出探針と、を備える焼き入れ深さ測定装置が公知である。当該従来技術の焼き入れ深さ測定装置は、一対の電流探針に流れる電流、二対の検出探針によりそれぞれ検出される電圧、各探針間の位置関係に基づいて、鋼材の焼き入れ深さを算出するものである(例えば特許文献1を参照)。
また電位差法を用いて鋼材の焼き入れ深さを測定する従来技術の他の一例として、鋼材の表面に接して鋼材に電流を供給する一対の電流探針と、その一対の電流探針間に対称配置され、鋼材の表面に接してその鋼材の表面の異なる部位間の電位差を検出する少なくとも三対の検出探針と、を備える焼き入れ深さ測定装置が公知である。当該従来技術の焼き入れ深さ測定装置は、一対の電流探針に流れる電流、少なくとも三対の検出探針により検出されるそれぞれの電位差、各探針の配置、及び鋼材に生ずる電位分布を示す特性式に基づいて、鋼材の焼き入れ深さを算出するものである(例えば特許文献2を参照)。
特開2004−309355号公報 特開2007−64817号公報
一般的に電位差法を用いた焼き入れ深さの測定は、焼き入れ深さに対する検出探針間の電位差の変化曲線を検量線として予め作成し、その検量線に基づいて、測定対象における検出探針間の電位差から焼き入れ深さを求めることにより行われる。これは焼入れによる電気抵抗率の上昇、すなわち焼き入れ深さに対する検出探針間の電位差の変化は、鋼材の材料や焼入れの方法等によって異なってくるからである。したがって鋼材の材料や焼入れの方法等が異なれば、その都度、それに応じて検量線を作成する必要がある。
そして焼き入れ深さに対する検出探針間の電位差の変化は、直線的な変化ではない。そのため従来は、焼き入れ深さが異なる複数のテストピースを作製して各テストピースの検出探針間の電位差を測定し、その各テストピースの焼き入れ深さに対する検出探針間の電位差をプロットして近似曲線を描画し、あるいはプロットした各点を直線で接続し、これを検量線として用いている。つまり従来は、検量線を作成するには、焼き入れ深さが異なる複数のテストピースが必要となる。
しかしながら焼き入れ深さが異なる複数のテストピースを作製するのは、例えば既に稼働している工場の量産ラインを停止して設定等を変更しなければならない等、多大な負担が生じることとなる。
このような状況に鑑み本発明はなされたものであり、その目的は、電位差法を用いた表層深さ測定において、予め検量線を作成する際の負担を大幅に低減することにある。
<本発明の第1の態様>
本発明の第1の態様は、表層と深層とで抵抗率が異なる被測定材の前記表層の表面に接して配置される2本の電流探針間に電流を流す電流源と、前記表層の表面に接して配置される2本の検出探針の電位差を計測する電位差計測装置と、前記2本の電流探針間に電流を流したときに生ずる前記2本の検出探針間の電位差に基づいて、前記表層の深さを演算する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記被測定材の表層の表面における前記2本の電流探針及び前記2本の検出探針の配置方向をX1軸、前記被測定材の表層の表面に直交する方向をX2軸、前記被測定材の表層の表面におけるX1軸に直交する方向をX3軸とする三次元空間座標を定義し、前記2本の電流探針の座標を(a,0,0)、(b,0,0)、前記被測定材の内部における任意の位置xの座標を(x1,x2,x3)とし、前記2本の電流探針間に流れる電流をI、前記被測定材の表層深さをD、前記被測定材の表層の抵抗率をρ1、前記被測定材の深層の抵抗率をρ2、前記被測定材の表層の任意の点の電位をVとし、次式、
Figure 2015055564
に基づいて、表層深さDが既知である前記被測定材のテストピースの表層深さD、表層の抵抗率ρ1、深層の抵抗率ρ2から、前記被測定材の表層深さDと前記2本の検出探針間の電位差との関係を表す検量線を予め作成する手段を含む、ことを特徴とする表層深さ測定装置である。
表層と深層とで抵抗率が異なる被測定材の表層の電位分布及び深層の電位分布の解析は、三次元空間における解析となることから、一般的な離散化解法では計算に多大な時間を要することとなるとともに、どのようにメッシュを切るかによって正しい解が得られない虞が生ずる。それに対して上記の鏡像法(method of images)による電位分布の表現は、短時間で計算が可能であるとともに、検出探針の位置の解析関数の和で電位を表現することができるので、離散化解法のような問題は生じない。鏡像法とは、導体が存在する系の電場を求める問題を仮想的な電荷による電場を求める問題に置き換えて解を求める方法である。
そして鏡像法によって電位分布を表現した上記の式によれば、表層深さDが既知である被測定材のテストピースの表層深さD、そのテストピースの表層の抵抗率ρ1、そのテストピースの深層の抵抗率ρ2から、被測定材の表層深さDと2本の検出探針間の電位差との関係を表す検量線を予め作成することができる。つまり本発明の第1の態様によれば、従来のように表層深さが異なる複数のテストピースを作製する必要がなく、一のテストピースだけで、例えば量産品の良品をそのまま用いて、被測定材の表層深さと2本の検出探針間の電位差との関係を表す検量線を作成することができる。
このようにして本発明の第1の態様によれば、電位差法を用いた表層深さ測定において、予め検量線を作成する際の負担を大幅に低減することができるという作用効果が得られる。
<本発明の第2の態様>
本発明の第2の態様は、前述した本発明の第1の態様において、前記制御装置は、前式に基づいて、前記テストピースの表層深さD、前記テストピースの深層の抵抗率ρ2、前記テストピースの表層の推測抵抗率から、前記テストピースの表層の表面における前記2本の検出探針間の電位差を推測電位差として演算する手段と、前記テストピースの深層の抵抗率ρ2から前記テストピースの表層の抵抗率ρ1を推測し、これを前記推測抵抗率の初期値とする手段と、二分法によって、前記テストピースの表層の表面における前記2本の検出探針間の電位差の実測値と前記推測電位差との差が許容誤差範囲内となる前記推測抵抗率を求め、これを前記テストピースの表層の抵抗率ρ1とする手段と、を含む、ことを特徴とする表層深さ測定装置である。
表層と深層とで抵抗率が異なる被測定材は、一般的に原材料の表面に何らかの加工等を施すことによって作製される。例えば焼き入れ鋼材は、生材の表面に焼き入れ加工を施すことによって作製される。したがって被測定材の深層の抵抗率ρ2は、加工前の原材料の表面において2本の検出探針間の電位差を測定すれば、その電位差と抵抗率の一次関係式から求めることができる。また被測定材の表層の抵抗率ρ1は、被測定材の深層の抵抗率ρ2からおおよその値を推測できる場合が多い。例えば焼き入れ鋼材の場合は、表層(焼き入れ層)の抵抗率ρ1は、深層(未焼き入れ層)の抵抗率ρ2の1.35倍前後となる。そして被測定材の表面における2本の検出探針間の電位差は、被測定材の表層の抵抗率ρ1の単調増加関数である。
このようなことから本発明の第2の態様は、前式に基づいて、テストピースの表層深さD、テストピースの深層の抵抗率ρ2、テストピースの表層の推測抵抗率から、テストピースの表層の表面における2本の検出探針間の電位差を推測電位差として演算する。またテストピースの深層の抵抗率ρ2からテストピースの表層の抵抗率ρ1を推測し、これを推測抵抗率の初期値とする。そして二分法によって、テストピースの表層の表面における2本の検出探針間の電位差の実測値と推測電位差との差が許容誤差範囲内となる推測抵抗率を求め、これをテストピースの表層の抵抗率ρ1とする。それによってテストピースの表層の抵抗率ρ1を高精度に求めることができるので、被測定材の表層深さと2本の検出探針間の電位差との関係を表す検量線をより高精度に作成することができる。
<本発明の第3の態様>
本発明の第3の態様は、2本の電流探針、2本の検出探針を表層と深層とで抵抗率が異なる被測定材の前記表層の表面に接触させ、前記2本の電流探針間に電流を流したときに生ずる前記2本の検出探針間の電位差に基づいて、前記表層の深さを求める表層深さ測定方法であって、前記被測定材の表層の表面における前記2本の電流探針及び前記2本の検出探針の配置方向をX1軸、前記被測定材の表層の表面に直交する方向をX2軸、前記被測定材の表層の表面におけるX1軸に直交する方向をX3軸とする三次元空間座標を定義し、前記2本の電流探針の座標を(a,0,0)、(b,0,0)、前記被測定材の内部における任意の位置xの座標を(x1,x2,x3)とし、前記2本の電流探針間に流れる電流をI、前記被測定材の表層深さをD、前記被測定材の表層の抵抗率をρ1、前記被測定材の深層の抵抗率をρ2、前記被測定材の表層の任意の点の電位をVとし、次式、
Figure 2015055564
に基づいて、表層深さDが既知である前記被測定材のテストピースの表層深さD、表層の抵抗率ρ1、深層の抵抗率ρ2から、前記被測定材の表層深さDと前記2本の検出探針間の電位差との関係を表す検量線を予め作成する工程を含む、ことを特徴とする表層深さ測定方法である。
本発明の第3の態様によれば、表層深さ測定方法において、前述した本発明の第1の態様と同様の作用効果を得ることができる。
<本発明の第4の態様>
本発明の第4の態様は、前述した本発明の第3の態様において、前式に基づいて、前記テストピースの表層深さD、前記テストピースの深層の抵抗率ρ2、前記テストピースの表層の推測抵抗率から、前記テストピースの表層の表面における前記2本の検出探針間の電位差を推測電位差として演算する工程と、前記テストピースの深層の抵抗率ρ2から前記テストピースの表層の抵抗率ρ1を推測し、これを前記推測抵抗率の初期値とする工程と、二分法によって、前記テストピースの表層の表面における前記2本の検出探針間の電位差の実測値と前記推測電位差との差が許容誤差範囲内となる前記推測抵抗率を求め、これを前記テストピースの表層の抵抗率ρ1とする工程と、を含む、ことを特徴とする表層深さ測定方法である。
本発明の第4の態様によれば、表層深さ測定方法において、前述した本発明の第2の態様と同様の作用効果を得ることができる。
本発明によれば、電位差法を用いた表層深さ測定において、予め検量線を作成する際の負担を大幅に低減することができる。
本発明に係る焼き入れ深さ測定装置の構成を図示したブロック図。 第1電流探針と第2電流探針の周囲における鋼材表面の等電位線図。 焼き入れ深さに対する電位差の変化について、比較例と本発明による検量線とを対比した結果を図示したグラフ。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
尚、本発明は、以下説明する実施例に特に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変形が可能であることは言うまでもない。
<焼き入れ深さ測定装置の構成>
本発明に係る「表層深さ測定装置」の一例である焼き入れ深さ測定装置の構成について、図1を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る焼き入れ深さ測定装置10の構成を図示したブロック図である。
焼き入れ深さ測定装置10は、電源11、電位差計測装置12、制御部13、操作部14、表示部15及び探針可変プローブ20を備える。
焼き入れ処理された鋼材(被測定材)30において、焼き入れ層(表層)32は焼き入れ処理がされた層であり、未焼き入れ層(深層)34は焼き入れ処理がされていない層である。焼き入れ境界33は、焼き入れ層32と未焼き入れ層34との境界である。鋼材30の表面31から焼き入れ境界33までの距離が鋼材30の焼き入れ深さDとなる。
探針可変プローブ20は、プローブ本体21、第1電流探針22、第2電流探針23、第1検出探針24及び第2検出探針25を含む。
第1電流探針22及び第2電流探針23は、プローブ本体21に支持されており、鋼材30の表面31に接して配置される。第1検出探針24及び第2検出探針25は、その位置を調整可能にプローブ本体21に支持されており、鋼材30の表面31に接して配置される。第1検出探針24及び第2検出探針25は、当該実施例のように第1電流探針22と第2電流探針23の内側に配置してもよいし、第1電流探針22と第2電流探針23の外側にそれぞれ配置してもよい。また第1検出探針24及び第2検出探針25は、当該実施例のように、鋼材30の表面31に対する第1電流探針22の接点と第2電流探針23の接点を結ぶ直線上に配置されるのが好ましい。さらに第1検出探針24及び第2検出探針25は、当該実施例のように、第1電流探針22の接点と第1検出探針24の接点との間隔と、第2電流探針23の接点と第2検出探針25の接点との間隔とが等しくなるように配置されるのが好ましい。第1電流探針22、第2電流探針23、第1検出探針24及び第2検出探針25は、いずれも図示していないコイルバネ等の弾性部品により鋼材30の表面31に押圧された状態で、先端が鋼材30の表面31に当接している。
電源11は、探針可変プローブ20の第1電流探針22及び第2電流探針23に接続され、第1電流探針22と第2電流探針23との間に電流Iを流す。つまり電源11は、第1電流探針22及び第2電流探針23を通じて鋼材30に電流Iを流す直流電源装置である。
電位差計測装置12は、第1検出探針24及び第2検出探針25に接続されており、第1検出探針24と第2検出探針25との間の電位差を計測する。より具体的には電位差計測装置12は、鋼材30の表面31において第1検出探針24が接している点の電位と、鋼材30の表面31において第2検出探針25が接している点の電位との電位差Vdを計測する装置である。
「制御装置」としての制御部13は、第1電流探針22及び第2電流探針23を通じて鋼材30に電流Iを流したときに生ずる第1検出探針24と第2検出探針25との間の電位差Vdに基づいて、鋼材30の焼き入れ深さDを演算する。より具体的には制御部13は、焼き入れ深さDに対する電位差Vdの変化曲線を検量線として予め作成し、その検量線に基づいて、測定した電位差Vdから焼き入れ深さDを求める。この検量線の作成については、詳細に後述する。
操作部14は、図示していない複数の押しボタンやLED表示灯を含み、焼き入れ深さDの演算に必要なパラメータを制御部13へ入力するために設けられている。焼き入れ深さDの演算に必要なパラメータは、例えば電流I、第1電流探針22、第2電流探針23、第1検出探針24及び第2検出探針25の位置関係等である。表示部15は、例えば液晶ディスプレイ等であり、検量線に基づいて電位差Vdから求めた焼き入れ深さDを表示したり、操作部14で設定したパラメータ等を表示したりするために設けられている。
<鏡像法による電位分布の解析>
制御部13は、第1電流探針22と第2電流探針23との間に流れる電流I、鋼材30の焼き入れ層32の抵抗率ρ1、未焼き入れ層34の抵抗率ρ2、第1電流探針22と第2電流探針23の配置に基づいて、鋼材30の焼き入れ層32の電位分布及び未焼き入れ層34の電位分布を鏡像法で表現して解析する手段を含む。より具体的には制御部13は、まず鋼材30の表面31に平行な第1電流探針22、第2電流探針23、第1検出探針24及び第2検出探針25の接点の配置方向をX1軸、鋼材30の表面31に直交する方向をX2軸、鋼材30の表面31に平行な方向でX1軸に直交する方向をX3軸とする三次元空間座標を定義する。
1.電位差法による焼き入れ深さ測定の数理モデル
電位差法による焼き入れ深さ測定の数理モデルについて、引き続き図1を参照しつつ図2も参照しながら説明する。
図2は、第1電流探針22と第2電流探針23の周囲における鋼材30の表面31の等電位線図のシミュレーション結果を模式的に図示したものである。
ここでは簡単のため鋼材30の表面31を無限に広がる平面と仮定する。また第1電流探針22の座標を(a,0,0)、第2電流探針23の座標を(b,0,0)、鋼材30の内部における任意の位置xの座標を(x1,x2,x3)とする。そして焼き入れ層32における任意の点の電位をV1とし、未焼き入れ層34における任意の点の電位をV2とする。このとき電流I、抵抗率ρ1、ρ2、に対する電位V1、V2、は、下記の式(1)〜(7)で定義される。
Figure 2015055564
式(1)は、鋼材30の表面31の電位を記述した微分方程式である。式(2)は、焼き入れ層32における任意の点の電位V1を記述した微分方程式である。式(3)は、電位V1が無限遠方で0になることを意味している。式(4)は、焼き入れ境界33の電位を記述した微分方程式である。式(5)は、未焼き入れ層34における任意の点の電位V2を記述した微分方程式である。式(6)は、電位V2が無限遠方で0になることを意味している。式(7)は、式(2)及び式(5)に含まれるΔの内容を記述したものであり、2階の微分作用素(ラプラス作用素)である。
2.鏡像法による表現
ここで抵抗率ρ1、ρ2、電流I、第1電流探針22の位置の座標(a,0,0)及び第2電流探針23の位置の座標(b,0,0)に基づいて、焼き入れ層32の電位分布及び未焼き入れ層34の電位分布を鏡像法で表現して解析する。電位V1、V2をx及び焼き入れ深さDの関数として鏡像法により表現すると、下記の式(8)〜(12)のようになる。
Figure 2015055564
q1、q2は、仮想的な電荷である。またak、bkは、“仮想電荷点の配置”とでも呼べる座標値であり、より具体的には、ak=(a,2kD,0)、bk=(b,2kD,0)となる。
式(8)において電位V1(x,D)は、探針の位置の解析関数の和で表現されているので、あとは数式処理によって、焼き入れ深さDというパラメータに対する微分値を求めることができる。それによって短時間で計算が可能になるとともに、前述した離散化解法のような問題は生じない。
また式(1)〜(6)に示した微分方程式は、解の一意性があること(解が1つしかないこと)が分かっている。そして電位V1(x,D)及び電位V2(x,D)は、式(1)〜(6)の条件を全て満足するので、式(1)〜(6)の解ということになる。ここでα={a,b}とおくと、鋼材30の表面31の境界条件、鋼材30の焼き入れ境界33の境界条件は、下記の式(13)〜(15)で表すことができる。
Figure 2015055564
式(13)は、ノイマン境界条件(Neumann B.C.)から導出される鋼材30の表面31(∂Ω01)の境界条件である。式(14)は、ノイマン境界条件から導出される鋼材30の焼き入れ境界33(∂Ω12)の境界条件である。式(15)は、ディリクレ境界条件(Dirichlet B.C.)から導出される鋼材30の焼き入れ境界33(∂Ω12)の境界条件である。そして式(13)〜(15)より、下記の式(16)及び(17)を導出する。
Figure 2015055564
この式(16)及び(17)により、q1,a,k、q1,b,k、q2,a,k、q2,b,k(k=0,1・・・)を逐次求める。kは、無限に続く仮想電荷を示すインデックスである。
尚、例えば焼き入れ層32と未焼き入れ層34との間に遷移領域を含む等、抵抗率が異なる3つの層が形成されているような場合にも、第1境界条件による空気領域と第1の層、第2境界条件による第1層と第2層、第3境界条件による第2層と第3層、第2境界条件による第2層と第1層、第1境界条件による第1層と空気領域、再び始めに戻って第1境界条件による空気領域と第1の層からと、鏡像法を繰り返して電位を定める事ができる。
<検量線の作成>
鏡像法によって電位分布を表現した上記の式(8)、(10)〜(12)、(16)によれば、焼き入れ深さDが既知である焼き入れ鋼材30のテストピースの焼き入れ深さD、そのテストピースの焼き入れ層32の抵抗率ρ1、そのテストピースの未焼き入れ層34の抵抗率ρ2から、焼き入れ鋼材30の焼き入れ深さDと電位差Vdとの関係を表す検量線を予め作成することができる。ここで上記の式(8)のra,k(x,D)、rb,k(x,D)は、第1電流探針22及び第2電流探針23の位置、第1検出探針24及び第2検出探針25の位置、焼き入れ深さDによって決定される関数である。また上記の式(8)のq1,a,k、q1,b,kは、上記の式(16)から決定される。したがって焼き入れ鋼材30の焼き入れ深さDと電位差Vdとの関係は、焼き入れ鋼材30の焼き入れ層32の抵抗率ρ1及び未焼き入れ層34の抵抗率ρ2が分かれば、上記の式(8)から導出することができる。
より具体的には、まず生材(焼き入れ前の鋼材)と焼き入れ深さDが既知である焼き入れ鋼材30のテストピースを1つ用意し、それぞれについて焼き入れ深さ測定装置10で電位差Vdを測定する。制御部13は、生材の電位差Vdと抵抗率の一次関係式から生材の抵抗率、すなわちテストピースの未焼き入れ層34の抵抗率ρ2を求める。また制御部13は、テストピースの未焼き入れ層34の抵抗率ρ2からテストピースの焼き入れ層32の抵抗率ρ1を推測する。一般に焼き入れ層32の抵抗率ρ1は、未焼き入れ層34の抵抗率ρ2の1.35倍前後であることが知られているので、制御部13は、テストピースの未焼き入れ層34の抵抗率ρ2を1.35倍して、これを焼き入れ層32の推測抵抗率yの初期値R_Iとする。
そして制御部13は、以下のようにしてテストピースの焼き入れ層32の抵抗率ρ1を求める。
制御部13は、上記の式(8)、(10)〜(12)、(16)に基づいて、テストピースの焼き入れ深さD、テストピースの未焼き入れ層34の抵抗率ρ2、推測抵抗率yから、テストピースの焼き入れ層32の表面における電位差Vdを推測電位差V(y)として演算する。推測電位差V(y)は、推測抵抗率yを変数とする関数である。より具体的には推測電位差V(y)は、テストピースの未焼き入れ層34の抵抗率ρ2、電流I、第1電流探針22の位置の座標(a,0,0)、第2電流探針23の位置の座標(b,0,0)、テストピースの焼き入れ深さDの値を上記の式(8)に代入し、第1検出探針24の位置の座標と第2検出探針25の位置の座標との電位差を求める式で表されることになる。
そしてテストピースの焼き入れ層32の表面における電位差Vdの実測値をMVとし、二分法によって、テストピースの焼き入れ層32の表面における電位差Vdの実測値MVと推測電位差V(y)との差が許容誤差範囲内となる推測抵抗率yを求め、これをテストピースの焼き入れ層32の抵抗率ρ1とする。より具体的には、例えば以下のような手順で、テストピースの焼き入れ層32の抵抗率ρ1を求める。
テストピースの焼き入れ層32の表面における電位差Vdの実測値MVと推測電位差V(y)との差をf(y)とすると、f(y)は下記の式(18)のように記述することができる。
f(y):=V(y)−MV ・・・(18)
また推測抵抗率yの下限設定値y1及び上限設定値y2の初期値を推測抵抗率yの初期値R_Iとし、下限設定値y1、上限設定値y2を下記の式(19)及び(20)のように定義する。
1:=y1−d ・・・ (19)
2:=y2+d ・・・ (20)
ここで定数d=0.05×R_Iとする。この0.05という値は、電位差Vdの実測値MVと推測電位差V(y)との差を許容誤差範囲内に収束させるのに繰り返す演算の回数、要求される焼き入れ層32の抵抗率ρ1の演算精度等に応じて任意の値に設定すればよい。
つづいて下記の式(21)が成立するか否かを判定する。
f(y1)×f(y2)<0 ・・・(21)
この式(21)は、二分法による解を含む区間、すなわちf(y)=0を含む区間の区間上限と区間下限を決定するものであり、区間下限となるf(y1)と区間上限となるf(y2)が異符号となるときに成立する式である。この式(21)が成立するまで、上記の式(19)及び式(20)を繰り返す。つまり下限設定値y1から定数dを減算するとともに、上限設定値y2に定数dを加算する手順を繰り返す。そして上記の式(21)が成立することを条件に、下限設定値y1及び上限設定値y2を決定する。
焼き入れ鋼材30の表面における電位差Vdは、焼き入れ層32の抵抗率ρ1の単調増加関数であることから、二分法による反復演算を行うことによって、テストピースの焼き入れ層32の抵抗率ρ1を求めることができる。より具体的には、まず下記の式(22)から推測抵抗率yを演算する。
y:=(y1+y2)/2 ・・・(22)
そして下記の式(23)が成立するか否かを判定する。
|f(y)|< 許容誤差 ・・・(23)
上記の式(23)が成立する場合には、このときの推測抵抗率yがテストピースの焼き入れ層32の抵抗率ρ1ということになる。
他方、上記の式(23)が成立しない場合には、下記の式(24)が成立するか否かを判定する。
f(y)>0 ・・・(24)
上記の式(24)が成立する場合には、そのときの推測抵抗率yを上限設定値y2に代入し(下記の式(25))、他方、上記の式(24)成立しない場合には、そのときの推測抵抗率yを下限設定値y1に代入する(下記の式(26))。
2:=y ・・・(25)
1:=y ・・・(26)
そして上記の式(22)から再度推測抵抗率yを求め、上記の式(23)が成立するか否かを判定し、成立するまで上記の式(22)、(24)〜(26)による演算を繰り返す。
このように焼き入れ深さDが既知である焼き入れ鋼材30の一のテストピースから、焼き入れ鋼材30の焼き入れ層32の抵抗率ρ1及び未焼き入れ層34の抵抗率ρ2を求めることができる。そして前述したように、焼き入れ鋼材30の焼き入れ層32の抵抗率ρ1及び未焼き入れ層34の抵抗率ρ2が分かれば、上記の式(8)から、焼き入れ鋼材30の焼き入れ深さDに対する電位差Vdの変化曲線である検量線を作成することができる。
このようにして本発明によれば、従来のように焼き入れ深さが異なる複数のテストピースを作製する必要がなく、一のテストピースだけで、例えば量産品の良品をそのまま用いて検量線を作成することができる。それによって電位差法を用いた表層深さ測定において、予め検量線を作成する際の負担を大幅に低減することができる。
<確認実験>
出願人らは、本発明の作用効果を確認すべく、前述した焼き入れ深さ測定装置10を用いて実験を行った。より具体的には、焼き入れ深さが異なる複数の焼き入れ鋼材の電位差Vdを焼き入れ深さ測定装置10で測定し、これと本発明により作成した検量線とを対比した。
1.比較例
50mm×50mm×50mmの立方体形状の鋼材の生材を5つ用意し、そのうち1つはそのまま焼き入れ処理をせずに生材のままとし、これを焼き入れ深さ0mmの試料とした。また残りの4つの鋼材について、それぞれの焼き入れ深さを2mm、5mm、7mm、10mmとして焼き入れ処理を行って焼き入れ鋼材の試料を作成した、そしてそれぞれの試料について、第1検出探針24と第2検出探針25との間の電位差Vdを測定した。第1電流探針22の位置座標を(-11.6,0,0)、第2電流探針23の位置座標を(11.6,0,0)に設定して、第1電流探針22と第2電流探針23との間隔W1(以下、「電流探針間隔W1」という。)を23.2mmとした。また第1検出探針24の位置座標を(-8.7,0,0)、第2検出探針25の位置座標を(8.7,0,0)に設定して、第1検出探針24と第2検出探針25との間隔W2(以下、「検出探針間隔W2」という。)を17.4mmとした。電位差Vdの測定は、第1電流探針22と第2電流探針23の間に流す電流を1A(アンペア)とした場合と、2Aとした場合の2通りについて行った。
2.本発明による検量線の作成
50mm×50mm×50mmの立方体形状で焼き入れ深さ5mmの焼き入れ鋼材をテストピースとした。そしてこのテストピースと焼き入れ前の鋼材(生材)について、第1電流探針22と第2電流探針23の間に流す電流を1Aとして、第1検出探針24と第2検出探針25との間の電位差Vdを測定し、焼き入れ層32の抵抗率ρ1及び未焼き入れ層34の抵抗率ρ2を求めて、上記の式(8)から検量線を作成した。電流探針間隔W1、検出探針間隔W2は、比較例の測定時と同じとした。また比較例と同様に、第1電流探針22と第2電流探針23の間に流す電流を1Aとした場合と、2Aとした場合の2通りについて検量線を作成した。
3.実験結果及び考察
図3は、焼き入れ深さDに対する第1検出探針24と第2検出探針25の間の電位差Vdの変化について、比較例と本発明による検量線とを対比した結果を図示したグラフである。図3において、○及び●で図示されているのは、焼き入れ深さ0mm、2mm、5mm、7mm、10mmの5つの比較例の試料の電位差Vdである。○は、第1電流探針22と第2電流探針23の間に流す電流を1Aとした場合の比較例の試料の電位差Vdであり、●は、第1電流探針22と第2電流探針23の間に流す電流を2Aとした場合の比較例の試料の電位差Vdである。他方、実線及び波線で図示されている変化曲線が本発明による検量線である。実線は、第1電流探針22と第2電流探針23の間に流す電流を1Aとした場合の本発明による検量線であり、波線は、第1電流探針22と第2電流探針23の間に流す電流を2Aとした場合の本発明による検量線である。
図3から明らかなように本発明による検量線は、焼き入れ深さ0mm、2mm、5mm、7mm、10mmの5つの比較例の測定結果と極めて一致する結果が得られた。つまり本発明によれば、一のテストピースだけで高精度な検量線を作成できることが確認された。
10 焼き入れ深さ測定装置
11 電源
12 電位差計測装置
13 制御部
14 操作部
15 表示部
20 探針可変プローブ
21 プローブ本体
22 第1電流探針
23 第2電流探針
24 第1検出探針
25 第2検出探針
30 鋼材
31 鋼材の表面
32 鋼材の焼き入れ層
33 鋼材の焼き入れ境界
34 鋼材の未焼き入れ層

Claims (4)

  1. 表層と深層とで抵抗率が異なる被測定材の前記表層の表面に接して配置される2本の電流探針間に電流を流す電流源と、
    前記表層の表面に接して配置される2本の検出探針の電位差を計測する電位差計測装置と、
    前記2本の電流探針間に電流を流したときに生ずる前記2本の検出探針間の電位差に基づいて、前記表層の深さを演算する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記被測定材の表層の表面における前記2本の電流探針及び前記2本の検出探針の配置方向をX1軸、前記被測定材の表層の表面に直交する方向をX2軸、前記被測定材の表層の表面におけるX1軸に直交する方向をX3軸とする三次元空間座標を定義し、前記2本の電流探針の座標を(a,0,0)、(b,0,0)、前記被測定材の内部における任意の位置xの座標を(x1,x2,x3)とし、前記2本の電流探針間に流れる電流をI、前記被測定材の表層深さをD、前記被測定材の表層の抵抗率をρ1、前記被測定材の深層の抵抗率をρ2、前記被測定材の表層の任意の点の電位をVとし、次式、
    Figure 2015055564
    に基づいて、表層深さDが既知である前記被測定材のテストピースの表層深さD、表層の抵抗率ρ1、深層の抵抗率ρ2から、前記被測定材の表層深さDと前記2本の検出探針間の電位差との関係を表す検量線を予め作成する手段を含む、ことを特徴とする表層深さ測定装置。
  2. 請求項1に記載の表層深さ測定装置において、前記制御装置は、前式に基づいて、前記テストピースの表層深さD、前記テストピースの深層の抵抗率ρ2、前記テストピースの表層の推測抵抗率から、前記テストピースの表層の表面における前記2本の検出探針間の電位差を推測電位差として演算する手段と、
    前記テストピースの深層の抵抗率ρ2から前記テストピースの表層の抵抗率ρ1を推測し、これを前記推測抵抗率の初期値とする手段と、
    二分法によって、前記テストピースの表層の表面における前記2本の検出探針間の電位差の実測値と前記推測電位差との差が許容誤差範囲内となる前記推測抵抗率を求め、これを前記テストピースの表層の抵抗率ρ1とする手段と、を含む、ことを特徴とする表層深さ測定装置。
  3. 2本の電流探針、2本の検出探針を表層と深層とで抵抗率が異なる被測定材の前記表層の表面に接触させ、前記2本の電流探針間に電流を流したときに生ずる前記2本の検出探針間の電位差に基づいて、前記表層の深さを求める表層深さ測定方法であって、
    前記被測定材の表層の表面における前記2本の電流探針及び前記2本の検出探針の配置方向をX1軸、前記被測定材の表層の表面に直交する方向をX2軸、前記被測定材の表層の表面におけるX1軸に直交する方向をX3軸とする三次元空間座標を定義し、前記2本の電流探針の座標を(a,0,0)、(b,0,0)、前記被測定材の内部における任意の位置xの座標を(x1,x2,x3)とし、前記2本の電流探針間に流れる電流をI、前記被測定材の表層深さをD、前記被測定材の表層の抵抗率をρ1、前記被測定材の深層の抵抗率をρ2、前記被測定材の表層の任意の点の電位をVとし、次式、
    Figure 2015055564
    に基づいて、表層深さDが既知である前記被測定材のテストピースの表層深さD、表層の抵抗率ρ1、深層の抵抗率ρ2から、前記被測定材の表層深さDと前記2本の検出探針間の電位差との関係を表す検量線を予め作成する工程を含む、ことを特徴とする表層深さ測定方法。
  4. 請求項3に記載の表層深さ測定方法において、前式に基づいて、前記テストピースの表層深さD、前記テストピースの深層の抵抗率ρ2、前記テストピースの表層の推測抵抗率から、前記テストピースの表層の表面における前記2本の検出探針間の電位差を推測電位差として演算する工程と、
    前記テストピースの深層の抵抗率ρ2から前記テストピースの表層の抵抗率ρ1を推測し、これを前記推測抵抗率の初期値とする工程と、
    二分法によって、前記テストピースの表層の表面における前記2本の検出探針間の電位差の実測値と前記推測電位差との差が許容誤差範囲内となる前記推測抵抗率を求め、これを前記テストピースの表層の抵抗率ρ1とする工程と、を含む、ことを特徴とする表層深さ測定方法。
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