JP2015054699A - キャップ、閉止装置、および飲料入り閉止装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】内容液がナール部排気孔から外部に噴出するのを防ぐことができるキャップを提供する。
【解決手段】天板部2とその周縁から垂下した筒部3とを有するキャップ1。筒部3には、1または複数のナール凹部14からなるナール部が形成されている。ナール凹部14の少なくとも1つには、ナール部排気孔15が形成されている。ナール部排気孔15の上縁部15aは、下縁部15bに比べて内方寄りの位置にあり、ナール部排気孔15の開口方向は上方成分を含む方向である。
【選択図】図2
【解決手段】天板部2とその周縁から垂下した筒部3とを有するキャップ1。筒部3には、1または複数のナール凹部14からなるナール部が形成されている。ナール凹部14の少なくとも1つには、ナール部排気孔15が形成されている。ナール部排気孔15の上縁部15aは、下縁部15bに比べて内方寄りの位置にあり、ナール部排気孔15の開口方向は上方成分を含む方向である。
【選択図】図2
Description
本発明は、容器の口元部を閉止するキャップ、前記キャップを用いた閉止装置、および飲料入り閉止装置に関する。
図5および図6は、従来のキャップの一例を示すもので、このキャップ31は、天板部2と、その周縁から垂下した筒部3とからなるキャップ本体34と、天板部2の内面に設けられたライナー5とを備えている(例えば、特許文献1を参照)。
図5に示すように、筒部3は、水平スコア6(弱化ライン)によって、主部8と、ブリッジ7を介して主部8の下端に連結されたタンパーエビデンスリング部9(TEリング部9)とに区画されている。
図5に示すように、筒部3は、水平スコア6(弱化ライン)によって、主部8と、ブリッジ7を介して主部8の下端に連結されたタンパーエビデンスリング部9(TEリング部9)とに区画されている。
筒部3の上部には、ナール部43が形成されている。
ナール部43は、キャップ31を把持して回転させる際の滑り止めを目的として形成されたもので、周方向に間隔をおいて形成された複数のナール凹部44からなる。
各ナール凹部44の最上部には、キャップ31内のガスを外部に排出するナール部排気孔45が形成されている。
ナール部排気孔45は、周方向に沿うスリット状とするのが好ましい。図6に示すように、ナール部排気孔45の上縁部45aは、下縁部45bに比べて外方寄りにある。
ナール部43は、キャップ31を把持して回転させる際の滑り止めを目的として形成されたもので、周方向に間隔をおいて形成された複数のナール凹部44からなる。
各ナール凹部44の最上部には、キャップ31内のガスを外部に排出するナール部排気孔45が形成されている。
ナール部排気孔45は、周方向に沿うスリット状とするのが好ましい。図6に示すように、ナール部排気孔45の上縁部45aは、下縁部45bに比べて外方寄りにある。
図5に示すように、主部8には、雄ネジ22に沿うネジ部10が形成される。TEリング部9の下部には、開栓時に膨出段部23に係止する裾部11が形成されている。
ライナー5は、容器20のカール部24の内面側に当接する内側シール突起12を備えている。
ライナー5は、容器20のカール部24の内面側に当接する内側シール突起12を備えている。
キャップ31を開栓方向に回すと、キャップ31は上昇し、ライナー5がカール部24から離れ、密封が解除される。
この開栓過程においては、主部8は回転に従って上昇する一方、裾部11が容器20に係止してTEリング部9の上方への移動が阻止され、その結果、ブリッジ7に引張力が作用して破断され、TEリング部9が主部8から切り離される。これによって、キャップ31が開栓されたことが明示される。
この開栓過程においては、主部8は回転に従って上昇する一方、裾部11が容器20に係止してTEリング部9の上方への移動が阻止され、その結果、ブリッジ7に引張力が作用して破断され、TEリング部9が主部8から切り離される。これによって、キャップ31が開栓されたことが明示される。
図6に示すように、キャップ31を開栓する際には、カール部24とライナー5との隙間から外部に排出されたガスが、ナール部排気孔45を通って外部に排出される。
このとき、容器20内の内容液(飲料)がライナー5内面に付着していると、この内容液が排出ガスに伴ってナール部排気孔45を通って外部に噴出し、使用者の手などに付着するおそれがあった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、内容液がナール部排気孔から外部に噴出するのを防ぐことができるキャップ、閉止装置、および飲料入り閉止装置を提供することを目的とする。
このとき、容器20内の内容液(飲料)がライナー5内面に付着していると、この内容液が排出ガスに伴ってナール部排気孔45を通って外部に噴出し、使用者の手などに付着するおそれがあった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、内容液がナール部排気孔から外部に噴出するのを防ぐことができるキャップ、閉止装置、および飲料入り閉止装置を提供することを目的とする。
本発明は、容器の口元部に装着されるキャップであって、天板部とその周縁から垂下した筒部とを有し、前記筒部に、1または複数のナール凹部からなるナール部が形成され、前記ナール凹部の少なくとも1つには、ナール部排気孔が形成され、前記ナール部排気孔の上縁部は、前記ナール部排気孔の下縁部に比べて内方寄りの位置にあるキャップを提供する。
前記上縁部の外縁は、前記下縁部の内縁に比べて内方寄りの位置にあることが好ましい。
前記ナール部排気孔の開口方向は、上方成分を含む方向であることが好ましい。
前記ナール部排気孔は、前記キャップの周方向に沿うスリット状であることが好ましい。
本発明のキャップは、前記天板部内面に、前記口元部の開口端部に当接するライナーが設けられ、前記ライナーが、前記開口端部の内面に当接する内側シール突起を有する構造としてよい。
前記上縁部の外縁は、前記下縁部の内縁に比べて内方寄りの位置にあることが好ましい。
前記ナール部排気孔の開口方向は、上方成分を含む方向であることが好ましい。
前記ナール部排気孔は、前記キャップの周方向に沿うスリット状であることが好ましい。
本発明のキャップは、前記天板部内面に、前記口元部の開口端部に当接するライナーが設けられ、前記ライナーが、前記開口端部の内面に当接する内側シール突起を有する構造としてよい。
本発明は、飲料が充てんされる容器と、その口元部に装着されるキャップとを備えた閉止装置であって、前記キャップが、上述のものである閉止装置を提供する。
本発明は、飲料が充てんされた容器と、その口元部に装着されるキャップとを備えた飲料入り閉止装置であって、前記キャップが、上述のものである飲料入り閉止装置を提供する。
本発明は、飲料が充てんされた容器と、その口元部に装着されるキャップとを備えた飲料入り閉止装置であって、前記キャップが、上述のものである飲料入り閉止装置を提供する。
本発明によれば、ナール部排気孔の上縁部は下縁部に比べて内方寄りにあるため、排出ガスがその方向を保ったままでナール部排気孔を通して外部に放出されることはない。
よって、排出ガスに伴って噴出される内容液の液滴は、筒部(上縁部を含む部分など)に遮られ、外部には放出されない。
従って、内容液の液滴がナール部排気孔から外部に噴出されるのを防ぎ、内容液が使用者の手などに付着する事態を防ぐことができる。
よって、排出ガスに伴って噴出される内容液の液滴は、筒部(上縁部を含む部分など)に遮られ、外部には放出されない。
従って、内容液の液滴がナール部排気孔から外部に噴出されるのを防ぎ、内容液が使用者の手などに付着する事態を防ぐことができる。
以下、本発明に係るキャップの一例について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の閉止装置の一例を示すもので、この閉止装置は、容器20と、その口元部21に装着されるキャップ1とから構成されている。
図2は、キャップ1の拡大断面図である。図3は、キャップ1のナール部排気孔15の構造を示す断面図である。図2および図3は、図1に示すキャップ1の中心軸C1を通る断面を示す。
以下の説明において、「上」および「下」とは図1および図2における上下方向に応じて定められる。上下方向は、図1に示すキャップ1の中心軸C1に沿う方向である。また「高さ方向」とは図1および図2における高さ方向である。また、「径方向」とはキャップ1の径方向であり、「周方向」とはキャップ1の周方向である。「キャップ軸方向」とはキャップ1の中心軸C1に沿う方向である。
図1は、本発明の閉止装置の一例を示すもので、この閉止装置は、容器20と、その口元部21に装着されるキャップ1とから構成されている。
図2は、キャップ1の拡大断面図である。図3は、キャップ1のナール部排気孔15の構造を示す断面図である。図2および図3は、図1に示すキャップ1の中心軸C1を通る断面を示す。
以下の説明において、「上」および「下」とは図1および図2における上下方向に応じて定められる。上下方向は、図1に示すキャップ1の中心軸C1に沿う方向である。また「高さ方向」とは図1および図2における高さ方向である。また、「径方向」とはキャップ1の径方向であり、「周方向」とはキャップ1の周方向である。「キャップ軸方向」とはキャップ1の中心軸C1に沿う方向である。
図1に示すように、容器20の口元部21は、キャップ1が装着される略筒状の部分であり、その外面には雄ネジ22と膨出段部23が形成されている。
図2に示すように、口元部21の開口端部は、容器20を構成する金属板の端縁部が外方に曲げられて形成されたカール部24となっている。
カール部24の上部24aは、断面略円弧状に湾曲して形成されている。
容器20は、アルミニウム、アルミニウム合金、スチール等の金属で構成することができる。
図2に示すように、口元部21の開口端部は、容器20を構成する金属板の端縁部が外方に曲げられて形成されたカール部24となっている。
カール部24の上部24aは、断面略円弧状に湾曲して形成されている。
容器20は、アルミニウム、アルミニウム合金、スチール等の金属で構成することができる。
図1に示すように、キャップ1は、円形の天板部2とその周縁から垂下した筒部3とを有するキャップ本体4と、天板部2内面(下面)に設けられたライナー5とを備えている。
天板部2は、湾曲部2bにおいてカール部24の上部24aに沿って曲げられ、湾曲部2bより外側の環状部分(周縁部2a)は、径方向外方に向けて下降する方向に傾斜している。
天板部2は、湾曲部2bにおいてカール部24の上部24aに沿って曲げられ、湾曲部2bより外側の環状部分(周縁部2a)は、径方向外方に向けて下降する方向に傾斜している。
筒部3は、水平スコア6(弱化ライン)によって、主部8と、ブリッジ7を介して主部8の下端に連結されたタンパーエビデンスリング部9(TEリング部9)とに区画されている。
筒部3には、キャップ1を口元部21に装着する際に、雄ネジ22に沿うネジ部10が形成される。
筒部3には、キャップ1を口元部21に装着する際に、雄ネジ22に沿うネジ部10が形成される。
筒部3の上部には、1または複数のナール凹部14からなるナール部13が形成されている。
ナール部13は、キャップ1を把持して回転させる際の滑り止めを目的として形成されたものであって、図示例のナール部13は、周方向に間隔をおいて形成された複数のナール凹部14からなる。
ナール凹部14は、周方向に一定の深さを有する略矩形の底部14aを有する形状とすることができる。ナール凹部14の底部14aのキャップ軸方向長さは例えば1mm以上とすることができる。
複数のナール凹部14は、ほぼ一定の高さ位置に、周方向に一定の間隔ごとに形成するのが好ましい。
ナール部13は、キャップ1を把持して回転させる際の滑り止めを目的として形成されたものであって、図示例のナール部13は、周方向に間隔をおいて形成された複数のナール凹部14からなる。
ナール凹部14は、周方向に一定の深さを有する略矩形の底部14aを有する形状とすることができる。ナール凹部14の底部14aのキャップ軸方向長さは例えば1mm以上とすることができる。
複数のナール凹部14は、ほぼ一定の高さ位置に、周方向に一定の間隔ごとに形成するのが好ましい。
各ナール凹部14の最下部には、キャップ1内のガスを外部に排出するナール部排気孔15が形成されている。
ナール部排気孔15は、周方向に沿うスリット状とするのが好ましい。
ナール部排気孔15の周方向の寸法(図1に示す長さL1)は、例えば0.5〜4mmとすることができる。この長さL1は、ナール凹部14の底部14aの周方向の寸法に相当する。
ナール部排気孔15は、周方向に沿うスリット状とするのが好ましい。
ナール部排気孔15の周方向の寸法(図1に示す長さL1)は、例えば0.5〜4mmとすることができる。この長さL1は、ナール凹部14の底部14aの周方向の寸法に相当する。
図2および図3に示すように、ナール部排気孔15の上縁部15aは、下縁部15bに比べて内方寄りの位置にある。このため、上縁部15aの外径は下縁部15bの外径より小さい。
上縁部15aの外縁15cは、下縁部15bの内縁15dに比べて内方寄りの位置にあることが好ましい。これによって、上縁部15aと下縁部15bとの間に十分な隙間が確保され、ナール部排気孔15の排気性能が良好となる。
上縁部15aの高さ位置は、下縁部15bの高さ位置とほぼ同じであってもよいし、上縁部15aが下縁部15bより高い位置にあってもよい。
上縁部15aの外縁15cは、下縁部15bの内縁15dに比べて内方寄りの位置にあることが好ましい。これによって、上縁部15aと下縁部15bとの間に十分な隙間が確保され、ナール部排気孔15の排気性能が良好となる。
上縁部15aの高さ位置は、下縁部15bの高さ位置とほぼ同じであってもよいし、上縁部15aが下縁部15bより高い位置にあってもよい。
図3に示すように、ナール部排気孔15は、上縁部15aが下縁部15bに比べて内方寄りにあるため、ナール部排気孔15の開口方向17は略上方である。
開口方向17は、ナール部排気孔15を通ってキャップ1外に向かう方向であって、例えば、図3において上縁部15aと下縁部15bとを結ぶ線16に対して垂直な方向である。
図示例では、開口方向17は略上方であるが、ナール部排気孔15の開口方向は、上方成分を含む方向であれば、キャップ軸方向に対し傾斜する方向であってもよい。例えば、上方に向かって徐々にキャップ1の中心軸C1から離れる方向17A(斜め上方)であってもよい。方向17Aは、上方成分と、径方向外方の成分とを合成した方向である。
開口方向17は、ナール部排気孔15を通ってキャップ1外に向かう方向であって、例えば、図3において上縁部15aと下縁部15bとを結ぶ線16に対して垂直な方向である。
図示例では、開口方向17は略上方であるが、ナール部排気孔15の開口方向は、上方成分を含む方向であれば、キャップ軸方向に対し傾斜する方向であってもよい。例えば、上方に向かって徐々にキャップ1の中心軸C1から離れる方向17A(斜め上方)であってもよい。方向17Aは、上方成分と、径方向外方の成分とを合成した方向である。
図1に示すように、TEリング部9の下部は、膨出段部23に沿って内方に湾曲した裾部11とされ、開栓時に膨出段部23に係止可能である。
キャップ本体4は、アルミニウム、アルミニウム合金、スチール等の金属で構成することができる。
キャップ本体4は、アルミニウム、アルミニウム合金、スチール等の金属で構成することができる。
ライナー5は、天板部2内面(下面)に設けられており、円板状の基部5aと、基部5aの下面から下方に突出して形成された環状の内側シール突起12とを備えている。
内側シール突起12は、断面略台形状とされ、外面12aの、少なくともカール部24に当接する部分は、突出方向に向かって径が小さくなるように傾斜している。外面12aは、カール部24の内面に当接可能である。
図示例では、基部5aのうち、内側シール突起12より外側の環状部分(周縁部5b)は、一定厚さのシート状とされている。
ライナー5の材料としては、例えば、ポリプロピレン系樹脂またはポリエチレン系樹脂と、熱可塑性エラストマとを含む樹脂組成物が使用できる。
内側シール突起12は、断面略台形状とされ、外面12aの、少なくともカール部24に当接する部分は、突出方向に向かって径が小さくなるように傾斜している。外面12aは、カール部24の内面に当接可能である。
図示例では、基部5aのうち、内側シール突起12より外側の環状部分(周縁部5b)は、一定厚さのシート状とされている。
ライナー5の材料としては、例えば、ポリプロピレン系樹脂またはポリエチレン系樹脂と、熱可塑性エラストマとを含む樹脂組成物が使用できる。
図4は、ネジ部10等の形成を行う前のキャップ1(未成形キャップ)を示すものである。
ナール部排気孔15は、筒部3にスリット状の孔部を形成した後、この孔部の上縁部を含む上方領域を内方に押圧変形させてナール凹部14とすることによって形成することができる。
ナール部排気孔15は、筒部3にスリット状の孔部を形成した後、この孔部の上縁部を含む上方領域を内方に押圧変形させてナール凹部14とすることによって形成することができる。
次に、キャップ1を口元部21に装着する操作について説明する。
図4に示す未成形のキャップ1を口元部21に被せる。この際、内側シール突起12を口元部21に挿入する。
次いで、図2に示すように、プレッシャブロックにより天板部2に下方への荷重(トップ荷重)を与えつつ、キャップ装着装置のネジ部形成ローラ(図示略)で筒部3を内方に押圧することによって、雄ネジ22に沿う形状のネジ部10を形成する。
図4に示す未成形のキャップ1を口元部21に被せる。この際、内側シール突起12を口元部21に挿入する。
次いで、図2に示すように、プレッシャブロックにより天板部2に下方への荷重(トップ荷重)を与えつつ、キャップ装着装置のネジ部形成ローラ(図示略)で筒部3を内方に押圧することによって、雄ネジ22に沿う形状のネジ部10を形成する。
この際、天板部2は、前記トップ荷重によって、湾曲部2bにおいて曲げられ、湾曲部2bより外側の環状部分(周縁部2a)は、径方向外方に向けて徐々に下降する方向に傾斜した形態となる。
このため、ライナー5の、内側シール突起12より外側の環状部分(周縁部5b)は、周縁部2aに沿って、斜め下方に傾斜した形態となる。
さらに、裾部形成ローラ(図示略)によってTEリング部9の下部を内方に湾曲させて裾部11を形成し、図1に示すキャップ1を得る。
このため、ライナー5の、内側シール突起12より外側の環状部分(周縁部5b)は、周縁部2aに沿って、斜め下方に傾斜した形態となる。
さらに、裾部形成ローラ(図示略)によってTEリング部9の下部を内方に湾曲させて裾部11を形成し、図1に示すキャップ1を得る。
次に、キャップ1を開栓する操作について説明する。
図1に示すように、キャップ1を開栓方向に回すと、キャップ1は上昇し、内側シール突起12がカール部24から離れ、密封が解除される。
この開栓過程においては、主部8は回転に従って上昇する一方、裾部11が容器20に係止してTEリング部9の上方への移動が阻止され、その結果、ブリッジ7に引張力が作用して破断され、TEリング部9が主部8から切り離される。これによって、キャップ1が開栓されたことが明示される。
図1に示すように、キャップ1を開栓方向に回すと、キャップ1は上昇し、内側シール突起12がカール部24から離れ、密封が解除される。
この開栓過程においては、主部8は回転に従って上昇する一方、裾部11が容器20に係止してTEリング部9の上方への移動が阻止され、その結果、ブリッジ7に引張力が作用して破断され、TEリング部9が主部8から切り離される。これによって、キャップ1が開栓されたことが明示される。
図2に示すように、容器20の内圧が大気圧より高い場合には、キャップ1を開栓する過程で、カール部24に対するライナー5の押圧力が弱まると、容器20内のガスが、カール部24とライナー5との隙間から排出ガス19として排出される。
このとき、容器20内の内容液(飲料)がライナー5内面に付着していると、この内容液が、排出ガス19に伴って、カール部24とライナー5との隙間を通って放出されることがある。
キャップ1は、内側シール突起12を有するため、内側シール突起12とカール部24との隙間に内容液が付着しやすいことから、排出ガス19に同伴する内容液の放出が起こりやすい。
ライナー5の周縁部5bは傾斜しているため、排出ガス19の排出方向は、斜め下方となりやすい。このため、排出ガス19は、流速が衰えないうちにナール部排気孔15の近傍に達する。
このとき、容器20内の内容液(飲料)がライナー5内面に付着していると、この内容液が、排出ガス19に伴って、カール部24とライナー5との隙間を通って放出されることがある。
キャップ1は、内側シール突起12を有するため、内側シール突起12とカール部24との隙間に内容液が付着しやすいことから、排出ガス19に同伴する内容液の放出が起こりやすい。
ライナー5の周縁部5bは傾斜しているため、排出ガス19の排出方向は、斜め下方となりやすい。このため、排出ガス19は、流速が衰えないうちにナール部排気孔15の近傍に達する。
上述のように、ナール部排気孔15の上縁部15aは下縁部15bに比べて内方寄りにあり、ナール部排気孔15の開口方向17は略上方である。
このため、斜め下方に向かう排出ガス19がその方向を保ったままでナール部排気孔15を通して外部に放出されることはない。
よって、排出ガス19に伴って噴出される内容液の液滴は、筒部3(上縁部15aを含む部分など)に遮られ、外部には放出されない。
従って、内容液の液滴がナール部排気孔15から外部に噴出されるのを防ぎ、内容液が使用者の手などに付着する事態を防ぐことができる。
このため、斜め下方に向かう排出ガス19がその方向を保ったままでナール部排気孔15を通して外部に放出されることはない。
よって、排出ガス19に伴って噴出される内容液の液滴は、筒部3(上縁部15aを含む部分など)に遮られ、外部には放出されない。
従って、内容液の液滴がナール部排気孔15から外部に噴出されるのを防ぎ、内容液が使用者の手などに付着する事態を防ぐことができる。
上記閉止装置は、果汁飲料、茶飲料、コーヒー飲料、炭酸飲料等の飲料に適用することができる。飲料を容器20に充てんし、口元部21にキャップ1を装着することによって、飲料入り閉止装置が得られる。
キャップ1の外面に洗浄水を供給すると、その一部はナール部排気孔15を通してキャップ1内部に導入されるため、口元部21外面を洗浄することができる。
ナール部排気孔15は、開口方向17が略上向きであるため、洗浄水を効率よく導入し、洗浄効果を高めることができる。
ナール部排気孔15は、開口方向17が略上向きであるため、洗浄水を効率よく導入し、洗浄効果を高めることができる。
なお、キャップ1のライナー5は内側シール突起12を有するが、内側シール突起12を備えていないライナー5を用いてもよい。
また、ナール部排気孔15は、すべてのナール凹部14に形成されていなくてもよく、例えば複数のナール凹部14のうち少なくとも1つのナール凹部14に形成されていればよい。
また、ナール部排気孔15は、すべてのナール凹部14に形成されていなくてもよく、例えば複数のナール凹部14のうち少なくとも1つのナール凹部14に形成されていればよい。
1…キャップ、2…天板部、3…筒部、4…キャップ本体、5…ライナー、12…内側シール突起、14…ナール凹部、15…ナール部排気孔、15a…上縁部、15b…下縁部、15c…上縁部の外縁、15d…下縁部の内縁、17…開口方向、24…カール部(開口端部)。
Claims (7)
- 容器の口元部に装着されるキャップであって、
天板部とその周縁から垂下した筒部とを有し、
前記筒部に、1または複数のナール凹部からなるナール部が形成され、
前記ナール凹部の少なくとも1つには、ナール部排気孔が形成され、
前記ナール部排気孔の上縁部は、前記ナール部排気孔の下縁部に比べて内方寄りの位置にあることを特徴とするキャップ。 - 前記上縁部の外縁は、前記下縁部の内縁に比べて内方寄りの位置にあることを特徴とする請求項1に記載のキャップ。
- 前記ナール部排気孔の開口方向は、上方成分を含む方向であることを特徴とする請求項1または2に記載のキャップ。
- 前記ナール部排気孔は、前記キャップの周方向に沿うスリット状であることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項に記載のキャップ。
- 前記天板部内面に、前記口元部の開口端部に当接するライナーが設けられ、
前記ライナーは、前記開口端部の内面に当接する内側シール突起を有することを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1項に記載のキャップ。 - 飲料が充てんされる容器と、その口元部に装着されるキャップとを備えた閉止装置であって、
前記キャップは、請求項1〜5のうちいずれか1項に記載のものであることを特徴とする閉止装置。 - 飲料が充てんされた容器と、その口元部に装着されるキャップとを備えた飲料入り閉止装置であって、
前記キャップは、請求項1〜5のうちいずれか1項に記載のものであることを特徴とする飲料入り閉止装置。
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