JP2015054410A - 液体吐出ヘッド及び液体吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数の液体吐出ヘッド用基板を備えた液体吐出ヘッドにおいて、一部の基板内の保護膜の変質に伴って記録にムラが生じることを抑制する。【解決手段】 液体を吐出するためのエネルギーを発生するエネルギー発生素子と、少なくともエネルギー発生素子を覆う位置に設けられた導電性保護膜と、を有する複数の液体吐出ヘッド用基板を備えた液体吐出ヘッドにおいて、複数の液体吐出ヘッド用基板の導電性保護膜が互いに電気的に接続されている。【選択図】 図1

Description

本発明は、液体を吐出する液体吐出ヘッド及び液体吐出装置に関する。
液体を吐出する液体吐出ヘッドとしては、液体を吐出するために利用される熱エネルギーを発生する複数のエネルギー発生素子を有する液体吐出ヘッド用基板(以下、「基板」とも称する)と、液体を吐出する吐出口を備えた吐出口部材と、を有するものがある。エネルギー発生素子には、通電することで発熱する発熱抵抗層が用いられる。発熱抵抗層から生じた熱により液体に気泡を生じさせ、この発泡の圧力で液体を吐出口から吐出する。
ここで、エネルギー発生素子は絶縁膜で被覆され、その絶縁膜の上に気泡の発生、消滅に伴うキャビテーション衝撃や液体による化学的作用からエネルギー発生素子を保護するために、タンタル(Ta)といった導電性材料からなる保護膜が設けられている。
液体吐出ヘッドの絶縁膜に穴(ピンホール)等の欠損があると、エネルギー発生素子と保護膜とが導通してしまい、保護膜と液体との間で電気化学反応を起こし、保護膜が変質することが懸念される。この保護膜の変質によって、エネルギー発生素子から液体に伝わるエネルギーの熱効率が変化してしまうため、液体吐出ヘッド用基板の製造段階でエネルギー発生素子と保護膜との間の絶縁性を検査する必要がある。
特許文献1には、保護膜と流路内に充填された液体(インク)を介して電気的に導通しているか否かを検出するための回路を有する構成が開示されている。
この検査に関して、同一の液体吐出ヘッド用基板に設けられた保護膜は電気的に導通を保つように接続し、基板に設けられた端子を通じて検査を行うことで容易に検査を行うことができる。一方で、保護膜が液体吐出ヘッド用基板内で導通されていると、一部の保護膜の変質が基板内全体の保護膜に及ぶ恐れがある。
特開2000−280477号公報
上述のように、液体吐出ヘッド用基板に設けられた保護膜が電気的に接続された構成の基板を用いて、フルラインタイプのヘッドなどの複数の基板が搭載される液体吐出ヘッドを組み立てると、以下の課題が生じる恐れがある。
保護膜に欠損がある基板を使用して複数の基板が搭載される液体吐出ヘッドを組み立ててしまうと、1つのヘッドに搭載された複数の基板のうちの保護膜に欠損がある基板のみで保護膜の熱効率が変わり、液体の吐出に必要な最低投入エネルギーが変化する。フルラインタイプのヘッドなど、複数の基板を繋ぎ合わせて記録を行う液体吐出ヘッドにおいて、上記のように一部の基板のみで液体吐出特性が変化すると、記録にムラが生じてしまう。
また、液体吐出ヘッドの使用に伴って一部の基板の保護膜や絶縁膜に穴が生じた場合にも同様の課題が生じる恐れがある。
そこで、本発明は、複数の液体吐出ヘッド用基板を備えた液体吐出ヘッドにおいて、一部の基板内の保護膜の変質に伴って記録にムラが生じることを抑制することを目的とする。
本発明の液体吐出ヘッドは、液体を吐出するためのエネルギーを発生するエネルギー発生素子と、少なくとも前記エネルギー発生素子を覆う位置に設けられた導電性保護膜と、
を有する複数の液体吐出ヘッド用基板を備えた液体吐出ヘッドにおいて、前記複数の液体吐出ヘッド用基板の前記導電性保護膜が互いに電気的に接続されていることを特徴とする。
本発明によると、複数の液体吐出ヘッド用基板を備えた液体吐出ヘッドにおいて、一部の基板内の保護膜の変質に伴って記録にムラが生じることを抑制することが可能となる。
第1の実施形態の複数の記録素子基板間の電気接続の構成を示す模式図である。 インクジェット記録ヘッドの構成を示す図である。 記録素子基板を説明するための図である。 記録素子基板の層構成を示す断面模式図である。 電気配線基板を説明するための模式図である。 インクジェット記録装置を説明するための模式図である。 本発明の課題を説明するための模式断面図である。 本発明の課題を説明するための模式断面図である。 第2の実施形態の複数の記録素子基板間の電気接続の構成を示す模式図である。 第3の実施形態の複数の記録素子基板間の電気接続の構成を示す模式図である。
(液体吐出ヘッド)
本発明の液体吐出ヘッドが適用されるインクジェット記録ヘッド100(以下、「記録ヘッド」とも称する)の構成を図2に示す。図2(a)は記録ヘッド100の側面図であり、図2(b)は記録ヘッド100の下面図、すなわちインクが吐出される面の側から見た図である。
本実施形態の記録ヘッド100は、記録ヘッドをスキャンすることなく幅広の記録が可能なインクジェット方式のフルライン型の記録ヘッド100である。使用が想定される被記録媒体の最大幅をカバーする範囲で複数の記録素子基板1100(液体吐出ヘッド用基板)が設けられている。
(記録素子基板)
次に、記録素子基板1100の構成について図3を用いて説明する。図3(a)は記録素子基板1100の斜視図であり、図3(b)は図3(a)のA−A断面図である。
記録素子基板1100は、例えば厚さ0.5〜1mmの基板1108に長溝状の貫通口からなるインク供給口1101が形成されている。そして、インク供給口1101の両側に熱作用部1102がそれぞれ1列ずつ千鳥状に配列されている。記録素子基板1100の端部には外部から電力を供給するための電極端子1103が設けられている。さらに、基板1108の上には、吐出口部材1110が設けられており、吐出口部材1110には、熱作用部1102に対応して、吐出口1105、発泡室1107、インク流路がフォトリソ技術により形成されている。そして、吐出口1105は熱作用部1102に対向するように設けられている。インク供給口1101から供給されたインクに熱作用部1102から熱エネルギーが付与されて気泡が発生し、インクが吐出される。
なお、図3(a)に示すように記録素子基板1100には複数の吐出口列1109が設けられており、本実施形態においては4つの吐出口列1109に対応して4つのインク供給口1101が設けられている。記録素子基板1100に設けられた複数のインク供給口1101は同一色のインクを供給する構成であってもよく、また、各インク供給口1101は例えばシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックといった4色のインクをそれぞれ供給する構成であってもよい。
次に、記録素子基板1100の層構成について図4を用いて説明する。なお、図4では吐出口部材1110は省略している。
基板1として、Si基板あるいは既に駆動用のICを作り込んだSi基板を用いる。基板1上には熱酸化等で形成された蓄熱層2が設けられおり、さらにその上にはCVD法等によって形成された蓄熱層4が設けられている。この上に、スパッタリング法で形成された配線層がフォトリソグラフィ法でパターン形成され、リアクティブイオンエッチング法でエッチングして形成された、Al,Cu,Al−Si,Al−Cu等からなる共通電極配線5が設けられている。その上には、スパッタリング法、プラズマCVD法によって形成されたSiO等からなる絶縁膜6が設けられている。フォトリソグラフィ法等によってその絶縁膜6にスルーホール用パターンが形成され、ドライエッチング法等でエッチングされてスルーホール部11が設けられている。
絶縁膜6の上には、反応性スパッタリングにより形成されたTaN,TaSiN等からなる発熱抵抗層7、Al、Cu、Al−Cu、Al−Si等からなる個別電極配線8が設けられている。この発熱抵抗層7と個別電極配線8とは、フォトリソグラフィ法を用いてパターンが形成され、リアクティブイオンエッチング法等で連続的にエッチングされ、更に、フォトリソグラフィ法、ウエットエッチングにより個別電極配線8の一部が除去されている。この個別電極配線8から露出した発熱抵抗層7の部分がエネルギー発生素子としての電気熱変換素子14となる。なお、発熱抵抗層7と個別電極配線8とが逆の積層順である構成であってもよい。
個別電極配線8の上には、プラズマCVD法によって形成された、SiNからなる絶縁膜9が設けられている。さらにその上には、スパッタリング法により形成された、導電性保護膜としての耐キャビテーション膜10(以下、「保護膜」とも称する)が設けられている。保護膜10は少なくとも電気熱変換素子14に対応する上部に設けられている。そして、保護膜10のうち、電気熱変換素子14に対応する上部に位置し、インクに接する部分が熱作用部1102として機能する。本実施形態では、保護膜10としてタンタル(Ta)膜が設けられている。なお、上記に示した記録素子基板1100を構成する各材料は一例であり、上記材料に限られるものではない。
(電気配線基板)
次に、電気配線基板1300の構成を図5に示す。図5では記録素子基板1100も合わせて示している。
電気配線基板1300は、外部から送られたインクを吐出するための電気信号や電力などを記録素子基板に付与する、記録素子基板1100とインクジェット記録装置3000本体との電気接続を行うための部材である。本実施形態の電気配線基板1300は、樹脂フィルム上に配線が形成されたフレキシブル配線基板である。
この電気配線基板1300は記録素子基板1100を組み込むための複数の開口部1330を有している。また、記録素子基板1100の電極端子1103に対応する電極端子(不図示)と、配線の端部に位置し、インクジェット記録装置3000本体からの電気信号を受け取るための電気信号接続部1310と電力を受け取るための電源接続部1320を有している。
電気配線基板1300と記録素子基板1100は、例えば、記録素子基板1100の電極端子1103と電気配線基板1300の電極端子とを金ワイヤを用いたワイヤボンディング技術により電気的に接続される。記録素子基板1100の電極端子1103、電気配線基板1300の電極端子、及びワイヤは封止剤1305により被覆され、インクによる腐食や外的衝撃から保護されている。
(インクジェット記録装置)
次に、インクジェット記録ヘッド100が搭載されるインクジェット記録装置3000の構成を、図6を用いて説明する。
記録装置3000は、長尺のフルラインタイプの記録ヘッド100を用いて、被記録媒第である記録シートを搬送方向(A方向)に連続搬送しながらプリントを行なうラインプリンタである。ロール状に巻かれた連続紙などの記録シート3200を保持するホルダ、記録シート3200を所定速度でA方向に搬送する搬送機構3300、記録シート3200に対して記録ヘッド100で記録を行なう記録部3100を備える。なお、記録シート3200は連続したロールシートに限らず、カットシートであってもよい。
記録部3100は、異なるインク色にそれぞれ対応した複数の記録ヘッド100を備える。本例ではシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色に対応した4つの記録ヘッド100としているが、色数は何色であってもよい。
(記録素子基板の欠損に関する課題)
次に、図7、図8に示す記録素子基板1100の部分断面図を用いて、記録素子基板1100の絶縁膜9や保護膜10に欠損が生じた場合の課題について説明する。
図7(a)、図8(a)は欠損のない記録素子基板1100である。12はインクを示している。図7(b)に示すように、記録素子基板1100の膜形成時にゴミ13が付着してしまうことがある。個別電極配線8の上にゴミ13が付着すると、このゴミ13が段差となって、その上に形成される絶縁膜9や保護膜10が薄く形成される部分が生じる場合がある。すると、記録ヘッド100にインクを充填して電気熱変換素子14を駆動した際に、熱的なストレスが加わり、膜が薄くなっている部分に亀裂が生じる恐れがある。その結果、図7(c)に示したように保護膜10からインク12が侵入して個別電極配線8まで達し、保護膜10と個別電極配線8との間でショートが発生してしまう。すると、Taを含む保護膜10の表面が電気的に陽極として作用し、インクとの間で電気化学反応が生じて保護膜10の表面や内部がすぐに酸化状態(「陽極酸化」とも称す)になってしまうことがある。
また、図8(b)に示すように、記録ヘッド100の製造時や記録ヘッド100の使用によって保護膜10に欠損が生じてしまう恐れもある。発熱抵抗層7を保護する保護膜10に欠損が生じ、さらに絶縁膜9にまで欠損が広がってしまうと、発熱抵抗層7までインク12が進入し、保護膜10と発熱抵抗層7との間でインクを介してショートが発生してしまう。すると同様に、Taを含む保護膜10の表面が電気的に陽極として作用し、インクとの間で電気化学反応が生じて保護膜10の表面や内部がすぐに酸化状態になってしまうことがある。
このように保護膜10に陽極酸化が生じると保護膜10の結晶状態が変化し、保護膜10の熱特性にも変化が生じてしまう。保護膜10は電気熱変換素子14の上に設けられているため、この熱特性の変化によってインクを吐出するために必要となる最低吐出必要エネルギーが変化してしまうことがある。
保護膜10の表面にインクが触れている場合、保護膜10の陽極酸化は、保護膜10のうちの電気的に導通している部分にすぐに伝播してしまう。例えば、ある1つの記録素子基板1100の1つの電気熱変換素子14上に欠損がある場合、該電気熱変換素子14の上に設けられた保護膜10が陽極酸化する。すると、陽極酸化した保護膜10と電気的に導通している保護膜10のインクとの接触部分は陽極酸化が進行してしまう。記録素子基板1100中の保護膜10が全て電気的に導通していれば、該記録素子基板1100においてほぼ一様に陽極酸化が生じてしまう。
上述したように、陽極酸化した保護膜10は吐出するための最低吐出必要エネルギーが変わるため、吐出するインク液滴の量の増減、吐出速度が加減するといった影響が出る。特に、上述した本実施形態のように複数の記録素子基板1100が搭載された記録ヘッド100では、陽極酸化が発生した記録素子基板1100に対応する部分の記録がムラとなってしまう。
なお、上述ではTa膜を例に説明したが、本実施形態に適用可能な保護膜10は、インクと接触した状態で電圧が印加されることで酸化反応が生じるものであればTa膜に限らない。
(第1の実施形態)
本発明の液体吐出ヘッドに係る第1の実施形態について、図1を用いて説明する。図1(a)は記録ヘッド100の一部を示す下面図であり、図1(b)は記録ヘッド100の一部を示す斜視図である。図1(a)では配線20や保護膜10の位置を説明するために、電気配線基板1300や吐出口部材1110等を省略して示している。
本実施形態では、複数の記録素子基板1100に設けられた保護膜10が電気的に接続された構成となっている。これにより、複数の記録素子基板1100のうちの一部の基板で上述した欠損に伴う保護膜10の陽極酸化が生じた場合に、他の記録素子基板1100の保護膜10においても即座に陽極酸化を生じさせることができる。保護膜10に陽極酸化を生じさせるため、保護膜10の熱特性は変化するが、それに伴うインクの吐出への影響は少ない。また、他の記録素子基板1100も同様に陽極酸化を生じさせるため、記録ヘッド100全体としては記録素子基板1100の保護膜10の熱特性を揃えることが可能となる。したがって、複数の記録素子基板1100の保護膜10の熱特性にばらつきが生じることを抑えて、記録にムラが生じる恐れを低減することができる。
記録素子基板1100において、保護膜10は少なくとも電気熱変換素子14に対応する上部に設けられている。図1(a)に示すように、1つの記録素子基板1100内では保護膜10が電気的に接続されている。なお、記録素子基板1100内で保護膜10以外の導電層を介して保護膜10が電気的に接続された構成であってもよい。
また、隣接する記録素子基板1100の保護膜10と電気的接続を行うために、各記録素子基板1100内で保護膜10が電極端子1103に接続されている。この電極端子1103と電気配線基板1300はワイヤボンディング等により電気的に接続されている。また、隣接する記録素子基板1100の電極端子1103同士は、電気配線基板1300内の配線20を介して電気的に接続されている。このようにして、複数の記録素子基板1100内に設けられた保護膜10が電気的に接続されている。
なお、電気配線基板1300内の配線20は隣接する記録素子基板1100同士を接続していなくてもよいが、記録ヘッド100内の全ての電気配線基板1300の保護膜10が電気的に接続されている構成が望ましい。
以上の構成を有する記録素子基板1100が搭載された記録ヘッド100にインクを充填し、インクジェット記録装置3000で1つの吐出口1105あたり100万ドット相当の記録を行った。すると、記録ヘッド100に搭載された全ての記録素子基板1100の保護膜10が陽極酸化していることを確認出来た。本実施形態の記録ヘッド100においては記録ヘッド100では、ムラが確認されなかった。
このように、本実施形態によると、記録ヘッド100の記録品位の低下を抑え、製品の信頼性を高めると同時に、陽極酸化が生じる可能性のある保護膜10を備えた記録素子基板1100を使用することで記録ヘッド100の生産時の歩留りの向上が可能となる。
なお、記録ヘッド100の製造時に、インクを充填した状態で発熱抵抗層7に電圧を印加させて保護膜10の陽極酸化を生じさせてもよい。これにより、製造段階で陽極酸化が起きる可能性のある記録素子基板1100が搭載された記録ヘッド100に搭載された複数の記録素子基板1100の保護膜10では陽極酸化が生じる。一方で、陽極酸化が起きる可能性のある記録素子基板1100が搭載されていない記録ヘッド100では陽極酸化は生じない。その後、投入駆動条件を測定し、最適な駆動吐出エネルギーをEEPROM等に書き込んでおき、記録装置本体に装着後には最適な駆動吐出エネルギーで使用することで、陽極酸化の有無に関わらず同等の印字品位を確保できる。
(第2の実施形態)
本発明の液体吐出ヘッドに係る第2の実施形態について、図9を用いて説明する。図9(a)は記録ヘッド100の一部を示す下面図であり、図9(b)は記録ヘッド100の一部を示す斜視図である。
本実施形態では、上述の実施形態と同様に、複数の記録素子基板1100に設けられた保護膜10が電気的に接続された構成となっている。
また、記録素子基板1100において、保護膜10は少なくとも電気熱変換素子14に対応する上部に設けられている。上述の実施形態とは保護膜10のパターンが異なっているが、上述の実施形態と同様に、1つの記録素子基板1100内では保護膜10が電気的に接続されている。
ここで、本実施形態では、隣接する記録素子基板1100の保護膜10同士の電気的接続を行うために、隣接した記録素子基板1100の電極端子1103同士がワイヤボンディング等によりワイヤ21で直接接続されている。
本実施形態では、特に、電気配線基板1300に配線20を配置するスペースが設けられない場合や複数の記録素子基板を密に配置する必要がある場合に有効である。
(第3の実施形態)
本発明の液体吐出ヘッドに係る第2の実施形態について、図10を用いて説明する。図10(a)は記録ヘッド100の一部を示す下面図であり、図10(b)は記録ヘッド100の一部を示す斜視図である。
本実施形態では、上述の実施形態と同様に、複数の記録素子基板1100に設けられた保護膜10が電気的に接続された構成となっている。
また、記録素子基板1100において、保護膜10は少なくとも電気熱変換素子14に対応する上部に設けられている。本実施形態では、図10(a)に示すように、1つのインク供給口1101の周囲に設けられた保護膜10は、記録素子基板1100内では電気的に接続されていない構成となっている。
ここで、本実施形態では、記録素子基板1100内では電気的に接続されていない保護膜10のそれぞれが電極端子1103に接続されている。この電極端子1103と電気配線基板1300はワイヤボンディング等により電気的に接続されている。また、隣接する記録素子基板1100の電極端子1103同士は、電気配線基板1300内の配線20を介して電気的に接続されている。このようにして、複数の記録素子基板1100内に設けられた保護膜10が電気的に接続されている。
なお、本実施形態では、記録素子基板1100の電極端子1103が設けられた外縁よりも外側に配線20やワイヤ21が配置され、隣接する記録素子基板1100の間には配線20やワイヤ21が配置されていない構成となっている。すなわち、記録素子基板1100の配列方向に交差する方向における記録素子基板1100の外側に設けられた配線20を介して電極端子1103同士が電気的に接続されている。本実施形態は、記録素子基板1100の配列方向において隣接する記録素子基板1100をより密に配置する必要がある場合に有効である。
なお、保護膜10の状態、すなわち保護膜10における陽極酸化の発生の有無を検知する手段を記録ヘッド100や記録装置3000に搭載してもよい。検知の方法としては、吐出に要する最低吐出エネルギーを定期的に測定したり、電気熱変換素子14に電圧を印加した際の電流リーク値を検出したり、保護膜10の光学的な反射光の差異を検査する、等の方法が挙げられる。陽極酸化を検知する手段による検知結果に応じて、電気熱変換素子14で発生させる駆動吐出エネルギーを制御する制御手段によって、陽極酸化が発生した保護膜10に対応する電気熱変換素子14で発生させる駆動吐出エネルギーを制御する。これによって陽極酸化の開始前後の色相の変化を防止することも可能となる。
なお、上述の実施形態ではフルライン型の記録ヘッド100について説明したが、本発明はこれに限定されず、複数の記録素子基板1100を備える記録ヘッド100に適用可能である。
10 耐キャビテーション膜(導電性保護膜)
14 電気熱変換素子(エネルギー発生素子)
100 インクジェット記録ヘッド(液体吐出ヘッド)
1100 記録素子基板(液体吐出ヘッド用基板)

Claims (10)

  1. 液体を吐出するためのエネルギーを発生するエネルギー発生素子と、
    少なくとも前記エネルギー発生素子を覆う位置に設けられた導電性保護膜と、
    を有する複数の液体吐出ヘッド用基板を備えた液体吐出ヘッドにおいて、
    前記複数の液体吐出ヘッド用基板の前記導電性保護膜が互いに電気的に接続されていることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 前記複数の液体吐出ヘッド用基板の前記導電性保護膜は、前記液体吐出ヘッド用基板に設けられた電極端子を介して電気的に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  3. 前記液体吐出ヘッド用基板は、複数の前記エネルギー発生素子と、前記複数のエネルギー発生素子を覆う前記導電性保護膜を有し、
    前記導電性保護膜は前記液体吐出ヘッド用基板の内部において電気的に接続されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液体吐出ヘッド。
  4. 前記液体吐出ヘッド用基板は、複数の前記エネルギー発生素子と、前記複数のエネルギー発生素子を覆う複数の前記導電性保護膜を有し、
    前記複数の導電性保護膜は前記液体吐出ヘッド用基板の外部において互いに電気的に接続されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液体吐出ヘッド。
  5. 前記液体吐出ヘッドは、前記電極端子と電気的に接続される配線を備えた電気配線基板を有し、
    前記複数の液体吐出ヘッド用基板の前記導電性保護膜は、前記配線を介して電気的に接続されていることを特徴とする請求項2に記載の液体吐出ヘッド。
  6. 前記複数の液体吐出ヘッド用基板の前記導電性保護膜は、前記複数の液体吐出ヘッド用基板の前記電極端子がワイヤボンディングで直接接続されることで電気的に接続されていることを特徴とする請求項2に記載の液体吐出ヘッド。
  7. 前記複数の液体吐出ヘッド用基板の配列方向に交差する方向における前記液体吐出ヘッド用基板の外側に設けられた前記配線を介して、前記電極端子同士が電気的に接続されていることを特徴とする請求項5に記載の液体吐出ヘッド。
  8. 前記導電性保護膜はタンタルを含むことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッド。
  9. 前記エネルギー発生素子と前記導電性保護膜との間に絶縁膜を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッド。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッドと、
    前記導電性保護膜の状態に基づいて、前記エネルギー発生素子で発生させるエネルギーを制御する制御手段と、
    を有する液体吐出装置。
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