JP2015052651A - 定着装置、画像形成装置及び定着処理制御方法 - Google Patents

定着装置、画像形成装置及び定着処理制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】温度維持用のACヒータ及び定着用のDCヒータを備える定着装置において、印刷処理中に定着ローラの温度を維持しつつ、フリッカの発生を低減させること。【解決手段】定着装置の動作中において常に温度維持用のACヒータに電力を供給するとともに、定着ローラの温度が画像を定着可能な定着温度よりも低い制御温度になるようACヒータへの電力の供給を制御し、用紙において定着させるべき画像が存在する画像領域に対する定着処理以外においては、定着ローラの温度が定着温度よりも低く制御温度よりも高い基準温度になるよう定着用のDCヒータへの電力の供給を制御し、画像領域に対する定着処理においては、定着ローラの温度が定着温度になるようDCヒータへの電力の供給を制御する。【選択図】図7

Description

本発明は、定着装置、画像形成装置及び定着処理制御方法に関し、特に、定着処理のための温度制御に関する。
近年、情報の電子化が推進される傾向にあり、電子化された情報の出力に用いられるプリンタやファクシミリ及び書類の電子化に用いるスキャナ等の画像処理装置は欠かせない機器となっている。このような画像処理装置は、撮像機能、画像形成機能及び通信機能等を備えることにより、プリンタ、ファクシミリ、スキャナ、複写機として利用可能なMFP(Multi Function Peripheral:複合機)として構成されることが多い。
このような画像処理装置のうち、電子化された書類の出力に用いられる画像形成装置においては、電子写真方式の画像形成装置が広く用いられている。電子写真方式の画像形成装置においては、感光体を露光することにより静電潜像を形成し、トナー等の顕色剤を用いてその静電潜像を現像してトナー画像を形成し、そのトナー画像を用紙に転写し、その用紙に熱及び圧力を加えることによりトナーを溶融させて用紙に定着させることによって紙出力を行う。
このような電子写真方式の画像形成装置において、用紙に対するトナー定着処理を行うための定着ローラには、AC(Alternating Current)ヒータ及びDC(Direct Current)ヒータが備えられているものがある。DCヒータは、用紙において定着させるべきトナー画像が存在する画像領域に密着する定着ローラの領域の温度を、用紙のトナーを溶融定着可能な温度(以降、「定着温度」とする)にするために定着ローラを加熱する定着用ヒータである。ACヒータは、用紙において定着させるべきトナー画像が存在しない非画像領域に密着する定着ローラの領域や、複数の用紙に印刷する場合の用紙と用紙との間における定着ローラの領域の温度を、DCヒータによる定着ローラの加熱により定着温度に達しやすくするよう予め定められた温度(以降、「基準温度」とする)に維持しておくために定着ローラを加熱する温度維持用ヒータである。
このようなACヒータに電力を供給する電源の入力電圧が変動してACヒータの出力電力が変動することにより、定着ローラの温度が基準温度よりも高くなることがあり、その場合は、ACヒータの電源をオフにして定着ローラの温度が下がるようにし、それにより温度が下がりすぎた場合は、電源を再度オンにして定着ローラの温度が基準温度になるように定着ローラを加熱する。このように、ACヒータの電源のオン/オフを繰り返すことにより、定着温度にまで加熱する場合以外において定着ローラの温度が基準温度になるようACヒータの出力が制御されている。
また、定着ローラに出力電力が異なるメインヒータ及びサブヒータ(メインヒータ出力電力がサブヒータの出力電力よりも高いとする)を備え、定着ローラが目標温度に昇温してから定着処理工程が開始されるまでの待機工程において、点灯(電源オン)時間の消灯(電源オフ)時間に対する比率(点灯率)に基づいてサブヒータの電源のオン/オフを繰り返すことにより、定着ローラの目標温度を維持する方法が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
しかしながら、上述のように温度維持用ヒータであるACヒータの電源のオン/オフを繰り返すと、突入電流が発生しやすくなり、突入電流の影響により出力電力の大幅な変動が生じフリッカが悪化する場合がある。また、特許文献1に開示された技術においても、点灯率に基づいてサブヒータの電源のオン/オフが繰り返されるので、同様の問題が起こり得る。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、温度維持用のACヒータ及び定着用のDCヒータを備える定着装置において、印刷処理中に定着ローラの温度を維持しつつ、フリッカの発生を低減させることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、定着部により記録媒体に画像を定着させる定着装置であって、電力を供給することにより発熱し、前記記録媒体において定着させるべき画像が存在する画像領域に対して定着処理を行う際に、前記定着部の温度が前記画像領域に画像を定着可能な定着温度になるよう前記定着部を加熱する定着用加熱部と、電力を供給することにより発熱し、前記定着部の温度が予め定められた温度であって前記定着温度よりも低い制御温度に維持されるよう前記定着部を加熱する温度維持用加熱部と、前記温度維持用加熱部への交流電力の供給を制御する温度維持用電力制御部と、前記定着用加熱部への直流電力の供給を制御する定着用加電力制御部とを含み、前記温度維持用電力制御部は、前記定着装置の動作中において常に前記温度維持用加熱部に電力を供給するとともに、前記定着部の温度が前記制御温度になるよう前記温度維持用加熱部への電力の供給を制御し、前記定着用電力制御部は、前記画像領域に対する定着処理以外においては、前記定着部の温度が前記定着温度よりも低く前記制御温度よりも高い基準温度になるよう前記定着用加熱部への電力の供給を制御し、前記画像領域に対する定着処理においては、前記定着部の温度が前記定着温度になるよう前記定着用加熱部への電力の供給を制御することを特徴とする。
また、本発明の他の態様は、画像形成装置であって、本発明の一態様を示す上記定着装置を含む。
また、本発明の更に他の態様は、定着部により記録媒体に画像を定着させる定着装置における定着処理制御方法であって、前記定着装置は、電力を供給することにより発熱し、前記記録媒体において定着させるべき画像が存在する画像領域に対して定着処理を行う際に、前記定着部の温度が前記画像領域に画像を定着可能な定着温度になるよう前記定着部を加熱する定着用加熱部と、電力を供給することにより発熱し、前記定着部の温度が予め定められた温度であって前記定着温度よりも低い制御温度に維持されるよう前記定着部を加熱する温度維持用加熱部とを含み、前記定着装置の動作中において常に前記温度維持用加熱部に交流電力を供給するとともに、前記定着部の温度が前記制御温度になるよう前記温度維持用加熱部への交流電力の供給を制御し、前記画像領域に対する定着処理以外においては、前記定着部の温度が前記定着温度よりも低く前記制御温度よりも高い基準温度になるよう前記定着用加熱部への直流電力の供給を制御し、前記画像領域に対する定着処理においては、前記定着部の温度が前記定着温度になるよう前記定着用加熱部への直流電力の供給を制御することを特徴とする。
本発明によれば、温度維持用のACヒータ及び定着用のDCヒータを備える定着装置において、印刷処理中に定着ローラの温度を維持しつつ、フリッカの発生を低減させることができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置の機能構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るプリントエンジンの構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る定着装置の構成を示す図である。 定着装置へ搬送される用紙に対する従来の加熱態様を示す図である。 本発明の実施形態に係るエンジン制御部の機能構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る定着ローラに対する温度制御動作例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る定着装置へ搬送される用紙に対する加熱態様を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。本実施形態においては、複合機(MFP:Multi Function Peripheral)としての画像形成装置を例として説明する。本実施形態に係る画像形成装置は、電子写真方式による画像形成装置であり、温度維持用のACヒータ及び定着用のDCヒータを備える定着装置を有する。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態に係る画像形成装置1は、一般的なサーバやPC(Personal Computer)等の情報処理端末と同様の構成に加えて、画像形成を実行するエンジンを有する。即ち、本実施形態に係る画像形成装置1は、CPU(Central Processing Unit)10、RAM(Random Access Memory)11、ROM(Read Only Memory)12、エンジン13、HDD(Hard Disk Drive)14及びI/F15、PSU(Power Supply Unit)18がバス19を介して接続されている。また、I/F15にはLCD(Liquid Crystal Display)16及び操作部17が接続されている。
CPU10は演算手段であり、画像形成装置1全体の動作を制御する。RAM11は、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、CPU10が情報を処理する際の作業領域として用いられる。ROM12は、読み出し専用の不揮発性記憶媒体であり、ファームウェア等のプログラムが格納されている。エンジン13は、画像形成装置1において実際に画像形成を実行する機構である。
HDD14は、情報の読み書きが可能な不揮発性の記憶媒体であり、OS(Operating System)や各種の制御プログラム、アプリケーション・プログラム等が格納されている。I/F15は、バス19と各種のハードウェアやネットワーク等を接続し制御する。LCD16は、ユーザが画像形成装置1の状態を確認するための視覚的ユーザインタフェースである。操作部17は、キーボードやマウス等、ユーザが画像形成装置1に情報を入力するためのユーザインタフェースである。PSU18は、電力供給装置であり、後述する温度維持用ヒータ及び定着用ヒータに対して電力を供給する。
このようなハードウェア構成において、ROM12やHDD14若しくは図示しない光学ディスク等の記録媒体に格納されたプログラムがRAM11に読み出され、CPU10の制御に従って動作することにより、ソフトウェア制御部が構成される。このようにして構成されたソフトウェア制御部と、ハードウェアとの組み合わせによって、本実施形態に係る画像形成装置1の機能を実現する機能ブロックが構成される。
次に、図2を参照して、本実施形態に係る画像形成装置1の機能構成について説明する。図2は、本実施形態に係る画像形成装置1の機能構成を示すブロック図である。図2に示すように、本実施形態に係る画像形成装置1は、コントローラ100、ADF(Auto Documennt Feeder:原稿自動搬送装置)110、スキャナユニット111、排紙トレイ112、ディスプレイパネル113、給紙テーブル114、プリントエンジン2、排紙トレイ115及びネットワークI/F116を有する。
また、コントローラ100は、主制御部101、エンジン制御部130、入出力制御部102、画像処理部103及び操作表示制御部104を有する。図2に示すように、本実施形態に係る画像形成装置1は、スキャナユニット111、プリントエンジン2を有する複合機として構成されている。尚、図2においては、電気的接続を実線の矢印で示しており、用紙の流れを破線の矢印で示している。
ディスプレイパネル113は、画像形成装置1の状態を視覚的に表示する出力インタフェースであると共に、タッチパネルとしてユーザが画像形成装置1を直接操作し若しくは画像形成装置1に対して情報を入力する際の入力インタフェース(操作部)でもある。ネットワークI/F116は、画像形成装置1がネットワークを介して他の機器と通信するためのインタフェースであり、Ethernet(登録商標)やUSB(Universal Serial Bus)インタフェースが用いられる。
コントローラ100は、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって構成される。具体的には、ROM12や不揮発性メモリ並びにHDD14や光学ディスク等の不揮発性記録媒体に格納されたファームウェア等の制御プログラムが、RAM11等の揮発性メモリ(以下、メモリ)にロードされ、CPU10の制御に従って構成されるソフトウェア制御部と集積回路などのハードウェアとによってコントローラ100が構成される。コントローラ100は、画像形成装置1全体を制御する制御部として機能する。
主制御部101は、コントローラ100に含まれる各部を制御する役割を担い、コントローラ100の各部に命令を与える。エンジン制御部130は、プリントエンジン2やスキャナユニット111等を制御若しくは駆動する駆動手段としての役割を担う。また、エンジン制御部130は、プリントエンジン2に含まれる定着装置における温度維持用ヒータ及び定着用ヒータを制御する機能を含む。エンジン制御部130の詳細な機能については後に詳述する。
入出力制御部102は、ネットワークI/F116を介して入力される信号や命令を主制御部101に入力する。また、主制御部101は、入出力制御部102を制御し、ネットワークI/F116を介して他の機器にアクセスする。
画像処理部103は、主制御部101の制御に従い、入力された印刷ジョブに含まれる印刷情報に基づいて描画情報を生成する。この描画情報とは、画像形成部であるプリントエンジン2が画像形成動作において形成すべき画像を描画するための情報である。また、印刷ジョブに含まれる印刷情報とは、PC等の情報処理装置にインストールされたプリンタドライバによって画像形成装置1が認識可能な形式に変換された画像情報である。操作表示制御部104は、ディスプレイパネル113に情報表示を行い若しくはディスプレイパネル113を介して入力された情報を主制御部101に通知する。
画像形成装置1がプリンタとして動作する場合は、まず、入出力制御部102がネットワークI/F116を介して印刷ジョブを受信する。入出力制御部102は、受信した印刷ジョブを主制御部101に転送する。主制御部101は、印刷ジョブを受信すると、画像処理部103を制御して、印刷ジョブに含まれる印刷情報に基づいて描画情報を生成させる。
画像処理部103によって描画情報が生成されると、エンジン制御部130は、生成された描画情報に基づき、給紙テーブル114から搬送される用紙に対して画像形成を実行する。即ち、プリントエンジン2が画像形成部として機能する。プリントエンジン2によって画像形成が施された文書は排紙トレイ115に排紙される。
画像形成装置1がスキャナとして動作する場合は、ユーザによるディスプレイパネル113の操作若しくはネットワークI/F116を介して外部のPC等から入力されるスキャン実行指示に応じて、操作表示制御部104若しくは入出力制御部102が主制御部101にスキャン実行信号を転送する。主制御部101は、受信したスキャン実行信号に基づき、エンジン制御部130を制御する。
エンジン制御部130は、ADF110を駆動し、ADF110にセットされた撮像対象原稿をスキャナユニット111に搬送する。また、エンジン制御部130は、スキャナユニット111を駆動し、ADF110から搬送される原稿を撮像する。また、ADF110に原稿がセットされておらず、スキャナユニット111に直接原稿がセットされた場合、スキャナユニット111は、エンジン制御部130の制御に従い、セットされた原稿を撮像する。即ち、スキャナユニット111が撮像部として動作する。
撮像動作においては、スキャナユニット111に含まれるCCD等の撮像素子が原稿を光学的に走査し、光学情報に基づいて生成された撮像情報が生成される。エンジン制御部130は、スキャナユニット111が生成した撮像情報を画像処理部103に転送する。画像処理部103は、主制御部101の制御に従い、エンジン制御部130から受信した撮像情報に基づき画像情報を生成する。画像処理部103が生成した画像情報はHDD14等の画像形成装置1に装着された記憶媒体に保存される。即ち、スキャナユニット111、エンジン制御部130及び画像処理部103が連動して、原稿読み取り部として機能する。
画像処理部103によって生成された画像情報は、ユーザの指示に応じてそのままHDD14等に格納され若しくは入出力制御部102及びネットワークI/F116を介して外部の装置に送信される。即ち、ADF110及びエンジン制御部130が画像入力部として機能する。
また、画像形成装置1が複写機として動作する場合は、エンジン制御部130がスキャナユニット111から受信した撮像情報若しくは画像処理部103が生成した画像情報に基づき、画像処理部103が描画情報を生成する。その描画情報に基づいてプリンタ動作の場合と同様に、エンジン制御部130がプリントエンジン2を駆動する。
次に、プリントエンジン2の構成を、図3を参照して説明する。図3に示すように、本実施形態に係るプリントエンジン2は、無端状移動手段である搬送ベルト201に沿って各色の感光体ドラム202Y、202M、202C、202K(以降、総じて感光体ドラム202とする)が並べられた構成を備えるものであり、所謂タンデムタイプといわれるものである。すなわち、給紙テーブル114から給紙される用紙(記録媒体の一例)に転写するための中間転写画像が形成される中間転写ベルトである搬送ベルト201に沿って、この搬送ベルト201の搬送方向の上流側から順に、複数の感光体ドラム202Y、202M、202C、202Kが配列されている。
各色の感光体ドラム202の表面においてトナーにより現像された各色の画像が、搬送ベルト201に重ね合わせられて転写されることによりフルカラーの画像が形成される。そのようにして搬送ベルト201上に形成されたフルカラー画像は、図中に破線で示す用紙の搬送経路と最も接近する位置において、転写ローラ203の機能により、経路上を搬送されてきた用紙の紙面上に転写される。
紙面上に画像が形成された用紙は更に搬送され、定着装置3にて画像を定着させた後、排紙トレイ115に排出される。また、両面印刷の場合、片面上に画像が形成されて定着された用紙は反転パス204に搬送され、反転された上で再度転写ローラ203の転写位置に搬送される。
次に、本実施形態に係る定着装置3について説明する。図4は、本実施形態に係る定着装置3の構成を例示する図である。図4に示すように、本実施形態に係る定着装置3は、定着ローラ301、加圧ローラ302、温度維持用ヒータ303、定着用ヒータ304及び温度測定器305を含む。
定着ローラ(定着部)301の内部には、温度維持用ヒータ303及び定着用ヒータ304が配置されている。温度維持用ヒータ303は、定着ローラ301を予め定められた温度になるよう加熱するACヒータである。定着用ヒータ304は、定着ローラ301を、温度維持用ヒータ303により維持されている温度からさらに昇温させて、定着ローラ301に密着する用紙にトナーが溶融定着可能な温度になるよう加熱するDCヒータである。
これらのヒータは、PSU18から電力が供給されて発熱することにより、定着ローラ301を加熱する。すなわち、温度維持用ヒータ303は、電力を供給することにより発熱し、定着ローラ301を加熱する温度維持用加熱部であり、定着用ヒータ304は、電力を供給することにより発熱し、定着ローラ301を加熱する定着用加熱部である。温度測定器305は、サーモパイルアレイ等であり、定着ローラ301の温度を測定する。
エンジン制御部130は、画像処理部103から入力された描画情報及び温度測定器305により測定された温度情報に基づいて、温度維持用ヒータ303及び定着用ヒータ304による定着ローラ301の加熱処理を制御する。このようにエンジン制御部130に制御された温度維持用ヒータ303及び定着用ヒータ304により加熱された定着ローラ301を介して、トナー画像が転写されて定着装置3に搬送された用紙が加熱されるとともに、加圧ローラ302により圧力が加えられることで、用紙に転写されたトナー画像が定着する。
ここで、このような定着装置3へ搬送される用紙に対する従来の加熱態様を説明する。図5は、定着装置3へ搬送される用紙に対する従来の加熱態様を例示する図である。図5に示すように、例えば、定着用ヒータ304は、紙面上に画像が形成された用紙の搬送方向に垂直な定着ローラ301の幅方向、すなわち用紙の主走査方向に並設された複数(図5においては8個)の加熱素子から構成されるものとする。複数の加熱素子それぞれは、定着ローラ301を独立して局所的に加熱可能であり、エンジン制御部130は、画像処理部103から入力された描画情報に基づいて、複数の加熱素子それぞれを個別に制御する。
この場合、定着ローラ301は、用紙の搬送方向(図5に示す矢印方向)に直交する方向において、8個の加熱素子がそれぞれ加熱可能な8個の領域に分割されて、定着用ヒータ304の各加熱素子により加熱される。すなわち、図5に示すように、搬送される用紙は、定着ローラ301の8個の領域に合わせて、主走査方向において8個の領域A〜Hに分割されることになる。
このように分割された各領域は、描画情報に基づいて、転写されたトナー画像が存在する領域(以降、「画像領域」とする)とトナー画像が存在しない領域(以降、「非画像領域」とする)とに分類することができる。例えば、図5に示した用紙においては、斜線でハッチングされた領域を画像領域、それ以外の領域を非画像領域に分類することができる。
エンジン制御部130は、描画情報に基づいて、上述のように用紙の分割領域を画像領域及び非画像領域に分類し、定着ローラ301に密着する用紙の領域が非画像領域に分類されている場合、定着ローラ301の温度が予め定められた温度(以降、「基準温度」とする)を維持するよう温度維持用ヒータ303を制御する。また、エンジン制御部130は、定着ローラ301に密着する用紙の領域が画像領域に分類されている場合、その領域に対応する定着ローラ301の領域の温度が、トナー溶融定着可能な温度(以降、「定着温度」とする)になるよう定着用ヒータ304のこの領域に対応する加熱素子を制御する。
例えば、図5には、温度測定器305により測定された用紙の領域Dに対応する定着ローラ301の領域の温度が示されている。図5に示すように、用紙の領域Dにおいては、搬送されている2枚の用紙にそれぞれ3箇所の画像領域が存在する。これらの画像領域が定着ローラ301に密着したタイミングで、図5に示すように定着用ヒータ304の用紙の領域Dに対応する加熱素子がオンにされ、用紙の領域Dに対応する定着ローラ301の領域の温度が定着温度へ昇温されている。なお、用紙の領域D以外の領域では、図5に示した搬送されている2枚の用紙にそれぞれ存在する1箇所の画像領域が定着ローラ301に密着したタイミングで、用紙の各領域に対応する定着用ヒータ304の各加熱素子がオンにされ、用紙の各領域に対応する定着ローラ301の領域の温度が同様に定着温度へ昇温される。また、以下、上述のように定着用ヒータ304の各加熱素子により定着ローラ301の対応する領域を加熱する場合であっても、単に定着用ヒータ304により定着ローラ301を加熱すると記載する場合があるが、実際には各加熱素子により定着ローラ301の各領域を加熱しているものとする。
上述したように、非画像領域が定着ローラ301に密着したタイミングでは、定着ローラ301の温度が基準温度を維持するように、温度維持用ヒータ303が制御されている。その際、温度維持用ヒータ303に電力を供給しているPSU18からの入力電圧が変動すると、温度維持用ヒータ303の出力電力が変動し、発熱量にも変動が生じる。例えば、図5に示すように、基準温度を維持する場合において、温度維持用ヒータ303の電源をオンにしていると、基準温度よりも温度が上昇していく場合がある。基準温度よりも温度が上昇すると、温度維持用ヒータ303の電源をオフにして定着ローラ301を加熱しないようにすることで、温度が下降し基準温度へと近づく。また、温度維持用ヒータ303の電源をオフにしていると、今度は基準温度よりも温度が下降していくので、温度維持用ヒータ303の電源を再度オンにして、基準温度に近づくよう定着ローラ301を加熱する。
このように、従来は、エンジン制御部130は、温度維持用ヒータ303の電源のオン/オフを繰り返して、定着ローラ301の温度を基準温度に維持するように制御している。なお、図5に示すように、複数の用紙が印刷される場合、用紙と用紙との間(以降、「紙間」とする)、すなわち印刷中に定着ローラ301に用紙が密着していないタイミングにおいても、非画像領域における温度維持用ヒータ303の制御と同様の制御がなされている。
しかしながら、温度維持用ヒータ303であるACヒータは、電源のオン/オフによる突入電流が発生しやすいので、上述した従来の制御では、温度維持用ヒータ303の電源のオン/オフを繰り返すことにより発生する突入電流の影響でフリッカが悪化する場合がある。本実施形態に係る要旨は、このような定着装置において、定着ローラ301の温度を予め定められた温度に維持しつつ、フリッカの発生を低減させることにある。以下、本実施形態に係る構成として、エンジン制御部130の機能のうち定着ローラ301の温度制御に係る機能構成を説明する。
図6は、本実施形態に係るエンジン制御部130の機能のうち定着ローラ301の温度制御に係る機能構成を例示する図である。図6に示すように、本実施形態に係るエンジン制御部130は、温度維持用ヒータ制御部131、温度測定部132及び定着用ヒータ制御部133を含む。
温度維持用ヒータ制御部131は、主制御部101からの画像形成命令を受けると、温度維持用ヒータ303の電源をオンにして、定着ローラ301の温度が基準温度よりも予め定められた温度低い温度(以降、「制御温度」とする)を維持するよう温度維持用ヒータ303の出力を制御する。すなわち、温度維持用ヒータ制御部131は、温度維持用ヒータ303であるACヒータへの交流電力の供給を制御する温度維持用電力制御部として機能する。基準温度よりも予め定められた温度低い温度とは、例えば、基準温度から定着用ヒータ304の最小出力で上げられる温度を引いた温度である。温度維持用ヒータ制御部131は、主制御部101から受けた画像形成命令に基づく画像形成処理が終了するまで(すなわち、定着装置3の動作中等)、温度維持用ヒータ303の電源をオンに維持し続ける。
温度測定部132は、温度測定器305を用いて、定着ローラ301の温度を測定して、定着用ヒータ制御部133に対して出力する。定着用ヒータ制御部133は、画像処理部103から入力された描画情報及び温度測定部132から入力された定着ローラ301の温度情報に基づいて、定着ローラ301の温度が所望の温度となるよう定着用ヒータ304の出力を制御する。
具体的には、定着用ヒータ制御部133は、入力された描画情報に基づいて、画像が転写された用紙における領域を画像領域と非画像領域とに分類する。定着用ヒータ制御部133は、定着用ヒータ304の電源をオンにして(すでにオンである場合はオンのままにしておき)、画像領域が定着ローラ301に密着するタイミングで、定着ローラ301の温度が入力された温度情報が示す温度から定着温度に昇温させるよう定着用ヒータ304の出力を制御する。
また、定着用ヒータ制御部133は、画像領域が定着ローラ301に密着するタイミング以外においては、定着ローラ301の温度が基準温度に維持されるよう定着用ヒータ304を制御する。すなわち、定着用ヒータ制御部133は、定着用ヒータ304であるDCヒータへの直流電力の供給を制御する定着用電力制御部として機能する。上述したように、温度維持用ヒータ303は、温度維持用ヒータ制御部131からの制御により、画像形成処理中は定着ローラ301の温度が基準温度よりも低い制御温度になるよう電源がオンにされたまま維持されている。そのため、定着用ヒータ304により、定着ローラ301の温度を制御温度から基準温度へ昇温させて、基準温度を維持する。
また本実施形態においても、従来の場合と同様、PSU18からの入力電圧が変動することにより、温度維持用ヒータ303の出力電力が変動して、定着ローラ301の温度が基準温度よりも高くなる場合があり得る。温度測定部132から入力された温度情報が示す温度が基準温度よりも高い場合、定着用ヒータ制御部133は、定着用ヒータ304の電源をオフにして(電力の供給を停止して)定着ローラ301の温度を下降させて基準温度に近づけ、基準温度よりも低くなった場合は、定着用ヒータ304の電源を再度オンにして(電力の供給を再開して)定着ローラ301の温度を昇温させて基準温度に近づける。なお、定着用ヒータ304はDCヒータであり、ACヒータである温度維持用ヒータ303よりも突入電流が発生しにくいので、定着用ヒータ304の電源のオン/オフを繰り返しても突入電流の影響を受けにくい。
次に、本実施形態に係る画像形成装置1における定着装置3の画像形成処理時の定着ローラ301に対する温度制御動作例を、図7を参照して説明する。図7は、本実施形態に係る定着装置3の画像形成処理時の定着ローラ301に対する温度制御動作例を示すフローチャートである。図7に示すように、主制御部101から画像形成命令を受けると、温度維持用ヒータ制御部131は、温度維持用ヒータ303の電源をオンにして、定着ローラ301の温度が制御温度となるよう温度維持用ヒータ303の出力を制御する(S700)。
温度維持用ヒータ303が制御されると、定着用ヒータ制御部133は、定着用ヒータ304の電源をオンにして、定着ローラ301の温度が基準温度となるよう定着用ヒータ304の出力を制御する(S701)。定着ローラ301の温度が基準温度となると、定着用ヒータ制御部133は、画像処理部103から入力された描画情報に基づいて、画像形成処理される用紙の領域を画像領域と非画像領域とに分類し、定着ローラ301に密着している用紙の領域が画像領域である場合(S702/YES)、オンになっている定着用ヒータ304の出力を、定着ローラ301の温度が定着温度となるよう制御する(S703)。
そして、画像領域における定着処理が完了すると、定着用ヒータ制御部133は、定着用ヒータ304をオフにする(S704)。これにより、定着用ヒータ304による定着ローラ301の加熱がなくなるので、定着ローラ301の温度は定着温度から下降していく。
例えば、図8に示すように、搬送される2枚の用紙の領域Dにはそれぞれ3箇所の画像領域があり、これらの画像領域が定着ローラ301に密着するタイミングで、定着用ヒータ制御部133は、オンになっている定着用ヒータ304の出力を、定着ローラ301の温度が基準温度から定着温度に昇温するよう制御している。また、画像領域における定着処理が完了すると、図8に示すように、定着用ヒータ制御部133により定着用ヒータ304の電源がオフされることで、定着ローラ301の温度が定着温度から下降していく。
一方、定着ローラ301に密着している用紙の領域が画像領域以外であって(S702/NO)、温度測定部132から入力された温度情報が示す温度が基準温度よりも所定温度よりも低い場合(S705/YES)、定着用ヒータ制御部133は、定着用ヒータ304の電源をオンにし(すでにオンの場合はそのままオンにしておき)、定着ローラ301の温度が基準温度になるよう定着用ヒータ304の出力を制御する(S706)。なお、温度測定部132により測定された温度が基準温度よりも低くなるのは、PSU18からの入力電圧の変動や画像領域の定着処理後に定着用ヒータ304がオフにされたことによるものである。
一方、定着ローラ301に密着している用紙の領域が画像領域以外であって(S702/NO)、温度測定部132から入力された温度情報が示す温度が基準温度よりも所定温度よりも高い場合(S705/NO、S707/YES)、定着用ヒータ制御部133は、定着用ヒータ304の電源をオフにする(S708)。これにより、定着ローラ301の温度は下降していく。なお、温度測定部132により測定された温度が基準温度よりも高くなるのは、PSU18からの入力電圧の変動によるものである。
一方、定着ローラ301に密着している用紙の領域が画像領域以外であって(S702/NO)、定着ローラ301の温度が基準温度に維持されている場合(S705/NO、S707/NO)、定着用ヒータ制御部133は、定着用ヒータ304の現在の状態で維持する。
例えば、図8に示すように、画像領域以外で定着ローラ301の温度が基準温度よりも高くなっているタイミングで、定着用ヒータ304の電源がオフにされている。また、図8に示すように、画像領域以外で定着ローラ301の温度が基準温度よりも低くなっているタイミングで、定着用ヒータ304の電源がオンにされている。また、図8に示すように、画像領域以外で定着ローラ301の温度が基準温度に維持されている場合は、定着用ヒータ304の状態が維持されたままになっている。
定着ローラ301に密着している用紙の領域における定着ローラ301の温度制御処理を行った定着用ヒータ制御部133は、画像形成命令に基づく画像形成処理において定着処理対象の用紙の領域がすべて処理されるまで(S709/NO)、S702からS708までの処理を繰り返す(S709/YES)。
このように、本実施形態においては、図8に示すように、ACヒータである温度維持用ヒータ303の電源はオンのまま維持され、DCヒータである定着用ヒータ304の電源のオン/オフにより、定着ローラ301の温度が基準温度に維持されるとともに、画像領域が定着ローラ301に密着するタイミングでは、定着温度に昇温される。そのため、従来の定着用ヒータ制御部133の電源制御に加えて、図8の定着用ヒータ304の電源制御のドットでハッチングされた部分でも制御が行われることになる。
以上説明したように、本実施形態に係る定着装置3においては、画像形成処理中、ACヒータである温度維持用ヒータ303の電源がオンのまま、定着ローラ301の温度が本来維持しておきたい基準温度よりも低い制御温度に維持されるよう温度維持用ヒータ303の出力が制御され、DCヒータである定着用ヒータ304の電源のオン/オフ及び定着用ヒータ304の出力制御により、制御温度から基準温度への昇温及び温度維持、定着温度への昇温が行われる。このように、温度維持用ヒータ303により定着ローラ301の温度が本来維持しておきたい基準温度よりも低い制御温度に維持され、制御温度から基準温度へ昇温させるための加熱を定着用ヒータ304により行う。これにより、PSU18からの入力電圧の変動により定着ローラ301の温度が基準温度よりも高くなった場合に、定着用ヒータ304の電源をオフすることにより温度を下げることができ、温度維持用ヒータ303の電源をオフにする必要はないので再度オンすることによる突入電流の発生を防ぐことが可能になる。また、基準温度を維持するために電源をオン/オフする定着用ヒータ304は、DCヒータであり突入電流の影響を受けにくい。以上のことから、本実施形態によれば、印刷処理中に、定着ローラ301の温度として維持しておきたい温度を維持しつつ、フリッカを低減させることが可能になる。
なお、本実施形態においては、定着用ヒータ304は用紙の主走査方向に並設された複数の加熱素子から構成され、定着ローラ301は定着用ヒータ304の各加熱素子がそれぞれ加熱可能な複数の領域に分割されて、各領域が対応する加熱素子により加熱される場合を例として説明した。しかしながら、これは一例であり、定着用ヒータ304が複数の加熱素子から構成されたものではなく、定着ローラ301に密着する用紙の領域のいずれかに画像領域が存在する場合に、その領域全体が定着用ヒータ304により加熱される態様であってもよい。
また、本実施形態においては、図4に示したように、1つの温度維持用ヒータ303及び1つの定着用ヒータ304が定着ローラ301の内部に配置されて定着ローラ301を加熱する構成を例として説明した。しかしながら、これは一例であり、定着ローラ301の中央部を加熱するための中央加熱用ACヒータ(中央部加熱部)及び定着ローラ301の端部を加熱するための端部加熱用ACヒータ(端部加熱部)等の複数のACヒータを温度維持用ヒータとして配置されてもよい。これにより、定着ローラ301全体の温度を制御温度に効率よく維持することが可能になる。
1 画像形成装置
10 CPU
11 RAM
12 ROM
13 エンジン
14 HDD
15 I/F
16 LCD
17 操作部
18 PSU
19 バス
100コントローラ
101 主制御部
102 入出力制御部
103 画像処理部
104 操作表示制御部
110 ADF
111 スキャナユニット
112 排紙トレイ
113 ディスプレイパネル
114 給紙テーブル
115 排紙トレイ
116 ネットワークI/F
130 エンジン制御部
131 温度維持用ヒータ制御部
132 温度測定部
133 定着用ヒータ制御部
2 プリントエンジン
201 搬送ベルト
202、202Y、202M、202C、202K 感光体ドラム
203 転写ローラ
204 反転パス
3 定着装置
301 定着ローラ
302 加圧ローラ
303 温度維持用ヒータ
304 定着用ヒータ
305 温度測定器
特開平11−344896号公報

Claims (6)

  1. 定着部により記録媒体に画像を定着させる定着装置であって、
    電力を供給することにより発熱し、前記記録媒体において定着させるべき画像が存在する画像領域に対して定着処理を行う際に、前記定着部の温度が前記画像領域に画像を定着可能な定着温度になるよう前記定着部を加熱する定着用加熱部と、
    電力を供給することにより発熱し、前記定着部の温度が予め定められた温度であって前記定着温度よりも低い制御温度に維持されるよう前記定着部を加熱する温度維持用加熱部と、
    前記温度維持用加熱部への交流電力の供給を制御する温度維持用電力制御部と、
    前記定着用加熱部への直流電力の供給を制御する定着用電力制御部と
    を含み、
    前記温度維持用電力制御部は、前記定着装置の動作中において常に前記温度維持用加熱部に電力を供給するとともに、前記定着部の温度が前記制御温度になるよう前記温度維持用加熱部への電力の供給を制御し、
    前記定着用電力制御部は、前記画像領域に対する定着処理以外においては、前記定着部の温度が前記定着温度よりも低く前記制御温度よりも高い基準温度になるよう前記定着用加熱部への電力の供給を制御し、前記画像領域に対する定着処理においては、前記定着部の温度が前記定着温度になるよう前記定着用加熱部への電力の供給を制御する
    ことを特徴とする定着装置。
  2. 前記定着用加熱部は、前記記録媒体の予め定められた方向の範囲を複数に分割した分割領域ごとに対応して設けられた複数の加熱素子を含み、前記定着部を前記加熱素子によって加熱し、
    前記定着用電力制御部は、前記分割領域のうち、前記画像領域である領域の温度が前記定着温度になるよう前記加熱素子への電力の供給を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記定着用電力制御部は、前記画像領域に対する定着処理が完了すると、前記定着用加熱部への電力の供給を停止し、前記定着部の温度が前記基準温度よりも低くなった場合に、前記定着用加熱部への電力の供給を再開する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 前記温度維持用電力制御部は、前記定着部の中央部を加熱する中央部加熱部と前記定着部の端部を加熱する端部加熱部とを有する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の定着装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の定着装置を含むことを特徴とする画像形成装置。
  6. 定着部により記録媒体に画像を定着させる定着装置における定着処理制御方法であって、
    前記定着装置は、
    電力を供給することにより発熱し、前記記録媒体において定着させるべき画像が存在する画像領域に対して定着処理を行う際に、前記定着部の温度が前記画像領域に画像を定着可能な定着温度になるよう前記定着部を加熱する定着用加熱部と、
    電力を供給することにより発熱し、前記定着部の温度が予め定められた温度であって前記定着温度よりも低い制御温度に維持されるよう前記定着部を加熱する温度維持用加熱部と
    を含み、
    前記定着装置の動作中において常に前記温度維持用加熱部に交流電力を供給するとともに、前記定着部の温度が前記制御温度になるよう前記温度維持用加熱部への交流電力の供給を制御し、
    前記画像領域に対する定着処理以外においては、前記定着部の温度が前記定着温度よりも低く前記制御温度よりも高い基準温度になるよう前記定着用加熱部への直流電力の供給を制御し、前記画像領域に対する定着処理においては、前記定着部の温度が前記定着温度になるよう前記定着用加熱部への直流電力の供給を制御する
    ことを特徴とする定着処理制御方法。
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