JP2015050369A - 印刷配線板及びその製造方法 - Google Patents

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欽也 石黒
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勝宗 加藤
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Atsushi Fukuda
篤 福田
裕己 渡辺
Hiromi Watanabe
裕己 渡辺
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Abstract

【課題】エッチングの裾引きによって大電流及び放熱用厚肉配線パターン部の回路幅精度が悪くなる問題を解決し、また、大電流及び放熱用厚肉配線パターン部を必要な箇所のみに自由な形状で作製できる印刷配線板を得る。【解決手段】大電流及び放熱用厚肉配線パターン部が樹脂層を貫通する幅広溝部に導体を埋め込んで形成された第1の基板と、少なくとも1つの他の第2の基板をプリプレグを挟んで積層して形成された印刷配線板であって、前記第1の基板の表面に配線パターンが形成されている印刷配線板を製造する。【選択図】図1

Description

本発明は、配線導体に大電流及び放熱用厚肉配線パターン部を使用した大電流及び放熱用印刷配線板及びその製造方法に関する。
大電流及び放熱用印刷配線板で、電源回路などに厚肉の導体が要求される場合には、例えば、特許文献1では、プリント配線板を作製するためのコア材(銅張り積層板)に厚銅タイプのコア材を用いる、もしくは、更にコア材をめっき処理にて銅を厚くして用いることで大電流及び放熱用厚肉配線パターン部を形成した印刷配線板を製造する技術が提案されていた。
また、特許文献2の技術では、厚みが十分にある銅箔(銅板)に、先ず片面のみに回路形成を施す。そして、その銅箔の厚さの半分程度をエッチングして溝を形成する。そして、そのエッチングされた面側を内層側に向けて、プリプレグを挟んで、積層・プレスを施す。次に、その表面側の銅箔を、先にエッチングして形成した溝に至るまでエッチングすることで、厚い回路高さ(銅箔厚)の厚銅コア材を形成した印刷配線板を得る技術が提案されていた。
また、特許文献3の技術では、銅箔に0.3mm〜0.4mmの厚さを持つワイヤーを溶接することにより、必要箇所のみに厚銅と同様な効果をもたらす技術が提案されていた。
特開平8−293659号公報 特開2002−076571号公報 特表2008−529263号公報
しかし、特許文献1の技術及び特許文献2の技術では、使用する銅箔面が非常に厚くなってしまうために、エッチングの裾引きの影響でエッチング工法により細線化した配線パターンを形成することが難しいという問題があった。また、エッチングの裾引きによって大電流及び放熱用厚肉配線パターン部の回路幅精度が悪くなる問題もあった。
特に、特許文献2の技術では、同一銅箔に対し表裏から2回、エッチング処理を行うことになるので、そのようにして形成した大電流及び放熱用厚肉配線パターン部の断面形状がそろばんのコマの様な形状になる。そして、エッチングによる裾引きの目安値が、その導体厚の半分程度あるので、その裾引きによる配線幅の誤差によって、大電流及び放熱用厚肉配線パターン部の電気特性等が安定しない問題があった。また、エッチングの裾引きが導体厚の半分と大きいことによって配線幅の精度が悪いことで、大電流及び放熱用厚肉配線パターン部の位置あわせの精度も悪い問題があった。
ここで、大電流及び放熱用厚肉配線パターン部と同じ銅箔を用い、その銅箔を部分的に薄くして細線の配線パターンを形成することも考えられる。その場合は、大電流及び放熱用厚肉配線パターン部用の厚い銅箔を片側からエッチングし部分的に薄くする事によって行うことができる。しかし、そのエッチングにより銅箔の厚さを精度良く薄くすることが
困難な問題があった。
また、大電流及び放熱用厚肉配線パターン部は、銅箔をエッチングした回路のみで構成し、大電流及び放熱用厚肉配線パターン部を支える補強材が無いため、大電流及び放熱用厚肉配線パターン部を積層・プレスする際の取扱いが難しいことから、その製造歩留りが低くなる問題もあった。
特許文献3の技術では、溶接箇所以外の銅箔とワイヤー間をプリプレグ樹脂で埋め込む必要がある。その際に、その部位の樹脂充填が不十分だとデラミネーション等の不具合を起こす可能性がある問題があった。
また、この樹脂充填部位は微小であるためにドリル加工時のストレスによって、樹脂クラックが発生する恐れがある問題があった。
更に、その工法上の特徴のため、厚銅となるワイヤー部は直線状のみに限定される等、形状の融通性が良くない問題があった。
また、特許文献1から3の技術の何れにおいても、大電流及び放熱用厚肉配線パターン部の厚さが厚いことにより、基板の積層プレスを行う際に、プリプレグ埋め込み性が良くない問題がある。また、積層プレスを行う際に、大電流及び放熱用厚肉配線パターン部の周囲に流れ込む樹脂の流出によって、大電流及び放熱用厚肉配線パターン部の周囲のプリプレグのガラスクロスに樹脂が不足する問題があった、それにより、デラミネーション不良が発生する可能性が大きい問題があった。
また、大電流及び放熱用厚肉配線パターン部の上へプリプレグのガラスクロスが直接に接触する箇所が発生する恐れがある問題があった。それにより、マイグレーション起因の絶縁劣化の可能性が大きい問題があり、また、表面平坦性が悪くなる問題があった。
本発明の課題は、これら従来技術の問題点を解決し、大電流及び放熱用厚肉配線パターン部を有する印刷配線板において、大電流及び放熱用厚肉配線パターン部を必要な箇所のみに自由な形状で作製できる印刷配線板を得ることを課題とする。
本発明は、上記の課題を解決するために、厚肉配線パターン部が樹脂層を貫通する幅広溝部に導体を埋め込んで形成され、前記樹脂層の表面に配線パターンが形成されていることを特徴とする印刷配線板である。
本発明は、これにより、大電流及び放熱用厚肉配線パターン部の断面形状が幅広溝部の形状になり、歪んだ側壁が生じず、大電流及び放熱用厚肉配線パターン部の側壁を垂直に近いきれいな断面形状にできる効果がある。それにより、大電流及び放熱用厚肉配線パターン部の精度を高く形成できる効果がある。
また、本発明は、上記の印刷配線板であって、前記樹脂層と前記厚肉配線パターン部から成る第1の基板と、少なくとも1つの他の第2の基板をプリプレグを挟んで積層して形成されたことを特徴とする印刷配線板である。
また、本発明は、上記の印刷配線板であって、前記厚肉配線パターン部を形成する導体が、前記樹脂層を貫通する幅広溝部に金属めっきを充填して形成されていることを特徴とする印刷配線板である。
また、本発明は、上記の印刷配線板であって、前記厚肉配線パターン部を形成する導体が、前記樹脂層を貫通する幅広溝部に導電性ペーストを充填して形成されていることを特徴とする印刷配線板である。
また、本発明は、樹脂層を貫通する幅広溝部を形成する工程と、前記幅広溝部に導体を埋め込んで厚肉配線パターン部を形成する工程と、前記樹脂層の表面に配線パターンを形成する工程とを含むことを特徴とする印刷配線板の製造方法である。
また、本発明は、第1の基板の樹脂層を貫通する幅広溝部を形成する工程と、前記幅広溝部に導体を埋め込んで厚肉配線パターン部を形成する工程と、前記第1の基板と、少なくとも1つの他の第2の基板をプリプレグを挟んで積層プレスで加熱・加圧して積層基板を形成する工程と、前記第1の基板の表面に配線パターンを形成する工程とを含むことを特徴とする印刷配線板の製造方法である。
また、本発明は、第1の基板の樹脂層を貫通する幅広溝部を形成する工程と、前記幅広溝部に導体を埋め込んで厚肉配線パターン部を形成する工程と、前記第1の基板の表面に配線パターンを形成する工程と、前記第1の基板と、少なくとも1つの他の第2の基板をプリプレグを挟んで積層プレスで加熱・加圧して積層基板を形成する工程とを含むことを特徴とする印刷配線板の製造方法である。
また、本発明は、上記の印刷配線板の製造方法であって、前記幅広溝部を形成する工程が、ルーター加工又はレーザー加工によって前記幅広溝部を形成することを特徴とする印刷配線板の製造方法である。
また、本発明は、上記の印刷配線板の製造方法であって、前記厚肉配線パターン部を形成する工程が前記幅広溝部に金属めっきを充填することで導体を埋め込むことを特徴とする印刷配線板の製造方法である。
また、本発明は、上記の印刷配線板の製造方法であって、前記厚肉配線パターン部を形成する工程が前記幅広溝部に導電性ペーストを充填することで導体を埋め込むことを特徴とする印刷配線板の製造方法である。
本発明によれば、大電流及び放熱用厚肉配線パターン部17の断面形状が幅広溝部15の形状になり、歪んだ側壁が生じず、大電流及び放熱用厚肉配線パターン部17の側壁を垂直に近いきれいな断面形状にできる効果がある。それにより、大電流及び放熱用厚肉配線パターン部17の精度を高く形成できる効果がある。
(a)本発明の印刷配線板の平面図である。(b)本発明の印刷配線板の図1(a)のA−A’部断面図である。 本発明の第1の実施形態の印刷配線板の製造方法を示す側断面図である(その1)。 本発明の第1の実施形態の印刷配線板の製造方法を示す側断面図である(その2)。 本発明の第1の実施形態の印刷配線板の製造方法を示す側断面図である(その3)。 本発明の第2の実施形態の印刷配線板の製造方法を示す側断面図である(その1)。 本発明の第2の実施形態の印刷配線板の製造方法を示す側断面図である(その2)。 本発明の第2の実施形態の印刷配線板の製造方法を示す側断面図である(その3)。 本発明の第3の実施形態の印刷配線板の製造方法を示す側断面図である(その1)。 本発明の第3の実施形態の印刷配線板の製造方法を示す側断面図である(その2)。 本発明の第3の実施形態の印刷配線板の製造方法を示す側断面図である(その3)。 本発明の第3の実施形態の印刷配線板の製造方法を示す側断面図である(その4)。 本発明の第4の実施形態の印刷配線板の製造方法を示す側断面図である(その1)。 本発明の第4の実施形態の印刷配線板の製造方法を示す側断面図である(その2)。 本発明の第4の実施形態の印刷配線板の製造方法を示す側断面図である(その3)。 本発明の第4の実施形態の印刷配線板の製造方法を示す側断面図である(その4)。 本発明の第5の実施形態の印刷配線板の製造方法を示す側断面図である(その1)。 本発明の第5の実施形態の印刷配線板の製造方法を示す側断面図である(その2)。 本発明の第5の実施形態の印刷配線板の製造方法を示す側断面図である(その3)。 本発明の第5の実施形態の印刷配線板の製造方法を示す側断面図である(その4)。
(厚肉配線パターンを有する印刷配線板)
図1(a)に、本発明の印刷配線板の平面図を示す。図1(b)に、図1(a)のA−A’部断面図を示す。
本発明の大電流及び放熱用厚肉配線パターン部17を有する印刷配線板は、図1(a)の平面図と図1(b)の断面図に示すように、コア基材10の樹脂層13の厚さと同じ厚さの大電流及び放熱用厚肉配線パターン部17を有する。その樹脂層13には感光性樹脂層を用いず、厚さが例えば0.06mm以上で0.6mm以下の樹脂層13を用いる。樹脂層13に感光性樹脂層を用いないことで、樹脂層13の絶縁性を高くできるとともに、樹脂層13の機械的強度、剛性を高くできる効果がある。
以下、各実施形態毎に、本発明の大電流及び放熱用厚肉配線パターン部17を有する印刷配線板の製造方法を説明する。
<第1の実施形態>
以下、本発明の第1の実施形態の印刷配線板およびその製造方法を、図2から図4を参照して説明する。
(工程1)
図2(a)のように、両面銅張り樹脂基板のコア基材10を用意する。11は上層の銅層、12は下層の銅層、13は樹脂層(絶縁層)である。コア基材10には、形成すべき
大電流及び放熱用厚肉配線パターン部17の厚さに合わせて、例えば0.06mm以上0.6mmの厚さの樹脂層13を用いる。樹脂層13の材質は、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、液晶ポリマー樹脂等、任意の樹脂を用いることができる。
樹脂層13は補強材を含んでいても良く、ガラス繊維、ガラス不織物、ガラスフィラー、アラミド繊維、アラミド不織物、ポリエステル繊維、シリカフィラー、タルク等、任意に用いることができる。
(工程2)
図2(b)のように、コア基材10の上層の銅層11の上にエッチングレジスト14を形成して被覆する。
(工程3)
図2(c)のように、コア基材10の下層の銅層12を、塩化第二鉄液や塩化第二銅等の薬液により全面エッチングして除去して、コア基材10の下地の樹脂層13を露出させる。
(工程4)
図2(d)のように、エッチングレジスト14を剥離処理によって除去してコア基材10の上層の銅箔11を露出させる。
(変形例1)
なお、変形例1として、工程1から工程4の替りに、片面銅張り樹脂基板を用いても良い。
(工程5)ざぐり加工
図2(e)のように、コア基材10の下側面からレーザー加工あるいはルーター加工によって、樹脂層13を上層の銅層11に至るまで除去するざぐり加工を行って幅広溝部15を形成する。その幅広溝部15の形状は、その印刷配線板が必要とする大電流及び放熱用厚肉配線パターン部17の形状に合わせて、レーザー加工あるいはルーター加工によって形成する。
工程5でルーター加工やレーザー加工によって幅広溝部15を形成し、その幅広溝部15に後の工程9で銅めっきを充填して大電流及び放熱用厚肉配線パターン部17を形成するので、大電流及び放熱用厚肉配線パターン部17の断面形状が幅広溝部15の形状になる。それにより、大電流及び放熱用厚肉配線パターン部17の形状は、特許文献1や2の技術で生じるようなエッチング裾引きの影響による歪んだ側壁が生じず、大電流及び放熱用厚肉配線パターン部17の側壁を垂直に近いきれいな断面形状にできる効果がある。それにより、大電流及び放熱用厚肉配線パターン部17の精度を高く形成できる効果がある。
(変形例2)
ここで、変形例2として、この工程5で、幅広溝部15を形成するためにレーザー加工とルーター加工を併用する。ルーター加工では幅広の溝加工が容易である。しかし、ルーター加工では樹脂残渣が残り易く、幅広溝部15の深さを制御するのが難しい問題があるからである。
レーザー加工では、樹脂残渣が少なく、コア基材10の上層の銅箔11をレーザー加工のストップ層とできるため、幅広溝部15の深さを制御する必要が無い利点がある。しかし、レーザー加工では、幅広溝部15の幅を広くしたり、幅広溝部15の長さを長く形成
するのが難しい欠点がある。
変形例2では、先ず、ルーター加工で、幅広溝部15の幅広の溝加工を行う工程を行う。次に、レーザー加工によって、ルーター加工の際に残された樹脂残渣を除去する穴さらい処理を行う工程で幅広溝部15を仕上げる。
変形例2によれば、レーザー加工とルーター加工との両者の利点を取り入れて、効率良く幅広溝部15を形成することが可能になる効果がある。また、工程5のざぐり加工をルーター加工やレーザー加工を併用して実施する為、形成できる幅広溝部15のパターンの形状の自由度が大きい効果がある。
(工程6)
次に、幅広溝部15のクリーニング処理、すなわち、過マンガン酸によるデスミア処理等によって、幅広溝部15の底部に露出する銅層11の部分に残った樹脂残渣を除去する。
(工程7)
次に、露出したコア基材10の樹脂層13及び幅広溝部15の側壁に無電解銅めっきを施し銅めっき薄層を形成する。あるいは、銅めっき薄層を、自己触媒型の無電解銅めっきにより、厚さ0.2〜0.5μmの銅めっきで被覆し、その上に電解銅めっき処理で厚い銅めっき皮膜を形成しても良い。この銅めっき薄層は、後に、電解銅めっきにより幅広溝部15内へ銅層を充填するための電極として用いる。
(工程8)
図2(f)のように、上下層に例えば厚さ15μmのドライフィルムレジスト等により、フォトリソグラフィーによる露光・現像処理によってめっきレジスト16のパターンを形成する。このめっきレジスト16により、基板表面の銅めっきを析出させる必要の無い箇所を覆う。
(工程9)
図3(g)のように、フィルドビアめっき液あるいはパネルめっき液などの銅めっき液を用いて電解銅めっき処理を行うことで、幅広溝部15内に銅めっき層を充填させて大電流及び放熱用厚肉配線パターン部17を形成する。
その電解銅めっき処理は、電解銅めっきを開始した時点での電流密度を変化させて、電解銅めっきの終了時点でも電流密度を、当初より低い電流密度に変更して電解銅めっき処理を行う。そうすることで、幅広溝部15内へ銅層を充填させて大電流及び放熱用厚肉配線パターン部17を形成する総時間を短くできる効果がある。また、電解銅めっき液の銅濃度をめっき処理の経過時間によって変化させて電解銅めっき処理を行うこともできる。
(工程10)
図3(h)のように、めっきレジスト16を剥離処理によって除去する。
更に、フラッシュエッチングを行うことで、樹脂層13の下面の銅めっき薄層を除去する。
(変形例3)
変形例3として、以上の工程7から工程10の処理において、工程7と工程10を省略して、工程8と工程9のみの処理で、幅広溝部15の底に露出した上層の銅層11の銅面から電解銅めっきを析出させることで幅広溝部15内に銅めっき層を充填させて大電流及
び放熱用厚肉配線パターン部17を形成することもできる。
(変形例4)
以上の工程7から工程10の処理によって形成した大電流及び放熱用厚肉配線パターン部17は、その下側の表面に凹部がある窪んだ形状に形成しても良い。すなわち、幅広溝部15内に形成する大電流及び放熱用厚肉配線パターン部17は、幅広溝部15内を完全に導体で充填していなくても良い。
(工程11)積層工程
図3(i)のように、大電流及び放熱用厚肉配線パターン部17を樹脂層13内に有する基板と他の配線基板18とをプリプレグ20を挟んで、積層プレスで加熱・加圧する。その際に、最下層には銅箔19を配置して積層する。
なお、プリプレグ20と他の配線基板18の樹脂層の材質は、樹脂層13と同様に、任意の樹脂を用いることができ、補強材は任意に含んでいて良い。
この積層処理の結果、図3(j)のように、大電流及び放熱用厚肉配線パターン部17を樹脂層13内に有する基板と他の配線基板18と最下層の銅箔19が一体化された積層基板21が形成される。
この工程11の積層工程では、大電流及び放熱用厚肉配線パターン部17を樹脂層13内に有する基板の表面の凹凸が一般基板と同等となるため、工程11でプリプレグ20を挟んで積層プレスで加熱・加圧して積層基板21を製造する。その際に、大電流及び放熱用厚肉配線パターン部17の厚さによるプリプレグ20の樹脂の流れ出しへの影響が無いので、積層プレスによって大電流及び放熱用厚肉配線パターン部17を容易に積層基板21内に埋め込むことができる効果がある。
すなわち、大電流及び放熱用厚肉配線パターン部17は、従来技術で銅板をエッチングして形成した厚銅パターンを積層する場合のようにプリプレグ20の間で凸状に突出した厚銅パターン部分と厚銅パターンが無い凹状部が混在した凹凸面が形成されず、大電流及び放熱用厚肉配線パターン部17を樹脂層13内に有する平坦な基板を用いるので、積層プレス工程で、プリプレグ20から樹脂が流出してプリプレグ20の部分の樹脂が不足して残ったガラスクロスが集中する問題も生じない効果がある。
(変形例5)
変形例5として、工程11において、上層の銅層11の上にエッチングレジストを形成してエッチングして配線パターンを形成する。次に、図18(l)のようにして、その大電流及び放熱用厚肉配線パターン部17を有する基板の上下に他の配線基板あるいは銅箔19を配置して積層する。そうすることで、図1(b)のような層構成で大電流及び放熱用厚肉配線パターン部17を内層に有する積層基板21を形成することができる。
本実施形態では、工程1で、対象となる印刷配線板が必要とする大電流及び放熱用厚肉配線パターン部17の銅厚に合わせて厚さを決めたコア基材10を用いて、工程5で、その印刷配線板が必要とする大電流及び放熱用厚肉配線パターン部17のパターンに合わせてレーザー加工あるいはルーター加工によって幅広溝部15を形成し、工程9で、その幅広溝部15に電解銅めっきを充填して大電流及び放熱用厚肉配線パターン部17を形成することで、印刷配線板の必要な箇所に必要とする厚さのパターンの大電流及び放熱用厚肉配線パターン部17を形成することが可能になる効果がある。
(工程12)
図4(k)のように、積層基板21の上下をドリルで貫通させることで、貫通スルーホール下穴22を形成する。
(工程13)
図4(l)のように、貫通スルーホール下穴22の壁面に銅めっきすることで、貫通スルーホール23を形成する。
(工程14)
図4(m)のように、上層の銅層11と銅箔19に銅めっきされた銅層19bとを塩化第二鉄液や塩化第二銅等の薬液によりエッチングして外層配線パターン24を形成する。
この外層配線パターン24の厚さは、大電流及び放熱用厚肉配線パターン部17の厚さと異なり、一般的なコア材10の銅厚とほぼ同等となるために、微細な外層配線パターン24が形成できる効果がある。
(工程15)
図4(n)のように、積層基板21の上下の表面と外層配線パターン24の表面にソルダーレジストパターン25を形成して印刷配線板を仕上げる。
<第2の実施形態>
以下、本発明の第2の実施形態の印刷配線板およびその製造方法を、図5から図7を参照して説明する。
(工程1)
第1の実施形態と同様に、図5(a)のように、両面銅張り樹脂基板のコア基材10を用意する。
(工程2)
第1の実施形態と同様に、図5(b)のように、コア基材10の上層の銅層11の上にエッチングレジスト14を形成して被覆する。
(工程3)
第1の実施形態と同様に、図5(c)のように、コア基材10の下層の銅層12を、塩化第二鉄液や塩化第二銅等の薬液により全面エッチングして除去してコア基材10の下地の樹脂層13を露出させる。
(工程4)
第1の実施形態と同様に、図5(d)のように、エッチングレジスト14を剥離処理によって除去してコア基材10の上層の銅層11を露出させる。
(変形例6)
なお、変形例6として、工程1から工程4の替りに、片面銅張り樹脂基板を用いても良い。
(工程5)
第1の実施形態と同様に、図5(e)のように、コア基材10の下側面からレーザー加工あるいはルーター加工によって、樹脂層13を上層の銅層11に至るまで除去するざぐり加工を行って幅広溝部15を形成する。
(工程6)
第1の実施形態と同様に、幅広溝部15の上層の銅層11側の幅広溝部15の底に残った樹脂残渣を除去する幅広溝部15のクリーニング処理を行う。
(工程7)
第1の実施形態と同様に、露出したコア基材10の樹脂層13及び幅広溝部15の側壁に無電解銅めっきを施し銅めっき薄層を形成する。あるいは、銅めっき薄層を、自己触媒型の無電解銅めっきにより、厚さ0.2〜0.5μmの銅めっきで被覆し、その上に電解銅めっき処理で厚い銅めっき皮膜を形成しても良い。
(工程8)
図5(f)のように、上下層に例えば厚さ15μmのドライフィルムレジスト等により、フォトリソグラフィーによる露光・現像処理によってめっきレジスト16のパターンを形成する。第2の実施形態では、下層のめっきレジスト16のパターンに、配線パターン用の開口16aを形成する。
(工程9)
図6(g)のように、フィルドビアめっき液あるいはパネルめっき液などの銅めっき液を用いて電解銅めっき処理を行うことで、幅広溝部15内に銅めっき層を充填させて大電流及び放熱用厚肉配線パターン部17を形成する。それと同時に、下層のめっきレジスト16のパターンの配線パターン用の開口16aに、銅めっき層を充填させて配線パターン17aを形成する。
(工程10)
図6(h)のように、めっきレジスト16を剥離処理によって除去する。
更に、フラッシュエッチングを行うことで、樹脂層13の下面の銅めっき薄層を除去する。
(工程11)
図6(i)のように、大電流及び放熱用厚肉配線パターン部17を樹脂層13内に有する基板と他の配線基板18とをプリプレグ20を挟んで、積層プレスで加熱・加圧する。その際に、最下層には銅箔19を配置して積層して、図6(j)のように、大電流及び放熱用厚肉配線パターン部17を有する積層基板21を形成する。
(変形例7)
変形例7として、工程8において、上層のめっきレジスト16にも配線パターン用の開口16aを形成し、工程9で、上層のめっきレジスト16の配線パターン用の開口16aにも下層のめっきレジスト16の配線パターン用の開口16aと同様に銅めっき層を充填させて配線パターン17cを形成する。
そして工程11では、図18(l)のようにして、その大電流及び放熱用厚肉配線パターン部17を有する基板の上下に他の配線基板あるいは銅箔19を配置して積層する。そうすることで、図1(b)のような層構成で大電流及び放熱用厚肉配線パターン部17を内層に有する積層基板21を形成することができる。
(工程12)
図7(k)のように、積層基板21の上下をドリルで貫通させることで、貫通スルーホール下穴22を形成する。
(工程13)
図7(l)のように、貫通スルーホール下穴22の壁面に銅めっきすることで、貫通スルーホール23を形成する。
(工程14)
図7(m)のように、上層の銅層11と銅箔19に銅めっきされた銅層19bとを塩化第二鉄液や塩化第二銅等の薬液によりエッチングして外層配線パターン24を形成する。
(工程15)
図7(n)のように、積層基板21の上下の表面と外層配線パターン24の表面にソルダーレジストパターン25を形成して印刷配線板を仕上げる。
<第3の実施形態>
以下、本発明の第3の実施形態の印刷配線板およびその製造方法を、図8から図11を参照して説明する。
(工程1)
第1の実施形態と同様に、図8(a)のように、両面銅張り樹脂基板のコア基材10を用意する。
(工程2)
第1の実施形態と同様に、図8(b)のように、コア基材10の上層の銅層11の上にエッチングレジスト14を形成して被覆する。
(工程3)
第1の実施形態と同様に、図8(c)のように、コア基材10の下層の銅層12を、塩化第二鉄液や塩化第二銅等の薬液により全面エッチングして除去して、コア基材10の下地の樹脂層13を露出させる。
(工程4)
第1の実施形態と同様に、図8(d)のように、エッチングレジスト14を剥離処理によって除去して下にコア基材10の上層の銅層11を露出させる。
(変形例8)
なお、変形例8として、工程1から工程4の替りに、片面銅張り樹脂基板を用いても良い。
(工程5)
第1の実施形態と同様に、図8(e)のように、コア基材10の下側面からレーザー加工あるいはルーター加工によって、樹脂層13を上層の銅層11に至るまで除去するざぐり加工を行って幅広溝部15を形成する。
(工程6)
第1の実施形態と同様に、幅広溝部15の上層の銅層11側の幅広溝部15の底に残った樹脂残渣を除去する幅広溝部15のクリーニング処理を行う。
(工程7)
第1の実施形態と同様に、露出したコア基材10の樹脂層13及び幅広溝部15の側壁に無電解銅めっきを施し銅めっき薄層を形成する。あるいは、銅めっき薄層を、自己触媒型の無電解銅めっきにより、厚さ0.2〜0.5μmの銅めっきで被覆し、その上に電解銅めっき処理で厚い銅めっき皮膜を形成しても良い。
(工程8)
第1の実施形態と同様に、図8(f)のように、上下層に例えば厚さ15μmのドライフィルムレジスト等により、フォトリソグラフィーによる露光・現像処理によってめっきレジスト16のパターンを形成する。
(工程9)
第1の実施形態と同様に、図9(g)のように、フィルドビアめっき液あるいはパネルめっき液などの銅めっき液を用いて電解銅めっき処理を行うことで、幅広溝部15内に銅めっき層を充填させて大電流及び放熱用厚肉配線パターン部17を形成する。
(工程10)
第1の実施形態と同様に、図9(h)のように、めっきレジスト16を剥離処理によって除去する。
(工程11)
図9(i)のように、例えば厚さ15μmのドライフィルムレジスト等により、フォトリソグラフィーによる露光・現像処理によって、上層に上側めっきレジストパターン26を形成し、下層に下側めっきレジストパターン26bを形成する。下側めっきレジストパターン26bは、配線パターン用の開口26aを設けるとともに、大電流及び放熱用厚肉配線パターン部17を被覆するパターンにする。
(工程12)
図9(j)のように、電解銅めっき処理を行うことで、下側めっきレジストパターン26bの配線パターン用の開口26aに銅めっき層を充填させて配線パターン17aを形成する。
(工程13)
図9(k)のように、上側めっきレジストパターン26と下側めっきレジストパターン26bを剥離処理によって除去する。
更に、フラッシュエッチングを行うことで、樹脂層13の下面の銅めっき薄層を除去する。
(工程14)
図10(l)のように、大電流及び放熱用厚肉配線パターン部17を樹脂層13内に有する基板と他の配線基板18とをプリプレグ20を挟んで、積層プレスで加熱・加圧する。その際に、最下層には銅箔19を配置して積層して、図10(m)のように、大電流及び放熱用厚肉配線パターン部17を有する積層基板21を形成する。
(工程15)
図10(n)のように、積層基板21の上下をドリルで貫通させることで、貫通スルーホール下穴22を形成する。
(工程16)
図11(o)のように、貫通スルーホール下穴22の壁面に銅めっきすることで、貫通スルーホール23を形成する。
(工程17)
図11(p)のように、上層の銅層11と銅箔19に銅めっきされた銅層19bとを塩
化第二鉄液や塩化第二銅等の薬液によりエッチングして外層配線パターン24を形成する。
(工程18)
図11(q)のように、積層基板21の上下の表面と外層配線パターン24の表面にソルダーレジストパターン25を形成して印刷配線板を仕上げる。
<第4の実施形態>
以下、本発明の第4の実施形態の印刷配線板およびその製造方法を、図12から図15を参照して説明する。
(工程1)
第1の実施形態と同様に、図12(a)のように、両面銅張り樹脂基板のコア基材10を用意する。
(工程2)
第1の実施形態と同様に、図12(b)のように、コア基材10の上層の銅層11の上にエッチングレジスト14を形成して被覆し、コア基材10の下層の銅層12の表面に下側エッチングレジストパターン14bを形成する。下側エッチングレジストパターン14bには、幅広溝部用の開口14aを設ける。
(工程3)
図12(c)のように、下側エッチングレジストパターン14bの幅広溝部用の開口14aから露出した下層の銅層12の部分をエッチングして、下層の銅層12から幅広溝部用の開口12aを除去した幅広溝周辺銅領域12bを形成する。
(工程4)
図12(d)のように、エッチングレジスト14と下側エッチングレジストパターン14bを剥離処理によって除去して、幅広溝部用の開口12aからコア基材10の樹脂層13を露出させる。
(工程5)
図12(e)のように、幅広溝部用の開口12aに露出したコア基材10の樹脂層13を、レーザー加工あるいはルーター加工によって、上層の銅層11に至るまで除去するざぐり加工を行って幅広溝部15を形成する。
(工程6)
幅広溝部15の上層の銅層11側の幅広溝部15の底に残った樹脂残渣を除去する幅広溝部15のクリーニング処理を行う。
(工程7)
幅広溝部15の側壁を自己触媒型の無電解銅めっきにより、厚さ0.2〜0.5μmの銅めっきで被覆する。
(工程8)
図12(f)のように、上下層に例えば厚さ15μmのドライフィルムレジスト等により、フォトリソグラフィーによる露光・現像処理によって上側めっきレジストパターン27と下側めっきレジストパターン27bを形成する。下側めっきレジストパターン27bには、幅広溝部15の部分に開口を形成する。
(工程9)
図13(g)のように、フィルドビアめっき液あるいはパネルめっき液などの銅めっき液を用いて電解銅めっき処理を行うことで、幅広溝部15内に銅めっき層を充填させて、幅広溝周辺銅領域12bに一体化した大電流及び放熱用厚肉配線パターン部17を形成する。
(工程10)
図13(h)のように、上側めっきレジストパターン27と下側めっきレジストパターン27bを剥離処理によって除去する。
(工程11)
図13(i)のように、例えば厚さ15μmのドライフィルムレジスト等により、フォトリソグラフィーによる露光・現像処理によって、上層の銅層11上の表面を保護する上側エッチングレジストパターン28を形成し、下層における、大電流及び放熱用厚肉配線パターン部17と、それと一体化した幅広溝周辺銅領域12bとの表面に、下側エッチングレジストパターン28bを形成する。下側エッチングレジストパターン28bは、配線パターン形成用のパターンを設けるとともに、大電流及び放熱用厚肉配線パターン部17をエッチング液から保護するパターンを設ける。
(工程12)
図13(j)のように、幅広溝周辺銅領域12bをエッチングすることで、配線パターン17aを形成する。
(工程13)
図13(k)のように、上側エッチングレジストパターン28と下側エッチングレジストパターン28bを剥離処理によって除去する。
(工程14)
図14(l)のように、大電流及び放熱用厚肉配線パターン部17を樹脂層13内に有する基板と他の配線基板18とをプリプレグ20を挟んで、積層プレスで加熱・加圧する。その際に、最下層には銅箔19を配置して積層して、図14(m)のように、大電流及び放熱用厚肉配線パターン部17を有する積層基板21を形成する。
(工程15)
図14(n)のように、積層基板21の上下をドリルで貫通させることで、貫通スルーホール下穴22を形成する。
(工程16)
図15(o)のように、貫通スルーホール下穴22の壁面に銅めっきすることで、貫通スルーホール23を形成する。
(工程17)
図15(p)のように、上層の銅層11と銅箔19に銅めっきされた銅層19bとを塩化第二鉄液や塩化第二銅等の薬液によりエッチングして外層配線パターン24を形成する。
(工程18)
図11(q)のように、積層基板21の上下の表面と外層配線パターン24の表面にソルダーレジストパターン25を形成して印刷配線板を仕上げる。
<第5の実施形態>
以下、本発明の第5の実施形態の印刷配線板およびその製造方法を、図16から図19を参照して説明する。
(工程1)
第4の実施形態と同様に、図16(a)のように、両面銅張り樹脂基板のコア基材10を用意する。
(工程2)
第4の実施形態と同様に、図16(b)のように、コア基材10の上層の銅層11の上にエッチングレジスト14を形成して被覆し、コア基材10の下層の銅層12の表面に下側エッチングレジストパターン14bを形成する。下側エッチングレジストパターン14bには、幅広溝部用の開口14aを設ける。
(工程3)
第4の実施形態と同様に、図16(c)のように、下側エッチングレジストパターン14bの幅広溝部用の開口14aから露出した下層の銅層12の部分をエッチングして、下層の銅層12から幅広溝部用の開口12aを除去した幅広溝周辺銅領域12bを形成する。
(工程4)
第4の実施形態と同様に、図16(d)のように、エッチングレジスト14と下側エッチングレジストパターン14bを剥離処理によって除去して、幅広溝部用の開口12aからコア基材10の樹脂層13を露出させる。
(工程5)
第4の実施形態と同様に、図16(e)のように、幅広溝部用の開口12aに露出したコア基材10の樹脂層13を、レーザー加工あるいはルーター加工によって、上層の銅層11に至るまで除去するざぐり加工を行って幅広溝部15を形成する。
(工程6)
第4の実施形態と同様に、幅広溝部15の上層の銅層11側の幅広溝部15の底に残った樹脂残渣を除去する幅広溝部15のクリーニング処理を行う。
(工程7)
第4の実施形態と同様に、幅広溝部15の側壁を自己触媒型の無電解銅めっきにより、厚さ0.2〜0.5μmの銅めっきで被覆する。
(工程8)
第4の実施形態と同様に、図12(f)のように、上下層に例えば厚さ15μmのドライフィルムレジスト等により、フォトリソグラフィーによる露光・現像処理によって上側めっきレジストパターン27と下側めっきレジストパターン27bを形成する。下側めっきレジストパターン27bには、幅広溝部15の部分に開口を形成する。
(工程9)
第4の実施形態と同様に、図17(g)のように、フィルドビアめっき液あるいはパネルめっき液などの銅めっき液を用いて電解銅めっき処理を行うことで、幅広溝部15内に銅めっき層を充填させて、幅広溝周辺銅領域12bに一体化した大電流及び放熱用厚肉配線パターン部17を形成する。
(工程10)
第4の実施形態と同様に、図17(h)のように、上側めっきレジストパターン27と下側めっきレジストパターン27bを剥離処理によって除去する。
(工程11)
第4の実施形態と同様に、図17(i)のように、上層の銅層11上の表面を保護する上側エッチングレジストパターン28cを形成し、下層における、大電流及び放熱用厚肉配線パターン部17と、それと一体化した幅広溝周辺銅領域12bとの表面に、下側エッチングレジストパターン28bを形成する。下側エッチングレジストパターン28bは、配線パターン形成用のパターンを設けるとともに、大電流及び放熱用厚肉配線パターン部17をエッチング液から保護するパターンを設ける。
(工程12)
第4の実施形態と同様に、図17(j)のように、銅層11と幅広溝周辺銅領域12bをエッチングすることで、配線パターン17c、17aを形成する。
(工程13)
第4の実施形態と同様に、図17(k)のように、上側エッチングレジストパターン28と下側エッチングレジストパターン28bを剥離処理によって除去する。
(工程14)
図18(l)のように、最上層に銅箔29を配置し、最下層に銅箔19を配置して、その間に、プリプレグ20を挟んで、大電流及び放熱用厚肉配線パターン部17を樹脂層13内に有する基板と、他の配線基板18とを、積層プレスで加熱・加圧し、図18(m)のように、内層に大電流及び放熱用厚肉配線パターン部17を有する積層基板21を形成する。
(工程15)
図18(n)のように、積層基板21の上下をドリルで貫通させることで、貫通スルーホール下穴22を形成する。
(工程16)
図19(o)のように、貫通スルーホール下穴22の壁面に銅めっきすることで、貫通スルーホール23を形成する。
(工程17)
図19(p)のように、上層の銅層29に銅めっきされた銅層29aと、銅箔19に銅めっきされた銅層19bとを塩化第二鉄液や塩化第二銅等の薬液によりエッチングして外層配線パターン24を形成する。
(工程18)
図19(q)のように、積層基板21の上下の表面と外層配線パターン24の表面にソルダーレジストパターン25を形成して印刷配線板を仕上げる。
第5の実施形態で製造した印刷配線板の平面図を図1(a)に示し、そのA−A’部断面図を図1(b)に示す。
なお、以上の実施形態では、大電流及び放熱用厚肉配線パターン部17の導体を銅めっきで形成する場合を示したが、本発明の大電流及び放熱用厚肉配線パターン部17の導体は銅めっきに限定されず、幅広溝部15に導電性ペーストを充填することで大電流及び放
熱用厚肉配線パターン部17を形成しても良い。
10・・・コア基材
11・・・上層の銅層
12・・・下層の銅層
12a・・・幅広溝部用の開口
12b・・・幅広溝周辺銅領域
13・・・樹脂層(絶縁層)
14・・・エッチングレジスト
14a・・・幅広溝部用の開口
14b・・・下側エッチングレジストパターン
15・・・幅広溝部
16・・・めっきレジスト
16a・・・配線パターン用の開口
17・・・大電流及び放熱用厚肉配線パターン部
17a、17c・・・配線パターン
18・・・配線基板
19、29・・・銅箔
19b、29a・・・銅層
20・・・プリプレグ
21・・・積層基板
22・・・貫通スルーホール下穴
23・・・貫通スルーホール
24・・・外層配線パターン
25・・・ソルダーレジストパターン
26・・・上側めっきレジストパターン
26a・・・配線パターン用の開口
26b・・・下側めっきレジストパターン
27・・・上側めっきレジストパターン
27b・・・下側めっきレジストパターン
28、28c・・・上側エッチングレジストパターン
28b・・・下側エッチングレジストパターン

Claims (10)

  1. 厚肉配線パターン部が樹脂層を貫通する幅広溝部に導体を埋め込んで形成され、前記樹脂層の表面に配線パターンが形成されていることを特徴とする印刷配線板。
  2. 請求項1記載の印刷配線板であって、前記樹脂層と前記厚肉配線パターン部から成る第1の基板と、少なくとも1つの他の第2の基板をプリプレグを挟んで積層して形成されたことを特徴とする印刷配線板。
  3. 請求項1又は2に記載の印刷配線板であって、前記厚肉配線パターン部を形成する導体が、前記樹脂層を貫通する幅広溝部に金属めっきを充填して形成されていることを特徴とする印刷配線板。
  4. 請求項1又は2に記載の印刷配線板であって、前記厚肉配線パターン部を形成する導体が、前記樹脂層を貫通する幅広溝部に導電性ペーストを充填して形成されていることを特徴とする印刷配線板。
  5. 樹脂層を貫通する幅広溝部を形成する工程と、前記幅広溝部に導体を埋め込んで厚肉配線パターン部を形成する工程と、前記樹脂層の表面に配線パターンを形成する工程とを含むことを特徴とする印刷配線板の製造方法。
  6. 第1の基板の樹脂層を貫通する幅広溝部を形成する工程と、前記幅広溝部に導体を埋め込んで厚肉配線パターン部を形成する工程と、前記第1の基板と、少なくとも1つの他の第2の基板をプリプレグを挟んで積層プレスで加熱・加圧して積層基板を形成する工程と、前記第1の基板の表面に配線パターンを形成する工程とを含むことを特徴とする印刷配線板の製造方法。
  7. 第1の基板の樹脂層を貫通する幅広溝部を形成する工程と、前記幅広溝部に導体を埋め込んで厚肉配線パターン部を形成する工程と、前記第1の基板の表面に配線パターンを形成する工程と、前記第1の基板と、少なくとも1つの他の第2の基板をプリプレグを挟んで積層プレスで加熱・加圧して積層基板を形成する工程とを含むことを特徴とする印刷配線板の製造方法。
  8. 請求項5乃至7の何れか一項に記載の印刷配線板の製造方法であって、前記幅広溝部を形成する工程が、ルーター加工又はレーザー加工によって前記幅広溝部を形成することを特徴とする印刷配線板の製造方法。
  9. 請求項5乃至8の何れか一項に記載の印刷配線板の製造方法であって、前記厚肉配線パターン部を形成する工程が前記幅広溝部に金属めっきを充填することで導体を埋め込むことを特徴とする印刷配線板の製造方法。
  10. 請求項5乃至8の何れか一項に記載の印刷配線板の製造方法であって、前記厚肉配線パターン部を形成する工程が前記幅広溝部に導電性ペーストを充填することで導体を埋め込むことを特徴とする印刷配線板の製造方法。
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