JP2015050294A - プリント配線板 - Google Patents

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Kiyotaka Komori
清孝 古森
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【課題】簡易な方法で製造可能であり、差動伝送用の一対の回路配線の信号伝送速度差を小さくすることができるプリント配線板を提供する。【解決手段】第一糸1及び第二糸2が直交して織られたガラスクロス3を内部に含む絶縁層4と、前記絶縁層4の表面に設けられた差動伝送用の一対の回路配線5とを備える。前記一対の回路配線5の各回路配線5が、前記第二糸2の方向に振れながら、前記第一糸1の方向に進行する波形状に形成されていると共に、前記各回路配線5の前記第二糸2の方向における振れの変位幅が50μm以上である。【選択図】図1

Description

本発明は、プリント配線板に関する。
プリント配線板は、絶縁層に回路配線を設けて形成されているが、この回路配線で信号を送る場合、信号伝送速度は絶縁層の誘電率の影響を受ける。特に絶縁層が、樹脂硬化物の内部にガラスクロスを含んで形成されている場合、ガラスクロスは樹脂硬化物に比べて誘電率が高いので、ガラスクロスを構成するガラス糸が存在する部位は誘電率が高くなり、ガラス糸が存在しない部位は誘電率が低くなる。そのため、差動伝送用の一対の回路配線を絶縁層に設ける場合、一方の回路配線がガラス糸の存在部位に形成され、他方の回路配線がガラス糸の不存在部位に形成されると、一対の回路配線の間に信号伝送速度差が生じやすいという問題がある。
ここで、差動伝送(平衡伝送)は、位相が180度異なる一対(2本)の回路配線で信号を送る方式のことであり、1本の回路配線だけで信号を送る方式であるシングルエンド伝送(不平衡伝送)に比べて、高いデータ伝送速度が得られるという特徴がある。
しかし、差動伝送においてデータ伝送速度の高速化を図るためには、一対の回路配線の信号伝送速度差を小さくすることが重要である。
そこで、本出願人は、上記のような問題を解決すべく、信号伝送速度差の小さい回路配線が形成されたプリント配線板を提案している(特許文献1参照)。
特開2010−278088号公報
しかし、特許文献1に記載のプリント配線板は、特殊なプリプレグを用いて形成されている。すなわち、このプリプレグは、縦糸と横糸を織って形成されるガラスクロスに樹脂を含浸・乾燥して作製されているが、縦糸と横糸の少なくとも一方を、プリプレグの端縁に対して傾斜させて配置したり、屈曲させて配置したりしている。実際にはこのように縦糸や横糸を傾斜させたり屈曲させたりすることは技術的には煩雑な面があり、また製造コスト増加の要因にもなり得る。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、簡易な方法で製造可能であり、差動伝送用の一対の回路配線の信号伝送速度差を小さくすることができるプリント配線板を提供することを目的とする。
本発明に係るプリント配線板は、第一糸及び第二糸が直交して織られたガラスクロスを内部に含む絶縁層と、前記絶縁層の表面に設けられた差動伝送用の一対の回路配線とを備え、前記一対の回路配線の各回路配線が、前記第二糸の方向に振れながら、前記第一糸の方向に進行する波形状に形成されていると共に、前記各回路配線の前記第二糸の方向における振れの変位幅が50μm以上であることを特徴とする。
前記プリント配線板において、前記各回路配線の振れの回数が、前記第一糸の方向における長さ100cm当たり2回以上であることが好ましい。
前記プリント配線板において、前記振れの変位幅が90μm以上であることが好ましい。
前記プリント配線板において、前記振れの変位幅は、前記第一糸同士の間の隙間の大きさよりも大きいことが好ましい。
本発明によれば、簡易な方法で製造可能であり、差動伝送用の一対の回路配線の信号伝送速度差を小さくすることができる。
(a)はプリント配線板の回路配線の一例を示す概略平面図であり、(b)は(a)の一部を拡大して示す概略平面図である。 (a)(b)は従来の回路配線の一例を示す概略平面図である。 (a)はガラスクロスを拡大して示す概略平面図であり、(b)はプリプレグを示す概略平面図であり、(c)は積層板及びプリント配線板の一例を示す概略平面図である。 プリント配線板の一例を拡大して示す概略断面図である。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
本実施形態に係るプリント配線板6は、図4に断面図を示すように、絶縁層4と、差動伝送用の一対の回路配線5,5とを備えて形成されている。
絶縁層4は、図3(b)に示すような半硬化状態のプリプレグ7を完全に硬化させることによって形成することができる。プリプレグ7は、ガラスクロス3及び半硬化状態の樹脂組成物9で構成されている。図4に示すようにプリント配線板6において、ガラスクロス3は、絶縁層4の内部に含まれている。
プリプレグ7は、ワニス状にした樹脂組成物9をガラスクロス3に含浸し、乾燥して樹脂組成物9を半硬化状態にすることで製造することができる。プリプレグ7は、工業的に生産する場合、長尺のガラスクロス3に対して樹脂組成物9のワニスを連続的に含浸し、加熱乾燥することで製造される。このようにして得られたプリプレグ7を所定サイズに切断し、その所定枚数を重ね合わせ、最外層に銅箔等の金属箔を配置して加熱加圧成形することにより金属張積層板を製造することができる。あるいは、長尺状のプリプレグ7をロール等に巻いた状態から連続的供給し、搬送しながら銅箔等の金属箔と重ね合わせ、加熱加圧成形して金属張積層板を製造してもよい。このように製造した積層板8において、プリプレグ7が完全に硬化することによって絶縁層4が形成される。さらに、金属張積層板の金属箔に回路形成処理を行うことで、絶縁層4の表面に回路形成されたプリント配線板6を得ることができる。本実施形態に係るプリント配線板6は、上記のように形成された回路として、差動伝送用の一対の回路配線5,5が形成されたものである。
ガラスクロス3は、図3(a)に示すように、第一糸1及び第二糸2を直交させて織ることによって形成されたものである。第一糸1及び第二糸2(いずれもヤーン)は、ガラス繊維からなり、このガラス繊維(フィラメント)を撚り合わせて束状に形成されている。ガラスクロス3の織り方には例えば平織や綾織等があるが、第一糸1及び第二糸2が直交していれば織り方は特に限定されるものではない。
なお、前述したようにガラスクロス3は、プリプレグ7の製造において長尺状の形態で使用されるのが一般的である。そしてこの場合、第一糸1がガラスクロス3の長尺方向に平行であり、かつ第二糸2がガラスクロス3の短尺方向(幅方向)に平行である場合には、第一糸1が縦糸11、第二糸2が横糸12となる。一方、第一糸1がガラスクロス3の短尺方向(幅方向)に平行であり、かつ第二糸2がガラスクロス3の長尺方向に平行である場合には、第一糸1が横糸12、第二糸2が縦糸11となる。以下では説明の都合上、第一糸1が縦糸11であり、第二糸2が横糸12であるとして説明するが、これに限定されるものではなく、第一糸1が横糸12であり、第二糸2が縦糸11でもよいことはいうまでもない。
樹脂組成物9としては、絶縁材料から構成されるものであれば特に構成成分が限定されるものではないが、例えば、主材料として、エポキシ樹脂、イミド樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂等の熱硬化性樹脂を用いることができる。必要に応じて他の構成成分として、公知の硬化剤、硬化促進剤、難燃剤、無機充填剤等を配合してもよい。
差動伝送用の一対の回路配線5は、差動伝送方式によってデータを伝送するために用いられる一対の線路(差動伝送線路)であり、絶縁層4の表面に設けられている。一対の回路配線5,5の各々は、第二糸2の方向に振れながら、第一糸1の方向に進行する波形状に形成されている。これは、第一糸1の方向に回路配線5がうねるように波打ちながら進行することを意味する。この回路配線5の波形状の態様としては、例えば、図1に示すように正弦波のように規則的なものが例示されるが、回路配線5がガラスクロス3のバスケットホールの幅よりも大きく波打っていれば厳密な規則性は要求されるものではない。ただし、一対の回路配線5,5は差動伝送用に用いられるので、一対の回路配線5,5のお互いの形状は同じである。上記のように、一対の回路配線5,5の各々が、第二糸2の方向に振れながら、第一糸1の方向に進行する波形状に形成されていることで、回路配線5が第一糸1,1間の隙間(すなわちバスケットホール)の上に形成されている場合であっても、第一糸1の上を複数回跨ることとなる。そうすると各回路配線5は、第一糸1の上を跨る箇所において、第一糸1の高い誘電率の影響を受け、バスケットホールの上を通る箇所において、樹脂組成物9の低い誘電率の影響を受けることとなり、回路配線5の全長としては、両者のうちの一方の誘電率の影響に偏ることなく、両方の影響が平準化されることとなる。そのため、差動伝送用の一対の回路配線5の信号伝送速度差を小さくすることができる。なお、各回路配線5は、第二糸2をほぼ同じ回数横切っており、第二糸2の誘電率の影響を同じように受けるので、この影響は信号伝送速度差には現れにくい。
ところで、図2は波形状に形成されていない回路配線51、つまり第一糸1の方向に直線状に形成されている回路配線51を示す。特に図2(a)は、回路配線51が第一糸1の直上に形成されているので、回路配線51が第一糸1の高い誘電率の影響を受けやすくなる。一方、図2(b)は、回路配線51が第一糸1,1間の隙間(すなわちバスケットホール)の直上に形成されているので、回路配線51は樹脂組成物9の低い誘電率の影響を受けやすく、第一糸1の高い誘電率の影響を受けにくい。したがって、図2の回路配線51で、一対の差動伝送回路を構成した場合には、両回路での伝送速度差が大きくなることとなる。
本実施形態では、一対の回路配線5,5において、各回路配線5の第二糸2の方向における振れの変位幅Wは50μm以上である。ここで、振れの変位幅Wは、図1に示すように、回路配線5の進行方向(すなわち第一糸1の方向)に対して直交する方向(すなわち第二糸2の方向)に振れて変位する回路配線5における、双方向(図1では紙面の上下方向)の極大点の間の変位の大きさ(距離)を意味する。なお、振れの変位幅Wを計測する基準点は、極大点における回路配線5の線幅の中心とする。そして、例えば、回路配線5が不規則に蛇行して形成されている場合(図示省略)には、振れの変位幅Wが小さい箇所や大きい箇所が存在し得るが、この場合には最も小さい箇所の振れの変位幅Wが50μm以上である。また図1に示すように回路配線5が正弦波の波形状に形成されている場合には、振れの変位は一定であるから、振れの変位幅Wは当該正弦波の振幅の2倍となる。図1において回路配線5の中心を一点鎖線で示す。ガラスクロス3は縦糸と横糸で囲まれた略矩形状のバスケットホールと呼ばれる空隙を有しており、ヤーンが扁平処理されたものではバスケットホールが比較的小さいものとなるが、バスケットホールの大きさが1辺50μm以上のガラスクロス3が一般的である。したがって、回路配線5の振れの変位幅Wが50μm未満であると、回路配線5が第一糸1,1間の隙間(すなわちバスケットホール)の直上に形成された場合に、回路配線5が第一糸1の上を跨らないおそれがある。この場合において、回路配線5の一部が第一糸1の上に、より確実に跨るようにするためには、振れの変位幅Wは90μm以上であることが好ましい。また、回路配線5の振れの変位幅Wが第一糸1,1間の隙間の大きさよりも大きいと、より好ましい。このように、振れの変位幅Wを大きくすることで、各回路配線5が、同じ第一糸1を跨る回数だけではなく、当該第一糸1の上を横切り、さらに隣り合う異なる第一糸1にも跨る回数も増加させることができる。その場合、差動伝送用の一対の回路配線5,5の信号伝送速度差をさらに小さくすることができる。差動伝送方式は、位相が180°異なる信号を一対の回路配線5,5で送る方式であるが、上記のように伝送速度の差が小さくなると、位相のずれも抑制することができる。なお、回路配線5の振れの変位幅Wの上限は、絶縁層4から受ける誘電率の影響を平準化する観点では特に制限されないが、振れの変位幅Wが必要以上に大き過ぎると、回路配線5の全体としての回路長が大きくなって信号伝送時間が長くなり、また、回路配線5を形成する領域面積が無用に大きくなるおそれがあるため好ましくない。回路配線5の振れの変位幅Wの上限は、100本までの第一糸1の上を横切る大きさに設定されるとよく、具体的には40000μm以下とすることが好ましい。
上記のような一対の回路配線5,5を形成するにあたっては、特殊な方法を使用する必要はなく、例えば、従来のサブトラクティブ法を使用することができる。具体的には、プリプレグ7に銅箔等の金属箔を積層して銅張積層板等の積層板8を製造し、この積層板8の表面の金属箔の不要部分をエッチングで除去することによって、上記のように波形状の一対の回路配線5,5を形成することができる。すなわち、図3(c)に示すように、1枚の積層板8に複数の配線領域50(二点鎖線で囲まれた領域)を形成する場合、各配線領域50内に、差動伝送用の一対の回路配線5,5を少なくとも一組以上形成すると共に、差動伝送用以外の回路配線(図示省略)を必要に応じて適宜形成する。そして、各配線領域50ごとに切断することによって、多数個取りでプリント配線板6を製造することができる。各回路配線5の幅(導体幅)は、特に限定されるものではないが、例えば、50〜1000μm、より具体的には200〜400μmである。
なお、差動伝送用の一対の回路配線5,5は、第一糸1の方向に振れながら、第二糸2の方向に進行する波形状に形成されていてもよい。この場合には、第一糸1の方向における振れの変位幅Wが50μm以上であり、好ましくは90μm以上である。振れの変位幅Wの上限についても、前述したものと同様である。この場合も差動伝送用の一対の回路配線5の信号伝送速度差を小さくすることができる。図3(c)では、各配線領域50内に、第一糸1の方向(A方向)に進行する波形状の一対の回路配線5aと、第二糸2の方向(B方向)に進行する波形状の一対の回路配線5bとが形成されている例を示している。
上記のように、本実施形態に係るプリント配線板6では、一対の回路配線5が波形状に形成されているが、図3(c)に示すように、一対の回路配線5は第一糸1又は第二糸2の方向(A方向又はB方向)に進行するように形成することができる。そのため、一対の回路配線5を斜めに進行するように形成する場合に比べて、余白の発生面積が小さくなることによって、配線密度を高めることができる。しかもこのようなプリント配線板6は、従来と同様の材料を用いて積層板8を製造し、従来と同様の回路形成方法を用いて一対の回路配線5,5を第一糸1又は第二糸2の方向に進行するように波形状に形成するだけでよいので、比較的簡易な方法で製造することができ、コストの増加も抑制することができる。
ところで、図1に示すように、一対の回路配線5が設けられた絶縁層4の表面を上面としてこの上面を上から見た場合、各回路配線5の振れの回数は、第一糸1の長さ100cm当たり2回以上であることが好ましい。そうすることにより、回路配線5が第一糸1,1間の隙間(すなわちバスケットホール)の直上に形成された場合であっても、回路配線5が第一糸1の上を2回以上跨るようにすることができる。例えば、図1では、第一糸1の長さL(=100cm)当たり、一対の回路配線5のうち、一方の回路配線5は1本の第一糸1の上を2回横切っており、他方の回路配線5は2本の第一糸1の上をそれぞれ2回ずつ(合計4回)横切っている。図1において回路配線5が第一糸1を横切っている箇所を黒点で示す。このように、各回路配線5が、少なくとも1本の第一糸1を2回以上跨っていれば、差動伝送用の一対の回路配線5の信号伝送速度差を小さくすることができる。なお、回路配線5の振れの回数の上限は、絶縁層4から受ける誘電率の影響を平準化する観点では特に制限されないが、振れの回数を必要以上に多くすると、回路配線5の全体としての回路長が大きくなって信号伝送時間が長くなり、また、回路配線5を形成する領域面積が無用に大きくなるおそれがあるため好ましくない。回路配線5の振れの回数の上限は、例えば第一糸1の長さ100cm当たり40000回以下とすることが好ましい。
また、絶縁層4の内部に含まれるガラスクロス3の第一糸1,1同士の間の隙間S11は50μm以下であることが好ましい。第一糸1,1同士の間の隙間S11が50μm以下であることによって、各回路配線5が第一糸1の上に、より確実に跨るようにすることができる。そのため、差動伝送用の一対の回路配線5,5の信号伝送速度差をさらに小さくすることができる。
以下、本発明を実施例によって具体的に説明する。
(実施例1)
ガラスクロス3として、縦糸11及び横糸12を相互に垂直に交差させて織ることによって長尺状に形成され、縦糸11の織密度23.6本/cm、横糸12の織密度18.5本/cmの平織のものを用いた。
樹脂組成物9として、エポキシ樹脂にフェノール硬化剤、イミダゾール硬化促進剤、リン化合物難燃剤を配合したエポキシ樹脂組成物を調製した。そして、メチルエチルケトンを溶媒として用いて樹脂組成物9を溶解させたワニスを製造した。
上記のガラスクロス3に上記樹脂組成物9のワニスを含浸して、170℃で5分間乾燥させることによって、レジンコンテントが63質量%のプリプレグ7を製造した。
次に、上記のプリプレグ7を3枚重ねると共にさらに厚み35μmの銅箔を重ね、これを30MPa、170℃、60分間の条件で加熱加圧成形することによって、積層板8として銅張積層板を製造した。
その後、積層板8の表面の銅箔にプリント加工することによって、積層板8の長手方向(縦方向)と平行な長さ100cmにわたって、正弦波の波形状の回路配線5を10本、積層板8の幅方向(横方向)と平行な長さ100cmにわたって、正弦波の波形状の回路配線5を10本形成することによって、プリント配線板6を製造した。
上記のプリント配線板6において、縦方向に形成した10本の回路配線5が横方向に振れる回数、及び横方向に形成した10本の回路配線5が縦方向に振れる回数を表1に示す。また、縦方向に形成した10本の回路配線5の振れの変位幅W、及び横方向に形成した10本の回路配線5の振れの変位幅Wを表1に示す。さらに、縦糸11,11同士の間の隙間S11及び横糸12,12同士の間の隙間S22を表1に示す。
(実施例2〜7)
振れの変位幅W、10本の回路配線5が振れる回数を表1に示すように変更した以外は、実施例1と同様にしてプリント配線板6を製造した。
(比較例1)
積層板8の長手方向(縦方向)と平行な長さ100cmにわたって、直線状の回路配線5を10本、積層板8の幅方向(横方向)と平行な長さ100cmにわたって、直線状の回路配線5を10本形成した以外は、実施例1と同様にしてプリント配線板6を製造した。
上記の各プリント配線板6について、積層板8の縦方向の10本の回路配線5と、積層板8の横方向の10本の回路配線5との信号伝送速度をそれぞれ測定し、各方向について最大値と最小値との差の平均値を求めた。その結果を表1に示す。
Figure 2015050294
表1から明らかなように、各実施例のものは、信号伝送速度の差が小さいことが確認された。
1 第一糸
2 第二糸
3 ガラスクロス
4 絶縁層
5 回路配線
6 プリント配線板

Claims (4)

  1. 第一糸及び第二糸が直交して織られたガラスクロスを内部に含む絶縁層と、前記絶縁層の表面に設けられた差動伝送用の一対の回路配線とを備え、前記一対の回路配線の各回路配線が、前記第二糸の方向に振れながら、前記第一糸の方向に進行する波形状に形成されていると共に、前記各回路配線の前記第二糸の方向における振れの変位幅が50μm以上であることを特徴とするプリント配線板。
  2. 前記各回路配線の振れの回数が、前記第一糸の方向における長さ100cm当たり2回以上であることを特徴とする請求項1に記載のプリント配線板。
  3. 前記振れの変位幅が90μm以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載のプリント配線板。
  4. 前記振れの変位幅は、前記第一糸同士の間の隙間の大きさよりも大きいことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のプリント配線板。
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