JP5076340B2 - ガラス繊維プリプレグ及びその製造方法 - Google Patents
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Description
また、表面平滑性の向上に限度があることから、ドリルによる穿孔の際のドリル加工性や実装時の表面実装性に問題を生じることがある。
なお、ここでいう寸法安定性とは、表面に銅箔を貼着した積層板であれば、銅箔をエッチングしその後170℃で30分間キュアした後の面方向の寸法変化率が少ない場合に寸法安定性に優れていることを意味する。熱膨張係数の抑制とは、温度変化による積層板の面方向の寸法変化が少ない場合に熱膨張係数の抑制に優れていることを意味する。表面平滑性とは、積層板の表面の粗度(例えば最大高さによる面粗度Rmax)が小さい場合に表面平滑性に優れていることを意味する。
また、特許文献2に記載の発明では、プリプレグの薄型化を達成するものではあるが、必ずしも、積層板の寸法安定性、熱膨張係数の抑制、表面平滑性等の観点からその向上を達成するものとはされていない。
ポリイミド樹脂の場合は、プリント配線板用の基材樹脂として使用されているイミド骨格を有するポリイミド樹脂が使用できる。代表的なものとして、ケルイミド601(RHONE−POULENC社製)が挙げられる。また、フェノール樹脂の場合は、ノボラック型フェノール樹脂、レゾール型フェノール樹脂、炭化水素変性フェノール樹脂、シリコーン樹脂変性フェノール樹脂、エポキシ樹脂変性フェノール樹脂等が挙げられる。さらに、これらの熱硬化性樹脂には、紫外線遮蔽剤や難燃化剤などの充填剤を含んでいてもよい。キャリア材5の表面に塗布する熱硬化性樹脂の量は、1〜100g/m2が好ましい。また、ガラス繊維束3に含浸させる熱硬化性樹脂としては、実質的に揮発成分を含まないものとする必要があることから、必要に応じて、揮発成分を揮発させて取り除く。
(1)実施例1
図4に示すプリプレグ1を前記のとおりの方法により製造した。その際の条件は次のとおりである。
キャリア材5:厚さ38μmのポリエチレンフィルム。
熱硬化性樹脂:品種エポキシ樹脂(G−10)、(エピコート1001(油化シェルエポキシ(株)製)80部、エピコート154(油化シェルエポキシ(株)製)20部、ジシアンジアミド4部、ベンジルジメチルアミン0.2部、ジメチルホルムアミド30部)。
1つの基材を形成するガラス繊維束3:5μm径のガラス繊維フィラメントを集束数200本としたガラス繊維束をピッチ0.5mmで引き揃えた。
ガラス繊維含有量:70wt%
加熱加圧条件:熱ローラーを使用。圧力1MPa、温度170℃、送り速度1m/分
(2)実施例2
図7に示すプリプレグ1を3層構造の製造法として記載したとおりの方法により製造した。なお、この際、中央部のガラス繊維束の層は実施例1と同じであり、両側の層の基材は、集束数を100本としたこと以外は、実施例1の前記条件と同じである。
(3)実施例3
図6に示すプリプレグ1を2段階式の製造方法として記載したとおりの方法により製造した。条件は実施例1の前記条件と同じである。
(4)実施例4
図8に示すプリプレグ1を前記のとおりの方法により製造した。条件は実施例1の前記条件と同じである。
(5)比較例
単位重量が各実施例とほぼ同じとなる平織のガラス繊維クロスであるWEA05E(日東紡製)(ガラス繊維フィラメント径:5μm、集束数:200本、打ち込み本数:経60本/25mm、緯46本/25mm、厚さ:50μm、単位重量48g/m2)により、ガラス含有量55wt%のプリプレグを製造した。キャリア材、熱硬化性樹脂、加熱加圧条件は、各実施例と同じである。
Claims (8)
- ガラス繊維を補強材とするプリプレグであって、
そのうちのガラス繊維含有量が60wt%以上、75wt%以下であり、
ガラス繊維束が一方向に並行に延在する層と、ガラス繊維束が前記一方向とほぼ直交する他の一方向に延在する層との、少なくとも2層からなり、
前記各層のガラス繊維の単位重量は40g/m2以下であり、
ガラス繊維束が前記一方向に並行に延在する層のガラス繊維の単位重量と、ガラス繊維束が前記他の一方向に延在する層のガラス繊維の単位重量とがほぼ等しく、
断面において、前記層の厚さ方向にほぼ線対称となるように、前記ガラス繊維束が配置されていることを特徴とするガラス繊維プリプレグ。 - ガラス繊維を補強材とするプリプレグであって、
そのうちのガラス繊維含有量が60wt%以上、75wt%以下であり、
ガラス繊維束が一方向に並行に延在する層と、ガラス繊維束が前記一方向とほぼ直交する他の一方向に延在する層との、少なくとも2層からなり、
前記各層のガラス繊維の単位重量は40g/m2以下であり、
前記各層における前記ガラス繊維束の厚さ/幅が、0.1以下であることを特徴とするガラス繊維プリプレグ。 - ガラス繊維束が前記一方向に並行に延在する層のガラス繊維の単位重量と、ガラス繊維束が前記他の一方向に延在する層のガラス繊維の単位重量とがほぼ等しいことを特徴とする請求項2に記載のガラス繊維プリプレグ。
- 断面において、前記層の厚さ方向にほぼ線対称となるように、前記ガラス繊維束が配置されていることを特徴とする請求項2又は3に記載のガラス繊維プリプレグ。
- 熱硬化性樹脂を表面に塗布したキャリア材の当該表面上に、ガラス繊維束を一方向に並行に延在するように配置して、ガラス繊維の単位重量がほぼ等しい2個の基材、及びガラス繊維の単位重量がそのほぼ2倍である1個の基材を形成し、
前記ガラス繊維の単位重量がほぼ2倍である1個の基材のキャリア材を剥がして、その基材を中央として、その両面に、キャリア材を介在せずに、前記2個の基材のそれぞれ1個をガラス繊維束の延在方向が前記中央の基材とほぼ直交し、かつ外側の面にキャリア材が配置されるように積層し、
加熱加圧することを特徴とするガラス繊維プリプレグの製造方法。 - 熱硬化性樹脂を表面に塗布したキャリア材の当該表面上に、ガラス繊維束を一方向に並行に延在するように配置して、ガラス繊維の単位重量がほぼ等しい2個の基材を形成し、
前記2個の基材を、前記ガラス繊維束の延在方向がほぼ直交し、かつ外側の面にのみキャリア材が配置されるように積層し、
加熱加圧することにより作製した2個のプリプレグの、それぞれ一方の面のキャリア材を剥がして、剥がした面同士を隣接させ、
キャリア材を介在せずに、対面する前記ガラス繊維束の延在方向がほぼ並行となり、かつ外側の面にキャリア材が配置されるように積層し、
加熱加圧することを特徴とするガラス繊維プリプレグの製造方法。 - 熱硬化性樹脂を表面に塗布したキャリア材の当該表面上に、ガラス繊維束を一方向に並行に延在するように配置して、ガラス繊維の単位重量がほぼ等しい複数の基材を形成し、
前記複数の基材の一部は、前記ガラス繊維束の延在方向に沿った長い形状で、幅は前記基材に較べて短い10〜100mmの範囲の帯状基材片とし、
前記帯状基材片としなかった前記基材のキャリア材を剥がして、該基材の両面に、キャリア材を介在せずに、前記帯状基材片を前記基材のガラス繊維束延在方向に互い違いになり、かつ前記基材のガラス繊維束と前記帯状基材片のガラス繊維束の延在方向がほぼ直交するように積層し、
その積層したものの外側の両面に新たな全面のキャリア材を配設し、
外側の面にキャリア材が配置された状態で、加熱加圧することを特徴とするガラス繊維プリプレグの製造方法。 - 前記ガラス繊維の単位重量が、前記熱硬化性樹脂の単位重量に対して、1.5倍以上、3.0倍以下であることを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載のガラス繊維プリプレグの製造方法。
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