JP2015050166A - 照明用光源及び照明装置 - Google Patents

照明用光源及び照明装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015050166A
JP2015050166A JP2013183399A JP2013183399A JP2015050166A JP 2015050166 A JP2015050166 A JP 2015050166A JP 2013183399 A JP2013183399 A JP 2013183399A JP 2013183399 A JP2013183399 A JP 2013183399A JP 2015050166 A JP2015050166 A JP 2015050166A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base
power supply
wall portion
wall
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013183399A
Other languages
English (en)
Inventor
信一 北岡
Shinichi Kitaoka
信一 北岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2013183399A priority Critical patent/JP2015050166A/ja
Priority to CN201420482766.3U priority patent/CN204213658U/zh
Publication of JP2015050166A publication Critical patent/JP2015050166A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】リード線の絶縁耐圧性能を向上することができる照明用光源を提供する。
【解決手段】長尺状の筐体20と、筐体20に覆われた長尺状の金属からなる第2基台60と、筐体20に覆われたLED12と、LED12を発光させるための点灯回路80と、給電ピン32を有し、筐体20の長手方向の端部に設けられた給電用口金30と、点灯回路80と給電ピン32とを接続するリード線33と、絶縁材料からなり、リード線33が第2基台60から遠ざかるようにリード線33を支持する支持部(反射部材70)とを備え、給電用口金30は、凸部35を有し、反射部材70は、凸部35に接触している。
【選択図】図8A

Description

本発明は、照明用光源及び照明装置に関する。
LED(LED:Light Emitting Diode)は、高効率及び長寿命であることから、従来から知られる蛍光灯や白熱電球等の各種ランプにおける新しい光源として期待されており、LEDを用いたランプ(LEDランプ)の研究開発が進められている。
LEDランプとしては、両端部に電極コイルを有する直管形蛍光灯に代替する直管形のLEDランプ(直管形LEDランプ)、あるいは、電球形蛍光灯や白熱電球に代替する電球形のLEDランプ(電球形LEDランプ)等がある。例えば、特許文献1には、従来の直管形LEDランプが開示されている。
特開2009−043447号公報
直管形LEDランプは、例えば、長尺状の透光性カバー(直管等)と、透光性カバーの長手方向の両端部に設けられた一対の口金と、透光性カバーによって覆われた金属基台と、金属基台の上に配置されたLEDモジュールと、LEDモジュールを点灯させるための点灯回路と、口金と点灯回路とを接続するリード線等とを備える。
直管形LEDランプでは、LEDモジュールで発生する熱を放熱させるために、金属基台等の金属部材が用いられるが、直管形LEDランプ内は狭小であるので、リード線は金属部材の近くに配置されることが多い。このため、リード線には十分な絶縁耐圧性能が要求される。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、リード線の絶縁耐圧性能を向上することができる照明用光源及び照明装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る照明用光源の一態様は、長尺状の透光性カバーと、前記透光性カバーに覆われた長尺状の金属からなる基台と、前記透光性カバーに覆われた発光素子と、前記発光素子を発光させるための駆動回路と、口金ピンを有し、前記透光性カバーの長手方向の端部に設けられた口金と、前記駆動回路と前記口金ピンとを接続するリード線と、絶縁材料からなり、前記リード線が前記基台から遠ざかるように前記リード線を支持する支持部とを備え、前記口金は、凸部を有し、前記支持部は、前記凸部に接触していることを特徴とする。
また、本発明に係る照明用光源の一態様において、さらに、絶縁材料からなり、前記発光素子の光を反射させる反射部材を備え、前記支持部は、前記反射部材の一部である、としてもよい。
また、本発明に係る照明用光源の一態様において、前記凸部は、前記リード線をガイドするガイド部であり、前記支持部は、前記凸部にガイドされる、としてもよい。
また、本発明に係る照明用光源の一態様において、前記支持部は、前記ガイド部の内側に接触している、としてもよい。
また、本発明に係る照明用光源の一態様において、さらに、前記発光素子が配置される長尺状の基板を備え、前記反射部材は、前記基板と対向する長尺状の平面部と、前記平面部の両長辺部分から立設し、かつ、前記平面部の長手方向に沿って延設された一対の第1反射壁部と第2反射壁部とを有し、前記支持部は、前記第1反射壁部及び前記第2反射壁部の少なくとも一方の一部である、としてもよい。
この場合、本発明に係る照明用光源の一態様において、前記第1反射壁部、前記第2反射壁部及び前記平面部は、板状部材を折り曲げることによって成形されており、前記反射部材の前記支持部の近傍であり、かつ、前記平面部と前記第1反射壁部及び前記第2反射壁部との折り曲げ部分には、切り欠き部が形成されている、としてもよい。
また、本発明に係る照明装置の一態様は、上記いずれかに記載の照明用光源を備えることを特徴とする。
本発明によれば、リード線の絶縁耐圧性能を向上することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る直管形LEDランプの概観斜視図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る直管形LEDランプの分解斜視図である。 図3は、本発明の実施の形態に係る直管形LEDランプの分解平面図である。 図4は、本発明の実施の形態に係るLEDモジュールの斜視図である。 図5Aは、本発明の実施の形態に係る直管形LEDランプにおける給電用口金の周辺構成を示す斜視図(第1給電用口金本体部を外した状態)である。 図5Bは、本発明の実施の形態に係る直管形LEDランプにおける給電用口金の周辺構成を示す分解斜視図である。 図6は、本発明の実施の形態に係る直管形LEDランプの一部拡大側面図である。 図7Aは、図6のA−A’線における本発明の実施の形態に係る直管形LEDランプの断面図である。 図7Bは、図6のB−B’線における本発明の実施の形態に係る直管形LEDランプの断面図である。 図7Cは、図6のC−C’線における本発明の実施の形態に係る直管形LEDランプの断面図である。 図8Aは、本発明の実施の形態に係る直管形LEDランプにおける給電用口金及び回路カバーの周辺構成を示す平面図である。 図8Bは、本発明の実施の形態に係る直管形LEDランプにおける給電用口金及び回路カバーの周辺構成を示す側面図である。 図9は、折り曲げ加工前の反射部材の構成を示す平面図である。 図10は、折り曲げ加工後の反射部材の端部の構成を示す拡大斜視図である。 図11Aは、本発明の実施の形態に係る直管形LEDランプにおける回路カバーの構成を示す斜視図(斜め上方から見たときの図)である。 図11Bは、本発明の実施の形態に係る直管形LEDランプにおける回路カバーの構成を示す斜視図(斜め下方から見たときの図)である。 図11Cは、本発明の実施の形態に係る直管形LEDランプにおける回路カバーの構成を示す斜視図(背面側から見たときの図)である。 図12Aは、図8AのA−A’線における回路カバー周辺の構成を示す断面図である。 図12Bは、図8AのB−B’線における回路カバーの周辺の構成を示す断面図である。 図12Cは、本発明の実施の形態に係る直管形LEDランプにおける回路カバーの周辺の構成を示す図である。 図13は、本発明の実施の形態に係る直管形LEDランプの組み立て方法における各工程を示す図である。 図14は、本発明の実施の形態に係る直管形LEDランプの組み立て方法における第1基台と反射部材との関係を説明するための図である。 図15Aは、本発明の実施の形態に係る直管形LEDランプにおける第1基台の端部の構成を示す一部切り欠き斜視図である。 図15Bは、本発明の実施の形態に係る直管形LEDランプにおける第1基台の端部の構成を示す一部切り欠き側面図である。 図16は、本発明の実施の形態に係る照明装置の概観斜視図である。 図17は、本発明の実施の形態に係る直管形ランプにおけるLEDモジュールの変形例の構成を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、工程(ステップ)、工程の順序などは、一例であって本発明を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
以下の実施の形態では、照明用光源の一例として、直管形LEDランプについて説明する。
[直管形LEDランプの全体構成]
まず、本発明の実施の形態に係る直管形LEDランプ1の構成について、図1〜図3を用いて説明する。図1は、本実施の形態に係る直管形LEDランプの概観斜視図である。図2は、本実施の形態に係る直管形LEDランプの分解斜視図である。図3は、本実施の形態に係る直管形LEDランプの分解平面図である。
本実施の形態に係る直管形LEDランプ1は、従来の直管形蛍光灯に代替する直管形LEDランプであって、例えば、全長が直管40形蛍光灯と同じである40形の直管形LEDランプである。
図1に示すように、直管形LEDランプ1は、LEDモジュール10と、LEDモジュール10を収納する長尺状の筐体20と、筐体20の長手方向(管軸方向)の一方の端部に設けられた第1口金である給電用口金(給電側口金)30と、筐体20の長手方向の他方の端部に設けられた第2口金である非給電用口金(非給電側口金)40とを備える。
図2に示すように、直管形LEDランプ1は、さらに、LEDモジュール10が配置されるヒートシンク(第1基台50及び第2基台60)と、LEDモジュール10が発する光を所定の方向に反射する反射部材70と、LEDモジュール10を点灯させるための点灯回路80と、筐体20内の構成部材同士の電気的接続を行うためのコネクタ線90とを備える。なお、本実施の形態における直管形LEDランプ1では、LEDモジュール10が給電用口金30のみの片側一方から給電を受ける片側給電方式が採用されている。
以下、直管形LEDランプ1の各構成要素について、図2及び図3を参照しながら詳述する。
[LEDモジュール]
図1に示すように、LEDモジュール10は、直管形LEDランプ1の光源であり、筐体20に覆われる形で筐体20内に配置される。LEDモジュール10は、照明光として所定の波長の光を発する発光モジュールであり、例えば、白色光を放出する。
図2及び図3に示すように、LEDモジュール10は、長尺状であり、筐体20の管軸方向に沿って複数枚配置される。複数のLEDモジュール10は、それらの長手方向が筐体20の長手方向となるように隣接して並べられている。具体的には、LEDモジュール10は、反射部材70を介して第2基台60の上に隣接して配置されている。なお、本実施の形態では、4つのLEDモジュール10(4つの基板11)を用いている。
ここで、各LEDモジュール10の詳細構成について、図4を用いて説明する。図4は、本実施の形態に係るLEDモジュールの斜視図である。
図4に示すように、LEDモジュール10は、LEDチップが基板上に直接実装されたCOB(Chip On Board)型の発光モジュールであって、基板11と、複数のLED(ベアチップ)12と、LED12を封止する封止部材13と、LEDモジュールの外部からLED12を発光させるための電力の供給を受ける一対の接続端子14とを備える。
基板11は、LED12を実装するための実装基板(絶縁基板)である。本実施の形態では、基板11として、筐体20の管軸方向に長尺状をなす矩形基板を用いている。基板11は、LED12が実装される面が第1主面(表面)であり、当該第1主面とは反対側の面が第2主面(裏面)である。LED12は、基板11の第1主面にのみ実装されており、第2主面にLED12は実装されていない。なお、後述するように、LEDモジュール10は、基板11の第2主面と反射部材70とが接触するようにして、反射部材70に載置される。
基板11としては、アルミナや窒化アルミニウム等からなるセラミックス基板、樹脂をベースとする樹脂基板、アルミニウム合金などの金属をベースとするメタルベース基板、又は、ガラスからなるガラス基板等を用いることができる。樹脂基板としては、例えば、ガラス繊維とエポキシ樹脂とからなるガラスエポキシ基板(CEM−3、FR−4等)、紙フェノールや紙エポキシからなる基板(FR−1等)、又は、ポリイミド等からなる可撓性を有するフレキシブル基板を用いることができる。メタルベース基板としては、例えば、アルミニウム合金基板、鉄合金基板又は銅合金基板等を用いることができる。また、基板11は、透光性基板及び非透光性基板のどちらであってもよいが、本実施の形態では、LED12で発生した光が基板11を透過して第2主面から漏れ出るような基板を用いている。例えば、樹脂基板、セラミック基板又は薄膜のメタルベース基板である。
LED12は、発光素子の一例であって、所定の電力により発光する半導体発光素子である。LED12は、筐体20に覆われる形で基板11に配置される。図4に示すように、基板11には、複数のLED12が基板11の長手方向に沿ってライン状に一列配置されている。
各LED12は、単色の可視光を発するベアチップであり、例えば通電されると青色光を発光する青色LEDチップである。青色LEDチップとしては、例えばInGaN系の材料によって構成された、中心波長が440nm〜470nmの窒化ガリウム系の半導体発光素子を用いることができる。
なお、各LED12は、基板11上に形成された金属配線(不図示)又は金ワイヤ(不図示)等によって、直列接続、並列接続、又は直列接続と並列接続との組み合わせ接続となるように構成することができる。
封止部材13は、シリコーン樹脂等の透光性の絶縁性樹脂材料を用いることができる。本実施の形態における封止部材13は、蛍光体(波長変換材)を含む樹脂からなる蛍光体含有樹脂であって、LED12からの光を所定の波長に波長変換(色変換)する波長変換部材であるとともに、LED12を樹脂封止してLED12を保護する保護部材である。本実施の形態において、封止部材13は、波長変換材として蛍光体粒子(蛍光体)を含有する絶縁性樹脂材料によって構成されている。封止部材13における蛍光体粒子は、LED12が発する光によって励起されて所望の色(波長)の光を放出する。つまり、封止部材13は、LED12を有する発光部である。
また、封止部材13は、一列配置された複数のLED12を一括封止するように直線状に形成されている。本実施の形態では、基板11上の全てのLED12を一括封止している。封止部材13は、LED12を個々に封止してもよいが、本実施の形態のように、複数のLED12を一括して封止することによって、隣り合うLED12間の封止部材13からも白色光を放出させることができる。これにより、LED12の上方のみの輝度が高くなることを抑制することができ、輝点(光のつぶつぶ感)を低減することができる。
封止部材13としては、例えばLED12が青色LEDチップである場合、白色光を得るために、YAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)系の黄色蛍光体粒子をシリコーン樹脂等の樹脂材料に分散させた蛍光体含有樹脂を用いることができる。これにより、黄色蛍光体粒子は青色LEDチップの青色光によって励起されて黄色光を放出するので、封止部材13からは、励起された黄色光と青色LEDチップの青色光との合成光として白色光が放出される。
本実施の形態において、封止部材13は、シリコーン樹脂に所定の蛍光体粒子を分散させた蛍光体含有樹脂としており、ディスペンサーによって基板11の表面に塗布して形成することができる。この場合、封止部材13の長手方向に垂直な断面における当該封止部材13の形状は、ドーム形状の断面形状や略半円形となる。なお、封止部材13に、さらにシリカ等の光拡散材を含有させても構わない。また、演色性を高めるために、必要に応じて赤色蛍光体粒子等の黄色光以外の光を蛍光発光する蛍光体粒子を含有させても構わない。
一対の接続端子14は、LED12を発光させるための直流電力を受電する外部接続端子(コネクタ)であり、LED12と電気的に接続されている。一対の接続端子14は、基板11の上の所定の箇所に設けられている。本実施の形態において、一対の接続端子14は、いずれも基板11の長手方向の両端部における基板11の長辺近傍に設けられている。さらに、一対の接続端子14は、LED12(封止部材13)を基準として基板11の一方の長辺側に片寄せられて配置されている。
また、本実施の形態における接続端子14は、ソケット型に構成されており、樹脂製のソケットと、直流電力を受電するための導電ピンとを有する。当該導電ピンは、基板11上に形成された金属配線と電気的に接続されている。なお、接続端子14(ソケット)にコネクタ線90の装着部91が装着されることにより、接続端子14はコネクタ線90から電力の供給を受けることができる状態となる。なお、接続端子14としては、樹脂ソケットではなく、矩形状にパターン形成されたランド状の金属配線(金属電極)とすることもできる。
なお、図示しないが、基板11の第1主面には金属配線が形成されている。金属配線は、LED12同士を電気的に接続したり、LED12と接続端子14とを接続したりするために、基板11上に所定形状でパターン形成されている。また、逆バイアスによるLED12の素子破壊を防止するために、保護素子(ツェナーダイオード)が基板11の第1主面に実装されていてもよい。さらに、LEDモジュール10の放熱性を向上させるために、放熱用の金属膜や金属パターンが基板11の第2主面に形成されていてもよい。さらに、基板11の絶縁性及び反射性を向上させるために、基板11の第1主面及び第2主面に白レジストが形成されていてもよい。
[筐体]
筐体20は、長尺状の透光性カバーの一例であって、LEDモジュール10及び反射部材70が配置された第1基台50及び第2基台60を覆うように構成されている。本実施の形態における筐体20は、透光性を有する直管であり、図2に示すように、両端部に開口を有する長尺筒状の外郭部材(外挿管)である。筐体20には、LEDモジュール10、第1基台50、第2基台60、反射部材70及び点灯回路80等が収納される。本実施の形態において、筐体20は、円筒状のものを用いているが、必ずしも円筒状である必要はなく、角筒状のものを用いても構わない。
筐体20は、透光性材料によって構成することができ、ガラス製のガラス管(ガラスバルブ)又は樹脂製のプラスチック管等を用いることができる。例えば、筐体20として、シリカ(SiO)が70〜72[%]のソーダ石灰ガラスによって構成されたガラス管、あるいは、ポリカーボネート又はアクリル等の樹脂材料からなるプラスチック管を用いることができる。本実施の形態では、筐体20として、直管40形蛍光灯に用いられるものと同じガラス管(全長が約1167mm)を用いている。
また、筐体20に、LEDモジュール10からの光を拡散させるための光拡散機能を持たせてもよい。例えば、シリカや炭酸カルシウム等の光拡散材(微粒子)を含有する樹脂や白色顔料を筐体20の内面又は外面に付着させることで乳白色の光拡散膜を形成することができる。また、筐体20の内部又は外部にレンズ構造物を設けたり、筐体20の内面又は外面に凹部又は凸部のドットパターンを形成したりすることでも光拡散機能を持たせることができる。あるいは、筐体20そのものを光拡散材が分散された樹脂材料等を用いて成形してもよい。
[給電用口金]
給電用口金(第1口金)30は、LEDモジュール10(LED12)に電力を供給するための口金であり、LED12を発光させるための電力をランプ外部から受電する。また、給電用口金30は、照明器具のソケットに係止され、直管形LEDランプ1を支持するように構成されている。
給電用口金30は、底部及び開口部を有する略有底円筒形状に構成されており、筐体20の長手方向の一方を蓋するように設けられる。本実施の形態における給電用口金30は、図2に示すように、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等の合成樹脂からなる樹脂製の給電用口金本体31と、真ちゅう等の金属材料からなる一対の給電ピン32とからなる。
また、本実施の形態における給電用口金30は、当該給電用口金30の軸方向に沿って複数に分割可能に構成されている。具体的には、給電用口金本体31は、筐体20の管軸を通る平面を分割面として上下半分に分解可能に構成されており、第1給電用口金本体部31aと第2給電用口金本体部31bとの2つの部材によって構成される。
一対の給電ピン32は、LEDモジュール10に電力を供給するための導電性の口金ピンである。また、一対の給電ピン32は、LED12を点灯させるための電力を照明器具等の外部機器から受けるピンであり、例えば、照明器具に内蔵された電源装置(電源回路)から直流電力を受ける。
一対の給電ピン32は、給電用口金本体31の底部からランプ外方に向かって突出するように構成されており、先端が屈曲するL形ピンである。本実施の形態において、一対の給電ピン32は、給電用口金本体31の底部を貫通するように配置される。直管形LEDランプ1を照明器具に取り付ける際、一対の給電ピン32は、照明器具のソケットに係止される。
また、一対の給電ピン32は、リード線33によって筐体20内の点灯回路80と電気的に接続されており、一対の給電ピン32によって受電した電力は点灯回路80に供給される。
なお、電源回路(電源装置)は、ランプ外部の照明器具に設けるのではなく、直管形LEDランプ1に内蔵させてもよい。この場合、一対の給電ピン32は、例えば商用100Vの交流電源から交流電力を受け、当該交流電力はランプ内の電源回路に供給されて直流電力に変換される。電源回路は、例えば、点灯回路80として構成することができる。
ここで、給電用口金30の周辺構成及び組み立て方法について、図5A及び図5Bを用いて説明する。図5Aは、本発明の実施の形態に係る直管形LEDランプにおける給電用口金の周辺構成を示す斜視図であり、第1給電用口金本体部31aを外した状態を示している。図5Bは、同給電用口金の周辺構成を示す分解斜視図である。なお、図5Bにおいて、筐体20は図示していない。
図5A及び図5Bに示すように、リード線33の一端と給電ピン32とを例えば半田によって電気的及び物理的に接続するとともに、リード線33の他端(コネクタ端子)と点灯回路80(入力ソケット83)とを電気的及び物理的に接続する。
次いで、第2基台60に配置された反射部材70の上に点灯回路80及びLEDモジュール10を配置するとともに、第2給電用口金本体部31bの溝部に給電ピン32を取り付ける。
その後、回路カバー85を第1基台50の第1壁部51及び第2壁部52に装着して点灯回路80を回路カバー85で覆った後、第1給電用口金本体部31aを第2給電用口金本体部31bに嵌め込む。
次いで、第1給電用口金本体部31aと第2給電用口金本体部31bとをネジ34によってネジ止めする。これにより、第2基台60が給電用口金30に固定された状態で、給電用口金30を筐体20の一方の端部に取り付けることができる。
なお、その後、必要に応じて、給電用口金30の開口と筐体20との間の隙間にシリコーン樹脂等の接着剤を塗布してもよい。
また、図5A及び図5Bに示すように、給電用口金本体31(第2給電用口金本体部31b)には、衝立状の一対の凸部35が設けられている。一対の凸部35は、点灯回路80から導出されたリード線33をガイドするガイド部である。すなわち、一対の凸部35は、リード線33を給電用口金本体31内に配置する際に、リード線33が給電用口金本体31からはみ出さないようにリード線33の引き回し位置を規制するようにガイドする。例えば、2つの凸部35の間を通るようにしてリード線33を引き回すことができる。これにより、第1給電用口金本体部31aと第2給電用口金本体部31bとを嵌め合わせて給電用口金本体31を組み立てる際に、リード線33が給電用口金本体31からはみ出して第1給電用口金本体部31aと第2給電用口金本体部31bとの間に挟まってしまうことを回避でき、給電用口金本体31によるリード線33の断線を防止できる。
[非給電用口金]
非給電用口金40は、照明器具のソケットに係止され、直管形LEDランプ1を支持するように構成されている。非給電用口金40は、底部及び開口部を有する略有底円筒形状に構成されており、筐体20の長手方向の他方の端部を蓋するように設けられる。本実施の形態における非給電用口金40は、図2に示すように、PBT等の合成樹脂からなる樹脂製の非給電用口金本体41と、真ちゅう等の金属材料からなる1本の非給電ピン42とからなる。
また、本実施の形態における非給電用口金40は、給電用口金30と同様に、非給電用口金40の軸方向に沿って複数に分割可能に構成されている。具体的には、非給電用口金本体41は、筐体20の管軸を通る平面を分割面として上下半分に分解可能に構成されており、第1非給電用口金本体部41aと第2非給電用口金本体部41bとの2つの部材によって構成される。
非給電ピン42は、非給電用口金本体41の底部から外方に向かって突出するように構成された導電性の口金ピンであり、照明器具のソケットに係止される。図2に示すように、非給電ピン42は、L字状の金属製の接続部材43によって第2基台60に取り付けられる。
非給電ピン42を第2非給電用口金本体部41bの溝部に取り付けた後、第2非給電用口金本体部41bに第1非給電用口金本体部41aを嵌め込む。その後、ネジ44によって第1非給電用口金本体部41aと第2非給電用口金本体部41bとをネジ止めする。これにより、第2基台60が非給電用口金40に固定された状態で、非給電用口金40を筐体20の端部に取り付けることができる。
なお、非給電用口金40にアース機能を持たせて、非給電用口金40をアース用口金として用いても構わない。この場合、非給電ピン42は、照明器具を介して接地されたアースピンとして機能し、金属製の第2基台60とアース接続される。これにより、第2基台60は、非給電ピン42及び接続部材43を介して接地される。
[基台]
第1基台50及び第2基台60は、いずれも金属製であり、LEDモジュール10で発生する熱を放熱するヒートシンクとして機能するとともに、LEDモジュール10を載置及び固定するための固定部材として機能する。
以下、第1基台50及び第2基台60の詳細な構成について、図2及び図3を参照しながら図6及び図7A〜図7Cを用いて説明する。図6は、本発明の実施の形態に係る直管形LEDランプの一部拡大側面図である。図7Aは、図6のA−A’線における同直管形LEDランプの断面図であり、図7Bは、図6のB−B’線における同直管形LEDランプの断面図であり、図7Cは、図6のC−C’線における同直管形LEDランプの断面図である。
<第1基台>
第1基台50は、図2に示すように、筐体20の長手方向に延在する長尺状の金属基台であり、ヒートシンクの外郭を構成する。第1基台50は、例えば、折り曲げ加工等により金属板を変形させることによって構成されている。本実施の形態において、第1基台50は、薄板状の亜鉛めっき鋼板を用いて成形されている。
第1基台50は、筐体20の長手方向に延在する長尺状の底面部53と、底面部53から衝立状に設けられるとともに筐体20の長手方向(第1基台50の長手方向)に沿って延設された第1壁部51及び第2壁部52とを有する。本実施の形態において、第1基台50の断面視において、底面部53と第1壁部51及び第2壁部52とのなす角は略90°である。
第1壁部51及び第2壁部52は、底面部53における第1基台50の短手方向(基板11の幅方向)の両端部に設けられており、LEDモジュール10の基板11を、当該基板11の短手方向から挟むように構成されている。すなわち、第1壁部51は基板11の一方の側面に対面しており、第2壁部52は基板11の他方の側面に対面している。このように、LEDモジュール10の基板11は第1壁部51と第2壁部52とによって挟まれている。なお、第1壁部51及び第2壁部52は、図7A〜図7Cに示すように、反射部材70の底面部73(平面部)を当該底面部73の短手方向から挟むように構成されているとともに、第2基台60を当該第2基台60の短手方向から挟むように構成されている。
また、第1壁部51には、当該第1壁部51から第2壁部52に向かって突出する複数の第1突出部51aが形成されている。同様に、第2壁部52には、当該第2壁部52から第1壁部51に向かって突出する複数の第2突出部52aが形成されている。
第1突出部51a及び第2突出部52aは、第1基台50及び第2基台60に基板11を固定するために形成されており、図6及び図7A〜図7Cに示すように、LEDモジュール10(基板11)を第1基台50に配置したときに、第1突出部51a及び第2突出部52aは、LEDモジュール10の基板11の第1主面側に当接する。これにより、LEDモジュール10は、基板11の第1主面に対して垂直な方向の動きが規制された状態で第1基台50に固定される。
また、第1突出部51a及び第2突出部52aの近傍には第1切り欠き部51b及び第2切り欠き部52bが設けられている。これにより、第1壁部51及び第2壁部52を容易に弾性変形させることができるので、LEDモジュール10(基板11)を第1基台50に容易に嵌め込むことができる。
底面部53は、図7A〜図7Cに示すように、第1底面部53aと第2底面部53bとで段差部を有するように構成されている。第2基台60は、第1底面部53aに載置される。
図2及び図3に示すように、底面部53には、第1基台50と筐体20とを固定するための固定部54と、第2基台60に対して押圧を付与する付勢部55と、第2基台60の幅方向の移動を規制する一対の突起部56と、第2基台60の位置決めを行うための一対の突起部57とが設けられている。固定部54、付勢部55、突起部56及び突起部57は、第1基台50を構成する金属板の一部を加工することによって形成されている。
固定部54は、底面部53(第2底面部53b)の一部を筐体20の内面に向かって突出させるように変形することで構成される。図7Aに示すように、固定部54と筐体20の内面との間にはシリコーン樹脂等の接着剤が塗布される。これにより、第1基台50と筐体20とを固着することができる。
付勢部55は、第1底面部53aを切り起こして形成された板バネとして構成されており、図7Bに示すように、第2基台60に当接される。付勢部55は、板バネの弾性力による付勢によって第2基台60に対して押圧を付与している。これにより、基板11は、第1突出部51a及び第2突出部52aと付勢部55とによって押圧を受けた状態で挟持される。
また、図2及び図3に示すように、第1基台50には、回路カバー85を第1基台50に装着するための凸部58が形成されている。凸部58は、第1壁部51及び第2壁部52の各々において外側に突出するように形成されている。本実施の形態では、第1壁部51及び第2壁部52の一部を切って膨らませるように変形させることで凸部58を構成している。
<第2基台>
第2基台60は、LEDモジュール10と第1基台50との間に配置される中板ヒートシンクである。本実施の形態において、第2基台60は、LEDモジュール10直下に配置される反射部材70と第1基台50との間に配置れる。
図2及び図3に示すように、第2基台60は、第1基台50と同様に、筐体20の長手方向に延在する長尺状の金属基台である。第2基台60は、金属等の高熱伝導性材料によって構成することが好ましく、本実施の形態では、アルミ板である。第2基台60の板厚は、第1基台50の板厚よりも厚くなるように構成されている。
また、第2基台60には、第1切り欠き部61と第2切り欠き部62とが設けられている。本実施の形態において、第1切り欠き部61は、第2基台60を貫通する貫通孔であり、第2切り欠き部62は、第2基台60の長辺端縁から基台内部に向かって後退するように切り欠いた切り欠きである。
第1切り欠き部61は、隣接して配置された基板11の境界部分(境界線)と重なる位置に設けられている。第2切り欠き部62は、LEDモジュール10の接続端子14の近傍部分に対応する位置に設けられている。これにより、LEDモジュール10の充電部と第2基台60との間における沿面放電の発生を抑制することができる。
また、第2基台60には、第1基台50の一対の突起部57が係止される第3切り欠き部63が設けられている。
[反射部材]
反射部材70は、ランプの光取り出し効率を向上させるために、LEDモジュール10(LED12)が発する光を一定の方向に反射するように構成されている。反射部材70は、電気絶縁性及び光反射性を有する材料によって構成されている。
図2に示すように、反射部材70は、断面コの字状に加工されており、各々が第1基台50の長手方向に沿って延設された第1反射壁部71と第2反射壁部72と底面部73とによって構成されている。LEDモジュール10からの光は、第1反射壁部71及び第2反射壁部72によって反射される。
第1反射壁部71及び第2反射壁部72は、底面部73の両長辺部分から立設しており、図7A〜図7Cに示すように、LEDモジュール10の基板11を当該基板11の短手方向から挟むように構成される。
具体的には、第1反射壁部71は、第1基台50の第1壁部51と基板11の一方の側面との間に位置し、第2反射壁部72は、第1基台50の第2壁部52と基板11の他方の側面との間に位置する。つまり、第1反射壁部71は、第1壁部51の内側に位置し、第2反射壁部72は、第2壁部52の内側に位置する。
図7A〜図7Cに示すように、第1反射壁部71の高さは第1壁部51の高さよりも高く、第2反射壁部72の高さは第2壁部52の高さよりも高い。これにより、LEDモジュール10の光が遮られる部分の境界(影の輪郭線)を、第1壁部51及び第2壁部52の上端縁ではなく、第1反射壁部71及び第2反射壁部72の上端縁とすることができる。これにより、直管形LEDランプ1の配光特性を向上させることができる。さらに、金属材料からなる第1壁部51及び第2壁部52よりも絶縁材料からなる第1反射壁部71及び第2反射壁部72の方を高くすることで、第1基台50及び第2基台60とLEDモジュール10(基板11)との間の絶縁耐圧を向上させることもできる。
また、本実施の形態では、第1反射壁部71と第2反射壁部72との高さが異なっており、第2反射壁部72の高さが第1反射壁部71の高さよりも高い。つまり、LEDモジュール10の一対の接続端子14はLED12を基準として第2反射壁部72側である基板11の一方の長辺側に片寄せられており、接続端子14から近い位置に形成される第2反射壁部72の高さは、接続端子14から遠い位置に形成される第1反射壁部の高さよりも高くなっている。
これにより、第1基台50及び第2基台60と接続端子14との絶縁距離を長くすることができるので、第1基台50及び第2基台60とLEDモジュール10(基板11)との間の絶縁耐圧を一層向上させることができる。
底面部73は、第2基台60と対向する長尺状の平面部である。LEDモジュール10は、底面部73の上に配置される。つまり、LEDモジュール10の基板11は、底面部73の表面と接触するようにして底面部73に載置される。
図2に示すように、第1反射壁部71における第1壁部51の第1突出部51aに対応する位置には、第1突出部51aよりも大きな形状の第1切り欠き部71aが形成されている。また、第2反射壁部72における第2壁部52の第2突出部52aに対応する位置には、第2突出部52aよりも大きな形状の第2切り欠き部72aが形成されている。
これにより、反射部材70を第1基台50に配置したときに、第1突出部51a及び第2突出部52aが第1反射壁部71及び第2反射壁部72から突出するので、第1反射壁部71と第1壁部51とを接触させることができるとともに、第2反射壁部72と第2壁部52とを接触させることができる。
本実施の形態において、第1切り欠き部71aは、第1反射壁部71の上端縁から下方に向かって矩形状に切り欠くように形成されている。第1切り欠き部71aにおける切り欠きの幅は第1突出部51aの幅よりも大きく、第1切り欠き部71aにおける切り欠きの高さ(開口高さ)は第1突出部51aの高さよりも大きい。
一方、第2切り欠き部72aは、第2反射壁部72を貫通する矩形状の貫通孔である。第2切り欠き部72aにおける切り欠き(貫通孔)の幅は第2突出部52aの幅よりも大きく、第2切り欠き部72aにおける切り欠き(貫通孔)の高さ(開口高さ)は第2突出部52aの高さよりも大きい。
第2切り欠き部72aを貫通孔にすることによって、第2反射壁部72によってLEDモジュール10の光が遮られる部分の境界線(影の輪郭線)を、反射部材70の長手方向の一方の端部から他方の端部まで直線状にすることができる。これにより、第2切り欠き部72aを凹状の切り欠き部とする場合と比べて、点灯時における直管形LEDランプ1のランプ外観に発生する影を抑制することができるので、ランプ外観の光の品位を向上させることができる。
なお、第2切り欠き部72aの貫通孔の形状は、矩形状に限らず、アール付き四角、楕円又は円形等とすることができる。また、本実施の形態では、第1切り欠き部71aを凹状の切り欠き部としているが、第1切り欠き部71aも第2切り欠き部72aと同様に貫通孔としてもよい。これにより、ランプ外観の光の品位を一層向上させることができる。
このように構成される反射部材70は、底面部73が第2基台60に接するようにして第2基台60に載置される。また、反射部材70(底面部73)の上には、基板11が配置される。つまり、反射部材70は、第2基台60と基板11との間に配置される。
また、図2及び図3に示すように、反射部材70は、第1延設部71b及び第2延設部72bを有する。ここで、第1延設部71b及び第2延設部72bについて、図8A及び図8Bを用いて詳細に説明する。
図8Aは、本発明の実施の形態に係る直管形LEDランプにおける給電用口金及び回路カバーの周辺構成を示す平面図であり、図8Bは、同直管形LEDランプにおける給電用口金及び回路カバーの周辺構成を示す側面図である。なお、図8A及び図8Bにおいて、筐体20は図示していない。
図8A及び図8Bに示すように、第1延設部71bは、第1反射壁部71が給電用口金30側に反射部材70の長手方向に沿って延設された部分である。また、第2延設部72bは、第2反射壁部72が給電用口金30側に反射部材70の長手方向に沿って延設された部分である。つまり、第1反射壁部71及び第2反射壁部72の給電用口金30側の端縁は、底面部73の給電用口金30側の端縁よりも給電用口金30側に位置している。
第1延設部71b及び第2延設部72bは、リード線33を支持する支持部として機能する。つまり、点灯回路80から導出されるリード線33は、第1延設部71b及び第2延設部72bの上端縁で支持されて給電ピン32に接続される。
第1延設部71b及び第2延設部72bは、給電用口金30の凸部35に接触するようにガイドされている。これにより、第1延設部71b及び第2延設部72bが薄く且つ細いような場合でも、第1延設部71b及び第2延設部72bは凸部35に支持されるので、第1延設部71b及び第2延設部72bによってリード線33を支持することができる。
なお、本実施の形態では、第1延設部71b及び第2延設部72bを凸部35の外側に接触させているが、第1延設部71b及び第2延設部72bを互いに近づけるように折り曲げることで凸部35の内側に接触させてもよい。これにより、第1延設部71b及び第2延設部72bを安定させることができるので、より強くリード線33を支持することができる。
反射部材70は、例えば、図9に示すように、二軸延伸ポリエステル(PET)フィルム等からなる絶縁性の反射シートである板状部材70Aを折り曲げ加工することによって作製することができる。図9は、折り曲げ加工前の反射部材の構成を示す平面図である。
図9に示される2本の二点鎖線を谷折りすることによって、図10に示すように、断面コの字状の反射部材70を作製することができる。つまり、第1反射壁部71、第2反射壁部72及び底面部73は、板状部材70Aを折り曲げることによって成形される。図10は、折り曲げ加工後の反射部材の端部の構成を示す拡大斜視図である。
また、図9及び図10に示すように、本実施の形態において、第1反射壁部71(第1延設部71b)及び第2反射壁部72(第2延設部72b)と底面部73との間にはスリット状の切り欠き部71c及び72cが設けられている。切り欠き部71c及び72cは、第1延設部71b及び72bの近傍であり、かつ、底面部73と第1反射壁部71及び第2反射壁部72との折り曲げ部分に形成されている。
このように、切り欠き部71c及び72cを設けることによって、第1延設部71b及び第2延設部72bを容易に折り曲げることができる。
また、図10に示すように、第2反射壁部72の給電用口金30側端部の上縁部には、切り欠き部72dが設けられている。切り欠き部72dは、第2反射壁部72において高さが他の箇所よりも低くなるように切り落とされている。本実施の形態において、切り欠き部72dが設けられた第2反射壁部72の高さが第1反射壁部71の高さとほぼ同じになるようにして切り欠き部72dが設けられている。さらに、切り欠き部72dは、回路カバー85の第2挟み込み部852に対応する箇所に設けられている。
このように、切り欠き部72dを設けることによって、回路カバー85と反射部材70との装着性を向上させることができる。つまり、切り欠き部72dが存在しないと、本実施の形態のように第2反射壁部72が第1反射壁部71よりも高くなっている場合には、回路カバー85を第1基台50に取り付けたときに回路カバー85の第2挟み込み部852の凹部が反射部材70の第2反射壁部72の上端縁に当接し、回路カバー85と反射部材70とが干渉する。このため、回路カバー85の装着時の作業性が悪くなる。これに対して、切り欠き部72dを設けることによって、このような回路カバー85と反射部材70との干渉を抑えることができ、回路カバー85の装着性を向上させることができる。
なお、第2反射壁部72の高さと第1反射壁部71の高さとがほぼ同じになるように切り欠き部72dを設けることによって回路カバー85と反射部材70との干渉を容易に回避できるが、切り欠き部72dが形成された部分の第2反射壁部72の高さは、第1反射壁部71の高さよりも高くてもよい。この場合、第1反射壁部71と第2反射壁部72との高さの差分は、回路カバー85の第2挟み込み部852に設けられた切り欠き部852c(溝)で吸収することができる。また、第2反射壁部72の高さを極力高くする(つまり、切り欠き部72dを深く切り欠かない)ことで、絶縁耐圧性を向上させることができる。
[点灯回路]
点灯回路80は、LEDモジュール10のLED12を駆動させるための駆動回路である。本実施の形態における点灯回路80は、LEDモジュール10におけるLED12の点灯状態を制御するためのLED点灯回路であり、また、リード線33を介して入力される直流電圧を所定の電圧値に調整してLEDモジュール10に出力する。
図2に示すように、点灯回路80は、回路基板81と、回路基板81に実装された複数の回路素子82とを備える。点灯回路(回路基板81)は、給電用口金30の近傍に配置される。
回路基板81は、実装された複数の回路素子82を互いに電気的に接続するための所定の配線パターン(不図示)が形成されたプリント基板であり、例えばガラスエポキシ基板等を用いることができる。
回路素子82は、LEDモジュール10のLED12を点灯させるための電子部品であり、例えば入力された直流電力を全波整流するダイオードブリッジ回路(整流回路)及びヒューズ素子等である。回路素子82としては、その他必要に応じて、抵抗、コンデンサ、コイル、ダイオード又はトランジスタ等を備えてもよい。
また、点灯回路80は、給電用口金30に設けられた一対の給電ピン32から直流電力を受電する入力ソケット83(入力部)と、LEDモジュール10に対して直流電力を出力する出力ソケット84(出力部)とを備える。
入力ソケット83には、一方の端部が一対の給電ピン32に接続されたリード線33の他方の端部(コネクタ端子)が装着される。また、出力ソケット84には、一方の端部がLEDモジュール10の接続端子14に接続されたコネクタ線90の他方の端部(コネクタ端子)が装着される。なお、入力ソケット83及び出力ソケット84は、回路基板81に形成された配線パターンによって所定の回路素子82と電気的に接続されている。
このように構成される点灯回路80は、基台(第1基台50、第2基台60)の上に配置され、回路カバー85によって覆われる。本実施の形態における点灯回路80は、第2基台60の上に配置された反射部材70の上に載置される。
なお、点灯回路80(回路基板81)は、反射部材70の上ではなく、LEDモジュール10の基板11の上に載置しても構わない。この場合、点灯回路80を載置する分だけ基板11の長さを長くすればよい。さらに、この場合、回路基板81を用いずに、LEDモジュール10の基板11を回路基板として、当該基板11上に回路素子82を直接実装してもよい。
[回路カバー]
回路カバー85は、点灯回路80を覆うように構成された絶縁材料からなるカバー部材である。回路カバー85は、例えば絶縁性樹脂材料によって構成されており、点灯回路80を絶縁保護する。回路カバー85を配置することで、絶縁耐圧性能を向上させることができ、かつ、感電を防止することができる。なお、回路カバー85は、筐体20に覆われる。
ここで、回路カバー85の詳細構成について、図8A及び図8Bを参照しながら、図11A〜図11C、図12A及び図12Bを用いて詳細に説明する。
図11A〜図11Cは、本発明の実施の形態に係る直管形LEDランプにおける回路カバーの構成を示す斜視図である。図12Aは、図8AのA−A’線における同回路カバー周辺の構成を示す断面図であり、図12Bは、図8AのB−B’線における同回路カバーの周辺の構成を示す断面図である。図12Cは、同回路カバーの周辺の構成を示す図である。なお、図12A〜図12Cにおいて、筐体20は図示していない。
図11A〜図11Cに示すように、回路カバー85は、樹脂材料による一体成形によって構成されており、カバー本体850と、第1挟み込み部851及び第2挟み込み部852と、係止孔853と、隔壁854と、衝立部855と、壁部856とを備える。
図8Aに示すように、カバー本体850は、点灯回路80(回路基板81)全体を上から覆う平板状部材である。
図11A〜図11Cに示すように、第1挟み込み部851及び第2挟み込み部852は、カバー本体850の両横側の端部においてカバー本体850から下方に向かって突出するように設けられる。図8Aに示すように、第1挟み込み部851及び第2挟み込み部852は、第1基台50(第2基台60)の長手方向に沿って延設されている。
図12A及び図12Bに示すように、第1挟み込み部851は、第1基台50の第1壁部51と反射部材70の第1反射壁部71とを挟み込むように構成されている。また、第2挟み込み部852は、第1基台50の第2壁部52と反射部材70の第2反射壁部72とを挟み込むように構成されている。
本実施の形態において、第1挟み込み部851は、第1壁部51及び第1反射壁部71の内側に位置する板状の第1内壁部851aと、第1壁部51及び第1反射壁部71の外側に位置する板状の第1外壁部851bとからなる。すなわち、図12Bに示すように、回路カバー85を第1基台50に装着したときに、第1基台50の第1壁部51は、第1内壁部851aと第1外壁部851bとによって挟まれる状態となり、第1壁部51及び第1反射壁部71は、第1内壁部851aと第1外壁部851bとによって構成される溝(凹部)に収容される。なお、第1挟み込み部851における第1外壁部851bの外側面は、第1基台50における第1壁部51の内側面と面接触している。
また、第2挟み込み部852は、第2壁部52及び第2反射壁部72の内側に位置する板状の第2内壁部852aと、第2壁部52及び第2反射壁部72の外側に位置する板状の第2外壁部852bとからなる。すなわち、図12Bに示すように、回路カバー85を第1基台50に装着したときに、第1基台50の第2壁部52は、第2内壁部852aと第2外壁部852bとによって挟まれる状態となり、第2壁部52及び第2反射壁部72は、第2内壁部852aと第2外壁部852bとによって構成される溝(凹部)に収容される。なお、第2挟み込み部852における第2外壁部852bの外側面は、第1基台50における第2壁部52の内側面と面接触している。
このように、第1基台50の第1壁部51が絶縁性の第1挟み込み部851によって挟み込まれており、第1基台50の第2壁部52が絶縁性の第2挟み込み部852によって挟み込まれている。この構成により、第1挟み込み部851及び第2挟み込み部852を設けない場合と比べて、点灯回路80と第1基台50との絶縁性を向上させることができる。
本実施の形態では、図11C及び図12Cに示すように、さらに、第2挟み込み部852には切り欠き部852cが形成されている。本実施の形態において、切り欠き部852cは、第2内壁部852aに形成されている。
切り欠き部852cは、筐体20の長手方向に沿って、回路カバー85における給電用口金30とは反対側の端部から給電用口金30に向かって切り欠かれており、かつ、点灯回路80から離れる方向に向かって切り欠かれている。
本実施の形態において、切り欠き部852cは、第2内壁部852aの一部を残すようにして、点灯回路80から離れる方向に向かって切り欠かれている。また、切り欠き部852cは、第2内壁部852aの一部を残すようにして、筐体20の長手方向に沿って回路カバー85における給電用口金30とは反対側の端部から給電用口金30に向かって切り欠かれている。
このように、切り欠き部852cを設けることによって、コネクタ線90が通過するルート上における回路カバー85の一部が切り欠かれるので、第2挟み込み部852(第2内壁部852a)と回路基板81との間にコネクタ線90を通すことが可能となる。これにより、第2挟み込み部852(第2内壁部852a)と回路基板81との間にコネクタ線90が挟まれて(噛んで)しまうことを抑制できるので、回路カバー85によってコネクタ線90が断線してしまうこと抑制できる。
なお、本実施の形態では、第2挟み込み部852(第2内壁部852a)に切り欠き部852cを設けたが、第1挟み込み部851(第1内壁部851a)に切り欠き部852cと同様の切り欠き部を設けてもよい。また、第2挟み込み部852(第2内壁部852a)及び第1挟み込み部851(第1内壁部851a)の両方に切り欠き部852cと同様の切り欠き部を設けてもよい。
図11A〜図11Cに示すように、係止孔853は、第1挟み込み部851及び第2挟み込み部852の各々に設けられた貫通孔である。
図12A及び図12Bに示すように、係止孔853には、第1壁部51及び第2壁部52に設けられた凸部58が係止される。このように、係止孔853に凸部58を係止させることで回路カバー85を第1基台50に容易に固定することができる。
図11A〜図11Cに示すように、隔壁854は、カバー本体850の正面側の端部においてカバー本体850から下方に向かって突出するように設けられる。つまり、隔壁854は、カバー本体850から回路基板81に向かう方向(第1基台50、第2基台60及び基板11に向かう方向)に突出している。
隔壁854は、カバー本体850と第1挟み込み部851及び第2挟み込み部852とによって構成される略コの字状の開口の一部を塞ぐように設けられている。隔壁854は、給電ピン32と点灯回路80とを接続するリード線33をガイドするガイド部として機能し、リード線33を給電用口金本体31内に配置する際に、リード線33の引き回し位置を規制又は調整する。これにより、リード線33を給電用口金本体31の所定の位置に容易に配置することができる。また、隔壁854を設けることによって、点灯回路80と他の部品との絶縁性を向上させることもできる。
図11A〜図11Cに示すように、衝立部855は、カバー本体850の正面側の端部においてカバー本体850から上方に向かって突出するように設けられる。つまり、衝立部855は、回路カバー85における給電用口金30側の端部に設けられており、かつ、筐体20の内面に向かって(カバー本体850から回路基板81に向かう方向とは反対側の方向に向かって)突出するように形成されている。
衝立部855は、板状であり、給電用口金30の開口部の開口面に対面するように設けられている。また、筐体20の管軸に垂直な断面において、衝立部855の外形の少なくとも一部は、筐体20の内面形状に沿った形状である。本実施の形態において、筐体20の内面形状は円弧であるので、衝立部855の外形も円弧である。つまり、正面視における衝立部855の最大寸法部分の形状は、円弧である。
このように、衝立部855を設けることによって、給電用口金30の開口部を塞ぐことができるので、給電用口金30の内部の充電部(給電ピン32、リード線33)に人体の一部(指等)が接触することを抑制して感電を抑制できる。このように、回路カバー85に感電抑制機能を兼用させることによって、コストをかけることなく感電を抑制できる。
図11A〜図11Cに示すように、壁部856は、カバー本体850の背面側の端部においてカバー本体850から下方に向かって突出するように設けられる。つまり、壁部856は、カバー本体850から回路基板81に向かう方向(第1基台50、第2基台60及び基板11に向かう方向)に突出している。
壁部856は、カバー本体850と回路基板81との間の開口部を塞ぐように、回路カバー85(カバー本体850)の背面端部(給電用口金30側の端部とは反対側の端部)に設けられている。
このように、壁部856を設けることによって、カバー本体850と回路基板81との間の開口部から人体の一部(指等)が進入することを抑制できるので、点灯回路80の充電部(回路素子82、金属配線)に人体の一部(指等)が接触して感電することを抑制できる。
また、図11Cに示すように、壁部856は、第1挟み込み部851の第1内壁部851a及び第2挟み込み部852の第2内壁部852aに連結されている。これにより、壁部856と第1内壁部851aと第2内壁部852aとによって回路基板81を囲む囲い部が構成される。これにより、点灯回路80と第1基台50との間の絶縁耐圧をさらに向上させることができる。
壁部856は、回路カバー85(カバー本体850)の上面に対して傾斜するように設けられている。つまり、壁部856の上面は、カバー本体850から端部に向かって基板11側に落ち込むように形成された傾斜面(傾斜平面)となっている。なお、壁部856の上面は、回路カバー85(カバー本体850)の上面から基板11に向かって凸湾曲状に傾斜させた傾斜面(傾斜曲面)としてもよい。
このように壁部856の上面を傾斜させることによって、LEDモジュール10の光を壁部856の傾斜面によって筐体20の光取り出し面に向けて反射させることができるので、光取り出し効率を向上させることができる。
また、図11A〜図11C及び図12Cに示すように、壁部856の封止部材13(発光部)に対応する位置には、凹部856aが設けられている。つまり、封止部材13は、壁部856と基板11との間に位置するように形成されている。
このように凹部856aを設けることによって、壁部856と封止部材13との衝突を避けつつ、壁部856の高さを高くすることができる。
なお、本実施の形態において、壁部856は、当該壁部856と基板11との間の隙間を残すように設けられているが、当該壁部856と基板11との間の隙間をなくすように設けられていてもよい。壁部856と基板11との隙間を残すようにすることで、壁部856とLEDモジュール10の発光部(封止部材13)とが接触することを一層回避できる。一方、壁部856と基板11との隙間をなくすことで、点灯回路80と第1基台50との間の絶縁耐圧を向上させることができる。
[コネクタ線]
コネクタ線90は、隣接するLEDモジュール10同士を電気的及び物理的に接続したり、LEDモジュール10と点灯回路80とを電気的及び物理的に接続したりする。
図2に示すように、コネクタ線90は、LEDモジュール10の接続端子14に装着される一対の装着部(コネクタ部)91と、一対の装着部91を電気的に接続する導電線であってLEDモジュール10に供給する電力を通すための電力供給線92とを有する。
装着部91は、電力供給線92の両端部に設けられており、LEDモジュール10の接続端子(ソケット)14と嵌合するように構成された略矩形状の樹脂成形部と、当該樹脂成形部に設けられた導電部とからなる。また、電力供給線92は、ハーネスと呼ばれる金属線が樹脂被膜されたリード線によって構成することができる。本実施の形態において、コネクタ線90は直流電力を通すように構成されており、電力供給線92は、高圧側給電線と低圧側給電線とからなる。
本実施の形態において、筐体20内には4つの長尺状のLEDモジュール10が配置されているので、4つのコネクタ線90を用いている。
具体的には、給電用口金30側に配置されたLEDモジュール10の接続端子14と点灯回路80の出力ソケット84とを接続する1つのコネクタ線90と、隣り合うLEDモジュール10の接続端子14同士を接続する3つのコネクタ線90と、非給電用口金40側に配置されたLEDモジュール10における非給電用口金40側の接続端子14に接続されたコネクタ線90(リターンハーネス)とを用いている。なお、リターンハーネスは、コネクタ線90の高圧側と低圧側とを繋いでループ状にしたものである。
このようにコネクタ線90を接続することによって、コネクタ線90を介して、点灯回路80からLEDモジュール10へと直流電力が供給されるとともに、一方のLEDモジュール10から他方のLEDモジュール10へと電力が供給される。
[直管形LEDランプの組み立て方法]
次に、本発明の実施の形態に係る直管形LEDランプ1の組み立て方法について、図13を用いて説明する。図13は、本発明の実施の形態に係る直管形LEDランプの組み立て方法における各工程を示す図である。
まず、図13(a)に示すように、第1基台50に第2基台60を配置する。具体的には、第1基台50の付勢部55の上に第2基台60を載置する。
その後、図13(b)及び図13(c)に示すように、第2基台60の上に反射部材70を配置する。反射部材70が第2基台60に配置された状態では、反射部材70は付勢部55の付勢力によって上方に押し上げられている。また、反射部材70の第1反射壁部71の第1切り欠き部71aは第1基台50の第1突出部51aよりも大きく、反射部材70の第2反射壁部72の第2切り欠き部72aは第1基台50の第2突出部52aよりも大きい。したがって、図14(a1)に示すように、第1反射壁部71の第1切り欠き部71aには、第1基台50の第1突出部51aの底部が係止される。また、図14(a2)に示すように、第2反射壁部72の第2切り欠き部72aには、第1基台50の第2突出部52aの底部が係止される。
次に、図13(d)に示すように、第1基台50にLEDモジュール10を配置する。このとき、付勢部55の付勢力によって、基板11は、反射部材70及び第2基台60と第1突出部51a及び第2突出部52aとによって挟持される。つまり、基板11の幅方向の両端部を、反射部材70及び第2基台60と第1突出部51a及び第2突出部52aとの間に挟みこむことができる。
これにより、図13(e)に示すように、第1基台50にLEDモジュール10を固定することができる。このとき、基板11の押し込みによって、反射部材70は下方に押し下げられている。したがって、図14(b1)に示すように、第1基台50の第1突出部51aは、反射部材70の第1反射壁部71の第1切り欠き部71aに対して浮いた状態(非接触状態)となる。また、図14(b2)に示すように、第1基台50の第2突出部52aも、反射部材70の第2反射壁部72の第2切り欠き部72aに対して浮いた状態(非接触状態)となる。
なお、この後、反射部材70上に点灯回路80を配置し、コネクタ線90によってLEDモジュール10同士を電気的に接続するとともにLEDモジュール10と点灯回路80との電気的接続を行い、また、リード線33によって給電ピン32と点灯回路80との電気的接続を行う。その後、点灯回路80を覆うように回路カバー85を第1基台50に取り付ける。その後、結合したこれらの部材を筐体20に挿通させた後、給電用口金30及び非給電用口金40を筐体20の両端部のそれぞれに取り付ける。
このように、本実施の形態では、第1基台50の上に、第2基台60、反射部材70及びLEDモジュール10をこの順序で重ね合わせている。これにより、反射部材70、第2基台60(金属基台)及びLEDモジュール10をこの順序で重ね合わせた場合と比べて、LEDモジュール10の放熱性がほとんど低下せずに、むしろ基板11の裏面に漏れ出た光が反射部材70によって反射するので、光取り出し効率を向上させることができる。つまり、光取り出し効率の向上と放熱性の向上との両立を図ることができる。
[作用効果等]
本実施の形態における直管形LEDランプ1では、点灯回路80と給電ピン32とを接続するリード線33が、金属製の第1基台50及び第2基台60から遠ざかるようにして支持部である第1延設部71b及び第2延設部72bに支持されている。
この構成により、第1延設部71b及び第2延設部72bによってリード線33を持ち上げて保持することができるので、金属製の第1基台50及び第2基台60とリード線33とを遠ざけるようにして第1基台50及び第2基台60とリード線33との距離を確保することができる。
特に、第1延設部71b及び第2延設部72bは、給電用口金30の凸部35に接触している。
この構成により、リード線33を支持する第1延設部71b及び第2延設部72bが凸部35に支持されるので、第1延設部71b及び第2延設部72bの支持性能を向上させることができる。したがって、第1延設部71b及び第2延設部72bによってリード線33を強固に支持することができるので、第1基台50及び第2基台60とリード線33との距離を安定して確保できる。
以上、本実施の形態における直管形LEDランプ1によれば、リード線33の絶縁耐圧性能を向上することができる。
なお、本実施の形態では、リード線33として樹脂被覆されたものを用いたが、樹脂被覆されておらず金属芯線が露出しているものであってもよい。金属芯線が露出しているリード線33の方が絶縁耐圧の確保が重要となるので特に効果的である。
また、本実施の形態では、反射部材70の一部をリード線33を支持する支持部として用いている。具体的には、第1反射壁部71及び第2反射壁部72を延設させた部分を支持部として用いている。
この構成により、反射部材70に支持部の機能を兼用させることができるので、リード線33を支持するためだけに別途絶縁部材を用いる必要がない。これにより、作業性の低下を招くことなく、かつ低コストでリード線33を支持することができる。
また、本実施の形態では、リード線33をガイドするガイド部である凸部35に、支持部である第1延設部71b及び第2延設部72bを接触させている。
この構成により、リード線33をガイドしつつ、第1延設部71b及び第2延設部72bの支持性能を向上させてリード線33を強固に支持することができる。
なお、本実施の形態では、第1延設部71b及び第2延設部72bを凸部35の外側に接触させているが、第1延設部71b及び第2延設部72bを互いに近づけるように折り曲げることで凸部35の内側に接触させてもよい。
この構成により、第1延設部71b及び第2延設部72bを安定させることができるので、より強くリード線33を支持することができる。
また、本実施の形態では、点灯回路80(回路基板81)も反射部材70の上に配置されるので、第2基台60と点灯回路80との間に絶縁部材(反射部材70)が挿入される。これにより、金属製の第1基台50及び第2基台60と点灯回路80との間の絶縁耐圧を一層向上させることができる。
なお、本実施の形態では、図15A及び図15Bに示すように、第1基台50における第1壁部51及び第2壁部52のそれぞれの給電用口金30側の端部に切り欠き部51c及び52cを設けている。本実施の形態における切り欠き部51c及び52cは、切り欠き角を45°として、第1壁部51及び第2壁部52のそれぞれの端部の角部を切り落としている。例えば、切り欠き部51c及び52cを形成する前の第1壁部51及び第2壁部52の直角の角部から2辺の長さが4mmの直角二等辺三角形の部分を切り落とすことによって切り欠き部51c及び52cを形成することができる。
このように、切り欠き部51c及び52cを設けることによって、給電ピン32と金属製の第1壁部51及び第2壁部52との空間的な絶縁距離を長くすることができるので、給電ピン32と第1基台50との間の絶縁耐圧性能を向上させることができる。また、別途絶縁部材を挿入することもないので、絶縁部材の挿入によって作業効率が低下したりコストが上昇したりすることを抑制できる。
[照明装置]
次に、本発明の実施の形態に係る照明装置2について、図16を用いて説明する。図16は、本実施の形態に係る照明装置の外観斜視図である。
図16に示すように、本実施の形態に係る照明装置2は、ベースライトであって、上記の直管形LEDランプ1と照明器具100とを備える。なお、本実施の形態では、2本の直管形LEDランプ1を用いている。
照明器具100は、直管形LEDランプ1と電気的に接続され、かつ、当該直管形LEDランプ1を保持する一対のソケット110と、ソケット110が取り付けられる器具本体120とを備える。器具本体120は、例えばアルミ鋼板をプレス加工等することによって成形することができる。また、器具本体120の内面は、直管形LEDランプ1から発せられた光を所定方向(例えば下方)に反射させる反射面となっている。
このように構成される照明器具100は、例えば天井等に固定具を介して装着される。なお、照明器具100には、例えば、商用の交流電力を直流電力に変換する機能を有する電源回路等が内蔵されている。変換された直流電力は、ソケット110を介して直管形LEDランプ1の給電用口金30の給電ピン32に供給される。また、直管形LEDランプ1を覆うように透光性のカバー部材が設けられていてもよい。
以上のように、本実施の形態に係る直管形LEDランプ1は、照明装置等として実現することができる。
(変形例等)
以上、本発明に係る照明用光源及び照明装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態において、LEDモジュールは基板上にLEDチップを直接実装したCOB型の構成としたが、これに限らない。COB型のLEDモジュール10に代えて、図17に示すように、SMD(Surface Mount Device)型のLEDモジュール10Aを用いても構わない。LEDモジュール10Aは、樹脂製のパッケージ(容器)12aの凹部の中にLEDチップ(発光素子)12bを実装して当該凹部内に封止部材(蛍光体含有樹脂)12cを封入したパッケージ型のLED素子(SMD型LED素子)12Aを用いたものであり、このLED素子12A(発光部)を金属配線が形成された基板11上に複数個実装することで構成することができる。
また、上記実施の形態において、筐体20内には4つのLEDモジュール10を配置したが、これに限らない。例えば、LEDモジュールは、1であってもよく、2つや3つ、5つ以上であっても構わない。また、LEDモジュール10の基板11の長さや形状、又は、実装するLED12の個数等は、適宜変更することができる。
また、上記実施の形態では、直管形LEDランプ1は、2つの口金のうちの一方の口金(給電用口金30)のみの片側から給電を行う片側給電方式としたが、2つの口金の両方から給電を行う両側給電方式としても構わない。この場合、直管形LEDランプ1において、非給電用口金40に代えて、給電用口金30を用いればよい。
また、上記実施の形態において、給電用口金30は、日本電球工業会によって規格化されたJEL801に準拠したL形口金としたが、G13口金としても構わない。同様に、非給電用口金40もG13口金としてもよい。つまり、本実施の形態のように、2つの口金のうち一方を1本ピン(1ピン)とし、他方を2本ピン(2ピン)とする1ピン−2ピンの口金構造としてもよいし、2つの口金をいずれも2本ピン(2ピン)とする2ピン−2ピンの口金構造としてもよい。
また、上記実施の形態において、給電用口金30及び非給電用口金40は、2分割された分割型の口金としたが、分割されていない非分割型の口金としても構わない。つまり、第1給電用口金本体部31aと第2給電用口金本体部31bとが一体的に構成された給電用口金本体31としてもよい。また、第1非給電用口金本体部41aと第2非給電用口金本体部41bとが一体的に構成された非給電用口金本体41としてもよい。
また、上記実施の形態において、筐体20は、非分割型の筒状のものを用いたが、分割型としてもよい。例えば、透光性カバーと基台とによって1つの長尺筒状の筐体(外囲器)を構成することができる。この場合、LEDモジュール10を覆う透光性カバーとして、略半円筒状の透光性樹脂カバーを用い、基台として、フィン構造を有する半円柱状の金属基台を用いることができる。この金属基台は、LEDモジュール10を載置する面とは反対側の面が露出する構成となっているので、LEDモジュール10の熱は金属基台からランプ外部に直接放熱させることができる。なお、基台としては、金属基台ではなく、樹脂からなる樹脂基台を用いてもよい。
また、上記実施の形態において、LEDモジュール10は、青色LEDチップと黄色蛍光体粒子とによって白色光を放出するように構成したが、これに限らない。例えば、赤色蛍光体粒子及び緑色蛍光体粒子を含有する蛍光体含有樹脂を用いて、これと青色LEDチップとを組み合わせることによりに白色光を放出するように構成しても構わない。また、LEDチップは、青色光以外の光を発光するLEDチップを用いても構わない。例えば、紫外線発光のLEDチップを用いる場合、蛍光体粒子としては、三原色(赤色、緑色、青色)に発光する各色蛍光体粒子を組み合わせたものを用いることができる。さらに、蛍光体粒子以外の波長変換材を用いてもよく、例えば、波長変換材として、半導体、金属錯体、有機染料、顔料など、ある波長の光を吸収し、吸収した光とは異なる波長の光を発する物質を含んでいる材料を用いてもよい。
また、上記実施の形態において、発光素子としてLEDを例示したが、半導体レーザ等の半導体発光素子、有機EL(Electro Luminescence)又は無機EL等の発光素子、その他の固体発光素子を用いてもよい。
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
1 直管形LEDランプ
2 照明装置
10、10A LEDモジュール(発光モジュール)
11 基板
12 LED(発光素子)
12A LED素子(発光素子)
12a パッケージ
12b LEDチップ
12c、13 封止部材
14 接続端子
20 筐体(透光性カバー)
30 給電用口金(口金)
31 給電用口金本体
31a 第1給電用口金本体部
31b 第2給電用口金本体部
32 給電ピン
33 リード線
34、44 ネジ
35、58 凸部
40 非給電用口金(口金)
41 非給電用口金本体
41a 第1非給電用口金本体部
41b 第2非給電用口金本体部
42 非給電ピン
43 接続部材
50 第1基台(基台)
51 第1壁部
51a 第1突出部
51b、61、71a 第1切り欠き部
51c、52c、71c、72c、72d、852c 切り欠き部
52 第2壁部
52a 第2突出部
52b、62、72a 第2切り欠き部
53 底面部
53a 第1底面部
53b 第2底面部
54 固定部
55 付勢部
56、57 突起部
60 第2基台(基台)
63 第3切り欠き部
70 反射部材
70A 板状部材
71 第1反射壁部
71b 第1延設部(支持部)
72b 第2延設部(支持部)
72 第2反射壁部
73 底面部(平面部)
80 点灯回路(駆動回路)
81 回路基板
82 回路素子
83 入力ソケット
84 出力ソケット
85 回路カバー
90 コネクタ線(リード線)
91 装着部
92 電力供給線
100 照明器具
110 ソケット
120 器具本体
850 カバー本体
851 第1挟み込み部
851a 第1内壁部
851b 第1外壁部
852 第2挟み込み部
852a 第2内壁部
852b 第2外壁部
853 係止孔
854 隔壁
855 衝立部
856 壁部
856a 凹部

Claims (7)

  1. 長尺状の透光性カバーと、
    前記透光性カバーに覆われた長尺状の金属からなる基台と、
    前記透光性カバーに覆われた発光素子と、
    前記発光素子を発光させるための駆動回路と、
    口金ピンを有し、前記透光性カバーの長手方向の端部に設けられた口金と、
    前記駆動回路と前記口金ピンとを接続するリード線と、
    絶縁材料からなり、前記リード線が前記基台から遠ざかるように前記リード線を支持する支持部とを備え、
    前記口金は、凸部を有し、
    前記支持部は、前記凸部に接触している
    照明用光源。
  2. さらに、絶縁材料からなり、前記発光素子の光を反射させる反射部材を備え、
    前記支持部は、前記反射部材の一部である
    請求項1に記載の照明用光源。
  3. 前記凸部は、前記リード線をガイドするガイド部であり、
    前記支持部は、前記凸部にガイドされる
    請求項2に記載の照明用光源。
  4. 前記支持部は、前記ガイド部の内側に接触している
    請求項3に記載の照明用光源。
  5. さらに、前記発光素子が配置される長尺状の基板を備え、
    前記反射部材は、前記基板と対向する長尺状の平面部と、前記平面部の両長辺部分から立設し、かつ、前記平面部の長手方向に沿って延設された一対の第1反射壁部と第2反射壁部とを有し、
    前記支持部は、前記第1反射壁部及び前記第2反射壁部の少なくとも一方の一部である
    請求項2〜4のいずれか1項に記載の照明用光源。
  6. 前記第1反射壁部、前記第2反射壁部及び前記平面部は、板状部材を折り曲げることによって成形されており、
    前記反射部材の前記支持部の近傍であり、かつ、前記平面部と前記第1反射壁部及び前記第2反射壁部との折り曲げ部分には、切り欠き部が形成されている
    請求項5に記載の照明用光源。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の照明用光源を備える
    照明装置。
JP2013183399A 2013-09-04 2013-09-04 照明用光源及び照明装置 Pending JP2015050166A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013183399A JP2015050166A (ja) 2013-09-04 2013-09-04 照明用光源及び照明装置
CN201420482766.3U CN204213658U (zh) 2013-09-04 2014-08-25 照明用光源以及照明装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013183399A JP2015050166A (ja) 2013-09-04 2013-09-04 照明用光源及び照明装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015050166A true JP2015050166A (ja) 2015-03-16

Family

ID=52699995

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013183399A Pending JP2015050166A (ja) 2013-09-04 2013-09-04 照明用光源及び照明装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015050166A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11215328B2 (en) * 2019-01-02 2022-01-04 Jiaxing Super Lighting Electric Appliance Co., Ltd LED tube lamp

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11215328B2 (en) * 2019-01-02 2022-01-04 Jiaxing Super Lighting Electric Appliance Co., Ltd LED tube lamp

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5688553B2 (ja) 照明用光源及び照明装置
JP6065322B2 (ja) 照明用光源及び照明装置
JPWO2014045523A1 (ja) 照明用光源及び照明装置
JP6179772B2 (ja) 照明用光源及び照明装置
JP5971504B2 (ja) 照明用光源及び照明装置
WO2014017068A1 (ja) 直管形ランプ及び照明装置
JP5584841B2 (ja) 照明用光源及び照明装置
JP2014044909A (ja) 直管形ランプ及び照明装置
JP2014072154A (ja) 照明用光源及び照明装置
JP5942205B2 (ja) ランプ及び照明装置
JP6198051B2 (ja) 照明用光源及び照明装置
JP2015050166A (ja) 照明用光源及び照明装置
JP2015050165A (ja) 照明用光源及び照明装置
JP2014072149A (ja) 照明用光源及び照明装置
JP2015050167A (ja) 照明用光源及び照明装置
JP6135986B2 (ja) 照明用光源及び照明装置
JP6252732B2 (ja) 照明用光源及び照明装置
JP6124054B2 (ja) 照明用光源及び照明装置
JP5884054B2 (ja) 照明用光源及び照明装置
JP6156741B2 (ja) 照明用光源及び照明装置
JP5906405B2 (ja) 照明用光源及び照明装置
JP6112444B2 (ja) 照明用光源及び照明装置
JP5891402B2 (ja) 照明用光源及び照明装置
JP2015050172A (ja) 照明用光源及び照明装置
JP2014072153A (ja) 照明用光源及び照明装置