JP2015049920A - 半導体装置 - Google Patents

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哲一郎 市口
Tetsuichiro Ichiguchi
哲一郎 市口
辻 高晴
Takaharu Tsuji
高晴 辻
章司 原村
Shoji Haramura
章司 原村
活寿 卜部
Katsuhisa Urabe
活寿 卜部
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Abstract

【課題】外部電源の立ち上げ直後のトリミングデータの転送のために無駄に電流が消費されるという問題がある。
【解決手段】不揮発性メモリアレイ302は、トリミングデータを記憶する第1の不揮発性メモリセル306とユーザデータを記憶する第2の不揮発性メモリセル307を含む。転送制御回路303は、外部電源電圧が立ち上がった後立ち下がるまでに第2の不揮発性メモリセル307へアクセスをしない場合には、第1の不揮発性メモリセル306からトリミングデータがレジスタ304に転送されないように制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置に関し、たとえばトリミングデータによって調整可能な回路を備えた半導体装置に関する。
従来から、トリミングデータを用いて回路の特性を調整する技術が知られている。
たとえば、特許文献1(特開2012−164385号公報)に記載の半導体集積回路装置は、メモリに高電圧を供給するための高電圧発生回路と、高電圧発生回路で発生した高電圧を一定の電圧に維持する回路について記載している。この装置は、電圧設定用素子を有する高電圧レギュレート回路と、電圧設定用素子の電位を調整してメモリに供給される高電圧を調整する電圧調整回路と、電圧調整回路に供給する電圧補正データ(トリミングデータ)が記憶された記憶部とを備える。
特開2012−164385号公報
ところで、フラッシュメモリなどのメモリでは、外部電源投入直後にトリミングデータメモリエリアからトリミングデータ群をトリミングレジスタに転送する。このような転送によって、電流が消費される。しかしながら、トリミングデータを転送しても、それが利用されない場合には、電流が無駄に消費されることになる。特に、電源の立ち下げ・立ち上げが短いインターバルで頻繁に実施されるようなシステムでは、トリミングデータの転送時に消費される電流がシステム全体の消費電流に占める割合が大きく、低消費電力化の妨げとなっている。
しかしながら、特許文献1に記載の装置では、外部電源の立ち上げ直後のトリミングデータの転送のための無駄な電流の消費を削減することができない。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかであろう。
本発明の一実施形態の半導体装置は、トリミングデータを記憶する第1の不揮発性メモリセルとユーザデータを記憶する第2の不揮発性メモリセルを含むメモリアレイと、第1の不揮発性メモリセルからレジスタへのトリミングデータの転送を制御する転送制御回路とを備える。転送制御回路は、外部電源電圧が立ち上がった後立ち下がるまでに第2の不揮発性メモリセルへアクセスをしない場合には、第1の不揮発性メモリセルからトリミングデータがレジスタに転送されないように制御する。
本発明の一実施形態によれば、電源の立ち上げ直後のトリミングデーの転送のために無駄に消費される電流を削減できる。
第1の実施形態の半導体装置の構成を表わす図である。 本発明の実施形態のフラッシュメモリ内蔵マイコンのブロック図である。 フラッシュメモリの構成を表わす図である。 第2の実施形態のトリミングデータ転送制御回路の構成を表わす図である。 第2の実施形態のフラッシュメモリの動作手順を表わすフローチャートである。 第2の実施形態の電源立ち上げ時のタイミングチャートである。 (a)は、第2の実施形態において、ユーザデータメモリへのアクセスがある場合の消費電流を説明するための図である。(b)は、第2の実施形態において、ユーザデータメモリへのアクセスがない場合の消費電流を説明するための図である。 第3の実施形態のトリミングデータ転送制御回路の構成を表わす図である。 第3の実施形態のフラッシュメモリの動作手順を表わすフローチャートである。 第3の実施形態の電源立ち上げ時のタイミングチャートである。 (a)は、第3の実施形態において、ユーザデータメモリへの消去アクセスがある場合の消費電流を説明するための図である。(b)は、第3の実施形態において、ユーザデータメモリへの消去アクセスがない場合の消費電流を説明するための図である。 第4の実施形態のシーケンサ制御回路およびシーケンサを説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態の半導体装置の構成を表わす図である。
この半導体装置301は、不揮発性メモリアレイ302と、転送制御回路303と、レジスタ304と、被調整回路305とを備える。
不揮発性メモリアレイ302は、第1の不揮発性メモリセル306と、第2の不揮発性メモリセル307とを含む。
第1の不揮発セルメモリセル306は、トリミングデータを記憶する。第2の不揮発性メモリセル307は、ユーザデータを記憶する。
レジスタ304は、第1の不揮発性メモリセル306から転送されたトリミングデータを保持する。
被調整回路305は、第2の不揮発性メモリセル307へのアクセスに必要な信号または電圧を生成する。レジスタ304内のトリミングデータによって、被調整回路305が生成する信号または電圧が調整される。
転送制御回路303は、第1の不揮発性メモリセル306からレジスタ304へのトリミングデータの転送を制御する。転送制御回路303は、外部電源電圧が立ち上がった後、外部電源電圧が立ち下がるまでに第2の不揮発性メモリセル307へアクセスをしない場合には、第1の不揮発性メモリセル306からトリミングデータがレジスタ304に転送されないように制御する。これによって、トリミングデータの転送のために無駄な電流が消費されるのを防止できる。
[第2の実施形態]
図2は、本発明の実施形態のフラッシュメモリ内蔵マイコンのブロック図である。
図2に示すように、このフラッシュメモリ内蔵マイコン1は、CPU7と、システムコントローラ9と、クロック生成回路3と、RAM6と、フラッシュメモリ4と、電源回路8と、バスコントローラ5と、その他周辺回路2と、I/O10とを備える。
CPU7は、ユーザプログラムを実行する。
システムコントローラ9は、マイコン1の全体的な制御を実行する。システムコントローラ9は、リセット信号RSTを「H」レベルに活性化する。
クロック生成回路3は、クロックCLKを生成し、マイコン1内の構成要素に供給する。
RAM6は、マイコン1内での処理に必要なデータを記憶する。
フラッシュメモリ4は、CPU7での処理に必要なユーザデータ、およびトリミングデータを記憶する。
電源回路8は、外部から入力される外部電源電圧VCCから内部電源電圧VDDを生成し、外部電源電圧VCCおよび内部電源電圧VDDをマイコン1内の構成要素に動作電源電圧として供給する。
バスコントローラ5は、マイコン1内の構成要素間を接続するバスにおける信号の伝送を制御する。
I/O10は、マイコン1の外部との信号の入出力を行なう。
図3は、フラッシュメモリ4の構成を表わす図である。フラッシュメモリ4は、メモリアレイ15と、メモリアレイ直接周辺回路18と、電圧回路20と、周辺回路24と、制御部12とを備える。
メモリアレイ15は、行列状に配置された複数のフラッシュメモリセルを備える。メモリアレイ15は、トリミングデータメモリ16と、ユーザデータメモリ17とを含む。トリミングデータメモリ16は、1ビットのトリミングデータを記憶するフラッシュメモリセルを複数個含む。ユーザデータメモリ17は、ユーザデータを記憶するフラッシュメモリセルを複数個含む。トリミングデータは、ユーザデータメモリ17へのアクセスに必要な信号または電圧を生成する回路の特性を調整するためのものであって、出荷テストにおいて最適な値が求められ、出荷テスト後にトリミングデータメモリ16に格納される。
メモリアレイ直接周辺回路18は、メモリアレイ15内のフラッシュメモリセルから読み出されたデータを増幅するセンスアンプ19を含む。メモリアレイ直接周辺回路18は、さらに、ワード線ドライバ、カラムゲート、センスアンプ、書込み回路などを含み、主にメモリアレイ15に対する消去オペレーション、書込みオペレーション、読出しオペレーションなどの動作を行なう。
電圧回路20は、消去電圧発生回路22と、書込み電圧発生回路23とを含む。
VDDONL_3は、フラッシュメモリ4に入力される電圧VDDのレベルが安定しているかどうかの信号であり、安定している場合には「H」レベルがフラッシュメモリに入力される。
消去電圧発生回路22は、フラッシュメモリセルのデータの消去時に、フラッシュメモリセルへ供給する高電圧(消去電圧)を発生する。書込み電圧発生回路23は、フラッシュメモリセルへのデータの書込み時に、フラッシュメモリセルへ供給する高電圧(書込み電圧)を発生する。消去電圧および書込み電圧の大きさは、ユーザデータメモリ17内のフラッシュメモリセルへのデータの消去時および書込み時に、トリミングデータメモリ16からトリミングレジスタ群14に転送されたトリミングデータによって調整される。また、消去電圧および書込み電圧の大きさは、トリミングデータメモリ17内のフラッシュメモリセルへのデータの消去時および書込み時にも、トリミングデータメモリ16からトリミングレジスタ群14に転送されたトリミングデータによって調整されるものとしてもよい。
周辺回路24は、フラッシュメモリセルからのデータの読み出し時に、センスアンプ19の活性化を指示する信号を生成するリードタイミング生成回路21を含む。リードタイミング生成回路21が出力する信号のタイミングは、ユーザデータメモリ17内のフラッシュメモリセルからのデータの読出し時に、トリミングデータメモリ16からトリミングレジスタ群14に転送されたトリミングデータによって調整される。一方、トリミングデータメモリ16内のフラッシュメモリセルからのデータの読出し時には、リードタイミング生成回路21が出力する信号のタイミングは、トリミングデータによって調整されないが、トリミングデータメモリ16からの読出しは、短期間に完了する必要がないため、センスアンプ19の活性化のタイミングは高精度が要求されないため、問題とならない。
周辺回路24は、さらに、アドレスバッファと、プリデコーダと、カラムデコーダと、データアウトバッファなどを含む。
制御部12は、コマンドデコーダ25と、シーケンサ71と、シーケンサ制御回路72と、トリミングレジスタ群14と、トリミングデータ転送制御回路13とを含む。
トリミングレジスタ群14は、複数個のトリミングレジスタを備える。各トリミングレジスタは、トリミングデータメモリ16から転送された1ビットのトリミングデータを保持する。
トリミングデータ転送制御回路13は、トリミングデータメモリ16からトリミングレジスタ群14への複数ビットのトリミングデータの転送を制御する。
図4は、第2の実施形態のトリミングデータ転送制御回路13の構成を表わす図である。このトリミングデータ転送制御回路13は、レジスタ42と、TRA転送制御回路41を含む。
TRA転送制御回路41は、トリミングデータメモリ16に含まれる、1ビットのトリミングデータを記憶するトリミング用メモリセルTMCAからトリミングレジスタ群14に含まれる1ビットのトリミングデータを保持するためのトリミングレジスタTRAへの1ビットのトリミングデータの転送を制御する。TRA転送制御回路41は、電源電圧VCCが立ち上った後、立ち下がるまでにユーザデータメモリ17内のメモリセルにアクセスしない場合には、トリミング用メモリセルTMCAからトリミングレジスタTRAへの1ビットのトリミングデータが転送されないように制御する。トリミングデータ転送制御回路13は、このようなTRA転送制御回路をトリミング用メモリセルの個数だけ備える。
TRA転送制御回路41は、AND回路31と、NチャネルMOSトランジスタN1と、PチャネルMOSトランジスタP1と、AND回路32とを備える。
レジスタ42は、CPU7からのフラッシュ活性化信号FL_ACTを保持して、TRA転送制御回路41内のAND回路31へ出力する。
AND回路31は、システムコントローラ9からのリセット信号RSTと、レジスタ42からのフラッシュ活性化信号FL_ACTの論理積を出力する。
NチャネルMOSトランジスタN1は、トリミング用メモリセルTMCAの出力を伝送するビット線と、トリミングレジスタTRAのデータ入力端子とを結ぶ信号線LAの途中に設けられる。NチャネルMOSトランジスタN1のゲートは、AND回路31の出力を受ける。
PチャネルMOSトランジスタP1と、電圧VDDの電圧配線と、信号線LAの間に設けられ、制御信号VSSを受けるゲートを有する。
AND回路32は、クロック生成回路3からのクロックCLKと、システムコントローラ9からのリセット信号RSTと、VDDONL_3の論理積をトリミングレジスタTRAのクロック端子へ出力する。
図5は、第2の実施形態のフラッシュメモリ4の動作手順を表わすフローチャートである。図6は、第2の実施形態の電源立ち上げ時のタイミングチャートである。
図5および図6を参照して、フラッシュメモリ4の状態としてフラッシュアイドル状態(ステップS101)が所定時間続いた後、フラッシュメモリ内蔵マイコン1に供給される外部電源電圧VCCが立ち下り、それに伴い内部電源電圧VDDも立ち下がる(ステップS102)。
その後、所定時間が経過したら、フラッシュメモリ内蔵マイコン1に供給される外部電源電圧VCCが立ち上がり(図6の(1)に示す。)、それに伴い内部電源電圧VDDも立ち上る(図6の(2)に示す。)。制御信号VSSは「L」レベルのままなので、PチャネルMOSトランジスタP3がオンとなり、トリミングレジスタTRAのデータ入力端子に接続する信号線LAは「H」レベルとなる(ステップS103)。
その後、フラッシュメモリ4に入力される内部電源電圧VDDの大きさが安定化し、VDDONL_3=「H」レベルが入力される(図6の(3)に示す。)(ステップS104)。
また、システムコントローラ9は、外部電源電圧VCCが立ち上ることによって、リセット信号RSTを「H」レベルに立ち上げ(図6の(4)に示す。)、制御信号VSSを「H」レベルに立ち上げる。制御信号VSSが立ち上ると、PチャネルMOSトランジスタP3がオフとなり、トリミングレジスタTRAのデータ入力端子に接続する信号線LAと、電源電圧VDDの電圧配線とが分離される(ステップS105)。
CPU7は、電源電圧VCCおよびVDDが再び立ち下がるまでに、メモリアレイ15内のユーザデータメモリ17へのアクセスを予定している場合には、ユーザデータメモリ17へのアクセスが有りとして、フラッシュ活性化信号FL_ACTを「H」レベルに設定する(図6の(5)に示す)。CPU7は、電源電圧VCCおよびVDDが再び立ち下がるまでに、メモリアレイ15内のユーザデータメモリ17へのアクセスを予定していない場合には、ユーザデータメモリ17へのアクセスが無しとして、フラッシュ活性化信号FL_ACTを「L」レベルに設定する。このようなユーザデータメモリ17へのアクセスの有無については、たとえば、10回の電源立ち上り期間のうちの1回の割合で定期的にユーザデータメモリ17へアクセスするような場合には、CPU7は、現在の立ち上り期間において、ユーザデータメモリ17へアクセスするか否かを判断することができる。
フラッシュ活性化信号FL_ACTが「H」レベルに設定された場合には(ステップS106でYES)、TRA転送制御回路41では、AND回路31の出力が「H」レベル、NチャネルMOSトランジスタN1がオンとなり、クロックCLKの立ち上りのタイミングでAND回路32の出力が「H」に立ち上る。その結果、トリミングレジスタTRAは、信号線LAで伝送されるトリミング用メモリセルTMCAから出力されたトリミングデータを取り込んで、このトリミングデータを利用する対応の回路(消去電圧発生回路22、書込み電圧発生回路23、またはリードタイミング生成回路21)へ出力する(ステップS107)。その後、CPU7からのコマンドにしたがって、ユーザデータメモリ17へのアクセスが実行され(ステップS108)。その後、フラッシュメモリ4は、フラッシュアイドル状態に戻る。
フラッシュ活性化信号FL_ACTが「L」レベルに設定された場合には(ステップS106でNO)、TRA転送制御回路41では、AND回路38の出力が「L」レベル、NチャネルMOSトランジスタN1がオフのままであり、トリミングレジスタTRAからのトリミングデータがトリミングレジスタTRAに転送されず、フラッシュメモリ4は、フラッシュアイドル状態となる。
図7(a)は、第2の実施形態において、ユーザデータメモリ17へのアクセスがある場合の消費電流を説明するための図である。 図7(b)は、第2の実施形態において、ユーザデータメモリ17へのアクセスがない場合の消費電流を説明するための図である。
いずれの場合も、電源立ち上げ期間において、外部電源電圧VCCが立ち上がり、それに伴い内部電源電圧VDDが立ち上ることによって、電流が消費される。
図7(a)では、リセット転送期間において、トリミングデータメモリ16からトリミングレジスタ群14へトリミングデータが転送される。トリミングデータの転送によって、トリミングレジスタ群14に含まれる複数個のトリミングレジスタ(トリミングレジスタTRAは、そのうちの一つ)を含むが動作するので、電流が消費される。
これに対して、図7(b)では、リセット転送期間において、トリミングデータメモリ16からトリミングレジスタ群14へトリミングデータが転送されない。従来は、ユーザデータメモリ17へのアクセスがない場合でも、トリミングデータが転送されていたため、無駄に電流が消費されていたが、本実施の形態では、図7(b)に示すように、ユーザデータメモリ17へのアクセスがない場合には、トリミングデータが転送されないので、無駄に電流が消費されるのを防止できる。
[第3の実施形態]
第2の実施形態では、ユーザデータメモリへのアクセスの要否でリセット転送の有無を判断したが、アクセスにも、書込み・消去・リード等種々のモードがある。本実施の形態では、これらのモードそれぞれに対応したリセット転送時のトリミングデータの転送を実現する。
図8は、第3の実施形態のトリミングデータ転送制御回路113の構成を表わす図である。
トリミングデータ転送制御回路113は、レジスタ52と、リード用転送制御回路61と、消去用転送制御回路62と、ライト用転送制御回路63とを備える。
リード用転送制御回路61は、トリミングデータメモリ16に含まれるリード用トリミングメモリセル群64に記憶されたリードアクセスに必要な信号電圧を調整するためのトリミングデータのリード制御用トリミングレジスタ群67への転送を制御する。
リード用転送制御回路61は、TR0転送制御回路50を含む。TR0転送制御回路50は、リード用トリミングメモリセル群64に含まれる、1ビットのトリミングデータを記憶するトリミング用メモリセルTMC0からリード制御用トリミングレジスタ群67に含まれる1ビットのトリミングデータを保持するためのリード制御用トリミングレジスタTR0への1ビットのトリミングデータの転送を制御する。リード制御用トリミングレジスタTR0内のトリミングデータは、リードタイミング生成回路21で生成される信号(センスアンプ19の活性化を指示する信号)のタイミング調整に用いられる。
TR0転送制御回路50は、電源電圧VCCが立ち上った後立ち下がるまでに、ユーザデータメモリ17内のメモリセルにリードアクセスしない場合には、トリミング用メモリセルTMC0からリード制御用トリミングレジスタTR0への1ビットのトリミングデータが転送されないように制御する。リード用転送制御回路61は、このような転送制御回路をリード用トリミングメモリセル群64に含まれるトリミング用メモリセルの個数だけ備える。
消去用転送制御回路62は、トリミングデータメモリ16に含まれる消去用トリミングメモリセル群65に記憶された消去アクセスに必要な信号電圧を調整するためのトリミングデータの消去制御用トリミングレジスタ群68への転送を制御する。
消去用転送制御回路62は、TR1転送制御回路51を含む。TR1転送制御回路51は、消去用トリミングメモリセル群65に含まれる、1ビットのトリミングデータを記憶するトリミング用メモリセルTMC1から消去制御用トリミングレジスタ群68に含まれる1ビットのトリミングデータを保持するための消去制御用トリミングレジスタTR1への1ビットのトリミングデータの転送を制御する。消去制御用トリミングレジスタTR1内のトリミングデータは、消去電圧発生回路22で発生される消去電圧の大きさの調整に用いられる。
TR1転送制御回路51は、電源電圧VCCが立ち上った後立ち下がるまでに、ユーザデータメモリ17内のメモリセルに消去アクセスしない場合には、トリミング用メモリセルTMC1から消去制御用トリミングレジスタTR1への1ビットのトリミングデータが転送されないように制御する。消去用転送制御回路62は、このような転送制御回路を消去用トリミングメモリセル群65に含まれるトリミング用メモリセルの個数だけ備える。
ライト用転送制御回路63は、トリミングデータメモリ16に含まれるライト用トリミングメモリセル群66に記憶されたライトアクセスに必要な信号電圧を調整するためのトリミングデータのライト制御用トリミングレジスタ群69への転送を制御する。
ライト用転送制御回路63は、TR2転送制御回路52を含む。TR2転送制御回路52は、ライト用トリミングメモリセル群66に含まれる、1ビットのトリミングデータを記憶するトリミング用メモリセルTMC2からライト制御用トリミングレジスタ群69に含まれる1ビットのトリミングデータを保持するためのライト制御用トリミングレジスタTR2への1ビットのトリミングデータの転送を制御する。ライト制御用トリミングレジスタTR2内のトリミングデータは、書込み電圧発生回路23で発生される書込み電圧の大きさの調整に用いられる。
TR2転送制御回路52は、電源電圧VCCが立ち上った後立ち下がるまでに、ユーザデータメモリ17内のメモリセルにライトアクセスしない場合には、トリミング用メモリセルTMC2からライト制御用トリミングレジスタTR2への1ビットのトリミングデータが転送されないように制御する。ライト用転送制御回路63は、このような転送制御回路をライト用トリミングメモリセル群66に含まれるトリミング用メモリセルの個数だけ備える。
CPU7は、3ビットのフラッシュ活性化信号FL_ACT[0],FL_ACT[1],FL_ACT[2]をレジスタ53へ出力する。レジスタ53は、CPU7からの3ビットのフラッシュ活性化信号FL_ACT[0],FL_ACT[1],FL_ACT[2]を保持する。
TR0転送制御回路50は、AND回路33と、NチャネルMOSトランジスタN3と、PチャネルMOSトランジスタP3と、AND回路34とを備える。
AND回路33は、システムコントローラ9からのリセット信号RSTと、レジスタ53からのフラッシュ活性化信号FL_ACT[0]の論理積を出力する。
NチャネルMOSトランジスタN3は、トリミング用メモリセルTMC0の出力を伝送するビット線と、リード制御用トリミングレジスタTR0のデータ入力端子とを結ぶ信号線L0の途中に設けられる。NチャネルMOSトランジスタN3のゲートは、AND回路33の出力を受ける。
PチャネルMOSトランジスタP3は、電圧VDDの電圧配線と、信号線L0の間に設けられ、制御信号VSSを受けるゲートを有する。
AND回路34は、クロック生成回路3からのクロックCLKと、システムコントローラ9からのリセット信号RSTと、VDDONL_3の論理積をリード制御用トリミングレジスタTR0のクロック端子へ出力する。
TR1転送制御回路51は、AND回路35と、NチャネルMOSトランジスタN4と、PチャネルMOSトランジスタP4と、AND回路36とを備える。
AND回路35は、システムコントローラ9からのリセット信号RSTと、レジスタ53からのフラッシュ活性化信号FL_ACT[1]の論理積を出力する。
NチャネルMOSトランジスタN4は、トリミング用メモリセルTMC1の出力を伝送するビット線と、消去制御用トリミングレジスタTR1のデータ入力端子とを結ぶ信号線L1の途中に設けられる。NチャネルMOSトランジスタN4のゲートは、AND回路35の出力を受ける。
PチャネルMOSトランジスタP4は、電圧VDDの電圧配線と、信号線L1の間に設けられ、制御信号VSSを受けるゲートを有する。
AND回路36は、クロック生成回路3からのクロックCLKと、システムコントローラ9からのリセット信号RSTと、VDDONL_3の論理積を消去制御用トリミングレジスタTR1のクロック端子へ出力する。
TR2転送制御回路52は、AND回路37と、NチャネルMOSトランジスタN5と、PチャネルMOSトランジスタP5と、AND回路38とを備える。
AND回路37は、システムコントローラ9からのリセット信号RSTと、レジスタ53からのフラッシュ活性化信号FL_ACT[2]の論理積を出力する。
NチャネルMOSトランジスタN5は、トリミング用メモリセルTMC2の出力を伝送するビット線と、ライト制御用トリミングレジスタTR2のデータ入力端子とを結ぶ信号線L2の途中に設けられる。NチャネルMOSトランジスタN5のゲートは、AND回路37の出力を受ける。
PチャネルMOSトランジスタP5は、電圧VDDの電圧配線と、信号線L2の間に設けられ、制御信号VSSを受けるゲートを有する。
AND回路38は、クロック生成回路3からのクロックCLKと、システムコントローラ9からのリセット信号RSTと、VDDONL_3の論理積をライト制御用トリミングレジスタTR2のクロック端子へ出力する。
図9は、第3の実施形態のフラッシュメモリ4の動作手順を表わすフローチャートである。図10は、第3の実施形態の電源立ち上げ時のタイミングチャートである。
図9および図10を参照して、フラッシュメモリ4の状態としてフラッシュアイドル状態(ステップS201)が所定時間続いた後、フラッシュメモリ内蔵マイコン1に供給される外部電源電圧VCCが立ち下り、それに伴い内部電源電圧VDDも立ち下がる(ステップS202)。
その後、所定時間が経過したら、フラッシュメモリ内蔵マイコン1に供給される外部電源電圧VCCが立ち上がり(図10の(1)に示す。)、それに伴い内部電源電圧VDDも立ち上る(図10の(2)に示す。)。制御信号VSSは「L」レベルのままなので、PチャネルMOSトランジスタP3,P4,P5がオンとなり、トリミングレジスタTR0,TR1,TR2のデータ入力端子に接続する信号線L1、L2,L3は、「H」レベルとなる(ステップS203)。
その後、フラッシュメモリ4に入力される内部電源電圧VDDの大きさが安定化したことを示すVDDONL_3が「H」レベルに立ち上がる(図10の(3)に示す。)(ステップS104)。
また、システムコントローラ9は、外部電源電圧VCCが立ち上ることによって、リセット信号RSTを「H」レベルに立ち上げ(図10の(4)に示す。)、制御信号VSSを「H」レベルに立ち上げる。制御信号VSSが立ち上ると、PチャネルMOSトランジスタP3,P4,P5がオフとなり、トリミングレジスタTR0,TR1,TR2のデータ入力端子に接続する信号線L0,L1,L2と、電源電圧VDDの電圧配線とが分離される(ステップS205)。
CPU7は、外部電源電圧VCCが再び立ち下がるまでに、メモリアレイ15内のユーザデータメモリ17へのリードアクセスを予定している場合には、ユーザデータメモリ17へのリードアクセスが有りとして、フラッシュ活性化信号FL_ACTの最下位ビットFL_ACT[0]を「H」レベルに設定する。CPU7は、外部電源電圧VCCが再び立ち下がるまでに、メモリアレイ15内のユーザデータメモリ17へのリードアクセスを予定していない場合には、ユーザデータメモリ17へのリードアクセスが無しとして、フラッシュ活性化信号FL_ACTの最下位ビットFL_ACT[0]を「L」レベルに設定する。
また、CPU7は、外部電源電圧VCCが再び立ち下がるまでに、メモリアレイ15内のユーザデータメモリ17への消去アクセスを予定している場合には、ユーザデータメモリ17への消去アクセスが有りとして、フラッシュ活性化信号FL_ACTの最下位から2番目のビットFL_ACT[1]を「H」レベルに設定する(図10の(5)に示す。)。CPU7は、外部電源電圧VCCが再び立ち下がるまでに、メモリアレイ15内のユーザデータメモリ17への消去アクセスを予定していない場合には、ユーザデータメモリ17への消去アクセスが無しとして、フラッシュ活性化信号FL_ACTの最下位から2番目のビットFL_ACT[1]を「L」レベルに設定する。
また、CPU7は、電源電圧VCCおよびVDDが再び立ち下がるまでに、メモリアレイ15内のユーザデータメモリ17へのライトアクセスを予定している場合には、ユーザデータメモリ17へのライトアクセスが有りとして、フラッシュ活性化信号FL_ACTの最下位から3番目のビットFL_ACT[2]を「H」レベルに設定する。CPU7は、電源電圧VCCおよびVDDが再び立ち下がるまでに、メモリアレイ15内のユーザデータメモリ17へのライトアクセスを予定していない場合には、ユーザデータメモリ17へのライトアクセスが無しとして、フラッシュ活性化信号FL_ACTの最下位から3番目のビットFL_ACT[2]を「L」レベルに設定する。
フラッシュ活性化信号FL_ACTの最下位ビットFL_ACT[0]が「H」レベルに設定された場合には(ステップS206でYES)、TR0転送制御回路50では、AND回路33の出力が「H」レベル、NチャネルMOSトランジスタN3がオンとなり、クロックCLKの立ち上りのタイミングでAND回路34の出力が「H」に立ち上る。その結果、リード制御用トリミングレジスタTR0は、信号線L0で伝送されるトリミング用メモリセルTMC0から出力されたトリミングデータを取り込んで、このトリミングデータを利用するリードタイミング生成回路21へ出力する(ステップS207)。その後、CPU7からのコマンドにしたがって、ユーザデータメモリ17へのリードアクセスが実行され(ステップS208)。その後、フラッシュメモリ4は、フラッシュアイドル状態に戻る。
フラッシュ活性化信号FL_ACTの最下位から2番目のビットFL_ACT[1]が「H」レベルに設定された場合には(ステップS209でYES)、TR1転送制御回路51では、AND回路35の出力が「H」レベル、NチャネルMOSトランジスタN4がオンとなり、クロックCLKの立ち上りのタイミングでAND回路36の出力が「H」に立ち上る。その結果、消去制御用トリミングレジスタTR1は、信号線L1で伝送されるトリミング用メモリセルTMC1から出力されたトリミングデータを取り込んで、このトリミングデータを利用する消去電圧発生回路22へ出力する(ステップS210)。その後、CPU7からのコマンドにしたがって、ユーザデータメモリ17への消去アクセスが実行され(ステップS211)。その後、フラッシュメモリ4は、フラッシュアイドル状態に戻る。
フラッシュ活性化信号FL_ACTの最下位から3番目のビットFL_ACT[2]が「H」レベルに設定された場合には(ステップS212でYES)、TR2転送制御回路52では、AND回路37の出力が「H」レベル、NチャネルMOSトランジスタN5がオンとなり、クロックCLKの立ち上りのタイミングでAND回路38の出力が「H」に立ち上る。その結果、ライト制御用トリミングレジスタTR2は、信号線L2で伝送されるトリミング用メモリセルTMC2から出力されたトリミングデータを取り込んで、このトリミングデータを利用する書込み電圧発生回路23へ出力する(ステップS213)。その後、CPU7からのコマンドにしたがって、ユーザデータメモリ17へのライトアクセスが実行され(ステップS214)。その後、フラッシュメモリ4は、フラッシュアイドル状態に戻る。
フラッシュ活性化信号FL_ACTの最下位ビット、最下位から2番目のビット、および最下位から3番目のビットが「L」レベルに設定された場合には(ステップS212でNO)、TR0転送制御回路50,51,52では、AND回路33,35,37の出力が「L」レベル、NチャネルMOSトランジスタN3,N4,N5がオフとなる。その結果、トリミングレジスタTR0,TR1,TR2は、信号線L0,L1,L2で伝送されるトリミング用メモリセルTMC0,TMC1,TMC2から出力されたトリミングデータを取り込こまないため、無駄な電流が消費されない。
図11(a)は、第3の実施形態において、ユーザデータメモリ17への消去アクセスがある場合の消費電流を説明するための図である。 図11(b)は、第3の実施形態において、ユーザデータメモリ17への消去アクセスがない場合の消費電流を説明するための図である。
いずれの場合も、電源立ち上げ期間において、外部電源電圧VCCが立ち上がり、それに伴い内部電源電圧VDDが立ち上ることによって、電流が消費される。
図11(a)では、リセット転送期間において、消去用トリミングメモリセル群65から消去制御用トリミングレジスタ群68へトリミングデータが転送される。トリミングデータの転送によって、消去制御用トリミングレジスタ群68に含まれる複数個のトリミングレジスタ(消去制御用トリミングレジスタTR1は、そのうちの一つ)を含むが動作するので、電流が消費される。また、この電流消費量は、図7(a)で示す電流消費量よりも少ない。その理由は、消去アクセス時には、リード用トリミングメモリセル群64からリード制御用トリミングレジスタ群67へトリミングデータが転送されず、ライト用トリミングメモリセル群66からライト制御用トリミングレジスタ群69へトリミングデータが転送されないため、第2の実施形態よりも消費される電流量が少ないからである。また、転送されるトリミングデータが第2の実施形態よりも少なくできるので、第2の実勢形態よりも電源立ち上げ後のトリミングデータ転送に要する時間を短縮することができる。
図11(b)では、図7(b)と同様に、リセット転送期間において、トリミングデータメモリ16からトリミングレジスタ群14へトリミングデータが転送されない。従来は、ユーザデータメモリ17へのアクセスがない場合でも、トリミングデータが転送されていたため、無駄に電流が消費されていたが、本実施の形態では、図11(b)に示すように、ユーザデータメモリ17へのアクセスがない場合には、トリミングデータが転送されないので、無駄に電流が消費されるのを防止できる。
[第4の実施形態]
第2および第3の実施形態において、フラッシュ活性化信号が「L」のままで、トリミングデータがレジスタに転送されない場合には、そのトリミングデータを用いて調整される回路は、所望の特性で動作しない。たとえば、第3の実施形態において、フラッシュ活性化信号の最下位から第2ビットFL_ACT[1]が「L」レベルのままだと、消去電圧発生回路22で発生する消去用の高電圧の大きさは、トリミングデータがレジスタに転送されないので、所望の電圧値からずれた値となる。このような状態において、CPU7からフラッシュメモリ4へ消去命令が送られてくると、フラッシュメモリ4では、所望の電圧値からずれた電圧で消去動作が実行されてしまう。このような事態を避けるために、本実施の形態では、トリミングデータが転送されない場合には、そのトリミングデータを特性の調整のために利用している回路が使用されるリードシーケンス、消去シーケンス、またはライトシーケンスが実行されないようにする。
図12は、第4の実施形態のシーケンサ制御回路72およびシーケンサ71を説明するための図である。
シーケンサ71は、メモリアレイ15内のメモリセルへのアクセスを制御する。
シーケンサ制御回路72は、ユーザデータメモリ17内のメモリセルへのアクセスを実行する命令を受けた場合において、トリミングデータ転送制御回路113によってトリミングレジスタ群14内のレジスタにトリミングデータが転送されていないときには、シーケンサ71によってユーザデータメモリ17内のメモリセルへのアクセスが実行されないように制御する。
図12に示すように、シーケンサ制御回路72は、AND回路73と、AND回路74と、AND回路75とを含む。
コマンドデコーダ25は、CPU7から送られる信号がフラッシュメモリ4からのリードを指示する信号のときには、フラッシュメモリ4へのリードアクセスを行なうため、リード命令RMCDを「H」レベルに活性化する。コマンドデコーダ25は、CPU7から送られる信号がフラッシュメモリ4の消去を指示する信号のときには、フラッシュメモリ4への消去アクセスを行なうため、消去命令EMCDを「H」レベルに活性化する。コマンドデコーダ25は、CPU7から送られる信号がフラッシュメモリ4のライトを指示する信号のときには、フラッシュメモリ4へのライトアクセスを行なうため、ライト命WMCDを「H」レベルに活性化する。
AND回路73は、コマンドデコーダ25から出力されるリード命令RCMDと、CPU7からレジスタ53を経由して送られるユーザデータメモリ17内のメモリセルのリードアクセスの有無を表わす信号FL_ACT[0]とを受けて、これらの論理積を修正リード命令RCBとしてシーケンサ71へ出力する。
AND回路74は、コマンドデコーダ25から出力される消去命令ECMDと、CPU7からレジスタ53を経由して送られるユーザデータメモリ17内のメモリセルの消去アクセスの有無を表わす信号FL_ACT[1]とを受けて、これらの論理積を修正消去命令ECBとしてシーケンサ71へ出力する。
AND回路75は、コマンドデコーダ25から出力されるライト命令WCMDと、CPU7からレジスタ53を経由して送られるユーザデータメモリ17内のメモリセルのライトアクセスの有無を表わす信号FL_ACT[2]とを受けて、これらの論理積を修正ライト命令WCBとしてシーケンサ71へ出力する。
シーケンサ71は、修正リード命令RCBが「H」レベルに活性化されているときには、ユーザデータメモリ17からのデータのリードシーケンスを実行する。シーケンサ71は、修正リード命令RCBが「L」レベルに非活性化されているときには、リード制御用トリミングレジスタ群67のレジスタにトリミングデータが転送されていないので、ユーザデータメモリ17からのデータのリードシーケンスを実行しない。
シーケンサ71は、修正消去命令ECBが「H」レベルに活性化されているときには、ユーザデータメモリ17のデータの消去シーケンスを実行する。シーケンサ71は、修正消去命令ECBが「L」レベルに非活性化されているときには、消去制御用トリミングレジスタ群68のレジスタにトリミングデータが転送されていないので、ユーザデータメモリ17のデータの消去シーケンスを実行しない。
シーケンサ71は、修正ライト命令WCBが「H」レベルに活性化されているときにはユーザデータメモリ17へのデータのライトシーケンスを実行する。シーケンサ71は、修正ライト命令WCBが「L」レベルに非活性化されているときには、ライト制御用トリミングレジスタ群69のレジスタにトリミングデータが転送されていないので、ユーザデータメモリ17へのデータのライトシーケンスを実行しない。
以上のように、本実施の形態によれば、レジスタ内にトリミングデータが転送されていないときには、そのトリミングデータを使用して調整される回路を用いたユーザデータメモリへのアクセスの実行を指示する命令をCPUから受けたとしても、そのようなアクセスは実行されない。これによって、トリミングデータで調整されない回路からの信号や電圧を用いることによって、ユーザデータメモリへのアクセスが適切に実行されないといった事態を防止できる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
1 フラッシュメモリ内蔵マイコン、2 その他周辺回路、3 クロック生成回路、4 フラッシュメモリ、5 バスコントローラ、6 RAM、7 CPU、8 電源回路、10 I/O、12 制御部、13,113 トリミングデータ転送制御回路、14 トリミングレジスタ群、15 不揮発性メモリアレイ、16 トリミングデータメモリ、17 ユーザデータメモリ、18 メモリアレイ直接周辺回路、19 センスアンプ、20 電圧回路、21 リードタイミング生成回路、22 消去電圧発生回路、23 書込み電圧発生回路、24 周辺回路、25 コマンドデコーダ、42,53 レジスタ、61 リード用転送制御回路、62 消去用転送制御回路、63 ライト用転送制御回路、67 リード制御用トリミングレジスタ群、68 消去制御用トリミングレジスタ群、69 ライト制御用トリミングレジスタ群、31〜38,73,74,75 AND回路、41 TRA転送制御回路、61 リード用転送制御回路、62 消去用転送制御回路、63 ライト用転送制御回路、64 リード用トリミングメモリセル群、65 消去用トリミングメモリセル群、66 ライト用トリミングメモリセル群、67 リード制御用トリミングレジスタ群、68 消去制御用トリミングレジスタ群、69 ライト制御用トリミングレジスタ群、71 シーケンサ、72 シーケンサ制御回路、301 半導体装置、302 不揮発性メモリアレイ、303 転送制御回路、304 レジスタ、305 被調整回路、306 第1の不揮発性メモリセル、307 第2の不揮発性メモリセル、TMCA,TMC0,TMC1,TMC2 トリミング用メモリセル、TRA トリミングレジスタ、TR0 リード制御用トリミングレジスタ、TR1 消去制御用トリミングレジスタ、TR2 ライト制御用トリミングレジスタ、N1,N3,N4,N5 NチャネルMOSトランジスタ、P1,P3,P4,P5 PチャネルMOSトランジスタ。

Claims (9)

  1. トリミングデータを記憶する第1の不揮発性メモリセルとユーザデータを記憶する第2の不揮発性メモリセルを含むメモリアレイと、
    前記第1の不揮発性メモリセルから転送された前記トリミングデータを保持するレジスタと、
    前記第2の不揮発性メモリセルへのアクセスに必要な信号または電圧を生成し、前記レジスタ内のトリミングデータによって、前記信号または電圧が調整される被調整回路と、
    前記第1の不揮発性メモリセルから前記レジスタへの前記トリミングデータの転送を制御する転送制御回路とを備え、
    前記転送制御回路は、外部電源電圧が立ち上がった後立ち下がるまでに前記第2の不揮発性メモリセルへアクセスをしない場合には、前記第1の不揮発性メモリセルから前記トリミングデータが前記レジスタに転送されないように制御する、半導体装置。
  2. 前記第1の不揮発性メモリセルは、前記第2の不揮発性メモリセルのリードアクセスに必要なトリミングデータを記憶し、
    前記レジスタは、前記リードアクセスに必要な信号電圧を調整するためのトリミングデータを保持し、
    前記被調整回路は、前記第2の不揮発性メモリセルのリードアクセスに必要な信号電圧を生成し、前記レジスタ内のトリミングデータによって、前記信号電圧が調整され、
    前記転送制御回路は、前記外部電源電圧が立ち上がった後立ち下がるまでに、前記第2の不揮発性メモリセルのリードアクセスをしない場合には、前記第1の不揮発性メモリセルから前記トリミングデータが前記レジスタに転送されないように制御する、請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記トリミングデータは、センスアンプの活性化するタイミングを調整するためのデータであり、
    前記被調整回路は、前記トリミングデータに従って、センスアンプの活性化を指示する信号を生成する、請求項2記載の半導体装置。
  4. 前記第1の不揮発性メモリセルは、前記第2の不揮発性メモリセルの消去アクセスに必要なトリミングデータを記憶し、
    前記レジスタは、前記消去アクセスに必要な信号電圧を調整するためのトリミングデータを保持し、
    前記被調整回路は、前記第2の不揮発性メモリセルの消去アクセスに必要な信号電圧を生成し、前記レジスタ内のトリミングデータによって、前記信号電圧が調整され、
    前記転送制御回路は、外部電源電圧が立ち上がった後立ち下がるまでに前記第2の不揮発性メモリセルの消去アクセスをしない場合には、前記第1の不揮発性メモリセルから前記トリミングデータが前記レジスタに転送されないように制御する、請求項1記載の半導体装置。
  5. 前記トリミングデータは、前記第2の不揮発性メモリセルのデータの消去のために必要な消去電圧を調整するためのデータであり、
    前記被調整回路は、前記トリミングデータに従って、前記消去電圧を生成する、請求項4記載の半導体装置。
  6. 前記第1の不揮発性メモリセルは、前記第2の不揮発性メモリセルのライトアクセスに必要なトリミングデータを記憶し、
    前記レジスタは、前記ライトアクセスに必要な信号電圧を調整するためのトリミングデータを保持し、
    前記被調整回路は、前記第2の不揮発性メモリセルのライトアクセスに必要な信号電圧を生成し、前記レジスタ内のトリミングデータによって、前記信号電圧が調整され、
    前記転送制御回路は、外部電源電圧が立ち上がった後立ち下がるまでに前記第2の不揮発性メモリセルのライトアクセスをしない場合には、前記第1の不揮発性メモリセルから前記トリミングデータが前記レジスタに転送されないように制御する、請求項1記載の半導体装置。
  7. 前記トリミングデータは、前記第2の不揮発性メモリセルへのデータの書込みために必要な書込み電圧を調整するためのデータであり、
    前記被調整回路は、前記トリミングデータに従って、前記書込み電圧を生成する、請求項6記載の半導体装置。
  8. 前記第1の不揮発性メモリセルは、前記第2の不揮発性メモリセルへの複数種類のアクセスに対応して複数種類設けられ、
    前記レジスタは、前記複数種類のアクセスに対応して複数種類設けられ、
    前記被調整回路は、前記複数種類のアクセスに対応して複数種類設けられ、
    前記転送制御回路は、前記複数種類のアクセスに対応して複数種類設けられ、
    前記転送制御回路は、電源が立ち上がった後立ち下がるまでに前記第2の不揮発性メモリセルに対して、前記複数種類のアクセスの中の対応する特定の種類のアクセスを実行しない場合には、前記特定の種類のアクセスに対応する前記第1の不揮発性メモリセルから前記トリミングデータが、前記特定の種類のアクセスに対応する前記レジスタに転送されないように制御する、請求項1記載の半導体装置。
  9. 前記メモリアレイ内のメモリセルへのアクセスを制御するシーケンサと、
    前記第2の不揮発性メモリセルへのアクセスを実行する命令を受けた場合において、前記転送制御回路によって前記レジスタに前記トリミングデータが転送されていないときには、前記シーケンサによって前記第2の不揮発性メモリセルへのアクセスが実行されないように制御するシーケンサ制御回路とをさらに備える、請求項1記載の半導体装置。
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