JP2015049448A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015049448A
JP2015049448A JP2013182283A JP2013182283A JP2015049448A JP 2015049448 A JP2015049448 A JP 2015049448A JP 2013182283 A JP2013182283 A JP 2013182283A JP 2013182283 A JP2013182283 A JP 2013182283A JP 2015049448 A JP2015049448 A JP 2015049448A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
forming apparatus
image forming
image quality
quality adjustment
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013182283A
Other languages
English (en)
Inventor
北川 高志
Takashi Kitagawa
高志 北川
大塚 雅之
Masayuki Otsuka
雅之 大塚
弘久 内田
Hirohisa Uchida
弘久 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2013182283A priority Critical patent/JP2015049448A/ja
Publication of JP2015049448A publication Critical patent/JP2015049448A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】効率良く画質調整を行うことで、画質の安定化を図るとともに、画質調整実施待ちによるジョブ効率の低下を抑制できる画像形成装置を提供する。【解決手段】感光体ドラム(101)と、帯電ローラ(103)と、露光ユニット(E)と、現像装置(102)とを有する画像形成部の画質調整を行う機能を備える画像形成装置(100)であって、画像形成装置(100)の使用履歴を記憶する記憶手段(120)、画像形成装置(100)の温度および湿度を検知する温湿度検知手段(130)、印刷ジョブ開始指示判定手段(152)、印刷ジョブの種類を判別する印刷ジョブ種類判別手段(153)、画質調整の実施を判定する画質調整判定手段(154)、画質調整実施を中断させるか否かを判定する画質調整管理手段(155)を備えることを特徴とするものである。【選択図】図2

Description

本発明は、電子写真方式で画像形成を行う複写機、複合機、レーザープリンタ及びファクシミリ等の画像形成装置に係り、特に、印字画質の安定化を図るための画質調整機能を備えた画像形成装置に関する。
従来、複写機等の画像形成装置は、感光体ドラムと、感光体ドラムを一様に帯電させる帯電装置と、感光体ドラムを露光して潜像を形成するための露光装置と、潜像を現像するための現像装置等を備えている。
このように構成される画像形成装置において、現像剤は、温度や湿度等の環境変化に対する特性変化や経時変化による特性変化が生じる。そして、この現像剤の特性変化に伴って、感光体ドラムを帯電、露光および現像して得られる画像の形成状態が変化する。
そこで、画像の形成状態の変化を抑制するために、所定のタイミングで画像形成条件を変更する、いわゆる画質調整と呼ばれる技術が知られている。
画質調整は、通常、テストパターンの画像形成を実際に行い、形成された画像の濃度を測定し、測定値と理想値との差異をなくすように画像形成条件を変更することによって画像の形成状態の変化を少なくするようにしている。
しかしながら、画質調整を行っている間は、画像形成装置を利用することができないという問題が生じる。
最近は、画像形成装置のカラー化が進み、画像形成装置は複数の画像形成部を有している。そして、印刷画像(印刷品質)に対する要求が高いことより、画像形成装置の電源立ち上げ時や印刷処理における所定枚数毎に画質調整を行っているが、画質調整は少なからずトナーを消費するため、コストの点からみれば、極力その実施回数を抑えることが望ましい。
そこで、従来技術として、モノクロ印刷ジョブ枚数とカラー印刷ジョブ枚数の比率に基づいて画質調整を実行するタイミングを決定することによって、画質調整を行うタイミングの適正化を図るようにした画像形成装置が提案されている(特許文献1を参照)。
特許文献1における技術は、印刷処理における所定枚数間隔におけるモノクロ印刷とカラー印刷の比率を求めて、カラー印刷が少ない場合にはカラー印刷の画質調整を行わないようにするものである。従って、印刷処理における所定枚数毎に画質調整を行っている。
また、その他の技術として、面積率3〜30%をテキスト印刷と判断し、テキスト印刷とカラー印刷とで画質調整を行う印刷ジョブ枚数を切り替えることによって、画質調整を行うタイミングの適正化を図るようにした画像形成装置が提案されている(特許文献2を参照)。
特許文献2における技術は、テキストデータとイメージデータとで、画質調整を実施する条件を異ならせるものである。これも特許文献1と同じように印刷処理における所定枚数毎に画質調整の判断を行っている。
特開2003−91224号公報 特開2005−352379号公報
しかしながら、特許文献1の従来技術では、印刷処理の所定枚数間隔におけるモノクロ印刷とカラー印刷の比率を求めて、カラー印刷が少ない場合には、カラー印刷の画質調整を行わないようにするものであり、所定枚数毎に画質調整を行っている。
また、特許文献2の従来技術では、テキストデータとイメージデータとで、画質調整を実施する条件を異ならせるものである。しかし、これも特許文献1と同じように印刷処理における所定枚数毎に画質調整の判断を行っている。
そのため、画質が優先されない印刷ジョブである場合や、画像形成に係わる部材の特性変化や経時変化による特性変化が比較的小さいと予測される場合でも、画質調整実施と印字ジョブとが重なると印刷ジョブが実行されないため、ジョブ効率が低下するという問題がある。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、効率良く画質調整を行うことで、画質の安定化を図るとともに、画質調整実施待ちによるジョブ効率の低下を抑制できる画像形成装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するための本発明に係る画像形成装置は、次の通りである。
本発明は、感光体ドラムと、前記感光体ドラムを均一に帯電させる帯電装置と、前記感光体ドラムを露光して静電潜像を形成する露光装置と、前記静電潜像にトナーを付着させて前記静電潜像を現像する現像装置とを有する画像形成部の画質調整を行う機能を備える画像形成装置であって、印刷ジョブの開始が指示されたか否かを判定する判定手段と、開始が指示された印刷ジョブの種類を判別する印刷ジョブ種類判別手段と、前記画像形成装置の使用履歴を記憶する記憶手段と、前記画像形成装置の温度および湿度を検知する温湿度検知手段と、前記画像形成装置の使用履歴と前記温湿度検知手段による検知結果に基づき画質調整の実施を判定する画質調整判定手段と、を備え、さらに、画質調整実施中に印刷ジョブ実施のタイミングが重なった場合に、前記印刷ジョブの種類と前記画質調整判定手段の判定結果に基づいて、画質調整実施を中断させるか否かを判定する画質調整管理手段を設けることを特徴とするものである。
また、本発明は、前記画像形成装置の使用履歴として、前記画像形成装置が放置されていた時間を用いることが好ましい。
また、本発明は、前記画像形成装置の使用履歴として、前記画像形成装置が設置されている周囲の温度もしくは湿度の変化を用いることが好ましい。
すなわち、画質調整判定手段は、前記画像形成装置が設置されている周囲の温度もしくは湿度の変化が所定値を超えるか否かに基づいて判定する。
また、本発明は、前記画像形成装置の使用履歴として、前記画像形成装置の装置内の温度もしくは湿度を用いることが好ましい。
すなわち、画質調整判定手段は、前記画像形成装置の装置内の温度もしくは湿度が所定値を超えるか否かに基づいて判定する。
また、本発明は、前記画像形成装置の使用履歴として、印刷ジョブの印字枚数を用いることが好ましい。
また、本発明は、前記画像形成装置の使用履歴として、前記感光体ドラム、前記帯電装置、前記露光装置、前記現像装置のいずれかの累積使用時間もしくは累積印字枚数を用いることが好ましい。
また、本発明は、前記画像形成装置の使用履歴として、前記画像形成装置の使用したトナー消費量を用いることが好ましい。
また、本発明は、前記印刷ジョブ種類判別手段が、印刷されるジョブがカラーかモノクロかに基づいて判定することが好ましい。
また、本発明は、前記印刷ジョブ種類判別手段が、印字されるジョブの総ページ数の量に基づいて判定することが好ましい。
また、本発明は、前記印刷ジョブ種類判別手段が、印字されるジョブの原稿の種類に基づいて判定することが好ましい。
また、本発明は、前記画像形成装置において、表示画面を備える表示装置を備え、前記表示装置の構成として、前記画質調整の実施と印刷ジョブの実施とが重なった場合に、前記表示画面にメッセージを表示する機能を備えることが好ましい。
また、本発明は、前記画質調整管理手段が、ユーザの手動操作により画質調整の実施/中断の切り換えが可能に構成されることが好ましい。
また、本発明は、前記画質調整管理手段が、前記画質調整実施が中断された場合に、印刷ジョブが終了した後に画質調整を再実行することが好ましい。
本発明の画像形成装置によれば、感光体ドラムと、前記感光体ドラムを均一に帯電させる帯電装置と、前記感光体ドラムを露光して静電潜像を形成する露光装置と、前記静電潜像にトナーを付着させて前記静電潜像を現像する現像装置とを有する画像形成部の画質調整を行う機能を備える画像形成装置であって、印刷ジョブの開始が指示されたか否かを判定する判定手段と、開始が指示された印刷ジョブの種類を判別する印刷ジョブ種類判別手段と、前記画像形成装置の使用履歴を記憶する記憶手段と、前記画像形成装置の温度および湿度を検知する温湿度検知手段と、前記画像形成装置の使用履歴と前記温湿度検知手段による検知結果に基づき画質調整の実施を判定する画質調整判定手段と、を備え、さらに、画質調整実施中に印刷ジョブ実施のタイミングが重なった場合に、前記印刷ジョブの種類と前記画質調整判定手段の判定結果に基づいて、画質調整実施を中断させるか否かを判定する画質調整管理手段を設けることで、印刷ジョブの種類に対応して効率良く画質調整を行うことができるので、画質の安定化を図るとともに、印刷ジョブの無用な待ち時間を減らすことができ、ジョブ効率の低下を抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の全体の構成を示す説明図である。 前記画像形成装置の電気的構成を示すブロック図である。 前記画像形成装置を構成する濃度測定ユニットの概略構成を示す説明図である。 前記画像形成装置の画像形成における画像調整の制御を示すフローチャートである。 (a)は第1実施形態の画像形成装置の画質調整に用いる高濃度補正用テストパッチTPA〜TPCの外観を示す説明図、(b)は前記テストパッチTPA〜TPCを作成する際の現像バイアス電圧の値と反射光強度との関係を示す説明図である。 (a)は、前記画像形成装置の階調補正用テストパッチTP1〜TP16の外観を示す説明図、(b)は前記テストパッチTP1〜TP16に対応した入力階調数D1〜D16と反射光強度I1〜I16に基づいて求められた出力階調数H1〜H16との関係を示す説明図である。 前記画像形成装置の動作制御を示すフローチャートである。 (a)は第1実施形態の画像形成装置において印刷ジョブがカラージョブである場合の画質調整中断判定を行う判断基準を示す説明図、(b)は前記印刷ジョブがモノクロジョブである場合の画質調整中断判定を行う判断基準を示す説明図である。 (a),(b)は本発明の第2実施形態の画像形成装置を構成する表示装置の表示画面に表示される情報の一例を示す説明図である。 前記画像形成装置の動作制御を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態の画像形成装置を構成する表示装置の表示画面に表示される情報の一例を示す説明図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の画像読取装置を実施するための形態について図面を参照して説明する。
図1は発明を実施する形態の一例であって、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の全体の構成を示す説明図である。
本実施形態に係る画像形成装置100は、図1に示すように、感光体ドラム101と、感光体ドラム101を均一に帯電させる帯電ローラ(帯電装置)103と、感光体ドラム101を露光して静電潜像を形成する露光ユニット(露光装置)Eと、静電潜像にトナーを付着させて静電潜像を現像する現像装置102とを有する画像形成部Pa〜Pdの画質調整を行う機能を備える画像形成装置100において、画質調整を効率的に実行するために、本発明に係る画像形成装置の構成を採用したものである。
まず、画像形成装置100の全体構成について説明する。
第1実施形態に係る画像形成装置100は、読み取った原稿の画像データやネットワーク等を介して送信された画像データに基づいて用紙に対して多色および単色の画像を形成する。このため、画像形成装置100は、図1に示すように、露光ユニットE、感光体ドラム101(101a〜101d)、現像装置102(102a〜102d)、帯電ローラ103(103a〜103d)、クリーニングユニット104(104a〜104d)、中間転写ベルト11、一次転写ローラ13(13a〜13d)、二次転写ローラ14、定着装置15、用紙搬送路P1,P2,P3、給紙カセット16、手差し給紙トレイ17及び排紙トレイ18等を備えている。
画像形成装置100は、ブラック(K)及びカラー画像を色分解して得られる減法混色の3原色であるシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の4色の各色相に対応した画像データを用いて画像形成部Pa〜Pdにおいて画像形成を行う。
画像形成部Pa〜Pdは、同様の構成であり、例えばブラックの画像形成部Paは、感光体ドラム101a、現像装置102a、帯電ローラ103a、転写ローラ13a及びクリーニングユニット104a等から構成される。この画像形成部Pa〜Pdは、中間転写ベルト11の移動方向(副走査方向)に一列に配列されている。
帯電ローラ103は、感光体ドラム101の表面を所定の電位に均一に帯電させる接触方式の帯電器である。帯電ローラ103に代えて、帯電ブラシを用いた接触方式の帯電器、又は、帯電ワイヤを用いた非接触方式の帯電器を用いることもできる。
この発明の露光装置である露光ユニットEは、図示しない半導体レーザ、ポリゴンミラー4及び第1反射ミラー7及び第2反射ミラー8等を備えており、ブラック、シアン、マゼンタ及びイエローの各色相の画像データによって変調されたレーザビーム等の光ビームのそれぞれを感光体ドラム101a〜101dのそれぞれに照射する。感光体ドラム101a〜101dのそれぞれには、ブラック、シアン、マゼンタ及びイエローの各色相の画像データによる静電潜像が形成される。
現像装置102は、静電潜像が形成された感光体ドラム101の表面にトナーを供給し、静電潜像をトナー像に現像する。現像装置102a〜102dのそれぞれは、ブラック、シアン、マゼンタ及びイエローの各色相のトナーを収納しており、感光体ドラム101a〜101dのそれぞれに形成された各色相の静電潜像をブラック、シアン、マゼンタ及びイエローの各色相のトナー像に顕像化する。クリーニングユニット104は、現像・画像転写後における感光体ドラム101上の表面に残留したトナーを除去・回収する。
感光体ドラム101の上方に配置されている中間転写ベルト11は、駆動ローラ11aと従動ローラ11bとの間に張架されてループ状の移動経路を形成している。中間転写ベルト11の外周面は、感光体ドラム101d、感光体ドラム101c、感光体ドラム101b及び感光体ドラム101aにこの順に対向する。この中間転写ベルト11を挟んで各感光体ドラム101a〜101dに対向する位置に、一次転写ローラ13a〜13dが配置されている。中間転写ベルト11が感光体ドラム101a〜101dに対向する位置のそれぞれが一次転写位置である。また、中間転写ベルト11は、厚さ100〜150μm程度のフィルムで形成されている。
一次転写ローラ13a〜13dには、感光体ドラム101a〜101dの表面に担持されたトナー像を中間転写ベルト11上に転写するために、トナーの帯電極性と逆極性の一次転写バイアスが定電圧制御によって印加される。これによって、感光体ドラム101(101a〜101d)に形成された各色相のトナー像は中間転写ベルト11の外周面に順次重ねて転写され、中間転写ベルト11の外周面にフルカラーのトナー像が形成される。
但し、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの色相の一部のみの画像データが入力された場合には、4つの感光体ドラム101a〜101dのうち、入力された画像データの色相に対応する一部の感光体101のみにおいて静電潜像及びトナー像の形成が行われる。例えば、モノクロ画像形成時には、ブラックの色相に対応した感光体ドラム101aのみにおいて静電潜像の形成及びトナー像の形成が行われ、中間転写ベルト11の外周面にはブラックのトナー像のみが転写される。
各一次転写ローラ13a〜13dは、直径8〜10mmの金属(例えばステンレス)を素材とする軸の表面を導電性の弾性材(例えばEPDM,発泡ウレタン等)により被覆して構成されており、導電性の弾性材によって中間転写ベルト11に均一に高電圧を印加する。
各一次転写位置において中間転写ベルト11の外周面に転写されたトナー像は、中間転写ベルト11の回転によって、二次転写ローラ14との対向位置である二次転写位置に搬送される。二次転写ローラ14は、画像形成時において、内周面が駆動ローラ11aの周面に接触する中間転写ベルト11の外周面に所定のニップ圧で圧接されている。
給紙カセット16又は手差し給紙トレイ17から給紙された用紙が二次転写ローラ14と中間転写ベルト11との間を通過する際に、二次転写ローラ14にトナーの帯電極性とは逆極性の高電圧が印加される。これによって、中間転写ベルト11の外周面から用紙の表面にトナー像が転写される。
なお、感光体ドラム101から中間転写ベルト11に付着したトナーのうち用紙上に転写されずに中間転写ベルト11上に残存したトナーは、次工程での混色を防止するために、クリーニングユニット12によって回収される。
トナー像が転写された用紙は、定着装置15に導かれ、加熱ローラ15aと加圧ローラ15bとの間を通過して加熱及び加圧を受ける。これによって、トナー像が、用紙の表面に堅牢に定着する。トナー像が定着した用紙は、排紙ローラ18aによって排紙トレイ18上に排出される。
画像形成装置100には、用紙カセット16に収納されている用紙を二次転写ローラ14と中間転写ベルト11との間及び定着装置15を経由して排紙トレイ18に送るための略垂直方向の用紙搬送路P1が設けられている。
用紙搬送路P1には、用紙カセット16内の用紙を一枚ずつ用紙搬送路P1内に繰り出すピックアップローラ16a、繰り出された用紙を上方に向けて搬送する搬送ローラr、搬送されてきた用紙を所定のタイミングで2次転写ローラ14と中間転写ベルト11との間に導くレジストローラ19、及び、用紙を排紙トレイ18に排出する排紙ローラ18aが配置されている。
また、画像形成装置100の内部には、手差し給紙トレイ17からレジストローラ19に至る間に、ピックアップローラ17a及び搬送ローラrを配置した用紙搬送路P2が形成されている。さらに、排紙ローラ18aから用紙搬送路P1におけるレジストローラ19の上流側に至る間には、用紙搬送路P3が形成されている。
排紙ローラ18aは、正逆両方向に回転自在にされており、用紙の片面に画像を形成する片面画像形成時、及び、用紙の両面に画像を形成する両面画像形成における第2面画像形成時に正転方向に駆動されて用紙を排紙トレイ18に排出する。
一方、両面画像形成における第1面画像形成時には、排出ローラ18aは、用紙の後端が定着装置15を通過するまで正転方向に駆動された後、用紙の後端部を挟持した状態で逆転方向に駆動されて用紙を用紙搬送路P3内に導く。これによって、両面画像形成時に片面のみに画像が形成された用紙は、表裏面及び前後端を反転した状態で用紙搬送路P1に導かれる。
レジストローラ19は、用紙カセット16若しくは手差し給紙トレイ17から給紙され、又は、用紙搬送路P3を経由して搬送された用紙を、中間転写ベルト11の回転に同期したタイミングで2次転写ローラ14と中間転写ベルト11との間に導く。このため、レジストローラ19は、感光体ドラム101や中間転写ベルト11の動作開始時には回転を停止しており、中間転写ベルト11の回転に先立って給紙又は搬送された用紙は、前端をレジストローラ19に当接させた状態で用紙搬送路P1内における移動を停止する。この後、レジストローラ19は、2次転写ローラ14と中間転写ベルト11とが圧接する位置で、用紙の前端部と中間転写ベルト11上に形成されたトナー像の前端部とが対向するタイミングで回転を開始する。
なお、画像形成部Pa〜Pdの全てにおいて画像形成が行われるフルカラー画像形成時には、一次転写ローラ13a〜13dが中間転写ベルト11を感光体ドラム101a〜101dの全てに圧接させる。一方、画像形成部Paのみにおいて画像形成が行われるモノクロ画像形成時には、一次転写ローラ13aのみを中間転写ベルト11を感光体ドラム101aに圧接させる。
次に、第1実施形態に係る画像形成装置100における特徴的な画像調整を行うための電気的構成について説明する。
図2は第1実施形態に係る画像形成装置の電気的構成を示すブロック図、図3は前記画像形成装置を構成する濃度測定ユニットの概略構成を示す説明図である。
第1実施形態に係る画像形成装置100は、図2に示すように、感光体ドラム101と、帯電ローラ103と、露光ユニットEと、現像装置102を有する画像形成部Pa〜Pdと、表示画面111を有する表示装置110、記憶手段120、温湿度検知手段130、濃度測定ユニット140等を備え、制御部150により各部の動作を制御するように構成されている。
記憶手段120は、画像形成装置100の使用履歴を記憶する。
使用履歴としては、画像形成装置100が放置されていた時間、画像形成装置100の装置内の温度もしくは湿度、前記画像形成装置の装置内の温度もしくは湿度、印刷ジョブの印字枚数や、感光体ドラム101と帯電ローラ103装置と露光ユニットEと現像装置102のうちの何れかの累積使用時間もしくは累積印字枚数、画像形成装置100の使用したトナー消費量、等を用いても良い。
温湿度検知手段130は、画像形成装置100が設置されている周囲の温度および湿度を検知する。
濃度測定ユニット140は、図3に示すように、転写ベルト11に向けて光を照射する発光素子141と、転写ベルト11上に転写されたテストパッチ(トナーパターン)TPで正反射した光を受光し、受光した光の光量に応じた電圧を出力する正反射受光素子142と、テストパッチで乱反射した光を受光し、受光した光の光量に応じた電圧を出力する乱反射受光素子143を備えている。
ここでは、転写ベルト11上のテストパッチに光を照射する場合を例に挙げて説明しているが、感光体ドラム101上のテストパッチに光を照射するような場合にも、ここでの説明は基本的に当てはまる。
制御部150は、画像形成部Pa〜Pdにおける画質調整を行う機能(以下、「画質調整機能」と称する。)151を備えるとともに、特に、印刷ジョブ開始指示判定手段(判定手段)152、印刷ジョブ種類判別手段153、画質調整判定手段154、画質調整管理手段155、メッセージ表示手段156とを備えたことを特徴としている。
印刷ジョブ開始指示判定手段152は、印刷ジョブの開始が指示されたか否かを判定する。
印刷ジョブ種類判別手段153は、開始が指示された印刷ジョブの種類を判別する。
印刷ジョブの種類は、例えば、印刷されるジョブがカラーかモノクロか、印字されるジョブの総ページ数の量は多いか少ないか、印字されるジョブの原稿の種類は写真か普通の画像か、等に基づいて判別する。
画質調整判定手段154は、画像形成装置100の使用履歴と温湿度検知手段130による検知結果に基づき画質調整の実施を判定する。
具体的には、画質調整判定手段154は、温度もしくは湿度変化が所定値を超えた場合、あるいは画像形成装置100の使用履歴が所定の閾値を超えた場合に、画質調整を実施させる。
画質調整管理手段155は、画質調整実施中に印刷ジョブ実施のタイミングが重なった場合に、印刷ジョブの種類と画質調整判定手段154の判定結果に基づいて、画質調整実施を中断させるか否かを判定する。
次に、第1実施形態に係る画像形成装置100の画質調整の実施内容について、フローチャートに基づき説明する。
図4は第1実施形態に係る画像形成装置の画像形成における画像調整の制御を示すフローチャート、図5(a)は第1実施形態の画像形成装置の画質調整に用いる高濃度補正用テストパッチTPA〜TPCの外観を示す説明図、(b)は前記テストパッチTPA〜TPCを作成する際の現像バイアス電圧の値と反射光強度との関係を示す説明図、図6(a)は、前記画像形成装置の階調補正用テストパッチTP1〜TP16の外観を示す説明図、(b)は前記テストパッチTP1〜TP16に対応した入力階調数D1〜D16と反射光強度I1〜I16に基づいて求められた出力階調数H1〜H16との関係を示す説明図である。
第1実施形態では、画像形成装置100における画質調整は、図4に示すように、高濃度補正(ステップS1〜S5)と、階調補正(ステップS7〜S10)とで構成される。
ここでは、階調補正は、高濃度補正による現像バイアス電圧の変動量が閾値を超えたときにのみ実施されるが、画質調整のたびに実施してもよい。
また、ここでは、黒画像形成部Paの画質調整を実施する場合を例に挙げて説明するが、カラー画像形成部Pb〜Pdについても同様の方法で実施することができる。
なお、画質調整を実施する方法(手順)及び条件の一例を示すが画質調整を行う方法及び条件は、ここで示したものに限定されない。
(1)高濃度補正(ステップS1〜S5)
まず、高濃度補正を行う手順について説明する。
まず、感光体ドラム101に対して帯電、露光及び現像を行うことによって感光体ドラム101上に、図5(a)に示すように、高濃度補正用テストパッチTPA〜TPCを作成するためのトナーパターンを形成し、このトナーパターンを転写ベルト11に転写することによって高濃度補正用テストパッチ(以下、「テストパッチ」と称する。)TPA〜TPCを作成する(ステップS1)。
感光体ドラム101の帯電は、帯電ローラ103の印可電圧をVgにして行う。
印可電圧Vgの値は、画質調整を前回実施したときに設定された印可電圧の値である。
印可電圧の値は、初期値が−600(V)であるが、後述するステップS5で変更され得る。
露光は、露光装置17のレーザーダイオードのデューティ比を100%(つまり、連続駆動)にして行う。現像は、現像装置102の現像バイアス電圧を変化させながら行う。
テストパッチTPA〜TPC用のトナーパターンは、それぞれ、現像バイアス電圧をVbp−50(V)、Vbp(V),Vbp+50(V)にして現像して形成する。Vbp(V)は、画質調整を前回実施したときに設定された現像バイアス電圧の値である。現像バイアス電圧の値は、初期値が−325(V)であるが、後述するステップS3で最適な値に変更される。
テストパッチTPA〜TPCの外観は、図5(a)に示すように、現像バイアス電圧の値が小さいもの(負方向への絶対値が大きいもの)ほど、トナーの付着量が多くなっている状態を示している。すなわち、テストパッチTPA,TPB,TPCの順にトナーの付着量が多くなっている。
次に、テストパッチTPA〜TPCの反射光強度IA,IB,ICを測定する(ステップS2)。
反射光強度の測定は、図3に示すように、転写ベルト11上のテストパッチTPA〜TPCに向けて発光素子141から光を照射し、テストパッチTPA〜TPCで正反射又は乱反射した光を正反射受光素子142又は乱反射受光素子143で受光し、正反射受光素子142又は乱反射受光素子143で発生した電圧の大きさに基づいて行うことができる。
黒については、正反射光強度に基づいてテストパッチTPA〜TPCの濃度の評価を行い、その他の色については、乱反射光強度に基づいてテストパッチTPA〜TPCの濃度の評価を行うのが一般的である。
トナーの付着量が多くなるほど乱反射光の光量が増大し正反射光の光量が減少するため、正反射受光素子142又は乱反射受光素子143で発生した電圧の大きさは、テストパッチTPA〜TPCの濃度と相関している。
以下、反射光強度が正反射光強度である場合を例に挙げて説明する。
ここで、テストパッチTPA〜TPCを作成する際の現像バイアス電圧の値と、ステップS2で測定した反射光強度IA,IB,ICとの関係を示すグラフを図5(b)に示す。図5(b)には、テストパッチTPA〜TPCに対応した3つの測定データと、これら3つの測定データのうちの隣接する2つを互いに連結する直線が示されている。
次に、図5(b)に示す手順により、反射光強度が基準値Ioとなる現像バイアス電圧Vboを算出する(ステップS3)。
次に、グリッド電圧VgとステップS3で算出された現像バイアス電圧Vboの差の絶対値を求め、この絶対値が150(V)よりも小さいかどうかを判断する(ステップS4)。
ステップS4において、グリッド電圧Vgと現像バイアス電圧Vboの差の絶対値が150(V)よりも小さいと判断された場合には、下地にトナーが付着すること(いわゆる「かぶり」)を防止するために、グリッド電圧Vgを現像バイアス電圧Vbo−150(V)に設定し(ステップS5)、ステップS6に進む。
一方、ステップS4において、グリッド電圧Vgと現像バイアス電圧Vboの差の絶対値が150(V)よりも大きいと判断された場合には、そのままステップS6に進む。
ステップS6では、ステップS1〜S5での高濃度補正による現像バイアス電圧の変動量(|Vbp−Vbo|)が、変動量の閾値(ΔVbmax)を超えているか否かが判断される。
ステップS6において、高濃度補正による現像バイアス電圧の変動量(|Vbp−Vbo|)が、変動量の閾値(ΔVbmax)を超えていると判断された場合には、ステップS7以降の階調補正を行う。
一方、ステップS6において、高濃度補正による現像バイアス電圧の変動量(|Vbp−Vbo|)が、変動量の閾値(ΔVbmax)を超えていないと判断された場合には、階調補正を行わずに画質調整実施処理を完了する。
変動量の閾値は、色ごとに異なるものにしてもよく、例えば、黒の閾値をその他の色の閾値よりも大きくしてもよい。一般にモノクロ印刷よりもカラー印刷の方が高精度な印刷が求められるからである。
(2)階調補正(ステップS7〜S10)
次に、階調補正を行う手順について説明する。
まず、感光体ドラム101に対して帯電、露光及び現像を行うことによって感光体ドラム101上に、図6(a)に示すように、階調補正用テストパッチTP1〜TP16を作成するためのトナーパターンを形成し、このトナーパターンを転写ベルト11に転写することによって階調補正用テストパッチ(以下、「テストパッチ」と称する。)TP1〜TP16を作成する(ステップS7)。
感光体ドラム101の帯電は、帯電ローラ103の印可電圧をVgにして行う。
ステップS5で印可電圧Vgの値が変更された場合は、変更後の値で行う。
露光は、露光装置17のレーザーダイオードのデューティ比が入力階調数D1〜D16に対応した値になるようにデューティ比を設定して行う。
入力階調数D1〜D16は、一例では、それぞれ、255,239,223,207,191,175,159,143,127,111,95,79,63,47,31及び15である。
入力階調数に対応したレーザーデューティ比は、入力階調数とレーザーデューティ比とが対応付けされた階調補正テーブルを参照して求める。
階調補正テーブルは、前回の階調補正時に作成したものを用いるが、最初の階調補正時には、出荷時に装置に組み込まれているデフォルトの階調補正テーブルを用いる。現像は、ステップS3で算出した現像バイアス電圧Vboで行う。
テストパッチTP1〜TP16の外観は、図6(a)に示すように、入力階調数が大きなものほど、トナーの付着量が多くなっている状態を示している。すなわち、テストパッチTP1〜TP16の順にトナーの付着量が多くなっている。
次に、テストパッチTP1〜TP16の反射光強度I1〜I16を測定する(ステップS8)。反射光強度I1〜I16の測定は、高濃度補正のときと同様の方法で行うことができる。
ここで、テストパッチTP1〜TP16に対応した入力階調数D1〜D16と、反射光強度I1〜I16に基づいて求められた出力階調数H1〜H16との関係を示すグラフを図6(b)に示す。図6(b)には、テストパッチTP1〜TP16に対応した16個の測定データと、これら16個の測定データから最小二乗法等によって求められた曲線Bと、入力階調数と出力階調数との理想的な関係を示す理想曲線Aとが示されている。
入力階調数と出力階調数の関係は、理想曲線Aのようになるのが理想的であるが(従って、前回の階調補正時には入力階調数と出力階調数の関係が理想曲線Aのようになるように階調補正テーブルが作成されているが)、環境変化や経時劣化等の原因により、入力階調数と出力階調数の関係は、理想曲線Aからずれて例えば曲線Bのようになる。
そして、入力階調数と出力階調数の関係が理想曲線Aに一致するようなレーザーデューティ比を各入力階調数について求めることによって、入力階調数とレーザーデューティ比とが対応付けされた階調補正テーブルを新たに作成する(ステップS9)。
次に、現像バイアス電圧VboをVbpとして保存し(ステップS10)、階調補正処理を完了し、さらに画質調整実施処理を完了する。
そして、次回の高濃度補正時には、現像バイアス電圧Vbp−50(V)、Vbp(V),Vbp+50(V)でテストパッチTPA〜TPCが作成される(ステップS1を参照)。
次に、第1実施形態の画像形成装置100の動作制御について、フローチャートに基づいて説明する。
図7は、第1実施形態に係る画像形成装置の動作制御を示すフローチャートである。
まず、画像形成装置100が始動して、使用履歴を確認する(ステップS1)。
具体的には、使用履歴としては、画像形成装置100が放置されていた時間、前記画像形成装置の装置内の温度もしくは湿度、印刷ジョブの印字枚数や、感光体ドラム101と帯電ローラ103装置と露光ユニットEと現像装置102のうちの何れかの累積使用時間もしくは累積印字枚数、画像形成装置100の使用したトナー消費量、等挙げられる。
そして、ステップS2において、画像形成装置100の装置内の温度や湿度の検知を行なう。
そして、ステップS1とステップS2による確認結果および検出結果に基づき、画質調整を実施するか否かが判定される(ステップS3)。
ステップS3において、画像形成装置100の放置時間が所定時間(例えば、1時間)以内であった場合や、温度湿度の変化が所定量よりも小さい(例えば、変化3℃未満)場合には、画質調整を実施しないと判定されて、ステップS4に進む。
そして、ステップS4において、印刷ジョブの開始の指示があるか否かが判断される。
ステップS4において、印刷ジョブの開始の指示があったと判断された場合は、印刷ジョブの種類を確認して(ステップS5)、印刷ジョブの種類に応じた印刷処理が実行されて(ステップS6)、印刷ジョブが完了する(ステップS7)。
一方、ステップS4において、印刷ジョブの開始の指示がないと判断された場合は、そのまま印刷処理は実行されずに終了する。
ステップS3の説明に戻り、ステップS3において、画像形成装置100の放置時間が所定時間(例えば、1時間)以上であった場合や、温度湿度の変化が所定量より大きい(例えば、変化3℃以上)場合には、画質調整を実施すると判定されて、画質調整が実施され(ステップS8)、ステップS9に進む。
そして、ステップS9において、印刷ジョブの開始の指示があるか否かが判断される。
ステップS9において、印刷ジョブの開始の指示があったと判断された場合は、印刷ジョブの種類を確認する(ステップS10)。
ステップS10において、具体的には、印刷ジョブの種類がプリンタジョブ/カラー画像/テキストデータ/原稿印字率/1部20頁であること、等を確認する。
そして、ステップS11に進み、画質調整管理手段155により、印刷ジョブの種類に対応して予め設定された判定基準と照らし合わせて、画質調整を中断するか否かが判断される。
ここで、ステップS11において、画質調整を中断するか否かを決定するために予め設定された判断基準について説明する。
図8(a)は第1実施形態の画像形成装置において印刷ジョブがカラージョブである場合の画質調整中断判定を行う判断基準を示す説明図、(b)は前記印刷ジョブがモノクロジョブである場合の画質調整中断判定を行う判断基準を示す説明図である。
画像形成装置100において、画質調整を中断するか否かを決定するために予め設定された判断基準は、図8(a),(b)に示すように、印刷ジョブの種類に応じて、例えばカラージョブ、モノクロジョブに応じて判断基準が設定されている。
具体的には、画像形成装置100の使用履歴として、放置時間(1時間以上)、温度湿度変化(3°以上)、累積印字枚数(1000枚以上)に基づき判断し、ジョブの種類としては、印刷枚数(99頁以下/100頁以上)、印字率(10(%)未満/10(%)以上)、印刷データ(テキスト/写真)、出力手段(コピー/FAX)に基づき判断される。
印刷ジョブがカラージョブの場合は、図8(a)に示すように、放置時間が1時間以上では、テキストデータでファクシミリ(FAX)による出力の場合、温度湿度変化が3°以上では、テキストデータでファクシミリによる出力の場合、累積印字枚数が1000枚以上では、印刷枚数が99頁以下、印字率10(%)未満、テキストデータでコピーまたはファクシミリの場合に、画質調整を中断する判断がされるように設定されている。
印刷ジョブがモノクロジョブの場合は、図8(b)に示すように、放置時間が1時間以上であっても、温度湿度変化が3°以上であっても、累積印字枚数が1000枚以上であっても、設定された全てのジョブの種類において画質調整を中断する判断がされるように設定されている。
なお、画質調整を中断するか否かを決定するために予め設定される判断基準は、これに限定されるものではない。また、設定された判断基準は、ユーザやサービスマンによって設定を変更できるようにしてもよい。
動作処理の説明に戻り、ステップS11において、画質調整を中断すると判断された場合には、画質調整を中断して印刷ジョブを開始して(ステップS12)、印刷ジョブの完了(ステップS13)後に、画質調整を再スタートさせる(ステップS14)。ステップS14において、画質調整を再スタートさせることで、画質調整を完了できるので、最適な印刷画像を得ることができる。
そして、画質調整が完了して(ステップS15)、画質調整の制御が終了する。
一方、ステップS11において、画質調整を中断しないと判断された場合には、画質調整が完了(ステップS16)した後に、印刷ジョブを開始する(ステップS17)。そして、印刷ジョブが完了(ステップS18)して、画質調整の制御が終了する。
このように、画質調整の実施中に次の印刷ジョブの開始指示がある場合に、その印刷ジョブの種類に応じて画質を優先するか処理時間の速さを優先するかを判断して、印刷ジョブに対して最適な画質と迅速な処理を実現することができる。
例えば、画質調整の実施中に開始指示された印刷ジョブがカラージョブの場合、画質を優先するジョブのときには、画質調整が完了した後に印刷ジョブを開始することで良好な画質を維持することができる。
一方、画質調整の実施中に開始指示された印刷ジョブがモノクロジョブの場合、画質の影響が少なく処理時間を優先するジョブのときには、画質調整を中断して印刷ジョブを先行させて迅速な処理を行うことで、ジョブ効率の向上を図ることができる。
以上のように構成したので、第1実施形態によれば、画質調整を行う機能を備える画像形成装置100において、画像形成装置100の使用履歴を記憶する記憶手段120と、画像形成装置100の温度および湿度を検知する温湿度検知手段130を備え、制御部150の機能として、画質調整機能151を備えるとともに、特に、印刷ジョブ開始指示判定手段152、印刷ジョブ種類判別手段153、画質調整判定手段154、画質調整管理手段155を備えることで、印刷ジョブの種類に対応して効率良く画質調整を行うことができるので、画質の安定化を図るとともに、印刷ジョブの無用な待ち時間を減らすことができ、ジョブ効率の向上を図ることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図面を参照して説明する。
図9(a),(b)は本発明の第2実施形態の画像形成装置を構成する表示装置の表示画面に表示される情報の一例を示す説明図である。
第2実施形態は、図9(a),(b)に示すように、画質調整実施中に画質調整を中断させるか否かを決定した際に、画像形成装置100の表示装置110の表示画面111に画質調整の実施/中断する旨のメッセージを表示することを特徴としたものである。
なお、第2実施形態の画像形成装置100の構成は、第1実施形態の画像形成装置100の構成と同様な構成を有するため、第1実施形態の説明を参照するものとして説明を省略する。
画像形成装置100は、図2に示すように、制御部150の構成として、画質調整機能151を備えるとともに、特に、印刷ジョブ開始指示判定手段152、印刷ジョブ種類判別手段153、画質調整判定手段154、画質調整管理手段155、メッセージ表示手段156とを備えたことを特徴としている。
メッセージ表示手段156は、画質調整の実施と印刷ジョブの実施とが重なった場合に、表示画面111に画質調整の実施/中断する旨のメッセージを表示する。
画像形成装置100において、次に開始される印刷ジョブがあるときに、画質調整管理手段155により画質調整実施を中断させると判定された場合は、図9(a)に示すように、表示装置110の表示画面111に「画質調整を中断します」というメッセージ111aを表示して、ユーザに画質調整を中断する旨を報知する。
一方、画質調整管理手段155により画質調整実施を中断しないと判定された場合は、図9(b)に示すように、表示装置110の表示画面111に「画質調整を続行します」というメッセージ111bを表示して、ユーザに画質調整を中断しないで続行する旨を報知する。
次に、第2実施形態の画像形成装置100の動作制御について、フローチャートに基づき説明する。
図10は第2実施形態に係る画像形成装置の動作制御を示すフローチャートである。
第2実施形態に係る画像形成装置100の動作制御は、画質調整実施中に画質調整を中断させるか否かを決定した際に、画像形成装置100の表示装置110の表示画面111に画質調整の実施/中断する旨のメッセージを表示する工程以外は、第1実施形態の画像形成装置100の動作制御とほぼ同様な処理工程となるため、その他の動作制御の説明は、第1実施形態の説明を参照するものとして省略する。
第2実施形態では、図10に示すように、ステップS11において、印刷ジョブの種類に対応して予め設定された判定基準と照らし合わせて、画質調整を中断するか否かが判断される。
そして、ステップS11において、画質調整を中断すると判断された場合には、メッセージ表示手段156により、表示装置110の表示画面111に「画質調整を中断します」というメッセージ111aを表示する(ステップS11a)。そして、画質調整を中断して印刷ジョブを開始する(ステップS12)。
一方、ステップS11において、画質調整を中断しないと判断された場合には、メッセージ表示手段156により、表示装置110の表示画面111に「画質調整を続行します」というメッセージ111bを表示する(ステップS11b)。そして、画質調整が完了(ステップS16)した後に、印刷ジョブを開始する(ステップS17)。
以下、第2実施形態の画像形成装置100における動作制御は、第1実施形態と同様に行われて動作制御は終了する。
以上のように構成したので、第2実施形態によれば、第1実施形態の画像形成装置100の動作制御に加えて、画質調整実施中に画質調整を中断させるか否かを決定した際に、画像形成装置100の表示装置110の表示画面111に画質調整の実施/中断する旨のメッセージを表示するように制御したので、ユーザは表示画面111のメッセージにより画質調整を実施中であるか中断されているかを容易に確認することができる。
なお、上述した実施形態では、画質調整管理手段155により、画質調整実施中に印刷ジョブ実施のタイミングが重なった場合に、印刷ジョブの種類と画質調整判定手段154の判定結果に基づいて、画質調整実施を中断させるか否かを自動的に判定するように構成しているが、ユーザが手動操作により画質調整の実施/中断の切り換えを行うようにしてもよい。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図面を参照して説明する。
図11は本発明の第3実施形態の画像形成装置を構成する表示装置の表示画面に表示される情報の一例を示す説明図である。
第3実施形態は、画像形成装置100における画質調整管理手段155の機能として、画質調整実施中に印刷ジョブ実施のタイミングが重なった場合に、ユーザによる手動操作により画質調整の実施/中断の切り換えを可能にする機能を備えることを特徴としたものである。
なお、第3実施形態の画像形成装置100の構成は、第1実施形態の画像形成装置100の構成と同様な構成を有するため、第1実施形態の説明を参照するものとして説明を省略する。
画像形成装置100は、図2に示すように、制御部150の構成として、画質調整機能151を備えるとともに、特に、印刷ジョブ開始指示判定手段152、印刷ジョブ種類判別手段153、画質調整判定手段154、画質調整管理手段155、メッセージ表示手段156とを備えたことを特徴としている。
メッセージ表示手段156は、画質調整の実施と印刷ジョブの実施とが重なった場合には、図11に示すように、表示画面111に画質調整の実施/中断を確認する旨のメッセージ111cと、画質調整の実施/中断を選択する選択キー111d1,111d2を表示する。
画質調整管理手段155は、選択キー111d1が選択されると画質調整を中断し、選択キー111d2が選択されると画質調整をそのまま実施する。
画像形成装置100において、画質調整実施中に次に開始される印刷ジョブがあるときは、図11に示すように、メッセージ表示手段156により、表示装置110の表示画面111に「画質調整中です。そのまま出力しますか。」というメッセージ111aと、画質調整の実施/中断を選択する選択キー111d1,111d2が表示される。
印刷ジョブが処理時間を優先する場合は、ユーザが「はい」の選択キー111d1を選択することで、画質調整は中断して、印刷ジョブが速やかに実行される。
一方、印刷ジョブが画質を優先する場合は、ユーザが「いいえ」の選択キー111d2を選択することで、画質調整は中断せずにそのまま実施して、画質調整が完了した後に印刷ジョブが実行される。
以上のように構成したので、第3実施形態によれば、画像形成装置100において、画質調整の実施と印刷ジョブの実施とが重なった場合に、メッセージ表示手段156により、は、表示画面111に画質調整の実施/中断を確認する旨のメッセージ111cと、画質調整の実施/中断を選択する選択キー111d1,111d2を表示して、画質調整管理手段155により、ユーザによる手動操作により画質調整の実施/中断の切り換えを可能にしたので、ユーザの判断により、印刷ジョブが画質優先か処理時間優先かを選択して印刷ジョブを迅速に実行することができる。
尚、本発明は、画像形成を行う際に画質調整を行う機能を備える画像形成装置であれば、上述したような構成の画像形成装置や複写機に限定されるものではなく、その他の画像形成装置等に展開が可能である。
以上のように、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
また、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
100 画像形成装置
101 感光体ドラム
102 現像装置
103 帯電ローラ(帯電装置)
110 表示装置
111 表示画面
111a,111b,111c メッセージ
111d1,111d2 選択キー
120 記憶手段
130 温湿度検知手段
140 濃度測定ユニット
150 制御部
151 画質調整機能
152 印刷ジョブ開始指示判定手段(判定手段)
153 印刷ジョブ種類判別手段
154 画質調整判定手段
155 画質調整管理手段
156 メッセージ表示手段
E 露光ユニット(露光装置)

Claims (13)

  1. 感光体ドラムと、前記感光体ドラムを均一に帯電させる帯電装置と、前記感光体ドラムを露光して静電潜像を形成する露光装置と、前記静電潜像にトナーを付着させて前記静電潜像を現像する現像装置とを有する画像形成部の画質調整を行う機能を備える画像形成装置であって、
    印刷ジョブの開始が指示されたか否かを判定する判定手段と、
    開始が指示された印刷ジョブの種類を判別する印刷ジョブ種類判別手段と、
    前記画像形成装置の使用履歴を記憶する記憶手段と、
    前記画像形成装置の温度および湿度を検知する温湿度検知手段と、
    前記画像形成装置の使用履歴と前記温湿度検知手段による検知結果に基づき画質調整の実施を判定する画質調整判定手段と、
    を備え、
    画質調整実施中に印刷ジョブ実施のタイミングが重なった場合に、
    前記印刷ジョブの種類と前記画質調整判定手段の判定結果に基づいて、画質調整実施を中断させるか否かを判定する画質調整管理手段を設けることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記画像形成装置の使用履歴として、前記画像形成装置が放置されていた時間を用いることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記画像形成装置の使用履歴として、前記画像形成装置が設置されている周囲の温度もしくは湿度の変化を用いることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記画像形成装置の使用履歴として、前記画像形成装置の装置内の温度もしくは湿度を用いることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記画像形成装置の使用履歴として、印刷ジョブの印字枚数を用いることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 前記画像形成装置の使用履歴として、前記感光体ドラム、前記帯電装置、前記露光装置、前記現像装置のいずれかの累積使用時間もしくは累積印字枚数を用いることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  7. 前記画像形成装置の使用履歴として、前記画像形成装置の使用したトナー消費量を用いることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  8. 前記印刷ジョブ種類判別手段は、印刷されるジョブがカラーかモノクロかに基づいて判定することを特徴とする請求項1から7のうちの何れか一項に記載の画像形成装置。
  9. 前記印刷ジョブ種類判別手段は、印字されるジョブの総ページ数の量に基づいて判定することを特徴とする請求項1から7のうちの何れか一項に記載の画像形成装置。
  10. 前記印刷ジョブ種類判別手段は、印字されるジョブの原稿の種類に基づいて判定することを特徴とする請求項1から7のうちの何れか一項に記載の画像形成装置。
  11. 前記画像形成装置は、表示画面を備える表示装置を備え、
    前記表示装置は、前記画質調整の実施と印刷ジョブの実施とが重なった場合に、前記表示画面にメッセージを表示する機能を備えることを特徴とする請求項1から10のうちの何れか一項に記載の画像形成装置。
  12. 前記画質調整管理手段は、ユーザの手動操作により画質調整の実施/中断の切り換えが可能に構成されることを特徴とする請求項1から11のうちの何れか一項に記載の画像形成装置。
  13. 前記画質調整管理手段は、前記画質調整実施が中断された場合に、印刷ジョブが終了した後に画質調整を再実行することを特徴とする請求項1から12のうちの何れか一項に記載の画像形成装置。
JP2013182283A 2013-09-03 2013-09-03 画像形成装置 Pending JP2015049448A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013182283A JP2015049448A (ja) 2013-09-03 2013-09-03 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013182283A JP2015049448A (ja) 2013-09-03 2013-09-03 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015049448A true JP2015049448A (ja) 2015-03-16

Family

ID=52699488

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013182283A Pending JP2015049448A (ja) 2013-09-03 2013-09-03 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015049448A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017090654A (ja) * 2015-11-10 2017-05-25 株式会社リコー 画像形成装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017090654A (ja) * 2015-11-10 2017-05-25 株式会社リコー 画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4594199B2 (ja) 画像形成装置、画像形成装置の制御方法
JP2016114835A (ja) 画像形成装置
JP6094554B2 (ja) 画像形成装置
US7920801B2 (en) Image forming apparatus and method for controlling image forming apparatus
US10209657B2 (en) Image forming apparatus, image forming system, and notification method
JP6225951B2 (ja) 画像形成装置
JP6115536B2 (ja) 画像形成装置
JP5191930B2 (ja) 画像形成装置、画像形成装置の画質調整方法及びプログラム
JP2008151855A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
US10754282B2 (en) Image forming apparatus
US10627746B2 (en) Image forming device and storage medium
JP2018063364A (ja) 画像形成装置および画像不良判断プログラム
JP2010107856A (ja) 画像形成装置
JP6604837B2 (ja) 画像形成装置
JP2015049448A (ja) 画像形成装置
JP5222623B2 (ja) 画像形成装置
JP6206453B2 (ja) 画像形成装置
JP5374100B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP6333111B2 (ja) 画像形成装置、および、モード切替方法
US10209660B2 (en) Image formation device with toner increase mode
JP2008102463A (ja) 画像形成装置
JP2011237720A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP6380081B2 (ja) 画像形成装置、画像形成システム及び濃度補正方法
JP2024001750A (ja) 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及び画像形成装置の制御プログラム
JP2015079070A (ja) 画像形成装置