JP2015048920A - 結束バンド用固定具および結束バンド - Google Patents

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秀樹 大池
Hideki Oike
秀樹 大池
雄祐 関
Yusuke Seki
雄祐 関
隆弘 島本
Takahiro Shimamoto
隆弘 島本
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Abstract

【課題】固定部材に対する結束バンド用固定具の引抜強度の向上を図ることができる結束バンド用固定具、および前記結束バンド用固定具を構成部材として備える結束バンドを提供する。
【解決手段】結束バンド用固定具1は、バンド部材と連結される連結部10と、押込部20とを備える。前記押込部は、前記連結部に軸心方向一端部が連結された軸体21と、固定部材に設けられたねじ孔のねじ溝に対応する形状に形成された弾性変形可能な複数の第1係合爪23と、前記ねじ溝に対応する形状に形成された弾性変形可能な複数の第2係合爪24とを有する。前記複数の第2係合爪は、それぞれ、前記複数の第1係合爪に対して前記軸体の軸心方向にずれた位置に配置される。そして、前記押込部が前記ねじ溝に押し込まれたとき、前記複数の第1係合爪および前記複数の第2係合爪のそれぞれの少なくとも一つが前記ねじ溝に係合し得るように構成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、結束バンド用固定具および結束バンドに関する。
結束バンドに備えられる結束バンド用固定具としては、たとえば、特許文献1に記載の結束バンド用固定具が知られている。特許文献1に記載の結束バンド用固定具は、いわゆるモミの木状脚部を有し、このモミの木における葉に対応する部分をなすほぼ同一平面上に配置された各一対の係合爪が固定部材に設けられた保持穴に強制圧入されることで、前記固定部材に固定され得るようになっている。
特表2009−515503号公報
このような結束バンド用固定具によれば、固定部材に対する前記結束バンド用固定具の引抜強度としてある程度の引抜強度を得られるものの、その引抜強度は十分なものとは言えず、改善の余地があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、前記固定部材に対する前記結束バンド用固定具の引抜強度の向上を図ることができる結束バンド用固定具、および前記結束バンド用固定具を構成部材として備える結束バンドの提供を目的とする。
請求項1に係る発明は、バンド部材と連結される連結部と、固定部材に設けられたねじ孔に押し込まれることにより前記連結部を前記固定部材の外側に保持した状態で前記固定部材に固定され得る押込部とを備える結束バンド用固定具であって、前記押込部は、前記連結部に軸心方向一端部が連結された軸体と、前記軸体の周方向の一部にわたって延設されかつ前記軸体の軸心方向に関して所定間隔ごとに並置されて、前記ねじ孔のねじ溝に対応する形状に形成された弾性変形可能な複数の第1係合爪と、前記軸体の周方向の前記一部とは異なる一部にわたって延設されかつ前記軸体の軸心方向に関して所定間隔ごとに並置されて、前記ねじ孔のねじ溝に対応する形状に形成された弾性変形可能な複数の第2係合爪とを有し、前記複数の第2係合爪は、それぞれ、前記複数の第1係合爪に対して前記軸体の軸心方向にずれた位置に配置され、前記押込部が前記ねじ孔に押し込まれたとき、前記複数の第1係合爪の少なくとも一つと前記複数の第2係合爪の少なくとも一つとが、それぞれ、前記ねじ溝に係合し得るように構成されているものである。
この構成によれば、前記押込部を前記ねじ溝に押し込むだけで、前記結束バンド用固定具(ひいては結束バンド)を前記固定部材に簡単に固定することが可能となる。そして、その固定時には、前記複数の第1係合爪の少なくとも一つと前記第2係合爪の少なくとも一つとを前記ねじ溝に前記軸体の軸心方向にずれた位置で係合させるため、前記固定部材に対する前記結束バンド用固定具(ひいては結束バンド)の引抜強度の向上を図ることができる。
また、前記結束バンド用固定具を前記固定部材から外す必要が生じた場合(たとえば、前記固定部材を廃棄する場合)、通常はペンチなどを用いて前記押込部を強引に引っ張って前記ねじ孔から抜くが、このような引張作業で前記押込部を前記ねじ孔から抜くことが困難なとき(たとえば、その作業場に前記ペンチなどがないとき)には、前記押込部を前記ねじ溝に沿って回転させて引き抜くことも可能となる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の結束バンド用固定具において、前記各第1係合爪および前記各第2係合爪は、それぞれ、断面視で前記軸体の軸心方向一端部側に開口する碗形形状を呈するように前記軸心方向に対して斜設されているものである。
この構成によれば、前記押込部が前記ねじ孔へ押し込まれる際、前記第1係合爪および前記第2係合爪を、前記軸体に近づくように、すなわち前記押込部の径方向の幅が小さくなるように弾性変形させやすくなる。よって、前記押込部を前記ねじ孔に容易に押し込むことができる。また、前記押込部が前記ねじ孔に押し込まれた後、前記第1係合爪および前記第2係合爪が元の形状に復帰して前記ねじ溝と係合した状態では、これらの係合爪が前記軸体の軸心方向他端側へ弾性変形しにくくなる。つまり、前記第1係合爪および前記第2係合爪と前記ねじ溝との係合が解除されにくくなる。よって、前記固定部材に対する前記押込部(前記結束バンド用固定具)の引抜強度の低下を防止できる。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の結束バンド用固定具において、前記各第1係合爪および前記各第2係合爪は、それぞれ、前記碗形形状の外周先端側に向かって先細状に形成されているものである。
この構成によれば、前記押込部を前記ねじ孔に押し込んだとき、前記第1係合爪および前記第2係合爪を前記ねじ溝に確実に係合させることができる。
請求項4に係る発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の結束バンド用固定具において、前記複数の第1係合爪および前記複数の第2係合爪は、前記軸体の周方向において、前記軸体の軸心を対称軸として線対称の位置に配置されているものである。
この構成によれば、前記第1係合爪および前記第2係合爪を前記ねじ溝に係合させたとき、周方向にほぼ均等な係合力を得ることが可能となる。よって、前記押込部ひいては前記結束バンド用固定具を前記固定部材に安定して固定できる。
請求項5に係る発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の結束バンド用固定具と、この結束バンド用固定具に連結される前記バンド部材とを備える結束バンドである。
本発明によれば、固定部材に対する結束バンド用固定具の引抜強度の向上を図ることができる結束バンド用固定具、および前記結束バンド用固定具を構成部材として備える結束バンドを提供できる。
本発明の一実施形態に係る結束バンド用固定具を備える結束バンドの斜視図である。 結束バンドの一部分の概略分解斜視図である。 結束バンド用固定具の正面図である。 結束バンド用固定具の側面図である。 結束バンド用固定具の平面図である。 結束バンド用固定具の底面図である。 結束バンド用固定具を固定部材に固定した状態の一例を示す断面図である。 結束バンド用固定具を他の固定部材に固定した状態の一例を示す断面図である。 本発明の他の実施形態に係る結束バンド用固定具を構成部材として備える結束バンドの斜視図である。
本発明の好ましい実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1に、本発明の一実施形態に係る結束バンド用固定具1を備える結束バンド3の斜視図を示す。図2に、前記結束バンド3の一部分の概略分解斜視図を示す。図3に、前記結束バンド用固定具1の正面図を示す。図4に、前記結束バンド用固定具1の側面図を示す。図5に、前記結束バンド用固定具1の平面図を示す。図6に、前記結束バンド用固定具1の底面図を示す。図7に、前記結束バンド用固定具1を固定部材5に固定した状態の一例の断面図を示す。
なお、以下では、図3に示すX軸方向を前記結束バンド用固定具1の左右方向とし、Y軸方向を前記結束バンド用固定具1の上下方向とし、Z軸方向を前記結束バンド用固定具1の前後方向とする。
図1に示すように、前記結束バンド用固定具1は、結束バンド3の一部として用いられる。本実施形態において、前記結束バンド用固定具1は、配線、配管およびチューブなどの固定対象を巻回状態で保持し得るバンド部材2と連結されることで、前記バンド部材2とともに結束バンド3を構成し得るものである。
前記結束バンド用固定具1は、アルミなどのブロック、および自動車に備えられたパネルなどの前記固定部材5に取り付けられて固定されるものである(図7参照)。本実施形態において、前記結束バンド用固定具1は、ナイロンなどの樹脂からなり、前記バンド部材2と着脱可能に連結するように構成されている。
詳しくは、図2、図3、図4、図5、図6、図7に示すように、前記結束バンド用固定具1は、連結部10と、押込部20とを備えている。
前記連結部10は、前記バンド部材2と連結されるように構成されている。本実施形態において、前記連結部10は、平面視矩形状の底壁11と、前記底壁11の左右両端部から上方へ立設された左右の側壁12・13と、前記左右の側壁12・13の間で前記底壁11の後端部から上方へ立設された後壁14と、前記左右の側壁12・13に対して所定距離を隔てた状態で前記底壁11と対向するように前記後壁14の上端部から突設された天井壁15とを有している。
前記後壁14から前記天井壁15にわたっては係止孔16が設けられている。前記係止孔16は、前記底壁11、前記左右の側壁12・13、前記後壁14および前記天井壁15で囲まれた空間18に前記バンド部材2の長手方向一端部19が挿入されたとき、この長手方向一端部19に設けられた係止爪9を係脱可能に係止できるように形成されている(図1、図2参照)。
これにより、前記結束バンド用固定具1が前記固定部材5に対して固定される前であっても後であっても、細棒状部材などを用いて前記係止爪9と前記係止孔16との係止を解除して、前記バンド部材2を前記結束バンド用固定具1から簡単に外すことが可能となる。したがって、たとえば、前記バンド部材2が損傷した場合には、結束バンド全体を交換せずとも、前記バンド部材2のみの交換で済み、経済的である。
前記押込部20は、前記固定部材5に設けられねじ孔6に押し込まれることにより前記連結部10を前記固定部材5の外側に保持した状態で前記固定部材5に固定され得るように構成されている。前記ねじ孔6は、螺旋状のねじ溝6aを有するものである。前記押込部20は、軸体21と、複数の第1係合爪23と、複数の第2係合爪24とを有している。
前記軸体21は、前記連結部10に軸心方向一端部が連結されている。本実施形態において、前記軸体21は、丸棒状に形成されている。前記軸体21は、前記連結部10の下方に配置され、上下方向に延在するように設けられている。そして、前記軸体21の上端部(軸心方向一端部)が前記連結部10の底壁11に一体に連結されている。
ここで、前記軸体21の軸心方向(上下方向)の長さは、前記ねじ孔6(前記ねじ溝6a)の長さ(上下方向の長さ)にあわせて適宜設定される。前記軸体21の直径は、前記結束バンド用固定具1(前記押込部20)が前記固定部材5に固定されたときに前記連結部10の底壁11が前記固定部材5の外面(表面)と対向し得るように設定されている。
前記複数の第1係合爪23は、前記軸体21の周方向の一部にわたって延設され、かつ、前記軸体21の軸心方向に関して所定間隔ごとに並置されている。そして、前記各第1係合爪23は、前記ねじ孔6のねじ溝6aに対応する形状に形成されるとともに、弾性変形可能に構成されている。
本実施形態において、前記複数の第1係合爪23は、四つ備えられ、それぞれナイロンなどの樹脂を用いて前記軸体21と一体に形成されている。前記複数の第1係合爪23は、前記軸体21の軸心を中心として所定の角度範囲(180度未満)にわたって設けられるとともに、前記軸体21の軸心方向に関して等間隔に配置されている。
前記複数の第1係合爪23は、それぞれ先端部(外周端部)23aが前記軸体21の軸心を中心とする円上に位置するように前記軸体21から径方向外側へ突設されて、当該先端部23aを前記ねじ溝6aに挿入して係合できるように構成されている。なお、前記複数の第1係合爪23の先端部23aの上面は、本実施形態においては側面視で平坦状に形成しているが、螺旋状の前記ねじ溝6aに係合し得る側面視形状であればよく、側面視で傾斜状に形成してもよい。
前記複数の第2係合爪24は、前記軸体21の周方向の前記一部とは異なる一部にわたって延設され、かつ、前記軸体21の軸心方向に関して所定間隔ごとに並置されている。そして、前記各第2係合爪24は、前記ねじ孔6のねじ溝6aに対応する形状に形成されるとともに、弾性変形可能に構成されている。
本実施形態において、前記複数の第2係合爪24は、四つ備えられ、ナイロンなどの樹脂を用いて前記軸体と一体に形成されている。前記複数の第2係合爪24は、前記押込部20の底面視において前記複数の第1係合爪23と重なり合わない(周方向に所定間隔を隔てる)ように前記軸体21の軸心を中心として所定の角度範囲(180度未満)にわたって設けられるとともに(図6参照)、前記軸体21の軸心方向に関して等間隔に配置されている。
前記複数の第2係合爪24は、それぞれ先端部(外周端部)24aが前記複数の第1係合爪23の先端部と同心円上に位置するように前記軸体21から径方向外側へ突設されて、この先端部24aを前記ねじ溝6aに挿入して係合できるように構成されている。なお、前記複数の第2係合爪24の先端部24aの上面は、本実施形態においては側面視で平坦状に形成しているが、螺旋状の前記ねじ溝6aに係合し得る側面視形状であればよく、側面視で傾斜状に形成してもよい。
また、前記複数の第2係合爪24は、それぞれ、前記複数の第1係合爪23に対して前記軸体21の軸心方向にずれた位置に配置されている。本実施形態において、前記複数の第2係合爪24は、1対1で対応するように前記複数の第1係合爪23と同数設けられ、前記軸体21の軸心方向に関して、前記ねじ溝6aのピッチに応じて各第2係合爪24(その先端部24a)が対応する各第1係合爪23(その先端部23a)よりも所定幅25wだけ上方へ配置されている(図3参照)。なお、本発明に係る複数の第1係合爪と複数の第2係合爪とは、本実施形態においては同数としているが、異なる数としてもよい。
そして、前記押込部20が前記ねじ孔6に押し込まれたとき、前記複数の第1係合爪23の少なくとも一つと前記複数の第2係合爪24の少なくとも一つとが、それぞれ、前記ねじ溝6aに係合し得るように構成されている。たとえば、図7に示すように、前記固定部材5(前記ねじ孔6)が前記軸体21の軸心方向の長さよりも短い場合、前記押込部20の前記ねじ孔6への押込時に、前記複数の第1係合爪23のうち一部の係合爪と、前記複数の第2係合爪24のうち一部の係合爪とが前記ねじ溝6aに係合することとなる。
なお、図8に示すように、固定部材7(ねじ孔8)が前記軸体21の軸心方向の長さと比べて同程度である場合であれば、前記押込部20の前記ねじ孔6への押込時に、前記複数の第1係合爪23の少なくとも一つと前記複数の第2係合爪24の少なくとも一つとが前記ねじ孔8のねじ溝8aに係合することとなる。
このような構成により、前記押込部20を前記ねじ孔6に押し込むだけで、前記結束バンド用固定具1(ひいては前記結束バンド3)を前記固定部材5に簡単に固定することが可能となる。そして、その固定時には、前記複数の第1係合爪23の少なくとも一つと前記第2係合爪24の少なくとも一つとを前記ねじ溝6aに前記軸体21の軸心方向にずれた位置で係合させるため、前記固定部材5に対する前記結束バンド用固定具1(ひいては前記結束バンド3)の引抜強度の向上を図ることができる。
しかも、前記結束バンド用固定具1を前記固定部材5から外す必要が生じた場合(たとえば、前記固定部材を廃棄する場合)、通常はペンチなどを用いて前記押込部20を強引に引っ張って前記ねじ孔6から抜くが、このような引張作業で前記押込部20を前記ねじ孔6から抜くことが困難なとき(たとえば、その作業場に前記ペンチなどがないとき)には、前記押込部20を前記ねじ溝6aに沿って回転させて引き抜くことも可能となる。
また、本実施形態においては、前記各第1係合爪23および前記各第2係合爪24は、それぞれ、断面視で前記軸体21の軸心方向一端部側に開口する碗形形状を呈するように前記軸心方向に対して斜設されている。すなわち、図7に示すように、前記各第1係合爪23および前記各第2係合爪24は、それぞれ、断面視で前記軸体21の軸心とのなす角が鋭角となるように前記軸体21の外周面から外側斜め上方へ突出するよう設けられている。
具体的には、前記各第1係合爪23および前記各第2係合爪24は、それぞれ、上方に開口しかつ下方に向かって縮径するテーパー状に形成された丸型椀の周方向の一部を切り欠いて残った部分の形状をなし、前記軸体21との間に溝29が形成されるように基端部(前記丸型椀の底部)で前記軸体21の外周面に固定されている。なお、前記各第1係合爪23および前記各第2係合爪24の内側面は、断面視で基端部側から先端部側に向かって直線状に延びるものであってもよいし、湾曲状に延びるものであってもよい。
このような構成により、前記押込部20が前記ねじ孔6へ押し込まれる際、前記第1係合爪23および前記第2係合爪24を、前記軸体21に近づくように、すなわち前記押込部20の径方向の幅が小さくなるように弾性変形させやすくなる。よって、前記押込部20を前記ねじ孔6に容易に押し込むことができる。また、前記押込部20が前記ねじ孔6に押し込まれた後、前記複数の第1係合爪23および前記複数の第2係合爪24が元の形状に復帰して前記ねじ溝6aと係合した状態では、これらの係合爪23・24が前記軸体21の軸心方向他端部(下端部)側へは弾性変形しにくくなる。つまり、前記第1係合爪23および前記第2係合爪24と前記ねじ溝6aとの係合が解除されにくくなる。よって、前記固定部材5に対する前記押込部20(前記結束バンド用固定具1)の引抜強度の低下を防止できる。
また、本実施形態においては、前記各第1係合爪23および前記各第2係合爪24は、それぞれ、前記碗形形状の外周先端側に向かって先細状に形成されている。具体的には、前記各第1係合爪23および前記各第2係合爪24は、それぞれの先端部23a・24aが径方向外側に向かって凸となる円弧状または尖状(ここでは、図7に示すように円弧状)に形成されている。
このような構成により、前記押込部20を前記ねじ孔6に押し込んだとき、前記第1係合爪23および前記第2係合爪24を前記ねじ溝6aに確実に係合させることができる。
また、本実施形態においては、図6に示すように、前記複数の第1係合爪23および前記複数の第2係合爪24は、前記軸体21の周方向において、前記軸体21の軸心を対称軸として線対称の位置に配置されている。前記各第1係合爪23の周方向の長さと前記各第2係合爪24の周方向の長さとはほぼ同一に設定されている。
このような構成により、前記第1係合爪23および前記第2係合爪24を前記ねじ溝6aに係合させたとき、周方向にほぼ均等な係合力を得ることが可能となる。よって、前記押込部20ひいては前記結束バンド用固定具1を前記固定部材5に安定して固定できる。
また、本実施形態においては、図3、図7に示すように、前記結束バンド用固定具1は、前記連結部10に連結された鍔部30・31を備えている。前記鍔部30・31は、ナイロンなどの樹脂からなり、弾性変形可能に構成されている。そして、前記鍔部30・31は、前記押込部20が前記ねじ孔6に押し込まれたとき、前記固定部材5の外面(表面)に接するように弾性変形する構成とされている。
本実施形態においては、前記鍔部30・31は、前記連結部10の左右両側それぞれに取り付けられている。前記鍔部30・31は、それぞれ、平板状に形成され、前記連結部10の左右の側壁12・13から斜め下方へ突出するように斜設されている。ここで、前記鍔部30・31の突出端部は、前記連結部10の底壁11よりも下方に配置されている(図3参照)。
このような構成により、前記各第1係合爪23および前記各第2係合爪24が前記ねじ溝6aと係合したとき、図7に示すように、前記鍔部30・31が前記固定部材5の外面(表面)に接することとなる。したがって、前記固定部材5に対する前記結束バンド用固定具1、ひいては配線および配管などを束ねて保持した前記バンド部材2(前記結束バンド3)のガタツキをより有効に抑制できる。
なお、上述の実施形態においては、前記結束バンド用固定具1に前記バンド部材2を連結する構成として、前記結束バンド用固定具1に前記バンド部材2を着脱可能に連結する構成を採用した前記結束バンド3を記載している。この構成によれば、前記結束バンド用固定具1と前記バンド部材2とを個別に製造販売できるのは勿論のこと、前記バンド部材2との連結状態を外した状態で前記結束バンド用固定具1のみを、前記固定部材5・7に押し込みセットすること、および前記固定部材5・7から取り外すこともでき、前記結束バンド用固定具1の前記固定部材5・7に対する着脱が、前記バンド部材2(あるいは配線、配管およびチューブなどの固定対象を巻回保持した前記バンド部材2)の状況に影響されずに、非常に実行しやすいものとなる。しかし、本発明に係る結束バンドは、前記結束バンド用固定具1に前記バンド部材2を着脱可能に連結してなる前記結束バンド3に限定されるものではなく、たとえば、図9に示すように、連結部50およびこの連結部50に連結された押込部20を有する結束バンド用固定具41に、バンド部材42を一体に連結してなる結束バンド43であってもよい。
1 結束バンド用固定具
2 バンド部材
3 結束バンド
5 固定部材
6 ねじ孔
6a ねじ溝
7 固定部材
8 ねじ孔
8a ねじ溝
10 連結部
20 押込部
21 軸体
23 第1係合爪
24 第2係合爪
41 結束バンド用固定具
42 バンド部材
43 結束バンド
50 連結部

Claims (5)

  1. バンド部材と連結される連結部と、固定部材に設けられたねじ孔に押し込まれることにより前記連結部を前記固定部材の外側に保持した状態で前記固定部材に固定され得る押込部とを備える結束バンド用固定具であって、
    前記押込部は、前記連結部に軸心方向一端部が連結された軸体と、前記軸体の周方向の一部にわたって延設されかつ前記軸体の軸心方向に関して所定間隔ごとに並置されて、前記ねじ孔のねじ溝に対応する形状に形成された弾性変形可能な複数の第1係合爪と、前記軸体の周方向の前記一部とは異なる一部にわたって延設されかつ前記軸体の軸心方向に関して所定間隔ごとに並置されて、前記ねじ孔のねじ溝に対応する形状に形成された弾性変形可能な複数の第2係合爪とを有し、
    前記複数の第2係合爪は、それぞれ、前記複数の第1係合爪に対して前記軸体の軸心方向にずれた位置に配置され、
    前記押込部が前記ねじ孔に押し込まれたとき、前記複数の第1係合爪の少なくとも一つと前記複数の第2係合爪の少なくとも一つとが、それぞれ、前記ねじ溝に係合し得るように構成されていることを特徴とする結束バンド用固定具。
  2. 前記各第1係合爪および前記各第2係合爪は、それぞれ、断面視で前記軸体の軸心方向一端部側に開口する碗形形状を呈するように前記軸心方向に対して斜設されていることを特徴とする請求項1に記載の結束バンド用固定具。
  3. 前記各第1係合爪および前記各第2係合爪は、それぞれ、前記碗形形状の外周先端側に向かって先細状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の結束バンド用固定具。
  4. 前記複数の第1係合爪および前記複数の第2係合爪は、前記軸体の周方向において、前記軸体の軸心を対称軸として線対称の位置に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の結束バンド用固定具。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の結束バンド用固定具と、この結束バンド用固定具に連結される前記バンド部材とを備えることを特徴とする結束バンド。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012057778A (ja) * 2010-09-13 2012-03-22 Nifco Inc 締結具
JP2012115097A (ja) * 2010-11-26 2012-06-14 Sumitomo Wiring Syst Ltd クリップ
JP2014167324A (ja) * 2013-02-28 2014-09-11 Kitagawa Kogyo Co Ltd 固定機構

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