JP2015048889A - 懸架装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】アウターチューブ211およびインナーチューブ221の内側に設けられる筒状のシリンダ311と、シリンダ311の軸方向に移動するとともに内部に軸方向に形成されたロッド内室321Rを有するロッド部材321と、ロッド部材321の端部に固定されるとともにシリンダの軸方向に移動可能にシリンダ311に接触して設けられ、シリンダ311内の空間を、ロッド部材321側に位置する内側第1室R1とロッド部材321側とは逆に位置する内側第2室R2とに区画するピストン322と、シリンダ311とピストン322とが軸方向に移動した際に内側第1室R1とロッド内室321Rとの間の流体の移動を許容する連通路と、ロッド部材321に保持されて、ロッド内室321Rからの流体の流出を阻止してロッド内室321Rを密封するバルブ510とを備える。
【選択図】図2
Description
さらに、特許文献1には、ガイドシリンダの内部に、ガイドシリンダに設けられてガイドロッドを挿入かつ支持するロッドガイドと、ガイドシリンダに挿入されたガイドロッドのガイドとに挟まれて区画されるリバウンド空気ばね室が形成されることが記載されている。
第2発明によれば、分離された状態においても流体が収容されるシリンダ内の圧力を調整することが可能になる。
第3発明によれば、分離された状態においても流体が収容されるシリンダ内の圧力を維持しながら、シリンダ内に形成される第1室の容積を実質的に拡げてより安定した流体バネによる反力を発揮させることができる。
第4発明によれば、シリンダ内室における流体バネによる反力に加えて、車体側部材および車輪側部材により形成される第3室における流体バネによる反力を得ることが可能になる。
第5発明によれば、接続部材を取り外した状態においてもシリンダ内の圧力を維持することができる。
第6発明によれば、分離された状態においても流体が収容されるシリンダ内の圧力を維持することが可能になる。
<実施形態1>
図3は、図2に示す第1フロントフォーク11AのIII部の拡大図である。
図4は、図2に示す第1フロントフォーク11AのIV部の拡大図である。
図5は、図2に示す第1フロントフォーク11Aを矢印Vから見た図である。
(アウターチューブ部210)
アウターチューブ部210は、アウターチューブ211と、ブッシュ212と、シール部材213とを有する。
インナーチューブ部220は、図2に示すように、インナーチューブ221と、ブッシュ222と、ボトムピース223とを有する。
シリンダ部310は、シリンダ311、ロッドガイド312、ブッシュ313、ストッパ314、フォークボルト部315、およびバンプラバー316を有する。そして、シリンダ部310は、アウターチューブ211およびインナーチューブ221の間にガスを収容する外側室R3(第3室)を形成する。
ロッド部320は、図3に示すように、ロッド部材321と、区画部材の一例としてのピストン322と、ピストンリング323と、シール部材324と、拡張室325とを備える。また、ロッド部320は、図4に示すように、密封部材の一例としてのバルブ510とバルブ保持部326とを有する。
円筒部材511は、円筒形状を有し、ロッド部材321の内側に保持されるともに、さらに内側にバルブ512が挿入される。また、円筒部材511は、外周部に一端側雄ネジ部511Jと他端側雄ネジ部511Pとが形成される。一端側雄ネジ部511Jは、後述するバルブカバー433の雌ネジ部433Nとのネジ留め箇所を構成する。他端側雄ネジ部511Pは、バルブ保持部326の後述する雌ネジ326Nとのネジ留め箇所を構成する。
ボトムボルト431は、肉厚の円筒形状を有している。そして、内周部にロッド部材321との接続部位を形成する雌ネジ431Nと、外周部にボトムボルト孔432との接続部位を形成する雄ネジ431Pとを有する。
第1フロントフォーク11Aの圧側行程においては、図6(a)に示すように、アウターチューブ211とインナーチューブ221とが軸方向において相対的に近づく方向に移動する。また、シリンダ311の他端側に向けてピストン322およびロッド部材321が軸方向に相対的に近づく方向に移動する。
第1フロントフォーク11Aの伸側行程においては、図6(b)に示すように、アウターチューブ211とインナーチューブ221とが軸方向において相対的に遠ざかる方向に移動する。また、シリンダ311の一端側に向けてピストン322およびロッド部材321の他端側が軸方向に相対的に近づく方向に移動する。
例えば第1フロントフォーク11Aを分解し、外筒部20と内筒部30とを分離する場合について説明する。本実施形態では、車軸ブラケット部40においてボトムボルト431をボトムボルト孔432から外して、ロッド部320と車軸ブラケット部40との接続を解除する(図4参照)。また、アウターチューブ211の接続部211Jにおける上シリンダ311Uとの接続を解除する(図2参照)。これらの作業によって、外筒部20と内筒部30とが分離できる状態になる。
図8は、実施形態2が適用される第1フロントフォーク11Aの部分拡大図である。
なお、図8は、車軸ブラケット部40の周辺の拡大図を示している。また、実施形態1における第1フロントフォーク11Aと同様な部材については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
栓部材611は、円柱状の部材であって、ロッド内室321Rの内径よりも若干大きい外径を有する。栓部材611の材料には、ゴム材などの弾性力を有するものを用いることができる。そして、栓部材611は、ロッド内室321Rの一端側に挿入され、ロッド内室321Rを密封する。
開口612Hは、例えば調整針を通すことを可能に構成する。そして、栓部材611を貫通させて調整針をロッド内室321Rに導き入れて、ロッド内室321Rの圧力を調整可能に構成している。雄ネジ612Pは、ロッド部材321の雌ネジ327Nに接続する。
また、本実施形態では倒立型のフロントフォークを例に説明したが、倒立型のフロントフォークに限定するものではない。正立型のフロントフォークにおいても、本実施形態におけるロッド部材321にバルブ510(封止部材610)を直接保持させる構成を採用することによって、シリンダ内(内側第1室R1)のガス圧が抜けないように構成することができる。
Claims (6)
- 管状に形成され車体側に位置する車体側部材と、
管状に形成されて車輪側に位置するとともに前記車体側部材に接続し、当該車体側部材の軸方向において当該車体側部材に対して相対的に移動する車輪側部材と、
前記車体側部材および前記車輪側部材の内側に設けられる筒状のシリンダと、
前記車体側部材および前記車輪側部材の内側に位置し、当該車体側部材と当該車輪側部材との移動に伴って前記シリンダの軸方向に相対的に移動するとともに、内部に軸方向に形成された空間部を有するロッド部材と、
前記ロッド部材の端部に固定されるとともに前記シリンダの軸方向に移動可能に当該シリンダに接触して設けられ、当該シリンダ内の空間を、当該ロッド部材側に位置して流体を収容する第1室と当該ロッド部材側とは逆に位置して流体を収容する第2室とに区画する区画部材と、
前記シリンダと前記区画部材とが軸方向に相対的に移動した際に前記第1室と前記空間部との間の流体の移動を許容する連通路と、
前記ロッド部材に保持されて、前記空間部からの流体の流出を阻止して当該空間部を密封する密封部材とを備える
ことを特徴とする懸架装置。 - 前記密封部材は、前記第1室および前記空間部に収容される流体の圧力を調整可能であることを特徴とする請求項1に記載の懸架装置。
- 前記第2室の内側に位置するとともに当該第2室とは区分され、前記第1室に連通して当該第1室を介した流体の収容容積を拡張する拡張室を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の懸架装置。
- 前記車体側部材および前記車輪側部材は、前記シリンダにおける前記第1室および前記第2室の外側にて区画される第3室を形成することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の懸架装置。
- 前記車輪側部材または前記車体側部材に前記ロッド部材を接続する接続部材を有し、
前記密封部材は、前記接続部材の接続を解除した場合に、前記ロッド部材の保持が維持されて前記空間部からの流体の流出を阻止することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の懸架装置。 - 車体側および車輪側のいずれか一方の側に位置する筒状のシリンダと、
前記シリンダの軸方向に相対的に移動するとともに、軸方向に形成された空間部を有するロッド部材と、
前記ロッド部材の端部に固定されるとともに前記シリンダの軸方向に移動可能に当該シリンダに接触して設けられ、当該シリンダ内の空間を、当該ロッド部材側に位置して流体を収容する第1室と当該ロッド部材とは逆側に位置して流体を収容する第2室とに区画する区画部材と、
前記シリンダと前記区画部材とが軸方向に相対的に移動した際に前記第1室と前記空間部との間の流体の移動を許容する連通路と、
前記ロッド部材に保持されて、前記空間部からの流体の流出を阻止して当該空間部を密封する密封部材とを備える
ことを特徴とする懸架装置。
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