JP2015048605A - ウインドレギュレータ - Google Patents

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Abstract

【課題】保護チューブがブラケットから抜け出ることがなく、保護チューブの取り付けが容易なウインドレギュレータを提供することを目的とする。
【解決手段】保護チューブの一端部は、端末固定部を有し、端末固定部がブラケットと係合し、保護チューブの他端部は、前記インナーケーブルの軸方向に対して垂直な方向へ移動可能とされ、ブラケットは、ガイドレール上端近傍で、キャリアプレートの上限位置よりも上側に位置するように前記方向転換部材に取り付けられることを特徴とするウインドレギュレータ。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両の窓ガラスを昇降させるウインドレギュレータに関する。
従来より、車両の窓ガラスを昇降させる装置として、ケーブルを用いたウインドレギュレータが知られている。ウインドレギュレータは、車両の窓ガラスを保持するキャリアプレートと、キャリアプレートを移動自在にガイドするガイドレールと、ガイドレールの端部に設けられた方向転換部材と、方向転換部材に掛け渡されかつキャリアプレートに連結されたインナーケーブルと、インナーケーブルをガイドレール軸線方向に移動させる駆動装置とを有している。
このようなウインドレギュレータにおいては、車両ドアの窓ガラスを出入りさせる窓ガラス開口部から鋭利な刃物が挿入されてインナーケーブルを切断されると、このインナーケーブルに吊下げられていた窓ガラスが下方に落とされ、車内が荒らされる虞があった。
そこで、上述のような被害を減らすためにより防盗性を高めたウインドレギュレータとして特許文献1が開示されている。特許文献1のウインドレギュレータは、駆動装置と方向転換部材との間において実質的に直線状に配索されたインナーケーブルの外側の長手方向に保護チューブを有しており、当該保護チューブの上端近辺をガイドレールに取り付けられたブラケットにより保持している。したがってインナーケーブルが保護チューブによってカバーされているので、刃物などを用いてもインナーケーブルを容易に切断することができないため防盗性に優れる。
また、特許文献2には、インナーケーブルに外挿された導管を保持するために方向転換部材に導管保持孔が形成されており、導管保持孔に導管の一端部が挿入されることによって、当該導管が保持される点が記載されている。
特開2011−255866号 実開平5−81482号
ところで、上述の特許文献1のウインドレギュレータは、保護チューブを保持するブラケットがガイドレールに取り付けられるものであるので、ブラケットがキャリアプレートなどの他の部材に干渉しないように取り付ける必要があり、また、溶接により取り付ける場合は、ガイドレールの材質などによってはブラケットの取り付けが困難となる虞があった。
また、上述の特許文献2のウインドレギュレータは、導管保持孔に導管の一端部が挿入されることによって、当該導管が保持されるが、導管の他端部が固定されていない場合には、導管に対してブラケットから離間する方向における導管の軸方向への外力が加わった際に、導管が導管保持孔から容易に抜け出ることを防止するために、組み付け時に接着等の煩雑な工程が必要となる。
そこで本発明は、保護チューブがブラケットから抜け出ることがなく、保護チューブの取り付けが容易なウインドレギュレータを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のウインドレギュレータは、車両の窓ガラスを保持するキャリアプレートと、前記キャリアプレートを案内するガイドレールと、前記ガイドレールに設けられる駆動装置と、前記ガイドレールの上端に設けられる方向転換部材と、一端が前記キャリアプレートに取り付けられ、他端が前記方向転換部材を介して前記駆動装置に取り付けられ、駆動装置の駆動力をキャリアプレートへ伝達するインナーケーブルと、前記方向転換部材と前記駆動装置との間に配索された前記インナーケーブルの外周を覆う保護チューブと、前記保護チューブを保持するブラケットと、を備え、前記保護チューブの一端部は、端末固定部を有し、前記端末固定部が前記ブラケットと係合し、前記保護チューブの他端部は、前記インナーケーブルの軸方向に対して垂直な方向へ移動可能とされ、前記ブラケットは、前記ガイドレール上端近傍で、前記キャリアプレートの上限位置よりも上側に位置するように前記方向転換部材に取り付けられることを特徴としている。
(1)本発明のウインドレギュレータによると、方向転換部材と駆動装置との間に配索されたインナーケーブルの外周を保護チューブが覆っているので、刃物などを用いてインナーケーブルが容易に切断されることを防ぐことができる。そして、保護チューブの一端部は、端末固定部を有し、この端末固定部がブラケットと係合しているので、保護チューブの他端部が、インナーケーブルの軸方向に対して垂直な方向へ移動可能であっても、端末固定部がブラケットから外れることがなく、確実に保護チューブの一端部が有する端末固定部を係合し続けることができる。また、ブラケットは、方向転換部材に取り付けられているので、キャリアプレートなどの他の部材と干渉することが無く、また、ガイドレールの材質や形状に関係なく取り付けることができる。また、ブラケットは、ガイドレール上端近傍で、キャリアプレートの上限位置よりも上側に位置するように取り付けられるので、ガイドレール上端近傍から保護チューブがインナーケーブルを覆うので、防盗性に優れる。
(2)本発明のウインドレギュレータによると、端末固定部の有する係合部は、保護チューブの軸方向に対して垂直方向へ移動可能にブラケットの被係合部へ嵌着されるので、保護チューブの軸方向に対して垂直な方向から端末固定部をブラケットに取り付けることができ、保護チューブの取り付けを容易にすることができる。
(3)本発明のウインドレギュレータによると、車両の前後方向において、保護チューブがブラケットに保持される側と反対側の位置で、係止部が被係止部に係止することにより、ブラケットが方向転換部材に取り付けられるので、ブラケットを方向転換部材に取り付ける際に、ブラケットの保護チューブを保持する部分が邪魔になることが無く、また、保護ケーブルに外力が加わった場合にもブラケットが方向転換部材に対してガタつくことが無く、確実に保護ケーブルを保持できる。
ウインドレギュレータの全体構成を示す正面図。 (A)は端末固定部の構成を示す斜視図、(B)は(A)のI−I線断面図。 保護チューブ本体を保護チューブ固定孔に挿入し、インナーケーブル挿通孔にインナーケーブルを挿通した状態の端末固定部を示す一部省略断面図。 (A)は方向転換部材の正面図、(B)は方向転換部材の右側面図。 (A)はブラケットの構成を示す正面図、(B)はブラケットの右側面図、(C)はブラケットの底面図。 (A)はブラケットを固定する直前の方向転換部材近傍を示す図、(B)はブラケットを固定した状態の方向転換部材近傍を示す図。 (A)はブラケットに端末固定部を係合する前の状態を示す図、(B)はブラケットに端末固定部を係合した状態を示す図。
以下、図面を参照しつつ、本発明のウインドレギュレータ1の実施形態について説明する。図1に示すように、ウインドレギュレータ1は、図示しない車両ドアの内部に収納されて、車両の窓ガラス2を昇降させる装置である。ウインドレギュレータ1は、車両の窓ガラス2を保持するキャリアプレート3と、キャリアプレート3を案内するガイドレール4と、ガイドレール4の下端に設けられる駆動装置5と、ガイドレール4の上端に設けられる方向転換部材6と、一端がキャリアプレート3に取り付けられ、他端が方向転換部材6を介して駆動装置5に取り付けられ、駆動装置5の駆動力をキャリアプレート3へ伝達する上昇用インナーケーブル7と、一端がキャリアプレート3に固定され、他端が駆動装置5に取付けられる下降用インナーケーブル8と、方向転換部材6と駆動装置5との間に配索された上昇用インナーケーブル7の外周を覆う保護チューブ9と、保護チューブ9を保持するブラケット15と、を備えている。なお、本願において保護チューブにより保護されるインナーケーブルは、本実施形態においては上昇用インナーケーブル7がこれに相当する。
なお、本実施形態では駆動装置5はガイドレール4の下端に設けられるが、駆動装置5の位置はこれに限定されず、ガイドレール4の上端又はガイドレール4の上端から下端までの間の適宜位置に設けられるものであってもよい。
また、図1において、下降用インナーケーブル8はガイドレール4の裏側に隠れて配索されているので視認できないが、説明の便宜上破線で示しており、同様にキャリアプレート3のガイドレール4の裏側に隠れる部分の一部についても破線で示している。また、図1において窓ガラス2は一部を省略して記載している。
キャリアプレート3は、ガイドレール4へ摺動可能に取付けられている。キャリアプレート3がガイドレール4の上端付近まで上昇すると、キャリアプレート3に保持されている窓ガラス2も上昇し、車両に設けられた図示しない窓開口部が窓ガラス2によって完全に閉じられる。このように窓ガラス2が窓開口部を完全に閉じた場合におけるキャリアプレート3のガイドレール4上の相対位置をキャリアプレート3の上限位置とする。キャリアプレート3は上限位置と、ガイドレール4の下端付近の下限位置との間で摺動可能にガイドレール4に取り付けられており、キャリアプレート3が下限位置にあるとき、窓ガラス2は図示しない窓開口部が全開状態となる。
キャリアプレート3には、上昇用インナーケーブル7および下降用インナーケーブル8のそれぞれの一端部に設けられた公知のケーブルエンド(図示なし)が固定されている。また、キャリアプレート3には窓ガラス2を固定する取付孔10が形成されている。そして、ガイドレール4は、キャリアプレート3が摺動可能な長手形状であって、略鉛直方向に向かって延びている。
駆動装置5は、図示しない公知の減速機及びモータを備える駆動モータアッセンブリ11と、駆動モータアッセンブリ11の不図示の出力軸に連結される図示しない公知のドラムと、ドラムの上面部を覆うドラムハウジング12とを備えている。ドラムには、上昇用インナーケーブル7及び下降用インナーケーブル8のそれぞれの他端部に設けられた公知のケーブルエンド(図示なし)が、上昇用インナーケーブル7及び下降用インナーケーブル8がドラムに巻き取り可能なように係止されている。上昇用インナーケーブル7及び下降用インナーケーブル8はドラムに巻き取られ又は巻き出されることにより、駆動装置5の駆動力は、キャリアプレート3に伝達されることとなる。
上昇用インナーケーブル7および下降用インナーケーブル8は、ウインドレギュレータに使用可能であれば特に限定されるものではなく、複数の金属素線を撚り合せた従来公知のものである。なお、前述の通り、本発明における保護チューブにより保護されるインナーケーブルは、本実施形態においては上昇用インナーケーブル7がこれに相当するが、これに限定されるものではなく、下降用インナーケーブル8に適用しても良い。
保護チューブ9は、保護チューブ本体13と、端末固定部14とを有している。保護チューブ本体13は、本実施形態においては、内部に上昇用インナーケーブル7を収容可能なチューブ状に形成されている。上昇用インナーケーブル7は、保護チューブ本体13に収容されることにより外周が保護されて、ハサミ等の切断用具による切断が妨害される。端末固定部14は、上昇用インナーケーブル7が挿通可能に、保護チューブ本体13の一端に設けられ、ブラケット15が保持可能な構造を有している。
保護チューブ本体13は、従来公知の材料を用いることができ、公知のアウターケーシングとして用いられる樹脂製のチューブを用いることができる。また、保護チューブ本体13に、金属線あるいは防刃性を有する合成樹脂線で編んだ網状の編組層や金属線を螺旋状に密に巻回した螺旋層を設けると、一層、切断されにくく、防盗性が高くなる。
保護チューブ9の他端部は、本実施形態においては特に固定されておらず、インナーケーブルの軸方向に対して垂直な方向へ移動可能とされている。すなわち、保護チューブ9は一端部がブラケット15に保持されるとともに、他端部は他の部材に保持されていない。保護チューブ9の他端部は、内部に収納される上昇用インナーケーブル7の軸方向に対する垂直な方向における、上昇用インナーケーブル7の移動に対して、追従して移動可能とされている。
端末固定部14は、図2及び図3に示すように、略円筒形状であって、軸方向の一端14aから軸方向の略中央まで、保護チューブ本体13を挿入して固定する保護チューブ固定孔16が設けられている。なお、保護チューブ本体13は、保護チューブ固定孔16に挿入され、例えば接着によって保護チューブ固定孔16に固定されているが、保護チューブ本体13と端末固定部14とは、一体形成されるものであってもよく、また、嵌合や螺着等の他の方法により互いに固定されるものであってもよい。
そして、保護チューブ固定孔16の底面の中心部から端末固定部14の軸方向の他端14bまでは、上昇用インナーケーブル7が挿通されるインナー挿通孔17が形成されている。インナー挿通孔17は、端末固定部14の他端14b側に向かって緩やかに拡がっている。このようなインナー挿通孔17の拡がりにより上昇用インナーケーブル7はその摺動をスムーズにすることができる。なお、端末固定部14は、上昇用インナーケーブル7との摺動抵抗が小さく、強度の高い合成樹脂製が好適である。
端末固定部14の軸方向の他端14b側には、端末固定部14の他端14bにおける先端に向かって外径が縮径される先細り部18が設けられている。そして、端末固定部14の外径において先細り部18の径が最も大きくなる部分に隣接して、端末固定部14の周回り方向に溝状の係合部19が形成されている。なお、係合部19の形状は、ブラケット15に設けられる被係合部20に係合できる形状であれば、如何なる形状であってもよい。
方向転換部材6は、図1に示すように、ガイドレール4の上端に設けられている。方向転換部材6の上部6aは、図1及び図4(B)に示すように、略半円状のガイド溝21を有しており、キャリアプレート3に一端部が係止された上昇用インナーケーブル7は、このガイド溝21に掛け回されることにより、当該上昇用インナーケーブル7の配索方向が転換される。そして、方向転換部材6によって配索方向が転換された上昇用インナーケーブル7は、駆動装置5へと配索され、上昇用インナーケーブル7の他端部が駆動装置5のドラムへ係止されている。方向転換部材6は、ブラケット15を取り付けることができれば、形状が限定されるものではない。また、方向転換部材6の下部6bは、図4(A)(B)及び図6に示すように、ガイドレール4の上端部に嵌合され固定されている。方向転換部材6の下部6bには、車両の幅方向における車両内側に面する側に略直方体形状のブラケット取付部22が設けられている。方向転換部材6の下部6bには、ブラケット15がガイドレール4の軸方向へ移動することを阻害するように被係止部23が設けられている。被係止部23は、本実施形態においては、ブラケット15に設けられる係止部24が係止する突起であって、車両の前後方向において、保護チューブ9がブラケット15に保持される側と反対側に設けられている。また、方向転換部材6は、車両内側方向における上部に、ウインドレギュレータ1を車両へ取り付けるためのボルト等の固定手段が取り付けられる固定手段取付部32を有しており、固定手段取付部32とブラケット取付部22との間に、後述するブラケット15のベース部25が介装可能なような所定の長さ及び奥行きを有す溝部33を有している。
ブラケット15は、ガイドレール4の上端近傍で、キャリアプレート3の上限位置よりも上側に位置するように方向転換部材6に取り付けられている。ここで、ガイドレール4の上端近傍とは、ガイドレール4の上端から離間した位置であって、ガイドレール4の上端に近い位置をいう。また、キャリアプレート3の上限位置よりも上側とは、キャリアプレート3が上限位置に位置しているときに、キャリアプレート3よりも上方向であって、キャリアプレート3が接触することがない位置である。キャリアプレート3は上限位置から下方にのみ摺動可能であるので、方向転換部材6に取り付けられるブラケット15がキャリアプレート3の摺動を邪魔することがない。
ブラケット15は、図5に示すように、ベース部25と、被係合部20と、係止部24とを有している。ベース部25は、中央に矩形の貫通孔26が設けられている。被係合部20は、ベース部25の車両の前後方向における一方の側端に設けられ、端末固定部14の係合部19と係合される。係止部24は、ベース部25の車両の前後方向における他方の側端に設けられている。ベース部25は略矩形の平板状に形成されており、ベース部25の貫通孔26は、方向転換部材6の下部6bに設けられているブラケット取付部22に外嵌する形状である。ブラケット取付部22と貫通孔26との嵌合と、被係止部23と係止部24との係合とによって、ブラケット15が方向転換部材6からガイドレール軸方向における離脱を抑制することができる。
また、被係合部20は、図5(C)に示すように、平板状であって、端末固定部14の係合部19を保持する保持部27と、保持部27をベース部25に接続する腕部28と、を有している。保持部27は、ブラケット15を方向転換部材6を介してガイドレール4に取り付けた際に、保持部27が係合部19を保持可能な位置となるように、腕部28からブラケット15の取り付け方向に向かって延びている。保持部27の先端には、端末固定部14の係合部19を当該端末固定部14の軸方向に垂直な方向から挿入可能な略U字状の切欠部34が設けられ、端末固定部14の係合部19を沿わせてガイドする誘い込み部29、及び、誘い込み部29から連設され係合部19に外嵌して係合する円弧状の嵌合部30が形成されている。
係止部24は、図5(B)に示すように、ベース部25の他方の側端からブラケット15の取り付け方向に向かって延びる平板状であって、延出方向に向かって長尺な係止孔31が設けられている。
ブラケット15を方向転換部材6に取り付ける際には、図6(A)(B)に示すように、被係合部20及び係止部24が方向転換部材6の下部6bを挟むようにブラケット15を挟持する。そして、ベース部25の貫通孔26がブラケット取付部22に外挿し、当該ベース部25の上部が方向転換部材6の下部6bに設けられた溝部33の底面に当接するまで、ブラケット15を方向転換部材6に接近する方向に移動させる。このとき保持部27における方向転換部材6側の側面、及び、係止部24における方向転換部材6側の側面はそれぞれ方向転換部材6の下部6bを車両前後方向から挟むように方向転換部材6の下部6bに当接している。
係止部24は、ブラケット15を方向転換部材6に取り付ける際に、方向転換部材6の下部6bに設けられた被係止部23に、先端付近が当接する。そして、係止部24は、ブラケット15が方向転換部材6に近接するに従って徐々に弾性変形しながら係止部24の先端が被係止部23を乗り越えて、係止部24の係止孔31が被係止部23に係止される。係止部24の係止孔31は、ブラケット15の取付方向に向かって長尺な長穴状に形成されているので、係止が容易であって、しかも、係止部24の剛性が低下しているので、係止部24が弾性変形しやすくなっており、ブラケット15を方向転換部材6の下部6bに取り付ける作業を容易なものとしている。
このように、ブラケット15を方向転換部材6に取り付けることで、ガイドレール4の形状や材質に関係なく、ブラケット15を取り付けることができる。
端末固定部14をブラケット15に係合させる際には、図7(A)に示すように、端末固定部14を保護チューブ9の軸方向に対して垂直方向に移動させて、端末固定部14の係合部19をブラケット15の被係合部20が有する保持部27に設けられた誘い込み部29に沿わせる。そして、図7(B)に示すように、端末固定部14を誘い込み部29に沿って移動させて、係合部19を嵌合部30に外嵌させて係合する。これにより端末固定部14の被係合部20は、保護チューブ9の軸方向に対して垂直方向へ移動可能に被係合部20へ嵌着される。なお、ブラケット15が方向転換部材6に取り付けられた状態で、端末固定部14をブラケット15に係合する作業が行われるが、図7の(A)及び(B)においては、図示の便宜上、方向転換部材6及びガイドレール4の記載を省略している。
このように、端末固定部14の有する係合部19は、保護チューブ9の軸方向に対して垂直方向へ移動可能にブラケット15の被係合部20へ嵌着されるので、保護チューブ9の軸方向に対して垂直な方向から保護チューブ9の一端部が有する端末固定部14をブラケット15に取り付けることができ、保護チューブ9をブラケット15に取り付ける作業を容易にすることができる。
また、保持部27は、方向転換部材6側の側面が方向転換部材6の下部6bに当接しているので、保護チューブ9に負荷が加わった場合に、その負荷をブラケット15のみならず方向転換部材6の下部6bでも受けることができる。
なお、本発明における「端末固定部がブラケットと係合する」とは、上述の形態に限定されるものではなく、少なくとも端末固定部14が保護チューブ9の軸方向に移動することが規制されるようにブラケット15に係合されるものであればよい。このように係合されることで、保護チューブ9の他端部が、インナーケーブルの軸方向に対して垂直な方向へ移動可能であるような場合でも、保護チューブ9の一端部に設けられた端末固定部14がブラケット15と係合しているので、端末固定部14がブラケット15から外れることが無く、端末固定部14を確実に係合し続けることができる。
以上のように、本実施形態のウインドレギュレータ1は、方向転換部材6と駆動装置5との間に配索された上昇用インナーケーブル7の外周を方向転換部材6近傍から保護チューブ9が覆うことで、刃物などを用いて上昇用インナーケーブル7が容易に切断されることを防ぐことができる。そして、保護チューブ9の一端部が有する端末固定部14の外周面に設けられた溝状の係合部19に、ブラケット15の被係止部20に設けられた保持部27の嵌合部30が嵌合することにより、端末固定部14がブラケット15と係合しているので、保護チューブ9の他端部が、上昇用インナーケーブル7の軸方向に対して垂直な方向へ移動可能であっても、端末固定部14がブラケット15から外れることがなく、確実に保護チューブ9の一端部が有する端末固定部14を係合し続けることができる。
本発明のウインドレギュレータ1は、上述の形態に限るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更することができる。
本発明に係るウインドレギュレータ1は、車両の窓ガラス2を昇降させるウインドレギュレータ1に好適であり、特に、防盗性にすぐれたウインドレギュレータ1としてより好適に用いることができる。
1 ウインドレギュレータ
2 窓ガラス
3 キャリアプレート
4 ガイドレール
5 駆動装置
6 方向転換部材
7 上昇用インナーケーブル(インナーケーブル)
9 保護チューブ
14 端末固定部
15 ブラケット
19 係合部
20 被係合部
23 被係止部
24 係止部

Claims (3)

  1. 車両の窓ガラスを保持するキャリアプレートと、
    前記キャリアプレートを案内するガイドレールと、
    前記ガイドレールに設けられる駆動装置と、
    前記ガイドレールの上端に設けられる方向転換部材と、
    一端が前記キャリアプレートに取り付けられ、他端が前記方向転換部材を介して前記駆動装置に取り付けられ、駆動装置の駆動力をキャリアプレートへ伝達するインナーケーブルと、
    前記方向転換部材と前記駆動装置との間に配索された前記インナーケーブルの外周を覆う保護チューブと、
    前記保護チューブを保持するブラケットと、を備え、
    前記保護チューブの一端部は、端末固定部を有し、前記端末固定部が前記ブラケットと係合し、
    前記保護チューブの他端部は、前記インナーケーブルの軸方向に対して垂直な方向へ移動可能とされ、
    前記ブラケットは、前記ガイドレール上端近傍で、前記キャリアプレートの上限位置よりも上側に位置するように前記方向転換部材に取り付けられることを特徴とするウインドレギュレータ。
  2. 前記端末固定部は、係合部を有し、
    前記ブラケットは、前記係合部と係合される被係合部を有し、
    記係合部は、前記保護チューブの軸方向に対して垂直方向へ移動可能に前記被係合部へ嵌着されること特徴とする請求項1記載のウインドレギュレータ。
  3. 前記ブラケットは係止部を有するとともに、
    前記方向転換部材には、前記車両の前後方向において、前記保護チューブが前記ブラケットに保持される側と反対側に、前記係止部と係止される被係止部を有することを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載のウインドレギュレータ。

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