JP2015048557A - 下半身用衣類 - Google Patents
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Abstract
Description
現在市販されているほとんどのストッキングは、ナイロン糸、または、ナイロン糸とポリウレタン糸とで編まれている。使用している糸により、「交編」および「ゾッキ」の2種類に大別される。
ゾッキ(ゾッキ編み)は、一般的にはサポート糸(ポリウレタン糸にナイロン糸を巻き付けたカバリング糸)だけで編成されているものが多い。良好なフィット性を求めるときに好適である。また、いわゆる伝線(使用中に編み組織の一部に引掛傷ができ糸が切れると生成される編組織が解編されたはしご状の線)が発生しにくいという特徴を備えたゾッキ編みのストッキングが、最近では増えてきている。
このような問題点に関連して、踵部分からの水分の発散を防止し、保湿性を向上させた踵保湿用靴下が提案されている。たとえば、特開2005−113290号公報(特許文献1)は、靴下の踵部分の生地の内側に、スチレン系エラストマーシートからなる非通気性部材が熱接着された踵保湿用靴下を開示する。
短径6cmの楕円形状であり、短径に沿って、略扇形状の切れ込みを有する、ポリスチレン−ポリエチレン/ブチレン−ポリスチレンブロック共重合体からなる厚さ1mmのシートである。
しかしながら、ナイロン糸から編成またはナイロン糸とポリウレタン糸とから編成された伸縮性編地により形成されているストッキングとスチレン系エラストマーシートとの伸張度合いが異なるために、このように木型にストッキングを被嵌してスチレン系エラストマーシートを接着するのでは、木型から抜いた場合に伸縮性編地が縮む度合いとスチレン系エラストマーシートが縮む度合いと大きく異なるために、木型から外すと接着したスチレン系エラストマーシートが皺になったり外れてしまったりする可能性がある。スチレン系エラストマーシートが皺になった場合には肌触りが良好なストッキングを実現することができず、スチレン系エラストマーシートが外れてしまった場合には踵の保湿性を実現することができない。また、上記のように木型にストッキングを被嵌してスチレン系エラストマーシートを接着するのでは、製造工数が多く製造コストが高い。
すなわち、本発明に係る下半身用衣類は、少なくともフット部を備え、ナイロン糸から編成された伸縮性編地またはナイロン糸とポリウレタン糸とから編成された伸縮性編地により形成された下半身用衣類であって、前記フット部の踵部分にウレタン素材の非通気性シートが接着されていることを特徴とする。
さらに好ましくは、前記糊層のウレタン樹脂は熱融着性を備え、前記剥離層を剥離しないで熱セットして、前記非通気層が肌に当接するように前記フット部に接着するように構成することができる。
図1に、本実施の形態に係るパンティストッキング1の概略背面図を示す。図2に、このパンティストッキング1を着用した状態を示す。図1は背面図であるので、フット部5は足甲側ではなく足裏側が示されている。このパンティストッキング1は、通常のパンティストッキング等の下半身用衣類と同じく、腹部および臀部を被覆するパンティ部3と、脚部を被覆するレッグ部2と、足部を被覆するフット部5とを備えるものである。このパ
ンティストッキング1は、筒状に編成された1対の編地を用い、パンティ部3に相当する部分に切れ目を入れて裁断縁どうしをつき合わせて股部4を縫着して一体化することにより製造される。また、フット部5の爪先部52は周知の手段により、袋状に編成することにより製造される。
このパンティストッキング1は、ナイロン糸と、サポート糸(ポリウレタン糸にナイロン糸を巻き付けたカバリング糸)を交互に使用して編成した交編編みであっても、ポリウレタン弾性糸を芯糸としてナイロン糸を巻き付けたカバリング糸の1種類のみで編成したゾッキ編みであっても、構わない。
これらの図に示すように、この非通気性シート6は略楕円形状の薄いシートで形成されており、この非通気性シート6は、フット部5の踵部分の肌側(履物着用時に履物の内底(靴内底)に当接する側とは逆側)に熱融着性の接着剤で接着されている。この非通気性シート6は、スクリーン印刷により製造されることを特徴とする。以下に、この非通気性シート6の詳細な構造およびスクリーン印刷による製造方法について説明する。なお、この非通気性シート6は、フット部5の踵部分の表側(靴内底に当接する側)に熱融着性の接着剤で接着されているものでも構わない。
この非通気性シート6がスクリーン印刷により製造される場合には、剥離層となる剥離紙64に、スクリーン印刷によりウレタン樹脂からなる非通気層60を転写して、さらに、スクリーン印刷により非通気層60の上に(非通気層60のウレタン樹脂とは別組成の)ウレタン樹脂からなる糊層62を転写する。これにより、剥離紙64の上にスクリーン印刷により転写された非通気層60および糊層62が形成されたシート(製造中間物)が製造される。なお、現実のスクリーン印刷においては、1枚の剥離紙64に片足分の非通気性シート6(非通気層60、糊層62)がスクリーン転写されているのではなく、大きな1枚の剥離紙に多くの非通気性シート6がスクリーン転写され、図3に示した大きさの剥離紙64(すなわち片足分の非通気性シート6毎に)に切断される。
る。また、この剥離紙64を透明な素材として、糊層62の熱融着性接着材も透明な素材とすると、パンティストッキング1のフット部5の踵部分に対する非通気層60の位置決めが容易になる点で好ましい。
また、このようにスクリーン印刷を用いることにより、他の印刷方式に比較して、非通気層60および糊層62を厚膜に形成することができ、十分な非通気性を実現することができる。
2 レッグ部
3 パンティ部
4 股部
5 フット部
52 爪先部
6 非通気性シート
60 非通気層
62 糊層
64 剥離紙
Claims (3)
- 少なくともフット部を備え、ナイロン糸から編成された伸縮性編地またはナイロン糸とポリウレタン糸とから編成された伸縮性編地により形成された下半身用衣類であって、
前記フット部の踵部分にウレタン素材の非通気性シートが接着されていることを特徴とする下半身用衣類。 - 前記非通気性シートは、剥離層となる紙に、スクリーン印刷により、ウレタン樹脂からなる非通気層を転写し、前記非通気層の上に前記ウレタン樹脂とは別組成のウレタン樹脂からなる糊層を転写したシートであることを特徴とする、請求項1に記載の下半身用衣類。
- 前記糊層のウレタン樹脂は熱融着性を備え、
前記剥離層を剥離しないで熱セットして、前記非通気層が肌に当接するように前記フット部に接着したことを特徴とする、請求項2に記載の下半身用衣類。
Priority Applications (1)
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JP2013182216A JP2015048557A (ja) | 2013-09-03 | 2013-09-03 | 下半身用衣類 |
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JP2013182216A JP2015048557A (ja) | 2013-09-03 | 2013-09-03 | 下半身用衣類 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2015048557A true JP2015048557A (ja) | 2015-03-16 |
Family
ID=52698810
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2013182216A Pending JP2015048557A (ja) | 2013-09-03 | 2013-09-03 | 下半身用衣類 |
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JP (1) | JP2015048557A (ja) |
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2013
- 2013-09-03 JP JP2013182216A patent/JP2015048557A/ja active Pending
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