JP3221302U - 足被覆具 - Google Patents
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Abstract
【課題】シリコーン樹脂による足の皮膚のかぶれを抑制しつつ、歩行時やパンプスの脱ぎ履き時に脱げてしまったり履き位置がずれてしまったりすることを防止するとともにデザイン性に優れ顧客訴求力を備えた足被覆具を提供する。【解決手段】足被覆具の一例であるフットカバー100は、爪先と踵を含む足底とを被覆するとともに足甲および足首を露出するフットカバーであって、爪先部102A、足底部104、側辺部102Bおよび踵部106で形成され、足底部104に対して上下反対側に足を出し入れするための開口部が設けられ、踵部106の肌当接側に、シリコーン樹脂とそれ自体にシリコーン樹脂を備えないロゴ形状とを含む踵部滑り止め116が設けられている。【選択図】図1
Description
本考案は、着用するとパンプス(履き口である甲部分が大きく開いている主として婦人用の靴)等の靴の内側に隠れて見えなくなるフットカバーを代表的に含む足被覆具に関し、特に、履きやすく歩行等の動作によっても脱げたり位置ずれしたりすることが少なく特定の化学物質(より詳しくは後述するシリコーン樹脂に代表される)に対する耐性が弱い人にも好ましく、デザイン性に優れ顧客訴求力を備えた足被覆具に関する。
ここで、本考案に係る足被覆具として、一例として従来の技術および実施の形態において説明するフットカバーを代表的に例示する。このフットカバーは、爪先と踵を含む足底とを被覆するとともに足甲および足首を露出する、フットカバー、ソックスカバー、インナーソックス、ヌードソックス、カバーソックス等と呼ばれるものである。さらに、本考案に係る足被覆具には、このフットカバーに限定されるものではなく、このようなフットカバーを含む靴下のみならず、パンティストッキングおよびタイツ(これらの一部(足首より先の部分やパンティ部等)を欠落させた、スパッツ、レギンスおよびトレンカ等と呼ばれるものを含む)を含む。さらに、本考案に係る足被覆具の一例である靴下の丈の長さは特に限定されるものではないために、本考案に係る足被覆具の一例である靴下には、ハイソックス(膝下くらいまでの長さ)、スリークォーターソックス(ふくらはぎくらいまでの長さ)、ブーツソックス(ふくらはぎ中央くらいまでの長さ)、クルーソックス(ロークルーソックスよりもやや長い)、ロークルーソックス(最も一般的な靴下)、アンクレット(足首くらいまでの長さの靴下)、スニーカーソックス(ステップインソックスやベリーショートソックスと呼ばれ長さがとても短いのが特徴の靴下)等を含む。
素足にパンプス等の靴を履くことが、ファッションとして定着している。この場合、パンプスと足裏とが直接接していると、足に発生した汗により靴の中が蒸れてしまい不快感がある。
そこで、爪先と踵を含む足底とを被覆するとともに足甲および足首を露出するフットカバーであって、着用時にパンプスから露出することのないよう履き口が大きくカットされた薄手のフットカバーが提案されている。このフットカバーを着用してパンプスを履けば、外観上、素足にパンプスを履いているように見え、足裏とパンプスとの間にはフットカバーが介しているため、汗によって靴の中が蒸れてしまうことを防止することができる。
そこで、爪先と踵を含む足底とを被覆するとともに足甲および足首を露出するフットカバーであって、着用時にパンプスから露出することのないよう履き口が大きくカットされた薄手のフットカバーが提案されている。このフットカバーを着用してパンプスを履けば、外観上、素足にパンプスを履いているように見え、足裏とパンプスとの間にはフットカバーが介しているため、汗によって靴の中が蒸れてしまうことを防止することができる。
なお、このような足装着具を、本明細書ではフットカバーと記載するが、ソックスカバー、インナーソックス、ヌードソックス、カバーソックス等と記載される場合もある。
このようなフットカバーはパンプスから露出しないよう履き口が大きくカットされているため、歩行中の摩擦等によって履き位置がずれたり、脱げたりすすることがある。一方、履き口を小さくしてしまうとパンプスから露出してしまう。このような問題点に鑑みて開発されたフットカバーが、以下の先行技術文献に開示されている。
このようなフットカバーはパンプスから露出しないよう履き口が大きくカットされているため、歩行中の摩擦等によって履き位置がずれたり、脱げたりすすることがある。一方、履き口を小さくしてしまうとパンプスから露出してしまう。このような問題点に鑑みて開発されたフットカバーが、以下の先行技術文献に開示されている。
特開平10−292206号公報(特許文献1)は、歩行時におけるパンプスとフットカバーとの摩擦によってフットカバーが素足から脱げてしまったり、パンプスの脱ぎ履き時にフットカバーが脱げてしまったり履き位置がずれてしまったりすることを防止するために、踵当接部内面に摩擦付与体を取り付けたフットカバーを開示する。
実用新案登録第3165733号公報(特許文献2)は、特許文献1に開示されたフットカバーの開口部の周縁に沿ってゴム紐を設けたのでは、ゴム紐が足に食い込むため、足にゴム紐の型が付いてしまったり、痛みを感じたり、履き心地が良くないという問題があったことに鑑み、開口部の周縁に沿って平ゴムを設けて一面が足に接するようにした帯状伸縮部を形成したフットカバーを開示する。
実用新案登録第3165733号公報(特許文献2)は、特許文献1に開示されたフットカバーの開口部の周縁に沿ってゴム紐を設けたのでは、ゴム紐が足に食い込むため、足にゴム紐の型が付いてしまったり、痛みを感じたり、履き心地が良くないという問題があったことに鑑み、開口部の周縁に沿って平ゴムを設けて一面が足に接するようにした帯状伸縮部を形成したフットカバーを開示する。
ここで、特許文献1に開示されたフットカバーの摩擦付与体だけでは十分でない場合があり、この場合には、歩行時、パンプスの脱ぎ履き時にフットカバーが脱げてしまったり履き位置がずれてしまったりする。特許文献2に開示された平ゴムでは、開口部の周縁の全体に亘って平ゴムを設けているため(平ゴムの伸縮性にもよるが)、フットカバーを履くときに開口部が十分に開かないで履きにくい場合があることに加えて、特許文献1に開示されたフットカバーと同じく、パンプスの脱ぎ履き時にフットカバーが脱げてしまったり履き位置がずれてしまったりする問題もある。
さらに、摩擦付与体として特定の化学物質であるシリコーン樹脂が好適に採用されることが多く、このシリコーン自体の密着する特性を用いて足の皮膚とシリコーン樹脂とを直接密着させることにより、フットカバーが脱げてしまったり履き位置がずれてしまったりする問題を解決する。
しかしながら、このような問題を解決するためにシリコーン樹脂は好適である一方、(このようなフットカバーは素足には履くために)特定の化学物質であるシリコーン樹脂に対する耐性が弱い(足の皮膚が特定の化学物質に対して弱い)等の理由によりシリコーン樹脂に密着する足の皮膚が化学物質であるシリコーン樹脂にかぶれてしまう(まけてしまう)可能性がある。フットカバーが脱げてしまったり履き位置がずれてしまったりする問題を解決するためにはシリコーン樹脂を多く設けて足の皮膚とシリコーン樹脂との密着面積が大きい方が好ましいが、このように密着面積を大きくすると足の皮膚がより多く(よりひどく)シリコーン樹脂にかぶれてしまう可能性がある。
しかしながら、このような問題を解決するためにシリコーン樹脂は好適である一方、(このようなフットカバーは素足には履くために)特定の化学物質であるシリコーン樹脂に対する耐性が弱い(足の皮膚が特定の化学物質に対して弱い)等の理由によりシリコーン樹脂に密着する足の皮膚が化学物質であるシリコーン樹脂にかぶれてしまう(まけてしまう)可能性がある。フットカバーが脱げてしまったり履き位置がずれてしまったりする問題を解決するためにはシリコーン樹脂を多く設けて足の皮膚とシリコーン樹脂との密着面積が大きい方が好ましいが、このように密着面積を大きくすると足の皮膚がより多く(よりひどく)シリコーン樹脂にかぶれてしまう可能性がある。
このような問題は、フットカバーによらず、少なくとも踵を覆う踵部を備えた足被覆具に発生する可能性がある。また、このような摩擦付与体はその滑り止め機能を追求しただけのものが多く、デザイン性に優れたものとはいえずこの部分に顧客訴求力を備えるものではなかった。
本考案は、従来技術の上述の問題点に鑑みて開発されたものであり、その目的とするところは、歩行時やパンプスの脱ぎ履き時に(上述したフットカバーに代表される)足被覆具が脱げてしまったり履き位置がずれてしまったりすることがなく、シリコーン樹脂による足の皮膚のかぶれを抑制することができ、しかも、デザイン性に優れ顧客訴求力を備えた足被覆具を提供することを目的とする。
本考案は、従来技術の上述の問題点に鑑みて開発されたものであり、その目的とするところは、歩行時やパンプスの脱ぎ履き時に(上述したフットカバーに代表される)足被覆具が脱げてしまったり履き位置がずれてしまったりすることがなく、シリコーン樹脂による足の皮膚のかぶれを抑制することができ、しかも、デザイン性に優れ顧客訴求力を備えた足被覆具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本考案に係る足被覆具は以下の技術的手段を講じている。
すなわち、本考案に係る足被覆具は、少なくとも踵を覆う踵部を備えた足被覆具であって、前記踵部の肌当接側に踵滑り止め部を備え、前記踵滑り止め部は、人の視覚により認識できる文字、図形、記号および模様の少なくともいずれかを含む形状と、シリコーン樹脂とを備え、前記形状の周囲に前記シリコーン樹脂を備え、前記形状自体に前記シリコーン樹脂を備えないことを特徴とする。
すなわち、本考案に係る足被覆具は、少なくとも踵を覆う踵部を備えた足被覆具であって、前記踵部の肌当接側に踵滑り止め部を備え、前記踵滑り止め部は、人の視覚により認識できる文字、図形、記号および模様の少なくともいずれかを含む形状と、シリコーン樹脂とを備え、前記形状の周囲に前記シリコーン樹脂を備え、前記形状自体に前記シリコーン樹脂を備えないことを特徴とする。
本考案の足被覆具によれば、歩行時やパンプスの脱ぎ履き時に足被覆具が脱げてしまったり履き位置がずれてしまったりすることがなく、シリコーン樹脂による足の皮膚のかぶれを抑制することができ、しかも、デザイン性に優れ顧客訴求力を備えた足被覆具を提供することができる。
以下、本考案に係る足被覆具であって少なくとも踵を覆う踵部を備えた足被覆具の一例として、フットカバーを実施の形態として図面に基づき詳しく説明する。なお、フットカバーの構造には様々なものがあり、本考案は特定の構造に限定されるものではなく、後述する特徴を備えたものであれば、どのようなフットカバーの構造であっても、フットカバーを形成する生地の種類、生地の型紙およびその生地の接合方法がどのようなものであっても基本的には構わない。そのため、以下に示すフットカバーの構造自体は単なる例示でしかない。
なお、このフットカバーを形成する生地は、ベア天(ベア天竺:ポリウレタン糸を軸にして他の素材の糸(綿、ウール等)を巻きつけた糸(カバード・ヤーン等)を用いて編んだ平編みの生地)、トリコット(経編み機の一種であるトリコット機で編んだ経編みの生地)、パンティストッキング用の生地(ポリウレタン糸とナイロン糸とを含む編地)等が好ましく用いられる。特に、これらの中でもベア天は、(1)伸縮性にすぐれている点、(2)形状安定性がよく洗濯後の形状変化が少ない点、(3)風合いが柔らかくフィット感にすぐれている点、(4)シワや折り目がつきにくい点、(5)多孔性の構造なので通気性がある点、(6)綿を含む場合には肌触りおよび吸湿性がよい点、でフットカバーに好ましい。
さらに、本実施の形態に係るフットカバーは、爪先と踵を含む足底とを被覆するとともに足甲および足首を露出するフットカバーであって、足底部、側辺部、踵部および爪先を覆う爪先部で形成される。また、限定されるものではないが、以下に示すフットカバーは左右共用であって、左右共用であるために左右を履き間違いすることがない点で好ましい。なお、フットカバーが左右共用でない場合には、左足用と右足用とは左右対称の形状を備える。
そして、特徴的であるのは、踵部106の肌当接側に踵部滑り止め(踵滑り止め部)116を備え、踵部滑り止め116は、人の視覚により認識できる文字、図形、記号および模様の少なくともいずれかを含む形状(以下においてロゴ形状と記載する場合がある)Lと、シリコーン樹脂Sとを備え、ロゴ形状Lの周囲にシリコーン樹脂Sを備え、ロゴ形状L自体にシリコーン樹脂Sを備えない。なお、本実施の形態に係るフットカバーは複数の生地(爪先部102Aおよび側辺部102Bを形成する生地(側部102を形成する生地)、足底部104を形成する生地ならびに踵部106を形成する生地の3つの生地)により構成されているが、これらの生地どうしの接合については限定されるものではない。たとえば、縫合により生地どうしを接合するものであっても構わないし、帯状部材の一面に接着材が塗布された接着テープを用いて加熱することにより接着材が溶融して生地を熱接着して生地どうしを接合するものであっても構わない。ここで、この接合には、熱圧着によるもの、熱溶着によるもの、熱融着によるもの等を含む。
図1(A)に本考案の実施の形態に係るフットカバー100の全体斜視図を、図1(B)に踵が上がった状態のフットカバー100を背面側から見た斜視図を、それぞれ示す。また、図2はフットカバー100の踵部の肌当接側に設けられる踵部滑り止め116を説明するための図であって、図2(A)に踵部滑り止め116が踵部106に貼付された後の全体を示す図を、図2(B)に踵部滑り止め116が踵部106に貼付される前の全体を示す図を、図2(C)にロゴ形状Lの全体を示す図を、それぞれ示す。図2(A)および図2(B)からわかるように、ロゴ形状L自体はシリコーン樹脂Sを備えない。ここで、図1(A)および図1(B)は、着用者の足Fにフットカバー100を着用している状態を想定している。すなわち、本考案の実施の形態に係るフットカバー100は、トリコット等の伸縮性生地で形成されているために、このように想定して図示しない場合には縮んだ状態となり、形状を理解することが困難なため、上述のように想定している。
これらの図に示すように、このフットカバー100は、着用者の足Fの爪先と踵を含む足底とを被覆するとともに足甲および足首を露出するフットカバーである。このフットカバー100は、着用時にパンプスから露出することのないよう履き口である開口部が大きくカットされた薄手の伸縮性生地(トリコット等の生地)で形成されている。ここで、着用時にパンプスから露出することのないとは、フットカバー100がパンプスに隠れて、見えなくなることも、見えにくくなることも含む。
フットカバー100は、爪先部102A、足底部104、側辺部102Bおよび踵部106で形成されている。上述したように、フットカバー100は、爪先部102Aおよび側辺部102Bを形成する生地(側部102を形成する生地)、足底部104を形成する生地ならびに踵部106を形成する生地の3つの生地が、縫合されて接合されている。より詳しくは、爪先部102Aおよび側辺部102Bを形成する生地と踵部106を形成する生地とが左右2ヶ所の縦方向の縫合線110により、爪先部102Aおよび側辺部102Bを形成する生地および踵部106を形成する生地と足底部104を形成する生地とが足底外周に沿った縫合線112により、それぞれ縫合されている。
そして、足底部104に対して上下反対側に足を出し入れするための開口部が設けられている。この開口部の上縁の全周に亘ってフットカバー100の内側(足Fが接する側:肌側)に伸縮性細幅生地114が設けられている(後述するように伸縮性細幅生地114にさらに踵部滑り止め116が設けられている)。このフットカバー100を履くときに伸縮性細幅生地114を伸張させると開口部が大きく開くために履きやすく、かつ、このフットカバー100を履いた後は伸縮性細幅生地114を収縮して開口部が小さくなるために歩行時にフットカバー100が脱げることがない。なお、この開口部の上縁の全周に亘ってフットカバー100の外側(足Fが接する側とは逆側:靴側)に伸縮性細幅生地114を設けるようにしても構わない。なお、この伸縮性細幅生地114は、開口部の上縁の全周ではなく上縁の一部に設けるようにしても構わないし、連続的ではなく断続的に設けるようにしても構わないし、開口部に設けなくても構わない。いずれであっても、この伸縮性細幅生地114を設けると、このフットカバー100が履きやすく、フットカバー100は歩行等の動作によっても脱げたり位置ずれたりすることが少ない。この伸縮性細幅生地114の一例として、ナイロン製テープを挙げることができる。
そして、このフットカバー100の特徴は、踵部106において伸縮性細幅生地114がその高さ方向(上下方向)に延長されるとともに、フットカバー100の内側(足Fが接する側:肌側)には、シリコーン樹脂Sとそれ自体にシリコーン樹脂Sを備えないロゴ形状Lとを含む踵部滑り止め116が設けられている点である。これにより、足Fの踵との密着性を高めてフットカバー100が足Fの踵の部分からずれることを防止することができるとともに、ロゴ形状Lにシリコーン樹脂Sを備えないのでシリコーン樹脂により足の皮膚がかぶれることを抑制することができる。さらに、このロゴ形状Lによりデザイン性を高めることができるとともに、このロゴ形状Lにより登録商標等を形成するようにすると、このフットカバー100の顧客訴求力を高めることができる。たとえば、このフットカバー100においては、図2(A)に示すように、このロゴ形状Lとして8文字からなる英文字を採用しているが、これを登録商標等の文字、図形、記号および模様の少なくともいずれかを含むように形成する。
そして、図2(A)に示す図は、踵部106をフットカバー100の内側(肌当接側)から見た図であるので、着用者がこのフットカバー100を履くときにこのロゴ形状Lで表される登録商標等が着用者である人の視覚により認識することができる。また、踵部106を形成する生地をパンティストッキングのような透明感のある生地で(透明感のある伸縮性細幅生地114を採用するか伸縮性細幅生地114を採用しないで)図2(A)に示す図の裏返しに踵部106をフットカバー100の内側(肌当接側)に踵部滑り止め116を設けることにより、着用者がこのフットカバー100を履いた後であって靴を履いていないときにこのロゴ形状Lで表される登録商標等が着用者以外の人の視覚により認識することができる。
この踵部滑り止め116について、図2(A)および図2(B)を参照して、詳しく説明する。後述する製造方法により図2(B)に示す踵部滑り止め116が製造されて、フットカバー100の踵部106(伸縮性細幅生地114または伸縮性細幅生地114を備えないで踵部106を形成する伸縮性生地であるがここでは伸縮性細幅生地114)に圧着したり接着したりして貼付されて図2(A)に示す状態になる。
このように、この踵部滑り止め116は、伸縮性細幅生地114に、後述する製造方法により製造されるロゴ形状Lを備えるシリコーン樹脂Sを圧着したり接着したりして貼付することにより形成される。なお、伸縮性細幅生地114を備えない場合、または、伸縮性細幅生地114を備えるとしても、踵部106を形成する生地に直接踵部滑り止め116を設けるようにしても構わない点は上述した通りである。
図2(C)に示すロゴ形状Lを備えた踵部滑り止め116は、以下に示す製造方法をその一例として製造することができ、フットカバー100の踵部106の肌当接側に圧着される。
(1)ロゴデータから版を作成する。
(2)シリコーン樹脂を溶融させてシリコーン樹脂を投入することのできる製造機器に、上記(1)で作成した版を設置して、その版の上に溶融したシリコーン樹脂(溶剤)を投入する。
(3)上記製造機器における版の下に台紙(シート)を設置して、シリコーン樹脂を型に合わせてプリントする。
(4)乾燥させて台紙(シート)にシリコーン樹脂を固着させる。
(5)シート(台紙)に型取られたシリコーン樹脂のパーツとしての図2(B)に示す踵部滑り止め116が完成する。この図2(B)においては、踵部滑り止め116は、ロゴ形状Lの周囲にシリコーン樹脂Sを備え、ロゴ形状L自体にシリコーン樹脂Sを備えないために、ロゴ形状L自体の部分には穴Hが形成されて(台紙(シート))が見えることになる。このため、図2(A)に示す状態では、この穴Hの部分を通してフットカバー100の踵部106における伸縮性細幅生地114が現れている。
(6)全体形状が完成して踵部滑り止め116のみを備えないフットカバー100の踵部106における伸縮性細幅生地114に図2(B)に示す踵部滑り止め116を圧着する。
(1)ロゴデータから版を作成する。
(2)シリコーン樹脂を溶融させてシリコーン樹脂を投入することのできる製造機器に、上記(1)で作成した版を設置して、その版の上に溶融したシリコーン樹脂(溶剤)を投入する。
(3)上記製造機器における版の下に台紙(シート)を設置して、シリコーン樹脂を型に合わせてプリントする。
(4)乾燥させて台紙(シート)にシリコーン樹脂を固着させる。
(5)シート(台紙)に型取られたシリコーン樹脂のパーツとしての図2(B)に示す踵部滑り止め116が完成する。この図2(B)においては、踵部滑り止め116は、ロゴ形状Lの周囲にシリコーン樹脂Sを備え、ロゴ形状L自体にシリコーン樹脂Sを備えないために、ロゴ形状L自体の部分には穴Hが形成されて(台紙(シート))が見えることになる。このため、図2(A)に示す状態では、この穴Hの部分を通してフットカバー100の踵部106における伸縮性細幅生地114が現れている。
(6)全体形状が完成して踵部滑り止め116のみを備えないフットカバー100の踵部106における伸縮性細幅生地114に図2(B)に示す踵部滑り止め116を圧着する。
このようなロゴ形状Lを備える踵部滑り止め116は、踵の動きに対して強いグリップ力を発生して踵全体を包み込むようにホールドして、足Fの踵との密着性を高めてフットカバー100が足Fの踵の部分からずれることを防止することができる。
そして、踵部滑り止め116におけるロゴ形状L自体はシリコーン樹脂Sを備えないために、足の皮膚とシリコーン樹脂との密着面積を少なくすることができるので、足の皮膚がシリコーン樹脂にかぶれてしまうことを抑制することができる。
そして、踵部滑り止め116におけるロゴ形状L自体はシリコーン樹脂Sを備えないために、足の皮膚とシリコーン樹脂との密着面積を少なくすることができるので、足の皮膚がシリコーン樹脂にかぶれてしまうことを抑制することができる。
その結果、このような踵部滑り止め116を備えたフットカバー100によると、シリコーン樹脂Sによる足の皮膚のかぶれを抑制しつつ、歩行時やパンプスの脱ぎ履き時にフットカバーが脱げてしまったり履き位置がずれてしまったりすることを防止することができ、しかも、ロゴ形状Lによりデザイン性に優れ顧客訴求力を備えることができる。
なお、このフットカバー100において、このフットカバー100を形成する、足底部104以外の生地(側部102を形成する生地および踵部106を形成する生地)が同じ共生地で形成されていても構わない。すなわち、足底部104を形成するメッシュ生地を除いて、このフットカバー100は、全て同じ伸縮性生地(トリコット等)で形成されていても構わない。なお、このフットカバー100において、伸縮性細幅生地114は、生地に、熱プレス装置により加熱することにより伸縮性細幅生地114に塗布された接着材が溶融して生地と熱接着して接合されている。また、フットカバー100において、このフットカバー100を形成する足底部104以外の生地と伸縮性細幅生地114とが同じ生地で形成されていても構わない。
なお、このフットカバー100において、このフットカバー100を形成する、足底部104以外の生地(側部102を形成する生地および踵部106を形成する生地)が同じ共生地で形成されていても構わない。すなわち、足底部104を形成するメッシュ生地を除いて、このフットカバー100は、全て同じ伸縮性生地(トリコット等)で形成されていても構わない。なお、このフットカバー100において、伸縮性細幅生地114は、生地に、熱プレス装置により加熱することにより伸縮性細幅生地114に塗布された接着材が溶融して生地と熱接着して接合されている。また、フットカバー100において、このフットカバー100を形成する足底部104以外の生地と伸縮性細幅生地114とが同じ生地で形成されていても構わない。
以上のようにして、本実施の形態に係るフットカバー100によると、シリコーン樹脂Sによる足の皮膚のかぶれを抑制しつつ、歩行時やパンプスの脱ぎ履き時にフットカバーが脱げてしまったり履き位置がずれてしまったりすることを防止することができるとともに、ロゴ形状Lを表すことができるのでデザイン性に優れ顧客訴求力を備える。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本考案の範囲は上記した説明ではなくて実用新案登録請求の範囲によって示され、実用新案登録請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本考案の範囲は上記した説明ではなくて実用新案登録請求の範囲によって示され、実用新案登録請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本考案は、歩行時やパンプスの脱ぎ履き時に脱げてしまったり履き位置がずれてしまったりすることを防止できるフットカバーに好適であり、シリコーン樹脂による足の皮膚のかぶれを抑制でき、しかも、デザイン性に優れ顧客訴求力を備える点で特に好ましい。
100 フットカバー
102 側部
102A 爪先部
102B 側辺部
104 足底部
106 踵部
114 伸縮性細幅生地
116 踵部滑り止め
F 足
102 側部
102A 爪先部
102B 側辺部
104 足底部
106 踵部
114 伸縮性細幅生地
116 踵部滑り止め
F 足
Claims (1)
- 少なくとも踵を覆う踵部を備えた足被覆具であって、
前記踵部の肌当接側に踵滑り止め部を備え、
前記踵滑り止め部は、人の視覚により認識できる文字、図形、記号および模様の少なくともいずれかを含む形状と、シリコーン樹脂とを備え、
前記形状の周囲に前記シリコーン樹脂を備え、前記形状自体に前記シリコーン樹脂を備えないことを特徴とする足被覆具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019000710U JP3221302U (ja) | 2019-02-28 | 2019-02-28 | 足被覆具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019000710U JP3221302U (ja) | 2019-02-28 | 2019-02-28 | 足被覆具 |
Publications (1)
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---|---|
JP3221302U true JP3221302U (ja) | 2019-05-16 |
Family
ID=66530638
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019000710U Expired - Fee Related JP3221302U (ja) | 2019-02-28 | 2019-02-28 | 足被覆具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3221302U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20220009131A (ko) * | 2020-07-15 | 2022-01-24 | 전형성 | 밴드형 벗겨짐 방지 수단을 갖는 덧신형 양말 |
-
2019
- 2019-02-28 JP JP2019000710U patent/JP3221302U/ja not_active Expired - Fee Related
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KR20220009131A (ko) * | 2020-07-15 | 2022-01-24 | 전형성 | 밴드형 벗겨짐 방지 수단을 갖는 덧신형 양말 |
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