JPH1142895A - 高伸縮性の転写シートとその製造法 - Google Patents

高伸縮性の転写シートとその製造法

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JPH1142895A
JPH1142895A JP21412897A JP21412897A JPH1142895A JP H1142895 A JPH1142895 A JP H1142895A JP 21412897 A JP21412897 A JP 21412897A JP 21412897 A JP21412897 A JP 21412897A JP H1142895 A JPH1142895 A JP H1142895A
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JP
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transfer sheet
screen
viscosity
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JP21412897A
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Isao Kaizaki
勲 海崎
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Japan Polymark Co Ltd
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Japan Polymark Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ニット製品のような高伸縮性の繊維製品に熱
転写すると、転写ラベルが繊維製品の伸縮に追従して容
易に伸縮し、美麗且つ軟質で耐引張疲労性が良好であ
る。 【解決手段】 剥離性を有するベースシートと、顔料を
含有する1層または2層以上の図柄層と、顔料を含まな
いクリア中間層と、該図柄層と実質的に同一の平面形状
である接着層とを順次形成し、図柄層、中間層および接
着層はいずれも主成分がポリウレタン樹脂からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ニット製品のよう
な高伸縮性の繊維製品に熱転写すると、該製品の伸縮に
追従して容易に伸縮し、美麗且つ軟質で耐引張疲労性が
良好である高伸縮性の転写シートとその製造法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、健康と美容のための運動が盛んで
あり、水着、スパッツタイツ、レオタード、トレーニン
グウェアなどのスポーツ用繊維製品の販売量が急増して
いる。これらの伸縮性が非常に高い繊維製品へマーク付
けする際には、そのマーク自体も当該繊維製品とほぼ同
様の高い伸縮性を有していないと、該マークが形成後早
々にひび割れしたり剥離してしまう。
【0003】 このため、高伸縮性の繊維製品用のマー
クは、高伸縮性でしかも耐摩耗性であることが必要であ
る。この点を考慮して、従来ではシリコンゴムを主成分
とするインクを直接印刷したり、または主成分がシリコ
ンゴムの構成層を有する転写シートによってマーク付け
を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】シリコンゴムを用いて
マーク付けする場合、シリコンゴムの混練作業性が悪い
ので溶剤を加えて粘度を調整しにくく、一般に高い粘度
のままでスクリーン印刷しなければならないので、粗い
メッシュのスクリーン紗しか用いることができない。こ
のため、直接印刷では図柄が不鮮明になり、微細で美麗
な図柄を得ることが困難である。
【0005】 一方、シリコンゴムを主成分とする転写
シートでは、図柄層や接着層などの構成層をスクリーン
印刷で形成するので、前記と同様に転写図柄が不鮮明に
なるという問題がある。この転写シートは、所望の物性
を得るために熱転写後にさらに高温で加硫処理すること
を要し、生産工程が複雑になって量産の要望に対応する
ことが困難である。
【0006】 本発明は、シリコンゴムを用いる従来の
高伸縮マーク付けに関する前記の問題点を改善するため
に提案されたものであり、ニット製品などの高伸縮性の
繊維製品用として、軟質で耐引張疲労性が良い高伸縮性
の転写シートを提供することを目的としている。本発明
の他の目的は、製造工程が比較的単純で量産が容易であ
る高伸縮性の転写シートの製造法を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る転写シート1では、図1に示すよう
に、剥離性を有するベースシート2と、顔料を含有する
1層または2層以上の図柄層3と、顔料を含まないクリ
ア中間層4と、該図柄層と実質的に同一の平面形状を有
する接着層5とを順次形成する。高伸縮性を付与するた
めに、図柄層3、中間層4および接着層5はいずれも主
成分がポリウレタン樹脂であり、この明細書において主
成分とは所望の機能を発現させる成分の意味で用い、量
的な意味で使用しているのではない。
【0008】 図2のように、転写シート1を高伸縮性
の被転写材7へ熱転写すると、熱転写されたラベルにお
いて、被転写材7に融着した接着層5は顔料を含む上方
の図柄層3よりも伸びが大きく、接着層5と図柄層3の
伸びの差を吸収するためにクリア中間層4を介在させ
る。クリア中間層4は、比較的薄くてもよく、一般に上
方の図柄層3よりも伸びが大きく、且つ下方の接着層5
よりも伸びが小さい。
【0009】 本発明の転写シート1を製造する際に、
通常、構成層2、3、4の素材としていずれも水性ポリ
ウレタンラテックスを用いると好ましく、これをスクリ
ーン印刷可能な粘度に調整する。水性ラテックスとは、
水性エマルジョンを含むポリマーコロイドを意味し、分
散媒が水であるから有機溶媒を使用する場合よりも後処
理が容易である。
【0010】 転写シート1を製造するには、ベースシ
ートの上に、1層または2層以上の図柄層3として水性
ポリウレタンラテックスおよび水性顔料を含有するイン
クを、次にクリア中間層4として水性ポリウレタンラテ
ックスの熱硬化性インクを、さらに接着層5として主と
して水性ポリウレタンラテックスまたはポリウレタン樹
脂とポリアミド樹脂を含有するインクを印刷する。接着
層5は、インクであれば水性ポリウレタンラテックスを
使用しなくてもよく、さらにポリアミドなどの他の樹脂
を所望量添加してもよい。
【0011】 本発明方法において、水性ポリウレタン
ラテックスを含むインクをスクリーン印刷可能とするた
めに増粘剤を加えて粘度調整し、且つ発泡を防ぐために
消泡剤を添加し、増粘剤とともに増粘助剤を加える場合
もある。また、これらのインクには、反応促進のために
架橋剤や触媒を追加したり、スクリーン印刷の作業性を
上げるために分散剤、蛍光剤、滑性ワックス、水などを
添加してもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の転写シート1において、
ベースシート2は、剥離性と耐熱性を有していれば市販
品でよい。ベースシート2は、ポリエステルシートのよ
うな樹脂フィルム、パーチメント紙、合成紙、セルロイ
ド、セロファン、金属シートなどの平坦な材料であり、
所望に応じてその上面にでも熱転写温度で溶融しないセ
ルロース系樹脂,ナイロン系樹脂、ロジン、シリコン樹
脂、アクリル樹脂などを塗布する。例えば、ベースシー
ト2は、ナイロン系ワックスを塗布したパーチメント紙
または剥離性の透明ポリエステルフィルムをそのまま用
いる。
【0013】 顔料を含有する1層または2層以上の図
柄層3は、ベースシート2の上にスクリーン印刷で形成
し、該図柄層は主成分が水性ポリウレタンラテックスの
インクからなり、使用顔料も通常水性顔料である。水性
ラテックスには、合成済みのポリウレタンを乳化分散さ
せた乳化分散系と、ポリオールとジイソシアネート類か
ら合成される重合系とがあり、通常、分散質としての安
定化保護層に覆われたポリウレタン粒子が希薄水溶液に
分散している。この水溶液には、乳化重合に使用された
重合開始剤切片、界面活性剤、水溶性ポリマー、緩衝
剤、重合仮定で形成される水溶性オリゴマーなどを含む
場合がある。
【0014】 図柄層3に用いる水性ポリウレタンラテ
ックスとして、商品名:ユニバインダーBRZ15(ユ
ニ化成製)、商品名:ハイドランHW930(大日本イ
ンキ化学工業製)、商品名:ハイドランHW940、商
品名:ウィットコボンド170(バクセンデンケミカル
社製)などが例示できる。水性顔料は、例えば、大日精
化工業製のブラックFLTB、ホワイトEP677、レ
ッドFL2B、グリーンFLB、イエローFLVR,ブ
ル−FLGB(いずれも商品名)などである。図柄層用
インクの添加物は、増粘剤(例えば、アクリル系の31
%エマルジョン)、増粘助剤、消泡剤、保湿剤(例え
ば、ブタンジオール)、粒状ポリウレタン樹脂などであ
る。
【0015】 中間層4は、通常、図柄層3の上に図柄
模様の平面形状と同じ大きさに形成する。中間層4は、
水性ポリウレタンラテックスからなり、固体添加物など
を含んでいない。これによって物性面から評価すると、
中間層4は、同様の水性ポリウレタンラテックスを含む
インク製であっても、顔料などを含む図柄層3と比べて
より伸縮性に富んでいる。一方、中間層4は、水性ポリ
ウレタンラテックスなどの接着層5と比べて、伸縮性は
多少低い反面、圧縮・伸長永久歪みはかなり小さい。こ
の結果、中間層4を図柄層3と接着層5との間に配置す
ると、ニットなどの繊維製品7の伸びに追従して接着層
5が大きく伸びた際に、この伸びに追従できない図柄層
3との間に生じるストレスを中間層4で緩和し、ストレ
ス発生による亀裂や剥離を防止する。また、中間層4
は、接着層5が大きく伸びた際に生じる永久歪みを緩和
する作用も有する。
【0016】 クリア中間層4に用いる水性ポリウレタ
ンラテックスとして、商品名:インプラニルDPL(大
日本インキ化学工業製)などが例示できる。中間層用イ
ンクの添加物は、架橋剤(例えば、メラミン樹脂)、正
触媒などである。これらの架橋剤や触媒は、転写時の加
熱加圧でポリウレタンの重合反応を促進して硬化反応を
起こさせる。
【0017】 接着層5は、常温で弾性体の性質を示し
且つ高温で可塑化するインクからなり、典型的には主成
分として熱可塑性ポリウレタンを用いる。熱可塑性ポリ
ウレタンは、短鎖ポリオールとジイソシアネート類のポ
リマー鎖がハードセグメントで、長鎖ポリオールとジイ
ソシアネート類のポリマー鎖がソフトセグメントであ
り、両セグメントの比率によって硬さや弾性率などの機
械物性が変わる。
【0018】 接着層5に用いる水性ポリウレタンラテ
ックスとして、商品名:ハイドランAP70(大日本イ
ンキ化学工業製)、商品名:ボンテック1050(大日
本インキ化学工業製)、商品名:アクアテックスMC4
400(中央理化工業製)、商品名:ウィットコボンド
170などが例示でき、これらはポリアミドや粒状ポリ
ウレタン樹脂などと混合して使用してもよい。、また、
接着層5には、ポリウレタン樹脂とポリアミド樹脂など
の混合インクを用いてもよく、該ポリウレタン樹脂とし
て商品名:ニッポラン5120(日本ポリウレタン工業
製)、ポリアミド樹脂として商品名:プラタミドH00
5(日本リルサン製)などを例示できる。接着層用イン
クの添加物は、増粘剤、増粘助剤、消泡剤などである。
【0019】
【実施例】次に、本発明を実施例に基づいて説明する
が、本発明は実施例に限定されるものではない。
【0020】実施例1 図1の転写シート1を製造するために、ベースシート2
として透明ポリエステルフィルムを用いる。図柄層3
は、図1に示すように、ベースシート2の上にスクリー
ン印刷で設ける。図柄層3は、ポリウレタン樹脂(商品
名:ユニバインダーBRZ15)の水性ラテックス7
4.5重量%、水性白色顔料(商品名:ホワイトEP6
77)25.0重量%、消泡剤(商品名:アデカネート
B988、旭電化工業製)0.5重量%からなる。ペー
スト状の熱可塑性インクを、100メッシュのスクリー
ン版によって所定の模様にスクリーン印刷して加熱乾燥
する。
【0021】 次に、中間層4は、スクリーン印刷によ
って図柄層3の上に図柄模様の平面形状と同じ大きさに
設ける。中間層4は、ポリウレタン樹脂(商品名:イン
プラニルDPL)の水性ラテックス97.0重量%、架
橋剤(メラミン樹脂)3.0重量%からなる。ペースト
状の熱硬化性インクを、70メッシュのスクリーン版を
用いてスクリーン印刷して加熱乾燥する。
【0022】 さらに、接着層5は、図柄層3の上に図
柄模様の平面形状よりわずかに大きく、スクリーン印刷
で形成する。接着層5は、ポリウレタン樹脂(商品名:
ハイドランAP70)の水性ラテックス98.0重量
%、増粘剤(商品名:ボンコートHV、大日本インキ化
学工業製)1.5重量%、増粘助剤(25%アンモニア
水)0.5重量%からなり、作業性を上げるために分散
剤、蛍光剤、滑性ワックスなどを添加してもよい。ペー
スト状の熱可塑性インクを、70メッシュのスクリーン
版を用いてスクリーン印刷して加熱乾燥する。
【0023】 得た転写シート1は、図2に例示するよ
うに、その表面を黒色の綿ニット地7の表面と接触さ
せ、ホットプレスを用いて加熱・加圧する。この後に、
綿ニット地7からベースシート2を剥離すると、高伸縮
性のラベル図柄を転写できる。転写シート1は、綿ニッ
ト地7の伸びに追従してほぼ同程度まで伸び、両者の伸
びの差による皺や弛みが発生せず、さらに転写後にひび
割れや剥離を起こさずに長期間美麗な転写状態を維持で
きる。
【0024】実施例2 転写シート1を製造するために、ベースシート2として
透明ポリエステルフィルムを用い、該ベースシート2の
上に図柄層3をスクリーン印刷で設ける。図柄層3は、
ポリウレタン樹脂(商品名:ハイドランHW930)の
水性ラテックス79.5重量%、水性黒色顔料(商品
名:ブラックFLTB)20.0重量%、消泡剤(商品
名:アデカネートB988)0.5重量%からなる。ペ
ースト状の熱可塑性インクを所定の模様にスクリーン印
刷して加熱乾燥する。
【0025】 次に、中間層4は、スクリーン印刷によ
って図柄層3の上に図柄模様の平面形状と同じ大きさに
設ける。中間層4は、ポリウレタン樹脂(商品名:イン
プラニルDPL)の水性ラテックス100重量%からな
る。ペースト状の熱可塑性インクをスクリーン印刷して
加熱乾燥する。
【0026】 さらに、接着層5は、図柄層3の上に図
柄模様の平面形状よりわずかに大きく、スクリーン印刷
で形成する。接着層5は、ポリウレタン樹脂(商品名:
ボンデック1050)の水性ラテックス91.0重量
%、増粘剤(商品名:ボンコートHV)1.0重量%、
増粘助剤(25%アンモニア水)0.2重量%、消泡剤
(商品名:フォームレックス797、日華化学工業製)
0.5重量%、残りが分散剤、蛍光剤、滑性ワックスで
ある。ペースト状の熱可塑性インクをスクリーン印刷し
て加熱乾燥する。
【0027】 得た転写シート1は、その表面を白色の
綿ニット地7の表面と接触させ、ホットプレスを用いて
加熱・加圧する。この後に、綿ニット地7からベースシ
ート2を剥離すると、高伸縮性のラベル図柄を転写でき
る。転写シート1は、綿ニット地7の伸びに追従して伸
び、両者の伸びの差による皺や弛みが発生せず、転写後
にひび割れや剥離を起こさない。
【0028】実施例3 転写シート1を製造するために、ベースシート2として
透明ポリエステルフィルムを用い、該ベースシート2の
上に図柄層3をスクリーン印刷で設ける。図柄層3は、
ポリウレタン樹脂(商品名:ハイドランHW940)の
水性ラテックス74.0重量%、水性白色顔料(商品
名:ホワイトEP677)25.0重量%、増粘剤(商
品名:ダイモネックスEH6、旭電化工業製)0.5重
量%、消泡剤(商品名:アデカネートB988)0.5
重量%からなる。ペースト状の熱可塑性インクを所定の
模様にスクリーン印刷して加熱乾燥する。
【0029】 次に、中間層4は、スクリーン印刷によ
って図柄層3の上に図柄模様の平面形状と同じ大きさに
設ける。中間層4は実施例1と同様の組成である。
【0030】 さらに、接着層5は、図柄層3の上に図
柄模様の平面形状よりわずかに大きく、スクリーン印刷
で形成する。接着層5は、ポリウレタン樹脂(商品名:
ニッポラン5120)40.0重量%、ポリアミド樹脂
(商品名:プラタミドH005)20.0重量%、シク
ロヘキサノン(商品名:アノン)40.0重量%であ
り、作業性を上げるために分散剤、蛍光剤、滑性ワック
スなどを添加してもよい。ペースト状の熱可塑性インク
をスクリーン印刷して加熱乾燥する。
【0031】 得た転写シート1は、その表面を緑色の
アクリルニット地7の表面と接触させ、ホットプレスを
用いて加熱・加圧する。この後に、アクリルニット地7
からベースシート2を剥離すると、高伸縮性のラベル図
柄を転写できる。転写シート1は、アクリルニット地7
の伸びに追従して伸び、両者の伸びの差による皺や弛み
が発生せず、転写後にひび割れや剥離を起こさない。
【0032】実施例4 転写シート1を製造するために、ベースシート2として
透明ポリエステルフィルムを用い、該ベースシート2の
上に図柄層3をスクリーン印刷で設ける。図柄層3は、
ポリウレタン樹脂(商品名:ウィットボンド170)の
水性ラテックス80.0重量%、水性白色顔料(商品
名:ホワイトEP677)9.0重量%、保湿剤(ブタ
ンジオール)9.0重量%、増粘剤(商品名:ランコシ
ックスPUR21、ゲオルグ・エム・ランゲル社製)
2.0重量%からなる。ペースト状の熱可塑性インクを
所定の模様にスクリーン印刷して加熱乾燥する。
【0033】 次に、中間層4は、スクリーン印刷によ
って図柄層3の上に図柄模様の平面形状と同じ大きさに
設ける。中間層4は実施例1と同様の組成である。
【0034】 さらに、接着層5は、図柄層3の上に図
柄模様の平面形状よりわずかに大きく、スクリーン印刷
で形成する。接着層5は、ポリウレタン樹脂(商品名:
ハイドランAP70)の水性ラテックス68.0重量
%、ポリアミド樹脂(商品名:プラタミドH005)3
0.0重量%、増粘剤(商品名:ボンコートHV)1.
5重量%、増粘助剤(25%アンモニア水)0.5重量
%であり、作業性を上げるために分散剤、蛍光剤、滑性
ワックスなどを添加してもよい。ペースト状の熱可塑性
インクをスクリーン印刷して加熱乾燥する。
【0035】 得た転写シート1は、その表面を緑色の
アクリルニット地7の表面と接触させ、ホットプレスを
用いて加熱・加圧する。この後に、アクリルニット地7
からベースシート2を剥離すると、高伸縮性のラベル図
柄を転写できる。転写シート1は、アクリルニット地7
の伸びに追従して伸び、両者の伸びの差による皺や弛み
が発生せず、転写後にひび割れや剥離を起こさない。
【0036】実施例5 転写シート1を製造するために、ベースシート2として
ナイロン系ワックスを塗布したパーチメント紙を用い、
該ベースシート2の上に図柄層3をスクリーン印刷で設
ける。図柄層3は、ポリウレタン樹脂(商品名:ユニバ
インダーBRZ15)の水性ラテックス84.0重量
%、水性赤色顔料(商品名:レッドFL2B)10.0
重量%、消泡剤(商品名:アデカネートB988)0.
5重量%、増粘剤(商品名:ダイモネックスEH6)
0.5重量%からなり、残りは水である。ペースト状の
熱可塑性インクを所定の模様にスクリーン印刷して加熱
乾燥する。
【0037】 次に、中間層4は、スクリーン印刷によ
って図柄層3の上に図柄模様の平面形状と同じ大きさに
設ける。中間層4は、ポリウレタン樹脂(商品名:イン
プラニルDPL)の水性ラテックス97.5重量%、架
橋剤(メラミン樹脂)2.0重量%、架橋促進用の正触
媒0.5重量%からなる。ペースト状の熱硬化性インク
をスクリーン印刷して加熱乾燥する。
【0038】 さらに、接着層5は、図柄層3の上に図
柄模様の平面形状よりわずかに大きく、スクリーン印刷
で形成する。接着層5は、ポリウレタン樹脂(商品名:
アクアテックスMC4400)の水性ラテックス70.
0重量%、ポリアミド樹脂(商品名:プラタミドH00
5)28.0重量%、増粘剤(商品名:リカボンドAR
F623)1.5重量%、消泡剤(商品名:フォームレ
ックス797)0.5重量%であり、作業性を上げるた
めに分散剤、蛍光剤、滑性ワックスなどを添加してもよ
い。ペースト状の熱可塑性インクをスクリーン印刷して
加熱乾燥する。
【0039】 得た転写シート1は、その表面を緑色の
アクリルニット地7の表面と接触させ、ホットプレスを
用いて加熱・加圧する。この後に、アクリルニット地7
からベースシート2を剥離すると、高伸縮性のラベル図
柄を転写できる。転写シート1は、アクリルニット地7
の伸びに追従して伸び、両者の伸びの差による皺や弛み
が発生せず、転写後にひび割れや剥離を起こさない。
【0040】実施例6 転写シート1を製造するために、ベースシート2として
ナイロン系ワックスを塗布したパーチメント紙を用い、
該ベースシート2の上に図柄層3をスクリーン印刷で設
ける。図柄層3は、ポリウレタン樹脂(商品名:ユニバ
インダーBRZ15)の水性ラテックス84.0重量
%、水性緑色顔料(商品名:グリーンFLB)10.0
重量%、消泡剤(商品名:アデカネートB988)0.
5重量%、増粘剤(商品名:ダイモネックスEH6)
0.5重量%からなり、残りは水である。ペースト状の
熱可塑性インクを所定の模様にスクリーン印刷して加熱
乾燥する。
【0041】 次に、中間層4は、スクリーン印刷によ
って図柄層3の上に図柄模様の平面形状と同じ大きさに
設ける。中間層4は実施例5と同様の組成である。
【0042】 さらに、接着層5は、図柄層3の上に図
柄模様の平面形状よりわずかに大きく、スクリーン印刷
で形成する。接着層5は、ポリウレタン樹脂(商品名:
ウィットボンド170)の水性ラテックス50.0重量
%、粒状ポリウレタン樹脂(商品名:パールセンU10
0A、日本ポリウレタン工業製)35.0重量%、増粘
剤(商品名:ランコシックスPUR21)0.6重量
%、架橋剤(商品名:トリキシンSC796)6.0重
量%であり、残りは分散剤、蛍光剤、滑性ワックス、水
である。ペースト状の熱可塑性インクをスクリーン印刷
して加熱乾燥する。
【0043】 得た転写シート1は、その表面を黄色の
アクリルニット地7の表面と接触させ、ホットプレスを
用いて加熱・加圧する。この後に、アクリルニット地7
からベースシート2を剥離すると、高伸縮性のラベル図
柄を転写できる。転写シート1は、アクリルニット地7
の伸びに追従して伸び、両者の伸びの差による皺や弛み
が発生せず、転写後にひび割れや剥離を起こさない。
【0044】実施例7 転写シート1を製造するために、ベースシート2として
ナイロン系ワックスを塗布したパーチメント紙を用い、
該ベースシート2の上に図柄層3をスクリーン印刷で設
ける。図柄層3は、ポリウレタン樹脂(商品名:ユニバ
インダーBRZ15)の水性ラテックス84.0重量
%、水性黄色顔料(商品名:イエローFLVR)10.
0重量%、消泡剤(商品名:アデカネートB988)
0.5重量%、増粘剤(商品名:ダイモネックスEH
6)0.5重量%からなり、残りは水である。ペースト
状の熱可塑性インクを所定の模様にスクリーン印刷して
加熱乾燥する。
【0045】 次に、中間層4は、スクリーン印刷によ
って図柄層3の上に図柄模様の平面形状と同じ大きさに
設ける。中間層4は実施例5と同様の組成である。
【0046】 さらに、接着層5は、図柄層3の上に図
柄模様の平面形状よりわずかに大きく、スクリーン印刷
で形成する。接着層5は実施例5と同様の組成である。
ペースト状の熱可塑性インクをスクリーン印刷して加熱
乾燥する。
【0047】 得た転写シート1は、その表面を黒色の
アクリルニット地7の表面と接触させ、ホットプレスを
用いて加熱・加圧する。この後に、アクリルニット地7
からベースシート2を剥離すると、高伸縮性のラベル図
柄を転写できる。転写シート1は、アクリルニット地7
の伸びに追従して伸び、両者の伸びの差による皺や弛み
が発生せず、転写後にひび割れや剥離を起こさない。
【0048】実施例8 転写シート1を製造するために、ベースシート2として
ナイロン系ワックスを塗布したパーチメント紙を用い、
該ベースシート2の上に図柄層3をスクリーン印刷で設
ける。図柄層3は実施例3と同様の組成であるが、水性
青色顔料(商品名:ブルーFLGB)を用いる。ペース
ト状の熱可塑性インクを所定の模様にスクリーン印刷し
て加熱乾燥する。
【0049】 次に、中間層4は、スクリーン印刷によ
って図柄層3の上に図柄模様の平面形状と同じ大きさに
設ける。中間層4は実施例5と同様の組成である。
【0050】 さらに、接着層5は、図柄層3の上に図
柄模様の平面形状よりわずかに大きく、スクリーン印刷
で形成する。接着層5は実施例6と同様の組成である。
ペースト状の熱可塑性インクをスクリーン印刷して加熱
乾燥する。
【0051】 得た転写シート1は、その表面を白色の
アクリルニット地7の表面と接触させ、ホットプレスを
用いて加熱・加圧する。この後に、アクリルニット地7
からベースシート2を剥離すると、高伸縮性のラベル図
柄を転写できる。転写シート1は、アクリルニット地7
の伸びに追従して伸び、両者の伸びの差による皺や弛み
が発生せず、転写後にひび割れや剥離を起こさない。
【0052】
【発明の効果】本発明の転写シートは、美麗で高伸縮性
であるうえに軟質で耐引張疲労性が優れ、一定水準の耐
摩耗性も有することにより、水着、スパッツタイツ、レ
オタード、トレーニングウェア、ポロシャツ、海水帽な
どの高伸縮性の繊維製品用として好適である。本発明の
シートを高伸縮性の繊維製品に転写すると、その製品の
伸びに追従してほぼ同程度まで伸び、両者の伸びの差に
よる皺や弛みが発生せず、ラベル転写による着用感の低
下を回避できる。本発明の転写シートは、被転写材の繊
維製品とほぼ同様の高い伸縮性と、層間の伸び差を緩和
するクリア中間層の存在とにより、転写後にひび割れや
剥離を起こしにくく、長期間美麗な転写状態を維持でき
る。
【0053】 また、本発明の転写シートの製造法は、
シリコンゴムを用いるマーク付けに比べて、水性ラテッ
クスを粘度調整して細かいメッシュのスクリーン紗を用
いて微細で美麗な図柄を得ることができ、加硫処理など
の後処理も不要であるので製造工程が単純で量産が容易
である。本発明方法では、主として水性ラテックスを使
用して有機溶媒を殆ど添加しないので、廃水処理が容易
で公害発生の危険性が少ないという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る転写シートの概略断面図であ
る。
【図2】 図1の転写シートを熱転写する状態を示す概
略断面図である。
【符号の説明】
1 転写シート 2 ベースシート 3 図柄層 4 クリア中間層 5 接着層 7 高伸縮性の被転写材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 剥離性を有するベースシートと、顔料を
    含有する1層または2層以上の図柄層と、顔料を含まな
    いクリア中間層と、該図柄層と実質的に同一の平面形状
    である接着層とを順次形成し、図柄層、中間層および接
    着層はいずれも主成分がポリウレタン樹脂からなり、高
    伸縮性の被転写材へ熱転写したラベルにおいて、該被転
    写材に融着した接着層は顔料を含む上方の図柄層よりも
    伸びが大きい高伸縮性の転写シート。
  2. 【請求項2】 高伸縮性の被転写材へ熱転写したラベル
    において、比較的薄いクリア中間層は上方の図柄層より
    も伸びが大きく、且つ下方の接着層よりも伸びが小さい
    請求項1記載の転写シート。
  3. 【請求項3】 剥離性を有するベースシートの上に、1
    層または2層以上の図柄層として、水性ポリウレタンラ
    テックスおよび水性顔料を含有するインクをスクリーン
    印刷可能な粘度に調整して印刷し、次にクリア中間層と
    して、水性ポリウレタンラテックスのインクをスクリー
    ン印刷可能な粘度に調整して印刷し、さらに接着層とし
    て、主として水性ポリウレタンラテックスを含有するイ
    ンクをスクリーン印刷可能な粘度に調整して印刷する高
    伸縮性の転写シートの製造法。
  4. 【請求項4】 剥離性を有するベースシートの上に、1
    層または2層以上の図柄層として、水性ポリウレタンラ
    テックスおよび水性顔料を含有するインクをスクリーン
    印刷可能な粘度に調整して印刷し、次にクリア中間層と
    して、水性ポリウレタンラテックスのインクをスクリー
    ン印刷可能な粘度に調整して印刷し、さらに接着層とし
    て、ポリウレタン樹脂およびポリアミド樹脂を含有する
    インクをスクリーン印刷する高伸縮性の転写シートの製
    造法。
  5. 【請求項5】 水性ポリウレタンラテックスをスクリー
    ン印刷可能とするために増粘剤や増粘助剤を加えて粘度
    調整し、且つ印刷時の発泡を防ぐために消泡剤を添加す
    る請求項3記載の製造法。
JP21412897A 1997-07-24 1997-07-24 高伸縮性の転写シートとその製造法 Pending JPH1142895A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002069869A (ja) * 2000-08-21 2002-03-08 Japan Polymer-Ku Kk 繊維製品用の熱転写マーク
JP2012168417A (ja) * 2011-02-16 2012-09-06 Nippon Dam Kk レーザ刻印の品質表示ラベル
JP2013151121A (ja) * 2012-01-25 2013-08-08 Mimaki Engineering Co Ltd Imd用転写フィルム及び加飾方法
JP2015048557A (ja) * 2013-09-03 2015-03-16 グンゼ株式会社 下半身用衣類

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