JP2015046245A - 中継端子および中継コネクタ - Google Patents

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Yoshihisa Yamada
善久 山田
有祐 迫田
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Abstract

【課題】簡単な構成で、容易に圧着端子を挿脱可能な中継端子等を提供する。
【解決手段】
本発明は、ケーブル60の先端部に設けられる圧着端子70が一方と他方とからそれぞれ押し込まれて電気的に接続される中継コネクタ1の中継端子3であって、中継コネクタ1のコネクタ本体2に保持される端子基部6と、端子基部6の一方と他方とにおいて、端子基部6との間に圧着端子70を挟持するように弾性変形可能に形成されると共に、圧着端子70に形成されるロック孔73に係合するロック突起35が形成される端子可動部7と、端子可動部7の一方と他方とにそれぞれ一体に設けられ、ロック突起35がロック孔73に係合する規制位置P1と、ロック孔73に対するロック突起35の係合を解除する解除位置P2との間で、端子可動部7を変位させるように操作される2つの操作部8,9と、を備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、ケーブルの先端部に設けられる相手側端子が一方と他方とからそれぞれ押し込まれて電気的に接続される中継端子および中継コネクタに関する。
配電盤等においてケーブル等を互いに接続する際に、これらケーブルを中継する中継コネクタとしての端子台が利用されている。
例えば、特許文献1には、2つの孔が開口した接続金具と、ケーブルに取り付けられた端子を接続金具との間に挟む2枚の押え金具と、各押え金具を端子に向かって付勢する2つのコイルバネと、各押え金具に固着され、端子の孔と接続金具の孔とに嵌入可能な凸部を有する2本のつまみ部付きのロッドと、を備えた端子台が開示されている。この端子台では、ケーブル先端の端子を、コイルバネの付勢力に抗して接続金具と各押え金具との間に押し込むことによって、端子の孔と接続金具の孔とにロッド先端の凸部が嵌入し、端子が引き抜き不能に固定される。また、この端子台では、つまみ部をコイルバネの付勢力に抗して手動で持ち上げ、ロッドに固着した押え金具を端子から引き離すことによって、端子(ケーブル)が引き抜かれる。
特開平09−161868号公報
しかしながら、上記した特許文献1に記載の技術では、1つの接続金具に対して、2つ(以上)の押え金具を設けなければならなかった。したがって、個々の押え金具に対してコイルバネおよびつまみ部付きのロッドを設ける必要があるため、各金具の構造が複雑になると共に製造コストが増加するという問題があった。
本発明は上記した課題を解決すべくなされたものであり、簡単な構成で、容易に相手側端子を挿脱可能な中継端子および中継コネクタを提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の第1の中継端子は、ケーブルの先端部に設けられる相手側端子が一方と他方とからそれぞれ押し込まれて電気的に接続される中継コネクタの中継端子であって、前記中継コネクタのコネクタ本体に保持される端子基部と、前記端子基部の一方と他方とにおいて、前記端子基部との間に前記相手側端子を挟持するように弾性変形可能に形成されると共に、前記相手側端子に形成される被係止部に係合する係合部が形成される端子可動部と、前記端子可動部の一方と他方とにそれぞれ一体に設けられ、前記係合部が前記被係合部に係合する規制位置と、前記被係合部に対する前記係合部の係合を解除する解除位置との間で、前記端子可動部を変位させるように操作される操作部と、を備えることを特徴とする。
本発明の第1の中継端子によれば、ケーブル付きの相手側端子を、端子可動部の弾性力に抗して、端子基部と端子可動部との間に押し込むことによって、係合部が被係止部に係合し、相手側端子が引き抜き不能に固定される。端子可動部は、弾性力もって変形するため、相手側端子は端子基部に向けて付勢される。これにより、例えばコイルバネ等の付勢部材を設けることなく、簡単な構成で、相手側端子が端子基部と端子可動部との間に挟持された状態、および被係止部と係合部とが係合した状態を維持することができる。
また、操作部を操作して、端子可動部の弾性力に抗して、端子可動部を規制位置から解除位置に変位させることによって、被係合部と係合部との係合が解除され、相手側端子が端子基部と端子可動部との間から引き抜き可能となる。このように、端子可動部を変位させる機能のみを有する操作部が端子可動部と一体に設けられている。これにより、例えば相手側端子の被係合部に係合する機能と当該係合の解除機能とを有する複数のロッド等を設けることなく、操作部の機能および構造を簡易なものとすることができる。
本発明の第2の中継端子は、上記した第1の中継端子において、前記端子基部の一方と他方とには、それぞれ、前記相手側端子の押し込み方向に直交する方向から、前記相手側端子の両側端部を保持する一対の側端保持部が設けられていることが好ましい。
本発明の第2の中継端子によれば、端子基部と端子可動部との間に押し込まれた相手側端子は、一対の側端保持部によって、押し込み方向に直交する方向(この段落において「幅方向」という。)の位置を規制される。したがって、例えば、相手側端子を取り付けたケーブルが幅方向に振られた場合に生じる幅方向の所謂こじり(負荷)に対抗することができる。これにより、意図しない相手側端子の抜去(離脱)が防止され、中継端子と相手側端子との電気的な接続を適切に維持することができる。
本発明の第3の中継端子は、上記した第2の中継端子において、前記端子可動部は、前記端子基部の上面に対向して配設されており、前記各側端保持部は、前記相手側端子の両側端部上面に圧接される圧接突起を有していることが好ましい。
本発明の第3の中継端子によれば、各側端保持部内に臨む相手側端子は、圧接突起によって、上下方向の位置を規制される。したがって、例えば、相手側端子を取り付けたケーブルが上下方向に振られた場合に生じる上下方向の所謂こじり(負荷)に対抗することができる。これにより、意図しない相手側端子の抜去(離脱)が防止され、中継端子と相手側端子との電気的な接続を適切に維持することができる。
本発明の第4の中継端子は、上記した第1ないし第3のいずれかの中継端子において、前記端子可動部は、前記端子基部の上面に対向して配設され、前記操作部は、それぞれ上方に向けて延設され、前記端子可動部は、一方の前記相手側端子の上面に接触する第1接触部と、他方の前記相手側端子の上面に接触する第2接触部と、一方と他方との中間部に設けられ、前記端子基部に接触する中間固定部と、上方に凸状を成すように2つの屈曲部を介して前記第1接触部と前記中間固定部との間を接続する第1連結部と、上方に凸状を成すように2つの屈曲部を介して前記第2接触部と前記中間固定部との間を接続する第2連結部と、を有していることが好ましい。
本発明の第4の中継端子によれば、端子可動部は、主に応力の集中する2つの屈曲部において弾性変形する。これにより、端子基部と端子可動部との間に対する相手側端子の挿脱を円滑に行うことができる。また、例えば、ユーザは、操作部を用いて、端子可動部を規制位置から解除位置に容易に変位させることができる。
本発明の第5の中継端子は、上記した第1ないし第4のいずれかの中継端子において、前記端子基部と前記端子可動部とは、一方と他方との中間部に設けられる端子連結部によって接続されて一体形成されていることが好ましい。
本発明の第5の中継端子によれば、端子基部と端子可動部とは、端子連結部を介して一体に形成されているため、例えば、端子基部と端子可動部とを別々に形成する場合に比して、製造コストを低減することができる。
本発明の第6の中継端子は、上記した第1ないし第5のいずれかの中継端子において、前記端子基部の一方と他方とには、それぞれ、前記相手側端子の押し込みを規制する位置決め突起が形成されていることが好ましい。
本発明の第6の中継端子によれば、位置決め突起に干渉するまで相手側端子を押し込むだけで電気的な接続が適切に行われる、これにより、ユーザは、相手側端子の押し込み量を意識することなく、簡単に中継端子と相手側端子との接続作業を行うことができる。
上記課題を解決するために、本発明の第1の中継コネクタは、ケーブルの先端部に設けられる相手側端子が一方と他方とからそれぞれ押し込まれて電気的に接続される中継コネクタであって、第1ないし第6のいずれかに記載の中継端子と、前記中継端子を保持するコネクタ本体と、前記コネクタ本体に回動可能に支持され、前記各操作部を操作可能に係合する少なくとも2つのレバーと、前記コネクタ本体を覆設したときに、前記端子可動部の一方と他方との中間部に設けられる中間固定部を前記端子基部に接触するように上側から押圧する押圧凸部を有するカバーと、を備えていることを特徴とする。
本発明の第1の中継コネクタによれば、ケーブル付きの相手側端子を、端子可動部の弾性力に抗して、端子基部と端子可動部との間に押し込むだけで、相手側端子が引き抜き不能に固定される。また、レバーを介して操作部を操作することによって、端子可動部が規制位置から解除位置に変位し、端子基部と端子可動部との間からの相手側端子の引き抜きが可能となる。以上のように、簡単な中継コネクタ(中継端子)の構成で、容易に相手側端子を挿脱することができる。さらに、中継端子を保持したコネクタ本体をカバーで覆った状態で、端子可動部の中間固定部は、カバーに設けられた押圧凸部によって下方に押し付けられる。このため、中継端子は、コネクタ本体とカバー(押圧凸部)との間で強固に固定される。これにより、中継コネクタ(中継端子)に対する相手側端子の挿脱によって、コネクタ本体内における中継端子の位置ずれを防止することができる。
本発明によれば、簡単な構成で、容易に相手側端子を挿脱することができる。
本発明の一実施形態に係る中継コネクタおよびケーブル付きの圧着端子を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る中継コネクタの分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係るコネクタ本体の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る中継コネクタおよびケーブル付きの圧着端子の側断面図である。 本発明の一実施形態に係る中継コネクタに内設される中継端子の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る中継コネクタに内設される中継端子の平面図である。 本発明の一実施形態に係る中継コネクタに内設される中継端子の側面図である。 本発明の一実施形態に係る中継コネクタに内設される中継端子の正面図である。 本発明の一実施形態に係る中継コネクタからケーブル付きの圧着端子を取り外す手順を説明する側断面図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明では、便宜上、各図において、Frを前方として設定すると共に、X方向を左右方向とし、Y方向を前後方向とし、Z方向を上下方向として設定する。
図1ないし図4を参照して、本発明の実施形態に係る中継コネクタ1の構成について説明する。ここで、図1は中継コネクタ1およびケーブル60付きの圧着端子70を示す斜視図である。図2は中継コネクタ1の分解斜視図である。図3はコネクタ本体2の斜視図である。図4は中継コネクタ1等の側断面図である。
図1に示すように、中継コネクタ1は、左右方向両側面に設けられる一対の固定板10を介して据付架台F上に固定され、端子台等として用いられる。各固定板10は、据付架台Fに対して複数のボルトBを締め付けることによって固定される。この中継コネクタ1は、ケーブル60の先端部に設けられる相手側端子としての圧着端子70が前方(一方)と後方(他方)とから、それぞれ押し込まれて電気的に接続されるものである。この中継コネクタ1では、ネジ等を使用することなく、ワンタッチで前後一対の圧着端子70(ケーブル60)の接続が行われる。
図2および図4に示すように、中継コネクタ1は、コネクタ本体2と、コネクタ本体2に保持される中継端子3と、コネクタ本体2に回動可能に支持されると共に中継端子3に係合する2つのレバー4a,4bと、コネクタ本体2に覆設されるカバー5と、を備えている。
図2および図3に示すように、コネクタ本体2は、例えば、合成樹脂等の絶縁性材料によって、上方が開放された略U字型断面を有し、前後方向に長い略矩形箱状に成形されている。なお、コネクタ本体2は、前後方向に線対称となるように形成されている。
コネクタ本体2は、平板状の床部11と、床部11の左右両端部から鉛直上方に向けて立設される左右一対の壁部12と、を含んで一体に形成されている。
床部11の下面は、据付架台Fの上面との接触面になっている。図4に示すように、床部11の上面には、中継端子3が載置される。また、床部11の上面には、中継端子3の前後方向両端部がそれぞれ係合する係止溝11aが凹設されている。各係止溝11aは、左右方向に延設されており、外側に垂直面を形成するように、側面視で直角三角形状に切り込まれている。
図2および図3に示すように、左右一対の壁部12は、それぞれ、中間壁部13と、中間壁部13の前後方向両端部に連設される前後一対の端壁部14と、によって構成されている。各壁部12と床部11とは、前後方向に同一の長さに形成されている。
各中間壁部13は、端壁部14よりも上下方向に低く形成されている。中間壁部13の上端面と前後一対の端壁部14の上端面との間には、それぞれ段差部12aが形成されている。左右一対の中間壁部13の外側面には、それぞれ外側凸面部13aが突設されている。
左右一対の中間壁部13の内側面には、それぞれ、前後方向中央において上下方向に延びる中央ガイド溝15が凹設されている。また、左右一対の中間壁部13の内側面には、それぞれ、前後方向中央から前方および後方にずれた位置において、前後一対の軸受け溝16が凹設されている。各軸受け溝16は、各中間壁部13の上部に形成され、その下端は円周面を形成している。さらに、左右一対の中間壁部13の内側面には、それぞれ、各軸受け溝16よりも前後方向外側において、前後一対のガイド凸条部17が凸設されている。各ガイド凸条部17は、上下方向に延設されている。
各端壁部14は、中間壁部13よりも分厚く形成されている。このため、各端壁部14の内側面は、中間壁部13の内側面よりも内側に突出している。そして、各端壁部14と各ガイド凸条部17との間には、端側ガイド溝18が形成されている(図3参照)。
図3および図4に示すように、前後方向両側において、左右一対の端壁部14の間には、それぞれ本体連結部19が設けられている。前後一対の本体連結部19は、それぞれ、各端壁部14の前後方向外端面から各端側ガイド溝18の近傍まで水平に延出する水平板部19aと、水平板部19aの各端側ガイド溝18側で直角に折曲して僅かに上方に延出する規制板部19bと、によって側面視で略L字状に形成されている。
コネクタ本体2の前後方向両端面には、それぞれ挿入孔H1,H2が開口している。各挿入孔H1,H2は、床部11と、左右一対の端壁部14と、本体連結部19(水平板部19a)と、によって囲まれる空間として形成されている。各挿入孔H1,H2は、正面視で、略台形の上部に略半円形を重ねたような形状に形成されている。
次に、図4ないし図8を参照して、中継端子3について詳細に説明する。ここで、図5ないし図8は、それぞれ中継コネクタ1に内設される中継端子3を示しており、図5は斜視図、図6は平面図、図7は側面図、図8は正面図である。
図5ないし図8に示すように、中継端子3は、コネクタ本体2に保持される端子基部6と、端子基部6の前方(一方)と後方(他方)とにおいて、端子基部6との間に圧着端子70を挟持するように弾性変形可能に形成される端子可動部7と、端子可動部7の前方と後方とにそれぞれ一体に設けられ、端子可動部7を変位させるように操作される2つの操作部8,9と、を含んで構成されている。中継端子3は、導電性を有し、略同一の厚みに加工された金属材料によって一体に形成されている。また、中継端子3は、前後方向に線対称となるように形成されている。
端子基部6は、略矩形板状に形成される端子基部本体20と、端子基部本体20の前端部に連設される第1基部側接続部21と、端子基部本体20の後端部に連設される第2基部側接続部22と、第1基部側接続部21の前端部に連設される第1係止片23と、第2基部側接続部22の後端部に連設される第2係止片24と、を有している。
端子基部本体20の前後方向中間部には、左右方向一端側(図5において奥側)において、帯状の端子連結部25が端子可動部7との間に架け渡されるように連設されている。すなわち、端子基部6と端子可動部7とは、端子連結部25によって接続されて一体形成されている。また、端子基部本体20の前後方向中間部には、左右方向の他端側(図5において手前側)において、帯状の押え片26が片持ちで連設されている。なお、押え片26の前後幅は、端子連結部25の前後幅よりも広く形成されている(図6参照)。
図4および図7に示すように、端子基部本体20の前後方向両端部近傍には、それぞれ、圧着端子70の押し込みを規制する位置決め突起27が形成されている。各位置決め突起27は、プレス加工等によって下方から上方に突出するように形成されている。各位置決め突起27は、平面視で左右方向に長い略矩形状に形成されている。
図5ないし図8に示すように、第1基部側接続部21および第2基部側接続部22は、それぞれ端子基部本体20と同一平面を成すように形成されている。第1基部側接続部21の左右方向両端部には、それぞれ、左右方向から圧着端子70の両側端部を保持する左右一対の第1側端保持部21aが設けられている。同様に、第2基部側接続部22の左右方向両端部には、それぞれ、左右一対の第2側端保持部22aが設けられている。なお、各基部側接続部21,22(左右一対の側端保持部21a,22aを含む)の左右幅は、端子基部本体20の左右幅と略同一に形成されている。また、各基部側接続部21,22の前後幅は、押え片26の前後幅よりも広く形成されている。
左右一対の第1側端保持部21aは、第1基部側接続部21の両側端部から片持ちで連設され、上方において内側に折り返されている。これにより、各第1側端保持部21aは、正面視で開放部分を内側に向けた略U字状に形成されている。また、左右一対の第1側端保持部21aには、それぞれ、圧着端子70の両側端部上面に圧接される圧接突起28が設けられている(図8参照)。圧接突起28は、略U字状に折り返された各第1側端保持部21aの上側内面から下方に向けて突設されている。各圧接突起28の下端部は、略半球状に形成されている。各第1側端保持部21aと端子基部本体20との間には、左右方向両端部から内側に切り込まれるように切込み部29が形成されている(図6参照)。
同様に、各第2側端保持部22aにも、圧接突起28が設けられ、端子基部本体20との間には、切込み部29が形成されている。
図7に示すように、第1係止片23および第2係止片24は、それぞれ、外端部が鈍角を成すように下方に折り曲げられている。各係止片23,24の左右幅は、端子基部本体20の左右幅よりも狭く形成されている(図6参照)。
図4ないし図8に示すように、端子可動部7は、端子基部6の上面に対向して配設されている。端子可動部7の概形は、端子基部6よりも前後左右に僅かに小さく形成されている。
端子可動部7は、前方の圧着端子70の上面に接触する第1接触部30と、後方の圧着端子70の上面に接触する第2接触部31と、前後方向中間部に設けられ、端子基部6に接触する中間固定部32と、上方に凸状を成すように2つの屈曲部33a,33bを介して第1接触部30と中間固定部32との間を接続する第1連結部33と、上方に凸状を成すように2つの屈曲部34a,34bを介して第2接触部31と中間固定部32との間を接続する第2連結部34と、を有している。
第1接触部30は、平面視で略矩形状に形成されている。第1接触部30は、左右一対の第1側端保持部21aの間において、第1基部側接続部21に対し、間隙を有して略平行に配設されている。第1接触部30には、圧着端子70に形成されるロック孔73に係合するロック突起35が形成されている(図4および図8参照)。係合部としてのロック突起35は、平面視で第1接触部30の中央領域において円形に形成されている。ロック突起35は、プレス加工等によって上方から下方に突出するように形成されている。ロック突起35は、側面視で、前側に傾斜面35aを有し、後側に垂直面35bを有して、略台形状に形成されている(図4参照)。
第2接触部31は、上記した第1接触部30と前後方向に線対称となるように形成されており、左右一対の第2側端保持部22aの間において、第2基部側接続部22に対し、間隙を有して略平行に配設されている。第2接触部31にも、上記と同様のロック突起35が形成されている。
中間固定部32は、平面視で略矩形状に形成されている。中間固定部32の前後幅は、押え片26の前後幅よりも僅かに広く形成されている。また、中間固定部32の左右幅は、各接触部30,31の左右幅よりも広く形成されている。中間固定部32は、端子基部本体20の前後方向中間部において、端子基部本体20の上面に面接触するように設けられている。中間固定部32は、上記した端子連結部25によって端子基部本体20に連結されている。
詳細には、端子連結部25は、図5において端子基部本体20の奥側から僅かに延出した位置で上方に向けて直角に折り曲げられ、上方でUターンするように下方に折り返されている。更に、端子連結部25は、中間固定部32との接続位置において、中間固定部32が端子基部本体20に当接するように直角に折り曲げられている。これにより、中間固定部32は、端子基部本体20の上面に配置される。
また、中間固定部32は、上記した押え片26によって上側から押さえ付けられている。詳細には、押え片26は、図5において端子基部本体20の手前側から僅かに延出した位置で上方に向けて直角に折り曲げられ、上方でUターンするように下方に折り返されている。更に、押え片26の先端部は、中間固定部32上に当接するように直角に折り曲げられている。
図5ないし図7に示すように、第1連結部33は平面視で略矩形状に形成され、その左右幅は中間固定部32の左右幅と同一に形成されている。第1連結部33は、端子基部本体20に対し、間隙を有して略平行に配設されている。第1接触部30と第1連結部33との間には、第1接触部30から第1連結部33に向けて上方に傾斜する鈍角屈曲部33aが形成されている。中間固定部32と第1連結部33との間には、中間固定部32から第1連結部33に向けて鉛直上方に向かう直角屈曲部33bが形成されている。つまり、第1連結部33は、第1接触部30よりも上方に位置している。
第2連結部34は、上記した第1連結部33と前後方向に線対称となるように形成されており、鈍角屈曲部34aおよび直角屈曲部34bを介して第2接触部31よりも上方に位置している。
2つの操作部8,9は、それぞれ、ロック突起35がロック孔73に係合する規制位置P1と、ロック孔73に対するロック突起35の係合を解除する解除位置P2との間で、端子可動部7を変位させるように操作されるものである。2つの操作部8,9は、それぞれ、各接触部30,31と同一の左右幅で上方に向けて延設されている。操作部8は、第1接触部30の前端部から上方に向けて後方に傾斜して形成されている。操作部8の上端部には、下方に向けて湾曲する端子側フック部8aが形成されている。同様に、操作部9は、第2接触部31の後端部から上方に向けて前方に傾斜して形成されている。操作部9の上端部には、端子側フック部9aが形成されている。
次に、図1、図2および図4に示すように、2つのレバー4a,4bは、それぞれ、例えば、合成樹脂等の絶縁性材料によって一体に形成されている。
前方のレバー4aは、前端側が僅かに下方に向けて湾曲する略板状に形成されるレバー本体40と、レバー本体40の後端側に形成されるレバー側フック部41と、レバー側フック部41の左右方向両側面に突設される左右一対の回動軸42と、レバー本体40の下面から垂設されるレバー側規制板部43と、を有している。
図4に示すように、レバー側フック部41は、レバー本体40の後端部から下方に向けて巻き込むよう湾曲し、側面視で略J字状に形成されている。レバー側フック部41の先端部には、略円形断面を有する円筒部41aが形成されている。左右一対の回動軸42は、それぞれ、略円筒状に形成されており、円筒部41aよりも後方位置に突設されている。レバー側規制板部43は、レバー本体40の前後方向略中間部において鉛直下向きに延設されている。レバー側規制板部43は、上記した本体連結部19の規制板部19bの高さと略同一長さに形成されている。
後方のレバー4bは、上記したレバー4aと前後方向に線対称となるように形成されており、同様に、レバー本体40と、レバー側フック部41(円筒部41a)と、回動軸42と、レバー側規制板部43と、を有している。
次に、図1および図2に示すように、カバー5は、コネクタ本体2に対して上方から覆設されるものである。カバー5は、左右方向に離間して対向配置される左右一対の側面カバー部50と、一対の側面カバー部50を連結するように一対の側面カバー部50の間に設けられる中央カバー部51と、を有し、例えば、合成樹脂等の絶縁性材料によって一体に形成されている。
図2に示すように、左右一対の側面カバー部50は、それぞれ、側面視で、コネクタ本体2の各壁部12と略同一の大きさの略矩形板状に形成されている。各側面カバー部50の前後長さは、コネクタ本体2の前後長さと同一となるように形成されている。また、各側面カバー部50の高さは、壁部12の各端壁部14の高さと同一になるように形成されている。左右一対の側面カバー部50は、コネクタ本体2(左右一対の壁部12)を内設可能な間隔を有して配設されている。
左右一対の側面カバー部50の外側面には、それぞれ、前後一対の連結溝50aが凹設されると共に、前後一対の連結突起50bが凸設されている。連結溝50aと連結突起50bとは、前後方向に交互に設けられている。なお、図2において手前側の側面カバー部50に形成された各連結溝50aは下端から上方に向けて形成され、奥側の側面カバー部50に形成された各連結溝50aは上端から下方に向けて形成されている。詳細な説明は省略するが、1つの中継コネクタ1の各連結突起50bが、他の中継コネクタ1の各連結溝50aに係合することによって、複数の中継コネクタ1を左右方向に互いに接続することができるようになっている。
左右一対の側面カバー部50の内側面には、それぞれ、各中間壁部13の外側凸面部13aに対応するように、内側凹面部52が凹設されている。
中央カバー部51は、平面視で略矩形状に形成され、各側面カバー部50の前後方向中間部において、各側面カバー部50の上端面と同一平面を成すように設けられている。また、中央カバー部51は、コネクタ本体2をカバー5で覆ったときに、左右一対の中間壁部13の間に進入するように下方に延設されている。中央カバー部51の前後両端部には、それぞれ、各側面カバー部50に沿うように左右一対のレバー押え部53が設けられている。各レバー押え部53は、コネクタ本体2の壁部12に設けられた段差部12aと略同一の高さに形成されている。
図2および図4に示すように、中央カバー部51は、カバー5でコネクタ本体2を覆ったときに、端子可動部7の中間固定部32を端子基部6に接触するように上側から押圧する押圧凸部54を有している。押圧凸部54は、平面視で、中央カバー部51の中央領域において左右方向に長い略矩形状に凹設されている。すなわち、押圧凸部54は、下方に延出する中空の突起状に形成されている。押圧凸部54は、上下方向略中央に段差を有して、前後方向に狭くなるように形成されている(図4参照)。押圧凸部54の先端部(下端部)は、中間固定部32と略同一の前後幅に形成され、直角屈曲部33bと直角屈曲部34bとの間に嵌合可能に形成されている。このため、押圧凸部54の先端部は、カバー5をコネクタ本体2に覆設した状態で、中間固定部32および押え片26に圧接するようになっている。なお、図示は省略するが、押圧凸部54の先端部は、中間固定部32上に折り曲げられた押え片26の高さ(厚さ)相当の切り欠きが形成されている。
次に、中継コネクタ1の組立工程について説明する。
まず、図4に示すように、中継端子3の各操作部8,9に、それぞれレバー4a,4bを取り付ける。具体的には、ユーザは、操作部8の端子側フック部8aに対し、レバー4aのレバー側フック部41を係合させる。この状態で、レバー側フック部41の円筒部41aは、下側から端子側フック部8aの湾曲面に嵌合している。同様に、操作部9(端子側フック部9a)にレバー4b(レバー側フック部41)を係合させる。
続いて、図2に示すように、2つのレバー4a,4bを取り付けた中継端子3を、コネクタ本体2の内部に取り付ける。具体的には、ユーザは、中継端子3をコネクタ本体2の上方に臨ませ、中継端子3を左右一対の壁部12の間に進入させる。このとき、中継端子3の前後方向中間部において左右方向外側に突出した端子連結部25および押え片26を、それぞれ、各中間壁部13に形成された中央ガイド溝15に進入させる。また、同様に、中継端子3の各切込み部29(4箇所)に、それぞれ、各中間壁部13に形成されたガイド凸条部17を進入させる。さらに、同様に、中継端子3の左右一対の側端保持部21a,22a(2組)を、それぞれ、端壁部14に形成された端側ガイド溝18(図3参照)に進入させる。これにより、中継端子3は、コネクタ本体2に対して位置合せされた状態で、各中央ガイド溝15、各ガイド凸条部17および各端側ガイド溝18に案内されながら下方に移動して行く。
中継端子3の進入が進むと、前後一対のレバー4a,4bの各回動軸42が、各中間壁部13に形成された各軸受け溝16に進入し始める。更に中継端子3の進入が進み、中継端子3(端子基部6)の下面が、コネクタ本体2の床部11に当接すると、中継端子3の進入が停止する。この状態で、端子基部6の第1係止片23および第2係止片24は、それぞれ、床部11に形成された各係止溝11aに係合している(図4参照)。また、この状態で、各レバー4a,4bは軸受け溝16に回動可能に軸支され、各レバー本体40の下面は規制板部19bの上端面に当接している。各レバー4a,4bのレバー側規制板部43は、前後方向中央側から各本体連結部19の規制板部19bに対向している。
次に、中継端子3を保持させたコネクタ本体2の上側からカバー5を取り付ける。具体的には、ユーザは、カバー5をコネクタ本体2の上方に臨ませ、カバー5の左右一対の側面カバー部50の間に、コネクタ本体2を相対的に進入させる。このとき、各側面カバー部50の内側凹面部52に、各壁部12(中間壁部13)の外側凸面部13aを進入させる。これにより、カバー5は、コネクタ本体2に対して位置合せされた状態で案内されながら下方に移動して行く。
カバー5の進入が進み、カバー5の各レバー押え部53が各中間壁部13の上端面に当接すると共に、カバー5の押圧凸部54が中継端子3の中間固定部32および押え片26に当接すると、カバー5の進入が停止する。この状態で、各レバー押え部53は、各軸受け溝16の開放面を閉止している。
以上により、中継コネクタ1の組み立てが完了する。このように組み立てられた中継コネクタ1は、図1に示すように、左右一対の固定板10を介して据付架台F上に固定される。各固定板10は、正面視でL字状に形成されている。図示は省略するが、各固定板10の垂直部分には、カバー5(各側面カバー部50)に形成された各連結突起50bに対応する位置に一対の溝が凹設されている。各固定板10の各溝に対して各連結突起50bが係合するように、固定板10を上方から下方にスライドさせることで、中継コネクタ1の左右方向両側面に、それぞれ固定板10が取り付けられる。
そして、各固定板10の水平部分に開口した前後一対の貫通孔(図示せず)に、それぞれ挿通させたボルトBを、据付架台Fに形成した雌ネジ部(図示せず)に螺合させる。これにより、一対の固定板10を介して中継コネクタ1が据付架台Fに固定される。この状態で、中継端子3の中間固定部32および押え片26は、カバー5(中央カバー部51)の押圧凸部54によって下方に押圧されている(図4参照)。これにより、中継端子3は、コネクタ本体2の内部で不動に保持される。
次に、図1および図4を参照して、中継コネクタ1に対するケーブル60付きの圧着端子70の挿脱について説明する。
まず、ケーブル60付きの圧着端子70について簡単に説明する。図1に示すように、ケーブル60は、導電性を有する金属材料から成る中心導体61を、絶縁材料から成る外皮62で被覆して構成されている。圧着端子70は、所謂丸端子であり、ケーブル60の先端部で露出させた中心導体61にかしめ付けられるスリーブ71と、スリーブ71の先端に連設される平板状の端子本体72と、から構成されている。端子本体72には、被係止部としてのロック孔73が上下方向に貫通形成されている。
ケーブル60付きの圧着端子70を中継コネクタ1に接続する場合、ユーザは、ケーブル60の圧着端子70近傍を把持し、この圧着端子70を、コネクタ本体2の前面および後面にそれぞれ開口した挿入孔H1,H2に進入させる。ここでは、中継コネクタ1の前面に開口した挿入孔H1から圧着端子70を進入させる場合について説明する。
圧着端子70の進入が進むと、圧着端子70の端子本体72の前端部が、中継端子3の端子基部6と端子可動部7との間に押し込まれて行く。正確には、端子本体72は、左右一対の第1側端保持部21aの間において、端子可動部7の弾性力に抗して第1接触部30を押し上げて、第1基部側接続部21と第1接触部30との間に押し込まれる(図8参照)。この際、端子可動部7は、主に応力の集中する鈍角屈曲部33aおよび直角屈曲部33b(図7参照)において弾性変形する。より正確には、第1連結部33と鈍角屈曲部33aとの接続部分、および、第1連結部33と直角屈曲部33bとの接続部分が、それぞれ弾性変形し易くなっている。これにより、端子基部6と端子可動部7との間に対する圧着端子70の挿入を円滑に行うことができる。
圧着端子70の押し込みが進むと、端子本体72の前端部が、第1接触部30のロック突起35に接触する。圧着端子70の押し込みに伴って、端子本体72の前端部は、ロック突起35の傾斜面35aに摺接しながら、第1接触部30を更に持ち上げる。また、このとき、左右一対の第1側端保持部21aに形成された各圧接突起28(図8参照)の下端部が、端子本体72の上面側端部に摺動し始める。
図4に示すように、更に圧着端子70の押し込みが進み、端子本体72の前端部が位置決め突起27に当接すると、圧着端子70の押し込みが規制される。つまり、圧着端子70の押し込みが停止される。このとき、端子本体72に乗り上げたロック突起35はロック孔73に合致する位置に移動しており、ロック突起35は、端子可動部7の弾性力によって下方に移動してロック孔73に係合(嵌合)する。すなわち、端子可動部7は、ロック突起35がロック孔73に係合した規制位置P1に変位する。これにより、圧着端子70が中継コネクタ1に対して引き抜き不能に固定される。
この状態で、端子本体72は、端子可動部7の弾性力によって、第1基部側接続部21に密着するように付勢されている。すなわち、端子本体72は、第1基部側接続部21と第1接触部30とに、それぞれ圧接した状態になっている。これにより、圧着端子70が中継コネクタ1(中継端子3)に電気的に接続される。
なお、上記と同様の手順で、中継コネクタ1の後方から圧着端子70が接続される。すなわち、中継コネクタ1の後面に開口した挿入孔H2から圧着端子70を進入させ、当該圧着端子70を後方から前方に向けて押し込むことで接続が完了する(図4参照)。
以上のように、一対のケーブル60付きの圧着端子70は、中継端子3によって電気的に接続される。本実施形態に係る中継コネクタ1では、位置決め突起27に干渉するまで圧着端子70を押し込むだけで電気的な接続が適切に行われる、これにより、ユーザは、圧着端子70の押し込み量を意識することなく、簡単に中継端子3と圧着端子70との接続作業を行うことができる。
また、接続完了した状態で、圧着端子70は、位置決め突起27によって押し込み方向への移動を規制され、ロック突起35の垂直面35bにロック孔73の内周面が当接することによって引き抜き方向への移動を規制される。
さらに、圧着端子70は、左右一対の第1側端保持部21aによって左右方向(押し込み方向に直交する方向)への移動が規制される。したがって、例えば、圧着端子70を取り付けたケーブル60が左右方向に振られた場合に生じる左右方向の所謂こじり(負荷)に対抗することができる。これにより、意図しない圧着端子70の抜去(離脱)が防止され、中継端子3と圧着端子70との電気的な接続を適切に維持することができる。
また、左右一対の側端保持部21a(22a)内に臨む圧着端子70は、圧接突起28によって、上下方向の位置を規制される。したがって、例えば、圧着端子70を取り付けたケーブル60が上下方向に振られた場合に生じる上下方向の所謂こじり(負荷)に対抗することができる。これにより、意図しない圧着端子70の抜去(離脱)が防止され、中継端子3と圧着端子70との電気的な接続を適切に維持することができる。
次に、図9を参照して、ケーブル60付きの圧着端子70を中継コネクタ1から取り外す(接続解除)場合について説明する。図9は中継コネクタ1から当該圧着端子70を取り外す手順を説明する側断面図である。ここでは、中継コネクタ1の前面に形成された挿入孔H1から圧着端子70を取り外す場合について説明する。
この場合、ユーザは、レバー4aの前端部を把持して引き上げ、各回動軸42を中心としてレバー4aを上方に回動させる(図9に示す矢印参照)。各回動軸42はレバー側フック部41の円筒部41aに対して偏心位置にあるため、レバー4aの回動に伴って、円筒部41aは上方に移動する。したがって、レバー側フック部41に係合した操作部8も引き上げられ、操作部8に連接された第1接触部30も上方に移動する。すなわち、端子可動部7は、規制位置P1から、ロック孔73に対するロック突起35の係合が解除された解除位置P2に変位する。この際、上記したように、主に鈍角屈曲部33aおよび直角屈曲部33b(正確には第1連結部33との接続部分)において弾性変形し易く構成されているため、ユーザは、操作部8を用いて、端子可動部7を規制位置P1から解除位置P2に容易に変位させることができる。
ユーザは、レバー4aを上方に回動させた状態、すなわち端子可動部7を解除位置P2に変位させた状態で、ケーブル60の圧着端子70近傍を把持し、この圧着端子70をコネクタ本体2の挿入孔H1から前方に引き抜く(図9に示す白抜き矢印参照)。以上により、ケーブル60付きの圧着端子70が中継コネクタ1から取り外される。
なお、レバー4aの前端部を引き上げた状態で、レバー側規制板部43の下端部は、規制板部19bの上端部と略同一の高さに位置している。これにより、操作中のユーザの指が、意図せずコネクタ本体2の内部に進入することを防止することができる(所謂フィンガープロテクト)。
なお、上記と同様の手順で、中継コネクタ1の後面に開口した挿入孔H2から圧着端子70が取り外される。すなわち、中継コネクタ1の後方のレバー4bを引き上げた状態で、圧着端子70を挿入孔H2から引き抜くことで取り外しが完了する。
以上説明した本発明の実施形態に係る中継コネクタ1(中継端子3)によれば、ケーブル60付きの圧着端子70を、端子可動部7の弾性力に抗して、端子基部6と端子可動部7との間に押し込むだけで、ロック突起35がロック孔73に係合し、圧着端子70が引き抜き不能に固定される。端子可動部7は、弾性力もって変形するため、圧着端子70は端子基部6に向けて付勢される。これにより、例えばコイルバネ等の付勢部材を設けることなく、簡単な構成で、圧着端子70が端子基部6と端子可動部7との間に挟持された状態、およびロック孔73とロック突起35とが係合した状態を維持することができる。
また、各レバー4a,4bを用いて各操作部8,9を操作して、端子可動部7の弾性力に抗して、端子可動部7を規制位置P1から解除位置P2に変位させることによって、ロック孔73とロック突起35との係合が解除され、圧着端子70が端子基部6と端子可動部7との間から引き抜き可能となる。このように、端子可動部7を変位させる機能のみを有する操作部8,9が端子可動部7と一体に設けられている。これにより、例えば圧着端子70のロック孔73に係合する機能と当該係合の解除機能とを有する複数のロッド等を設けることなく、操作部8,9の機能および構造を簡易なものとすることができる。
また、本発明の実施形態に係る中継コネクタ1(中継端子3)によれば、端子基部6と端子可動部7とは、端子連結部25を介して一体に形成されているため、例えば、端子基部6と端子可動部7とを別々に形成する場合に比して、中継端子3の製造コストを低減することができる。なお、本発明は端子基部6と端子可動部7とを一体形成した中継端子3に限定されるものではなく、端子基部6と端子可動部7とを個別に構成してもよい。
さらに、中継端子3を保持したコネクタ本体2をカバー5で覆った状態で、端子可動部7の中間固定部32は、カバー5に設けられた押圧凸部54によって下方に押し付けられる。このため、中継端子3は、コネクタ本体2とカバー5(押圧凸部)との間で強固に固定される。また、中継端子3は、コネクタ本体2に形成された各係止溝11a、各中央ガイド溝15、各ガイド凸条部17および各端側ガイド溝18にそれぞれ係合し、前後方向に移動不能に固定されている。これにより、中継コネクタ1(中継端子3)に対する圧着端子70の挿脱によって、コネクタ本体2の内部における中継端子3の位置ずれを防止することができる。
なお、本実施形態に係る中継コネクタ1では、回動可能に構成した各レバー4a,4bを用いて各操作部8,9を操作し、端子可動部7を変位させていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、各レバー4a,4bに代えて、直線的に移動可能な2つのスライドレバーと、各スライドレバーと各操作部8,9との間に設けられ、各スライドレバーの移動に連動して規制位置P1と解除位置P2との間で端子可動部7を変位させるカム機構と、を備える構成としてもよい。
なお、本実施形態に係る中継端子3では、前方と後方とにそれぞれ1つの圧着端子70を接続できるように構成されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、1つの中継端子3の前方および後方の少なくとも一方を2以上に分岐させ、複数の圧着端子70を接続可能に構成してもよい。この場合、端子基部6および端子可動部7の前方および後方の少なくとも一方を2つ以上に分岐させ、分岐させた端子基部6と端子可動部7との間にそれぞれ圧着端子70を押し込むように構成することが好ましい。また、この場合、端子可動部7の分岐数に応じて操作部を設けることが好ましい。
なお、上記した本発明の実施形態の説明は、本発明に係る端子第1(中継端子3)における好適な実施の形態を説明しているため、技術的に好ましい種々の限定を付している場合もあるが、本発明の技術範囲は、特に本発明を限定する記載がない限り、これらの態様に限定されるものではない。さらに、上記した本発明の実施形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、且つ、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能であり、上記した本発明の実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
1 中継コネクタ
2 コネクタ本体
3 中継端子
4a,4b レバー
5 カバー
6 端子基部
7 端子可動部
8,9 操作部
21a 第1側端保持部(側端保持部)
22a 第2側端保持部(側端保持部)
25 端子連結部
27 位置決め突起
28 圧接突起
30 第1接触部
31 第2接触部
32 中間固定部
33 第1連結部
33a,34a 鈍角屈曲部
33b,34b 直角屈曲部
34 第2連結部
35 ロック突起(係止部)
54 押圧凸部
60 ケーブル
70 圧着端子(相手側端子)
73 ロック孔(被係止部)
P1 規制位置
P2 解除位置

Claims (7)

  1. ケーブルの先端部に設けられる相手側端子が一方と他方とからそれぞれ押し込まれて電気的に接続される中継コネクタの中継端子であって、
    前記中継コネクタのコネクタ本体に保持される端子基部と、
    前記端子基部の一方と他方とにおいて、前記端子基部との間に前記相手側端子を挟持するように弾性変形可能に形成されると共に、前記相手側端子に形成される被係止部に係合する係合部が形成される端子可動部と、
    前記端子可動部の一方と他方とにそれぞれ一体に設けられ、前記係合部が前記被係合部に係合する規制位置と、前記被係合部に対する前記係合部の係合を解除する解除位置との間で、前記端子可動部を変位させるように操作される操作部と、を備えることを特徴とする中継端子。
  2. 前記端子基部の一方と他方とには、それぞれ、前記相手側端子の押し込み方向に直交する方向から、前記相手側端子の両側端部を保持する一対の側端保持部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の中継端子。
  3. 前記端子可動部は、前記端子基部の上面に対向して配設されており、
    前記各側端保持部は、前記相手側端子の両側端部上面に圧接される圧接突起を有していることを特徴とする請求項2に記載の中継端子。
  4. 前記端子可動部は、前記端子基部の上面に対向して配設され、
    前記操作部は、それぞれ上方に向けて延設され、
    前記端子可動部は、
    一方の前記相手側端子の上面に接触する第1接触部と、
    他方の前記相手側端子の上面に接触する第2接触部と、
    一方と他方との中間部に設けられ、前記端子基部に接触する中間固定部と、
    上方に凸状を成すように2つの屈曲部を介して前記第1接触部と前記中間固定部との間を接続する第1連結部と、
    上方に凸状を成すように2つの屈曲部を介して前記第2接触部と前記中間固定部との間を接続する第2連結部と、を有していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の中継端子。
  5. 前記端子基部と前記端子可動部とは、一方と他方との中間部に設けられる端子連結部によって接続されて一体形成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の中継端子。
  6. 前記端子基部の一方と他方とには、それぞれ、前記相手側端子の押し込みを規制する位置決め突起が形成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の中継端子。
  7. ケーブルの先端部に設けられる相手側端子が一方と他方とからそれぞれ押し込まれて電気的に接続される中継コネクタであって、
    請求項1ないし6のいずれかに記載の中継端子と、
    前記中継端子を保持するコネクタ本体と、
    前記コネクタ本体に回動可能に支持され、前記各操作部を操作可能に係合する少なくとも2つのレバーと、
    前記コネクタ本体を覆設したときに、前記端子可動部の一方と他方との中間部に設けられる中間固定部を前記端子基部に接触するように上側から押圧する押圧凸部を有するカバーと、を備えていることを特徴とする中継コネクタ。
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