JP2016201262A - ケーブル接続用のコネクタ - Google Patents

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厚 荒井
明子 本田
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明子 本田
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哲也 高木
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Abstract

【課題】ケーブルの接続作業が容易で電気接続安定性に優れたケーブル接続用のコネクタの提供を目的とする。
【解決手段】ケーブル接続用のコネクタであって、ケーブルの芯線と電気接続するためのターミナル端子と、前記芯線を前記ターミナル端子に向けて付勢するための弾性部材とを有し、前記弾性部材は芯線の側部に付勢係止するための係止部を有するとともに、前記係止部を芯線の側部に係止した係止状態と当該係止を開放した開放状態に切り換えるための切り換え部材を有することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ケーブルを接続するためのコネクタに関する。
電源ケーブル等のケーブルを電気接続する分野において、例えばソーラーシステム等のパワーコンディショナーの場合に従来は、ケーブルの芯線に丸形端子を圧着した後に、端子台側にネジ等にて固定する方法が採用されているが、現場での結線作業が大変であった。
特許文献1には、ケーブルの芯線を挿入し、挟持部とくさび部の2ヶ所で接続する端子台が開示されているが、くさび部の復帰力が弱いと接続安定性に欠け、復帰力が強すぎると芯線の挿入作業が困難となる問題があった。
そこで、本出願人は先にケーブルの芯線を挿入するだけで接続でき、接続信頼性の高いソケット端子構造を提案している(特許文献2)。
本出願人は、接続信頼性の高い先の接続構造を含まえ、さらに接続作業が容易になるように検討した結果、本発明に至った。
特開平9−245862号公報 特願2014−228969号
本発明は、ケーブルの接続作業が容易で電気接続安定性に優れたケーブル接続用のコネクタの提供を目的とする。
本発明は、ケーブル接続用のコネクタであって、ケーブルの芯線と電気接続するためのターミナル端子と、前記芯線を前記ターミナル端子に向けて付勢するための弾性部材とを有し、前記弾性部材は芯線の側部に付勢係止するための係止部を有するとともに、前記係止部を芯線の側部に係止した係止状態と当該係止を開放した開放状態に切り換えるための切り換え部材を有することを特徴とする。
このようにすると、ターミナル端子と弾性部材に設けた係止部との間にケーブルの芯線を挿入すると、この係止部が芯線の側部から対向するターミナル端子に向けて押圧付勢するように、この芯線を挟持することになるが、本発明は切り換え部材にて係止部の付勢力を開放した状態にし、係止部とターミナル端子との間に芯線を挿入できるので挿入が容易であり、その芯線を挿入した状態にて切り換え部材により、係止部を係止状態に切り換えるだけで結線が可能になる。
本発明において、芯線の係止状態と開放状態とを相互に切り換えることができれば、その手段、構造に制限がない。
例えば、ターミナル端子と弾性部材を収容するのに用いた樹脂製のハウジングを利用し、切り換え部材は、前記コネクタのハウジングに設けられた回動自在のレバー部材又は、スライド自在に設けられたスライド部材であり、前記レバー部材又はスライド部材は、前記係止部が開放状態になるように前記弾性部材を押圧するための押圧突部を有するようにしてもよい。
このように切り換え部材として回動自在のレバー部材やスライド自在のスライド部材を採用すると、弾性部材の復元力に対抗して、このレバー部材又はスライド部材に設けた押圧突部が、この弾性部材を押圧する方向に回動又はスライドし、係止部が開放状態に切り換わり、逆に押圧突部を弾性部材から退避する方向に回動又はスライドすることで係止部が芯部の側部を係止する係止状態に切り換わる。
本発明において、弾性部材は前記係止部とその他に、ケーブルの芯線の側部から前記ターミナル端子に向けて押圧するように弾性接続するための弾性接触部を有するようにしてもよい。
このようにすると、弾性部材の係止部と弾性接触部の2ヶ所にてターミナル端子との間に芯線を挟持するように結線されるので、さらに電気接続安定性に優れる。
本発明において、ハウジングは、ケーブルの芯線の係止状態を確認できる確認窓部を有するようにしてもよい。
このようにすると外部から結線確認が容易にできる。
本発明は、ハウジングに収容するターミナル端子の数に制限がない。
さらに、前記ハウジングは複数のハウジング同士を連結可能になっていると、極数に合せてコネクタの調整が可能になり端子台としても使用できる。
本発明は、ターミナル端子と弾性部材との間にケーブルの芯線を挿入接続する際に弾性部材に設けた係止部が係止状態と開放状態とに切り換え可能にしたので結線作業が容易であり、且つ、係止部の付勢力を強く設定することも可能であり、電気接続信頼性が高い。
本発明に係るケーブル接続用のコネクタにケーブルの芯線を結線する手順を示す。(a)、(b)は切り換え部材を引き出し、係止部を開放した状態。(c)、(d)は切り換え部材を押し込み係止部を芯線に係止させた状態を示す。 (a)は本発明に係るコネクタの外観斜視図。(b)は主要部品の構成例を示す。 ターミナル端子、弾性部材及び切り換え部材との相対的な位置関係を示す。(a)は係止部の開放状態、(b)はケーブルの挿入方向を示す。 (a)はケーブルの芯線を係止部とターミナル端子との間に挿入した状態、(b)は結線した状態を示す。 本発明に係るコネクタの背面斜視図を示し、(a)は下方斜めから見た図、(b)は上方斜めから見た図を示す。(c)はハウジングの連結ロック部の拡大図を示し、(d)は切り換え部材の後端部の爪部の拡大図を示す。 本発明に係るコネクタを複数連結する手順を(a)〜(c)に示す。
本発明に係るケーブル接続用のコネクタ100の構造例を以下、図面に基づいて説明するが、本発明はこれに限定されない。
図2にコネクタの外観図、及び主要部品の構成例を示し、図3,4にターミナル端子20、弾性部材30及び切り換え部材40の位置関係を示す。
図1にコネクタのハウジング10の内部と、ケーブル1の結線手順を示す。
樹脂製のハウジング10は側壁内側から水平方向の一対のリブ12a,12bを突設し、それにより形成された溝部12を有する。
この溝部12は、ハウジング10の対向する側壁に一対形成され、溝部12にターミナル端子20の幅方向両側の片部24a〜24cを挿入し、収容されている。
ターミナル端子20は、各種機器側の部品等と接続するためのものであり、形状等に制限はない。
本発明に係るコネクタを、このターミナル端子に電源ケーブル等を接続する例として説明する。
ターミナル端子20は、銅合金等で製作されケーブル1の芯線1aに対して下側から接触する第1接続部21と、この芯線1aの側部から接触する第2接続部22とを形成するように、第1接続部21と第2接続部22とが直角になるように折り曲げ形成した例になっている。
また、第2接続部22の芯線1aと接触しない裏側の面には略コ字形状のリブ23を形成し、その内側に設けた装着部23aに温度フューズ(図示省略)を取り付けることができる例になっている。
弾性部材30はバネ材等で製作され、ターミナル端子20の裏面と密着するように重なり、幅方向両端部がターミナル端子20の片部24a〜24cとともにハウジング10の溝部12に収容される基部31と、この基部31から裏側(下側)に折り返した折り返し部33を基部と一体的に有する。
折り返し部33の先端側はさらにへ字状に下方向に折り曲げて側面視で湾曲した被押圧部33aを形成し、その先端側を上方に折り返すことで芯線1aとの係止部32を形成した例となっている。
本実施例では、係止部32にケーブル1の芯線1aが挿入される開口部32bを形成し、芯線1aの側部上方から係止するための係止片部32aを門構え状に形成した例になっている。
本発明においては、弾性復帰する係止部を有し、この付勢方向に対抗して、付勢力を開放できる切り換え部材を有すればよく、本実施に限定されない。
開口部32bには、ターミナル端子20の端部付近も位置し、ターミナル端子20と係止片部32aで芯線1aを挟持するようになっている。
本実施例では、弾性部材30の幅方向端部から曲面で弾性接触する弾性接触部34を設け、この弾性接触部34とターミナル端子20の第2接続部22との間でも芯線1aを弾性挟持するようになっている。
また、この弾性接触部34はたわみやすいように、図3,4に示すように基部31から支持部35を折り曲げ立設し、この支持部35の側端部から芯線1aの挿入方向に曲げ部35aを形成し、その先に弾性接触部34を形成した例になっている。
本実施例は、切り換え部材40としてスライド型のスライド部材を採用した例であり、ハウジング10はケーブル1の挿入孔15とともに切り換え部材(スライド部材)40をスライド支持するためのスライド溝部13を有する。
切り換え部材40は樹脂製でハウジング10のスライド溝部13に沿って引き出し、又は押し込み操作する操作部42と弾性部材30の被押圧部33aを下側から押し上げるための押圧突部41を有する。
押圧突部41は湾曲状の被押圧部33aが摺接する斜面部41bと、押圧保持するための突起部41aを有する。
切り換え部材40を引き出した状態では切り換え部材40に設けた係止爪43がハウジング10に設けた当接部14aに当接し、引き出し方向が規制され、切り換え部材40を押し込むと、切り換え部材40に設けた段差部44がハウジング10側の当接部14bに当接し、押し込み方向が規制されるとともに図5(d)に示すように切り換え部材40に設けた位置決め爪部45がハウジング10に設けた規制部18に弾性当接し、切り換え部材40が不本意に引き出されないようになっている。
なお、切り換え部材40としては、ハウジング10に回動自在に軸着又は枢着されたレバー型のレバー部材を設けてもよく、その場合にはレバーが回動し弾性部材30の被押圧部を押圧する押圧突部を有することになる。
次に図1に基づいて、ケーブルの結線操作手順を説明する。
(a)に示すように切り換え部材40の操作部42を摘まみ、引き出すと、押圧突部41が斜面部41bに沿って弾性部材30の被押圧部33aを押し上げ、係止部32が上方に移動し、係止片部32aが開放状態になる。
この状態で(b)に示すようにケーブル1を挿入すると、芯線aは係止片部32aに接触しないので、挿入が容易である。
なお、弾性接触部34は接触面が曲面状になっているので、挿入に大きな力はいらない。
次に切り換え部材40を押し込むと、(d)に示すように弾性部材30から押圧突部41が離れ、弾性復帰により係止部32が下降し、係止片部32aが芯線1aの側部に係止する。
ハウジング10には確認窓部11が形成され、芯線1aの結線状態が外部から目視で確認できるようになっている。
本実施例では、図5に示すようにハウジング10の一方の側端部にレール溝部16を形成し、他方の側端部に突条レール17を形成することで、図6に示すように複数のコネクタを連結することができる。
連結状態は、一方の連結爪16aが連結する他方のハウジング10の係合部17aに係合し、ロックされる。
その状態を図5(c)に示す。
1 ケーブル
1a 芯線
10 ハウジング
11 確認窓部
13 スライド溝部
20 ターミナル端子
21 第1接続部
22 第2接続部
30 弾性部材
31 基部
32 係止部
32a 係止片部
33 折り返し部
33a 被押圧部
34 弾性接触部
40 切り換え部材
41 押圧突部
42 操作部
100 ケーブル接続用のコネクタ

Claims (5)

  1. ケーブル接続用のコネクタであって、
    ケーブルの芯線と電気接続するためのターミナル端子と、前記芯線を前記ターミナル端子に向けて付勢するための弾性部材とを有し、
    前記弾性部材は芯線の側部に付勢係止するための係止部を有するとともに、前記係止部を芯線の側部に係止した係止状態と当該係止を開放した開放状態に切り換えるための切り換え部材を有することを特徴とするコネクタ。
  2. 前記切り換え部材は、前記コネクタのハウジングに設けられた回動自在のレバー部材又は、スライド自在に設けられたスライド部材であり、
    前記レバー部材又はスライド部材は、前記係止部が開放状態になるように前記弾性部材を押圧するための押圧突部を有することを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記弾性部材は前記係止部とその他に、ケーブルの芯線の側部から前記ターミナル端子に向けて押圧するように弾性接続するための弾性接触部を有することを特徴とする請求項1又は2記載のコネクタ。
  4. 前記ハウジングは、ケーブルの芯線の係止状態を確認できる確認窓部を有することを特徴とする請求項2又は3記載のコネクタ。
  5. 前記ハウジングは複数のハウジング同士を連結可能になっていることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載のコネクタ。
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