JP2007052985A - コネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】 解除部材を円滑に移動させることができるようにする。
【解決手段】 第1ハウジング10には、待機領域と解除位置との間の移動領域において解除部材26を摺接させつつ貫通させるガイド孔24が設けられ、第1ハウジング10と第2ハウジング40の嵌合過程では、係止片29が第2ハウジング40と非接触の状態で、撓み片18が第2ハウジング40と係合して弾性撓みすることにより、撓み片18と係止片29との係止状態が解除される。第1ハウジング10には解除部材26を摺接させつつ貫通させるガイド孔24を設けたので、解除部材26は、位置ずれやコジリを生じることなく円滑に移動する。
【選択図】 図8
Description
尚、短絡解除機能と嵌合検知機能を備えたコネクタとしては、特許文献1に記載されているもの等がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、解除部材を円滑に移動させることができるようにすることを目的とする。
第1ハウジングには解除部材を摺接させつつ貫通させるガイド孔を設けたので、解除部材は、位置ずれやコジリを生じることなく円滑に移動する。
撓み片と係止片が、撓み片と係止片の係止方向と略直角な方向への撓みを可能とされ、撓み片と係止片うちの少なくとも一方が撓むことで、撓み片と係止片の係止状態が解除されるようになっているものでは、撓み片と係止片が係止を解除しようとする際に、両片の係止部分における摩擦抵抗のために、撓み片と係止片が一緒に撓んでしまい、その結果、係止状態が解除されなくなることが懸念される。
その点、本発明では、撓み片と係止片が係止解除される際には、撓み片と係止片がその撓み方向と略直角な方向へ離間するようになっているので、撓み片と係止片が一緒に撓んでしまう虞はない。
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図13を参照して説明する。本実施形態のコネクタは、第1ハウジング10と第2ハウジング40とから構成される。
第1ハウジング10は、合成樹脂製の本体11と、本体11に組み付けられるカバー12とからなる。本体11の上端部には前方へ突出する嵌合突部13が形成され、嵌合突部13内には、後方(背面側)から左右一対の雌端子金具14が収容されている。雌端子金具14の後端部から下方へ延出する電線接続部15には、電線16が圧着により接続されている。雌端子金具14は、本体11の背面に組み付けた上下一対のカバー12A,12Bにより覆い隠されている。上側のカバー12Aには、その背面を浅く凹ませた形態の収容凹部17が形成されている。
まず、解除部材26は、第1ハウジング10に対して図1に示す待機位置に組み付けておく。この状態では、図2に示すように、一対の解除片28がガイド孔24内に貫通されることで、解除部材26が、第1ハウジング10に対して上下左右方向(第1ハウジング10に対する解除部材26の移動方向と直角な方向)への相対変位及び傾きを規制された状態に保持される。また、第1係止部31と第2係止部32が規制部22に対して前後両側から挟むように係止することにより、解除部材26は、第1ハウジング10に対して前後方向(ガイド孔24による解除部材26の移動方向と平行な方向)への移動を規制された状態に保持される。このとき、第1係止部31は窓孔20内に進入している。さらに、押圧部27は、収容凹部17の外部、つまりカバー12の後方に位置する。このとき、解除部材26(押圧部27)の背面から第1ハウジング10(カバー12)の背面までの距離は、3.0mmである。
そして、両ハウジング10,40が正規嵌合状態に至ると、図6に示すように、解除部23が係止凹部44に嵌合しつつ撓み片18が外側へ弾性復帰し、撓み片18の前端が嵌合凹部41の奥端面に突き当たって前止まりされることにより、第1ハウジング10と第2ハウジング40の接近が規制される。このとき、第1ハウジング10の背面から第2ハウジング40の正面までの距離は5.50mmであり、解除部材26の背面から第1ハウジング10の背面までの距離は1.50mmである。
しかし、本実施形態では、撓み片18と係止片29が係止解除される際には、撓み片18と係止片29がその撓み方向と略直角な方向へ離間するようになっているので、撓み片18と係止片29が一緒に撓んでしまう虞はない。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では撓み片と係止片の係止状態が解除されるときに撓み片と係止片の双方が撓むようにしたが、本発明によれば、撓み片と係止片の係止状態が解除されるときには、撓み片と係止片のうちいずれか一方だけが撓むようにしてもよい。
(2)上記実施形態では撓み片と係止片の係止状態が解除されるときに撓み片と係止片が、撓み片と係止片の撓み方向と略直角な方向へ離間するようにしたが、本発明によれば、撓み片と係止片の係止状態が解除されるときに、撓み片と係止片が、撓み片と係止片の撓み方向と略直角な方向へ離間しないようにしてもよい。
18…撓み片
24…ガイド孔
26…解除部材
29…係止片
40…第2ハウジング
42…雄端子金具(端子金具)
43…短絡端子
Claims (2)
- 第1ハウジングには、解除位置と解除位置よりも手前の待機領域との間で移動し得るように解除部材が設けられ、
第2ハウジングには、端子金具を短絡させる短絡端子が設けられ、
前記第1ハウジングと前記第2ハウジングが未嵌合の状態では、前記第1ハウジングに設けた撓み片と前記解除部材に設けた係止片との係止により、前記解除部材が待機領域に保持され、
前記第1ハウジングと前記第2ハウジングが半嵌合の状態では、前記解除部材が待機領域に位置し、
前記第1ハウジングと前記第2ハウジングが正規嵌合した状態では、前記解除部材が、解除位置に移動して、前記短絡端子を撓ませることで前記端子金具の短絡状態を解除するようになっているコネクタであって、
前記第1ハウジングには、待機領域と解除位置との間の移動領域において前記解除部材を摺接させつつ貫通させるガイド孔が設けられ、
前記第1ハウジングと前記第2ハウジングの嵌合過程では、前記係止片が前記第2ハウジングと非接触の状態で、前記撓み片が前記第2ハウジングと係合して弾性撓みすることにより、前記撓み片と前記係止片との係止状態が解除される構成としたことを特徴とするコネクタ。 - 前記撓み片と前記係止片が、前記撓み片と前記係止片の係止方向と略直角な方向への撓みを可能とされ、
前記撓み片と前記係止片うちの少なくとも一方が撓むことで、前記撓み片と前記係止片の係止状態が解除されるようになっているものであって、
前記撓み片と前記係止片が、前記撓み片と前記係止片の撓み方向と略直角な方向へ離間しつつ係止状態を解除する構成とされていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
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