JP2015043895A - 吸収性物品,トップシート,及びトップシートの製造方法 - Google Patents

吸収性物品,トップシート,及びトップシートの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】液体が端部にまで達することを防止して液体の漏出を防ぐことのできるトップシートを提供する。【解決手段】積層された複数のシート部材をエンボス加工によって部分的に融着することにより、複数の凹状の接合点40が形成された、吸収性物品用のトップシート等に関する。トップシートは,一定方向の少なくとも一部に接合点40が形成されている融着領域41と,融着領域41の間において一定方向に亘って接合点40が形成されていない非融着領域42と,を有する。そして,非融着領域42の少なくとも一部は,融着領域41における非融着部分と同等以上に凸状に隆起している。【選択図】図1

Description

本発明は,使い捨ておむつなどの吸収性物品,その吸収性物品の着用者の肌に直接触れる面に設けられるトップシート,及びトップシートの製造方法に関する。具体的に説明すると,本発明は,積層された複数のシート部材をエンボス加工によって厚み方向に接合することにより得られるトップシートや,トップシートを備えた吸収性物品等に関するものである。
従来から,着用者の股下に装着される吸収性物品として,テープ型の使い捨ておむつや,パンツ型の使い捨ておむつ,尿パッド,パンティーライナー,軽失禁パッド,生理用ナプキン等が知られている。このような吸収性物品は,着用者の肌と対向する面(肌対向面)は,トップシートを備えている。トップシートは,着用者の肌に当接し続けるシート部材であるため,一般的に,皮膚刺激性の低い素材が用いられる。例えば,トップシートには,皮膚との接触や摩擦によって発生する機械的刺激や,吸収性物品着用箇所のむれなどの環境悪化による刺激,トップシートに用いられる親水化剤や排泄物が皮膚に触れることによる化学的刺激等が低いものが好ましいとされている。
また,従来から,吸収性物品用のトップシートに,エンボス加工を施して凹凸のエンボスパターンを形成し,皮膚との接触面積を減らすことにより,摩擦による機械的刺激等を軽減させることができると知られている。また,トップシートにエンボス加工を施すことで,皮膚とトップシートの間に隙間ができるため,部分的なむれを解消する効果も期待できる。さらに,トップシートにエンボス加工を施すことで,尿などの排泄物が凹凸に沿って流れて拡散しやすくなり,その拡散効果によってトップシートの吸収性が向上するとされている。このように,トップシートの低刺激性,むれ解消効果,及び液体拡散効果をさらに向上させるために,トップシートに形成するエンボスのパターンについては,従来から種々の考案がされている。
例えば,特許文献1には,波状又はジグザグ形状に蛇行しながら一方向に延びる線状のエンボスパターンが開示されている。また,特許文献2には,3つ以上のエンボス部によって囲まれた領域を凸部とするエンボスパターンが開示されている。また,特許文献3には,エンボス加工が施された凹凸領域の間に,エンボス加工が施されていない非凹凸領域を設けたエンボスパターンが開示されている。
特開2010−158488号公報 特開2009−000512号公報 特開2004−000466号公報
上記特許文献に開示されたトップシートのエンボスパターンは,基本的に,尿などの排泄物の拡散効果を高めて,トップシートの下層に位置する吸収体へと液体を素早く移行させることを目的としている。しかしながら,トップシートに凹凸のエンボスを設けることで,液体の拡散効果を高めることができるというメリットがあるものの,液体の拡散効率が高すぎると,排泄物がトップシートの表面上を流れて,トップシートの幅方向又は長手方向の端部から漏れ出す恐れがあるというデメリットが存在していた。例えば,着用者によって排泄された尿などの液体が,トップシートの幅方向端部にまで達すると,吸収体へと移行されずに着用者の肌との隙間から漏出したり,肌との隙間に溜まってむれが生じたりするという問題があった。
このため,現在では,トップシートに所望のエンボスパターンを形成して液拡散効果を高めつつも,液体がトップシートの端部にまで達することを防止し,液体の漏出を防ぐことのできる技術が求められている。
そこで,本発明の発明者は,上記の従来発明の問題点を解決する手段について鋭意検討した結果,吸収性物品用のトップシートに,複数のシート部材をエンボス加工によって部分的に融着した融着領域と,複数のシート部材を融着しない帯状の非融着領域とを設け,さらに,この非融着領域においてはトップシートを肌対向面側に向かって凸状に隆起させることとした。これにより,融着領域においては液拡散効果を高めつつも,非融着領域に形成された隆起部分によって液体を塞き止めるようにすることで,液体がトップシートの端部から漏れ出すことを防止できるという知見を得た。そして,本発明者は,上記知見に基づけば,従来技術の課題を解決できることに想到し,本発明を完成させた。
具体的に説明すると,本発明は以下の構成を有する。
本発明の第1の側面は,使い捨ておむつなどの吸収性物品に関する。
本発明の吸収性物品は,液透過性のトップシート10と,液不透過性のバックシート20と,トップシート10とバックシート20の間に配置された吸収体30と,を備える。
トップシート10は,積層された複数のシート部材をエンボス加工によって部分的に融着することにより,非接合部分と比較して凹状に窪んだ接合点40が複数形成されたものである。
また,トップシート10は,融着領域41と非融着領域42を有する。
融着領域41は,吸収性物品の一定方向の少なくとも一部に接合点40が形成されている領域である。ここにいう,一定方向とは,吸収性物品の幅方向であってもよいし,長手方向であってもよいし,その他の斜め方向であってもよい。
非融着領域42は,融着領域41の間に形成されるものであり,前記一定方向に亘って接合点40が形成されていない領域である。
さらに,本発明において,非融着領域42の少なくとも一部は,融着領域41における非接合部分と同等以上に凸状に隆起している。
上記構成のように,本発明に係る吸収性物品のトップシート10は,融着領域41において,複数の接合点40が例えば規則的なパターンで形成されている。これにより,トップシート10の融着領域41は,サラサラとした感触となり手触りが良く,また尿などの排泄液を拡散する効果が高くなっている。他方,トップシート10には,融着領域41の間に帯状の非融着領域42が形成されており,この非融着領域42は,他の部分と同等以上に凸状に隆起している。これにより,この非融着領域42における隆起部分によって,トップシート10の表面上を流れる排泄液の拡散を抑制し,排泄液がトップシート10の端部から漏れ出すことを防止することができる。
本発明の吸収性物品において,非融着領域42の幅は,前記一定方向と直交する直交方向における接合点40同士の間隔のうち,最も短い間隔以上の値であることが好ましい。
上記構成のように,非融着領域42の幅(直交方向における長さ)を,融着領域41に形成された接合点40同士の間隔を考慮して決定することで,非融着領域42による漏れ防止効果が実効的なものとなる。
本発明の吸収性物品において,非融着領域42の幅は,前記直交方向における接合点40同士の間隔のうちの最も短い間隔の2倍以上であることが好ましい。
上記構成のように,非融着領域42の幅を比較的広く確保することにより,非融着領域42による漏れ防止効果がさらに高まる。
本発明の吸収性物品において,融着領域41は,多角形の格子を想定したときに,各格子辺上に,細長の接合点40が形成された規則的な接合パターンを含むことが好ましい。多角形の格子とは,例えば三角形や,四角形,五角形,六角形,八角形,十角形の格子とすることができる。また,各格子の中央の非接合部分は,凸状に盛り上がっていてもよい。
上記構成のように,融着領域41の接合パターンを,多角形の格子に基づいて設定された規則的なものとすることで,好適な液拡散効果を得ることができる。
本発明の第2の側面は,吸収性物品用のトップシートに関する。
本発明のトップシートは,積層された複数のシート部材をエンボス加工によって部分的に融着することにより,非接合部分と比較して凹状に窪んだ接合点40が複数形成されている。
また,本発明のトップシートは,一定方向の少なくとも一部に接合点40が形成されている融着領域41と,融着領域41の間において前記一定方向に亘って接合点40が形成されていない非融着領域42と,を有している。
さらに,非融着領域42の少なくとも一部は,融着領域41における非接合部分と同等以上に凸状に隆起している。
本発明の第3の側面は,トップシートの製造方法に関する。
本発明に係るトップシートの製造方法では,肌対向面側に位置する上層シート11と肌非対向面側に位置する下層シート12が部分的に融着された吸収性物品用トップシート10を製造する。
本発明に係る製造方法は,隆起工程と,融着工程を含む。
隆起工程では,周面に複数の突起部が設けられたピンロール110と他のロールとの間に少なくとも上層シート11を導入して,突起部によって上層シート11を押圧することより,上層シート11の少なくとも一部を肌対向面側に向かって凸状に隆起させる。なお,この隆起工程においては,ピンロール110と他のロールとの間に上層シート11のみを導入することとしてもよいし,上層シート11と下層シート12を重ね合わせた積層シートを導入することとしてもよい。
融着工程は,この隆起工程の後に行われる。
融着工程では,周面に複数の凸状のエンボス部が形成されたエンボスロール120と周面が平滑に形成されたプレーンロール130との間に,上層シート11と下層シート12を導入し,上層シート11が隆起した領域以外の領域において,前記上層シート11と下層シート12を部分的に融着する。
上記の工程に従ってトップシートを製造することにより,例えば,第1の側面に係る吸収性物品に用いられているトップシートや,第2の側面に係るトップシートを製造することが可能となる。上記の製造方法では,トップシート10を構成する上層シート11と下層シート12を貼り合わせる前に,少なくとも上層シート11に対して凸状の隆起部分を形成するため,効率的にトップシート10の非融着領域を隆起させることができる。また,例えば上層シート11のみを隆起させる実施形態では,非融着領域において,上層シート11と下層シート12の間に空間が生じることとなるため,結果としてトップシート10の手触りが良好となる。さらに,本発明では,トップシート10にエンボス加工を施した後に隆起させるのではなく,少なくともトップシート10を隆起させた後にエンボス加工を施すこととしている。このように,トップシート10を隆起させた後に,この隆起部分の周辺にエンボス加工を施すことで,そのエンボス加工の際に隆起部分がさらに盛り上がることとなる。これにより,少なくともトップシート10の隆起部分をさらに効果的に隆起させることができる。
本発明の製造方法において,前記他のロールは,前記エンボスロール120であることが好ましい。すなわち,隆起工程においては,ピンロール110とエンボスロール120の間に少なくとも上層シート11を導入して,上層シート11の一部を凸状に隆起させる。その後,同じエンボスロール120とプレーンロール130の間に,上層シート11と下層シート12を導入して,上層シート11が隆起した領域以外の領域にエンボス加工を施す。
上記のように,エンボスロール120を,プレーンロール130との対向ロールとして用いるだけでなく,ピンロール110の対向ロールとしても用いることが好ましい。すなわち,本発明では,トップシート10の一部を凸状に隆起させつつ,その隆起部分以外の領域で,少なくともトップシート10にエンボス加工を施すこととしている。しかし,ピンロール110と他のロールとの間で上層シート11に隆起部分を形成した後,別のエンボスロール120とプレーンロール130の間に上層シート11を導入してエンボス加工を施すと,上層シート11の隆起部分にもエンボス加工を施してしまうというエラーが発生する恐れがある。この点,ピンロール110の対向ロール,及びプレーンロール130との対向ロールとして,同じエンボスロール120を用いることで,上記したエラーの発生を確実に回避することができる。
本発明によれば,トップシートに所望のエンボスパターンを形成して液拡散効果を高めつつも,液体がトップシートの端部にまで達することを防止し,液体の漏出を防ぐことのできる技術を提供することができる。
図1は,第1の実施形態に係る吸収性物品を示した平面図である。 図2(a)は,図1におけるCU1の矩形領域内を拡大して示した拡大図である。図2(b)は,図1におけるCU2の矩形領域内を拡大して示した拡大図である。 図3は,図2(a)におけるA1−A1線の断面図である。図2(a)は,一実施形態に係る吸収性物品の断面構造を示している。図2(b)は,他の実施形態に係る吸収性物品の吸収性物品の断面構造を示している。 図4は,図2(a)におけるA1−A1線の断面図である。図4(a)は,別の実施形態に係る吸収性物品の断面構造を示している。図4(b)は,さらに別の実施形態に係る吸収性物品の断面構造を示している。 図5は,図1におけるCU3の矩形領域内を拡大して示した拡大図である。 図6は,第2の実施形態に係る吸収性物品を示した平面図である。 図7は,第3の実施形態に係る吸収性物品を示した平面図である。 図8は,図7におけるCU4の矩形領域内を拡大して示した拡大図である。 図9は,第4の実施形態に係る吸収性物品を示した平面図である。 図10は,一実施形態に係るトップシートの製造方法を示している。 図11は,他の実施形態に係るトップシートの製造方法を示している。
以下,図面を用いて本発明を実施するための形態について説明する。本発明は,以下に説明する形態に限定されるものではなく,以下の形態から当業者が自明な範囲で適宜修正したものも含む。
なお,本願明細書において,吸収性物品の「長手方向」とは,基本的に,前身頃と後身頃を結ぶ方向であり,「幅方向」とは,この長手方向に平面的に直交する方向である。また,単に「長手方向」「幅方向」というときは,基本的に,吸収性物品の「長手方向」「幅方向」を意味している。
また,本願明細書において,「A〜B」とは,特に断りのない限り,「A以上B以下」であることを意味する。
図1は,本発明の一実施形態に係る吸収性物品100を,肌対向面側からみた平面図である。本発明に係る吸収性物品100は,例えば,使い捨ておむつや,尿パッド,パンティーライナー,軽失禁パッド,生理用ナプキンに用いることができる。図1では,吸収性物品100の内部構造を模式的に示している。図1に示されるように,吸収性物品100は,トップシート10と,バックシート20と,吸収体30を含む。トップシート10は,吸収体30の肌対向面側に配置され,着用者の肌に直接接するシートである。また,バックシート20は,吸収体30の肌非対向面側に配置される。図1に示されるように,トップシート10とバックシート20は,吸収体30の周囲において,互いに接合されていることとしてもよい。このようにして,トップシート10とバックシート20の間には,吸収体30が封入される。
トップシート10は,着用者の股下部の肌に直接接し,尿などの液体を吸収体30に透過させるための部材である。このため,トップシート10は,柔軟性が高い液透過性材料で構成される。液透過性材料とは,例えば,標準の大気圧下において,常温の水を5mlその上に載せた場合に,1分未満の時間で水を透過する材料を意味する。トップシート10を構成する液透過性材料の例は,織布,不織布,又は多孔性フィルムである。また,例えばポリプロピレンやポリエチレン,ポリエステル,ナイロンのような熱可塑性樹脂の繊維を親水化処理してさらに不織布にしたものを用いることとしてもよい。
バックシート20は,トップシート10を透過し吸収体30に吸収された液体が,外部に漏出することを防止するための部材である。このため,バックシート20は,液不透過性材料によって構成される。液不透過性材料とは,例えば,標準の大気圧下において,常温の水を5mlその上に載せた場合に,1分以上経過してもその水を透過しない材料を意味する。バックシート20を構成する液不透過材料の例は,ポリエチレン樹脂からなる液不透過性のフィルムである。特に,0.1〜4μmの微細な孔が複数形成された微多孔性ポリエチレンフィルムを用いることが好ましい。
吸収体30は,尿などの液体を吸収し,吸収した液体を保持するための部材である。吸収体30は,液透過性のトップシート10と,液不透過性のバックシート20の間に配置される。吸収体30は,尿などの液体を吸収する機能を有する吸収性材料により構成される。吸収体30を構成する吸収性材料には,公知の材料を採用できる。吸収性材料としては,例えば,粉砕パルプ(フラッフパルプ),高吸収性ポリマー,又は親水性シートのうち1種類を単独で用いてもよいし,2種類以上を併用することとしてもよい。吸収性材料は,通常,単層又は複数層のマット状に形成されて用いられる。
上記構成を持つ吸収性物品100は,長手方向と幅方向を持つ。本願の図において,吸収性物品100の長手方向はY軸方向で示され,吸収性物品100の幅方向はX軸方向で示されている。
さらに,図1に示されるように,吸収性物品100に含まれるトップシート10は,複数枚のシート部材を積層して貼り合わせることで形成されている。トップシート10を構成するシート部材の枚数は,2枚以上であればよく,例えば2〜5枚とすることができる。図1に示された実施形態において,トップシート10は,上層シート11と下層シート12の2枚のシート部材を貼り合わせることで構成されている。上層シート11は,肌対向面側に位置しており,下層シート12は,肌非対向面側に位置している。このため,着用者の肌に直接接するシート部材は,上層シート11となる。上層シート11と下層シート12は,それぞれ,織布,不織布,又は多孔性フィルムなどの液透過性材料で形成することができる。
図1に示されるように,上層シート11と下層シート12は,エンボス加工によって互いに接合されている。エンボス加工とは,基本的に,外周面に所定パターンの凸状のエンボス部が設けられたエンボスロールと,平滑面を有するプレーンロールとの間で,2枚の熱可塑性のシート部材を加熱しながら挟み込むことにより接合させる加工方法である。エンボス加工を施すことにより,エンボスロールのエンボス部が接触した位置において,トップシート10に,凹状の接合点40が形成され,この接合点40において,上層シート11と下層シート12が融着する。また,一般的に,上層シート11と下層シート12がエンボス加工によって接合されることで,接合点40おいては,上層シート11厚さが薄くなる。このため,接合点40が形成されていない非接合部分では,相対的に上層シート11が相対的に盛り上がった状態となる。このように,トップシート10は,複数のシート部材をエンボス加工によって熱融着することにより形成されるものである。
また,図1に示されるように,トップシート10は,エンボス加工によって付与された複数の接合点40によって上層シート11と下層シート12が融着されている融着領域41と,エンボス加工による接合点40が形成されておらず上層シート11と下層シート12が融着されていない非融着領域42と,に分かれている。すなわち,融着領域41とは,吸収性物品の一定方向にみたときに,少なくとも一部分に接合点40が形成されている領域である。また,非融着領域42は,融着領域41の間に形成される領域である。この非融着領域42は,吸収性物品100の一定方向にみたときに,その一定方向に全体に亘って接合点40が形成されていない領域である。このため,図1に示されるように,トップシート10に形成されたエンボスパターンでは,非融着領域42が帯状に形成されているようにみえる。
ここで,上記した吸収性物品100の「一定方向」とは,例えば,吸収性物品100の幅方向(X方向)又は長手方向(Y方向)とすることが好ましい。すなわち,非融着領域42とは,吸収性物品100の幅方向全体に亘って接合点40が形成されていない領域であるか,吸収性物品100の長手方向全体に亘って接合点が形成されていない領域であることが好ましい。図1に示された実施形態では,非融着領域42は,吸収性物品100の幅方向全体に亘って接合点40が形成されていない領域となっている。ただし,図示は省略するが,非融着領域42は,吸収性物品100の長手方向全体に亘って接合点40が形成されていない領域とすることも可能である。また,非融着領域42は,吸収性物品100の幅方向及び長手方向とは異なる所定の斜め方向全体に亘って直線的に接合点40が形成されていない領域とすることも可能である。
本願明細書では,基本的に,吸収性物品100の「一定方向」とは,吸収性物品100の幅方向であることを前提として,本発明の内容を説明している。
また,非融着領域42は,トップシート10の一箇所又は二箇所以上に形成することができる。図1に示された実施形態では,非融着領域42は,三箇所に形成されている。また,非融着領域42を複数箇所に形成する場合,各非融着領域42の幅は,それぞれ異ならせることとしてもよいし,同じ幅とすることとしてもよい。
続いて,融着領域41と非融着領域42について,さらに具体的に説明する。
図2(a)は,図1において符号CU1が付された矩形領域内を拡大して示した拡大図である。図2(a)では,特に,融着領域41と非融着領域42の境界部分を拡大して示している。
図2(a)に示されるように,まず,融着領域41においては,複数の接合点40が規則的なパターンで配置されている。図2(a)に示された実施形態において,接合点40のパターンは,八角形の格子を基本としている。そして,図2(a)の接合パターンは,八角形の格子を想定したときに,各格子辺上に,細長の接合点40が形成された規則的なパターンを含む。図2(a)では,八角形の「格子」に含まれる格子単位(G)を,抽出して描画している。ここにいう「格子」とは,多角形(例:八角形)の頂点に位置する格子点(G1)を格子辺(G2)で繋ぐことによって形成された格子単位(G)が,規則的に複数連なってできた網目状の形状を意味する。このため,「格子」では,各格子単位(G)ごとに,格子点(G1)と格子辺(G2)で囲われた多角形状の目(G3)が存在する。なお,格子は実在するものではなく,接合点40の形状や配置位置を特定するための補助線として利用される仮想的な概念である。図2(a)において抽出して示された格子単位(G)では,格子辺(G2)を破線で示している。なお,図2(a)に示された八角形の格子単位を基本とした接合パターンでは,4つの八角形の格子単位に四方を囲われるようにして,一つの四角形の格子単位が設けられているということもできる。
また,図2(a)に示された実施形態において,一つ一つの接合点40は,格子辺(G2)に沿って延びる細長の六角形で形成されている。なお,接合点40の形状は,その他矩形や,楕円形等とすることもできる。また,複数の接合点40の形状は,すべて同じである必要はなく,複数の接合点40のそれぞれについて適宜異なる形状とすることもできる。なお,細長の接合点40は,少なくとも格子辺(G2)の1/4以上,1/3以上,又は1/2以上の長さを有していることが好ましい。
また,図2(a)において,符号Lは,一つの格子単位(G)内に含まれる接合点40同士の長手方向における間隔のうち,最も長い間隔を示している。また,符号Lは,長手方向に隣り合う2つの格子単位(G)に含まれる接合点40同士の長手方向の間隔のうち,最も短い間隔を示している。なお,間隔L及び間隔Lは共に,長手方向に隣接する接合点40の縁から縁までの間隔を意味する。図2(a)に示された八角形の格子に基づく接合パターンでは,基本的に,吸収性物品の長手方向における接合点40同士の間隔は,上記間隔Lと間隔Lの二通り存在している。本実施形態では,間隔Lよりも間隔L2の方が短くなっている。
また,図2(a)において,符号Pは,接合点40の幅(吸収性物品の長手方向の長さ)のうち,吸収性物品の幅方向に沿った格子辺(G2)上に形成された接合点40の幅を示している。
ここで,図2(a)に示されるように,吸収性物品100の長手方向に見たときに,トップシート10には,融着領域41の間に,幅方向に延びる帯状の非融着領域42が形成されている。非融着領域42は,吸収性物品100の幅方向に亘って接合点40が存在しない領域である。すなわち,図2(a)に示されるように,非融着領域42は,吸収性物品100の幅方向に亘って,融着領域41から続く格子のパターンの格子辺上に接合点40を配置しないことによって形成されたものである。
図2(a)において,非融着領域42の幅(吸収性物品の長手方向の長さ)は,符号Wで示されている。非融着領域42の幅Wは,融着領域41に含まれる接合点40同士の長手方向の間隔のうち,最も短い間隔L以上の値であることが好ましい(W≧L)。また,非融着領域42は,その幅Wが,上記間隔L以上であることを,非融着領域42であるための条件とすることもできる。例えば,融着領域41の間に,幅方向に亘って接合点40が形成されていない領域が存在していたとしても,その領域の幅が,上記間隔L以上ではない場合,その領域は,非融着領域42ではなく,融着領域41の一部であるとみなして考えることも可能である。
また,非融着領域42の幅Wは,融着領域41に含まれる接合点40同士の長手方向の間隔のうち,最も短い間隔L以下であることとしてもよい(W≦L)。図2(a)に示された実施形態において,非融着領域42の幅Wは,上記間隔L以上の値であり,且つ上記間隔L以下の値とされている(L≦W≦L)。より具体的に説明すると,図2(a)に示された実施形態において,非融着領域42の幅Wは,上記間隔Lの値に,接合点40の幅Pの値を2つ分加算した値とほぼ等しくなっている(W=L+2P)。ただし,非融着領域42の幅Wは,上記の実施形態に限定されない。また,例えば,非融着領域42は,その幅Wが,上記間隔Lに接合点40の幅Pを加えた値以上であることを,非融着領域42であるための条件とすることもできる(W≧L+P)
また,非融着領域42の幅Wは,具体的な数値を挙げて説明すると,例えば,2mm以上8mm以下であることが好ましい。後述する通り,非融着領域42において,トップシート10は凸状に隆起している。このとき,非融着領域42の幅Wが2mm未満であるとトップシート10を十分に隆起させることが難しくなる。また,非融着領域42の幅Wが8mmを超えると,トップシート10を隆起させても潰れやすくなる。このため,非融着領域42の幅Wは,2mm以上8mm以下であることが好ましい。例えば,非融着領域42の幅Wは,3mm〜7mm又は4mm〜6mmであってもよい。また,非融着領域42は,その幅Wが,2mm以上,3mm以上,又は4mm以上であることを,非融着領域42であるための条件とすることもできる。
他方,図2(b)は,図1において符号CU2が付された矩形領域内を拡大して示した拡大図である。図2(b)に示されるように,トップシート10に2箇所以上の非融着領域42が形成されている場合において,各非融着領域42の幅Wは異なっていてもよい。図2(b)に示された実施形態において,非融着領域42の幅Wは,融着領域41に含まれる接合点40同士の長手方向の間隔のうち,最も短い間隔Lの値とほぼ等しくなっている(W=L)。このように,非融着領域42の幅Wは,2種類以上とすることもできる。
さらに,図3及び図4は,図2(a)においてA−Aで示した部分の断面図を示している。つまり,図3及び図4は,トップシート10の融着領域41及び非融着領域42における断面構造を示している。また,図3(a),図3(b),図4(a),及び図4(b)は,それぞれ,吸収性物品100の断面構造の異なる実施形態を示している。
まず,図3(a)に示されるように,吸収性物品100は,トップシート10とバックシート20の間に吸収体30が配置された構造となっている。また,本実施形態において,トップシート10は,上層シート11と下層シート12の2枚のシート部材を貼り合わせて構成されている。トップシート10は,上述した融着領域41においてエンボス加工が施され,複数の接合点40において,上層シート11と下層シート12が融着している。ここで,図3(a)に示されるように,トップシート10は,接合点40において,凹状に窪んでいる。ここにいう「凹状」とは,吸収性物品100の厚み方向において,肌非当接面側に向かって窪んだ形状を意味する。より具体的に説明すると,融着領域41には,上層シート11と下層シート12がエンボス加工により融着された接合点40と,接合点40以外の部分である非接合部分43が存在している。そして,この接合点40は,融着領域41における非接合部分43と比較して,凹状に窪んだ形状となっている。凹状に窪む接合点40の深さの平均値は,例えば,0.5mm〜5mm,又は1mm〜3mmとすればよい。
他方,図3(a)に示された実施形態において,トップシート10は,融着領域41の間に位置する非融着領域42において,凸状に隆起している。ここにいう「凸状」とは,吸収性物品100の厚み方向において,肌当接面側に向かって隆起した形状を意味する。すなわち,トップシート10の非融着領域42には,隆起部分44が存在する。より具体的に説明すると,非融着領域42は,融着領域41における非接合部分43と同等以上に凸状に隆起した形状となっている。すなわち,隆起部分44は,非接合部分43と高さが同じであるか,非接合部分43と比較してより高く隆起している。特に,隆起部部分44は,非接合部分43よりも高く隆起した形状となっていることが好ましい。例えば,非融着領域42が,融着領域41における非接合部分43の表面に対して隆起した高さHは,0mm〜10mmとすればよい。特に,非融着領域42が,融着領域41における非接合部分43の表面に対して隆起した高さHは,0.5mm〜10mm,1mm〜8mm,又は2mm〜5mmであることが好ましい。すなわち,隆起した高さとは,融着領域41における非接合部分43の表面から,非融着領域42における隆起部分44の頂点までの高さを意味する。このように,非融着領域42を隆起させることで,トップシート10の表面上を流れる排泄液の拡散を抑制し,トップシート10の端部から漏れ出すことを防止することができる。
また,図3(a)に示された実施形態では,トップシート10を構成する上層シート11と下層シート12の両方が,凸状に隆起した形状となっている。このように,上層シート11と下層シート12の両方を隆起させることで,隆起した状態を維持する強度が強くなり,例えば隆起部分44に着用者の肌が触れても潰れにくくなる。
また,隆起部分44は,吸収性物品100の幅方向に延びる非融着領域42のうち,少なくとも一部分に形成されていればよい。ただし,隆起部分44は,非融着領域42の幅方向全体に亘って形成されたものであることが好ましい。例えば,非融着領域42の幅方向の長さに対して,隆起部分44の幅方向の長さが占める割合は,70%〜100%,80%〜100%,又は90%〜100%であることが好ましい。また,隆起部分44は,非融着領域42において,間欠的に形成されていてもよい。ただし,隆起部分44は,非融着領域42の幅方向全体に亘って,連続的に形成されたものであることが好ましい。
図3(b)には,図3(a)に示した実施形態とはことなる実施形態が示されている。
図3(b)に示された実施形態において,トップシート10を構成する上層シート11のみが,凸状に隆起した形状となっている。このため,上層シート11と下層シート12の間には,空間が生じている。このように,非融着領域42において,上層シート11のみを隆起させて,上層シート11と下層シート12の間に空間を形成することにより,結果としてトップシート10の手触りが良好となる。つまり,本発明では,トップシート10の一部が隆起しているため,この隆起部分が着用者の肌に触れることとなるが,トップシート10の上層シート11のみを隆起させることで,隆起部分の触感が柔らかくなり,着用者に対し不快感を与えることを防止できる。
図4(a)及び図4(b)には,上記した実施形態とは異なるトップシート10が示されている。
図4(a)に示された実施形態では,トップシート10を構成する上層シート11として,嵩高の不織布を採用することしている。これにより,非融着領域42の隆起部分44において,上層シート11と下層シート12の間に生じる空間を,上層シート11を構成する不織布の繊維によって埋めることとしている。例えば,非融着領域42の隆起部分44において,上層シート11を構成する不織布の繊維が,下層シート12に到達していることが好ましい。
他方,図4(b)に示された実施形態では,トップシート10を構成する下層シート12として,嵩高の不織布を採用することとしている。これにより,非融着領域42の隆起部分44において,上層シート11と下層シート12の間に生じる空間を,下層シート12を構成する不織布の繊維によって埋めることとしている。例えば,非融着領域42の隆起部分44において,下層シート12を構成する不織布の繊維が,上層シート11に到達していることが好ましい。
上記図4(a)及び図4(b)に示した実施形態では,上層シート11又は下層シート12に嵩高の不織布が用いられる。嵩高の不織布とは,圧縮回復率の高い不織布を意味する。例えば,嵩高の不織布としては,圧縮回復率が10%以上,又は30%以上のものを用いることが好ましく,特に圧縮回復率が50%以上のものを用いることが好ましい。例えば,不織布の圧縮回復率は,以下の手順で測定することができる。
<圧縮回復率の測定>
ストロークスピードを50回/分として,シートに50gf/cm2の荷重をかけて圧縮したときの圧縮仕事量Wc(gf・cm/cm2)及び圧縮回復仕事量Wc’をもとに,下記式から算出する。例えばカートテック(株)製のKES−TB3(商品名)を用いて測定することができる。
圧縮回復率(%)=(Wc’/Wc)×100・・・式
図4(a)及び図4(b)に示された実施形態のように,非融着領域42の隆起部分44に生じる上層シート11と下層シート12の空間を,不織布の構成繊維によって埋めることで,このトップシート10の隆起部分44の強度が強くなり,例えば隆起部分44に着用者の肌が触れても潰れにくくなる。
図5は,図1において符号CU3が付された矩形領域内を拡大して示した拡大図である。特に,図5では,トップシート10の幅方向における端縁近傍の領域を抽出して示している。
図5に示されるように,トップシート10の幅方向の両端縁近傍の領域では,複数の接合点40によって形成された接合パターンが,トップシート10の幅方向中央の領域における接合パターンと,少し異なっている。具体的に説明すると,トップシート10の幅方向両端領域では,多角形(八角形)の目(G3)の中に中央接合点40aが形成されている格子単位(G)が存在する。特に,中央接合点40aは,トップシート10の幅方向端縁側から幅方向中央側へと向かって,斜め方向に隣接する複数の格子単位(G)の中に形成されている。例えば,トップシート10の幅方向端縁に最も近い格子単位(G)から始まり,この格子単位(G)の斜め方向に位置する複数個の格子単位(G)の目(G3)の中に,円形の中央接合点40aが形成されている。例えば,中央接合点40aが形成された格子単位(G)が斜め方向に連続する数は,5個〜20個,6個〜15個,又は7個〜10個とすればよい。このように,格子単位(G)の目(G3)の中央に,中央接合点40aを形成して,格子単位(G)の中央が盛り上がらないように調整している。これにより,トップシート10の幅方向両端縁側から中央側へと向かって,液体の流路を形成することが可能である。その結果,トップシート10の幅方向両端側へと流れた尿などの液体を,複数の中央接合点40aを設けることで形成された流路に従って,幅方向中央へと導くことができるため,液体が横漏れすることを防止できる。
また,図1に示されるように,斜め方向に連続する中央接合点40aの群は,トップシート10の幅方向両端側の領域に,複数箇所に形成することができる。中央接合点40aが連続する斜め方向の傾きは,異ならせることとしてもよいし,すべて同じか傾きであってもよい。
続いて,図6は,図1に示されたトップシート10の接合パターンとは異なる接合パターンの実施形態を示している。図1の接合パターンでは,上述したとおり,帯状に延びる複数の非融着領域42の幅を,異ならせることとしていた。これに対し,図6に示された接合パターンでは,複数の非融着領域42の幅を,すべて同じ幅としている。このように,複数の非融着領域42の幅は,それぞれ一定であってもよい。
また,図7は,図1及び図6に示されたトップシート10の接合パターンとは異なる接合パターンの実施形態を示している。また,図8は,図7において符号CU4が付された矩形領域内を拡大して示した拡大図である。
図7及び図8に示されるように,この実施形態では,多角形の格子の各格子辺上には位置しない複数の補助接合点40bが設けられている。図8に示されるように,補助接合点40bは,融着領域41と非融着領域42の境界を形成する接合点40と,吸収性物品の幅方向にみて同一直線上に位置している。各補助接合点40bは,吸収性物品の幅方向に等間隔で形成されていることが好ましい。また,多角形の格子の各格子辺上に位置し融着領域41と非融着領域42の境界を形成する接合点40と,各補助接合点40bとは,幅方向における同一直線上において,交互に形成されていることが好ましく,また等間隔で形成されていることが好ましい。
また,複数の補助接合点40bは,帯状の非融着領域42を挟んで両側に形成されることとなる。このとき,2つの補助接合点40bが,非融着領域42を挟んで対となる。そして,補助接合点40bの対は,吸収性物品の長手方向に見て同一直線上に位置していることが好ましい。また,補助接合点40bの対は,複数箇所に形成される。このとき,対となる補助接合点40b同士の長手方向の間隔は,すべて等しいものであることが好ましい。
また,各補助接合点40bは,吸収性物品の幅方向に延びる細長の形状であることが好ましい。例えば,各補助接合点40bは,他の接合点40と同様に,細長の六角形状とすればよい。
図8に示されるように,融着領域41と非融着領域42の境界においては,多角形の格子の各格子辺上に接合点40を形成するだけでなく,多角形の格子の各格子辺上に位置しない補助接合点40bをも形成することにより,融着領域41と非融着領域42の境界がより明確になる。これにより,非融着領域42を凸状に隆起させたときに,その隆起部分の形状が維持されやすくなる。また,非融着領域42の隆起部分の形状が整うため,トップシート10の見た目が綺麗になる。
図9は,上述したトップシート10の接合パターンとはさらに異なる接合パターンの実施形態を示している。図9に示された実施形態において,トップシート10には,略斜方形の格子を想定したときに,この格子の各格子辺上に,細長の接合点40が形成されている。図9に示された接合パターンにおいて,格子は斜方形を基礎としたものとなっている。なお,斜方形とは,正方形を45°傾斜させた図形である。すなわち,斜方形の格子の格子辺は,トップシート1の長手方向及び幅方向に延びる想定線に対して45°傾斜している。
トップシート10は,吸収性物品の幅方向にみて,中央部分10aと,両側部分10bとに区分できる。中央部分10aに形成された接合パターンは,斜方形の格子を想定したときに,各格子辺上に,細長の接合点40が形成されている。中央部分10aにおける接合点40のパターンを,本願明細書では,第1パターンと称している。第1パターンにおいて,斜方形の格子の格子辺上に形成された細長の接合点40は,当該格子辺よりも長さが短く形成されているため,結果として,各接合点40は,それぞれ離間した状態となっている。
他方,図9に示されるように,トップシート10の両側部分10bにおいても,基本的に,複数の接合点40が,斜方形の格子の格子辺上に形成されたパターンをなしている。両側部分10bにおける接合点40のパターンを,本願明細書では,第2パターンと称している。第2パターンでは,基本的には,中央部分10aの第1パターンと同じ形状の凹状の接合点40が形成されているが,その中に,凹状の接合点40の一部を欠いた結果として,筋状隆起部40cが出現している。すなわち,両側部分10bの第2パターンは,斜方形の格子を想定したときに,複数の格子辺上に,細長の接合点40を形成しつつ,当該接合点40を形成しない格子辺を連続させることにより,複数の当該接合点40によって周囲を囲われた筋状隆起部40cを一又は複数箇所に形成したパターンとなる。第2パターンにおいても,複数の格子単位の各格子辺上に細長の接合点40を形成することで,複数の格子単位の目の位置に凸部31が形成されている。ただし,格子状に配置された接合点40のパターンの中に,筋状隆起部40cが形成されたものとなっている。このように,トップシート10の両側部分10bに複数の筋状隆起部40cを形成することで,この筋状隆起部40cによって,両側部分10bに流れた尿を中央部分10aへと誘導することができる。このため,このトップシート10によれば,繰り返しの吸収で排尿部近傍の吸収体30の吸収能力を越えて排尿がなされた場合であっても,吸収しきれなかった尿を適切に誘導することができ,両側部分10bから尿が横漏れすることを効果的に防止できる。
さらに,図9に示された接合パターンにおいても,トップシート10は,吸収性物品の長手方向にみて,融着領域41と非融着領域42に分かれている。図9に示されたパターンでは,幅方向に並んだ複数の接合点40の列同士の間に,幅方向に亘って接合点40が形成されていない領域が存在している。ただし,図9に示された実施形態では,幅方向に亘って接合点40が形成されていない領域の幅が,長手方向における接合点40同士の間隔のうちの最も短い間隔を超える値ではない場合に,その領域は,非融着領域42とみなさないこととしている。すなわち,図9に示された実施形態では,非融着領域42は,その幅Wが,長手方向における接合点40同士の間隔のうちの最も短い間隔Lを超える値であることを,非融着領域42であるための条件としている(W>L)。また,非融着領域42は,その幅Wが,上記間隔Lの2倍以上であることを条件としていてもよい(W>2L)。また,非融着領域42は,その幅Wが,上記間隔Lの3倍以上であることを条件とすることもできる(W>3L)。
続いて,図10及び図11を参照して,上記した吸収性物品100に用いられるトップシート10の製造方法について説明する。図10及び図11は,トップシート10の製造方法の異なる実施形態をそれぞれ示している。
図10は,トップシート10を構成する上層シート11と下層シート12のうち,上層シート11にのみ凸状の隆起部分44を形成する場合の製造方法を示している。すなわち,図10に示した製造方法は,図3(b)に示したトップシート10を製造する際などに利用される。図10に示されるように,本発明に係るトップシート10の製造は,ピンロール110と,エンボスロール120と,プレーンロール130とを備える装置によって行われる。
図10に示されるように,ピンロール110は,その周面の複数箇所に,凸状に突起した突起部111を有している。ピンロール110の突起部111は,トップシート10の上層シート11に,上述した隆起部分44を形成するためのものである。ピンロール110の突起部111は,トップシート10の幅方向全体に亘って形成されていてもよいし,トップシート10の幅方向に延びて間欠的に形成されていてもよい。
エンボスロール120は,その周面に所定パターンで配置された複数の凸状のエンボス部121と,複数の凹状の窪み部122とが形成されている。エンボス部121は,トップシート10の上層シート11と下層シート12を接合する接合パターンを形成するためのものである。エンボスロール120のエンボス部121は,加熱装置(図示省略)によって加熱されたものであってもよい。窪み部122は,ピンロール110の周面に設けられた複数の突起部111と対応した位置に設けられ,この突起部111を収めることができるような形状となっている。なお,エンボスロール120のエンボス部121は,窪み部122が設けられている箇所には形成されていない。
プレーンロール130は,その周面が平滑面となっている。プレーンロール130は,エンボスロール120のエンボス部121との間で,トップシート10の上層シート11と下層シート12とを挟み込み,加圧及び加熱して,両シートを融着させるためのものである。プレーンロール130の周面は,金属製であってもよいしラバー製であってもよい。また,プレーンロール130の周面は,加熱装置(図示省略)によって加熱されたものであってもよい。
図10に示されるように,本実施形態において,ピンロール110とエンボスロール120は対向して配置され,これら両ロールの間に,トップシート10の上層シート11が導入される。また,エンボスロール120とプレーンロール130が対向して配置され,これらの両ロールの間に,トップシート10の上層シート11と下層シート12とが重なり合った状態で導入される。
図10に示されるように,原反ロール(図示省略)から繰り出された上層シート11は,一又は複数のガイドロールを経由して,ピンロール110とエンボスロール120の間に導入される。上層シート11は,肌非対向面側がピンロール110に接し,肌対向面側がエンボスロール120に接する。このとき,上層シート11は,ピンロール110の突起部111に押圧されながら,エンボスロール120の窪み部122に嵌り込むことで,その押圧された部分が隆起する。このようにして,上層シート11には,まず,肌対向面側に向かって凸状に隆起する隆起部分44が形成される。その後,隆起部分44が形成された上層シート11は,エンボスロール120の周面に当接したまま,エンボスロール120とプレーンロール130の間に導入される。
他方,他の原反ロール(図示省略)から繰り出された下層シート12は,一又は複数のガイドロールを経由して,エンボスロール120とプレーンロール130の間に導入される。エンボスロール120とプレーンロール130の間において,上層シート11と下層シート12とが重なり合う。このとき,上層シート11の肌対向面側がエンボスロール120に接し,下層シート12の肌非対向面側がプレーンロール130に接する。上層シート11と下層シート12は積層した状態で,エンボスロール120とプレーンロール130の間に挟み込まれて,加熱及び加圧されることで互いに融着する。上層シート11と下層シート12は,エンボスロール120の周面に形成された複数のエンボス部121のパターンに応じた接合パターンで融着されることとなる。これにより,トップシート10に,肌非対向面側に向かって窪む凹状の接合点40が複数形成される。また,エンボスロール120の周面において,窪み部122が形成された箇所には,エンボス部121が設けられていない。このため,上層シート11と下層シート12は,上層シート11に隆起部分44が形成された領域以外の領域において,互いに融着されることとなる。これにより,上層シート11と下層シート12は,隆起部分44が形成された領域が非融着領域42となり,隆起部分44が形成されていない領域が融着領域41となる。
上記のように,本実施形態では,ピンロール110とエンボスロール120の間で上層シート11を挟み込んで,上層シート11に隆起部分44を形成し,その後,同じエンボスロール120とプレーンロール130との間で上層シート11と下層シート12を挟み込んで両シートを融着させる。これにより,上層シート11と下層シート12からなるトップシート10を製造するにあたり,上層シート11に隆起部分44を形成しつつ,その隆起部分44と重ならないように上層シート11と下層シート12とをエンボス加工によって確実に融着させることができるようになる。
図11は,図10とは異なる実施形態に係るトップシートの製造方法を示している。図11では,トップシート10を構成する上層シート11と下層シート12の両方に凸状の隆起部分44を形成する場合の製造方法を示している。すなわち,図10に示した製造方法は,図3(b)に示したトップシート10を製造する際などに利用される。図11に示された実施形態の製造方法は,図10に示した実施形態と同様に,ピンロール110と,エンボスロール120と,プレーンロール130とを備える装置によって行われる。これらピンロール110,エンボスロール120,及びプレーンロール130の構成は,上述したものと同じである。
図11に示されるように,本実施形態では,上層シート11と下層シート12をそれぞれ原反ロール(図示省略)から繰り出して,一又は複数のガイドロールを経由して,まず,ピンロール110とエンボスロール120の間に導入する。上層シート11と下層シート12は,ピンロール110とエンボスロール120の間に導入される際に,重ね合わされる。なお,上層シート11と下層シート12は,ピンロール110とエンボスロール120の間に導入される前の段階で重ね合わされていてもよい。ここで,ピンロール110には,下層シート12の肌非対向面側が接し,エンボスロール120には,上層シート11の肌対向面側が接する。上層シート11と下層シート12は,ピンロール110の突起部111に押圧されながら,エンボスロール120の窪み部122に入り込むことで,その押圧された部分が隆起する。すなわち,本実施形態では,上層シート11と下層シート12の両シートが,肌対向面側に向かって凸状に隆起することとなる。
その後,重ね合わされた上層シート11と下層シート12は,エンボスロール120の周面に当接したまま,エンボスロール120とプレーンロール130の間に導入される。このとき,エンボスロール120には,上層シート11の肌対向面側が接し,プレーンロール130には,下層シート12の肌非対向面側が接する。そして,上層シート11と下層シート12は積層した状態で,エンボスロール120とプレーンロール130の間に挟み込まれて,加熱及び加圧されることで互いに融着する。上層シート11と下層シート12は,エンボスロール120の周面に形成された複数のエンボス部121のパターンに応じた接合パターンで融着されることとなる。これにより,トップシート10には,肌非対向面側に向かって窪む凹状の接合点40が複数形成される。また,エンボスロール120の周面において,窪み部122が形成された箇所には,エンボス部121が設けられていない。このため,上層シート11と下層シート12は,エンボスロール120に窪み部122が形成されている領域では融着されない。これにより,上層シート11と下層シート12に,エンボス加工が施された融着領域41と,エンボス加工が施されていない非融着領域42が形成される。この非融着領域42は,トップシート10の幅方向全体に亘って接合点40が形成されない領域となる。そして,上層シート11と下層シート12は,エンボスロール120によって融着されていない領域(非融着領域42)において,ピンロール110の突起部111に押圧されて隆起している。このため,上層シート11と下層シート12は,非融着領域42が,肌対向面側に向かって凸状に隆起することとなる。
上記のように,本実施形態では,上層シート11と下層シート12が重なりあった積層シートを,ピンロール110とエンボスロール120の間に導入して隆起部分44を形成し,その後,隆起部分44が形成された積層シートをエンボスロール120とプレーンロール130との間で挟み込んで融着させる。これにより,上層シート11と下層シート12からなるトップシート10を製造するにあたり,上層シート11と下層シート12をエンボス加工により融着させつつ,これらの両シートが融着していない領域において,確実に両シートを凸状に隆起させることができるようになる。
以上,本願明細書では,本発明の内容を表現するために,図面を参照しながら本発明の実施形態の説明を行った。ただし,本発明は,上記実施形態に限定されるものではなく,本願明細書に記載された事項に基づいて当業者が自明な変更形態や改良形態を包含するものである。
本発明は,使い捨ておむつなどの吸収性物品,その吸収性物品の着用者の肌に直接触れる面に設けられるトップシート,及びトップシートの製造方法に関する。このため,本発明は,使い捨ておむつなどの製造業において好適に利用し得る。
10…トップシート 10a…中央部分 10b…両側部分
11…上層シート 12…下層シート 20…バックシート
30…吸収体 40…接合点 40a…中央接合点
40b…補助接合点 40c…筋状隆起部 41…融着領域
42…非融着領域 43…非接合部分 44…隆起部分
110…ピンロール 111…突起部 120…エンボスロール
121…エンボス部 122…窪み部 130…プレーンロール

Claims (7)

  1. 液透過性のトップシート(10)と,液不透過性のバックシート(20)と,前記トップシート(10)と前記バックシート(20)の間に配置された吸収体(30)と,を備える吸収性物品であって,
    前記トップシート(10)は,
    積層された複数のシート部材をエンボス加工によって部分的に融着することにより,非融着部分と比較して凹状に窪んだ接合点(40)が複数形成されたものであり,
    前記トップシート(10)は,
    前記吸収性物品の一定方向の少なくとも一部に前記接合点(40)が形成されている融着領域(41)と,
    前記融着領域(41)の間において,前記一定方向に亘って前記接合点(40)が形成されていない非融着領域(42)と,を有しており,
    前記非融着領域(42)の少なくとも一部は,
    前記融着領域(41)における前記非融着部分と同等以上に凸状に隆起している
    吸収性物品。
  2. 前記非融着領域(42)の幅は,
    前記一定方向と直交する直交方向における前記接合点(40)同士の間隔のうち,最も短い間隔以上の値である
    請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記非融着領域(42)の幅は,
    前記最も短い間隔の2倍以上である
    請求項2に記載の吸収性物品。
  4. 前記融着領域(41)は,
    多角形の格子を想定したときに,各格子辺上に,細長の前記接合点(40)が形成された規則的な接合パターンを含む
    請求項1から請求項3のいずれかに記載の吸収性物品。
  5. 積層された複数のシート部材をエンボス加工によって部分的に融着することにより,複数の凹状の接合点(40)が形成された,吸収性物品用のトップシートであって,
    一定方向の少なくとも一部に前記接合点(40)が形成されている融着領域(41)と,
    前記融着領域(41)の間において,前記一定方向に亘って前記接合点(40)が形成されていない非融着領域(42)と,を有しており,
    前記非融着領域(42)の少なくとも一部は,
    前記融着領域(41)における前記非融着部分と同等以上に凸状に隆起している
    トップシート。
  6. 肌対向面側に位置する上層シート(11)と肌非対向面側に位置する下層シート(12)が部分的に融着された吸収性物品用トップシートの製造方法であって,
    周面に複数の突起部が設けられたピンロール(110)と他のロールとの間に少なくとも前記上層シート(11)を導入して,前記突起部によって前記上層シート(11)を押圧することより,前記上層シート(11)の少なくとも一部を肌対向面側に向かって凸状に隆起させる隆起工程と,
    前記隆起工程の後,周面に複数の凸状のエンボス部が形成されたエンボスロール(120)と周面が平滑に形成されたプレーンロール(130)との間に,前記上層シート(11)と前記下層シート(12)を導入し,前記上層シート(11)が隆起した領域以外の領域において,前記前記上層シート(11)と前記下層シート(12)を部分的に融着する融着工程と,を含む
    トップシートの製造方法。
  7. 前記他のロールは,前記エンボスロールである
    請求項6に記載のトップシートの製造方法。
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