JP2015043769A5 - - Google Patents

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経口組成物
本発明は芳香剤およびフレーバー(風味・香味)剤の分野に属し、ヒドロキシ−α−サンショールおよび/または2−フェニルブテナールを含む経口組成物ならびに唾液分泌効果、湿潤効果および/または催涎効果(watering effect)を誘導するためのこれらの使用に関する。
食用品業界において、芳香剤およびフレーバー剤は、消費者に受け入れられるためおよび購買決定のために重要な機能を担う。
実際、フレーバーとは食品または他の物質についての感覚的印象であり、主に化学的な味および香りにより決定されるものである。また、口内および咽頭における化学的刺激、温度および食感を検出する「三叉神経感覚」は、全体的フレーバーの知覚に非常に重要である。このように、食品のフレーバーは、これらの官能を左右する天然のまたは人工の芳香剤もしくはフレーバー剤により変更可能である。これら3つの化学的官能のうち、評価の形成に関し香りが最初に知覚され支配的要因となる場合もあるが、味が消費者に受け入れられるためおよび購買決定のために最も重要な機能を担う。しかしながら、味は、甘味、酸味、苦味、塩辛味、旨味、辛味および金属味といった7つの基本的評価に限定されている。
ほぼ全ての官能評価を左右する幾千もの芳香剤及びフレーバー剤が天然からまたは有機化合物により入手可能であるが、例えば消費直後は催涎効果をもたらしその後しばらくして旨味を感じさせる効果といった、特定の味と効果との組合せを提供する特定のフレーバー剤またはフレーバー剤混合物が消費者市場において依然望まれている。これは特に典型的にはチューインガムおよびハードボイルドキャンディについての課題である。また、非常に低い濃度においてその官能作用を発揮する芳香剤またはフレーバー剤も望まれている。
従って、本発明の目的は、0.2重量%未満という非常に低い濃度において強い唾液分泌効果、湿潤効果および催涎効果を長時間発揮する芳香剤およびフレーバー剤を含む経口組成物を提供することにある。
特開昭62−11675号公報
本発明の目的は、経口組成物であって、
(a) ヒドロキシ−α−サンショールおよび/または
(b) 2−フェニルブテナール、および
任意選択的に含まれていてもよい、
(c) 追加の芳香化合物またはフレーバー化合物
を含む経口組成物を提供することにある。
驚くべきことに、経口組成物、好ましくは食品組成物、より好ましくはチューインガムおよび(ハード)キャンディに対し、これら二つの成分が、単独でまたは好ましくは組合せにより、非常に低い濃度においても高い唾液分泌効果、湿潤効果および催涎効果を付与することが分かった。
特に、両有効成分の組合せが非常に有効であることが分かっており、これは、このような組合せの場合、単独による場合と比べ前記効果が長時間継続するためである。これら化合物は、単独であると組合せによる等問わず、高い刺痛効果を示し、他の様々なフレーバー剤の苦味を低減することも分かっている。
本発明に係る化合物に含まれる各成分(a+b)の合計量は好ましくは0.2重量%未満であり、より好ましくは約0.0001〜約0.1重量%、更に好ましくは約0.001〜約0.08重量%、および更に好ましくは約0.01〜約0.05重量%である。前記成分(a)および(b)は重量比にして約10:90〜90:10の範囲にて存在してよく、好ましくは25:75〜75:25、更に好ましくは約40:60〜60:40の範囲であってよい。これらの各変形例は組合せにより、より好ましい実施形態を構成してよい。
ヒドロキシ−α−サンショール
化合物(a)を構成するヒドロキシ−α−サンショール(I)は四川コショウの主要成分であり、含有量は約3重量%である。
Figure 2015043769

アジアの料理一般に用いるスパイスである四川コショウは、Z.simulans(トウザンショウ)やZ.bungeanum(カホクザンショウ)を含む世界的な種であるZanthoxylum(サンショウ)のうち少なくとも二種に由来する。当該種の植物名は「黄色い木」を意味する二語のギリシャ語により構成されている(この種のうちいくつかのものの辺材が明るい色を有していることによる)。この属はヘンルーダ科またはミカン科に属し、その名に関わらず黒コショウまたはトウガラシのいずれかに密接に関連している。特に四川料理において四川コショウの種の周囲の莢または外皮(果皮)は全体として用いてよく、細かく挽いて粉にしたものは五香粉の混合成分の一つである。四川コショウは伝統的漢方薬にも用いられる。果皮(外皮または外皮)が最もよく用いられるが、中国のいくつかの地域では様々な種の葉も用いられる(参照URL:http://en.wikipedia.org/wiki/Sichuan_pepper -cite_note-Hu_2005_page.3D504-1)。
四川コショウは独特の芳香とフレーバーを有し、黒コショウ、白コショウ、またはトウガラシほどの辛さや刺激は無い。その代わりに僅かにレモン風味を有しており、口内にピリっとした痺れを生じるという辛い香辛料としての特徴を有する。
Harold McGeein著「On Food and Cooking」(食品と料理)第二版429ページによると、「(四川コショウは)…ぴりっと辛いだけではなく」;「独特の、ぴりっとした、ツンとするような痺れる感覚を引き起こし、これは炭酸飲料を飲んだ時や弱めの感電を引き起こした時の感覚(舌で9V電池の端子を触った感覚)に似ている。サンショールはいくつかの異なる神経終末に一度に作用するらしく、触感に対する感度を誘導しかつ通常感応性の無い神経には冷感を誘導するため、全体として神経学的混乱をもたらすであろう。」
ヒドロキシ−α−サンショールが引き起こすこれら感覚の分子機構が議論の的となっている。この化合物は痛みを統合する陽イオンチャネルであるTRPV1およびTRPA1のアゴニストであるが、最新の証拠は、2ポアドメインカリウムチャネルであるKCNK3、KCNK9およびKCNK18がヒドロキシ−α−サンショールの効果の主因となることを示唆している。また、日本の伝統医学において、男性の精力を向上させる有効成分が知られている。
本発明の第1の好ましい実施形態は、サンショールを個別の化合物としては用いず、四川コショウ抽出物として用いている。これらの抽出物は例えば植物全体または一部あるいはライチー果実の殻の水、アルコール、または水/アルコールによる抽出というそれ自体既知の方法により調製可能である。好適な抽出過程としては、冷浸、再冷浸、温浸、撹拌冷浸、うず抽出、超音波抽出、向流抽出、パーコレーション、再パーコレーション、エバコレーション(減圧下での抽出)、ディアコレーション、および連続還流下での固/液抽出などである。工業用途にはパーコレーションが有利である。ライチー殻が出発物質として好ましく、抽出前に機械的に寸法を小さくしてよい。当業者に既知のいずれの寸法低減法(例えば凍結粉砕)使用可能である。抽出過程のための好ましい溶媒は、有機溶媒、水(好ましくは80℃以上、より具体的には95℃以上の温度の熱水)または有機溶媒と水の混合物、より具体的には、含水量が若干高い低分子量アルコールである。メタノール、エタノール、およびこれらの含水混合物による抽出が特に好ましい。抽出過程を、通常は約20〜約100℃、好ましくは約50〜約70℃で行う。一つの好ましい態様において、抽出過程を、不活性ガス雰囲気中で行って、抽出物成分の酸化を防止する。これは、抽出を40℃以上の温度で行う場合特に重要である。抽出時間は、出発物質、抽出法、抽出温度および溶媒と原料の比率などに依存して、当業者により選択される。抽出過程の後に、得られた粗抽出物を、所望により、他の通常の工程(例えば、精製、濃縮および/または脱色など)にかけることができる。必要であれば、このように調製した抽出物を、例えば、個々の望ましくない成分の選択的除去にかけることができる。抽出過程はいずれの程度までも行うことができるが、通常は枯渇するまで続ける。乾燥した葉の抽出における通常の収率(=原料の使用量に基づく抽出物乾燥分)は、出発物質に対し1〜20重量%、好ましくは2〜15重量%、より好ましくは5〜10重量%の範囲内である。しかしながら、本発明の特に好ましい実施形態は、二酸化炭素を溶媒として用いた過程により得られる抽出物である。
2−フェニルブテナール
化合物(b)を構成する2−フェニルブテナール(II)は有機化学の常法により得られる。
Figure 2015043769
(II)
好適な方法は、例えばフェニルアセトアルデヒドおよびアセトアルデヒドの縮合である。
また、2−フェニルブテナールは種々の化粧品組成物の一つとして知られており、例えば脱臭剤(国際特許出願公開第2010/146258号)あるいは防腐剤(国際特許出願公開第2008/149102号)として既知である。国際特許出願公開第2008/049581号は乳芳香剤の成分としての2−フェニルブテナールを開示する。国際特許出願公開第2008/011742号は、食品組成物に対するフレーバー前駆体としての2−フェニルブテナールを示唆する。特開昭2006/121958号公報、特開昭2006/025706号公報、特開昭2006020526号公報、特開昭2004135522および独国特許出願公開第1921560号は、カカオ、ナッツおよびコーヒーの芳香を向上させるものとして2−フェニルブテナールを開示する。
追加の芳香化合物またはフレーバー化合物
通常、フレーバー剤は、2、3、あるいは10個の異なる成分から成る混合物として添加される。よって、ヒドロキシ−α−サンショールおよび/または2−フェニルブテナールは、例えば(a+b):(c)=1:99〜99:1、好ましくは約10:90〜約90:10、より好ましくは約25:75〜約75:25、更に好ましくは約40:60〜約60:40の重量比にて混合した追加の芳香剤およびフレーバー剤と組み合せてよい。
好適な芳香化合物およびフレーバー剤(成分c)は従来技術においても知られており、植物の葉、花、果実などに由来する合成フレーバー液および/またはフレーバー油ならびにこれらの組合せから選択可能である。このようなフレーバー液の代表例としては以下のものが挙げられる:ユーカリノキ、レモン、オレンジ、バナナ、ブドウ、ライム、アプリコットおよびグレープ、ライム、アプリコット、およびグレープフルーツ油並びにフルーツエッセンスなどの人工の、天然の、あるいは合成のフルーツ性フレーバー剤であって、リンゴ、イチゴ、サクランボ、オレンジ、パイナップルなどを含むもの;コーヒー、ココア、コーラ、南京豆、アーモンドなど豆およびナッツ由来のフレーバー剤;カンゾウまたはショウガなどの根由来のフレーバー剤
フレーバー剤は好ましくは以下を含む群から選択される:アニソール、バジル油、ベルガモット油、ビターアーモンド油、カンファーオイル、シトロネラ油、レモン油などのエッセンシャルオイル、抽出物、チンキ、およびバルサム;Eucalyptus citriodoraオイル、ユーカリオイル、フェンネルオイル、グレープフルーツオイル、カモミールオイル、スペアミントオイル、キャラウェイオイル、ライムオイル、マンダリンオイル、ナツメグ油(特に、ナツメグ花油=メース油)、ミルラ油、チョウジ油、クローブ花油、オレンジ油、オレガノ油、パセリ(種)油、ペパーミントオイル、ローズマリー油、セージ油(クラリーセージオイル、ダルメシアンオイル、もしくはスパニッシュセージオイル)、スターアニスオイル、タイム油、バニラ抽出物、ジュニパー油(特にジュニパーベリーオイル)、ウインターグリーン油、シナモン葉油;シナモン皮油、およびこれらの蒸留物、あるいはこれらから分離される成分。
本発明に係る経口組成物が、以下から選択される、少なくとも一つのフレーバー剤、好ましくは二つ、三つ、四つ、五つ、六つ、七つ、八つ、またはそれ以上のフレーバー剤を含むと特に有利である:メントール(好ましくはl−メントールおよび/またはメントールラセミ体)、アネトール、アニソール、アニスアルデヒド、アニシルアルコール、ネオメントールラセミ体、ユーカリプトール(1,8−シネオール)、メントン(好ましくはL−メントン)、イソメントン(好ましくはD−イソメントン)、イソプレゴール、酢酸メンチル(好ましくはL−酢酸メンチル)、メンチルプロピオナート、カルボン(好ましくは(−)−カルボン、あるいはスペアミントオイルの成分としてでもよい)、サリチル酸メチル(あるいはウインターグリーン油の成分としてでもよい)、オイゲノールアセテート、イソオイゲノールジメチルエーテル、ベータ−ホモシクロシトラール、オイゲノール、イソブチルアルデヒド、3−オクタノール、硫化ジメチル、ヘキサノール、ヘキサナール、トランス異性体−2−ヘキセナール、cis−3−ヘキセノール、4−テルピネオール、ピペリトン、リナロール、8−オクシメチルアセテート、イソアミルアルコール、イソバレルアルデヒド、α−ピネン、β−ピネン、リモネン(好ましくはD−リモネン、あるいは精油の成分としてでもよい)、ピペリトン、トランス異性体サビネン水和物、メントフラン、カリオフィレン、ゲルマクレンD、シンナムアルデヒド、ミントラクトン、チモール、γ−オクタラクトン、γ−ノナラクトン、γ−デカラクトン、(1,3E,5Z)−ウンデカトリエン、2‐ブタノン、ギ酸エチル、3−酢酸オクチル、イソアミルイソバレレート、cis−およびトランス異性体カルビルアセテート、p−シモール、ダマセノン、ダマスコン、cis−ローズオキシド、トランス異性体ローズオキシド、フェンコール、アセトアルデヒドジエチルアセタール、1−エトキシエチルアセテート、cis−4−ヘプテナール、cis−ジャスモン、メチルジヒドロジャスモネート、2’−ヒドロキシプロピオフェノン、メンチルメチルエーテル、ミルテニルアセテート、2−フェニルエチルアルコール、2−フェニルエチルイソブチレート、2−フェニルエチルイソバレレート、ゲラニオール、ネロール、およびビリジフロロール。
特に好ましい芳香化合物またはフレーバー化合物は以下を含む:メントール、シネオール、オイゲノール、チモール、シンナムアルデヒド、ペパーミントオイル、スペアミントオイル、ユーカリ油、タイム油、珪皮油、チョウジ油、トウヒ葉油、フェンネル油、セージ油、アニス油、スターアニスオイル、カモミール油およびキャラウェイ油、およびこれらの混合物。
被包
化合物(a)、(b)および任意選択的に含まれていてもよい(c)を含む混合物は固体の被覆材により被包してよく、好ましくは以下を含む群から選択される:デンプン、分解による改質デンプンまたは化学的もしくは物理的に改質させた改質デンプン(具体的にはデキストリンおよびマルトデキストリン)、ゼラチン、アラビアゴム、寒天、ガッチゴム、ゲランゴム、改質および非改質セルロース、プルラン、カードラン、カラゲナン、アルギン酸、アルギナート、ペクチン、イヌリン、キサンタンガムならびに前記物質の二個以上の混合物。
前記固体被覆材は好ましくは以下を含む群から選択される:ゼラチン(好ましくは240以上のブルーム値を有する豚肉、牛肉、鶏肉および/または魚肉ゼラチンおよびこれらの混合物であって好ましくは200以上、より好ましくは240以上のブルーム値を有する少なくとも一つのゼラチンから成るもの)、マルトデキストリン(好ましくはコーン(コーン)、小麦、タピオカまたはジャガイモから得られるものであって、好ましいマルトデキストリンはDE値が10〜20のものである)、改質セルロース(例えばセルロースエーテル)、アルギナート(例えばNa−アルギナート)、カラゲナン(β−、Ι−、Λ−、および/またはΚ−カラゲナン)、アラビアゴム、カードランおよび/または寒天。
異なるブルーム値を持つゼラチンが容易に入手可能であり、そのため経口使用の場合は特にゼラチンが好ましい。特に好ましくは、シームレスタイプのゼラチンまたはアルギナートカプセル(口に入れるとすぐに被包が溶解し噛めばすぐに破裂する)である。その製造については例えば欧州特許出願公開第0389700号、米国特許第4,251,195号、米国特許第6,214,376号、国際特許出願公開第2003/055587号または国際特許出願公開第2004/050069号の記載に従ってよい。
また、カプセルはマイクロカプセルを用いてよい。「マイクロカプセル」は、約0.1〜約5mmの直径を有する球状凝集物であり、少なくとも一つの連続膜で囲った少なくとも一つの固体核または液核を含むものを指す。より正確には、マイクロカプセルとは微細に分散した液層あるいは固相であって皮膜形成ポリマーによりコーティングされており、製造に際し被包する材料の乳化およびコアセルベーションあるいは界面重合後にこのポリマーにより被覆する。他の方法においては、液体有効成分をマトリクス(「マイクロスポンジ」)に吸収させ微粒子化し、皮膜形成ポリマーにより更に被覆してもよい。顕微鏡的に小さいカプセル(ナノカプセルとしても既知)を、粉末と同様に乾燥させることができる。単一コアマイクロカプセルの他に、多コア凝集物(マイクロスフェアーとしても既知)も存在し、それは、連続膜材料中に分散した2個またはそれ以上のコアを含有する。更に、単一コアまたは多コアマイクロカプセルを、付加的な第二膜、第三膜などによって取り囲んでもよい。膜は、天然、半合成または合成材料から構成することができる。天然膜材料の例は下記のものである:アラビアゴム、寒天、アガロース、マルトデキストリン、アルギン酸およびその塩、例えばアルギン酸ナトリウムまたはカルシウム、脂肪および脂肪酸、セチルアルコール、コラーゲン、キトサン、レシチン、ゼラチン、アルブミン、シェラック、多糖類、例えばデンプンまたはデキストラン、ポリペプチド、タンパク質水解物、スクロースおよびワックス。半合成膜材料は、特に、化学修飾セルロース、特にセルロースエステルおよびエーテル、例えば、セルロースアセテート、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースおよびカルボキシメチルセルロース、およびデンプン誘導体、特にデンプンエーテルおよびエステルである。合成膜材料は、例えば、ポリアクリレート、ポリアミド、ポリビニルアルコールまたはポリビニルピロリドンのようなポリマーである。
既知のマイクロカプセルの例として以下の市販製品が挙げられる(括弧内は膜材料):Hallcrest Microcapsules(ゼラチン、アラビアゴム)、Coletica Thalaspheres(海洋コラーゲン)、Lipotec Millicapseln(アルギン酸、寒天)、Induchem Unispheres(ラクトース、微結晶性セルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース)、Unicerin C30(ラクトース、微結晶性セルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース)、Kobo Glycospheres(改質デンプン、脂肪酸エステル、リン脂質)、Softspheres(改質寒天)、Kuhs Probiol Nanospheres(リン脂質)、PrimaspheresおよびPrimasponges(キトサン、アルギン酸塩)およびPrimasys(リン脂質)。
マイクロカプセルを含む製剤の使用中にこの膜を機械的に、熱により、化学的に、あるいは酵素により破壊すると、通常、有効成分がマイクロカプセルから放出される。最新技術によれば有効成分の被包としては広範囲のものが利用可能であるという事実に関わらず、安定したカプセルの形成には、アニオン性ポリマーおよびカチオン性ポリマーのコアセルベーション、沈殿または重縮合によりシェルを得る方法が非常に好適である。特に、本発明に係る有効成分の被包のための好ましい過程は、以下のステップを含むことを特徴とする:
(a) ゲル形成剤、カチオン性ポリマーおよび有効成分からマトリクスを調製するステップと、
(b) 任意選択的に、前記マトリクスを油相中に分散させるステップと、
(c) 前記分散マトリクスを、アニオン性ポリマー水溶液を用いて処理し、任意選択的に同位相を除去するステップ。
もちろん、ステップ(a)および(c)においてアニオン性ポリマーおよびカチオン性ポリマーは交換可能である。
(i) ゲル形成剤
本発明において、好ましいゲル形成剤は、40℃を越える温度において水溶液中でゲルを形成し得る物質である。そのようなゲル形成剤の例は、ヘテロ多糖およびタンパク質である。熱的にゲル化する好ましいヘテロ多糖は、紅藻から得られる寒天の形態で存在し得るアガロースで、非ゲル形成性のアガロペクチンを30重量%まで含有し得る。アガロースの主成分は、D−ガラクトースおよび3,6−アンヒドロ−L−ガラクトースが、交互にβ−1,3−およびβ−1,4−グリコシド結合している線状多糖である。ヘテロ多糖は、分子量が好ましくは110,000〜160,000であり、無臭無味である。好適な代替品はペクチン、キサンタン(キサンタンガムを包含する)およびこれらの混合物である。他の好ましいタイプのものとしては、1重量%水溶液中で、80℃未満で溶融せず40℃を越えると再凝固するゲルをやはり形成するものがある。熱的にゲル化するタンパク質群の例は、種々のゼラチンである。
(ii) アニオン性ポリマー
この目的に好ましいアニオン性ポリマーはアルギン酸の塩である。アルギン酸は、下記の理想化したモノマー単位を有するカルボキシル含有多糖の混合物である:
Figure 2015043769
アルギン酸またはアルギン酸塩の平均分子量は、150,000〜250,000の範囲内である。アルギン酸の塩ならびにその完全および部分中和生成物とは、特に、アルカリ金属塩、好ましくはアルギン酸ナトリウム(「アルギン」)、並びにアンモニウム塩およびアルカリ土類金属塩であると理解される。混合アルギン酸塩、例えばアルギン酸ナトリウム/マグネシウムまたはアルギン酸ナトリウム/カルシウムが特に好ましい。しかしながら、本発明の別の態様においては、アニオン性キトサン誘導体(例えばカルボキシル化生成物、特にスクシニル化生成物)も、この目的に適している。
(iii) カチオン性ポリマー
キトサンは、ヒドロコロイドの群に属するバイオポリマーである。化学的には、これらは、分子量が異なる部分的に脱アセチル化されたキチンであり、下記の理想化したモノマー単位を含有する:
Figure 2015043769

生物学的pH値において負に荷電している多くのヒドロコロイドとは対照的に、キトサンは、この条件下でカチオン性のバイオポリマーである。正に荷電しているキトサンは、反対に荷電した表面と相互作用することができ、従って、ヘアケアおよびボディケア用の化粧品および医薬品において使用される。
本発明の好ましい実施態様において、1〜10重量%、好ましくは2〜5重量%のゲル形成剤(好ましくは寒天)の水溶液が通常調製され、そして還流下に加熱される。0.1〜2重量%、好ましくは0.25〜0.5重量%の量の、カチオン性ポリマー(好ましくはキトサン)を含有する第2の水溶液、および0.1〜25重量%、好ましくは0.25〜10重量%の量の有効成分を、沸騰中(好ましくは80〜100℃)に添加する。この混合物は、マトリックスと呼ばれる。したがって、ミクロカプセルへの有効成分の充填は、該カプセルの重量に基づいて0.1〜25重量%であり得る。また、所望の場合、水不溶性構成成分(例えば無機顔料)を、通常、水性または水性/アルコール性分散体の形態で、粘度を調節するため、この段階で添加してもよい。また、有効成分を乳化または分散させるため、乳化剤および/または可溶化剤を該マトリックスに添加することも有用であり得る。ゲル形成剤、カチオン性ポリマーおよび有効成分からの調製後、必要に応じて、その後のカプセル封入プロセスにおいて小粒子を製造するために、該マトリックスを、激しく撹拌することによって、油相中に微細分散させる。これに関して、油相を10〜20℃に冷却しつつ、該マトリックスを40〜60℃の範囲の温度に加熱することが特に有利であることが分かった。実際のカプセル封入、すなわち、該マトリックス中のカチオン性ポリマーをアニオン性ポリマーと接触させることによる膜の形成は、第3工程で行われる。この目的のため、(油相中に分散した)該マトリックスを、約0.1〜3重量%、好ましくは0.25〜0.5重量%のアニオン性ポリマー(好ましくはアルギン酸塩)の水溶液で、40〜100℃、好ましくは50〜60℃の範囲の温度で洗浄すること、および同時に、存在する場合には油相を除去すること、が望ましい。得られる水性調製物は、通常、1〜10重量%のミクロカプセル含量を有する。幾つかの場合、該ポリマーの溶液が、他の成分(例えば乳化剤または防腐剤)を含有することが有利であり得る。ろ過後、好ましくは1〜3mmの平均直径を有するミクロカプセルが得られる。カプセルを篩に掛けて、均一なサイズ分布を確実にすることが望ましい。かくして得られるミクロカプセルは、製造に関連した制限の範囲内でいずれの形状を有していてもよいが、好ましくは実質的に球状である。
経口組成物
前記成分(a)および/または(b)および任意選択的に(c)から成る経口組成物に好適な典型例としては以下の実施形態を含む:
・ベーカリー製品;
・キャンディ;
・チューインガム;
・練り歯磨またはマウスウォッシュ製品;および
・医薬品組成物;
・圧縮錠剤。
また本発明は、以下より成るフレーバー剤組成物の形態の経口製剤をも含む:
(a)ヒドロキシ−α−サンショール、および
(b)2−フェニルブテナール。
A1.ベーカリー製品
本発明に係るベーカリー製品は、パン生地から製造されベーキングパウダーにより酵母を用いてまたは用いずに膨らませることにより製造可能である。ベーカリー製品は通常、以下より選択される:アルチザンブレッド、ベーグル、バゲット、ビスケット、ローフブレッド、ブラウニー、ロールパン、ハンバーガーロール、ケーキ、クッキー、オートミール、クラッカー、クレープ、タフィーを含む棒状のものなどのクッキー、レモンケーキ、デーツケーキ、イチジクケーキ、およびフルーツ入りクッキー、クロワッサン、ホットケーキ、デニッシュペストリー、フラットブレッド、フレンチトースト、フルーツパン、カリ、積層したパン生地、ムーンケーキ、マフィン、ナン、ナムキン、ナンカタイ、ブレッドパン、パンケーキ、エクレアを含むペストリー、シュークリームおよびドーナツ、パイ、ピタパン、ピザまたはピザクラスト、クイックブレッド、ロール、ライ麦パン、袋入りサンドイッチ、スコーン、スイートドウ、スイートロール、ティンブレッド、トースト、トルティーヤ、ワッフル、小麦粉パン、全粒粉パン、または特製酵母発酵高水分パン、添加繊維含有低カロリーパン、イングリッシュマフィン。前記ベーカリー製品は最も典型的には次のものを含む酵母発酵パンであってよい:ロール、スイートロール、ベーグル、クロワッサンおよびピザクラスト;ナンおよびピタパンを含むフラットブレッド;特製酵母発酵高水分パン;ビスケット、スコーン、マフィン、コーンミールおよびクイックブレッドなどのベーキングパウダーで膨らませたブレッド類;ホットケーキ;ケーキ、チーズケーキ、パイおよびペストリー、またはトルティーヤを含むスイートインスタントベーカリー製品。前記ベーカリー製品は、全焼成品、半焼成品、半焼成冷凍品、プリベーク品、または焼成しないものであってよい。また、冷凍ベーカリー製品も本発明に係るベーカリー製品の定義に含まれる。しかしながら、このような製品は、化学保存料による保存よりも冷凍による保存が十分に保存可能である。
A2.キャンディ
本発明によれば、好ましいキャンディはいわゆるハードボイルドキャンディ類である。これらのベースは通常、アモルファスあるいはガラス質の状態を維持した糖とその他の炭水化物の混合物から調製される。この形は通常、キャンディベースの重量に対し約4.5重量%以下、好ましくは約0.5〜約2.5重量%、最も好ましくは約1.0〜約1.5重量%の水分を有する糖の固体シロップと考えられる。このような材料は、通常65重量%以下のコーンシロップ、80重量%以下の糖、および0.1〜5.0重量%の水を含む。コーンシロップに対する糖(またはキャンディ製剤に好ましい他の甘味料)の比率は通常約70:25であり、約45:55〜約60:40範囲が好ましい。シロップ成分は通常フルクトースを多く含むコーンシロップから調製されるが、他の材料を含んでもよい。更に、フレーバー剤、甘味料、酸味料、着色剤などの成分を添加してよい。ハードボイルドキャンディベースは、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、マルチトール、還元澱粉糖化物、還元コーンシロップおよびこれらの混合物などの非発酵性糖類から調製されてよい。キャンディベースは約95%以下のソルビトール、約9.5〜0.5、約7.5〜2.5%以下の重量比のソルビトールとマンニトールとの混合物を含んでもよく、シロップ成分を約55%以下含む還元コーンシロップを含んでよい。
A3.圧縮錠剤
本発明に係る経口組成物は通常約0.1〜約0.6重量%、好ましくは約0.5重量%の量のフレーバー液から成る圧縮錠剤の形とすることができる。ヒドロキシ−α−サンショールおよび/または2−フェニルブテナールの量は約0.01〜約0.07重量%、好ましくは約0.05重量%である。
A4.チューインガム
チューインガムは、通常水不溶性ベース成分、水溶性成分および例えば特定のフレーバーを付与する添加物から成る。
「ガムベース」としても知られる水不溶性ベースは、通常天然または合成のエラストマー、樹脂、油脂、可塑剤、増量剤、軟化剤、着色料を含み、および任意選択的にワックスを含む。ベースの組成物全体に対する比率は通常5〜95重量%であり、好ましくは10〜50重量%、特に好ましくは20〜35重量%である。本発明の典型的な一実施形態において、前記ベースは、20〜60重量%の合成エラストマー、0〜30重量%の天然エラストマー、5〜55重量%の可塑剤、4〜35重量%の増量剤、5〜35重量%の軟化剤から成り、着色料、酸化防止剤などの少量の添加物(ただし、少なくとも少量の水に溶解するもの)を含む。
好適な適当な合成エラストマーは、例えば、平均分子量(GPCにより測定)10,000〜100,000、好ましくは、50,000〜80,000のポリイソブチレン、イソブチレン/イソプレン共重合体(「ブチルエラストマー」)、スチレン/ブタジエン共重合体(スチレン:ブタジエン比が例えば1:3〜3:1のもの)、平均分子量(GPCにより測定)2,000〜90,000、好ましくは、10,000〜65,000のポリ酢酸ビニル、ポリイソプレン、ポリエチレン、酢酸ビニル/ラウリン酸ビニル共重合体、およびそれらの混合物である。好適な天然エラストマーの例は、例えば、燻製ラテックス、液体ラッテクスまたはグアユールゴムなどのゴム;およびジェルトン、レチェカスピ、ペリロ、ソルバ、マッサランドババラタ、マッサランドバチョコレート、ニスペロ、ロジンジンバ、チクル、グッタハンカンなどの天然ゴム;およびそれらの混合物である。合成および天然エラストマー、およびそれらの混合比の選択は本質的には、チューインガム(風船ガム)により風船を作れるようにするかによる。ジェルトン、チクル、ソルバ、およびマッサランドバを含有するエラストマー混合物が好ましく用いられる。
多くの場合において、エラストマーは、十分な処理をするには固すぎるあるいは可塑性がないので、特別な可塑剤(もちろん、食品添加物としての許容性に関する具体的な条件も全て満たしていなければならない)を使用することが有利であるとされてきた。この点において好適な可塑剤は、とりわけ、樹脂酸エステル、例えば、完全または部分的に水素化されている低級脂肪族アルコールまたはポリオールのエステル、モノマーまたはオリゴマー樹脂酸である。特にメチル、グリセロール、またはペンタエリトリトールエステル、またはそれらの混合物がこの目的のために用いられる。あるいは、α−ピネン、β−ピネン、δ−リモネン、またはそれらの混合物から誘導され得るテルペン樹脂も用い得る。
好適な増量剤またはテクスチャライザーは、炭酸マグネシウムまたは炭酸カルシウム、軽石の粉末、シリケート、特に、マグネシウムまたはアルミニウムシリケート、粘土、酸化アルミニウム、滑石粉、酸化チタン、モノリン酸カルシウム、ジリン酸カルシウムおよびトリリン酸カルシウム、およびセルロースポリマーである。
好適な軟化剤または乳化剤は、獣脂、硬化獣脂、硬化または部分的硬化植物油、カカオ脂、部分グリセリド、レシチン、トリアセチン、および6から22個、好ましくは、12から18個の炭素原子を含有する飽和または不飽和脂肪酸、およびそれらの混合物である。
好適な着色料および漂白剤は、例えば、FD&Cタイプ、食品を着色することが許可された植物および果物の抽出物、および酸化チタンである。
ガムベースはワックスを含有してもよく、あるいはワックスを含まないものであってもよい。水不溶性ガムベースに加えて、チューインガム製品は通常、例えば軟化剤、甘味料、増量剤、フレーバー剤フレーバー増強剤、乳化剤、着色料、酸味料、酸化防止剤などにより形成される水溶性成分(ただし、構成成分は少なくとも十分な水溶性を有する)を含有する。従って、個々の構成成分は、特定の代表物の水溶解性に依存して、水不溶性相および水溶性相の両方に属し得る。しかしながら、組合せ、例えば、水溶性乳化剤および水不溶性乳化剤の組合せ(この場合、個々の代表物は異なる相に存在する)もまた用いられ得る。水不溶性成分は、通常、製品の5から95重量%、好ましくは、20から80重量%を構成する。
咀嚼性およびかみ心地の向上のため、水溶性軟化剤または可塑剤がチューインガム組成物に添加される。これは典型的には、混合物中に0.5から15重量%の量にて存在する。典型的な例は、グリセロール、レシチン、およびソルビトール水溶液、硬化デンプン加水分解物、またはコーンシロップである。
増量剤は、低カロリーチューインガムの製造に特に好適であり、例えば、ポリデキストロース、ラフチロース、ラフチリン、フルクトオリゴ糖(NutraFlora)、パラチノーゼオリゴ糖、グアーガム加水分解物(Sun Fiber)、およびデキストリンから選択され得る。
チューインガムは、例えば、クロルヘキシジン、CPC、またはトリクロサンのような、例えば、歯科治療、より具体的にはプラークおよび歯肉炎の制御に適した補助剤および添加物を更に含有してもよい。それらはまた、pH調整剤(例えば、緩衝液または尿素)、虫歯予防薬(例えば、リン酸塩またはフッ化物)、生体物(抗体、酵素、カフェイン、植物抽出物)(ただし、これらの物質は、食品において許可され、かつ互いに非所望に相互作用しない)を含有してもよい。
A4.練り歯磨およびマウスウォッシュ
練り歯磨または歯磨クリームは通常、水、増粘剤、湿潤剤、研磨材または光沢剤、界面活性剤、甘味料、フレーバー剤、脱臭剤、ならびに口腔疾患および歯科疾患に対して有効なペースト状製剤であると理解される。本発明に係る練り歯磨において、白墨、リン酸二カルシウム、不溶性メタ燐酸ナトリウム、ケイ酸アルミニウム、ピロ燐酸カルシウム、微細粒状合成、二酸化ケイ素、アルミナおよびアルミナ三水和物などの通常の研磨剤のいずれも用い得る。特に本発明に係る練り歯磨に好適な研磨剤は、微細粒状キセロゲル二酸化ケイ素、ヒドロゲル二酸化ケイ素、沈降シリカ、アルミナ三水和物および微細粒状α−アルミナ、またはこれらの研磨剤の混合物である。このような研磨剤が、練り歯磨全体に対し好ましくは約15〜40重量%の量により用いられる。本発明に係る練り歯磨に用いる好適な湿潤剤は、練り歯磨全体に対し約50重量%以下の量の、低分子量のポリエチレングリコール、グリセロール、ソルビトールまたはこれらの混合物を含む。本発明に係る練り歯磨に用いる既知の増粘剤のうち特に好ましいものは増粘性の微細粒状ゲル二酸化ケイ素および非イオン性親水コロイド、例えばヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルグアー、ヒドロキシエチルスターチ、ポリビニルピロリドン、高分子量のポリエチレングリコール、およびトラガカント、寒天、アイリッシュ・モス(カラギーン)、アラビアゴムおよびキサンタンガムなどの植物ゴムである。本発明に係る製剤の所望のフレーバーおよび芳香は、成分(a)および/または(b)、および任意選択的に(c)を加えることにより得ることができる。また、カリエス抑制剤をフッ化アルカリ、有機燐酸のアルカリモノフルオロ燐酸塩またはアルカリ塩などの形で経口製剤に添加すると有利である。また本発明に係る経口製剤は、着色料、防腐剤、および二酸化チタンなどの乳白剤といった他の標準的助剤を含んでもよい。マウスウォッシュとしては、本発明に係る経口組成物は、それぞれ異なる量のエーテルオイル、乳化剤、収斂剤、および調色剤の抽出物、カリエス抑制添加物ならびにフレーバー補正剤を含むアルコール水溶液と容易に組み合わせることができる。
添加物
本発明の経口組成物は、甘味料またはビタミン剤の例については約0.1〜約10重量%の追加の添加物を含んでよい。
B1.甘味料
好適な甘味物質(成分e5)(これら物質の天然源を含む)は、例えば、甘味炭水化物または糖類(例えば、スクロース(サッカロースと同義)、トレハロース、ラクトース、マルトース、メリジトース、ラフィノース、パラチノース、ラクツロース、D−フルクトース、D−グルコース、D−ガラクトース、L−ラムノース、D−ソルボース、D−マンノース、D−タガトース、D−アラビノース、L−アラビノース、D−リボース、D−グリセルアルデヒド、マルトデキストリン)、またはこれら炭水化物を主として含有する植物調製物(例えば、甜菜(ベータ ブルガリス(Beta vulgaris)亜種;糖画分、糖シロップ、糖蜜)由来、サトウキビ(サッカラム オフィシナラム(Saccharum officinarum)亜種;例えば、糖蜜、糖シロップ)由来、サトウカエデ(アセル(Acer)亜種)由来、アガーベ(例えば、アガーベ濃厚ジュース)由来);澱粉またはスクロースの合成/酵素による加水分解物(例えば、転化糖シロップ、コーンスターチから製造した高濃縮フルクトースシロップ);果実濃縮物(例えば、リンゴまたは西洋ナシ由来;リンゴシロップ、西洋ナシシロップ);糖アルコール類(例えば、エリスリトール、スレイトール、アラビトール、リビトール、キシリトール、ソルビトール、マンニトール、ズルシトール、ラクチトール);タンパク質(例えば、ミラクリン、モネリン、タウマチン、クルクリン、ブラゼイン);甘味化剤(例えば、マガップ(magap)、シクラミン酸ナトリウム、アセスルファムK、ネオヘスペリジン、ジヒドロカルコン、サッカリン−ナトリウム塩、アスパルテーム(登録商標)、スーパーアスパルテーム、ネオテーム、アリテーム、スクラロース、ステビオシド、レバウディオシド、ラグドゥネーム、カレラーム(carrelame)、スクロノネート、スクロオクテート、モナチンおよびフィロズルチン);ある種の甘味アミノ酸(グリシン、D−ロイシン、D−スレオニン、D−アスパラギン、D−フェニルアラニン、D−トリプトファン、L−プロリン);他の甘味低分子物質(例えば、ヘルナンズルチン、ジヒドロカルコン、グリコシド類、グリシルリジン、グリシルレチン酸アンモニウム塩または他のグリシルレチン酸誘導体);甘草抽出物(グリチルヒザ グラブラ(Glycyrrhizza glabra)亜種);リピア ズルチス(Lippia dulcis)抽出物;モモルディカ(Momordica)亜種の抽出物または個々の物質(特にモモルディカ グロスベノリイ(Momordica grosvenori) [ルオハングオ(Lou Han Guo)]およびそれから得られたモグロシド);ヒドランゲア ズルチス(Hydrangea dulcis)またはステビア(Stevia)亜種(例えば、ステビア レバウディアナ(Stevia reboudiana)の抽出物または個々の物質であってよい。
B2.ビタミン
本発明の別の実施形態では、組成物はビタミン(成分e1)を含んでよい。ビタミンは多様な生化学的機能を有する。ビタミンには、ミネラル代謝のレギュレータ(例えばビタミンD)として、また細胞および組織の成長と分化のレギュレータ(例えばビタミンAのうちいくつかの形)として、ホルモン様機能を有するものがある。また、酸化防止剤(例えばビタミンEおよびビタミンCのいくつか)として機能するものもある。ビタミンのうち大多数(例えばビタミンBコンプレックス)は酵素補因子の前駆体として作用し、代謝における触媒としての酵素の作用において酵素を補助する。この機能により、ビタミンは、配合群の一部として酵素に対し強く結合され得る:例えばビオチンは、脂肪酸の生成に関与する酵素の一部である。ビタミンは、分子間に化学基または電子を担持するよう機能する分離可能分子であるコエンザイム(補酵素)として、酵素触媒に対し比較的弱く結合させてよい。例えば葉酸は、細胞内において種々の形によるメチル、ホルミルおよびメチレンといった炭素基を担持する。これらの酵素−基質反応を補助する機能がビタミンの最もよく知られた機能であるが、ビタミンの他の機能も同様に重要である。本発明において、好適なビタミンは以下を含む群から選択される:
・ビタミンA(レチノール、レチナール、βカロチン)
・ビタミンB1(チアミン)
・ビタミンB2(リボフラビン)
・ビタミンB3(ナイアシン、ナイアシンアミド)
・ビタミンB5(パントテン酸)、
・ビタミンB6(ピリドキシン、ピリドキサミン、ピリドキサール)、
・ビタミンB7(ビオチン)、
・ビタミンB9(葉酸、フォリン酸)、
・ビタミンB12(シアノバラミン、ヒドロキシコバルミン、メチルコバルミン)、
・ビタミンC(アスコルビン酸)、
・ビタミンD(コレカルシフェロール)
・ビタミンE(トコフェロール、トコトリエノール)、および
・ビタミンK(フィロキノン、メナキノン)。
好ましいビタミンは、アスコルビン酸およびトコフェロールである。食品組成物において、前記ビタミンは、約0.1〜約5重量%、好ましくは約0.5〜約1重量%の量にて存在してよい。
本発明の別の目的は、経口組成物に唾液分泌効果、湿潤効果、刺痛効果、刺激効果、および/または催涎効果を付与する方法であって、
(a)ヒドロキシ−α−サンショールおよび/または
(b)2−フェニルブテナール
を前記組成物に対し0.2重量%未満の量(a+b)にて添加する方法を提供することにある。本発明の更に別の目的は、
(a)ヒドロキシ−α−サンショールおよび/または
(b)2−フェニルブテナール
の経口組成物のための芳香剤またはフレーバー剤としての使用を含む。
<実施例>
実施例H1
ヒドロキシ−α−サンショールを豊富に含む四川コショウ抽出物の製造
四川コショウを超臨界二酸化炭素超臨界二酸化炭素を用いて抽出した。GC/MS(ガスクロマトグラフ質量分析)の結果を1に示す。得られた生成物(2重量%)をTBMEに注ぎ、FIDまたはHPLCのいずれかにより検出した。成分は、ppmにより示す内標準(2−ノナノール(1.1重量%)添加)との比較により算出した。
Figure 2015043769
実施例H2
2−フェニルブテナールの製造
酢酸ナトリウム(51g)を水(100g)とエタノール(100g)との混合物に溶解させた。溶液を15℃に維持し、フェニルアセトアルデヒド(120g)とアセトアルデヒド(61.7g)を60分以上かけて少しずつ加えた。反応混合物を約4時間、約20℃で撹拌し、その後更に還流下で13時間同温度を維持した。その後、水(500g)を混合物に加え、各相を分離した。抽媒としてメチル t−ブチルエーテルを用いて有機層を抽出した。抽出物を合わせ、水で洗浄し、2−フェニルブテナール(137g)を粗生成物として有機溶媒から分離した。得られた生成物を約120℃、約2mbarの減圧下で薄膜蒸留した。充填カラムにより蒸留を行い、更に精製された蒸留物(74g)を得た。こうしてトランス異性体(94.3重量%)およびシス異性体(3.4%)を含む精製した2−フェニルブテナール(65.5g)を得た。
実施例2
フレーバー剤組成物および芳香剤組成物
以下の表2.1〜2.5に、本発明に係る経口組成物のフレーバー剤として有益なフレーバー剤組成物および芳香剤組成物の例を示す。なお表中のヒドロキシ−α−サンショールとしては、二酸化炭素を用いた抽出により得た四川コショウの抽出物を用いた。
Figure 2015043769
Figure 2015043769
Figure 2015043769
Figure 2015043769
Figure 2015043769
これらの芳香剤組成物は、以下に示す量にて、本発明の経口組成物に組み込んでよい: 練り歯磨き:0.8〜1.5重量%
マウスウォッシュ:0.1〜0.25重量%
マウスウォッシュ濃縮物:1〜4重量%
チューインガム:1〜1.8重量%
キャンディ:0.1〜0.4重量%
圧縮錠剤:0.1〜0.6重量%。
実施例3
製剤実施例
以下の表3.1〜3.5は、実施例2に開示するフレーバー剤組成物のうちの少なくとも一つから成る経口組成物の種々の実施例を示す。
Figure 2015043769
芳香剤組成物は、1重量%の用量において、特に混合物A3(ヒドロキシ−α−サンショールおよび/または2−フェニルブテナールの量(0.1重量%)に等しい)において、唾液分泌効果、湿潤効果、催涎効果が向上した。2−フェニルブテナールの場合は反応直後からこれらの効果が生じその後低減することが分かった。一方、ヒドロキシ−α−サンショールの場合は効果が生じるのはより遅いが、効果はより長時間持続した。
また、同濃度にて単独で用いた場合より、両フレーバー剤を組み合わせた場合の方がこれら効果はより強くなることが分かった。
Figure 2015043769
芳香剤組成物は、1重量%の用量において、特に混合物B3(ヒドロキシ−α−サンショールおよび/または2−フェニルブテナールの量(0.08重量%)に等しい)において、フレーバーおよび清涼感が増した。
Figure 2015043769
Figure 2015043769

Figure 2015043769
Figure 2015043769
本発明は以下の態様を提供する。
<1>
(a)ヒドロキシ−α−サンショールおよび/または
(b)2−フェニルブテナール、および
(c)任意選択的に含まれていてもよい追加の芳香化合物またはフレーバー化合物
を含む経口組成物。
<2>
成分の合計量(a+b)が0.2重量%未満であることを特徴とする前記<1>記載の経口組成物。
<3>
成分の合計量(a+b)が約0.0001〜約0.1重量%であることを特徴とする、前記<1>に記載の組成物。
<4>
前記成分(a)および(b)が約10:90〜約90:10の重量比にて存在することを特徴とする、前記<1>に記載の組成物。
<5>
成分(a)が四川コショウ抽出物であることを特徴とする、前記<1>に記載の組成物。
<6>
前記抽出物が二酸化炭素を用いた抽出により四川コショウから得られることを特徴とする、前記<5>に記載の組成物。
<7>
前記経口組成物がベーカリー製品であることを特徴とする、前記<1>に記載の組成物。
<8>
前記経口組成物がチューインガムであることを特徴とする、前記<1>に記載の組成物。
<9>
前記経口組成物がキャンディであることを特徴とする、前記<1>に記載の組成物。
<10>
前記経口組成物が圧縮錠剤であることを特徴とする、前記<1>に記載の組成物。
<11>
前記経口組成物が練り歯磨またはマウスウォッシュ製品であることを特徴とする、前記<1>に記載の組成物。
<12>
前記経口組成物が医薬組成物であることを特徴とする、前記<1>に記載の組成物。
<13>
(a)ヒドロキシ−α−サンショールと、
(b)2−フェニルブテナールと、を含むフレーバー剤組成物。
<14>
経口組成物のフレーバーに対し、唾液分泌効果、湿潤効果、刺痛効果、刺激効果、および/または催涎効果を付与する方法であって、
(a)ヒドロキシ−α−サンショールおよび/または
(b)2−フェニルブテナールを、
前記組成物に対し0.2重量%未満の量(a+b)にて添加することにより前記効果を付与する方法。
<15>
経口組成物のための芳香剤またはフレーバー剤としての、
(a)ヒドロキシ−α−サンショールおよび/または
(b)2−フェニルブテナール
の使用。

Claims (14)

  1. (a)ヒドロキシ−α−サンショールおよび
    (b)2−フェニルブテナール、
    を含み、および任意に
    (c)追加のフレーバー化合物または芳香化合物を含んでいてもよい
    経口組成物であって、
    成分の合計量(a+b)が0.2重量%未満であることを特徴とする上記経口組成物。
  2. 成分の合計量(a+b)が約0.0001〜約0.1重量%であることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記成分(a)および(b)が約10:90〜約90:10の重量比にて存在することを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  4. 成分(a)が四川コショウ抽出物であることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  5. 前記抽出物が二酸化炭素を用いた抽出により四川コショウから得られることを特徴とする、請求項4に記載の組成物。
  6. 前記経口組成物がベーカリー製品であることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  7. 前記経口組成物がチューインガムであることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  8. 前記経口組成物がキャンディであることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  9. 前記経口組成物が圧縮錠剤であることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  10. 前記経口組成物が練り歯磨またはマウスウォッシュ製品であることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  11. 前記経口組成物が医薬組成物であることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  12. (a)ヒドロキシ−α−サンショールと、
    (b)2−フェニルブテナールと、を含むフレーバー剤組成物。
  13. 経口組成物に対し、唾液分泌効果、湿潤効果、刺痛効果、刺激効果、および/または催涎効果を付与する方法であって、
    (a)ヒドロキシ−α−サンショールおよ
    (b)2−フェニルブテナールを、
    前記組成物対し0.2重量%未満の量(a+b)にて添加することにより前記効果を付与する方法。
  14. 経口組成物のための芳香剤またはフレーバー剤としての
    (a)ヒドロキシ−α−サンショールおよび
    (b)2−フェニルブテナール
    使用。
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