JP2015042674A - 日焼け止め化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】油性紫外線吸収剤の配合量が多く、かつ、透明又は半透明の液状乳化組成物からなる日焼け止め化粧料を提供すること。【解決手段】(A)所定量の液状油性紫外線吸収剤と、(B)所定量の固形油性紫外線吸収剤と、(C)所定量の水酸基を1つ又は2つ有する水溶性溶剤と、(D)界面活性剤とを含み、前記(D)界面活性剤が、所定量のHLB11.0〜12.5のPOE硬化ヒマシ油又はその脂肪酸エステルと、所定量のHLB7〜11のショ糖脂肪酸エステルとを少なくとも含み、前記(A)液状油性紫外線吸収剤と、前記(B)固形油性紫外線吸収剤との合計質量と、前記(D)界面活性剤の合計質量との比{(D)/((A)+(B))}が、0.56以上0.68以下であり、波長750nmの光の透過率が10%以上である透明又は半透明液状乳化組成物からなる日焼け止め化粧料である。【選択図】なし

Description

本発明は、透明又は半透明液状乳化組成物からなる日焼け止め化粧料に関する。
従来、紫外線による皮膚への影響を防御するために、日焼け止め化粧料が用いられている。近年では、より高い紫外線防御指数を有する日焼け止め化粧料が求められている。
日焼け止め化粧料の紫外線防御指数を高めるためには、油性紫外線吸収剤の配合量を高めることが考えられる。
また、日焼け止め化粧料の使用において、その効果を保つためには定期的な塗り直しが必要であることが報告されたことで(非特許文献1参照)、最近では高い紫外線防御指数に加え、塗り直しの簡便さも求められているのが現状である。
これまでに、油性紫外線吸収剤を含む日焼け止め化粧料として、例えば、オクトクリレンを含む20℃で油状の有機紫外線吸収剤と、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン及びメチレンビスベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノールから選ばれる20℃で固体の有機紫外線吸収剤と、特定のポリオキシエチレン・ポリオキシアルキレンアルキルエーテルブロックポリマーとを含み、前記オクトクリレンを含む20℃で油状の有機紫外線吸収剤を含有する油相の平均粒子径が700nm以下であるO/W乳化組成物(特許文献1参照)、(A)2−(4−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸へキシルエステル、2,4−ビス{[4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ]フェニル}−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス[4−(2−エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ]−1,3,5−トリアジン及びジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸2−エチルヘキシルからなる群から選択される1種以上と、(B)8質量%以上20質量%以下の液状油と、(C)ポリアクリルアミド化合物と、(D)疎水化処理微粒子金属酸化物粉末とを含有し、(i)化粧料総量に対する、(A)成分及び(D)成分の合計量((A)+(D))の含有量が10質量%以上であり、(ii)液状油総量に対する、(A)成分及び(D)成分の合計量((A)+(D))の含有質量比が0.6以上2以下である水中油型乳化化粧料(特許文献2参照)、アルキル基又はアルケニル基の炭素数が20以上24以下で、エチレンオキサイドの平均付加モル数が1.5以上4以下であるポリオキシエチレンアルキル又はアルケニルエーテルと、IOB値が0.2以上0.6以下の25℃で液状の極性油と、25℃で固体状の紫外線吸収剤とを含有する水中油型乳化組成物(特許文献3参照)などが提案されている。
しかしながら、これらの提案の日焼け止め化粧料は、透明又は半透明ではない。
前記日焼け止め化粧料が透明又は半透明ではないと、塗り直しの簡便さを考慮した化粧料の上から塗布可能なミスト状日焼け止め化粧料への応用に際し、吐出時に顔の上で白浮きを起こすなどの問題がある。
したがって、油性紫外線吸収剤の配合量が多く、かつ、透明又は半透明の液状乳化組成物からなる日焼け止め化粧料の速やかな提供が強く求められているのが現状である。
特開2010−132647号公報 特開2013−136569号公報 特開2014−114273号公報
Kerry M.Hanson、 Free Radical Biology and Medicine, 2006,41(8),1205〜1212
本発明は、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、油性紫外線吸収剤の配合量が多く、かつ、透明又は半透明の液状乳化組成物からなる日焼け止め化粧料を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> (A)液状油性紫外線吸収剤と、(B)固形油性紫外線吸収剤と、(C)水酸基を1つ又は2つ有する水溶性溶剤と、(D)界面活性剤とを含み、
前記(D)界面活性剤が、HLB11.0〜12.5のPOE硬化ヒマシ油又はその脂肪酸エステルと、HLB7〜11のショ糖脂肪酸エステルとを少なくとも含み、
前記(A)液状油性紫外線吸収剤の含有量が、1質量%〜12質量%であり、
前記(B)固形油性紫外線吸収剤の含有量が、0.1質量%〜5質量%であり、
前記(C)水酸基を1つ又は2つ有する水溶性溶剤の含有量が、1質量%〜15質量%であり、
前記HLB11.0〜12.5のPOE硬化ヒマシ油又はその脂肪酸エステルの含有量が、0.5質量%〜8質量%であり、
前記HLB7〜11のショ糖脂肪酸エステルの含有量が、0.2質量%〜3質量%であり、
前記(A)液状油性紫外線吸収剤と、前記(B)固形油性紫外線吸収剤との合計質量と、前記(D)界面活性剤の合計質量との比{(D)/((A)+(B))}が、0.56以上0.68以下であり、
波長750nmの光の透過率が10%以上である透明又は半透明液状乳化組成物からなることを特徴とする日焼け止め化粧料である。
<2> (A)液状油性紫外線吸収剤が、メトキシケイヒ酸エチルヘキシルを含む前記<1>に記載の日焼け止め化粧料である。
<3> (B)固形油性紫外線吸収剤が、t−ブチルメトキシジベンゾイルメタンを含む前記<1>から<2>のいずれかに記載の日焼け止め化粧料である。
<4> (C)水酸基を1つ又は2つ有する水溶性溶剤が、エトキシジグリコールを含む前記<1>から<3>のいずれかに記載の日焼け止め化粧料である。
<5> HLB11.0〜12.5のPOE硬化ヒマシ油又はその脂肪酸エステルが、PEG−30水添ヒマシ油(HLB11.0)及びPEG−40水添ヒマシ油(HLB12.5)を含む前記<1>から<4>のいずれかに記載の日焼け止め化粧料である。
<6>HLB7〜11のショ糖脂肪酸エステルが、ジステアリン酸スクロース(HLB7)、ジステアリン酸スクロース(HLB9)及びステアリン酸スクロース(HLB11)を含む<1>から<5>のいずれかに記載の日焼け止め化粧料である。
本発明によれば、従来における前記諸問題を解決し、前記目的を達成することができ、油性紫外線吸収剤の配合量が多く、かつ、透明又は半透明の液状乳化組成物からなる日焼け止め化粧料を提供することができる。
(日焼け止め化粧料)
本発明の日焼け止め化粧料は、(A)液状油性紫外線吸収剤と、(B)固形油性紫外線吸収剤と、(C)水酸基を1つ又は2つ有する水溶性溶剤と、(D)界面活性剤とを少なくとも含み、必要に応じて更にその他の成分を含む透明又は半透明液状乳化組成物からなる。
<(A)液状油性紫外線吸収剤>
前記(A)液状油性紫外線吸収剤とは、20℃で液状の油性紫外線吸収剤をいう。
前記(A)液状油性紫外線吸収剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、ジメチルPABAエチルヘキシル、オクトクリレン、サリチル酸エチルヘキシル、ポリシリコーン−15などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
これらの中でも、メトキシケイヒ酸エチルヘキシルが、紫外線防御効果が高い点、固形油性紫外線吸収剤の溶解剤として優れている点で、好ましい。
前記(A)液状油性紫外線吸収剤の入手方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、合成する方法、市販品より入手する方法などが挙げられる。
前記(A)液状油性紫外線吸収剤の具体例としては、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル(DSMニュートリション ジャパン株式会社製)などが挙げられる。
前記(A)液状油性紫外線吸収剤の日焼け止め化粧料における含有量としては、1質量%〜12質量%であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、5質量%〜12質量%が好ましく、7質量%〜12質量%がより好ましく、8質量%〜10質量%が特に好ましい。前記(A)液状油性紫外線吸収剤の日焼け止め化粧料における含有量が、1質量%未満であると、日焼け止めの効果が得られず、12質量%を超えると、透明又は半透明の液状乳化組成物とすることができない。一方、前記好ましい範囲内であると、より優れた日焼け止め効果を有し、かつ透明又は半透明の液状乳化組成物とすることができる点で有利である。
<(B)固形油性紫外線吸収剤>
前記(B)固形油性紫外線吸収剤とは、20℃で固体状の油性紫外線吸収剤をいう。
前記(B)固形油性紫外線吸収剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、t−ブチルメトキシジベンゾイルメタン、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、エチルヘキシルトリアゾン、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、オキシベンゾン−3などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
これらの中でも、t−ブチルメトキシジベンゾイルメタンが、少ない配合量で強力な紫外線防御効果を示す点で、好ましい。
前記(B)固形油性紫外線吸収剤の入手方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、合成する方法、市販品より入手する方法などが挙げられる。
前記(B)固形油性紫外線吸収剤の具体例としては、t−ブチルメトキシジベンゾイルメタン(DSMニュートリション ジャパン株式会社)などが挙げられる。
前記(B)固形油性紫外線吸収剤の日焼け止め化粧料における含有量としては、0.1質量%〜5質量%であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、0.5質量%〜5質量%が好ましく、1質量%〜4質量%がより好ましく、2質量%〜4質量%が特に好ましい。前記(B)固形油性紫外線吸収剤の日焼け止め化粧料における含有量が、0.1質量%未満であると、日焼け止めの効果が得られず、5質量%を超えると、透明又は半透明の液状乳化組成物とすることができない。一方、前記好ましい範囲内であると、より優れた日焼け止め効果を有し、かつ透明又は半透明の液状乳化組成物とすることができる点で有利である。
<(C)水酸基を1つ又は2つ有する水溶性溶剤>
前記(C)水酸基を1つ又は2つ有する水溶性溶剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、エタノール、n−プロパノール、イソプロピルアルコール、エトキシジグリコール、エチレングリコール、プロパンジオール、1,2−ペンタンジオール、プロパンジオール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、カプリリルグリコールなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
これらの中でも、エトキシジグリコールが、透明性に優れた乳化組成物を作製できる点、固形油性紫外線吸収剤に対し溶解性を有する点で、好ましい。
前記(C)水酸基を1つ又は2つ有する水溶性溶剤の入手方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、合成する方法、市販品より入手する方法などが挙げられる。
前記(C)水酸基を1つ又は2つ有する水溶性溶剤の具体例としては、エトキシジグリコール(GATTEFOSSE製)などが挙げられる。
前記(C)水酸基を1つ又は2つ有する水溶性溶剤の日焼け止め化粧料における含有量としては、1質量%〜15質量%であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、1質量%〜10質量%が好ましく、1質量%〜5質量%がより好ましく、2質量%〜4質量%が特に好ましい。前記(C)水酸基を1つ又は2つ有する水溶性溶剤の日焼け止め化粧料における含有量が、1質量%未満であると、透明又は半透明の液状乳化組成物とすることができず、15質量%を超えると、肌への刺激が生じることがある。一方、前記好ましい範囲内であると、肌への刺激が生じることなく、透明又は半透明の液状乳化組成物とすることができる点で有利である。
<(D)界面活性剤>
前記界面活性剤は、HLB11.0〜12.5のPOE硬化ヒマシ油又はその脂肪酸エステルと、HLB7〜11のショ糖脂肪酸エステルとを少なくとも含み、必要に応じて更にその他の界面活性剤を含む。
前記界面活性剤は、前記HLB11.0〜12.5のPOE硬化ヒマシ油又はその脂肪酸エステルと、前記HLB7〜11のショ糖脂肪酸エステルとからなることが好ましい。
−HLB11.0〜12.5のPOE硬化ヒマシ油又はその脂肪酸エステル−
前記POE硬化ヒマシ油又はその脂肪酸エステルとしては、HLBが11.0〜12.5であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、PEG−30水添ヒマシ油、PEG−40水添ヒマシ油、ラウリン酸PEG−40水添ヒマシ油、ラウリン酸PEG−50水添ヒマシ油、イソステアリン酸PEG−40水添ヒマシ油、イソステアリン酸PEG−50水添ヒマシ油などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
これらの中でも、透明性に優れた乳化組成物を作製できる点で、PEG−30水添ヒマシ油、PEG−40水添ヒマシ油が好ましい。
前記POE硬化ヒマシ油又はその脂肪酸エステルのHLB値としては、11.0〜12.5であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
本発明において、HLB値の測定方法は、「ハンドブック −化粧品・製剤原料− 改定版」、日光ケミカルズ株式会社、昭和52年2月1日改訂版発行、854頁〜855頁に記載の乳化法によるHLB値の実測に準拠する。
前記HLB11.0〜12.5のPOE硬化ヒマシ油又はその脂肪酸エステルの入手方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、合成する方法、市販品より入手する方法などが挙げられる。
前記HLB11.0〜12.5のPOE硬化ヒマシ油又はその脂肪酸エステルの具体例としては、PEG−30水添ヒマシ油(HLB11.0)(日本サーファクタント工業株式会社製)、PEG−40水添ヒマシ油(HLB12.5)(日本サーファクタント工業株式会社製)などが挙げられる。
前記HLB11.0〜12.5のPOE硬化ヒマシ油又はその脂肪酸エステルの日焼け止め化粧料における含有量としては、0.5質量%〜8質量%であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、2質量%〜8質量%が好ましく、3質量%〜7質量%がより好ましく、4質量%〜6質量%が特に好ましい。前記HLB11.0〜12.5のPOE硬化ヒマシ油又はその脂肪酸エステルの日焼け止め化粧料における含有量が、0.5質量%未満であると、透明又は半透明の液状乳化組成物とすることができず、8質量%を超えると、製剤が高粘性化し、ゲル状になることがある。一方、前記好ましい範囲内であると、低粘性かつ透明又は半透明の液状乳化組成物とすることができる点で有利である。
−HLB7〜11のショ糖脂肪酸エステル−
前記HLB7〜11のショ糖脂肪酸エステルとしては、HLBが7〜11であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ジステアリン酸スクロース(HLB7)、ジステアリン酸スクロース(HLB8)、ジステアリン酸スクロース(HLB9)、ステアリン酸スクロース(HLB11)などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
これらの中でも、透明性に優れた乳化組成物を作製できる点で、ジステアリン酸スクロース(HLB7)、ジステアリン酸スクロース(HLB9)、ステアリン酸スクロース(HLB11)が好ましい。
前記HLB7〜11のショ糖脂肪酸エステルのHLB値としては、7〜11であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記HLB7〜11のショ糖脂肪酸エステルの入手方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、合成する方法、市販品より入手する方法などが挙げられる。
前記HLB7〜11のショ糖脂肪酸エステルの具体例としては、ジステアリン酸スクロース(HLB7)(三菱化学フーズ株式会社)、ジステアリン酸スクロース(HLB9)(三菱化学フーズ株式会社)、ステアリン酸スクロース(HLB11)(三菱化学フーズ株式会社)などが挙げられる。
前記HLB7〜11のショ糖脂肪酸エステルの日焼け止め化粧料における含有量としては、0.2質量%〜3質量%であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、0.5質量%〜3質量%が好ましく、1質量%〜3質量%がより好ましく、1質量%〜2質量%が特に好ましい。前記HLB7〜11のショ糖脂肪酸エステルの日焼け止め化粧料における含有量が、0.2質量%未満であると、透明又は半透明の液状乳化組成物とすることができず、3質量%を超えると、ショ糖脂肪酸エステルが溶解しきれずに溶け残ることがある。一方、前記好ましい範囲内であると、ショ糖脂肪酸エステルが溶け残ることなく、透明又は半透明の液状乳化組成物とすることができる点で有利である。
−その他の界面活性剤−
前記その他の界面活性剤としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、POE硬化ヒマシ油(HLB11.0〜12.5のものを除く)、POEソルビタン脂肪酸エステル、POEソルビトール脂肪酸エステル、POEアルキルエーテル、POEアルキルエステル、ショ糖脂肪酸エステル(HLB7〜11のものを除く)、ポリグリセリン脂肪酸エステル、POEグリセリン脂肪酸エステル、POE脂肪酸エステル、POEコレステロールエーテル、POEコレスタノールエーテル、POEフィトステロールエーテル、POEフィトスタノールエーテル、プロピレングリコール脂肪酸エステルなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
これらの中でも、POE硬化ヒマシ油(HLB11.0〜12.5のものを除く)、ショ糖脂肪酸エステル(HLB7〜11のものを除く)が好ましい。
前記その他の界面活性剤の入手方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、合成する方法、市販品より入手する方法などが挙げられる。
前記その他の界面活性剤の日焼け止め化粧料における含有量としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
<(D)/((A)+(B))>
前記(A)液状油性紫外線吸収剤と、前記(B)固形油性紫外線吸収剤との合計質量と、前記(D)界面活性剤の合計質量との比{(D)/((A)+(B))}としては、0.56以上0.68以下であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、0.58〜0.68が好ましく、0.58〜0.65がより好ましく、0.59〜0.64が特に好ましい。前記(D)/((A)+(B))が、0.56未満であると、透明又は半透明の液状乳化組成物とすることができず、0.68を超えると、前記(D)界面活性剤の量が多くなり過ぎる。一方、前記好ましい範囲内であると、少ない界面活性剤の配合量で多量の油性紫外線吸収剤を可溶化することができ、透明又は半透明の液状乳化組成物とすることができる点で有利である。
<その他の成分>
前記その他の成分としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、目的に応じ適宜選択することができ、例えば、グリセリン、水などが挙げられる。
前記その他の成分の日焼け止め化粧料における含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
<波長750nmの光の透過率>
前記日焼け止め化粧料の波長750nmの光の透過率は、10%以上であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記日焼け止め化粧料の波長750nmの光の透過率は、例えば、レジオビーム分光光度計(U−1800、株式会社日立製作所製)を用い、前記日焼け止め化粧料を光路長1cmの石英セルに入れ、測定した結果から算出することができる。なお、対照試料には、精製水を用いる。
前記日焼け止め化粧料の光の透過率は、前記精製水の波長750nmの光の透過率を100%として算出する。
<製造方法>
前記日焼け止め化粧料の製造方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、以下のようにして製造する方法などが挙げられる。
水と、グリセリンとを混合した混合物(1)を調製する。また、前記(A)液状油性紫外線吸収剤と、前記(B)固形油性紫外線吸収剤と、前記(C)水酸基を1つ又は2つ有する水溶性溶剤と、前記(D)界面活性剤とを混合した混合物(2)を調製する。前記混合物(1)及び前記混合物(2)のそれぞれを85℃まで加温する。ホモミキサーにて1,500rpmの撹拌下の前記混合物(2)に、前記混合物(1)を添加し、1分間撹拌し、その後室温まで撹拌しながら冷却し、日焼け止め化粧料とする。
以下に本発明の実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
(実施例1〜6、比較例1〜5)
表1〜表2に示す組成からなる日焼け止め化粧料を以下のようにして調製した。
水と、グリセリンとを混合した混合物(1)を調製した。また、水及びグリセリン以外の原料を混合した混合物(2)を調製した。前記混合物(1)及び前記混合物(2)のそれぞれを85℃まで加温した。ホモミキサー(ラボ・リューション、プライミクス株式会社製)にて1,500rpmの撹拌下の前記混合物(2)に、前記混合物(1)を添加し、1分間撹拌し、その後室温まで撹拌しながら冷却し、日焼け止め化粧料を得た。
<光の透過率の測定>
次に、得られた前記日焼け止め化粧料の波長750nmの光の透過率を、レジオビーム分光光度計(U−1800、株式会社日立製作所製)を用い、前記日焼け止め化粧料を光路長1cmの石英セルに入れ測定した。対照試料には、精製水を用い、精製水の波長750nmの光の透過率を100%として、各日焼け止め化粧料の光の透過率を算出した。結果を表1及び表2に示した。
なお、比較例2の日焼け止め化粧料は、分離してしまい、乳化物が得られなかったため、光の透過率の測定は行わなかった。
Figure 2015042674
Figure 2015042674
前記表1及び表2に示したように、(A)液状油性紫外線吸収剤と、(B)固形油性紫外線吸収剤と、(C)水酸基を1つ又は2つ有する水溶性溶剤と、(D)界面活性剤とを含み、前記(D)界面活性剤が、HLB11.0〜12.5のPOE硬化ヒマシ油又はその脂肪酸エステルと、HLB7〜11のショ糖脂肪酸エステルとを少なくとも含み、前記(A)液状油性紫外線吸収剤の含有量が、1質量%〜12質量%であり、前記(B)固形油性紫外線吸収剤の含有量が、0.1質量%〜5質量%であり、前記(C)水酸基を1つ又は2つ有する水溶性溶剤の含有量が、1質量%〜15質量%であり、前記HLB11.0〜12.5のPOE硬化ヒマシ油又はその脂肪酸エステルの含有量が、0.5質量%〜8質量%であり、前記HLB7〜11のショ糖脂肪酸エステルの含有量が、0.2質量%〜3質量%であり、前記(A)液状油性紫外線吸収剤と、前記(B)固形油性紫外線吸収剤との合計質量と、前記(D)界面活性剤の合計質量との比{(D)界面活性剤の合計質量/((A)液状油性紫外線吸収剤と、(B)固形油性紫外線吸収剤との合計質量)}が、0.56以上0.68以下である構成を満たす実施例1〜6では、波長750nmの光の透過率が10%以上である透明又は半透明液状乳化組成物が得られた。
一方、前記構成の少なくともいずれかを満たさない比較例1〜5では、波長750nmの光の透過率が10%以上である透明又は半透明液状乳化組成物が得られなかった。
したがって、本発明の構成により、少ない界面活性剤の配合量で、多量の油性紫外線吸収剤を透明又は半透明に可溶化できることが示された。
前記実施例1〜6、及び比較例1〜5に用いた原材料は、以下のとおりである。
Figure 2015042674

Claims (6)

  1. (A)液状油性紫外線吸収剤と、(B)固形油性紫外線吸収剤と、(C)水酸基を1つ又は2つ有する水溶性溶剤と、(D)界面活性剤とを含み、
    前記(D)界面活性剤が、HLB11.0〜12.5のPOE硬化ヒマシ油又はその脂肪酸エステルと、HLB7〜11のショ糖脂肪酸エステルとを少なくとも含み、
    前記(A)液状油性紫外線吸収剤の含有量が、1質量%〜12質量%であり、
    前記(B)固形油性紫外線吸収剤の含有量が、0.1質量%〜5質量%であり、
    前記(C)水酸基を1つ又は2つ有する水溶性溶剤の含有量が、1質量%〜15質量%であり、
    前記HLB11.0〜12.5のPOE硬化ヒマシ油又はその脂肪酸エステルの含有量が、0.5質量%〜8質量%であり、
    前記HLB7〜11のショ糖脂肪酸エステルの含有量が、0.2質量%〜3質量%であり、
    前記(A)液状油性紫外線吸収剤と、前記(B)固形油性紫外線吸収剤との合計質量と、前記(D)界面活性剤の合計質量との比{(D)/((A)+(B))}が、0.56以上0.68以下であり、
    波長750nmの光の透過率が10%以上である透明又は半透明液状乳化組成物からなることを特徴とする日焼け止め化粧料。
  2. (A)液状油性紫外線吸収剤が、メトキシケイヒ酸エチルヘキシルを含む請求項1に記載の日焼け止め化粧料。
  3. (B)固形油性紫外線吸収剤が、t−ブチルメトキシジベンゾイルメタンを含む請求項1から2のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
  4. (C)水酸基を1つ又は2つ有する水溶性溶剤が、エトキシジグリコールを含む請求項1から3のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
  5. HLB11.0〜12.5のPOE硬化ヒマシ油又はその脂肪酸エステルが、PEG−30水添ヒマシ油(HLB11.0)及びPEG−40水添ヒマシ油(HLB12.5)を含む請求項1から4のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
  6. HLB7〜11のショ糖脂肪酸エステルが、ジステアリン酸スクロース(HLB7)、ジステアリン酸スクロース(HLB9)及びステアリン酸スクロース(HLB11)を含む請求項1から5のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
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WO2023223838A1 (ja) * 2022-05-18 2023-11-23 株式会社 資生堂 上地化粧料

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