JP2015042113A - 固定子および電動機 - Google Patents

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【課題】平角線を巻回して成るコイルの放熱性を向上する。
【解決手段】固定子1は、ティース12が突設された分割コア11を周方向に並べた固定子コア10と、平角線が層状に重ならないようフラットワイズ巻きされ、かつ、当該フラットワイズ巻きされた状態で隣り合う平角線同士が接触しないよう隙間があいた形状に構成されたコイル20と、コイル20とティース12を固定する樹脂部30とを備えている。
【選択図】図4

Description

この発明は、固定子コアのティースにコイルを装着して成る固定子、およびこの固定子を備える電動機に関するものである。
一般的に電動機の出力は通電電流[A]×巻き数[turn]で決定され、高出力で使用される様な電動機は通電電流量を多くするか、または巻き数を多くする必要がある。
巻き数を多くする場合、一般的に、固定子ティースに装着されたボビンに丸線または平角線を直接巻く方法(例えば、特許文献1参照)、あるいは、丸線または平角線を事前に曲げ加工してコイル(巻線)にし固定子ティースに後挿入する方法(例えば、特許文献2参照)がある。固定子ティースに丸線または平角線を直接巻く場合、固定子コアの内径が大きければ巻線機のアームを挿入するスペースを確保できるが、固定子コアの内径が小さいと固定子を分割した上で巻く必要があった(例えば、特許文献3参照)。また、固定子ティースにコイルを後挿入する場合においても、固定子コアの内径が小さいと固定子を分割してコイルを後挿入する必要があった。
また、巻き数を多くする場合、巻き線工程に時間がかかり、かつ、コイルのスペースを多く取る必要があり、製品のミニマム化において懸念があった。
一方、通電電流を多くする場合、コイルを設置するスペースを小さくするために、一般的に丸線ではなく、平角線が使用される。図14に示すように、断面積が等しい丸線100と平角線102の場合、丸線100を巻いて重ね合わせたコイル101に比べて、平角線102を巻いて重ね合わせたコイル103の方が占積率が高く小スペースでコイル設計が可能である。
また、通電電流量を多くする場合、コイルの自己発熱量が増える。よって、高出力かつ大電流を通電する(=巻き数が少ない、コイルのスペースを最小限に抑えて商品価値を付加した)電動機において、性能(出力)の維持および長寿命化のために、コイルの小発熱化および高放熱化が望まれる。しかしながら、コイルを小発熱化する場合、コイルの断面積を増加させることに伴い、小スペース設計が阻害される問題があった。
コイルを高放熱化する場合、コイルと固定子コアとを樹脂で一体成形して隙間を無くし、固定子コアを介したコイルの放熱性を向上させる方法があった(例えば、特許文献4参照)。しかしながら、従来のコイルは図15(a)に示すフラットワイズ巻きおよび図15(b)に示すエッジワイズ巻きのいずれの場合でも平角線を多層に重ねて巻回するため、コイルと固定子コアとを樹脂で一体成形して隙間を無くしたとしても依然として放熱性が低かった。そのため、図15(a)に例示するように、コイルの中心層の温度が高く、外周層および内周層の温度が低くなる温度ばらつきが生じていた。
また、平角線が層状に重なるので、平角線に絶縁被膜を施すことが必須であった。
ここで、図16のグラフに絶縁被膜の耐熱寿命を示す。グラフの縦軸は絶縁被膜の耐熱寿命、横軸は温度を示し、高温が長時間続くほど絶縁被膜の寿命が短くなることが分かる。このように、絶縁被膜の寿命は温度と時間に左右されるため、コイルに温度ばらつきがあると絶縁被膜の寿命時間を予測することが非常に困難となる。
特開2001−186703号公報 特開2009−283591号公報 特開2011−244627号公報 特開2009−261086号公報
上記のように、固定子コアに層状に巻回されたコイルは、放熱性が低いという課題があった。そのため、電動機の性能(出力)を維持できず、長寿命化の阻害要因となっていた。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、高出力かつ大電流を通電する電動機において、平角線を巻回して成るコイルの放熱性を向上することを目的とする。
この発明に係る固定子は、ティースが突設された固定子コアと、平角線が層状に重ならないようフラットワイズ巻きされ、かつ、当該フラットワイズ巻きされた状態で隣り合う平角線同士が接触しないよう隙間があいた形状に構成されてティースに装着されたコイルと、コイルとティースを固定する樹脂部とを備えるものである。
この発明に係る電動機は、固定子コアに突設されたティースにコイルが装着されて成る固定子を備えるものであって、コイルは、平角線が層状に重ならないようフラットワイズ巻きされ、かつ、当該フラットワイズ巻きされた状態で隣り合う平角線同士が接触しないよう隙間があいた形状に構成されているものである。
この発明によれば、平角線が層状に重ならないようフラットワイズ巻きされ、かつ、当該フラットワイズ巻きされた状態で隣り合う平角線同士が接触しないよう隙間があいた形状に構成されたコイルを用いるようにしたので、一重に巻回された平角線の長方形断面の長辺側がティースおよび樹脂部に接触し、放熱性が向上する。
この発明の実施の形態1に係る電動機を構成する固定子を示す平面図である。 実施の形態1の固定子を図1のAA線に沿って切断した断面図である。 実施の形態1の分割コアとコイルの構成を示す平面図である。 実施の形態1のコイルを装着した分割コアを示す斜視図である。 実施の形態1の分割コアとコイルをインサート成形して成る分割コアモジュールを示す斜視図である。 実施の形態1の分割コアモジュールの構成を示し、図6(a)は平面図、図6(b)はBB線に沿って切断した断面図である。 実施の形態1の分割コアモジュールを成形する金型構造を示す断面図である。 実施の形態1の分割コアモジュールの変形例を示す平面図である。 実施の形態1の分割コアモジュールの別の変形例を示す平面図である。 この発明の実施の形態2に係る固定子の構成を示し、図10(a)は平面図、図10(b)はCC線に沿って切断した断面図である。 この発明の実施の形態2に係る固定子の構成を示す平面図である。 この発明に係る固定子の金属ハウジングに空冷構造を設けた構成例を示す平面図である。 この発明に係る固定子の金属ハウジングに水冷構造を設けた構成例を示す平面図である。 断面積が等しい丸線と平角線を巻回したコイルを比較した断面図である。 従来のコイルを説明する図であり、図15(a)はフラットワイズ巻き、図15(b)はエッジワイズ巻きの例である。 平角線に施された絶縁被膜の耐熱寿命を示すグラフである。
実施の形態1.
図1に、本実施の形態1に係る電動機を構成する固定子1を抜粋して示す。この固定子1は、固定子コア10と、コイル20と、コイル20を固定子コア10に固定すると共にコイル20を被覆して絶縁する樹脂部30と、固定子コア10を収容した金属ハウジング40とを備えている。
本実施の形態1の固定子コア10は分割型であり、金属ハウジング40の内部に同一形状の分割コアモジュール3が6個周方向に並べて設置され、ネジ2を用いて金属ハウジング40に締結されている。
図2は、図1の固定子1をAA線に沿って切断した断面図である。図3は分割コア11とコイル20の構成を示す平面図、図4はコイル20を装着した分割コア11を示す斜視図、図5は分割コア11とコイル20をインサート成形して成る分割コアモジュール3を示す斜視図である。
図3に示すように、分割コアモジュール3を構成する分割コア11には、ティース12が突設されると共に、ネジ2を挿通するネジ穴13が形成される。なお、本実施の形態1では電磁鋼板を積層して分割コア11を構成するが、圧粉磁心で構成してもよい。また、図示は省略するが、固定子コア10の間に永久磁石を挟みこむなど、電動機の構成に応じた変形が可能である。
コイル20には、平角線を幅方向にずらすようなクランク形状の屈曲部21が形成されている。この平角線を層状に重ならないよう一重にフラットワイズ巻きすることで、隣り合う平角線同士が接触しないよう隙間L1があいた形状になる。
このコイル20を製作する際には、プレス加工により板状導体から長方形断面の平角線を打ち抜くときに屈曲部21の形状も併せて形成しておき、この平角線をティース12の外形に沿うようフラットワイズ状に曲げ加工する。なお、プレス加工ではなく切削加工により板状導体から平角線を形成してもよい。コイル20の製作時にプレス曲げ作業が発生するため、コストを考慮すると、巻き数が少ない(0.5〜2ターン程度)方が有利である。図1〜図5のコイル20は1.5ターン(巻き)である。
図4に示すように、曲げ加工されたコイル20を分割コア11のティース12に挿入して装着させた状態で金型内に設置し、樹脂部材により樹脂部30をインサート成形することにより、図5に示す分割コアモジュール3となる。
ここで、図6(a)に分割コアモジュール3の平面図、図6(b)にBB線に沿って切断した断面図を示す。図7は、分割コアモジュール3を成形する金型構造を示す断面図である。コイル20にピン穴22を形成し、金型50の位置決めピン51をピン穴22に貫通させて先端をティース12に当接させることにより、ティース12を位置決めする。この位置決めピン51には外径を大きくした肩部52が設けられており、肩部52をピン穴22の周縁部に当接させることにより、コイル20を位置決めする。これにより、ティース12とコイル20の間に所定のクリアランス53が形成され、金型50に樹脂を射出した際にその一部がクリアランス53に流れ込み、樹脂部30がティース12とコイル20に密着した状態でインサート成形される。
この樹脂部30は、コイル20の外表面を被覆して隣り合う平角線同士を絶縁すると共に、コイル20とティース12の間のクリアランス53にも入り込んで両者を絶縁する。従って、平角線自体の絶縁被覆が不要である。
なお、樹脂部30を構成する樹脂部材としては、電気絶縁性および放熱性に優れたポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂などを用いる。さらに、窒素ホウ素、酸化アルミニウム粉末等のフィラーを樹脂に混合したり、フィラー量を増加したりしてもよい。
また、この樹脂部30は絶縁被膜としての機能に加え、コイル20の発する熱を放熱する放熱部材としての機能も兼ね備えている。コイル20の発する熱は、樹脂部30、ティース12、分割コア11、金属ハウジング40という放熱経路を通って外部へ放熱される。
なお、樹脂部30を成形する際に、コイル20とティース12のクリアランス53に樹脂部材を射出せず、クリアランス53のまま残す構造も考えられるが、放熱効率を向上させる必要がある場合は、樹脂を流し込ませた方が放熱に対して有利である。
また、コイル20を構成する平角線の断面積は長方形であり、放熱部材である樹脂部30および放熱経路になるティース12と接触する部分が常に長方形断面の長辺側(平角線の幅方向)となる様にフラットワイズ巻きしている。また、屈曲部21を設けて、平角線のティース12への接触面積を増やしている。さらに、図15(a)および図15(b)に示したような多層方向に平角線を巻回するのではなく、一重に巻回している。このため、平角線が効率的にティース12および樹脂部30に接触し、放熱性が向上する。従って、コイル20における平角線の温度ばらつきを防止することが可能であり、温度管理が容易である。
なお、図1〜図7では1.5ターンのコイル20を例示したが、巻き数はこれに限定されるものではない。例えば図8の平面図に示すように、コイル20を2.5ターンにした場合、2箇所の屈曲部21−1,21−2を形成して隣り合う平角線同士が接触しないように巻く位置をずらす。
また、例えば図9の平面図では、平角線を螺旋状にフラットワイズ巻きすることにより、隣り合う平角線同士が接触しないように巻く位置をずらし、2.5ターンのコイル20を形成している。
以上より、実施の形態1によれば、固定子1は、ティース12が突設された固定子コア10と、平角線が層状に重ならないようフラットワイズ巻きされ、かつ、当該フラットワイズ巻きされた状態で隣り合う平角線同士が接触しないよう隙間(図3のL1)があいた形状に構成されてティース12に装着されたコイル20と、コイル20とティース12を固定する樹脂部30とを備える構成にした。このため、一重に巻回された平角線の長方形断面の長辺側がティース12および樹脂部30に接触し、コイル20の放熱性が向上する。
また、実施の形態1によれば、コイル20は、平角線の一部がクランク形状になった屈曲部21を有する構成にしたので、樹脂部30およびティース12への接触面積(即ち、放熱面積)が拡大して放熱性が向上する。
また、実施の形態1によれば、樹脂部30の一部を、コイル20とティース12の間に設ける構成にしたので、樹脂部30がコイル20とティース12の固定部としての機能に加えてコイル20の絶縁被膜としての機能を兼ねるようになる。よって、絶縁被膜が施されていないコイル20を使用できる。
さらに、樹脂部30の絶縁被膜は、隙間(図7のクリアランス53)をあけてコイル20をティース12に装着した状態で樹脂部30を樹脂成形するときに当該隙間に射出された樹脂部材により構成されるようにした。このため、樹脂部30がコイル20とティース12に密着するので、コイル20の発熱を効率的に放熱できる。
また、実施の形態1によれば、固定子1は、複数の分割コア11から成る固定子コア10を固定する金属ハウジング40を備え、当該金属ハウジング40がコイル20の発する熱を樹脂部30、ティース12および固定子コア10を介して外部へ放熱する構成にした。このため、コイル20の発熱を外部へ効率的に放熱できる。
実施の形態2.
図10(a)は、実施の形態2に係る固定子1のうち、分割コアモジュール3の構成を示す平面図、図10(b)はCC線で切断した断面図である。この図10において、図1〜図9と同一または相当の部分については同一の符号を付し説明を省略する。
上記実施の形態1では、樹脂部30がコイル20の絶縁被膜としての機能を兼ねる構成にしたが、これに限定されるものではなく、コイル20に絶縁被膜を施してもよい。その場合、プレス加工により板状導体から平角線を打ち抜き、平角線を曲げ加工してコイル20の形状にした後に被膜処理を実施するか、あるいは平角線を被膜処理した後に曲げ加工してコイル20の形状にする。そして、コイル20を分割コア11のティース12に装着し、コイル20の絶縁被膜23をティース12に接触させた状態で樹脂部30をインサート成形する。図7で説明したようなクリアランス53を設けずコイル20とティース12を直に接触させる場合、コイル20とティース12を嵌め合わせることにより位置決めをしてもよいし、図7のような金型50と位置決めピン51により位置決めをしてもよい。
以上より、実施の形態2によれば、コイル20は絶縁被膜23を有し、樹脂部30は、コイル20をティース12に装着して絶縁被膜23をティース12に密着させた状態で樹脂成形される構成にした。これにより、ティース12とコイル20が密着するので、コイル20の発熱を効率的にティース12へ放熱できる。この熱は、ティース12から分割コア11、金属ハウジング40を介して外部へ放熱される。
実施の形態3.
図11は、実施の形態3に係る固定子1のうち、分割コアモジュール3の構成を示す平面図である。この図11において、図1〜図10と同一または相当の部分については同一の符号を付し説明を省略する。
上記実施の形態1,2では、コイル20の隣り合う平角線同士が接触しないように、平角線の一部に屈曲部21を設けて巻く位置をずらしたが、本実施の形態3ではこの屈曲部21aの幅をその他の部分の幅より広げて、樹脂部30およびティース12に接触する面積を拡大する。
以上より、実施の形態3によれば、平角線のうち、屈曲部21aを成す部分の幅をその他の部分の幅より広くしたので、樹脂部30およびティース12への接触面積(即ち、放熱面積)が拡大して放熱性が向上する。
なお、上記実施の形態1〜3では固定子コア10を分割して、分割コア11とコイル20を樹脂成形により一体化した例を示したが、これに限定されるものではなく、固定子コア10を分割せずに各ティース12にコイル20を装着して樹脂成形により同時に一体化してもよい。固定子コア10を分割しない場合には、固定子コア10を金属ハウジング40に圧入することにより、コイル20、樹脂部30、固定子コア10、金属ハウジング40という放熱経路を容易に確保可能である。
一方、固定子コア10を金属ハウジング40に圧入しない場合(例えば、分割コアモジュール3を金属ハウジング40に挿入する場合)には、分割コアモジュール3と金属ハウジング40の間に放熱材を塗布して放熱経路を確保することが可能である。
また、金属ハウジング40を構成する材料としては、アルミ等の放熱率が高い金属材料が好適である。放熱率をさらに高める場合には、図12に示すように金属ハウジング40の外周面に放熱フィン41を設置して空冷構造にしたり、図13に示すように金属ハウジング40の内部に水冷通路42を設けて水冷構造にしたりする。
以上のように、本発明に係る固定子1は放熱性を高めたので、高出力電動機の固定子に用いるのに適している。本発明の固定子1を用いることにより、電動機の性能(出力)を維持し、長寿命の電動機を設計することが可能となる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1 固定子、2 ネジ、3 分割コアモジュール、10 固定子コア、11 分割コア、12 ティース、13 ネジ穴、20 コイル、21,21a,21−1,21−2 屈曲部、22 ピン穴、23 絶縁被膜、30 樹脂部、40 金属ハウジング、41 放熱フィン、42 水冷通路、50 金型、51 位置決めピン、52 肩部、53 クリアランス。

Claims (10)

  1. ティースが突設された固定子コアと、
    平角線が層状に重ならないようフラットワイズ巻きされ、かつ、当該フラットワイズ巻きされた状態で隣り合う平角線同士が接触しないよう隙間があいた形状に構成されて前記ティースに装着されたコイルと、
    前記コイルと前記ティースを固定する樹脂部とを備える固定子。
  2. 前記コイルは、前記平角線の一部がクランク形状になった屈曲部を有することを特徴とする請求項1記載の固定子。
  3. 前記平角線のうち、前記屈曲部を成す部分の幅がその他の部分の幅より広いことを特徴とする請求項2記載の固定子。
  4. 前記コイルは、板状導体をプレス加工して前記屈曲部を有する前記平角線を成形し、曲げ加工により前記ティースの外形に沿った形状にフラットワイズ巻きして構成されることを特徴とする請求項2または請求項3記載の固定子。
  5. 前記樹脂部は、前記コイルと前記ティースの間に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の固定子。
  6. 前記コイルは絶縁被膜を有し、
    前記絶縁被膜は、隙間をあけて前記コイルを前記ティースに装着した状態で前記樹脂部を樹脂成形するときに当該隙間に射出された樹脂部材により構成されることを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載の固定子。
  7. 前記コイルは絶縁被膜を有し、
    前記樹脂部は、前記コイルを前記ティースに装着して前記絶縁被膜を前記ティースに密着させた状態で樹脂成形されることを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の固定子。
  8. 前記固定子コアは、電磁鋼板または圧粉磁心であることを特徴とする請求項1から請求項7のうちのいずれか1項記載の固定子。
  9. 前記固定子コアを固定し、前記コイルの発する熱を前記樹脂部、前記ティースおよび前記固定子コアを介して外部へ放熱する金属ハウジングを備えることを特徴とする請求項1から請求項8のうちのいずれか1項記載の固定子。
  10. 固定子コアに突設されたティースにコイルが装着されて成る固定子を備える電動機において、
    前記コイルは、平角線が層状に重ならないようフラットワイズ巻きされ、かつ、当該フラットワイズ巻きされた状態で隣り合う平角線同士が接触しないよう隙間があいた形状に構成されていることを特徴とする電動機。
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