JP2015041807A - アンテナ - Google Patents

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Abstract

【課題】優れた反射特性及び放射特性を有するアンテナを実現する。
【解決手段】誘電体基板11、アンテナ導体12、グランド導体13、導波管14、遮蔽体15、及び短絡部16を備えたアンテナ1において、遮蔽体15に、奥に入るほど幅が広くなる逆テーパー形の切り込み15aを形成すると共に、切り込み15aを除く遮蔽体15の外周全体に短絡部16を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、コムライン型のマイクロストリップアンテナに導波管を付加したアンテナに関する。
無線通信の高速化及び大容量化、並びに、無線機器の小型化の進展に伴い、ミリ波帯(30GHz以上300GHz以下)で動作するアンテナに対する需要が高まっている。周波数が高くなるほど導体損及び誘電体損が大きくなるので、ミリ波帯で動作するアンテナにおいては、導体損及び誘電体損を抑える設計が重要になる。
ミリ波帯の電磁波を伝送する伝送路としては、導波管が好適である。また、ミリ波帯の電磁波を放射するアンテナとしては、コムライン型のマイクロストリップアンテナが好適である。
特許文献1には、コムライン型のマイクロストリップアンテアが開示されている。また、特許文献2には、コムライン型のマイクロストリップアンテナに導波管を付加したアンテナが開示されている。
特開2009−188683号(公開日:2009年 8月20日) 特開2011−223050号(公開日:2011年11月 4日)
アンテナにおいては、一般に、優れた反射特性及び放射特性が求められる。反射特性に関しては、例えば、動作帯域における反射係数が−10dB以下であることが求められる。また、放射特性に関しては、例えば、最大利得が10dBi以上であること、及び、サイドローブレベルが10dB以上であることが求められる。
特許文献1〜2に記載のアンテナには、優れた反射特性及び放射特性を得るうえでその構造を改善する余地が残されていた。
本発明の目的は、コムライン型のマイクロストリップアンテナに導波管を付加したアンテナにおいて、従来よりも優れた反射特性及び放射特性が得られるアンテナを実現することにある。
本発明に係るアンテナは、誘電体基板と、上記誘電体基板の表面に形成されたアンテナ導体であって、給電線路とスタブとを有するコムライン型のアンテナ導体と、上記誘電体基板の裏面に形成されたグランド導体であって、上記給電線路の入力端と対向する領域に開口が形成されたグランド導体と、上記誘電体基板の裏面に接合された導波管であって、管軸が上記誘電体基板の裏面に直交し、管壁の端面が上記開口を取り囲む導波管と、上記誘電体基板の表面に形成された遮蔽体であって、上記給電線路の入力端が挿入される切り込みが形成された遮蔽体と、上記グランド導体と上記遮蔽体とを短絡する短絡部であって、上記誘電体基板を貫通する短絡部とを備えており、上記短絡部は、上記切り込みを除く上記遮蔽体の外周全体に沿って形成されており、上記切り込みは、奥に入るほど幅が広くなる逆テーパー形である、ことを特徴とする。
上記の構成によれば、従来よりも優れた反射特性及び放射特性を有するアンテナを実現することができる。
本発明に係るアンテナにおいて、上記遮蔽体に形成された上記切り込みの入口部及び最奥部における幅をx0及びx1として、比x1/x0は、2.5以下である、ことが好ましい。
上記の構成によれば、上記誘電体基板、上記アンテナ導体、及び上記グランド導体により構成されるマイクロストリップアンテナの共振周波数において、最大利得を概ね10dBi以上にすることができる。
本発明に係るアンテナにおいて、上記比x1/x0は、1.0以上2.0以下である、ことが好ましい。
上記の構成によれば、上記マイクロストリップアンテナの共振周波数において、最大利得を概ね10dBi以上、反射係数を概ね−10dB以下にすることができる。
本発明に係るアンテナにおいて、上記比x1/x0は、1.0以上1.5以下である、ことが好ましい。
上記の構成によれば、上記マイクロストリップアンテナの共振周波数において、最大利得を概ね10dBi以上、反射係数を概ね−10dB以下、サイドローブレベルを概ね10dB以上にすることができる。
本発明に係るアンテナにおいて、上記比x1/x0は、1.35以上1.45以下である、ことが好ましい。
上記の構成によれば、上記マイクロストリップアンテナの共振周波数において、最大利得を概ね10dBi以上、反射係数を−15dB以下、サイドローブレベルを概ね10dB以上にすることができる。
本発明に係るアンテナにおいて、上記切り込みの入口部から上記給電線路の先端までの長さをLy、上記誘電体基板、上記アンテナ導体、及び上記グランド導体により構成されるマイクロストリップアンテナの共振波長をλとして、Ly/λは、0.28以上0.31以下である、ことが好ましい。
上記の構成によれば、上記マイクロストリップアンテナの共振周波数において、反射係数を−10dB以下に抑えることができる。
本発明に係るアンテナにおいて、上記スタブは、上記給電線路と直交する方向に伸び、上記スタブの根元には、上記給電線路の出力端側から上記給電線路の入力端側に向かう切り込みが形成されている、ことが好ましい。
上記の構成によれば、従来よりも優れた反射特性及び放射特性を有するアンテナを実現することができる。
本発明に係るアンテナにおいて、上記スタブの幅をWmsl、上記スタブの根元に形成された上記切り込みの幅及び深さをWst及びLstとして、Wst/Wmsl及びLst/Wmslは、それぞれ0.23以上0.45以下である、ことが好ましい。
上記の構成によれば、上記マイクロストリップアンテナの共振周波数において、反射係数|S11|を−10dB以下、最大利得を10dBi以上、サイドローブレベルを10dB以上とすることができる。
本発明によれば、従来よりも優れた反射特性及び放射特性を有するアンテナを実現することができる。
(a)は、実施形態に係るアンテナの平面図であり、(b)は、同アンテナの側面図であり、(c)は、同アンテナの底面図であり、(d)は、同アンテナの正面図である。 実施形態に係るアンテナのAA’線断面図である。 実施例に係るアンテナの各部の寸法を示す平面図である。 実施例に係るアンテナの各部の寸法を示す底面図である。 実施例に係るアンテナの反射特性を示すグラフである。 実施例に係るアンテナの放射特性を示すグラフである。 (a)〜(e)は、比較例に係るアンテナの平面図であり、(f)は、実施例に係るアンテナの平面図である。各比較例に係るアンテナは、実施例に係るアンテナにおいて、遮蔽体の切り込み部を変形することによって、あるいは、短絡部を省略することによって得られたものである。 図7の(a)〜(f)に示すアンテナの反射特性を示すグラフである。 (a)は、図7の(a)及び(b)に示すアンテナの反射特性を示すグラフであり、(b)は、図7の(c)及び(d)に示すアンテナの反射特性を示すグラフであり、(c)は、図7の(e)及び(f)に示すアンテナの反射特性を示すグラフである。 (a)は、図7の(b)に示すアンテナにおいて遮蔽体に形成される電流分布を模式的に示す平面図であり、(b)は、図7の(d)に示すアンテナにおいて遮蔽体に形成される電流分布を模式的に示す平面図であり、(c)は、図7の(f)に示すアンテナにおいて遮蔽体に形成される電流分布を模式的に示す図である。 (a)は、図7の(a)〜(f)に示すアンテナの放射特性(zx平面)を示すグラフであり、(b)は、その拡大図であり、(c)は、図7の(a)〜(f)に示すアンテナの放射特性(yz平面)を示すグラフであり、(d)は、その拡大図である。 実施例に係るアンテナの平面図であり、入口部における切り込みの幅x0、及び、最奥部における切り込みの幅x1の定義を示す。 比x1/x0を1.07,1.31,1.55,1.79,2.02,2.26としたときに得られる、実施例に係るアンテナの反射特性を示すグラフである。 (a)は、実施例に係るアンテナの60GHzにおける反射係数|S11|が比x1/x0にどのように依存するかを示すグラフであり、(b)及び(c)は、その拡大図である。 比x1/x0を1.05,1.18,1.33,1.54,1.82としたときに得られる、実施例に係るアンテナの放射特性(yz平面)を示すグラフである。 実施例に係るアンテナの最大利得及びサイドローブレベルが比x1/x0にどのように依存するかを示すグラフである。 実施例に係るアンテナの平面図であり、給電線路の挿入長Lyの定義を示す。 (a)は、規格化挿入長Ly/λを0.2から0.4まで0.02刻みで変化させたとしたときに得られる、実施例に係るの反射特性を示すグラフである。(b)は、実施例に係るアンテナの60GHzにおける反射係数|S11|が規格化挿入長Ly/λにどのように依存するかを示すグラフである。 (a)〜(e)は、比較例に係るアンテナの平面図であり、(f)は、実施例に係るアンテナの平面図である。各比較例に係るアンテナは、実施例に係るアンテナにおいて、何れかの短絡部を省略することによって得られたものである。 図19の(a)〜(f)に示すアンテナの反射特性を示すグラフである。 (a)は、図19の(a)〜(f)に示すアンテナの放射特性(yz平面)を示すグラフであり、(b)は、図19の(a)〜(f)に示すアンテナの放射特性(zx平面)を示すグラフである。 (a)は、実施例に係るアンテナの平面図であり、(b)は、比較例に係るアンテナの平面図である。比較例に係るアンテナは、実施例に係るアンテナにおいて、スタブの根元に形成される切り込みを省略したものである。 (a)は、図22の(a)〜(b)に示すアンテナの反射特性を示すグラフであり、(b)は、図22の(a)〜(b)に示すアンテナの放射特性(yz平面)を示すグラフである。 実施例に係るアンテナの平面図であり、スタブの根元に形成される切り込みの幅Wst及び深さLst、並びに、スタブの幅Wmslの定義を示す。 スタブの根元に形成される切り込みの形状を正方形(Wnorm=Lnorm)とした場合、実施例に係るアンテナの60GHzにおける反射係数|S11|、最大利得、及びサイドローブレベルが、Wnormにどのように依存するかを示すグラフである。 実施例に係るアンテナの60GHzにおける反射係数|S11|がWnorm及びLnormにどのように依存するかを示すグラフである。 実施例に係るアンテナの60GHzにおける最大利得がWnorm及びLnormにどのように依存するかを示すグラフである。 実施例に係るアンテナの60GHzにおけるサイドローブレベルがWnorm及びLnormにどのように依存するかを示すグラフである。 スタブの根元に2つの切り込みが形成されたアンテナの平面図である。 スタブの根元に形成される2つの切り込みの形状を正方形(Wnorm=Lnorm)とした場合、60GHzにおける反射係数|S11|、最大利得、及びサイドローブレベルが、Wnormにどのように依存するかを示すグラフである。
〔アンテナの構成〕
本発明の一実施形態に係るアンテナ1の構成について、図1を参照して説明する。図1において、(a)は、アンテナ1の平面図であり、(b)は、アンテナ1の側面図であり、(c)は、アンテナ1の底面図であり、(d)は、アンテナ1の正面図である。
アンテナ1は、誘電体基板11、アンテナ導体12、グランド導体13、導波管14、遮蔽体15、及び短絡部16を備えている。アンテナ1は、誘電体基板11、アンテナ導体12、及びグランド導体13により構成されるマイクロストリップアンテアに、導波管14、遮蔽体15、及び短絡部16を付加したものである。
誘電体基板11は、長方形の主面を有する板状の部材であり、樹脂等の誘電体からなる。本実形態においては、液晶ポリマーからなるLCP(Liquid Crystal Polymer)基板を、誘電体基板11として用いる。
なお、本明細書においては、誘電体基板11の表面(ひょうめん)を構成する6つの面のうち、最大の面積を有する2つの面を「主面」と呼び、その他4つの面を「端面」と呼ぶ。また、誘電体基板11の2つの主面を区別する必要があるときには、一方の主面を「表面」(おもてめん)と呼び、他方の主面を「裏面」と呼ぶ。また、本明細書においては、誘電体基板11の主面の短辺と平行な軸をx軸、誘電体基板11の主面の長辺と平行な軸をy軸、誘電体基板11の主面と直交する軸をz軸とする座標系を用いる。
アンテナ導体12は、誘電体基板11の表面に形成された箔状部材であり、金属などの導体からなる。本実施形態においては、誘電体基板11の表面に形成された銅箔を、アンテナ導体12として用いる。
アンテナ導体12は、給電線路12aに複数のオープンスタブ(以下、単に「スタブ」と記載)12b1〜12b11を付加したコムライン型のアンテナ導体である。
給電線路12aは、アンテナ導体12の幹となる帯状導体であり、y軸と平行に伸びる。給電線路12aは、誘電体基板11を介して対向するグランド導体13と共にマイクロストリップラインを構成する。給電線路12aの入力端(y軸負方向側の端部)に入射した電磁波は、このマイクロストリップライン内を給電線路12aの出力端(y軸正方向側の端部)に向かって伝播する。
スタブ12b1〜12b11は、アンテナ導体12の枝となる帯状導体であり、x軸と平行に伸びる。スタブ12b1〜12b11には、給電線路12aからx軸負方向に向かって伸びるもの(符号の末尾が奇数のもの)と、給電線路12aからx軸正方向に向かって伸びるもの(符号の末尾が偶数のもの)とがあり、給電線路12aに沿って前者と後者とが交互に配置される。スタブ12b1〜12b10の根元には、給電線路12aの出力端側から入力端側に向かう切り込み12cが形成されている。給電線路12aとグランド導体13とによって構成されるマイクロストリップライン内を伝播した電磁波は、スタブ12b1〜12b11の各々から外部に放射される。
グランド導体13は、誘電体基板11の裏面に形成された箔状部材であり、金属などの導体からなる。本実施形態においては、誘電体基板11の裏面に形成された銅箔を、グランド導体13として用いる。
グランド導体13には、開口13aが形成されている。開口13aは、長辺がx軸と平行な長方形状であり、誘電体基板11の裏面において給電線路12aの入力端と重なり合う領域に形成される。グランド導体13は、この領域を除き誘電体基板11の裏面全体を覆う。
導波管14は、両端が開放した管状部材であり、金属などの導体からなる。導波管14の内部に形成された空洞14bの横断面(管軸に直交する断面)は、長方形である。導波管14は、管軸がz軸と平行になるように、かつ、空洞14bの横断面の長手軸がx軸と平行になるように配置され、管壁14aのz軸正方向側の端面がグランド導体13に接合される。空洞14bのxy平面への正射影は、開口13aのxy平面への正射影を包含する。
遮蔽体15は、誘電体基板11の表面に形成された箔状部材であり、金属などの導体からなる。本実施形態においては、誘電体基板11の表面に形成された銅箔を、遮蔽体15として用いる。
遮蔽体15は、長辺がx軸と平行な長方形にy軸正方向側の長辺からy軸負方向に向かう切り込み15aを入れた形状であり、この切り込み15aに給電線路12aの入力端が入り込むように配置される。この切り込み15aが存在しないものとすると、遮蔽体15のxy平面への正射影は、空洞14bのxy平面への正射影を包含する。
遮蔽体15は、誘電体基板11を貫通する複数の短絡部16によって、グランド導体13と短絡される。これらの短絡部16は、切り込み15aを除く遮蔽体15の外周全体に沿って配置され、誘電体基板11の内部において開口13aと重なる領域を取り囲む柵を構成する。
アンテナ1には、導波管14を介して電磁波が入力される。導波管14をz軸正方向に向かって伝播するTE01モードの電磁波は、グランド導体13の開口13aを介して誘電体基板11の内部に進入する。誘電体基板11の内部において開口13aと重なる領域は、短絡部16によって側方を取り囲まれ、遮蔽体13によって上方を覆われている。このため、グランド導体13の開口を介して誘電体基板11の内部に進入した電磁波は、周囲に散逸することなく給電線路12aの入力端に入射する。
アンテナ1において特徴的な点は、遮蔽体15に形成する切り込み15aの形状を、奥に入るほど幅が広くなる逆テーパー形としていることである。切り込み15aの形状を逆テーパー形とすることによって、アンテナ1の反射特性及び放射特性を改善することができる。
なお、本実施形態においては、切り込み15aの形状を、長手方向の位置を変数としたネイピア数eの指数関数テーパー形としている。ただし、切り込み15の形状は、これに限定されない。すなわち、切り込み15の形状は、その幅が入口からの距離に比例する線形テーパー形であってもよいし、その幅が入口からの距離の平方根に比例する放物線テーパー形であってもよい。
短絡部16の構造について、図2を参照して補足する。図2は、アンテナ1のAA’線断面図である。
遮蔽体15には、図2に示すように、開口15bが形成されている。また、誘電体基板11には、図2に示すように、開口15bに連通する貫通孔11aが形成されている。
開口15b及び貫通孔11aには、半田などの導体が充填される。開口15b及び貫通孔11aに充填された導体は、遮蔽体15及びグランド導体13の双方と接触し、遮蔽体15とグランド導体13とを短絡する。短絡部16とは、このようにして開口15b及び貫通孔11aに充填された導体のことに他ならない。
〔実施例〕
次に、図1に示すアンテナ1の一実施例について、図3〜図6を参照して説明する。
本実施例に係るアンテナ1は、60GHzで動作するマイクロストリップアンテナ(誘電体基板11、アンテナ導体12、及びグランド導体13により構成される)に、導波路14、遮蔽体15、及び短絡部16を付加したものである。具体的には、図1に示すアンテナ1の各部の寸法を、図3及び図4に示すように定めたものである。
図3は、本実施例に係るアンテナ1の各部の寸法(mm単位)を示す平面図であり、図4は、本実施例に係るアンテナ1の各部の寸法(mm単位)を示す底面図である。なお、本実施例に係るアンテナ1において、誘電体基板11の厚みは、0.175mmであり、導波管14の長さは、2.00mmである。また、本実施例に係るアンテナ1において、誘電体基板11の比誘電率は3.0であり、誘電体基板11の誘電正接は、0.0025である。
図5は、本実施例に係るアンテナ1の反射特性(反射係数|S11|の周波数依存性)を示すグラフである。図5によれば、60GHzにおける反射係数|S11|の値が−14.5dBとなり、設計目標値である−10dBを下回ることが確かめられる。
図6は、60GHzにおけるアンテナ1の放射特性(yz平面及びzx平面における利得の方向依存性)を示すグラフである。図6によれば、(1)最大利得が13.0dBiとなり、設計目標値である10dBiを上回ること、及び、(2)サイドローブレベルが9.97dBiとなり、設計目標値である10dBiと同程度になることが確かめられる。
〔切り込みの変形、及び、短絡部の省略が特性に及ぼす影響〕
次に、本実施例に係るアンテナ1において、切り込み15aの変形、及び、短絡部16の省略が反射特性及び放射特性に及ぼす影響について、図7〜図11を参照して説明する。
ここでは、以下に列挙した一群のアンテナについて、その特性を比較する。
アンテナA:図7(a)に示すように、本実施例に係るアンテナ1において、切り込み15aの形状を、幅0.84mmの長方形とし、短絡部16を一部省略したもの。
アンテナB:図7(b)に示すように、本実施例に係るアンテナ1において、切り込み15aの形状を、幅0.84mmの長方形としたもの。
アンテナC:図7(c)に示すように、本実施例に係るアンテナ1において、切り込み15aの形状を、入口部の幅x0が1.1mm、最奥部の幅x1が0.84mmのテーパー形とし、短絡部16を一部省略したもの。
アンテナD:図7(d)に示すように、本実施例に係るアンテナ1において、切り込み15aの形状を、入口部の幅x0が1.1mm、最奥部の幅x1が0.84mmのテーパー形としたもの。
アンテナE:図7(e)に示すように、本実施例に係るアンテナ1において、切り込み15aの形状を、入口部の幅x0が0.84mm、最奥部の幅x1が1.2mmの逆テーパー形とし、短絡部16を一部省略したもの。
アンテナF:本実施例に係るアンテナ1そのもの(図7(f)参照)。
図8は、これらのアンテナA〜Fの反射特性を示すグラフである。
図8において、アンテナB,D,Fの反射特性を比較すると、60GHzにおける反射係数|S11|の値が設計目標値である−10dBを下回るのは、アンテナF(本実施例に係るアンテナ1)のみであることが確かめられる。すなわち、60HHzにおいて優れた反射特性を得るためには、本実施例に係るアンテナ1のように、切り込み15aの形状を逆テーパー形とすることが好ましい。
図9において、(a)は、アンテナA,Bの反射特性を示すグラフであり、(b)は、アンテナC,Dの反射特性を示すグラフであり、(c)は、アンテナE,Fの反射特性を示すグラフである。
図9(a)において、アンテナA,Bの反射特性を比較すると、短絡部16を省略することによって、反射特性が悪化する(60GHzにおける反射係数|S11|の値が大きくなる)ことが確かめられる。
図9(b)において、アンテナC,Dの反射特性を比較すると、短絡部16を省略することによって、反射特性が悪化する(60GHzにおける反射係数|S11|の値が大きくなる)ことが確かめられる。
図9(c)において、アンテナE,Fの反射特性を比較すると、短絡部16を省略することによって、反射特性が悪化する(60GHzにおける反射係数|S11|の値が大きくなる)ことが確かめられる。
すなわち、60GHzにおいて優れた反射特性を得るためには、短絡部16を省略しないこと、すなわち、切り込み15aを除く遮蔽体15の外周全体に沿って短絡部16を配置することが好ましい。
図10は、切り込み15aの形状を逆テーパー形とすることによって、優れた反射特性が得られる理由を説明する図である。図10において、(a)は、長方形の切り込み15aを有する遮蔽体15に形成される電流分布を模式的に示す図であり、(b)は、テーパー形の切り込み15aを有する遮蔽体15に形成される電流分布を模式的に示す図であり、(c)は、逆テーパー形の切り込み15aを有する遮蔽体15に形成される電流分布を模式的に示す図である。
切り込み15aの形状を長方形又はテーパー形とした場合、切り込み15aの縁に図10の(a)及び(b)に白抜きの矢印で示すような電流が流れる。切り込み15aの形状を長方形又はテーパー形とした場合に生じる反射特性の悪化は、このような電流により再放射された電磁波が導波管14を逆流することによる反射電力の増大が原因であると考えられる。
図11において、(a)は、アンテナA〜Fの60GHzにおける放射特性(zx平面)を示すグラフであり、(b)は、その拡大図であり、(c)は、アンテナA〜Fの60GHzにおける放射特性(yz平面)を示すグラフであり、(d)は、その拡大図である。
図11において、アンテナA〜Fの最大利得を比較すると、アンテナFの最大利得が最も大きいことが確かめられる。すなわち、60GHzにおいて最も良好な反射特性を得ることができるアンテナFは、同時に、60GHzにおいて最も大きい最大利得が得られるアンテナでもある。
このような結果が得られる原因としては、切り込み15aの形状を逆テーパーとすることによって、スタブ12b1〜12b11から放射された電磁波に導波管14から放射された電磁波が合成されることが挙げられる。
〔切り込みのテーパー率が特性に及ぼす影響〕
次に、本実施例に係るアンテナ1において、切り込み15aのテーパー率が反射特性及び放射特性に及ぼす影響について、図12〜図16を参照して説明する。
ここでは、本実施例に係るアンテナ1において、比x1/x0を変更することによって得られる一群のアンテナについて、その特性を比較する。ここで、図12に示すように、x0[mm]は、切り込み15aの入口部における幅であり、x1[mm]は、切り込み15aの最奥部における幅である。なお、切り込み15aの深さは1.7mmなので、テーパー率は(x1−x0)/1.7により与えられる。
図13は、x0を0.84に固定したうえで、比x1/x0を1.07,1.31,1.55,1.79,2.02,2.26としたときに得られる、アンテナ1の反射特性を示すグラフである。
図14において、(a)は、60GHzにおける反射係数|S11|が比x1/x0にどのように依存するかを示すグラフであり、(b)及び(c)は、その拡大図である。
図14によれば、比x1/x0は、1.0以上2.0以下とすることが好ましいことが分かる。何故なら、60GHzにおける反射係数|S11|を概ね−10dB以下に抑えることができるからである。また、図14によれば、比x1/x0は、1.35以上1.45以下、又は、1.87以上1.93以下であることが更に好ましいことが分かる。何故なら、60GHzにおける反射係数|S11|を−15dB以下に抑えることができるからである。
図15は、x0を0.84に固定したうえで、比x1/x0を1.05,1.18,1.33,1.54,1.82としたときに得られる、アンテナ1の60GHzにおける放射特性(yz平面)を示すグラフである。
図16は、最大利得及びサイドローブレベルが比x1/x0にどのように依存するかを示すグラフである。
図16によれば、比x1/x0を2.5以下とすることが好ましいことが分かる。何故なら、最大利得を概ね10dBi以上とすることができるからである。また、図16によれば、比x1/x0は、1.5以下とすることが更に好ましいことが分かる。何故なら、サイドローブレベルを概ね10dB以上とすることができるからである。
〔給電線路の挿入長が特性に及ぼす影響〕
次に、本実施例に係るアンテナ1において、給電線路12aの挿入長Lyが反射特性及び放射特性に及ぼす影響について、図17〜図18を参照して説明する。ここで、給電線路12aの挿入長Lyとは、図17に示すように、切り込み15aの入口から給電線路12aの先端までの長さのことである。
図18(a)は、マイクロストリップアンテナの共振波長λ(本実施例においては5mm)により規格化された規格化挿入長Ly/λを0.2から0.4まで0.02刻みで変化させたとしたときに得られる、アンテナ1の反射特性を示すグラフである。図18(b)は、60GHzにおける反射係数|S11|の規格化挿入長Ly/λ依存性を示すグラフである。
図18によれば、規格化挿入長Ly/λが0.28以上0.31以下であるときに、反射係数|S11|が−10dB以下となることが分かる。また、規格化挿入長Ly/λを0.3としたときに、すなわち、挿入長Lyを1.5mmとしたときに、60GHzにおける反射係数|S11|の値が最も小さくなることが分る。
〔短絡部の配置が特性に及ぼす影響〕
次に、本実施例に係るアンテナ1において、短絡部16の配置が反射特性及び放射特性に及ぼす影響について、図19〜図21を参照して説明する。
ここでは、本実施例に係るアンテナ1において、短絡部16の配置を以下のものとしたときに得られる特性を比較する。
配置A1:図19(a)に示すように、遮蔽体15の両短辺に沿う短絡部16を省略したもの。すなわち、短絡部16が遮蔽体15の両長辺のみに沿って配置されているもの。
配置A2:図19(b)に示すように、遮蔽体15の切り込み側と反対側の長辺に沿う短絡部16を省略したもの。すなわち、短絡部16が遮蔽体15の両短辺及び切り込み側の長辺のみに沿って配置されているもの。
配置A3:図19(c)に示すように、遮蔽体15の両短辺及び切り込み側と反対側の長辺に沿う短絡部16を省略したもの。すなわち、短絡部16が遮蔽体15の切り込み側の長辺のみに沿って配置されているもの。
配置A4:図19(d)に示すように、遮蔽体15の両短辺及び両長辺に沿う短絡部16を省略したもの。すなわち、短絡部16が存在しないもの。
配置A5:図19(e)に示すように、遮蔽体15の切り込み側の長辺に沿う短絡部16を省略したもの。すなわち、短絡部16が遮蔽体15の両短辺及び切り込み側と反対側の長辺のみに沿って配置されているもの。
配置A6:本実施例に係るアンテナ1における短絡部16の配置。すなわち、図19(f)に示すように、短絡部16が切り込み15aを除く遮蔽体15の外周全体に沿って配置されているもの。
図20は、短絡部16の配置を配置A1〜A6としたきに得られる、アンテナ1の反射特性を示すグラフである。
図20によれば、短絡部16を省略すると反射係数|S11|を最小化する周波数がシフトすることが確かめられる。マイクロストリップアンテナの設計共振周波数である60GHzにおいて反射係数|S11|が最小になるのは、短絡部16の配置を配置A6とした場合、すなわち、切り込み15aを除く遮蔽体15の外周全体に沿って短絡部16を配置した場合であることが確かめられる。
図21において、(a)は、短絡部16の配置を配置A1〜A6としたきに得られる、60GHzにおけるアンテナ1の放射特性(yz平面)を示すグラフであり、(b)は、短絡部16の配置を配置A1〜A6としたきに得られる、60GHzにおけるアンテナ1の放射特性(zx平面)を示すグラフである。
図21によれば、短絡部16の配置を配置A4とした場合、すなわち、短絡部16が存在しない場合に、天頂方向において十分な利得が得られないことが確かめられる。また、図21によれば、短絡部16の配置を配置A5又は配置A6とした場合、すなわち、短絡部16を少なくとも遮蔽体15の両短辺及び切り込み側と反対側の長辺に沿って配置した場合に、最大利得が10dBを上回ることが確かめられる。
〔スタブに形成された切り込みの省略が特性に及ぼす影響〕
次に、本実施例に係るアンテナ1において、スタブ12b1〜12b10に形成された切り込み12cの省略が反射特性及び放射特性に及ぼす影響について、図22〜図30を参照して説明する。
ここでは、本実施例に係るアンテナ1において、切れ込み12cを省略することによって得られるアンテナを比較例とする。図22において、(a)は、本実施例に係るアンテナ1の平面図であり、(b)は、比較例に係るアンテナの平面図である。
図23において、(a)は、本実施例に係るアンテナ1及び比較例に係るアンテナの反射特性を示すグラフであり、(b)は、本実施例に係るアンテナ1及び比較例に係るアンテナの放射特性(yz平面)を示すグラフである。
図23によれば、切り込み12cを形成することによって、60GHzにおける反射係数|S11|が低下すると共に、60GHzにおける最大利得が上昇することが確かめられる。すなわち、切り込み12cを形成することによって、反射特性及び放射特性が改善することが確かめられる。
切り込み12cを省略した場合、図22(b)に黒塗りの矢印で示すように、スタブ12bの根元に電流が流れる。切り込み12cを省略することによって反射特性が悪化するのは、スタブ12bの根元を流れる電流が給電線路12aの入力端に向かう成分をもつためであると考えられる。また、切り込み12cを省略することによって放射特性が悪化するのは、スタブ12bの根元を流れる電流により形成される電磁波がスタブ12bを流れる電流により形成される電磁波と破壊的に干渉するためであると考えられる。切り込み12cを形成した場合、図22(a)に白抜きの矢印で示すように、切り込み12cを介して対向する辺に互いに逆向きの電流が流れる。このため、切り込み12cを省略した場合に生じるような反射特性及び放射特性の悪化が生じることはない。
〔スタブに形成された切り込みの形状が特性に及ぼす影響〕
次に、本実施例に係るアンテナ1において、スタブ12b1〜12b10に形成された切り込み12cの形状が反射特性及び放射特性に及ぼす影響について、図24〜図28を参照して説明する。
ここでは、本実施例に係るアンテナ1において、切り込み12cの幅Wst、及び、切り込み12cの深さLstを変更することによって得られる一群のアンテナについて、その特性を比較する。切り込み12cの幅Wst、及び、切り込み12cの深さLstの定義については、図24を参照されたい。なお、以下では、切り込み12cの幅Wstそのものではなく、これをスタブ12bの幅Wmslで規格化した規格化幅Wnorm=Wst/Wmslを用いる。また、切り込み12cの深さLstそのものではなく、これをスタブ12bの幅Wmslで規格化した規格化深さLnorm=Lst/Wmslを用いる。
図25は、切り込み12cの形状を正方形(Wnorm=Lnorm)とした場合、本実施例に係るアンテナ1の60GHzにおける反射係数|S11|、最大利得、及びサイドローブレベルが、Wnorm及びLnormにどのように依存するかを示すグラフである。
図25によれば、Wnorm及びLnormが0.2以上0.5以上であれば、60GHzにおける反射係数|S11|が−10dB以下、最大利得が10dBi以上、サイドローブレベルが10dB以上となることが確かめられる。
図26は、本実施例に係るアンテナ1の60GHzにおける反射係数|S11|がWnorm及びLnormにどのように依存するかを示すグラフである。
図26によれば、Wnorm及びLnormがそれぞれ0.23以上0.45以上であれば、60GHzにおける反射係数|S11|が−10dB以下となることが確かめられる。
図27は、本実施例に係るアンテナ1の60GHzにおける最大利得がWnorm及びLnormにどのように依存するかを示すグラフである。
図27によれば、Wnorm及びLnormがそれぞれ0.23以上0.45以上であれば、60GHzにおける最大利得が10dBi以上となることが確かめられる。
図28は、本実施例に係るアンテナ1の60GHzにおけるサイドローブレベルがWnorm及びLnormにどのように依存するかを示すグラフである。
図28によれば、Wnorm及びLnormがそれぞれ0.23以上0.45以上であれば、60GHzにおけるサイドローブレベルが10dB以上となることが確かめられる。
最後に、本実施例に係るアンテナ1において、スタブ12bの根元に給電線路12aの入力端側から出力端側に向かう切り込み12d(図29参照)を付加した場合の特性を、図30を参照して説明する。
図30は、切り込み12c及び切り込み12dの形状を正方形(Wnorm=Lnorm)とした場合、60GHzにおける反射係数|S11|、最大利得、及びサイドローブレベルが、Wnorm及びLnormにどのように依存するかを示すグラフである。
図30によれば、Wnorm及びLnormが0.3以下であれば、60GHzにおける反射係数|S11|が−10dB以下、最大利得が10dBi以上、サイドローブレベルが概ね10dB以上となることが確かめられる。
〔付記事項〕
本発明は上述した各実施形態(実施例)に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、例えば、ミリ波帯で動作するアンテナとして好適に利用することができる。
1 アンテナ
11 誘電体基板
12 アンテナ導体
12a 給電線路
12b1〜12b11 スタブ
12c 切り込み
13 グランド導体
13a 開口
14 導波管
14a 管壁
14b 空洞
15 遮蔽体
15a 切り込み
16 短絡部

Claims (8)

  1. 誘電体基板と、
    上記誘電体基板の表面に形成されたアンテナ導体であって、給電線路とスタブとを有するコムライン型のアンテナ導体と、
    上記誘電体基板の裏面に形成されたグランド導体であって、上記給電線路の入力端と対向する領域に開口が形成されたグランド導体と、
    上記誘電体基板の裏面に接合された導波管であって、管軸が上記誘電体基板の裏面に直交し、管壁の端面が上記開口を取り囲む導波管と、
    上記誘電体基板の表面に形成された遮蔽体であって、上記給電線路の入力端が挿入される切り込みが形成された遮蔽体と、
    上記グランド導体と上記遮蔽体とを短絡する短絡部であって、上記誘電体基板を貫通する短絡部とを備えており、
    上記短絡部は、上記切り込みを除く上記遮蔽体の外周全体に沿って形成されており、上記切り込みは、奥に入るほど幅が広くなる逆テーパー形である、ことを特徴とするアンテナ。
  2. 上記遮蔽体に形成された上記切り込みの入口部及び最奥部における幅をx0及びx1として、比x1/x0は、2.5以下である、ことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ。
  3. 上記比x1/x0は、1.0以上2.0以下である、ことを特徴とする請求項2に記載のアンテナ。
  4. 上記比x1/x0は、1.0以上1.5以下である、ことを特徴とする請求項3に記載のアンテナ。
  5. 上記比x1/x0は、1.35以上1.45以下である、ことを特徴とする請求項4に記載のアンテナ。
  6. 上記切り込みの入口部から上記給電線路の先端までの長さをLy、上記誘電体基板、上記アンテナ導体、及び上記グランド導体により構成されるマイクロストリップアンテナの共振波長をλとして、Ly/λは、0.28以上0.31以下である、ことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のアンテナ。
  7. 上記スタブは、上記給電線路と直交する方向に伸び、
    上記スタブの根元には、上記給電線路の出力端側から上記給電線路の入力端側に向かう切り込みが形成されている、ことを特徴とする請求項1〜6までの何れか1項に記載のアンテナ。
  8. 上記スタブの幅をWmsl、上記スタブの根元に形成された上記切り込みの幅及び深さをWst及びLstとして、Wst/Wmsl及びLst/Wmslは、それぞれ0.23以上0.45以下である、ことを特徴とする請求項7に記載のアンテナ。
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