JP6013577B1 - 変換器 - Google Patents

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Abstract

【課題】変換器内に形成されるパッチアンテナの共振に起因して生じる2以上の周波数における透過特性の劣化を同時に抑制することが可能な変換器を実現する。【解決手段】変換器(1)は、導波管(11)と、ポスト壁導波路(12)と、マイクロストリップ線路(13)と、を備えている。マイクロストリップ線路(13)を構成する誘電体層(104)に形成された、開口(103a)と重なる領域を帯状導体(105)と重なる部分を除いて取り囲むポスト壁(104a)を構成する各導体ポスト(104aj)は、ポスト壁導波路(12)を構成する誘電体層(102)に形成された、開口(101a)と重なる領域を取り囲むポスト壁(102a)を構成する何れの導体ポスト(102ai)とも不連続である。【選択図】図1

Description

本発明は、導波管とマイクロストリップ線路とを接続するための変換器、すなわち、導波管の導波モードとマイクロストリップ線路の導波モードとを相互に変換する変換器に関する。
無線通信の高速化及び大容量化の要請に伴い、無線通信に使用される周波数帯域の高周波化が進んでいる。このため、無線装置にて処理すべき信号についても、その高周波化が進んでいる。具体的には、ミリ波に対応する周波数(30GHz以上300GHz以下)を有する高周波信号を処理する必要が生じている。
このような高周波信号を効率良く伝送し得る伝送媒体としては、導波管が挙げられる。ただし、導波管は、基板に搭載された集積回路に直接接続することができない。このため、集積回路と導波管との間にマイクロストリップ線路を介在させる構成が広く用いられている。このような構成を採用する場合、導波管とマイクロストリップ線路との接続を低損失に実現することが重要になる。
マイクロストリップ線路と導波管とを接続するための構成としては、例えば、特許文献1に記載の変換器が知られている。特許文献1に記載の変換器は、マイクロストリップ線路の裏面(グランドとして機能する面状導体が形成された面)に導波管を接続すると共に、マイクロストリップ線路の表面(信号ラインとして機能する帯状導体が形成された面)にバックショートを設けたものである。特許文献1に記載の変換器においては、誘電体基板内に形成された短絡導波路(以下、「誘電体導波路」と記載)をバックショートとして用いている。
導波管とマイクロストリップ線路との接続を低損失に実現するためには、導波管とマイクロストリップ線路との間で生じる反射を抑制する必要がある。そして、導波管とマイクロストリップ線路との間で生じる反射を最小化するためには、マイクロストリップ線路を構成する帯状導体の先端から導波管の入口までの距離を、伝送する電磁波の波長に応じて最適化する必要がある。
しかしながら、特許文献1に記載の変換器のように、導波管をマイクロストリップ線路の裏面に直接接続する場合、マイクロストリップ線路を構成する帯状導体の先端から導波管の入口までの距離を自由に変更することができない。何故なら、マイクロストリップ線路を構成する帯状導体の先端から導波管の入口までの距離を変更するためには、マイクロストリップ線路を構成する誘電体基板の厚みを変化させるしかなく、そうすると、マイクロストリップ線路のインピーダンスが所望の値から外れてしまうためである。
このような問題を考慮のうえ考案された変換器としては、例えば、特許文献2に記載の変換器がある。特許文献2に記載の変換器は、ポスト壁導波路を介して導波管をマイクロストリップ線路の裏面に接続すると共に、バックショートをマイクロストリップ線路の表面に設けたものである。特許文献2に記載の変換器においては、マイクロストリップ線路と導波管とがポスト壁導波路を介して接続されているので、ポスト壁導波路を構成する誘電体層の厚みを変更することによって、マイクロストリップ線路を構成する帯状導体の先端から導波管の入口までの距離を自由に変更することができる。
特開2008−193162号公報(2008年8月21日公開) 特許第5697779号公報(2015年2月20日登録)
しかしながら、特許文献2に記載の変換器においては、特定の周波数において透過特性の劣化が生じることを、本願発明者らは見出した。
図16は、特許文献2に記載の変換器におけるSパラメータの周波数依存性を示すグラフである。|S11|は、変換器の反射特性を表すパラメータであり、|S21|は、変換器の透過特性を表すパラメータである。図16に示したグラフによれば、53GHz及び64.5GHzにおいて|S21|の落ち込みが生じていることが確かめられる。すなわち、53GHz及び64.5GHzにおいて透過特性の劣化が生じていることが確かめられる。
以下、このような透過特性の劣化が生じる理由について説明する。
特許文献2に記載の変換器は、(1)導波管と、(2)第1の誘電体層、並びに、前記第1の誘電体層を介して互いに対向する第1の面状導体及び第2の面状導体を有するポスト壁導波路であって、前記第1の面状導体に形成された第1の開口を介して前記導波管に接続されたポスト壁導波路と、(3)第2の誘電体層、並びに、前記第2の誘電体層を介して互いに対向にする前記第2の面状導体及び帯状導体を有するマイクロストリップ線路であって、前記第2の面状導体に形成された第2の開口を介して前記ポスト壁導波路に接続されたマイクロストリップ線路と、を備えている。そして、(4)前記第1の誘電体層には、前記第1の開口と重なる領域を取り囲む第1のポスト壁が形成されており、(5)前記第2の誘電体層には、前記第2の開口と重なる領域を、前記帯状導体と重なる部分を除いて取り囲む第2のポスト壁が形成されている。ここで、前記第2のポスト壁を構成する各導体ポストは、前記第1の誘電体層及び前記第2の誘電体層を貫通するスルービアとして、前記第1のポスト壁を構成する導体ポストの何れかと一体成形されている。
このような構成を採用した場合、第1の面状導体の第1のポスト壁に囲まれた部分及び第2の面状導体の第2のポスト壁に囲まれた部分の各々がパッチアンテナを構成し、これらのパッチアンテナが励振して電磁波を放射することがある。このような放射が起こると、透過特性の劣化が生じる。
図17の(a)は、ポスト壁導波路を構成する第1の誘電体内の53GHzにおける電界振幅分布を示すグラフであり、図17の(b)は、ポスト壁導波路を構成する第1の誘電体内の64.5GHzにおける電界振幅分布を示すグラフである。図17に示したグラフによれば、透過特性の劣化が生じる53GHz及び64.5GHzにおいて、実際に電磁波の放射が生じていることが確かめられる。
図18の(a)は、53GHzにおける第1の面状導体の電流振幅分布を表すグラフであり、図18の(b)は、53GHzにおける第2の面状導体の電流振幅分布を表すグラフである。図18の(c)は、64.5GHzにおける第1の面状導体の電流振幅分布を表すグラフであり、図18の(d)は、64.5GHzにおける第2の面状導体の電流振幅分布を表すグラフである。
図18の(b)に示すグラフで白い鎖線で囲まれた部分、及び、図18の(c)に示すグラフで白い鎖線で囲まれた部分において、正弦的な電流部分布が定在していることが見て取れる。すなわち、透過特性の劣化が生じる53GHzという周波数が、上述したパッチアンテナの共振周波数のうち、第2の面状導体の第2のポスト壁に囲まれた部分に定在する正弦波的な電流分布により特徴付けられる共振周波数に他ならないことが分かる。また、透過特性の劣化が生じる64.5GHzという周波数が、上述したパッチアンテナの共振周波数のうち、第1の面状導体の第1のポスト壁に囲まれた部分に定在する正弦波的な電流分布により特徴付けられる共振周波数に他ならないことが分かる。
したがって、上述した透過特性の劣化を避けるためには、第1のポスト壁を形成する位置を変更して64.5GHzにおける共振を排除すると共に、第2のポスト壁を形成する位置を変更して53GHzにおける共振を排除すればよい。ところが、特許文献2に記載の変換器において、第2のポスト壁を構成する各導体ポストは、第1の誘電体層及び第2の誘電体層を貫通するスルービアとして、第1のポスト壁を構成する導体ポストの何れかと一体成形されている。したがって、第1のポスト壁を構成する位置と第2のポスト壁を形成する位置を独立に変更することができない。このため、64.5GHzにおいて生じる透過特性の劣化と、53GHzにおいて生じる透過特性の劣化とを、同時に抑制することができない。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、変換器内に形成されるパッチアンテナの共振に起因して生じる2以上の周波数における透過特性の劣化を同時に抑制することが可能な変換器を実現することにある。
本発明に係る変換器は、導波管と、第1の誘電体層、並びに、前記第1の誘電体層を介して互いに対向する第1の面状導体及び第2の面状導体を有するポスト壁導波路であって、前記第1の面状導体に形成された第1の開口を介して前記導波管に接続されたポスト壁導波路と、第2の誘電体層、並びに、前記第2の誘電体層を介して互いに対向にする前記第2の面状導体及び帯状導体を有するマイクロストリップ線路であって、前記第2の面状導体に形成された第2の開口を介して前記ポスト壁導波路に接続されたマイクロストリップ線路と、を備えており、前記第1の誘電体層には、前記第1の開口と重なる領域を取り囲む第1のポスト壁が形成されており、前記第2の誘電体層には、前記第2の開口と重なる領域を、前記帯状導体と重なる部分を除いて取り囲む第2のポスト壁が形成されており、前記第2のポスト壁を構成する各導体ポストは、前記第1のポストを構成する何れの導体ポストとも不連続である、ことを特徴とする。
上記の構成によれば、前記第1のポスト壁を構成する位置と前記第2のポスト壁を形成する位置とを独立に変更することができる。したがって、前記第1の誘電体層を介して対向する前記第1の面状導体及び前記2の面状導体により構成されるパッチアンテナの共振のうち、前記第1の面状導体の前記第1のポスト壁に囲まれた部分に定在する正弦波的な電流分布により特徴付けられる第1の共振と、前記第2の面状導体の前記第2のポスト壁に囲まれた部分に定在する正弦波的な電流分布により特徴付けられる第2の共振とを、同時に抑制することができる。これにより、前記第1の共振に起因する透過特性の劣化と、前記第2の共振に起因する透過特性の劣化とを、同時に抑制することができる。
本発明に係る共振器において、前記第1の開口は、前記帯状導体に直交する長辺と前記帯状導体に平行な短辺とを有する長方形状であり、前記第1の誘電体層の前記第1の面状導体が形成された面における、動作帯域の中心周波数に対応する自由空間波長で規格化した、前記第1の開口の長辺と前記第1のポスト壁との間隔、及び、前記第1の開口の短辺と前記第1のポスト壁との間隔は、0.063以下である、ことが好ましい。
上記の構成によれば、前記第1の共振に起因する透過係数|S21|の落ち込みを、−2dB以下に抑えることができる。
本発明に係る共振器において、前記第2の開口は、前記帯状導体に直交する長辺と前記帯状導体に平行な短辺とを有する長方形状であり、前記第2の誘電体層の前記第2の面状導体が形成された面における、動作帯域の中心周波数に対応する自由空間波長で規格化した、前記第2の開口の短辺と第2の前記ポスト壁との間隔は、0.015以上0.16以下である、ことが好ましい。
上記の構成によれば、前記第2の共振に起因する透過係数|S21|の落ち込みを、−2dB以下に抑えることができる。
本発明に係る変換器において、前記第2の開口は、前記帯状導体に直交する長辺と前記帯状導体に平行な短辺とを有する長方形状であり、前記第2のポスト壁は、前記帯状導体と平行な第1の壁面及び第の2壁面と、前記第1の壁面及び前記第2の壁面に直交し、左縁が第1の壁面の前縁に連なり、右縁が前記第2平面の前端に連なる第3の壁面と、前記第1の壁面に直交し、左縁が前記第1の壁面の後縁に連なる第4の壁面と、前記第2の壁面に直交し、右縁が前記第2の壁面の後縁に連なる第5の壁面と、前記第4の壁面に直交し、後縁が前記第4の壁面の右縁に連なる第6の壁面と、前記第5の壁面に直交し、後縁が前記第5の壁面の左縁に連なる第7の壁面と、により構成されている、ことが好ましい。
上記の構成によれば、前記第2の共振に起因する透過係数|S21|の落ち込みを、生じさせないことができる。
本発明によれば、変換器内に形成されるパッチアンテナの共振に起因して生じる2以上の周波数における透過特性の劣化を同時に抑制することが可能な変換器を実現することができる。
本発明の一実施形態に係る変換器の分解斜視図である。 図1に示す変換器の断面図である。 図1に示す変換器が備える第1の面状導体の平面図である。 図1に示す変換器が備える第2の面状導体の平面図である。 図1に示す変換器が備える帯状導体及びC字状導体の平面図である。 図1に示す変換器が備える導体ブロックの三面図である。 図1に示す変換器の特性を示すグラフである。具体的には、間隔dx1を、dx1=50μm、100μm、150μm、200μm、250μm、300μmとしたときに得られる|S21|の周波数特性を示すグラフである。 図1に示す変換器の特性を示すグラフである。具体的には、60GHzにおける|S21|の間隔dx1(=dy1)依存性を示すグラフである。 図1に示す変換器が備える帯状導体及びC字状導体の平面図である。 図1に示す変換器(図9に示す帯状導体及びC字状導体を採用)の特性を示すグラフである。具体的には、間隔dx2を、dx2=0μm、100μm、200μm、300μm、400μm、500μm、600μm、700μm、800μmとしたときに得られる|S21|の周波数特性を示すグラフである。 図1に示す変換器(図9に示す帯状導体及びC字状導体を採用)の特性を示すグラフである。具体的には、60GHzにおける|S21|の間隔dx2依存性を示すグラフである。 図1に示す変換器が備える第2の面状導体の平面図である。 図1に示す変換器が備える帯状導体及びC字状導体の平面図である。 図1に示す変換器(図12に示す第2の面状導体並びに図13に示す帯状導体及びC字状導体を採用)の特性を示すグラフである。具体的には、間隔dx3を、dx3=50μm、100μm、150μm、200μm、250μm、300μmとしたときに得られる|S21|の周波数特性を示すグラフである。 図1に示す変換器(図12に示す第2の面状導体並びに図13に示す帯状導体及びC字状導体を採用)の特性を示すグラフである。具体的には、60GHzにおける|S21|の間隔dx3依存性を示すグラフである。 特許文献2に記載の変換器の入出力特性を示すグラフである。 (a)は、特許文献2に記載の変換器に関し、ポスト壁導波路を構成する第1の誘電体内の53GHzにおける電界振幅分布を示すグラフであり、(b)は、特許文献2に記載の変換器に関し、ポスト壁導波路を構成する第1の誘電体内の64.5GHzにおける電界振幅分布を示すグラフである。 (a)は、特許文献2に記載の変換器に関し、53GHzにおける第1の面状導体の電流振幅分布を表すグラフであり、(b)は、特許文献2に記載の変換器に関し、53GHzにおける第2の面状導体の電流振幅分布を表すグラフであり、(c)は、特許文献2に記載の変換器に関し、64.5GHzにおける第1の面状導体の電流振幅分布を表すグラフであり、(d)は、特許文献2に記載の変換器に関し、64.5GHzにおける第2の面状導体の電流振幅分布を表すグラフである。
〔変換器の構成〕
本発明の一実施形態に係る変換器1の構成について、図1及び図2を参照して説明する。図1は、変換器1の分解斜視図であり、図2は、変換器1の断面図である。
変換器1は、図1に示すように、導波管11、ポスト壁導波路12、マイクロストリップ線路13、及びバックショートブロック14を備えており、導波管11の導波モードとマイクロストリップ線路13の導波モードとを相互に変換するための変換器として機能する。
導波管11は、両端が開口した管状部材であり、図示した座標系において、その管軸がz軸と平行になるように配置される。導波管11の管壁11aは、金属などの導体からなり、誘電体で満たされた導波管11の内部は、電磁波を導波する導波領域11bとして機能する。本実施形態においては、導波管11として、空気で満たされた直方体状の導波領域11bを有する中空方形導波管を用いる。より具体的には、EIA規格の方形導波管WR−15を用いる。
ポスト壁導波路12は、第1の誘電体層102、並びに、第1の誘電体層102を介して互いに対向する第1の面状導体101及び第2の面状導体103を有している。ポスト壁導波路12は、図示した座標系において、第1の面状導体101及び第2の面状導体がxy面と平行になるように配置される。
第1の面状導体101には、第1の開口101aが形成されている。また、第1の誘電体層102には、N個の導体ポスト102a1,102a2,…,102aNからなり、第1の誘電体層102において第1の開口101aと重なる領域を取り囲む第1のポスト壁102aが形成されている。第1のポスト壁102aを構成する各導体ポスト102ai(i=1,2,…,N)は、その下端が第1の面状導体101に接続され、その上端が第2の面状導体103に接続された円筒状導体(例えば、第1の面状導体101及び第1の誘電体層102を貫通する貫通孔の壁面に形成された導体メッキ)である。第1の面状導体101と第2の面状導体103とは、これらの導体ポスト102aiによって短絡されている。
第1の面状導体101に形成された第1の開口101aの形状は、x軸に平行な長辺とy軸に平行な短辺とを有する長方形である。ポスト壁導波路12においては、第1の誘電体層102において第1のポスト壁102aにより四方を取り囲まれた領域が、電磁波を導波する導波領域102bとして機能する。導波領域102bは、第1の開口101aを介して、導波管11の導波領域11bと連通している。すなわち、ポスト壁導波路12は、第1の開口101aを介して、導波管11と電磁気的に接続されている。
マイクロストリップ線路13は、第2の誘電体層104、並びに、第2の誘電体層104を介して互いに対向する第2の面状導体103及び帯状導体105を有している。加えて、第2の誘電体層104を介して第2の面状導体103に対向するC字状導体106を有している。帯状導体105は、図示した座標系において、y軸正方向に向かって伸び、その先端は、z軸正方向から見て第1の誘電体層102の導波領域102bと重なる位置に至る。C字状導体106は、帯状導体105の先端を三方から取り囲むように配置される。マイクロストリップ線路13においては、第2の誘電体層104のうち、帯状導体105及び第2の面状導体103により上下を挟まれた領域が、電磁波を導波する導波領域104bとして機能する。
第2の面状導体103には、第2の開口103aが形成されている。また、第2の誘電体層104には、M個の導体ポスト104a1,104a2,…,104aMからなり、第2の誘電体層104において第2の開口103aと重なる領域を帯状導体105と重なる部分を除いて取り囲む第2のポスト壁104aが形成されている。第2のポスト壁104aを構成する各導体ポスト104aj(j=1,2,…,M)は、その下端が第2の面状導体103に接続され、その状態がC字状導体106に接続された円筒状導体(例えば、第2の面状導体103及び第2の誘電体層104を貫通する貫通孔の壁面に形成された導体メッキ)である。第2の面状導体103とC字状導体106とは、これらの導体ポスト104aiによって短絡されている。
第2の面状導体103に形成された第2の開口103aの形状は、x軸に平行な長辺とy軸に平行な短辺とを有する長方形である。マイクロストリップ線路13の導波領域104bは、第2の開口103aを介してポスト壁導波路12の導波領域102bと連通している。すなわち、マイクロストリップ線路13は、この開口103aを介してポスト壁導波路12と電磁気的に接続されている。
なお、第2の面状導体103に形成された第2の開口103aのサイズは、第1の面状導体101に形成された第1の開口101aのサイズ以下である。すなわち、第2の開口103aの長辺の長さは、第1の開口101aの長辺の長さ以下であり、第2の開口103aの短辺の長さは、第1の開口101aの短辺の長さ以下である。
バックショートブロック14は、底面及び側面に対して開口した凹部14aが形成された塊状導体である。本実施形態においては、平面視形状がT字型の凹部14aが形成された、外形が直方体状の金属ブロックを、バックショートブロック14として用いる。バックショートブロック14は、その底面が第2の誘電体層104上に形成されたC字状導体106と接触するように、かつ、その側面から帯状導体105が凹部14a内に侵入するように、マイクロストリップ線路13に接合される。
なお、図1に示す座標系は、以下のように定められたものである。すなわち、(1)帯状導体105の軸方向に平行な軸をy軸とする。y軸の向きは、帯状導体105の根元から先端に向かう向きが正の向きとなるように定める。(2)帯状導体105の厚み方向に平行な軸をz軸とする。z軸の向きは、帯状導体105から第2の面状導体103に向かう向きが負の向きとなるように定める。(3)帯状導体105の幅方向に平行な軸をx軸とする。x軸の向きは、このx軸が上述したy軸及びz軸と共に右手系を構成するように定める。
〔変換器の機能〕
本実施形態に係る変換器1においては、以下のようにして、導波管11の導波モードがマイクロストリップ線路13の導波モードに変換される。すなわち、z軸負方向側の端部から導波管11に入力された電磁波は、導波管11の導波領域11bをz軸正方向に導波される。そして、導波管11の導波領域11bをz軸正方向に導波された電磁波は、第1の面状導体101に形成された開口101aを介して、ポスト壁導波路12に入射する。このようにしてポスト壁導波路12に入射した電磁波は、ポスト壁導波路12の導波領域102bをz軸正方向に導波される。そして、ポスト壁導波路12の導波領域102bをz軸正方向に導波された電磁波は、第2の面状導体103に形成された開口103aを介してマイクロストリップ線路13に入射する。このようにしてマイクロストリップ線路13に入射した電磁波は、マイクロストリップ線路13の導波領域104bをy軸負方向に導波される。そして、マイクロストリップ線路13の導波領域104bをy軸負方向に導波された電磁波は、マイクロストリップ線路13のy軸負方向側の端部から出力される。
また、変換器1においては、以下のようにして、マイクロストリップ線路13の導波モードが導波管11の導波モードに変換される。すなわち、y軸負方向側の端部からマイクロストリップ線路13に入力された電磁波は、マイクロストリップ線路13の導波領域104bをy軸正方向に導波される。そして、マイクロストリップ線路13の導波領域104bをy軸正方向に導波された電磁波は、第2の面状導体103に形成された開口103aを介してポスト壁導波路12に入射する。このようにしてポスト壁導波路12に入射した電磁波は、ポスト壁導波路12の導波領域102bをz軸負方向に導波される。そして、ポスト壁導波路12の導波領域102bをz軸負方向に導波された電磁波は、第1の面状導体101に形成された開口101aを介して、導波管11に入射する。このようにして導波管11に入射した電磁波は、導波管11の導波領域11bをz軸負方向に導波される。そして、導波管11の導波領域11bをz軸負方向に導波された電磁波は、導波管11のz軸負方向側の端部から出力される。
ここで、変換器1においては、第2の誘電体層104において帯状導体105の先端部と第2の面状導体103とに挟まれた領域(すなわち、導波領域104bの先端部)がポスト壁104aにより三方を取り囲まれており、更に、第2の誘電体層104においてポスト壁104aにより三方を取り囲まれた領域の上方にバックショートブロック14が配置されている。このため、ポスト壁導波路12を導波された電磁波を効率的にマイクロストリップ線路13に入射させること、及び、マイクロストリップ線路13を導波された電磁波を効率的にポスト壁導波路12に入射させることが可能になる。すなわち、ポスト壁導波路12の導波モードをマイクロストリップ線路13の導波モードに変換する際、及び、マイクロストリップ線路13の導波モードをポスト壁導波路12の導波モードに変換する際に生じ得る損失を小さく抑えることが可能になる。
〔変換器の特徴〕
本実施形態に係る変換器1において特徴的な点は、以下のとおりである。
すなわち、従来の変換器においては、第2のポスト壁を構成する各導体ポストが、第1の誘電体層及び第2の誘電体層を貫通するスルービアとして、第1のポスト壁を構成する何れかの導体ポストと一体成形されている。別の言い方をすれば、第2のポスト壁を構成する各導体ポストは、第1のポスト壁を構成する何れかの導体ポストと連続している。さらに別の言い方をすれば、第2のポスト壁を構成する各導体ポストは、平面視したときに第1のポスト壁を構成する何れかの導体ポストと重なる位置に形成されている。したがって、従来の変換器においては、第1のポスト壁の形状と第2のポスト壁の形状とを、互いに独立に変更することができない。
これに対して、本実施形態に係る変換器1においては、第2のポスト壁104aを構成する各導体ポスト104ajが、第2の誘電体層104のみを貫通するブラインドビアであり、第1のポスト壁102aを構成する何れの導体ポスト102aiとも一体成形されていない。別の言い方をすれば、第2のポスト壁104aを構成する各導体ポスト104ajは、第1のポスト壁102aを構成する何れの導体ポスト102aiとも連続していない(不連続である)。さらに別の言い方をすれば、第2のポスト壁104aを構成する各導体ポスト104ajは、平面視したときに第1のポスト壁102aを構成する何れの導体ポスト102aiとも重ならない位置に形成されている。したがって、本実施形態に係る変換器1においては、第1のポスト壁102aの形状と第2のポスト壁104aの形状とを、互いに独立に変更することができる。
上述したように、第1の面状導体101の第1のポスト壁102aよりも内側の部分に正弦波的な電流分布が形成されることに起因して、或る特定の周波数において透過係数|S21|の減衰が生じることがある。本実施形態に係る変換器1においては、このような透過係数|S21|の減衰を、第1のポスト壁102aの形状を変更することによって抑制することができる。また、第2の面状導体103の第2のポスト壁104aよりも内側の部分に正弦波的な電流分布が形成される起因して、他の特定の周波数において透過係数|S21|の減衰が生じることがある。本実施形態に係る変換器1においては、このような透過係数|S21|の減衰を、第2のポスト壁104aの形状を変更することによって抑制することができる。
従来の変換器のように、第1のポスト壁の形状と第2のポスト壁の形状とを互いに独立に変更することができない場合、一方の周波数における透過係数|S21|の減衰を抑制することはできても、両方の周波数における透過係数|S21|の減衰を同時に抑制することはできない。これに対して、本実施形態に係る変換器1のように、第1のポスト壁102aの形状と第2のポスト壁104aの形状とを互いに独立に変更することができる場合、両方の周波数における透過係数|S21|の減衰を同時に抑制することができる。
〔各部の具体的形状〕
本実施形態に係る変換器1が備える各部の具体的形状について、図3〜図6を参照して説明する。図3は、第1の面状導体101の平面図であり、図4は、第2の面状導体103の平面図であり、図5は、帯状導体105及びC字状導体106の平面図であり、図6は、バックショートブロック14の三面図である。変換器1の各部は、60GHz帯(60GHzを中心周波数とする周波数帯域)を動作帯域とするべく、以下のように構成されている。
導波管11:方形導波管WR−15(EIA規格)を導波管11として用いる。
第1の面状導体101:銅箔を第1の誘電体層102の下面に形成し、これを第1の面状導体101として用いる。第1の面状導体101、及び、第1の開口101aの形状及び寸法は、図3に示すとおりである。なお、第1の開口101aの短辺と第1のポスト壁102aとの間隔dx1、及び、第1の開口101aの長辺と第1のポスト壁102aとの間隔dy1については、図示した値(0.15mm及び0.29mm)を基本とするが、変更可能なパラメータとして扱う。間隔dx1及び間隔dy1の好適範囲については、参照する図面を代えて後述する。
第1の誘電体層102:比誘電率が3、誘電正接が0.003、厚みが500μmである液晶ポリマー基板を第1の誘電体層102として用いる。また、第1の面状導体101及び第1の誘電体層102を貫通する直径100μmのブラインドビアを形成し、これを導体ポスト102aiとして用いる(図2参照)。なお、導体ポスト102aiの配置については、図3を参照されたい。
第2の面状導体103:銅箔を第2の誘電体層104の下面に形成し、これを第2の面状導体103として用いる。第2の面状導体103、及び、第2の開口103aの形状及び寸法は、図4に示すとおりである。なお、第2の開口103aの短辺と第2のポスト壁104aとの間隔dx2については、図示した値(1.15mm)を基本とするが、変更可能なパラメータとして扱う。間隔dx2の好適範囲については、参照する図面を代えて後述する。
第2の誘電体層104:比誘電率が3、誘電正接が0.003、厚みが50μmである液晶ポリマー基板を第2の誘電体層104として用いる。第2の面状導体103及び第2の誘電体層104を貫通する直径100μmのブラインドビアを形成し、これを導体ポスト104ajとして用いる(図2参照)。なお、導体ポスト104ajの配置については、図4を参照されたい。
帯状導体105及びC字状導体106:銅箔を用いて図5に示すパターンを第2の誘電体層104の上面に形成し、これを帯状導体105及びC字状導体106として用いる。
バックショートブロック14:図6に示す形状を有するアルミブロックを、バックショートブロック14として用いる。
〔間隔dx1及び間隔dy1の好適範囲〕
次に、第1の開口101aの短辺と第1のポスト壁102aとの間隔dx1、及び、第1の開口101aの長辺と第1のポスト壁102aとの間隔dy1について、その好適範囲を図7〜図8を参照して説明する。なお、間隔dx1と間隔dy1とは、互いに独立に変更可能なパラメータであるが、ここでは、間隔dx1と間隔dy1とが、互いに等しい場合について検討する。
図7は、間隔dx1(=dy1)を、dx1=50μm、100μm、150μm、200μm、250μm、300μmとしたときに得られる|S21|(Sパラメータの21成分)の周波数特性を示すグラフである。図7によれば、間隔dx1(=dy1)を変化させることによって、65GHz近傍において生じる|S21|の落ち込みの大きさを制御できることが分かる。
なお、65GHzは、第1の誘電体層102を介して対向する第1の面状導体101及び第2の面状導体103により構成されるパッチアンテナの共振周波数のうち、第1の面状導体101の第1のポスト壁102aよりも内側の部分に形成される正弦波的な電流分布により特徴付けられる共振周波数である。
図8は、65GHzにおける|S21|の間隔dx1(=dy1)依存性を示すグラフである。横軸は、動作帯域の中心周波数60GHzに対応する自由空間波長λ=5mmで規格化した間隔dx1である。
図8によれば、dx1/λは、0.56以下であることが好ましい。なぜなら、dx1/λの値がこの範囲に入っていれば、|S21|の落ち込みを−2dB以下に抑えることができる(|S21|の著しい落ち込みを回避することができる)からである。
〔間隔dx2の好適範囲〕
次に、第2の開口103aの短辺と第2のポスト壁104aとの間隔dx2について、その好適範囲を図9〜図11を参照して説明する。なお、C字状導体106の形状は、間隔dx2を小さくしても(第2のポスト壁104aを第2の開口103aの短辺に近づけても)各導体ポスト104ajとの接触が保たれるよう、図9の示す形状としている。
図10は、間隔dx2を、dx2=0μm、100μm、200μm、300μm、400μm、500μm、600μm、700μm、800μmとしたときに得られる|S21|(Sパラメータの21成分)の周波数特性を示すグラフである。図10によれば、間隔dx2を変化させることによって、53GHz近傍において生じる|S21|の落ち込みの大きさを制御できることが分かる。
なお、53GHzは、第1の誘電体層102を介して対向する第1の面状導体101及び第2の面状導体103により構成されるパッチアンテナの共振周波数のうち、第2の面状導体103の第2のポスト壁104aよりも内側の部分に形成される正弦波的な電流分布により特徴付けられる共振周波数である。
図11は、53GHzにおける|S21|の間隔dx2依存性を示すグラフである。横軸は、動作帯域の中心周波数60GHzに対応する自由空間波長λ=5.0mmで規格化した間隔dx2である。図11によれば、dx2/λは、0.01以上0.18以下であることが好ましい。なぜなら、dx2/λの値がこの範囲に入っていれば、|S21|の落ち込みを−2dB以下に抑えることができる(|S21|の著しい落ち込みを回避することができる)からである。
〔第2のポスト壁及びC字状導体の変形例〕
最後に第2のポスト壁104a及びC字状導体106の変形例について、図12〜図15を参照して説明する。
図12は、第2の面状導体103の平面図であり、図13は、第2の誘電体層104の平面図(上面図)である。
図12〜図13から分かるように、本変形例に係る第2のポスト壁104aは、(1)帯状導体105と平行な第1の壁面1041及び第2の壁面1042と、(2)第1の壁面1041及び第2の壁面1042に直交し、左縁が第1の壁面1041の前縁に連なり、右縁が第2の壁面1042の前端に連なる第3の壁面1043と、(3)第1の壁面1041に直交し、左縁が第1の壁面1041の後縁に連なる第4の壁面1044と、(4)第2の壁面に直交し、右縁が第2の壁面1042の後縁に連なる第5の壁面1045と、(5)第4の壁面1044に直交し、後縁が第4の壁面1044の右縁に連なる第6の壁面1046と、(6)第5の壁面1045に直交し、後縁が第5の壁面1045の左縁に連なる第7の壁面1047と、により構成されている。また、本変形例に係るC字状導体106は、第2のポスト壁104aを構成する各導体ポスト104ajとの接触を保つべく、図13に示すように帯状導体105と平行な部分の端部が拡幅されている。
次に、第2の開口103aの短辺と第2のポスト壁104aの第6の壁面1046との間隔dx3について、その好適範囲を図14〜15を参照して説明する。なお、第2の開口103aの短辺と第2のポスト壁104aの第7の壁面1047との間隔は、間隔dx3とは独立に変更可能なパラメータであるが、ここでは、第2の開口103aの短辺と第2のポスト壁104aの第7の壁面1047との間隔が、間隔dx3に等しい場合について検討する。また、何れの場合についても、間隔dx1は、50μmとする。
図14は、間隔dx3を、dx3=50μm、100μm、150μm、200μm、250μm、300μmとしたときに得られる|S21|(Sパラメータの21成分)の周波数特性を示すグラフである。図15は、53GHzにおける|S21|の間隔dx3依存性を示すグラフである。横軸は、53Hzに対応する自由空間波長λ=5.7mmで規格化した間隔dx3である。図14〜図15によれば、少なくともdx3が50μm以上300μm以下のときには、|S21|の周波数依存性に目立った落ち込みは現れないことが分かる。
〔付記事項〕
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、例えば、ミリ波帯に属する高周波信号を処理する高周波回路に利用することができる。
1 変換器
11 導波管
11a 管壁
11b 導波領域
12 ポスト壁導波路
13 マイクロストリップ線路
14 バックショートブロック
14a 凹部
101 第1の面状導体
101a 開口(第1の開口)
102 第1の誘電体層
102a ポスト壁
102ai 導体ポスト
102b 導波領域
103 第2の面状導体
103a 開口(第2の開口)
104 第2の誘電体層
104a ポスト壁
1041 第1の壁面
1042 第2の壁面
1043 第3の壁面
1044 第4の壁面
1045 第5の壁面
1046 第6の壁面
1047 第7の壁面
104ai 導体ポスト
105 帯状導体
106 C字状導体

Claims (3)

  1. 導波管と、
    第1の誘電体層、並びに、前記第1の誘電体層を介して互いに対向する第1の面状導体及び第2の面状導体を有するポスト壁導波路であって、前記第1の面状導体に形成された第1の開口を介して前記導波管に接続されたポスト壁導波路と、
    第2の誘電体層、並びに、前記第2の誘電体層を介して互いに対向にする前記第2の面状導体及び帯状導体を有するマイクロストリップ線路であって、前記第2の面状導体に形成された第2の開口を介して前記ポスト壁導波路に接続されたマイクロストリップ線路と、を備えており、
    前記第1の誘電体層には、前記第1の開口と重なる領域を取り囲む第1のポスト壁が形成されており、
    前記第2の誘電体層には、前記第2の開口と重なる領域を、前記帯状導体と重なる部分を除いて取り囲む第2のポスト壁が形成されており、
    前記第2のポスト壁を構成する各導体ポストは、前記第1のポストを構成する何れの導体ポストとも不連続であり、
    前記第1の開口は、前記帯状導体に直交する長辺と前記帯状導体に平行な短辺とを有する長方形状であり、
    前記第1の誘電体層の前記第1の面状導体が形成された面における、動作帯域の中心周波数に対応する自由空間波長で規格化した、前記第1の開口の長辺と前記第1のポスト壁との間隔、及び、前記第1の開口の短辺と前記第1のポスト壁との間隔は、0.063以下である、
    ことを特徴とする変換器。
  2. 導波管と、
    第1の誘電体層、並びに、前記第1の誘電体層を介して互いに対向する第1の面状導体及び第2の面状導体を有するポスト壁導波路であって、前記第1の面状導体に形成された第1の開口を介して前記導波管に接続されたポスト壁導波路と、
    第2の誘電体層、並びに、前記第2の誘電体層を介して互いに対向にする前記第2の面状導体及び帯状導体を有するマイクロストリップ線路であって、前記第2の面状導体に形成された第2の開口を介して前記ポスト壁導波路に接続されたマイクロストリップ線路と、を備えており、
    前記第1の誘電体層には、前記第1の開口と重なる領域を取り囲む第1のポスト壁が形成されており、
    前記第2の誘電体層には、前記第2の開口と重なる領域を、前記帯状導体と重なる部分を除いて取り囲む第2のポスト壁が形成されており、
    前記第2のポスト壁を構成する各導体ポストは、前記第1のポストを構成する何れの導体ポストとも不連続であり、
    前記第2の開口は、前記帯状導体に直交する長辺と前記帯状導体に平行な短辺とを有する長方形状であり、
    前記第2の誘電体層の前記第2の面状導体が形成された面における、動作帯域の中心周波数に対応する自由空間波長で規格化した、前記第2の開口の短辺と前記第2のポスト壁との間隔は、0.01以上0.18以下である、
    ことを特徴とする変換器。
  3. 前記第2の開口は、前記帯状導体に直交する長辺と前記帯状導体に平行な短辺とを有する長方形状であり、
    前記第2のポスト壁は、
    前記帯状導体と平行な第1の壁面及び第2の壁面と、
    前記第1の壁面及び前記第2の壁面に直交し、左縁が第1の壁面の前縁に連なり、右縁が前記第2の壁面の前端に連なる第3の壁面と、
    前記第1の壁面に直交し、左縁が前記第1の壁面の後縁に連なる第4の壁面と、
    前記第2の壁面に直交し、右縁が前記第2の壁面の後縁に連なる第5の壁面と、
    前記第4の壁面に直交し、後縁が前記第4の壁面の右縁に連なる第6の壁面と、
    前記第5の壁面に直交し、後縁が前記第5の壁面の左縁に連なる第7の壁面と、により構成されている、
    ことを特徴とする請求項に記載の変換器。
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