JP5748413B2 - 平面アンテナ - Google Patents
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Description
なお、異なる分岐アンテナパターンに属する各放射素子は、一連の放射素子として良好に機能する程度に整列して配置されていればよい。また、放射素子は、給電線路と電磁的に結合されるように給電線路の側辺の近傍に形成されていればよく、形状として給電線路に接続されているか否かは問わない。さらに、変換器は、中央給電型の平面アンテナに適用可能なものであればよく、その具体的構成は本明細書において例示したものに限定されないことは言うまでもない。
図1〜図4は、本発明の実施の形態1による平面アンテナの一構成例を示した図である。図1には展開斜視図、図2には平面図、図3には図2のA−A切断線による断面図、図4には図2のB−B切断線による断面図がそれぞれ示されている。
導波管4は、導電性材料からなるブロック体、例えば、アルミダイキャスト法により成形された直方体ブロックからなり、管壁に囲まれた中空部40を有し、この中空部40内を電波が伝搬する。この導波管4は、管壁が2つの狭壁及び2つの広壁からなる方形導波管であり、伝搬方向に直交する中空部40の断面は、広壁に相当する長辺と、狭壁に相当する短辺とからなる長方形である。この導波管4の一端には、中空部40の断面と同一形状からなる開口部41が形成されている。
誘電体基板2は、その下面が導波管4の開口部41を閉鎖するように配置されている。誘電体基板2の下面は、開口部41よりも広く、開口部41に対応する閉鎖領域21の周辺に導波管4の端面が密着固定されている。また、誘電体基板2の上面には、短絡板10、給電端子11a,11b及びアンテナパターン5a,5b、下面には接地板31及び整合素子32が、導電性金属の薄膜パターンとしてそれぞれ形成されている。これらの薄膜パターンは、熱圧着法により貼り付けられた銅箔などの導電性金属箔を誘電体基板2の全面に形成した後、フォトエッチング法でパターニングすることによって形成される。
変換器1は、導波管及び平面線路における電送電力を相互に変換することができる導波管及び平面線路用の変換器である。本実施の形態では、誘電体基板2に形成された短絡板10、給電端子11a,11b、接地板31、整合素子32及びスルーホール22からなる変換器1を用いて、導波管4と、平面線路としての給電端子11a,11bとの間で電力変換を行っている。
一対のアンテナパターン5a,5bは、それぞれ直線状に延びる給電線路50と、当該給電線路50から分岐し、同位相で励振される複数の放射素子51とによって直線アレーを形成している。このようなアンテナはコムラインアンテナ(comb-line antenna)と呼ばれている。コムラインアンテナは、放射素子51の数を増やすことによって、その指向性を向上させ、また、アンテナ利得を増大させることができる。
次に、アンテナパターン5a,5bの相対的配置について説明する。一対のアンテナパターン5a,5bは、それぞれの給電線路50をシフト配置させることによって、異なるアンテナパターン5a,5bに属する各放射素子51を整列させている。つまり、一定距離を隔てて互いに平行となるように一対の給電線路50を配置し、これらの給電線路50の互いに対向する側辺に放射素子51をそれぞれ形成することにより、顕著な位置ずれを生じさせることなく全ての放射素子51を整列させ、一連の放射素子として機能させている。その結果、良好な指向特性を有する平面アンテナ100を実現することができる。
実施の形態1では、変換器1の整合素子32の形状が長方形からなる平面アンテナの例について説明した。これに対し、本実施の形態では、整合素子32が、その他の形状からなる平面アンテナについて説明する。
実施の形態1及び2では、1本の給電線路50をそれぞれ有する一対のアンテナパターン5a,5bが、変換器1を挟んで配置された平面アンテナ100の例について説明した。これに対し、互いに平行な2以上の給電線路50をそれぞれ有する一対の複合アンテナパターン6a,6bが、変換器1を挟んで形成された平面アンテナ101について説明する。
2 誘電体基板
4 導波管
5a,5b アンテナパターン
10 短絡板
11a,11b 給電端子
21 閉鎖領域
22 スルーホール
31 接地板
32 整合素子
40 中空部
41 開口部
50 給電線路
51 放射素子
52 終端素子
60a,60b 複合アンテナパターン
61a,61b 分配器
62a,62b 分岐アンテナパターン
100,101 平面アンテナ
D 素子形成幅
Claims (3)
- 導波管及び平面線路用の変換器を有する誘電体基板にマイクロストリップ線路からなる一対の複合アンテナパターンが形成された平面アンテナにおいて、
上記複合アンテナパターンは、分配器を介して上記変換器にそれぞれ接続された2以上の分岐アンテナパターンからなり、
上記分岐アンテナパターンは、一端が上記分配器に接続された給電線路と、上記給電線路の側辺であって、同じ上記複合アンテナパターン内における共通の一方の側辺に形成された複数の放射素子とをそれぞれ備え、
上記一対の複合アンテナパターンは、それぞれ同数の上記分岐アンテナパターンを有し、
全ての上記分岐アンテナパターンは、異なる上記複合アンテナパターンに属する上記分岐アンテナパターンと対をなし、
対をなす上記分岐アンテナパターンに属する上記給電線路は、距離を隔てて互いに平行となるように配置され、
上記放射素子は、対をなす上記分岐アンテナパターンに属する上記給電線路の互いに対向する側辺に形成され、
対をなす上記分岐アンテナパターンに属する各放射素子を整列させたことを特徴とする平面アンテナ。 - 対をなす上記分岐アンテナパターンに属する上記給電線路間の距離が、上記給電線路の側辺から上記放射素子の先端に至る素子形成用の領域幅と略一致することを特徴とする請求項1に記載の平面アンテナ。
- 対をなす上記分岐アンテナパターンの一方は、他方を180度回転させた同一の形状からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の平面アンテナ。
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