JP2015039959A - サイドエアバッグ装置 - Google Patents

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大介 近藤
幸平 吉浦
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【課題】エアバッグの展開性能および乗員への拘束性能を向上させるとともに、これらの性能向上を低コストで実現する。【解決手段】ベントホール2cが設けられ折り畳まれたエアバッグ本体2に、車両の衝突時にガスを充填して膨張させ、エアバッグ本体2をサイドドアと乗員との間に展開させるとともに、エアバッグ本体2に充填したガスをベントホール2cから排出するサイドエアバッグ装置は、脆弱部としてのスリット6aが設けられエアバッグ本体2が折り畳まれた状態でベントホール2cを閉塞するアウターテザー6を備える。このアウターテザー6は、スリット6aにより、エアバッグ本体2の展開完了直前に破断してベントホール2cの閉塞状態を解除するように耐力設定がなされている。【選択図】 図3

Description

この発明は、車両の乗員とサイドドアとの間に膨張・展開されるサイドエアバッグ装置に関する。
従来より、車両の側突時の乗員の安全性の確保を目的としたサイドエアバッグ装置が提案されている。この種のサイドエアバッグ装置は、車両の側突時に、瞬時に乗員とサイドドアとの間にエアバッグを膨張・展開させるものであるが、近年では、車両内装の意匠性の向上などの理由から、通常走行時にはサイドエアバッグ装置を車両シートの内部に収納する構成が採用されている。この構成によると、膨張・展開前のエアバッグは、折り畳まれて車両シートの内部に収納され、車両の側突時に、インフレータと呼ばれるガス発生器から出力された膨張用ガスによりエアバッグが膨張し、この膨張力により、車両シートの脆弱部を破って展開される。また、エアバッグにはベントホールが設けられており、車両の側突時にエアバッグが膨張・展開して乗員に接触した際、ベントホールからエアバッグ内の膨張用ガスを流出させてその衝撃をより効率良く吸収するように構成されている。
サイドエアバッグ装置により乗員を保護するためには、車両の側突時に、乗員がサイドドアと衝突する前にエアバッグの膨張・展開を完了する必要がある。しかしながら、上記構成においては、インフレータから出力される膨張用ガスが、エアバッグの展開途中にベントホールから漏れ出して、エアバッグの展開が遅延したり、エアバッグの展開完了時の圧力が、乗員への衝撃を吸収するのに必要な所望の圧力に到達しない場合があるという問題があった。
これらの問題を解決する方法として、高出力のインフレータを使用し、膨張用ガスの漏れ分を補うことが考えられるが、サイドエアバッグ装置のコストが上がるため採用し難い。そこで、従来では、エアバッグの展開途中に、インフレータから出力される膨張用ガスがベントホールから漏れ出すのを防止することができるエアバッグの折り畳み方法が提案されている(特許文献1参照)。
この折り畳み方法は、エアバッグに、展開時に乗員の腹部を保護する本体部と、本体部の上部に位置し展開時に乗員の胸部を保護する上部膨張部と、本体部の下部に位置し展開時に乗員の腰部を保護する下部膨張部とを設定し、まず、ベントホールが設けられた上部膨張部、および、下部膨張部それぞれを、本体部の内部に折り込む。そして、上部、下部膨張部が本体部の内部に折り込まれた状態のエアバッグを、車両前後方向に蛇腹状に折り畳み、車両用シートの内部にサイドエアバッグ装置を収納する。
このように折り畳まれたエアバッグは、インフレータから膨張用ガスが出力されると、蛇腹状に折り畳まれた本体部が先に膨出し、その後、上部膨張部および下部膨張部が膨出して展開する。このとき、展開初期である本体部の膨出時には、上部膨張部の本体部内部への折り込みで、ベントホールが本体部により閉塞されるため、膨張用ガスがベントホールから漏れ出すのを防止することができる。このように、展開初期時にベントホールからの膨張用ガスの漏れを防止することで、エアバッグが早期に展開するため、エアバッグの展開性能および乗員への拘束性能が向上する。
特開平9−272393号公報(段落0025、図4等参照)
しかしながら、上記した従来のサイドエアバッグ装置では、エアバッグの展開途中に膨張用ガスがベントホールから漏れ出すのを防止するのに、ベントホールが設けられた上部膨張部を本体部の内部に折り込むという複雑な折り方が必要となり、コストや手間がかかる。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、エアバッグの膨張・展開途中でベントホールから膨張用ガスが漏れ出すのを防止することにより、エアバッグの展開性能および乗員への拘束性能を向上させるとともに、これらの性能向上を低コストで実現することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明のサイドエアバッグ装置は、ベントホールが設けられ折り畳まれたエアバッグ本体に、車両の衝突時にガスを充填して膨張させ、前記エアバッグ本体をサイドドアと乗員との間に展開させるとともに、前記エアバッグ本体に充填したガスを前記ベントホールから排出するサイドエアバッグ装置において、前記エアバッグ本体が折り畳まれた状態で、前記ベントホールを閉塞する脆弱な閉塞部材を備え、前記閉塞部材は、前記エアバッグ本体の展開完了直前に破断して、前記ベントホールの閉塞状態を解除するように耐力設定がなされていることを特徴としている(請求項1)。
請求項1にかかる発明によれば、エアバッグ本体が折り畳まれた状態で、エアバッグ本体に設けられたベントホールが閉塞部材により閉塞されるため、エアバッグ本体の展開途中に、その内部に充填されたガスがベントホールから漏れ出すことがない。したがって、エアバッグ本体を早期に展開させることができるため、サイドエアバッグ装置の展開性能が向上する。
また、展開途中にベントホールからガスが漏れ出すのを防止することで、エアバッグ本体の展開完了時の圧力が、乗員への衝撃を吸収するのに必要な所望の圧力に到達しないという問題も生じない。したがって、車両の衝突時の乗員への衝撃を、確実に吸収することができるため、サイドエアバッグ装置の初期拘束力(拘束性能)が向上する。
また、ベントホールの閉塞状態は、エアバッグ本体の展開完了直前に閉塞部材が破断することにより解除されるため、車両の側突時にエアバッグが膨張・展開して乗員に接触した際、ベントホールからエアバッグ内の膨張用ガスを流出させてその衝撃をより効率良く吸収するというベントホールの機能を閉塞部材が害することがない。
また、エアバッグ本体の展開途中でのベントホールからのガス漏れを補うために、高価な高出力インフレータを選定する必要がなく、さらに、従来のサイドエアバッグ装置のエアバッグの折り畳み方法のような複雑な方法を用いる必要もないため、サイドエアバッグ装置における展開・拘束性能の向上を低コストで実現することができる。
本発明の一実施形態にかかるサイドエアバッグ装置の側面図である。 図1のサイドエアバッグ装置の配設周辺部の断面図である。 エアバッグ本体の展開時の斜視図である。
本発明の一実施形態にかかるサイドエアバッグ装置1について、図1〜図3を参照して説明する。なお、図1はサイドエアバッグ装置1の側面図、図2は図1のサイドエアバッグ装置1の配設周辺部の断面図、図3はエアバッグ2の折り畳み方法を説明するための図である。また、以下は左側シートへの適用例を示す。
この実施形態にかかるサイドエアバッグ装置1は、車両用シート5の内部に配設され、通常時は折り畳まれたエアバッグ本体2と、該エアバッグ本体2に出力する膨張用ガスを発生させるガス発生器であるインフレータ3とを備える。そして、通常時に折り畳まれたエアバッグ本体2が、車両の側突時などにインフレータ3から出力されたガスが充填されて膨張することで、車両用シート5のシートカバーの脆弱部から膨出し、車両のサイドドアと乗員Mとの間に展開される。なお、この脆弱部は、シートカバーの前面(乗員と接触する面)部分と側面部分とを結合する、車両上下方向に延びた縫合部である。
エアバッグ本体2は、図1に示すように、乗員Mが車両用シート5に座った状態で、乗員Mの脇から腰の範囲に膨張・展開され、車両の側突時などに加わる乗員Mへの衝撃を吸収する。また、エアバッグ本体2には、膨張・展開した状態の前端部にベントホール2cが設けられている。
インフレータ3は、点火装置、伝火剤、ガス発生剤等で構成されており、ガス発生剤は、車両の側突時などに、エアバッグ本体2を膨張・展開させるための窒素ガス発生源となっている。また、このインフレータ3は、車両用シート5の内部に固定されており、この実施形態では、上端部にガス噴出口3aが配設されるとともに、該ガス噴出口3aの対極に位置する下端部にハーネス3bが配設される。
車両用シート5は、図2に示すように、シートフレーム5aと、該フレーム5aの回りを覆うウレタンなどで形成された弾性シートパッド5bと、シートパッド5bの回りを覆うシートカバー(図示せず)とを備える。このとき、弾性シートパッド5bは、シートフレーム5aの前方に配置された所定の厚みを有する前面パッド5b1と、それぞれシートフレーム5aの後方に配置された第1、第2後面パッド5b2,5b3とを備える。
そして、インフレータ3がシーフレーム5aにねじで固定されることにより、以下に説明するように、各パッド5b1〜5b3に囲まれて形成された収納空間Kにサイドエアバッグ装置1が収納される。
すなわち、サイドエアバッグ装置1は、図2に示すように、車両の側突時などに、エアバッグ2が膨張・展開する際、その膨張力を車両用シートのカバー脆弱部にまで素早く伝達できるように、エアバッグ本体2の膨張時の圧力に対する伸びが小さい材質で形成された力布4a,4bにより覆われている。内側力布4aは、弾性シートパッド5bの収納空間内面に沿って配設され、外側力布4bは、外側面に沿って配設されており、これらの両力布4a,4bによりサイドエアバッグ装置1が包被されるように、車両用シート5の内部にサイドエアバッグ装置1が配設されている。また、外側力布4bおよび弾性シートパッド5bの外側を、図示省略のシートカバーが覆っている。
より詳細には、図2に示すように、内側力布4aおよび外側力布4bの後端部は、両後面パッド5b2,5b3との境界付近に配設され、内側力布4aは、前面パッド5b1とサイドエアバッグ装置1との間の隙間を通ってその前端部がシートカバーの位置まで引き出される一方、外側力布4bは、第1後面パッド5b2の外側面に沿いその前端部がシートカバーの脆弱部の位置まで引き回され、両力布4a,4bの前端がシートカバーの脆弱部の後側位置で互いに縫合されて力布脆弱部Pが形成される。また、両力布4a,4bの後端は両後面パッド5b2,5b3との境界付近において強固に結合されて結合部Qが形成されている。このように配設された両力布4a,4bのさらに外側に、弾性シートパッド5bおよび両力布4a,4bの回りを覆う図示しないシートカバーが配設されるとともに、力布脆弱部Pの近傍の前側において、上下方向にシートカバーが縫合されてシートカバーの脆弱部(図示せず)が形成される。なお、図2には、両力布4a,4bの前端から後端にかけて、一般的な目盛を表す標線を付すことによって、その配策状態を示しており、特に両力布4a,4bの前端部分は一緒に重なった状態で前面パッド5b1の外側面に沿って配策されていることが分かる。
ここで、シートカバーの脆弱部およびその裏側に近接して配設された力布脆弱部Pは、いずれもエアバッグ本体2の膨張・展開時の圧力により容易に破断するように縫合される一方、両力布4a,4bの後端の結合部Qは、エアバッグ本体2の膨張・展開時の圧力で破断しないように、力布脆弱部Pよりも耐膨張力が高くなるように結合されている。
エアバッグ本体2は、図3に示すように、膨張・展開時に、車両左側に配設される左側布部材2aと右側に配設される右側布部材2bとにより構成され、両布部材2a,2bが縫い合わされて袋状に形成される。ここで、両布部材2a,2bそれぞれには、エアバッグ本体2が展開した際、該エアバッグ本体2内の圧力が乗員への衝撃を吸収するための適正圧力となるように、展開時の前部にガスを排出するベントホール2cが形成されている。なお、図3の破線Lで示す箇所は、両布部材2a,2bの縫製ラインを示している。
また、ベントホール2cの周縁は、布部材2a,2bに重ねられて縫い合わされた円環平板状の補強布2dが設けられており、膨張・展開時の圧力や熱により、ベントホール2cを基点としてエアバッグ本体2が破損するのを防止することができるように構成されている。
また、エアバッグ本体2には、図3に示すように、その外側面に沿って周囲を囲む帯状の布6(以下、「アウターテザー6」と称する)が巻かれており、該アウターテザー6により、ベントホール2cが閉塞される。このとき、アウターテザー6は、その車両上下方向の幅が、ベントホール2cの直径よりも大きく形成されるとともに、その周長が、エアバッグ本体2の該アウターテザー6に巻かれている部分のエアバッグ展開完了時の周長よりも若干短く形成される。さらに、エアバッグ本体2の左側面に接する部分の中央付近の車両上下方向に、アウターテザー6の脆弱部としてスリット6aが設けられている。また、アウターテザー6は、後部でエアバッグ本体2と縫合されて位置決めされている。なお、アウターテザー6が本発明における「閉塞部材」に相当する。
このように、アウターテザー6の周長をエアバッグ本体2の展開完了時の周長よりも若干短く形成するとともに、脆弱部となるスリット6aを設けることで、アウターテザー6は、エアバッグ本体2の展開完了直前にスリット6aから破断して、ベントホール2cの閉塞状態を解除するように耐力設定がなされている。なお、スリット6aの配置箇所は、適宜、変更可能であり、例えば、アウターテザー6の前面部と左右側面部のいずれかとの境界に形成してもよい。
このエアバッグ本体2は、アウターテザー6が巻かれた状態で折り畳まれて車両用シート5の内部に収納される。この折り畳み方法は、まず、エアバッグ本体2の左右両側面が接するように、エアバッグ本体2の両布部材2a,2bを重ね合せて平板状にした後、車両前後方向に折り畳み、最後に車両上下方向に折り畳んで車両用シート5の内部に収納する。したがって、エアバッグ本体2が折り畳まれた状態では、アウターテザー6によりベントホール2cが閉塞される。このように折り畳むことで、エアバッグ本体2にインフレータ3から膨張用ガスを供給した際、膨張・展開し難いエアバッグ本体2の上下方向が先に展開することになるため、エアバッグ本体2を早期に膨張・展開させることができる。
続いて、上記構成のサイドエアバッグ装置1の膨張・展開プロセスについて簡単に説明すると、サイドエアバッグ装置1のエアバッグ2の膨張・展開は、マイクロコンピュータ構成のエアバッグコンピュータ(エアバッグECU)で制御されており、このエアバッグECUが、車両に設けられた加速度センサにより検出された車両の減速度の情報などに基づいて、障害物が車両の側面に衝突したか、すなわち、エアバック2を膨張・展開させるか否かを判断する。そして、エアバッグECUがエアバッグ2を膨張・展開させると判断すると、インフレータ3の点火装置に通電を開始する。この通電により点火装置内のフィラメントが加熱し、これにより着火剤に着火する。その後、伝火剤、ガス発生剤へと極めて短時間で火炎が伝播し、ガス発生剤から多量の窒素ガスが発生する。この窒素ガスがフィルタを通過して、冷却および燃えかすの除去が行われてエアバッグ本体2内に出力される。
このとき、インフレータ3から出力されたガスが充填されてエアバッグ2が膨張し、その際の膨張力が、力布脆弱部Pと、該脆弱部Pとほぼ同じ位置にある車両用シート5のシートカバーの脆弱部とに作用する。そして、力布脆弱部Pの位置で力布4とシートカバーがほぼ同時に破れて、エアバッグ2本体2が弾性シートパッド5bの前面パッド5b1を押しのけつつ脆弱部Pから膨出する。ここで、エアバッグ2は、膨張時の圧力に対する伸びが小さい材質で形成された力布4で覆われているため、エアバッグ本体2の膨張時の膨張力を吸収する車両用シート5の弾性シートパッド5bの影響を受けずに、エアバッグ本体2の展開初期時の膨張力がシートカバーの脆弱部に素早く伝達する。さらに、エアバッグ本体2がシートカバーの脆弱部および力布脆弱部Pから膨出するまでの間、エアバッグ本体2のベントホール2cはアウターテザー6により閉塞されているため、インフレータ3からの膨張用ガスがベントホール2cから漏れ出すことがなく、シートカバーの脆弱部および力布脆弱部Pを破って膨出するのに必要なエアバッグ本体2の内圧を早期に確保することができる。
また、エアバッグ本体2がシートカバーから膨出した後も、エアバッグ本体2のベントホール2cは、アウターテザー6により閉塞されているため、上記同様、ベントホール2cから膨張用ガスが漏れ出すことがなく、エアバッグ本体2が早期に膨張・展開する。このとき、アウターテザー6の周長がエアバッグ本体2の展開完了時の周長よりも若干短く形成されているため、膨張・展開完了直前では、エアバッグ本体2の膨張時の圧力がアウターテザー6のスリット6a(脆弱部)に作用し、アウターテザー6がスリット6aから破断してベントホール2cの閉塞状態が解除される。
したがって、上記した実施形態によれば、エアバッグ本体2が折り畳まれた状態で、エアバッグ本体2に設けられたベントホール2cがアウターテザー6により閉塞されるため、エアバッグ本体2の展開途中に、その内部に充填されたガスがベントホール2cから漏れ出すことがない。したがって、展開途中のエアバッグ本体2の内圧を確保して、早期にエアバッグ本体2を展開させることができるため、サイドエアバッグ装置1の展開性能が向上する。
また、エアバッグ本体2の展開途中ではベントホール2cが閉塞されているため、展開途中のベントホール2cからのガス漏れにより、エアバッグ本体2の展開完了時の圧力が、乗員Mへの衝撃を吸収するのに必要な所望の圧力に到達しないという問題も生じない。したがって、車両の衝突時の乗員Mへの衝撃を、確実に吸収することができるため、サイドエアバッグ装置1の初期拘束力(拘束性能)が向上する。
また、ベントホール2cの閉塞状態は、エアバッグ本体2の展開完了直前にアウターテザー6がスリット6aで破断することにより解除されるため、車両の側突時にエアバッグ本体2が膨張・展開して乗員Mに接触する際、ベントホール2cからエアバッグ本体2内の膨張用ガスを流出させてその衝撃をより効率良く吸収するというベントホール2cの機能をアウターテザー6が害することがない。
また、エアバッグ本体2の展開途中でのベントホール2cからのガス漏れを補うために、高価な高出力インフレータを選定する必要がなく、さらに、従来のサイドエアバッグ装置のエアバッグの折り畳み方法のような複雑な方法を用いる必要もないため、サイドエアバッグ装置1における展開・拘束性能の向上を低コストで実現することができる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記した実施形態では、アウターテザー6の脆弱部として、スリット6aを設けた場合について説明したが、この脆弱部はスリット6aに限らず、例えば、接着または縫合など、エアバッグ本体2の展開完了時の膨張力により容易にアウターテザー6が破断する構成であれば、適宜、変更可能である。
1… サイドエアバッグ装置
2… エアバッグ本体
2c… ベントホール
6… アウターテザー(閉塞部材)
M… 乗員

Claims (1)

  1. ベントホールが設けられ折り畳まれたエアバッグ本体に、車両の衝突時にガスを充填して膨張させ、前記エアバッグ本体をサイドドアと乗員との間に展開させるとともに、前記エアバッグ本体に充填したガスを前記ベントホールから排出するサイドエアバッグ装置において、
    前記エアバッグ本体が折り畳まれた状態で、前記ベントホールを閉塞する脆弱な閉塞部材を備え、
    前記閉塞部材は、前記エアバッグ本体の展開完了直前に破断して、前記ベントホールの閉塞状態を解除するように耐力設定がなされている
    ことを特徴とするサイドエアバッグ装置。
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